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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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501.  妻への家路 《ネタバレ》 チャン・イーモウが久しぶりにかつてのパートナーであるコン・リーと組んだ作品は、 「活きる」や、前作「サンザシの樹の下で」でも描いてきた、文革を下地にした作品です。 本作では文革の時代そのものは序盤のほんの短いだけで、作品の大半の時間は文革後の家族の物語となっています。 文革の終結が宣言され、名誉を回復すると紙一枚で通知を受けても、多くの家族にとってはそれで終わりではない。 夫の帰りをひたすら待ち続ける妻と、妻の記憶が戻るのをひたすら待ち続ける夫。 そんな両親を傍で見つめる一人娘。まだ文革が終わっていない、あまりにも辛い家族のドラマ。 妻を演じた化粧っけが無いコン・リーは老けて見えますが、大女優の貫禄を随所に感じさせます。 夫を演じたチェン・ダオミンの繊細な演技に、娘役の女優さんの透明感も光ります。 歴史的には文革は過去のこととなり、終結してもう何年も経つというのに、夫婦はまだ駅で夫の帰りを待ち続けている。 この家族にとっては、文革はまだ終わっていないことを思い知らされます。 普遍的な夫婦愛と家族のドラマの形を取りながらも、チャン・イーモウの変わらない批判精神を感じさせます。[DVD(字幕)] 8点(2017-03-30 21:25:09)《改行有》

502.  ブルー・ストリーク 勢いがいい。ノリがいい。テンポがいい。尺が短い。笑いドコロ十分。 元泥棒の偽刑事。無茶苦茶なようでそれなりに辻褄が合ってくる。みんなちょっとずつ間が抜けている。 警察、FBI、昔の泥棒仲間に麻薬王まで入り乱れて、最後はちょっとハラハラドキドキ。そして結末がいかしている。 マーティン・ローレンスが素晴らしい。新人ダメ刑事だったはずの相棒、ルーク・ウィルソンが最後はカッコいい。 典型的アメリカン・コメディとして実に素晴らしい作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-29 21:22:36)(良:1票) 《改行有》

503.  ゼロ・ダーク・サーティ CIAの女性分析官マヤを主人公にした、9.11同時多発テロからビン・ラディン殺害までの10年間。 この間、アメリカにとっては公表されると都合の悪いことも色々あったのだろうと思いますが、 前半の拷問のシーンなど、アメリカ、CIAにとって都合の悪い部分も執拗に描かれています。 この10年間の長さを感じる2時間半を超える作品ですが、タイトルをつけて局面ごとに章立てすることにより それぞれの局面ごとの緊張感があり、作品にうまくメリハリをつけています。 マヤの友人の分析官がテロで命を落として以降は、その報復、彼女の弔い合戦の様相を呈する。 ネイビーシールズの精鋭部隊がビン・ラディンの隠れ家に突入し、作戦は成功する。 しかし迎えの専用機に乗り込み、「どこへ行く?」と聞かれても何も答えられない虚ろな表情のマヤ。 アメリカ万歳どころではない。作戦は成功しましたが、その作戦成功の後味は極めて悪い。 結局は報復がさらに新たな報復の連鎖を生みだす。 その虚しさしか感じられないラストにキャスリン・ビグローが本作に込めた思いを見たような気がします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-26 21:09:37)(良:1票) 《改行有》

504.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より 刑務所や収容所モノによく見られる、囚人同士の喧嘩も無ければ、 刑務所・収容所映画の見せ場の1つである、看守との息詰まるような心理戦も接近戦も見せない。 台詞も音楽の使用も最小限にとどめられ、ナチスの行為への直接的描写も控えられ、徹底的に地味に撮られた作品。 邦題の通り、主人公の男の手記を読んでいるかのようですが、淡々とした描写の中に常に緊張感が張り付いています。 銃殺刑の直接的描写は無いですが、銃の音が遠くから聞こえてくる度にドキッとさせられる。 銃の音、足音、様々な生活音、脱獄の準備や決行の際に出てしまう音・・・。音の使い方が凄い。 まるで主人公の男と行動を共にしているかのごとく、かすかな物音に耳をそばだてながら見ている自分に気付かされる。 ここまでエンターテイメント性を排し地味な作品であっても見る者の目も耳も釘付けにし、 かくも強烈に印象に残る映画になるものかと驚かされます。[DVD(字幕)] 9点(2017-03-23 22:12:01)《改行有》

