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プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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481.  フェア・ゲーム(1995) スーパーモデルにしか見えない女性弁護士と、ただのタレ目オヤジにしか見えないスゴ腕刑事の、逃避行。貫禄ではシンディ・クロフォードが数枚上手、どっちがどっちを守ってるんだか。 二人を付け狙うのは元KGBの悪党ども。これが、ハイテク機器(なのか?)を駆使して二人の跡を追うのだけど、クルマに乗ってのんびり追いかけるだけなので、どうにも横着な感じがして。変化が乏しく、地味な追跡劇。 何とかカーチェイスで盛り返し、マヌケ過ぎるけどこれだけは外せない濡れ場も挟みつつ(しかし、マヌケなシーンだ・・・必見です)。 そんな、安そうな映画ではありますが、妙なところにコダワリもあって、爆破シーンでは、炎から逃げる(あるいは吹き飛ばされる)人物を描き込む、というのを何度も繰り返しやってみせて、妙な部分で統一感を出してくるなあ、と。[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-31 06:25:56)《改行有》

482.  本陣殺人事件 金田一役に中尾彬。さすが、若い頃からしっかり苦み走ってて、金田一さんにしてはちょっとコワい顔なんですが、それなりに朴訥とした感じもあって、意外に違和感もなく。 何だか、金田一役って、誰でもできるんじゃないの?という気すらしてきますが。 さて、本陣殺人事件。な訳ですが。例のトリックを、繰り返し映像で見せてくれはするんですが、この描写で、原作読んでない人にもトリックの全貌が伝わりますかねえ。この奇抜なメカニズムを、もうちょっと手際よく見せられないものか、と思っちゃうのですが。 庭の琴柱や鎌の存在も、原作を読んだ時に感じる不気味さが、映像ではなかなか感じられなかったり。 それ以上に残念に感じるのが、「雪の密室」の典型たるこの題材、なのに、あまりに雪の印象が薄い事で。季節外れの雪、というのは、花や蛙で示されていることからも、よく判るんですが、やっぱり事件当夜の描写においてまで雪の印象が薄いのは、ちょっとツラい。予算不足、なんですかねえ。[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-31 05:45:37)《改行有》

483.  女囚さそり 第41雑居房 ストーリー自体は割と単純でして。栄転を前にした渡辺文雄所長が、あと思い残すは、憎き梶芽衣子をいかに懲らしめるか、だったのが、彼女を含め女囚たちの脱走事件が発生。女囚たちの逃亡劇と、彼女たちを追う刑務官。というわけですが。 これだけの話が、一体どうしたらここまで意味不明の前衛劇になってしまうのか。いやはや、壮大なる一大叙事詩を見せられた気分(笑)。 そもそも、どこでこんなロケ撮影したんでしょうね。この世のモノと思えぬ光景の数々、まさに人外魔境。 娯楽の範疇を、超えてます。いや、逸脱してます。誰も止める人が居なかった・・・ってことですよね・・・・・・。[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-14 22:41:07)(良:1票) 《改行有》

484.  チャイルド・プレイ2 別に何か心理描写みたいな事をしっかりやってくれ、などと言うつもりはさらさらなくって、ただ、人形が動いてるんだから、もうちょっと驚けよ、と登場人物たちに言いたくなるんですけどね。1作目と大差ない内容だから映画見てる人は今さら誰も驚かないし、だったら登場人物も驚かなくっていいや、ってことなんだろうか。 しかしこの、それぞれが抱えているはずの背景もわからず、今起きてる事への反応も薄い、この映画の登場人物たちに対し、我々は一体どうやって関心を持てばいいんだろうか。 いや実際には、やたらとアンディ少年に冷たい「何だかヤな人」ってのが登場すると、これはなにがしかの関心が持てるのだけど、そういうヒトたちは決まって早々にアッサリ殺されてしまう。ヤな人をとっととブッ殺すのは我々へのサービスのつもりかもしれないけど、大きなお世話。お陰で、後には(アンディ君を含め)、ツマラナイ人しか残らない。 終盤の人形工場のシーンは、それなりに面白いっちゃあ面白いんだけど、如何せん予算不足なのか、ホンモノの工場には全く見えないのが、これまた悲しいところ。[インターネット(字幕)] 4点(2021-07-13 22:46:48)《改行有》

