みんなのシネマレビュー
にじばぶさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3278
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 22
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
21222324252627
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627
変更日付順1234567891011121314151617181920
21222324252627

501.  PARTY7 石井克人監督作品。“鮫肌男と桃尻女”のノリを更にパワーアップさせた感じの作品。思わず笑ってしまったシーンもいくつかあったが、個々の俳優の個性というか魅力がうまく出せていない感じだった。その辺は不満が残った。だけど、浅野忠信の着ているオタクちっくな服装は最高だった。浅野忠信の二枚目役が好きな婦女子の方は必見です。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-04 09:40:58)

502.  ヴィタール 解剖というテーマからして、とても興味をひき、映画館に足を運んだ作品。期待が大きすぎた為か、大満足とまではいかなかった。でも、塚本晋也の創る世界を、堪能できる作品だと思う。私の大好きな、沖縄の「中城城」がロケ地との事前情報を入手し観にいったのだが、あまり「中城城」の壮大さが描かれておらず、その点も不満が残った[映画館(邦画)] 6点(2007-09-04 09:35:41)

503.  五条霊戦記//GOJOE 時代劇はそんなに好きではない方だ。だけど、この作品はスケールの大きさが感じられ、それなりにだけど、楽しめた。だけど、私にとって、それだけだった作品。あと、少し長い。途中、退屈してしまった・・・ [DVD(邦画)] 4点(2007-09-04 09:30:53)《改行有》

504.  座頭市(2003) 完全なる、エンターテインメント作品。理屈でなく、とにかく楽しむ作品。「殺陣」のシーンはCGがうまく使われていて、スピード感があり、観ていて爽快感がある。だけど、私はもっと、陰鬱な映画が好きなので・・・[DVD(邦画)] 6点(2007-09-04 09:30:20)

505.  ELECTRIC DRAGON 80000V 「音楽映画」色の強い作品が苦手なので、3点で。あと、目が疲れた。これがもし120分作品とかだったら、息切れすると思う・・・短い作品だったのが、唯一の救い。[ビデオ(邦画)] 3点(2007-09-04 09:29:38)

506.  アカルイミライ 「これが噂の黒沢清監督作品かー」とか思ったが、自分には合わず。 ただし、浅野忠信は孤高の存在だ。[ビデオ(邦画)] 3点(2007-09-04 09:27:25)《改行有》

507.  殺し屋1 私が初めて「三池崇史」という監督と出会った、記念すべき作品。そしてR-18指定の、強烈な作品でもあった。当時、こういうグロテスクな作品に免疫がなかったので、かなりしんどかったのを記憶している。でも、この作品の浅野忠信は、私が観た全ての出演作の中で、最もカッコよかった!衣装もいいし、金髪もサイコーにかっこいい!やっぱロンゲはダメ。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-04 09:26:02)

508.  わたしのグランパ うーん、菅原文太はあんまり・・・あと、浅野氏、この役どころはかなりカッチョイイと思うけど、出番少ないかな。。[DVD(邦画)] 3点(2007-09-04 09:24:00)

509.  風花(2000) これは逆に、巷での評価があまり高くない作品だが、私は意外と好き。別にキョンキョンは好きではないが。浅野忠信の「独り言つぶやき系」の演技が好きな私にとっては、なかなか味があって良い作品だと感じた。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-04 09:22:39)

510.  列車に乗った男 珍しく普通に楽しめた。が、ルコント打ち止め。もう観ない。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-03 16:27:10)

511.  ビューティフル・デイズ 結論から言うと、私が今年、鑑賞した全ての作品の中で最高の映画となりました。 さしずめ、上半期ナンバー1作品といったところでしょうか。 それだけ凄かったです。 本作は、久しぶりの超お気に入り作品となりました! ジャンルとしては、青春・純愛モノです。 しかし私が今まで観てきたそれ系の作品と比べると明らかに異質でした。 インドネシア映画ということですが、その辺が関係しているかと思います。 “1冊の本から出会いが生まれる”という、典型的でベタな展開ですが、どこか新鮮な流れを感じました。 王道的な恋愛映画のアウトラインを辿りつつ、そのテイストは全く新鮮。 インドネシア・ジャカルタの独特な雰囲気や文化と相まって、そりゃあもう感動できました。 なんというか、ただ単に涙が流れるという系統の感動ではないんです。 思春期特有の心のざわめき、切なさ、相手を好きになった時の居ても立ってもいられない気持ち、こういった部分の演出がとても丁寧に描かれていて、「ああ、思春期の頃ってこんなんだったなー、辛かったなー、楽しかったなー」って、胸が一杯になる感じの感動なんです。 言葉で説明すると何とも伝わりにくいですね。 実際に本作を観れば、こういった想いで胸が一杯になること間違いなしなので、是非、ご自身でご覧になって、直にこの感動を感じてみて下さい。 他の青春映画では感じることのできない、自身の“あの頃の青春の想い”で胸が一杯になるはずですから。 いやー、世界には素晴らしい作品があるんですね。 参りました。 国籍や時代、そして知名度にこだわらず、偏見を持たず、広く鑑賞作品を選んでいくことが大事だということを教えてくれた、珠玉のアジアン・ラブストーリーでした![DVD(字幕)] 9点(2007-09-03 15:22:10)(良:1票) 《改行有》