505.  理由なき反抗 映画史の中でほんの短い間に強烈な個性、存在感を放ち、主演作を3本だけ残していなくなってしまったジェームズ・ディーン。 本策の中でも他を圧倒する存在感を見せるとともに、素晴らしい演技で見る者を魅了します。 特に序盤の警察署でのすねたような演技。 そしてラスト、「私を頼っていいんだぞ」と言う、日頃から頼りないと思っていた父の前で泣き崩れる演技が印象的です。 ナタリー・ウッドは本作でもやはり美しく、ディーンと同じく若くしてこの世を去ったサル・ミネオもまた全く違った存在感を見せます。 主演がジェームズ・ディーンでなかったら、既に忘れられた作品のようになっているかも知れないですが、 出ている俳優の魅力、それだけでも見る価値がある作品だと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-17 22:17:33)《改行有》

506.  ウンベルトD 《ネタバレ》 ヴィットリオ・デ・シーカのネオレアリズモ映画。 戦争も、不景気による国の政策の転換も、いつも弱者にしわ寄せがいく。 年金の減額と、それによる困窮。決して昔話とは思えません。 「自転車泥棒」では主人公の男にはまだ小さな息子がいた。 本作の老人ウンベルトも一人ぼっちのようでもあるけど、ついて来てくれる可愛い愛犬がいる。 どちらの作品も1人ではない、寄り添ってくれる者と一緒のラストを迎えます。 いつも心配してくれる心優しいマリアの存在も良かった。 どうしようもない現実の厳しさはありますが、デ・シーカという人の優しさが感じられます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-16 22:37:07)《改行有》

507.  スリ(1959) ブレッソンの作品なので当然スターの豪華共演なんてのは無く、ストーリーにも特筆すべきものは無い。 音楽もほとんど使われず徹底的に地味な作品ですが、鮮やかなスリの手口、その瞬間を見せる、それだけで面白い。 あとは主人公の青年がどう自滅していくのか・・・?というところに興味は移っていく。 その通りに年貢の納め時が来るのですが、こういう救いの手を差し伸べるとは思わなかったな。 とても素人とは思えないヒロインの女性が印象的です。勿論ブレッソンが次回作では主演に起用、なんてことは無い訳ですが、 本作を見て、「ぜひ我々の次回作に」というオファーなども無かったのでしょうか・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-15 22:06:55)《改行有》

508.  エージェント・マロリー B級アクションサスペンスと言うには凄いキャストです。スタイリッシュです。このあたりはさすがソダーバーグです。 主演がアメリカでかなりの人気を誇る格闘家ジーナ・カラーノ。格闘シーンではさすがの身のこなしを見せてくれます。 危害を加えにくる男どもをボコボコに叩きのめす。しかし、その見せ場は少ない。スタイリッシュにこだわりすぎたのでは。 折角こういう人を主演に起用しているのだから、怒涛のアクションの連続で女スパイの活躍を描くアクション映画にした方が良かったと思う。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-03-11 23:13:12)《改行有》

509.  素晴らしきかな、人生(2016) 《ネタバレ》 この邦題から、どうしてもあの名作を思い浮かべてしまうのですが、想像以上に重さのある人生のドラマでした。 クリスマスという共通点はありますが、「愛」「時間」「死」という、"3人の精霊"が登場するあたりにはむしろ 何度も映画になった「クリスマス・キャロル」を思い出すストーリーです。 まだ幼かった娘を病気で亡くし、生きる意味を見失ってしまっているウィル・スミス演じる主人公の男。 愛と時間と死宛に3通の手紙を送る。その手紙を受け取ったという"3人の精霊"が登場するのですが、 ファンタジーのようでもあり、登場人物それぞれの様々な事情が絡み合った人間ドラマでもある。 この3つのキーワード。 実はこれは3人の精霊を仕込んだ、主人公の男の友人でありビジネスパートナーである3人の人生の問題でもあった。 ここに重要な役割をはたす売れない劇団員の3人が絡んでくる。結構な豪華キャストです。 この愛と時間と死をめぐり、主人公の男と3人のビジネスパートナーと3人の劇団員を絡めていく脚本はよく出来ていたと思います。 しかし、主人公の男と、ここに絡むこと無く最終的に彼を救うことになるもう1人の女性とのドラマと、 3人のビジネスパートナーと、彼らに影響を与える3人の劇団員のドラマのような形に分散していく終盤の展開は微妙で惜しい気がします。[映画館(字幕)] 7点(2017-03-08 20:18:57)《改行有》

