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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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481.  四谷怪談 お岩の亡霊 《ネタバレ》 なかなかのできでした。本作の伊右衛門は、自分のために利用できるものは利用する、邪魔なものは排除する、幽霊が出てもかなり冷静に対処し、あくまで実力で対抗しようとするなど、現実主義のところがあります。非情にしてニヒルですが、伊勢屋の跡継ぎの話を断ってあくまで仕官を望むなど、侍としての矜持も忘れてはいません。そんなところから、どこかハードボイルドなところが感じられます。ある意味現代的と言えるでしょう(もちろん、製作された時点での現代ですが)。本作は四谷怪談の映画としては後発ですから、こうした味付けが出てくるのでしょう。そんな伊右衛門に佐藤慶はよくはまっていました。与茂七は出番が少なく、直助が最期にいいところを持っていったこともあって、印象が弱くなってしまいました。実際、本作での佐藤慶と小林昭二は、かなり存在感が大きいです。この2人を見る映画ですね。[地上波(邦画)] 7点(2010-08-23 22:30:01)

482.  翼よ!あれが巴里の灯だ 《ネタバレ》 なかなかよかったです。あいかわらず小道具の使い方がうまいですね。今回は犬とかカレイとかハエとか……これって小道具? 神父さまのペンダントは予想通りですが、「やはりそう来たか!」と嬉しくなってしまいます。回想を使ったのも、時系列順に話を進めるよりよかったでしょう。ただ、最後はむりやり盛り上げたような気もします。当時は画期的な行為だったのでしょうが、やはりピンと来ません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-20 19:27:12)

483.  座頭市物語 《ネタバレ》 座頭市という人にスポットを当て、言動からその人間性を浮かび上がらせています。それがあればこそ、最後の助五郎への啖呵も無理なくこちらの心に響いてくるというもの。その市のキャラクターが魅力的。義理より人情を優先する態度が全編で徹底されており、首尾一貫しています。飯岡と笹川の出入りや、市と平手酒造との対決など、アクションが目的でなく手段であり、映画を盛り上げるうえで効果的に使われているのもいいです。また、モノクロの特性を生かして光と影を使った演出も見どころ。市がロウソクを2つに切るところなど、長いカットを適度に入れているのもうまいと思います。[地上波(邦画)] 7点(2010-08-13 11:50:22)

484.  ダンボ(1941) いやー、動く動く。セルアニメでこれぐらい動いてもらうと気持ちいい。長い鼻を手のように動かすのも、誰でも思いつきますが、これほど巧妙に動くのは難しいのでは。ダンボ母子が喋らず、周りのゾウやティモシーが喋りまくるというのも面白い。シルエットを使った演出も秀逸です。ただ、本筋から脱線して映像だけを見せつけるようなところがあったので、後半は少々飽きてきました。[CS・衛星(吹替)] 7点(2010-08-12 11:22:22)

485.  モンスターVSエイリアン 《ネタバレ》 こういう、過去の作品に多くを負っているものは、評価が難しいですねぇ。パロディとかオマージュといえば聞こえはいいですが、要するによそからアイデアを借りてきたわけですから、二番煎じ感は否めません。本作に関してはパロディ要素てんこ盛りで、ここまで詰め込めばむしろご立派だと思います。いろいろなところから引っ張ってきて、無理なく一本の映画にまとめた手際も鮮やかかと。なんといっても、蠅男・大アマゾンの半魚人・人喰いアメーバ・モスラがチームを組んで戦うという発想が楽しいです。惜しむらくは、前半巨大ロボットとの戦いはかなりよかったのですが(特に金門橋は名場面!)、それに比べると後半の敵円盤内での展開がいまいちでした。わかりやすいテーマを軽くさらっと入れて、基本的に娯楽に徹したのも結構でした。小難しいことを考えず、90分間気楽に楽しむにはもってこいです。CGアニメはあまり好みではないのですが、これは見て損をしませんでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-07 16:52:34)(良:1票)

486.  海外特派員 《ネタバレ》 ヒッチ作品はだいたい見ていますが、これは初鑑賞。スロー・スターターですが殺人が起こってからは、傘でうまく表現した逃亡や風車小屋のサスペンスなど、かなり見せます。終盤ではアメリカに帰って終わりかと思っていたら簡単には帰れないなど、サービス満点でお腹いっぱい。ただ、少々長いと感じました。最後のイギリスからの放送は、時局柄とはいえよけいに思えます。あまり日本では知られていないようですが、主人公カップルの知名度が低く地味だからでしょうか。しかし映画の完成度は高いと思います。いろいろな要素を取り入れた欲張った作品ですが、それを破綻なくまとめたのはお見事。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-01 19:56:54)