512.  キル・ビル Vol.2 Vol.1とはうって変わって、スローな展開。 Vol.1より人間ドラマで魅せる内容。 特筆すべきはマイケル・マドセン。 この俳優さんの演技はかなり印象的。 渋みが凄い! 『レザボアドッグス』で活躍しているらしいので、早くそちらを観てみたい。[DVD(字幕)] 4点(2007-09-02 23:40:31)《改行有》

513.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 主演はハリウッド金髪女優ユマ・サーマン。 あんまりハリウッド映画を観ないので、初めて知った女優。 金髪が印象的で、しかもタフな感じも印象的。 そしてセクシーで、美人。 ただ30歳を超えているせいか、アップになると多少・・・な感じがあるにはある。 だけど、とにかくカッコいい! 中盤からラストまでずっと続くレストランの様な場所でのアクションシーン。 これはつまらなかった。 Vol.1のメインな部分だけにうーん。 Vol.1の冒頭の黒人女性とのアクションシーンの方がよっぽど楽しめた。 冒頭の黒人女性との対決シーンと同じく、女性同士のガチンコ対決シーンだが、両方ともスピード感という点でかなり楽しめた。 本作では“多数対一人”というアクションシーンよりも、これらのガチンコ対決(1対1)の方が出来が良かったように思う。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 23:38:57)《改行有》

514.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 衝撃的なラストと並ぶ、本作における見所(?)の一つである婦女暴行的シーンが多発するのだ。 度々、被害に遭うのはニコール・キッドマン扮する主人公。 これが単なる乱暴なシーンではなく、なかなかに後味の悪さを持つものだった。 中盤、ひょんなことから彼女は犯罪人扱いされ、鎖につながれ体の自由を奪われてしまう。 彼女が軟禁されている部屋に夜な夜な現れる若い女に飢えた汚い中年の男たち。 閉鎖的な村空間の中で、不快極まりない夜這いの数々が披露される。 しかし、この下品なシーンの数々、本作の訴えたいところが見事に集約された場面だったように思う。 表面では善人面していても、境遇が一変したり立場が変化したりすると、人間の奥底に眠っていたエゴや残忍さが姿を現す。 どんな人にも例外なく。 平和で同じ繰り返しの毎日では決して生まれることのないであろう愚行の数々。 観ている者に、「観ているあなた方、この境遇なら同じことをしませんか?」と直球で訴えてくるのだ。 誰だって余裕がある時は他人思いのいい人でいられるだろうし、そういたいと願うと思う。 自分勝手なことをして相手を傷つけてしまえば、後悔するのも自分であろうし。 しかしそれは平穏な環境の中で過ごしていられるからこそ成立する思い上がりであって、人は苦境に立たされた時、わが身を思うがゆえに他人を傷つけても仕方ないという判断を下してしまうのだ。 そんな誰しもが認めたくない人間の奥底に眠る残忍なまでのエゴを、本作は嫌というくらいに見せ付けてくれる。 それを具体的な映画という形で表現しきったラース・フォン・トリアーという監督に敬意を表したい。 本作を勧めようとは思わないが、「一度、自分の弱さを徹底的に洗い出してみたい!」と思う方がいたら是非オススメ。 ま、そんな物好きな方はいないだろうけど。 それと、本作で登場する婦女暴行シーンの数々について一言。 それは控えめな描写ながら、そのエロティシズムは絶大であった。 少なくとも私は興奮してしまったね。 ま、男である以上、興奮しないといったら嘘になるでしょう。 それこそ、男の本性を隠すためのエゴだと思います。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-02 23:21:12)《改行有》

515.  珈琲時光 侯孝賢(ホウ・シャオシェン)という監督に興味を持ったのは、『珈琲時光』を観たからである。 まさしく、私の「東京23区散策魂」を揺さぶる、ロケ地のチョイスだった。 都電荒川線、神田神保町古書街、御茶ノ水の緑色の高架。全てが私にとってのストライク・ゾーン。 台湾人なのに、侯孝賢、凄すぎ!![映画館(邦画)] 8点(2007-09-02 23:16:54)《改行有》

