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コメント数 814
性別 女性

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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441.  スウィート ヒアアフター 人の心の絶対的な閉塞感とそれに対する穏やかな諦観を、静かな眼差しで描いた大変な秀作だと思う。人間は曖昧さが好きなんだと思う。きっと明確な答えよりも。事象全てを曖昧さのオブラートに包むことで、自らを守っている。そして、生きている。人には、閉鎖的であることで安堵を感じる絶対的な性質がある。認めようが認めまいが。人生の曖昧さなんて、誰にもどうにも出来ない。そんな諦観を静かに、だからこそどこか温かい視線で、エゴヤン監督は提示する。徹頭徹尾決して分かりやすい物語ではないが、観客を突き放してもいない。引っかかりも残るが、取っ掛かりもきちんと用意されている。観るものによって、それは千差万別なのだろうけれど。押し付けがましくなく、思考を促させる。久々に私は、生きることの難しさについて淡々と考えた。そしてそんな私にこの作品は語る、「人は矛盾する、人の心は弱い、人の心は難しい、でもそれでいい、それでいいのだ。人はそれでいいのだ」と。何か大いなるものの目線からの、人の不完全さに対する公平で温かい視線を感じる。人の手に作られた映画を超越した、何とも言えない寓話性を感じる作品。誰が何と言ってもいい。でも私にとってはこの作品は大変な秀作です。いえ、それを超越しているのかも知れない。至高の傑作と言っていいのかも知れない、そんな作品です。10点(2004-05-15 21:06:24)

442.  ブギーナイツ 安っぽくも華美でエネルギーに満ち、そして虚飾に満ちた一時代が終わった、そんな「祭りのあと」的な余韻を残す作品。日本でのバブルの弾けた後のような空しさにも似て、うたかたの夢と何とも言えない喪失感と虚無だけが胸に去来するような、そしてどこかその時代に対する感謝と慈しみがあるような、そんな作品だと思った。8点(2004-05-15 20:58:21)(良:1票)

443.  タイタニック(1997) 服脱いだら意外と細いなー、おかしいなー、腹もそんな出てないなー、と思ってたら、ケイト・ウィンスレットの体、CG処理してたんですね。最近TVで知りました。プチ衝撃でした。8点(2004-05-15 20:56:55)(笑:1票)

444.  サンドロット/僕らがいた夏 少年野球もので、完全に小粒な作品だけれど、どこか「スタンド・バイ・ミー」を思い起こさせる。監督の、少年時代へのノスタルジー、失われたものや過ぎ去った時代に対する温かい畏敬の念を感じる作品。少年時代というのはやはり特別で、その特別な瞬間を何でもなく生きている少年たちも、やっぱり特別。原っぱですら冒険に満ちていて、そこにはいつも仲間がいて、1つの「生きる場所」があった、そんなノスタルジーに浸る一作。「狂犬」とのバトルなどは、本当にキングの作品のよう(チョッパーとかクジョーとか)。分かる。噂が噂を呼んで、どんどんモンスター化していくんだよね。あのシーン、大好き。思わず笑ってしまう。8点(2004-05-15 20:56:18)(良:1票)

445.  マトリックス 私は、プチパラノイアな人間なので、今でもたまにこういうことは考える。昔から、風呂に入る前に脱衣所で服を脱いでいる時などに、《今、私は風呂に入る気満々で思いっきりまっぱでいるけれど、それは私だけが勝手に作り出した現実で、実はここは学校の教室で、しかも授業中で、みんなはいきなり脱ぎだした私を唖然として見ているのかも…》とか。あは…はは…はは…。まあ、色んなバージョンがあります。それが中学校の時、某ギャグ漫画で似たようなことが描かれていて、そのコミックが友人間で流行った時、「ああ…あたしも思ったことある…」と静かにつぶやく友人が続出し、「なんだ…私だけじゃなかったんだ…」と密かに安心した。この映画はそういう妄想を、莫大な制作費を費やして、思いっきり実も蓋もなく堂々と提起した、サイコ映画な訳です。それを、先端的な技術やアクションを馬鹿みたいに惜しみなくぶち込むことにより、オブラートに包んで、大衆性を持たせた。ウォシャウスキー兄弟が、自身の引き出しの中に持っていたあらゆるオタク要素を詰め込み、作り上げたバーチャル・リアリティ。究極の夢オチ映画。根本を見ると、もともと人間がどこかで考えていたことを素直に表現しただけのごくごく素直な映画。ただ、今までそれを表現する手腕を持つ人が現れなかった。ウォシャウスキー兄弟は、凄い。オタクの力は、怖い。8点(2004-05-15 20:55:50)(良:2票)