487.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 うーん、サスペンスとしては一級でしょうね。序盤こそ2人の大暴れにガッカリしましたが、トムがフィリップの服を着て真似をするあたりから持ち直しました。フィリップ殺害後に船が波と風に翻弄されるところはとてもよかったです。それからはフィリップになりすましつつあちこち場所を変えて半逃亡生活を送るところが、サスペンスものとしては定番ですがうまく作っていたと思います。ただ、トムのいる場所がどこの街なのかよくわからなかったり、それぞれの街の位置関係もわからないのでどれくらいの時間で移動できるのかも不明ということで、ちょっと戸惑うところもあります。 ただ、犯罪ものとしてはどうでしょう。トムは全然変装していないので、アパルトマンのおばさんにでもフィリップの写真を見せれば、偽者だというのはすぐばれるでしょう。普通その程度の確認はすると思いますが。指紋についても、まったく問題にしないのかと思ったら警部が言及していますし、どう扱っているのかよくわかりません。 この映画が名作とされているのは、やはり最後の死体が引き上げられる場面、あそこのインパクトが大きいのでしょう。たしかにアイデアはすばらしいですし、意外性もあります。しかし問題点もあるので、全体としては普通のできでしょうか。[映画館(字幕)] 7点(2010-07-25 20:02:42)《改行有》

488.  007/サンダーボール作戦 《ネタバレ》 これもテレビの洋画劇場以来ですが、ほとんど記憶になく、初見と同じです。予想以上に面白かった。そろそろ本格的なアクション映画になってきました。冒頭の格闘からしてハデですし、クライマックスの水中戦は、動きが緩慢で地味なわりには見せ方がいいのか、飽きずに見られました。また、話のころがし方がうまい。原爆を奪取するところをなぜ逐一見せるのかと思っていたら、ちゃんとつながっていたのですね。 それと、全般的にユーモアがパワーアップしている。特にM、Q、ミス・マネーペニーのレギュラー陣の会話が楽しいのは、シリーズとして軌道に乗ったことの裏付けでしょう。逆に、ラルゴやドミノはいわゆる“キャラ立ち”という点ではやや不満が残ります。ルチアナ・パルッツィの方が存在感がありました。途中退場が残念です。 途中中だるみもありましたが、全体としてはかなり楽しめました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-06 21:12:46)《改行有》

489.  危いことなら銭になる 《ネタバレ》 コメディ・タッチの和製暗黒街映画。けっこう面白かったです。メインのキャストはそれぞれ好演ですが、特にスーツに身を包んで慇懃な長門裕之が、近年とギャップがあって楽しめました。「柔道二段、合気道三段!」なのにへっぴり腰の浅丘ルリ子もおかしい。しかし出演者では、やはり左卜全・武智豊子の夫婦でしょう。文字通りの名人芸。映画全体を締めていました。特に、妙に拳銃に詳しく、ガンさばきもきまっている婆さん(役名)がステキです。 ただ、全編お笑いというわけでもなく、一瞬夢から覚めるというか、妙に現実的になる場面がありました。これは“悲惨な戦争”を経験した日本人の矜持なのか。偽金作りなら笑い飛ばせるけれど、あの場面ではそういうわけにはいかないという、真面目さを感じました。 ところで、藤村有弘はどこに出ていたのでしょう。よくわかりませんでした。もしかして、最後の中国人だったのかな?[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-01 21:06:59)《改行有》

