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プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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461.  デモンズ こりゃ驚くべき作品。出色のホラーです。閉息状況の中で、デモンズに侵食されていく焦燥感を徹底的に味わわせてくれますが、実はこの閉息感というのは、「都市生活の閉息感」そのものを、そのまんま投影しているんですね。実際、主人公達が劇場の屋上に脱出して周囲を見回した瞬間ですら、意外なほど解放感がなく、最初から逃げ場など無かったんだということに気づかされます。まあ屁理屈はさておき、ノストラダムスの墓を暴くなんていう発端や、数々の道具立てなど、意表をつく設定がスリル満点で、痛快でもあります。9点(2003-06-29 14:01:51)

462.  デス・レース2000年 バカ映画史に惨然と輝く、手の施しようもない空前の超ド級バカ映画。この激しいまでのオリジナリティを、他の映画も少しは見習って欲しいもんだ。とは申しませんが。とりあえずこんなデタラメな社会になる事も無く、無事に西暦2000年は過ぎていきましたね。当り前か。それにしても、悪役がスライ。カメラがタク・フジモト。実に豪華だねえ。9点(2003-06-28 16:56:53)

463.  ミッション スクリーン一杯のイグアス瀑布とその轟音にとにかく圧倒されます。「上流」と「下流」の世界を分けるこの滝の存在感が、重要な舞台設定です。冒頭とラストの落下シーンには、劇場で腰が浮いてしまいました。心優しきグァラニー族が武器を手に取り、圧倒的な武力の軍隊に立ち向かっていくクライマックスは、本当に涙が出ます。モリコーネの音楽も良くて、「ガブリエルのテーマ」はオーボエ曲の定番となった感があります。9点(2003-06-22 13:10:52)

464.  ヴィデオドローム 初めて観た時、ストーリーはワケわかんなくても、とにかく映像がすごくて(ほんとに腹に手を突っ込んでるぞ)、圧倒されて「ああ、こういう映画が有ったのか(有り得たのか)」と、非常に鮮烈な印象を受けました。後の「イグジステンズ」や「裸のランチ」はあまり好きにはなれないのですが、本作はちょっと別格です。9点(2003-06-22 01:41:19)(笑:1票)

465.  ダーティハリー2 長期シリーズものを除くと、続編というやつは、まず何かしらガッカリする部分があるのですが、マッドマックス2と、このダーティーハリー2に関しては、そのようなことはありません。キャラハン刑事のカッコよさはそのままで、さらなる強敵と死闘を繰り広げてくれます。しっかし、あの射撃のミスはわざとやったのか?だとするとあの時点で真相に気付いてたのか?いまだに気になるナー。9点(2003-06-20 23:10:13)

466.  ダーティハリー タフで執念深い刑事と変質者との息詰まる戦いを、印象的なシーンを交えてたっぷりと見せてくれます。イーストウッドならではのワビサビが生かされてて、もうカッコよすぎ。「タクシー・ドライバー」のトラビスに匹敵する憧れのキャラクターですよね~。ところで、キャラハン刑事の相棒はマイノリティでロクな目にあわないというのが、なぜか本シリーズのお約束でした。9点(2003-06-20 22:56:20)

467.  ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 いつでもどこでも何度でも言わせていただきますが、私は、一軒家に閉じこもって攻防戦を繰り広げるこの手の映画が大好きなのです。しかも全編これ攻防戦。最高。で、とてもコワイ。恐怖を日常の延長に設定するのが恐怖映画の常ですが、この映画は、日常のネガポジが突然反転してしまったような、異様な怖さに裏打ちされてます。9点(2003-06-08 01:44:57)(良:1票)

468.  ヤング・フランケンシュタイン もう最高。パロディと言っても、大筋は怪奇映画としての雰囲気を充分備えているので、たまに入るおバカギャグが可笑しいのなんの。ただのドタバタ映画とは一線も二線も画しています。メル・ブルックスにはこういうのを期待してるんです!9点(2003-06-07 21:37:20)

469.  夜と霧 アウシュビッツの「現在」と「当時」を織りまぜて、淡々と進みます。で、その同じ流れのまま、映像は突然、凄絶な死体の山を映し出し、やっぱり静かに映画は終わっていきます。衝撃的です。事件自体は「過去」に起きたものであっても、その記憶は「現在進行形」、なんですね。かつてナチに抵抗した作曲家アイスラーが音楽を担当しています。9点(2003-06-06 17:05:08)