510.  ハート・アタッカー 《ネタバレ》 アカデミー賞受賞作「ハート・ロッカー」の前年製作の未公開作です。 恐らく「ハート・ロッカー」の後に日本ではDVDになり、CS等で放送されたのだと思いますが、それにしてもこの邦題は・・・。 アメリカ海兵隊、アルカイダ、戦争に巻き込まれ犠牲になるイラクの一般市民。憎しみの三角関係、それぞれの視点のイラク戦争。 イギリス映画ということもあり、アメリカの正義を声高に主張する訳でもなく イラクで何が起きているのかを冷徹にドキュメンタリータッチで告発する。 そして冒頭と最後でテレビのニュース映像という形でブッシュを登場させるあたりに製作者のブッシュへの批判を感じさせる。 この偽ハート・ロッカーの様な邦題で損をしていますが、なかなかの力作であり良作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-08 20:12:05)《改行有》

511.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 最後はちょっぴり湿っぽくなってしまいましたが、久しぶりに見たミュージカルの新作映画。期待通り楽しい映画でした。 前作はピリピリとした緊張感が漂う音楽サスペンスとでも言うべき映画を撮ったチャゼル監督ですが、 本作は監督の映画愛、ミュージカル愛、数々の名作が生まれてきた映画の都ハリウッドへの愛が溢れ出ているかのようです。 冒頭から鮮やかな色とりどりのクルマや登場人物の衣装の色彩感覚、そして音楽。 フレンチ・ミュージカルの巨匠ジャック・ドゥミと、ミシェル・ルグランへの愛を感じずにいられません。 以降もライアン・ゴズリングが踊りながら街灯をクルッと一回り・・・。あっ!「雨に唄えば」だ!などなど。 また、ヒロインがおばと観に行ったという「汚名」「カサブランカ」「赤ちゃん教育」。そして「理由なき反抗」 まあ、映画のジャンルはバラバラですが、映画好きってこういうものなんですよね。 他にも気が付かなかったり、僕がまだ見ぬ映画に捧げられたオマージュがいっぱいちりばめられていたんだろうな。 こんな監督の遊び心が楽しくてたまらない。 音楽の素晴らしさと共に長回しを多用しじっくり撮られたミュージカルシーンは見応え十分です。 音楽、演技、などなど・・・。己の芸を信じてハリウッドに集まってくる夢追い人達。 成功を夢見て奮闘するそんな若き夢追い人達へのエールのようなものも感じられました。 久しぶりにパンフレットを買おうと思ったのですが、もう既に完売でした。残念・・・。[映画館(字幕)] 9点(2017-02-28 18:06:14)(良:1票) 《改行有》

512.  髪結いの亭主 《ネタバレ》 公開当時、この手のヨーロッパ映画にしては結構話題になり、ヒットしました。 この作品のヒットが日本でもルコントの名が広く知られるきっかけにもなりました。 それにしても、官能的でいてシュールすぎるこの世界観、独特です。 少年時代の妄想が現実のものになった大人のおとぎ話、いや、男のおとぎ話か。 シュールではあるのですが、艶やかでしっとり感のある作品の質感がいい。 これはもうアンナ・ガリエナの醸し出す雰囲気につきるのではないかと思います。 唐突な結末には驚きましたが、この行動に出ざるを得ないほど今が満たされていて、 今のこの幸せな状態のまま、人生を完結させたかったということなのでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-26 17:15:05)《改行有》