490.  ジュリア 《ネタバレ》 映画のタイトルはジュリアですが、話の中心はあくまでリリアンでしょう。彼女にとってダシール・ハメット(ダッシュ)とジュリアがいかに重要な存在だったか、それがテーマのようです。だから前半の劇作家としてデビューするまでのいきさつも、リリーにとっては欠かせないものなのです。個人的には翻訳ミステリが好きなので、興味深く見ました。 後半のベルリン経由でモスクワへ行く話は相当面白いのですが、それまでと雰囲気がまったく変わってしまうので、はたしてよかったのかどうか。あまりにも面白すぎて前半とバランスがとれていないとも思えます。それにしても、本当に“小説にでも出てきそうな”展開で、ある意味使い古された陳腐な設定ですが、それをこれだけ引きつけてみせるというのは、たいしたものです。もっともこれは、主人公が実在の人物だというリアル感が、大きくプラスになっているとは思います。ジュリアが亡くなった後も、素人が地下組織の壁にはばまれるというリアルな展開で、安易なハッピーエンドよりも見ごたえがありました。レジスタンス組織の徹底した秘密主義を描くことで、戦争それ自体の恐ろしさを影のように浮かび上がらせています。 リリアン・ヘルマン自身が原作を書いているということで、リリーは多少欠点はあるものの、あまりひどい人物になっていないのが、ちょっと不満でしょうか。あと、やはり前半と後半でバランスが悪い。前半が時代と特にシンクロしていないのも、残念でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-22 21:24:27)《改行有》

491.  ワーテルロー こりゃあすごい。往年のハリウッドも斯くやという大物量戦略で、ワーテルローの戦いを描いています。この戦闘場面は見ごたえがありますが、あまりに続くと飽きてきますし、バタバタ人が死んでいくと虚しくなってきますね。しかし、そんなさなかに突然「なぜ戦うんだ!」と叫ぶ兵士が出てくるというのも、なにかわざとらしくて白けてしまいます。実は、序盤のナポレオン失脚から復活までが、いちばん面白かったりします。ロッド・スタイガーの熱演が◎。それにしても、一般大衆って当時からたいして変わっていないんですねぇ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-08 21:45:06)

492.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 これまではテレビの洋画劇場でしか見たことがなかったので、ノーカット・字幕というのはおそらく初めてだと思います。で、正直な感想は「それほど楽しめなかった」です。 前作の犯人捜しから一転して、今回はサスペンスが基調。そのためスペクター側の手の内を全部さらしているわけですが、どうもあまりサスペンスが盛り上がらない。とにかく前半はのんびりしすぎていて、スパイ映画というよりはイスタンブールの観光案内のようです。地下水道を船で移動したり、女同士の決闘に立ち会ったりと、あまり緊張感がありません。その合間に銃撃戦が起こったりサスペンスフルな展開になったりするのですが、木に竹を接いだようで、あまりいい進め方とは思えません。ソビエト大使館から暗号解読器を奪取したあとからは、なかなか面白かったです。が、それまでが長い。 よかった点はキャスティングでしょう。とにかくダニエラ・ビアンキが美人! 「絶世の美女」という言葉はこの人のためにあるのではと思えるくらい美しい。『ドクター・ノオ』とは違い、ヒロインとして序盤から活躍しているのもポイントが高いです。それと、ケリム役のペドロ・アルメンダリス。ボンドとはタイプが違うこともあって存在感があり、いい味を出しています。名脇役ですね。敵役2人も、“濃い”人選でインパクトがあります。 とはいえ、前半のダルさは予想外だったので、結局『ドクター・ノオ』より低い点数となってしまいました。自分としても意外です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-31 20:46:34)《改行有》

493.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 これはもう演出がバツグンによくて、締まったサスペンスになっています。今見ると常套的な部分もありますし、次から次へと難関が待ち受けるというのは、話ができすぎという気もしますが。それと、序盤が退屈。これはあらかじめ「ニトログリセリンを運ぶ話」だということを知っていて、なかなかそこまでたどり着かないこともあったかと思います。内容的にも、後半への伏線として必要だとは思いますが(特にマリオとジョーの関係)、退屈だったものは仕方がない。ここはかなりのマイナス。それ以外はよくできた映画だと思いますが、どうも個人的な好みではないですね。どこがどうと具体的に指摘できないのですが、あまり高い点数をつけようという気にはならないです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-29 16:15:28)

494.  日の名残り 《ネタバレ》 まるで日本人のように(?)職務に忠実な執事。忠実すぎるゆえに他人とすれ違ってしまうさまを、静かなタッチで巧みに描いていました。微妙な心理の綾を表現した、主演の2人がおみごと。「若くして結婚した女性は後悔する」と言っていたミス・ケントンが、自身の結婚を後悔してしまうのは皮肉が効いています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-27 20:25:43)