446.  ANA+OTTO/アナとオットー 映画自体がまるで青銀色の月の光のように静かに絶え間なく発光している。内省的な月の光のような、冷えた美しい詩の羅列のような、そんな情感に溢れた映画。まるでずっと北極線の上にいるような、一本ぴんと張った線の上で進行するような、危うく切なく美しいラブストーリーでした。私にとって、ずっと食わず嫌いだった恋愛映画もいいなあ…と思う契機になった作品。9点(2004-05-15 20:50:01)(良:1票)

447.  ショーシャンクの空に だいぶ前、原作の「刑務所のリタ・ヘイワース」の方を先に読んでから観ました。この映画は、完全に原作を凌駕している数少ない映画の1つ です。と言っても、原作がつまらないわけでは決してないのですよ。原作を読んでない方の為に付け加えますが、さほど長くない中篇の原作を、原作に忠実になぞりながら、こんなに長い映画にする訳ですから、この映画では、より設定やエピソードが濃くなっているんです。例えば、原作の刑務所側の人間は、映画ほど極悪に悪い奴ではありません。相当悪いは悪いんですが。人物描写が、より精緻になっているような気がします。個人的なエピソードですが、私がレンタルビデオで借りて来て観た数日後、いつもは友人と外に遊びに行って、家に1人でいることなどほとんどない弟が、部屋にビデオを持って行き、3時間も1人で部屋にこもって、観終わった後、出て来て一言、「凄く感動した」と言っていたのが印象的でした。スティーブン・キングは、自身の小説の映画化作品で成功したものの1つとしてこの作品をあげています。その他は、「スタンド・バイ・ミー」「黙秘」「グリーン・マイル」「ドリームキャッチャー」だそうです…え……「ドリームキャッチャー」?それはなあ…。9点(2004-05-15 20:48:15)(良:2票) 《改行有》

448.  いつか晴れた日に 何だろう、この映画の繊細で美しい雰囲気は。貞淑という殻に押し込められていた時代の女性の、分別のコルセットに縛られた多感。そしてラストの控えめな情熱の発露。エマ・トンプソンが泣き出すシーンは、大好き。女優として、彼女は少し鼻に付く硬質でお高い雰囲気があり、それ程好きでもないのだけれど、この映画の演技は素晴らしい。認めなければ嘘。ケイト・ウィンスレットもいい。奔放で自分に正直な女性を好演。原題の「分別と多感」は、貞淑な姉と奔放な妹のこととも取れるし、姉の揺れる心の内のことでもある。ダブル・ミーニングの良い題です(もちろん、邦題も良いよ)。あと、ヒュー・グラントのバランスの悪さは、世界中の人々が気付いている。気付いてないのは本人だけです。9点(2004-05-15 20:47:27)(良:1票)

449.  バッファロー'66 この映画を観るちょっと前に偶然、赤いスクエアトゥのブーツを買った。この映画を観て、銀のストラップシューズが欲しくなった。ああー、なるほどなー、これじゃあ、若い人(自分も含めて)が食いつくよなー、と思った。この映画を包む雰囲気が好きだ。ギャロが自分の趣味で作った映画だとは分かっていても、そのナルシストぶりが、この映画ではそんなに嫌じゃない。なんでだろう。でも、いいんです。これで。10点(2004-05-15 20:46:45)(良:2票)

450.  セブン 非常に完成度の高い作品。このタイトル自体がラストの伏線になっているということにも感服する。あのラストでなければこのタイトルは生きて来ない。タイトル自体が作品世界を内包し、予め全てが決定している、そういう意味では非常に排他性のある作品。観客は考える余地も口出しする権利も与えられず、事物の目撃者としての世界の外からの傍観しか許されない。非常に排他的。そして孤高の美学を無感情に見せ付けて終わる。観客は衝撃を受け、ひたすら茫然とする。脚本、キャスティング、カメラワーク、演出、その全てが計算され尽くされた傑作。自らは観客を拒絶しながらも、観客には自らを拒絶させないひどく残酷な作品。10点(2004-05-15 20:44:40)(良:2票)