485.  まむしの兄弟 お礼参り 第1作であれほどまでに見事な非常識ぶりを発揮してくれたまむしの兄貴が、この第2作ではすっかりマトモ、とまでは言えなくてもちろんマトモではないのだけど、それにしても非常識さが、ちと足りない。 普通のヒトならそれは褒められるべきことなんだろうけど。この作品ではそれは、物足りなさに直結してしまう。非常識を取り除いたら、およそ何も残らないもんね。 安藤昇のシリアスさに引きずられるように、ユーモアもやや控えめの印象、と言ってラストの殴り込みもシリアスな割にはあまり悲壮感も感じられず、やや中途半端な作品になってしまったのは・・・やっぱり監督が代われば作品も変わる、と言うことでしょうか。[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-12 21:51:21)《改行有》

486.  GONIN サーガ これを、第1作の設定を上手く活かしていると見るか、それとも第1作に寄りかかり過ぎていると見るか。 第1作が、登場人物の行く末を様々に描いてみせ、その中にはホラーテイストまであったりして、欲張りな分、雑多な印象もありましたが、本作は割とまとまっていて、それが逆に物足りなくもあります。 竹中直人の存在だけは、今回もホラーでしたけれども。 終盤、やや弛緩したような感じもする上、カタルシスもやや乏しいのですが、それは映画がある方向に向かって進んでいくからで、その「方向」とは、「第1作に向けて時間を巻き戻していく感じ」なんですね。だから、やっぱりラストはそうなるよなあ、と。そして例のテーマ曲を背景に、夜の東京が写しだされて、映画は幕を閉じます。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-11 22:02:16)《改行有》

487.  龍の忍者 真田サンが主演、ということになってはいるものの、開始から30分近く待ってようやくオハナシに絡んできます。それまではジャッキー・チェンの偽者みたいなヤツの活躍を見せられ続けてしまうのですが、このヒトがなかなかの腕前で、悪くないんですね。もしかしてアチラにはジャッキーレベルのヒトが沢山いるんですかね。 もちろん我らが真田サンも負けてはおらず、日本代表のニンジャとして、素晴らしい身のこなしを披露してくれます。とは言っても、ちゃんと顔が写ってないシーンはやっぱり代役なのかなあ、とも思いつつ。それでも何でも、真田サン頑張れ~とついつい力が入っちゃうし、真田サンもそれに応えて大活躍。大活躍するにつれ、ストーリー性もどんどん希薄になっていって、最後の方はもう、どうでもよくなってくるのですが。もはやニンジャなんだかどうなんだかもよくワカランけど、それはすなわち真田サンのアクションが本場カンフーの中に完全に溶け込んでいる、ということで。 しかしラストにあんなオチが待っているとは。悔しい、実に悔しいけど、大笑いしてしまいました。[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-11 21:45:55)《改行有》

488.  トラック野郎 爆走一番星 こういう、シリーズの「第2作」って、1作目が当たったのを受けて急遽シリーズ化が決定し慌てて準備した作品、というイメージがあるのですが、意外にそれと作品の完成度とは関係が無く、本作なんかも、驚くべき内容のまとまりを見せてます。 一方で、下ネタの充実ぶりにも驚くべきものがありますが。いやコレ、本当に下品。 また、ストーリーにおける重要なエピソードに「桃次郎の一目惚れ相手を勘違い」ってのがあって、これは第1作のネタをそのまま流用したようなところがありますが(全作共通のネタにする積もりだったのか?)。 だけどそれらを含め、雑多に並べられたエピソードの数々が、きちんと収まるべきところに収まっていく、この見事さよ。バラバラたと思われたエピソードが互いに互いを支え合って初めて成立するクライマックス、であるが故に、感動的なのです。[インターネット(邦画)] 8点(2021-07-11 14:27:44)《改行有》