470.  ウエストワールド とにかく面白過ぎる映画。「ジュラシック・パーク」はどう考えても本作のリサイクル品。M.クライトンおそるべし。ユル・ブリンナーが映画後半、容赦なく追いかけてきますが、全然瞬きしないんですね。怖いのなんの。9点(2003-05-31 11:56:43)(良:1票)

471.  終身犯 映画を比較するのは基本的に野暮だとは思うのですが、「『ショーシャンクの空に』が一番好き」とか言ってる人がいると、つい「それは『終身犯』を観てのことか!」と言いたくなります。まあ、どちらが上ということはないんですが・・・とにかくこの映画はスゴイ。老けていく主人公を演じるバート・ランカスター、見事です。圧巻です。9点(2003-05-24 02:10:15)

472.  ペレ 同じく北欧製の子供が主人公の映画「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」とは、製作年度が違うにも関わらず似たような時期に公開されてしまった(関西だけかな?)本作、主人公が小汚くて、じゃなかった、映画にいかにも陰鬱な雰囲気が充満してて、比較されるとどうも印象が悪かったかも。ある何でもない移民親子の、何とも切ないお話です。が、勿論単なるお涙頂戴ではありません。数々のエピソードと雄大な情景の組み合わせは、奇跡と言っていいかも? そしてやっぱりラストがもう、たまりません。なお、原作はこの先もお話はまだまだ続くようです。よかったね。9点(2003-05-23 21:55:27)

473.  ドールズ(1986) 悪名高きエンパイア・ピクチャーズのショボショボB級ホラ-、には違いないがあえて言います、こいつは傑作だ!人形が襲ってくるんですが、チャッキーほどのガッツは無い。しかし、味わい深さでは決して負けてません。特に、オモチャの兵隊が人を撃ち殺すシーン、火薬しこんだオモチャの兵隊を置いただけの、とんでもなく手抜きのシーンで、ユーモラスと言っていいほど。この、おそらく製作者の意図外のユーモアと、意図してる(らしい)恐怖がないまぜになって、信じがたい程のグロテスクな雰囲気を醸し出してます(と思います)。映画史に残る屈指の名シーンでしょう(と思います)。9点(2003-05-17 22:30:33)

474.  血煙高田の馬場(1937) バンツマの身体能力のすごさは、セガールの比ではない(たぶん)。9点(2003-05-11 00:45:55)

475.  バニシングIN TURBO かのロン・ハワードを育てたのは実はロジャー・コーマンであったことを端的に示すケッ作(ほんまか?)。富豪の娘とロールスロイスで駆落ちしたロン・ハワード。懸賞金目当てに彼等を捕まえようとする人々が、次々車をかっぱらって、またそれを追いかける人が現れて、と、話は無限に膨らんでいく、まあそういった感じのお話。全編カーチェイスのみ。いくら何でもこれは面白すぎる。ところで!この映画の編集は、何と、これもやはりコーマン門下のジョー・ダンテ!(まだ「ピラニア」を撮る前でしょう)9点(2003-05-10 00:06:11)

476.  陽のあたる場所 《ネタバレ》 原作の「アメリカの悲劇」は読んだことが無いのですが、この映画からは少し、ジェームズ・M・ケインの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を連想したりもします。「郵便~」ほど主人公が直情的でも行動的でもなく、むしろ優柔不断にも見えるけれど、それでもやはりその行動は刹那的で短絡的。それをどこか、突き放したように描く・・・。 という観点では、この映画、さらにハードボイルドタッチの乾いた語り口でもよかったのかも知れませんが、それはともかく。 主人公のモンゴメリー・クリフトがヒッチハイクをしている冒頭。金は無いけど希望はある、って感じの好青年。いい人に見えるのはここだけで、まあ、あとは、サイテー男なんですけどね。彼が見上げた看板は、叔父の経営する大企業のもの。手の届かないような高さにあるその幸せが、徐々に彼のもとに転がり込んでくる。最初は労働者仲間の女性との恋愛、という、ある意味現実的で、こう言っちゃなんだけど世間的には「身の丈にあった幸せ」。ただしここですでに、会社の規則違反。今だったら横暴な企業としてネットで炎上するところかも知れませんが、とにかく不条理な悲劇のタネってのは、主人公自身が抱えているだけではなく、社会の中にも色々と転がっている。 で、最初、手に入れた小さな幸せの後、会社で出世したり、金持ち美人のエリザベス・テイラーと知り合ったり、という「大きな幸せ」(ってか、んなワケないやろ、こんなヤツに、と言いたくなるような、信じ難き僥倖の数々)が主人公のもとに降り注いでくる。小さな幸せと大きな幸せ、同時に手に入れようったってそうはいかないとなった時、どちらを手放すか?  「大きな幸せ」の方が実は単なる幻想でした、というのであれば、そりゃそうだよね気をつけようね、という一種の教訓話としてオチがつくところですが、この作品では最後まで、エリザベス・テイラーはあくまでモンゴメリー・クリフトを想い続ける「大きな幸せ」としての存在であり、もはや自分には決して手に入れることができない「大きな幸せ」はやはりそこに「大きな幸せ」として在り続ける皮肉。 小市民的な悲劇ではありますが、それだけに普遍的、とも。[インターネット(字幕)] 8点(2024-06-09 06:04:52)★《新規》★《改行有》