451.  HANA-BI 《ネタバレ》 ラストなんて始めから分かっていた。ラストの数カットの運びは予想すら出来た。それでも魅せてしまう。予定調和的に終始する緩慢な自殺の物語、その一瞬のあだ花の姿に見とれた。夜空を染める一瞬の苛烈と、その後の清廉。浄化。昇華。10点(2004-05-15 20:42:05)(良:3票)

452.  ストレイト・ストーリー きっと、穏やかなのは表層だけだ。長きを生き、色々なものを見て来た1人の人間の抱えるものは、きっととても壮絶なものだから。老い、摂理を達観したからこそ、それをオブラートに包み、他人の目に穏やかに映すことが出来る。この映画を観て、死んだ祖父や祖母を思い出した。自分の歴史も背景も何も語らず、ただひたすら働き続け、逝ってしまった。ファーンズワースじいさんは、この映画の後、病気を苦に自殺した。1人の老人が亡くなるのは、1つの図書館が無くなるのと同じ。この言葉はアメリカのことわざだったっけ。 10点(2004-05-15 20:40:16)(良:2票) 《改行有》

453.  エンジェル・ダスト 登録した【腸炎】さんに先んじてレビューするのに迷いがあり、ちょっと恐縮モノなのですが、登録から2ヶ月半経っているので、この際堂々とレビューさせて頂きます。すいません(やっぱり恐縮)。他の方のレビューがまだないので、一般的な意見が分からないのが残念だけれど、私は本っ当に駄目だったですねえ…。ほん…っとに…。これね…この映画ね…ンフ、ンフフフ…。なんちゅうか、メガトン級の面白なさですよ。面白なさ過ぎて、観終わった後、静かに笑いが出て来ます。2時間の作品だけれど、観終わった後も更にたっぷり2時間鬱になる。凄いですよ、軽い気持ちで借りたら、もれなく合計4時間の鬱が付いて来る。作品の恐ろしさとか余韻とかそんなんじゃなくて、ひたすらに面白くない、それだけで。左目の瞼がピクピクしました(疲労時に現れる慢性的症状)。何とも時間を2倍無駄にするという、不思議体験をしてしまいました。2年前に観たのだけれど、個人的にはここ7、8年の間で1番つまらない作品、邦画サイコもの(?)では「TOKYO BEAST」以来のクソ映画だと思いました。1点(2004-03-03 23:33:29)(笑:1票)

454.  プロヴァンス物語/マルセルのお城 下手に趣向を変えず、前作「マルセルの夏」と同じアプローチで作られた続編。ちょっと恋愛要素や切なさが加わったりもしているけれど、ほわほわで牧歌的な雰囲気を壊すことなく、可愛らしい作品に仕上がっている。ラッセ・ハルストレム監督作品の牧歌的な雰囲気が好きな方にはこのシリーズをお勧めしたい。8点(2004-02-15 21:15:16)

455.  ゴースト/ニューヨークの幻 10代前半の頃にうっかり観てしまい、恋愛映画を毛嫌いする契機となった、記念すべき作品。この後7、8年は後遺症が続いた。こういう作品がヒットする世の中と折り合いを付けて生きて行かなければならないのか、と本気で悩んだ。3点(2004-02-15 15:42:02)(良:3票)

456.  失踪(1993) 《ネタバレ》 《ああ、どうしよう、知りたい、でもあまりにも危険だ、でももしかしたら何とかなるかも、彼女を助け出せるかも、良い方向に転ぶかも、ああ、知りたい、知りたい…。でも…。どうする?どうしよう?どうしたらいいんだ?…ああ…やっぱり知りたい、よし、決意した、きっとどうにかなるだろう、よし、いってしまえ、その時はその時だ…えい、ごくり。………………………………………………うん?ここはどこだ?…え?まさか?まさか?まーさーかーーー!!うわー、やっちゃったよ、分かってたのに、馬鹿だ俺、馬鹿だ俺、馬鹿だ俺、ばーかーだーーー!!》という感じで、主人公と一体化して観ていた。人の心理を付いて来る、なかなか良い感じにずるいサスペンス作品。確かオランダ映画のリメイクのはず。ただ、全体的にどうしても安っぽかった。それがマイナス。5点(2004-02-12 21:04:33)(笑:1票)