513.  ゼロの焦点(2009) 原作未読、オリジナル未見です。 忘れてしまいたい、忘れてしまったと思っていても、 まだ戦争の記憶がそれほど遠い過去のことではない昭和30年代の人間ドラマ。 強烈な目ヂカラの中谷美紀と、中谷とは対照的な存在感を見せる木村多江が印象的。 主演だけど、彼女演じる女性のドラマという訳ではない。 作品の中で微妙な立ち位置にあった広末涼子もまた良かったと思います。 原作に触れ、オリジナルを見た後に再見すれば評価が変わるのかもしれませんが、 原作が松本清張の有名な作品だけあって、なかなか引き込まれるストーリーでした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-02-26 17:09:57)《改行有》

514.  チャトズ・ランド 《ネタバレ》 ブロンソン演じる、理不尽に白人から虐げられる先住民VSジャック・パランス率いる、ブロンソンを追う白人集団の闘い。 作品の大半の時間は草木もほとんど生えていないような何も無い荒野。ここが白人に住む場所を追われた、彼ら先住民の暮す土地。 ブロンソン捜索隊の白人達の行動を追う前半は、ブロンソンの活躍の場面がほとんど無く、登場シーンもごく僅か。 中盤以降、少しずつブロンソンが行動開始ですが、捜索隊からは見えない敵のようになっているので結構地味です。 白人に復讐すべく1人1人処刑していく様は、マイケル・ウィナーとブロンソンのコンビのヒットシリーズである、 「狼よさらば」をはじめとする「デス・ウィッシュ」シリーズの元になっている感があります。 ブロンソンVSジャック・パランスの熱い闘いを期待したのですが、結末は結構あっけない。 それでもやはり怒りを胸に秘めた寡黙なブロンソンはやはりカッコいい。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-20 21:15:40)《改行有》

515.  誰よりも狙われた男 これまでに何本か見てきましたが、ル・カレ原作のスパイ映画にはいつも独特の空気があります。 アクションや銃撃戦やカーチェイスといった、映画的に見栄えがするシーンよりは、 国家や組織に翻弄される彼らの悲哀、その生きザマのドラマに重点が置かれる。 抑揚の少ない本作のル・カレの世界観に、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が見事なまでにはまっています。 それだけに結末の衝撃と行き場の無い怒りを爆発させるラストまでのホフマンの演技もまた圧巻。 フィリップ・シーモア・ホフマンは好きな俳優だった。と過去形で語らなければならないのが残念でなりません。 40代後半、50代・・・と年齢を重ねると共に彼の俳優としての魅力にますます磨きがかかることは間違いなかっただけに。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-17 13:19:17)(良:1票) 《改行有》

516.  エバースマイル、ニュージャージー 強い風と乾いた空気。埃っぽく荒涼とした南米パタゴニアの大地を1台のバイクが力強く疾走する。 その姿は、歯の健康を普及させる財団から派遣されパタゴニアの村から村へと巡回する、 使命感に燃える若い歯科医師の信念そのもののように見える。 この歯科医師の熱き使命感と、うまくいかない無力感。地元の人々との微妙な距離感。 時折笑えるエピソードを挿入しながらも、 荒涼とした風景も相まってどこか隙間風を感じさせる独特の空気感があります。 この旅を続ける意味を失ってしまっても、新たな生きる意味を見出し、再び走り出す。 どこまでも続く平原の中の一本道をバイクで駆け抜ける力強いラストシーンが印象的です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-02-12 13:58:55)《改行有》

517.  ヤング・アダルト・ニューヨーク ニューヨークに暮す40代と20代のカップル。共にクリエイティヴに、自由に、オシャレに生きている。 でも、そんな風に生きるのに、あるいはそんな風に生きているように見られるために、色々無理している様を滑稽に描く。 インテリぶった会話もそんなニューヨーカーの人間模様の描き方も、色んな意味でウディ・アレン風。 特に40代夫婦が若い夫婦に仕事のことなど色々影響を与えているつもりが、気が付けば若い彼らから色々影響を受けている様が可笑しい。 そんな痛いおっさんを情けなく演じるベン・スティラーが好演。 その他のキャストでは出番は少ないけど何ともお久しぶり、年取ったなあ・・・。と感じざるを得ませんが、 大好きだったチャールズ・グローディンの健在ぶりが見られたことも嬉しい作品でした。[DVD(字幕)] 6点(2017-02-10 21:26:28)《改行有》