477.  任侠清水港 《ネタバレ》 これぞ、オールスター映画。善玉悪玉主役脇役、多彩な俳優が目白押し。やはりこの頃の俳優の皆さんは個性的で、そういう皆さんがこれでもかとばかりに次々登場するのが、まず見てて楽しいですね。もっとも、個性的と言っても、片岡千恵蔵と市川右太衛門では幾分、互換性があるような。大川橋蔵と東千代之介では互換性しか無いような、気も(山形勲は、、、このヒトは誰とも互換性が無いなあ)。 まず冒頭の富士山の遠景、その手前に小さく、列をなして歩く人影が。もちろん言わずと知れた、次郎長一家。映画の中ではこういうロングショットが随所に見られ、効果を上げています。中盤、船に乗った森の石松の背景に、ひっきりなしに川岸を行き交う人々が描かれれている、なんてのも、実に雰囲気があって。 それ以外にも、カメラを振ったり、クレーンで上下したり、身振り手振りを交えた会話シーンで細かくカットを繋いだり、とにかくダイナミック。演出の方も張り切ってます。ストーリーの方まで張り切り過ぎて、映画開始早々からあれよあれよと、殴り込みに突入。いやはや、なかなか忙しい・・・。 森の石松を演じるのが中村錦之助で、さすが石松、さすが錦之助、落ち着きが無いの、なんの(笑)。この喋り方でカミシモ切ったら、ほとんど落語家のノリです。で、この石松が後半、大活躍。 そんでもって映画はますます加速し、いよいよクライマックスでは、次郎長一家と黒駒・都鳥連合軍との一大バトルへと。 実に賑やか、楽しい映画でございました。[インターネット(邦画)] 8点(2024-05-26 06:38:35)《改行有》

478.  ドッペルゲンガー 《ネタバレ》 『ドッペルゲンガー』というタイトルで、実際にドッペルゲンガーが登場する映画。ここまではえらく真っ当。 自分のドッペルゲンガーと出会うと死んじゃうらしい。とは昔からよく聞くけど、本人だけが死ぬのか、分身もともに死ぬのかは、よくわからず。はたまた、自分の分身と出会って、もしもその分身と同性愛関係なんかになってしまったら、自己愛そのまんま自分の肉体に溺れてしまったら、もはや絶対に歯止めが利かないこれこそ真の無間地獄じゃないか、と思ったり。ただし無間地獄ではあってもドラマは生まれ無さそうな気も。 この作品では幸いというか、これはこれで困るというか、登場するドッペルゲンガーは途轍もなくイヤな奴で、その手の無間地獄には陥らない。いわば、自分のイヤな面をそのまんま体現しているような感じですね。ははは。確かにこの状況は、イヤだと思う。これもまた困った状態。霊的な、超自然的な、幻想的なテイストからはどんどん遠ざかり(冒頭の永作博美とその弟とのやり取りにおける、やたら風に揺れるカーテンにだけはそういうテイストがあったけれど)、むしろ現実的に、主人公が追い詰められていく。当初の予想から外れて物語は、よりコミカルに、よりブラックに。ホラー映画らしいタイトルが選ばれたこの映画は、ホラー路線から離れて未知の領域へと。 やがて確かに、自分のドッペルゲンガーとの出会いは、「死」に繋がるけれど、死んだのは分身の方らしい。らしいけれど、実際はどっちがどっちなのか、どうでもよくなってくる。よくわからなくなってくる。はっきりしているのは、もう元には戻れないということ。ただし、元に戻るべきなのかどうか、元に戻って欲しいと誰かが思っているのかどうかも、よくわからない。とすれば、戻る必要も無いのかもしれない。登場人物たちの誰もが我こそ事態を操ろうとして、誰も操ることができず、無制御のロボットのように迷走した先には結局、崖が待っているだけなのだけれど。 この映画、役所広司が主人公とその分身とを一人二役(一役?)で演じていて、両者が一つの画面内に登場するシーンは、巧みな合成で違和感を感じさせません。しかし全部のシーンがそのように撮られている訳ではなく、当然、一方を代役が演じているシーンも多々ある訳で、下世話にも「いや、そうじゃなくて、見たいのは特撮なんだよ」と思っちゃう。いやホント下世話ですみません。さらには画面分割も。いやそうじゃなくてさ、と思っちゃうのですが、ある意味、一人二役を口実に画面分割を映画にちゃっかり取り入れてる訳で、しかもこれはこれで上手く演出しているので、ちょっと、してやられた感が。[CS・衛星(邦画)] 8点(2024-05-19 08:54:23)《改行有》