495.  譜めくりの女 《ネタバレ》 登場人物それぞれの思いが交錯する、文字通りの心理サスペンスでした。緊張感をはらんだ静かな進行は、なかなか見ごたえがあります。話の展開も意表をつくもので、なおかつ現代的です。難点は、物語が都合よく進みすぎることでしょうか。しかし、アリアーヌが精神的に不安定になった事故も、実はメラニーが一枚かんでいるのではないかと思わせるところがあり(親にさかんに電話しているし)、詳しく説明しないだけにこちらの想像力を刺激して、効果的だと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-26 19:22:13)

496.  秋日和 《ネタバレ》 同じ監督の『晩春』と似たような話なので、どうしても比べてしまいますが、そうなるとあちらの方が好みです。本作はユーモアもあって面白く見ましたが、母親の結婚話が出てくると、ちょっとゴチャゴチャしてきたなぁ、という感じでした。佐分利信を筆頭にした3バカトリオは愉快。昨今では、他人の結婚話にちょっかいを出すような人は少ないですね。それは人間関係が希薄になっただけでなく、そんな余裕がなくなってきたのかもしれないなどと思います。ちなみに、誰が岩下志麻かわからず、ちょっとくやしい。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-25 21:04:55)

497.  チャンス(1979) 《ネタバレ》 風刺劇としてはそこそこ面白い。一番笑ったのはテレビに合わせてぐるぐる回るところでした。チャンスは着ているものもあってビジネスマンと勘違いされるのですが、それは勘違いしている方がついつい自分の経験の範疇で判断してしまうから。要するに、みんな世の中の一部しか知らないという点で、チャンスと同じなのだな~、などと思いました。最後はどう解釈すればいいのか、よくわかりません。「奇跡を起こす男」みたいな感じでしょうか。唐突にああなって説明なしで終わったので、カタルシスは感じられませんね。ただ、もう一度見てみたくなるような終わり方です。マクレーン演じるヒロインにあまり好感が持てなかったのは、ちょっとマイナス。 チャンスはテレビ大好きですが、これも当時の世相を風刺しているのでしょうね。リモコンで次々とチャンネルを変えることも含めて。21世紀のチャンスは、おそらくネットにはまっていることでしょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-15 18:33:31)《改行有》

498.  大阪ハムレット あまり小難しいことを言いたくなくなる映画ですね。悩みながらもまっすぐ生きている子供たちと、それを暖かく包んであげるおかん。不器用で遠慮がちながらナイスなフォローをするおっちゃん。それぞれ持ち味を発揮していたと思います。派手さはないけど、じわじわ効いてきて、見終わるとなんとなしに暖かい気持ちになれました。ただ、学芸会の場面はわざとらしくてちょっと辛かったです……。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-12 21:18:28)

499.  シベールの日曜日 《ネタバレ》 悪くないです。が、見ていてどうも居心地が悪い。あからさまではないにせよ「これは感動的な映画だ!」っていう雰囲気がただよってきて、天邪鬼な私にはその辺が面白くない。シベールよりマドレーヌの方が魅力的に思えて、肝心のピエールとシベールの関係を妙に客観的に見てしまったことも、原因かもしれません。まあ、映像は美しいし、最後の心からの“叫び”もいいとは思いますが……。あまりあとを引かない映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-06 19:15:23)

500.  扉をたたく人 《ネタバレ》 うーん、「惰性で生きていた初老の男が、前向きに生きる力を取り戻す」という点は、よく描かれていたと思います。特にそのきっかけが、異邦人やそれまで縁のなかった楽器(ジャンベ)だったというのも説得力があります。が、それと同時にアメリカでの中東移民の扱いについても取り上げています。これについては、タレクが収監された拘置所の所員がなぜか黒人ばかりだったり(実際そうなんでしょうか)、壁に自由の女神の絵が書かれていたりと、なかなか細かい配慮がうかがえます。モーナの「(ここはアメリカなのに)まるでシリアのよう」という台詞も記憶に残ります。ただ、その両方にウェイトが置かれたためか、中途半端なできという印象を受けました。タレクが不法滞在者となったのは役所からの通知を(母親が)無視したからで、本人は「何もしていないのに」と言っていましたが、何もしなかったから不法滞在になってしまったというのは深いアイロニーです。要は本人の“自己責任”なわけですから、これを以て移民政策がどうのとか、役人の態度が冷たいとか言うのは、ちょっと見当違いではないかと感じます。そのあたりがうまく処理できていれば、よかったのですが。でも、地味ですがなかなかの佳作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-23 15:30:21)

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