518.  プロヴァンスの休日 《ネタバレ》 パリっ子の思春期の兄と妹、そしてうんと年が離れたまだ幼い弟。 3人のきょうだいが親の事情で南仏プロヴァンスの海辺の田舎町に住む、疎遠になっていた祖父母の元に預けられた夏休み。 優しい祖母とは正反対、孫と一切打ち解けようとしない祖父(ジャン・レノ)と、そんな祖父と打ち解けようとしない孫たち。 でも、最後はきょうだいにとって忘れられない夏休みになるんだろうな。と誰もが思うその通りに話が進んでいく。 夏の日差しが降り注ぎ、オリーブや果実の匂いが漂ってくるかのよう。ゆったりと流れる時間に癒される。 大きな出来事は終盤に祖父が孫娘を救出に向かうことくらい。 何気無い田舎町の夏休みの日々を綴りながら少しずつ祖父と孫達の距離を縮めていく。 ゆったりとした時間が流れる作品でありながら、作品のテンポはいい。 すっかりじいじの役が似合う年齢になったジャン・レノは勿論ですが、3人の孫達もいい演技を見せる。 中でもまだ幼い末っ子がいい仕事をする。特にラストの和解。 ローズ・ボッシュ監督。前作「黄色い星の子供達」は戦時下のユダヤ人の悲劇を描いたシリアスな実話ものでした。 一転して本作は祖父母と孫達の心の交流を描いたハートフル・コメディ。どちらもいい映画。 ローズ・ボッシュ監督作はこの2本しか見ていませんが、これからも名前を覚えておきたい監督です。[DVD(字幕)] 7点(2017-02-07 18:55:43)《改行有》

519.  ブルックリン 《ネタバレ》 アイルランドからニューヨークのブルックリンへの移民、 ブルックリンでの出会いと帰郷後の出会い、2つの国のはざまで揺れ動く、まだ若い1人の女性のドラマ。 序盤の不安に包まれながらのアメリカへの船出と、ラストの確信に満ちた2度目のアメリカへの船出。 「入国管理局ではアメリカ人のように毅然とふるまうのよ。」最初の船出とは立場が入れ替わったかのよう。 アメリカでの暮らしと、最愛の姉の死や帰郷後の出来事を通して、そこには強く成長した彼女の姿がありました。 1950年代、その時代を感じさせる作品の色と空気感が素晴らしく、 何気無い日常を静かに淡々と綴っていきながらも彼女のドラマから目が離せなくなる見事な物語の構成に、 挿入される寮での食卓や、結婚することになるイタリア系移民の男の家族との食卓でのユーモアのある人間描写もいい。 短い言葉を交わし抱き合う母との別れと、何も言葉は要らないラストの夫と抱き合う彼女の姿。 凛として芯の強さを感じさせるシアーシャ・ローナンの目と、その表情がすごく印象的。 彼女が「ラブリーボーン」の女の子であったことは鑑賞後に分りました。[DVD(字幕)] 9点(2017-02-05 00:00:15)(良:1票) 《改行有》

520.  コラテラル 骨太なアクション・サスペンス職人、マイケル・マンと現代ハリウッドが誇るエンターテイナー、トム・クルーズ。 意外な組み合わせのアクションサスペンスですが、最後においしい所を持っていくのはジェイミー・フォックス。 美しく撮られた夜のLAの街並を背景に、この街の夜を流すタクシードライバーの長い長い戦慄の一夜。 トム・クルーズが演じるのは殺しのプロフェッショナル。彼のここまでの悪役も珍しい。 殺しのプロがタクシーの貸切で殺しの現場をハシゴするか?しかもド派手に暴れすぎ。とツッコミ所は多いのですが、 ジェイミーがトムの身代わりで殺しの親玉の元へ乗り込むシーンやラストの地下鉄の攻防戦など、見せ場も十分。 トム・クルーズを悪役に据えてのマイケル・マン流エンターテイメント、なかなか楽しませてくれました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-02-04 23:53:11)《改行有》

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