489.  故郷への長い道/スター・トレック4 ミスター・スポックの出番が殆ど無かった前作と異なり、ある程度の出番があるこの第4作、だけど引き続きスポックが監督を務めていて、なんだかもはや、身内感覚溢れる自己発電モード。もしかして、この髪型とトンガリ耳でカントクしてたのかしらん、なんて思うと、ちょっと(笑)。 しかし内容はというと、お馴染みのスタートレックメンバーが20世紀末のアメリカにやって来て一騒動、というオハナシ。その辺でロケを済ましてきただけやんか、というシーンばかりで、宇宙の神秘などカケラも感じられない作品になってます。番外編扱いで充分でしょう。 その代わり、勝手にザトウクジラの鳴き声に神秘性を感じて「捕鯨に反対です」などと言われても、困るのだけど、まあ、そこにはいちいち目クジラを立てないことにしましょうか(それにしても、アメリカは反捕鯨を装いつつ、実際には「現在でもクジラを結構獲ってる国」なんだけど)。 しかし、実際に病気に苦しんでいる人たちがいるにも関わらず、その治療法について映画の中で「時代遅れ」「未来の薬ならたちどころに治る」なんていうのは、SFの発想としても下の下だし、さすがに無神経じゃなかろうか。 他にもこれと言って見所なく(強いて言うと、クジラのシッポの特殊効果は、割と良く出来てたけど)。と言うわけで、正直、お粗末な作品だと思いました。[インターネット(字幕)] 2点(2021-07-11 13:57:48)《改行有》

490.  悪霊島 金田一耕助のトレードマークたる「モジャモジャ頭」は、イメージとしては「ボサボサ頭」を連想するのですが、この鹿賀丈史の、人工の極みのような立派なアフロを見せられると、確かにこれこそがモジャモジャなのであって、もしや私は石坂金田一に間違ったイメージを植え付けられていたんだろうか、などと思ったりも。 それはともかく、この、悪霊島。なかなか凄惨な死体の描写があったりもしますが、当時の宣伝から受けた印象ほどにはオドロオドロしい作品でもなく、私はどっちかというと、島のノンビリした雰囲気とか、フェリーが着いた時だけ船着場が人でごった返す様とかが、風情があって、なんかイイなあ、と思っちゃうんですけどね。 まあ、事件自体は、大した事件でもなし(笑)、謎解きとしてもアッサリしてますが、鍾乳洞のシーンなどは、ロケ撮影でこれも雰囲気が出ていて。 昔見た時にはもっとヘンな映画のようにも思ったのですが、一体自分はどの辺りをヘンだと思ったのか、不思議になるくらい。 音楽監督はバリバリの現代作曲家、湯浅譲二。なかなかヘビーで聴きごたえがありながらも、前に出過ぎず映画にマッチした、絶妙な音楽になってるんじゃないでしょうか。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-11 10:33:33)《改行有》

491.  D坂の殺人事件(1998) D坂の殺人事件、というタイトルながら、実際は後半を「心理試験」が占めていて、確かにストーリー上は繋がっているとは言え印象としては全く前後半の繋がりが感じられない、不思議な作品。ただのヘンタイ映画(?)だったはずなのに、犯人が何の前触れもなく唐突に知能犯に化けてしまいます。 劇中のセリフに「フェティシズム」という言葉が出てきますが、本作はまさにそれ、そのもの。緊縛シーン(私も自分自身、結構なヘンタイだと思ってるけど、緊縛の何がイイのかは未だにわからず、修行不足を痛感)に限らず、真田広之が贋作を作製してゆく細かい描写そのものが、いかにもフェティッシュなものを感じさせます。 音楽は作曲界のダジャレ帝王・イケベ先生。スケベではありません(←本人が言う前に手を打ってみました)。使用されている楽器は、オンド・マルトノでしょうか。妖しげな音色がこれまたヘンタイチックに映画を彩っていて。 エロいシーンがそんなに多い訳でもないはず、なんですが、作品のいびつさ自体にヘンタイ性が感じられる、実にヘンタイな映画でした。[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-11 10:03:10)《改行有》