457.  ゲーム(1997) 当時、先に観た友人に感想を聞いたら、「お前はオチに間違いなく切れる」と言われた。そいつは「シックス・センス」や「ファイト・クラブ」の感想を聞いても「お前は切れる」と言った。この野郎、私を何だと思ってるんだ。全部好きだったぞ。貴様はイライジャ・ウッドをCGだと思ってたくせに(「ロード・オブ・ザ・リング」レビュー参照)。…いや~、騙されました。私は素直に面白かったですよ。あの不気味な人形可愛い。欲しい。7点(2004-02-11 22:33:37)(笑:1票)

458.  アンダー・ザ・スキン 私がサマンサ・モートンを好きになる契機になった作品。クリスティーナ・リッチ以降ずっと気になる外タレ女優は現れなかったのだけれど、彼女は久々にキた。彼女、当時まだ19歳だったのに、こんなに生々しい演技が出来るなんて。この女優は何やら色々と背負ってそうだな…と思ったら、結構波乱万丈な人生だそうで。とにかく彼女は、時には身をえぐる位の自傷的な勢いで痛々しく人生にぶち当たって行く女性を演じさせたら一品な女優。彼女を知ったことを添加して、私の中では結構高評価な作品。8点(2004-02-04 17:37:30)

459.  パリ、18区、夜。 何の先入観も持たずにこの作品を観始めてしばらくし、ひどい違和感に気付く。何だろう、以前同じ感覚を覚えたことがある…、そうだこの感覚、アゴタ・クリストフの小説「悪童日記」を読んだ時の感じと酷似している。つまり一切の感情描写がないのだ。一人称での語り口切り口でありながら、ひどく客観的。まるで他人事のよう。何というか、村上春樹を重症にした感じだ。強烈な疎外感と共に置き去りにされたような、それでいて観る者にも分からないように巧みに心の奥底に何かどろどろしたものを残して行く。描写がないからといって、感情がないのではない。画面からは強烈な獣性と暴力を感じる。随分経って、この監督のインタビュー記事を読んだ。それは別の作品に関するものだったが、とても気になる言葉があった。「映画はポエティックでありながらも人間の獣性がみなぎっているものでありたい」。そうこの言葉、まさにこの作品にぴったりだ。8点(2004-02-04 16:23:07)

460.  パルプ・フィクション 通常なら映画監督達が最も恐れ必死こいて避けるはずの「冗長」を、タランティーノは臆することなくふんだんに使い、魅惑的に料理仕上げた。その、「冗長」自体をエンターテイメントにした逆転の発想には感嘆した。「冗長であること」がこんなに小気味よく響く作品はない。考えてもみて欲しい。他人の2時間半の無駄話の羅列、粗悪な紙に印刷された読み捨てOKの小説のような、くだらない他人の自業自得の自作自演劇を観る為に客が金を払い、上機嫌になる。こんな映画が現れるなんて誰が予測出来ただろう。その独特の空気感ゆえ、こんなにメジャーでありながら、未だにどこかカルト臭を帯びている。間違ってベストセラーになってしまった三流小説のような。そこがまた、観客の心をくすぐった。いわば、観る者に「この映画が好きな自分が好き」と思わせる数少ない洒落た作品の1つなのだ。ブランドなのだ。そう観客に思わせ、スタンスを作ってしまった時点で勝ちだ。タランティーノは映画を心から愛し、映画にも愛された。色々な映画の手法を踏襲し、なおかつそれを崩すことを許された。「映画が大好き」ということは、それだけで武器になる(水野晴郎監督という例外はあるが)。タランティーノはブランドだ。見事にハマらせて頂きました。あなたの勝ち。お見事さん。10点(2004-01-26 20:51:00)(良:3票)

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