479.  騎兵隊 南北戦争を背景に、北軍の騎兵隊を率いて鉄道駅の破壊作戦に向かう元鉄道屋の大佐。何故か医者を目の仇にする彼に対し何かと対立する軍医の少佐。そして北軍に対し嫌悪感をむき出しにしつつ彼らとの同行を余儀なくされた南部の女性。三者三様、それぞれに頑固で、その頑固さをぶつけ合う人間模様が、面白いんですね。大佐を演じるジョン・ウェイン、軍医を演じるウィリアム・ホールデンといった大御所に対し、南部の女性を演じるコンスタンス・タワーズという女優さん、映画の中でさまざまな髪型、さまざまな表情を見せて、なかなかチャーミングです。 とは言え、この3人に負けず劣らず、周囲を取り囲む北軍兵士たちの愛すべきポンコツぶりが、また面白くって。とても役作りと思えず、本当にバッチい人たちを集めてきたようにしか見えません。こういう人たちにまで広がった人間模様こそが、この作品の魅力です。 銃撃戦、駅の破壊シーンなども見どころ。駅なんて単に吹っ飛ばしゃ良さそうなもんですが、当面復旧できないように念入りに線路を曲げたりしてる描写が、さらに印象を深めます。西部開拓ってのは鉄道敷設の歴史でもあり、ジョン・ウェイン演じる大佐はそれを体現してきた人なのでしょうが、その逆の過程を我々に、そして彼に、見せつける訳ですね。 銃撃戦や大砲の射撃など、戦闘シーンが盛り込まれる一方で、少年たちの軍隊に対しては攻撃を避けたり、捕まえた「捕虜」をお尻ペンペンしたり、ユーモアを交えつつヒューマニズムも感じさせます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-05-06 09:35:14)《改行有》

480.  恋愛準決勝戦 フレッド・アステアとジェーン・パウエルが、兄妹のダンサー。外見は年齢的に言って親子にしか見えませんけどね。しかし踊り始めれば、年齢差を感じさせない、身のこなし。アステアも50歳を過ぎて、全盛期のようにはいかないんでしょうが、決して衰えは感じさせません。ダンスシーンは全体的に長回しで撮影されていて、ある意味、誤魔化しナシ。涼しい顔で踊り続けるアステアのダンスの流れを止めない「一気見せ」が、やっぱりこのヒト、粋だなあ、と感じさせます。 帽子掛けを相手に見立てた見事なダンス、見ていると何だか、この帽子掛けもダンスが上手いなあ、と思えてくる。アステア本人だけではなく、パートナーをも輝かせるのが、さすが、腕の見せ所。さらには器械体操の器具などもダンスに取り入れて、次は何をやってくれるんだろう、とワクワクしてきます。 波に揺れる船の上、左右に傾くフロアでのダンス。あるいは壁、天井、所かまわず繰り広げられるダンス、『ポルターガイスト』か、はたまた『インセプション』か。重力の面白さと、重力を超越する面白さ、ですね。実際に床を傾けたり、部屋を回転させたりして撮影している訳ですが、セットがよく出来ています。さらに後者では、壁、天井へと移動するアステアの動きも実に巧みで、本当は今、どちらが「下」なんだろう、という事を感じさせません(だからますます気になってしまう)。 物語は、イギリスに渡った兄妹がそれぞれ恋愛を繰り広げる、という、いかにもミュージカルな他愛のないオハナシ。エリザベス王女の結婚と重ね合わせて描かれるのがこれまた、正直どうでもいいのですが(笑)、とにかく他愛ないオハナシながらも、いつも涼しい顔をしているこの伊達男が、終盤、周りの人の流れに逆行して愛する女性のもとに駆け寄っていく姿。少し一途さを垣間見せて、イイんですね。 後の『タワーリング・インフェルノ』で寂し気にトボトボ歩いていた姿を、ちょっと思い出したりもして。[インターネット(字幕)] 8点(2024-05-06 07:51:34)《改行有》

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