492.  ゴージャス ラブロマンス路線、ではありますが、ジャッキーもそこそこのお歳なもんで、ちょっと「父と娘」のような関係も感じさせます。片や、プレイボーイと言うにはあまりに落ち着いた金持ちのオッサン、片やこちらはあまり落ち着きがあるとは言えない、庶民の代表みたいな娘。 物語の上では、そこに多少アクションが絡む、という程度で、「危機一髪、絶体絶命」みたいな要素はあまり無い(悪人と呼べる人もいない)のですが、しかしそのアクションシーン自体は、スポーツライクにとことん展開されて、たっぷりと楽しむことができます。 主人公がトレーニングして強くなる、というのはカンフー映画の定番ですが、本作ではそれを、恋愛模様の中に自然に溶け込ませているのが、ユニークなところ。 それにしても、発泡スチロールだけじゃなく、ビンを海に流すのも立派な不法投棄だろ、と思ってしまうのですが、映画の中ではそれが重要なモチーフになっているから、まあ、よしとしましょうか。変に表面だけの環境問題を映画で取り上げるから、こちらもつい不粋なコトを言ってしまうのです。[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-10 10:19:36)《改行有》

493.  ラストサマー 主人公たちをつけ狙う怪人物、その正体は誰なのか、やはり彼らが一年前に起こしたある事件と関係があるのか・・・という、殺人鬼モノ。 殺人鬼たるもの、お気に入りの凶器って必要だよね、という訳で、コレ正式名称は何と言うのか、氷の塊を扱ったりするあの鉤爪みたいなヤツが、トレードマークになってます。「私は殺人鬼です」という、一種の目印ですね。雰囲気、気配、そういったものを作り出すのに貢献してます。 一年前の事件、すなわち見知らぬ男を車でハネてしまう場面は、主人公たちの間でダメダメな会話が交わされて一気にゲンナリしてしまったのですが、そこから結構、盛り返します。パレードのすぐ横で襲われてるのに誰も気付かない、なんていう焦燥感も良いし、終盤の攻防戦もシチュエーションを活かした工夫の楽しさがあります。 シリーズ化するほどのものかどうかは、さておき。[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-10 09:59:26)(良:1票) 《改行有》

494.  犬死にせしもの このカントクがまたワルい人で(そんなこと皆知ってるって?)、テレビ番組出演時にこんなコトを仰ってました。いわく、映画でオシッコするシーンは普通、チューブを取り付けてそこから水を出して撮影するもんだけど、本作ではそんなもんいらんわい、と、今井美樹にホンマにやらせた。まあ、後で泣いてましたけどね。だとか。 アレ、木曜洋画劇場で放送されてた時(いつの話だよ)にそんなシーンあったっけ?と思ったのだけど、テレビだからカットされてたのか、単に私が気付かなかったのか。だって、このシーン、そんなにオシッコ感、ないもんね。 →こういうコトを今さら嬉しそうに書く私も、相当のワルかもしれません。いずれにしても、一番ワルいのは、そんな邪魔な所に立ってる佐藤浩市じゃなかろうか。 ってな訳で、そんなカントクの映画にはワルい点でも付けて成敗しなきゃいけないところですが、それが出来ないんです、困ったことに。この作品のエネルギッシュさには、タジタジとなってしまいます。元気どころの俳優集めて、小船で海を駆けめぐらせ、なんか生命力なカタマリのような作品になってます。 昔どこかで「叫ぶシーンなどが多く、セリフが聴き取りづらい」という批判を読んだ気がします。確かにその通りだと思う。もう少し気を使って欲しかった。でも、そういう部分にも、枠にはまらない豪快さ、ってものが感じられるのも事実ではあるんですよね。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-10 09:27:52)(良:1票) 《改行有》