516.  Strange Circus 奇妙なサーカス 《ネタバレ》 本作は全体的にエロティックであることはジャケットから容易に分かるのだが、同時にかなりグロテスクでもあった。 そしてまた、不快感を際立たせるあざとい演出が随所に散りばめられている。 その為、観ていて単純に不愉快になることがしばしばであった。 ただ、話の展開としては、終盤にちょっとしたどんでん返しがあり、それなりに楽しめる。 芸術的な部分を押し出しているのかと思いきや、案外、単純な娯楽作品であったりするわけだ。 そういう意味でも、もっと映像的に洗練させて欲しいと感じた。 グロテスクな場面にしても、ただ単にグロテスクなシーンを挿入すればいいといった感じで、実に作りが雑。 まったくリアリティがない。 最後の方で、とある人物が両手両足を切断されて“だるま状態”で監禁されているシーンが出てくる。 これと似たシーンは、三池崇史監督作品『オーディション』にも出てくる。 “麻袋からダルマ男がにじり出てくる”シーンである。 両作のこの“だるまシーン”のリアリティや恐怖感や面白さを比較すると、圧倒的に本作よりも三池監督の『オーディション』の方が上である。 本作を鑑賞して細部の作りの雑さを感じたと共に、三池崇史の凄さを再認識することができた。 そういう意味では、有意義な作品だったのかもしれない。[DVD(邦画)] 4点(2007-09-02 23:01:42)《改行有》

517.  マルホランド・ドライブ リンチ作品を鑑賞するのは、『砂の惑星』『ブルーベルベット』『イレイザーヘッド』に続き4作品目。 彼のつむぎ出すストーリー展開と映像世界には独特なものがあり、それは観る人を選ぶ個性が強いものである。 私にはどちらかというと“肌に合わない”。 しかしこの作品は、“リンチ作品史上、最高傑作”であると推す声も多く、是非観たくなった次第だ。 主演はナオミ・ワッツ。 この作品で初めて知った女優さんだ。 この作品では対照的な二人を演じている。 いわば“一人二役”だ。 前半に出てくる“ベティ”の方は、ハリウッド女優を目指す清涼感溢れる爽やかなキャラクター。 それに対し、後半で演ずる“ダイアン”の方は、病的で荒んだ陰鬱なキャラクターだ。 前知識が無く観たので、同一人物が演じていることに気付くまで結構な時間がかかってしまった。 それだけ対照的な二人を、ナオミ・ワッツが卓越した演技力で演じ分けしている。 それと同時に、リンチの演出の上手さに舌を巻くほかない。 ナオミ・ワッツであるが、キュートでありながら、そのイメージを見事に打ち壊す魂のこもった熱い演技。 素晴らしいの一言。 そして何よりスレンダーなのがいい。 さて、この作品だが、巷ではもっぱら“超難解作品”と言われている。 かくいう私も鑑賞終了直後は全くの理解不能状態。 しかし、私がその手の難解映画を観た直後に必ず感じる“不快感”が無かったのが不思議だった。 何故だか分からないが、そのままにしておけない気持ちになり、ネット上であらゆるレビューや解説を調べまくった。 この作品に限ってはネタバレしている状態で観たくらいの方が丁度よい気がする。 DVDに付いているインタビュー映像の中で、リンチは、 「この作品は理屈で解釈するものではなく、音楽の様に直感で感ずべきものだ。」 の様なことを言っている。 この発言を聞いていると、さも“ストーリーはあって無い様なもの”と感じてしまう。 実際に、観た直後はチンプンカンプンでもあるし。 しかし、上の解読を読んでいるとそうではないということに気付く。 リンチは詳細にストーリーを積み上げてこの作品を創り上げたのだ。 ある黒髪の女性に恋をした金髪女性の「愛憎」「嫉妬」「絶望」「後悔」等を、切なくミステリアスに、そして緻密に描いた作品なのである。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 11:18:44)《改行有》