495.  透明人間(1933) H.G.ウェルズのSF小説は、我々が当たり前だと思っている文明社会が、決して絶対的なものではないのだ、という価値転換、相対的な視点を我々に迫るものが多く、SFらしいと言えばそうなんだけど、ちょっと理屈っぽい面もあって。そんな中でこの「透明人間」は、人間が透明になることで当たり前が当たり前でなくなる、というSF的な思考実験を提供しつつも、ホラー小説、パニック小説としても第一級の、無類の面白さを誇る小説だと思ってます。 それを、基本的にプロットはそのまま用いながら、どうしてこんなツマラない映画にしちゃったのやら。 70分ほどしかないのにも無理があって、開始間もなく、透明人間がその正体を明かしてしまう。こういう怪人やモンスターの類が、なかなか登場しないのもイライラするけど、早々に登場してしまうのも味気ないもの。多分、イライラの方にこそ、面白さもカタルシスもあるんでしょう。 姿が見えない分は音声でその存在をアピールしようというのか、透明人間、やたらよく喋る。この点では演出上の工夫もなく、ひたすら喋り過ぎで、怖くもないし貫禄もない。 他の登場人物も魅力がなく、ケンプ博士が雑魚キャラレベル。取って付けたようにロマンスを絡めるのも、無理があって明らかに消化不良。この状況下であんなフツーの再会シーン、って、どういうことよ? と、やたらとボロクソに書くのですが、それは何故かというと、「にも関わらず、特殊効果のもたらす驚き」には、目を見張るものがあるからで、様々な工夫、手練手管で見せつける、透明人間の摩訶不思議の数々。今見てもコレ、どうやって撮影したんだろう、と驚くのだから、当時の驚きは、いかばかりであったことやら。見世物としての映画、その究極と言っても良さそう。 透明人間の披露するジャイアントスイング。プロレスのリングでもまず見られない、貴重な光景ですよ、これは。 と言うわけで、こんなにツマラないのに、こんなに面白い。だから何だか、ハラが立ってくる(笑)。[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-09 07:20:07)《改行有》

496.  柳生武芸帳(1961) オープニングの映画会社のロゴ、「ニュー東映」ってのがなかなか珍しくって、お釣りにギザ付10円玉が混じってたときのように、ちょっと得した気分。 しかし要するにこれっていわゆる「B級映画」ってやつ?などと思うと、東映時代劇よりエキストラが少ないんじゃないの~とか、スタジオ撮影なのになんでこんなに吐く息が白いんだ、とか、変なコトが気になってきたりもします。 それはともかく、物語はというと、柳生武芸帳(?)の争奪戦、みたいなオハナシで、武芸帳への関心がイマイチ薄そうな柳生十兵衛はあまり物語に関係無さそうなのですが、一応、主人公。演じるは、何と言ってもこの人、近衛十四郎。何かにつけて、よく分からない高笑いを繰り返しても、不自然ではない、というのがこの人の持ち味です。それにしてもなぜ、高笑いばかりしてるんだろうか。 あったはずの武芸帳(?)が行方不明になったり、色々と事件が起こりますが、最後は何と言っても十四郎アクションが炸裂。多少投げやり気味のワイヤーアクションなんかもあったりして(いやもう、これで充分です)、外連味もたっぷり。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-07 22:58:16)《改行有》

497.  昭和残侠伝 一匹狼 最初の方で高倉健と池部良とが出会うも、殆どすれ違い状態。このままでは池部良が単なるチョイ役で終わってしまうではないか、だけどもはや彼とは遠い物語となり、ストーリーに絡むのは無理だよね。と思ってたら(思わないけど)、ちゃんと凄まじい偶然により二人は皮肉な再開を果たします。 強引な展開、故の味わいなり感動なりってのは、やっぱりあるわけで。運命ですね、これは。 で、二人の間の因縁。はたまた、悪辣なる親分に率いられたヤクザどもの横暴と、繰り返される悲劇。王道ストーリーです。だけどそこに、この二人ならではの味があって。どうしてこうも、この二人は落ち着き払ってるんでしょうか。その落ち着きが頼もしくもあり、と同時にそこには、静かな悲壮感も感じさせます。わかっててなお、ホロリときちゃう。 そういや、新喜劇の小島慶四郎さんが出てます。若い!いや、変わらない![インターネット(邦画)] 8点(2021-07-07 22:42:28)《改行有》

498.  リサと悪魔 主人公がツアーの最中に道に迷い、たまたま乗せてもらった自動車の一行とともに、謎の邸宅に辿り着く。彼女は再三、別の女性と間違われるが、それは一体、誰なのか。 という謎めいた物語は、最後までよくわからんまま、だけど独特の雰囲気があって、謎が謎のまま、だからいい。唐突に殺人が繰り返された挙げ句、ある種の真相のようなものは(ある程度)明らかになるけれど、決してスッキリはさせない、あくまで謎は謎のまま。 オルゴールだとか、壊れた懐中時計だとかいったアイテムが繰り返し登場し、いかにも曰くありげな世界を作り上げてます。そして、アヤシい人間関係。彼女がしばしば間違われる「エレナ」とは一体、誰なのか。 ってのはいいんですけど、ラストの飛行機のシーン、必要かなあ。[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-06 23:19:31)《改行有》

499.  新エクソシスト/死肉のダンス マリオ・バーヴァの『リサと悪魔』にシーンを追加してエクソシスト便乗作をでっち上げました、という、全く何の志も感じられない一本。そういうデタラメさがまた、いいじゃないですか。 物語の発端は元映画と同じながら、途中から物語が分裂し、エクソシストを臆面も無くパクりましたという追加パートと、元の『リサと悪魔』とが、並行して描かれます。ので、結構、ワケが判らない。けど2本分楽しめてお得、なんだか、どうなんだか。 リサが骨董屋みたいなところに入るとテリー・サバラスがいて、彼女が店を出ると街が迷宮のようになって、自分がどこに居るのか判らなくなる、というのが元映画。一方この作品でほ彼女の退店後もテリー・サバラスと店主とのやり取りが続く。んだけどここは追加シーン、テリー・サバラスはブッキングできなかったらしく、代役の後ろ姿しか写りません。要するに、後ろ姿だけなら別のハゲで充分つとまる、ということなんでしょう。で、リサの卒倒シーンへ繋がって、エクソシスト路線が始まります。 並行して『リサと悪魔』も物語が進みますが、ここにも再編集の跡があり、例えば見知らぬ男に「エレナ」と呼びかけられる場面では、彼が、テリー・サバラスが運んでいたマネキン(?)とクリソツであったことを、一瞬の回想で示す親切設計。 正直、2つの話が殆ど噛み合ってない上、追加パートはあまりにもエクソシストの二番煎じ感が強すぎて、だいぶトホホな作品になってますが、テンポの良さは元映画を上回り、それでいて雰囲気はちゃんと味わえる。どちらか一本を見る、というのならコチラは見なくていいと思いますが(笑)。 アランフェス協奏曲が挿入されるのは元映画の通りで、雰囲気作りに大きく貢献してますが、冒頭で流れるのは、しっとり感とは真逆を行く、春の祭典。 そういや、冒頭のトランプのシーンは元映画のもしかしたら最大の見所じゃないの、とか思ってたのに、この作品では採用されてませんでしたね。残念。[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-06 23:01:24)《改行有》

500.  ストリートファイター(1994) 格闘アクションという点では、もう少し危険さを感じさせるスタントを見たいところではあるんですが。 でも、なんか、ゲームのキャラ(だと思うがよく知らん)を何組かに分けて、適当に行動させ適当に登場させることで、結果的にはアクションにも視点にも変化が出ていて、コレ、悪くないと思うんですけどね~。[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-04 13:19:19)《改行有》

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