518.  ニライカナイからの手紙 綺麗な映像の数々ではあるが、そもそも実際の“竹富島”という島の光景自体がとても綺麗なものなので、これは“そのまま美しく撮れている程度”にすぎない。 つまりは、映画作品として考えるならば、もっと美しく撮れていなければ不足なのではないだろうか。 語弊はあるかもしれないが、“現実の美しさを過大に表現した映像”を期待していたのだ。 そういう観点からすると、“映像”に関して言えば、いまひとつというところだろうか。 しかし、もっと問題だったのは、映像以外の演出レベルに関してだ。 現地の人を採用し、リアリティを出したであろうことは容易に推測がつく。 しかし、もう少し演技指導をつめて欲しかった。 それに、あまりにも子役の演技がひどすぎるのも難点。 子役といえど、最低の演技レベルはクリアーしていて欲しかった。 そして、何と言っても一番問題なのは、“竹富島”を舞台にするシーンが前半の40分で終わってしまうことだ。 2時間近くある上映時間の中で、“竹富島”を舞台に繰り広げられる時間帯は、最初の40分だけなのだ。 その後は、主人公が東京に渡ってしまう為、主な舞台は東京になってしまう。 これは、普通の作品ならば、別に何も問題とするところでないであろう。 しかし、この作品を観ようと思った人達は、きっと“ジャケット”やその“タイトル”から、“美しい竹富島でのおはなし”を期待し、この作品を選んだに違いない。 なのに、この時間配分は一体・・・ 出来栄え的には難点の多い本作ではあるが、“竹富島の美しさ”と“そこに住まう人々の素朴”さ、そして“その独特なる文化”を伝える作品であるという点において、非常に評価できる作品であると感じたからだ。 “竹富島”が好きな方、“竹富島”に行ってみたいと思っている方には、是非オススメしたい邦画である。 そして、主演を演じた“蒼井優”であるが、特別に美人であるとか、演技が上手というわけではないが、独特の魅力を持った女優さんだと思った。 今後の彼女の活躍に期待したい。→映画『フラガール』でブレイクしたようですね!おめでとうございます![DVD(邦画)] 6点(2007-09-01 21:36:56)《改行有》

519.  ブロークン・フラワーズ 「カンヌ映画祭グランプリ」という部分からみれば少し物足りなかったかも。 冒頭の、“ジャン・ユスターシュに捧ぐ”という文字が出た瞬間が、自分のテンションとしては最高潮であった。 この文字が出た瞬間に深い感銘を受けたのは、あれだけ観客がいる中で何人いただろうか。 映画内容より、そのことの方が気になる私であった。[映画館(字幕)] 7点(2007-09-01 21:33:09)《改行有》

520.  サヨナラ COLOR 《ネタバレ》 新文芸坐の「気になる日本映画達〈アイツラ〉2005」に本作が含まれていたので行ってみた。 竹中直人の監督5作品目にあたるラブストーリー。 ヒロインは、竹中直人がプライベートでも憧れていたという原田知世。 竹中作品は、今まで『無能の人(1991)』『119(1994)』『東京日和(1997)』の3作品を観てきた。 その中でも、本作『サヨナラCOLOR』は、自分的に一番のお気に入り作品となった。 世評では、“竹中直人の独りよがり的な映画”という厳しい意見も聞かれたが、私はむしろその点が気に入ったのだ。 癌におかされた未知子(原田知世)は、かつてのクラスメートだった正平(竹中直人)の病院に入院してくる。 そこで彼女の主治医となったのが正平だった。 だけど彼女は彼のことを憶えていないと言う。 学生時代からずっと想いを寄せていた正平はそれを聞いてショックを受けるが、学生時代には相手にもされなかったクラスのマドンナと、こうしていつでも話しができるのが嬉しくてたまらなかった。 そして日ごと打ち解け、手術前には逆に彼女からのプロポーズを受けたのだった・・ しかし実は正平も癌だった。 そして彼女を熱心に診たがために、命を落とすことになる。 悲しさに涙を流す未知子。 かくして、未知子にとって正平は永遠の存在となったのだ。 これはまさに男にとっての理想の死に方である。 自分がずっと憧れてきた女性に最後はプロポーズされ、そして死んだ後も彼女の心の中にずっと存在し続ける。 だけど、残された女性の立場からすればたまったもんじゃない。 せっかく好きになったと思ったら、先立たれてしまうのだから。 ずっとこれから彼の面影を背負っていかなければならないわけだし。 この日、同時上映された作品が『トニー滝谷』という作品だった。 この作品は本作とは全く逆で、“愛する女性を失い、その面影をずっと追い続ける男”の話だ。 女性の方に勧められて観たのだが、辛いだけであまりいい印象は残らなかった。 女性にとってはいい映画にうつるかもしれないけど、男の私からしたらあまりに切なすぎて後味が悪すぎるのだ。 『サヨナラCOLOR』と『トニー滝谷』という、男女の立場が全く正反対な作品を同時上映。 このスケジュールが意図的に組まれたのだとしたら、“新文芸坐恐るべし”だ。[映画館(邦画)] 7点(2007-09-01 21:28:39)《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS