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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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521.  クール・ランニング 《ネタバレ》 どこまでも陽気で前向き。本職の陸上競技でオリンピックの夢を絶たれてもなんのその。 ボブスレーという競技を知り、即決でオリンピックを目指す4人組の勢いが実に気持ちがいい。 「がんばれ!ベアーズ」のウォルター・マッソーを思い出させるようなジョン・キャンディのコーチぶりも素晴らしい。 南国を思わせるカラフルな普段着も防寒着も、白銀の世界に響くレゲエも作品の陽気な雰囲気を見事に作り上げている。 ボブスレーでは弱者である彼らが、困難に直面し強豪国の白人のエリート選手から馬鹿にされても、 どこまでも陽気で前向きな「プライド!パワー!」の合言葉どおりの彼らを応援せずにいられなくなる。 素晴らしきスポーツコメディです。 ゴールシーンはフィクションのようですが、観客も母国でTVの前で応援している人達も反目していた父も、 馬鹿にしていた強豪国の選手達も、コーチと敵対してた人物も、皆が4人の健闘を称えリスペクトする。 スポーツ映画のラストにふさわしい感動があります。やはりスポーツ映画にはこんなベタなラストがよく似合います。 メダリストだけがヒーローじゃない。近年は色々な問題もありますがやはりオリンピックっていいもんだなと思わされる作品です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-01-28 15:16:04)《改行有》

522.  シング・ストリート 未来へのうた ジョン・カーニーの音楽映画を見るのは本作が3本目。いずれもハズレが無い。本作もいい映画でした。 本作は過去の2作の落ち着いた味わいがある"音楽と大人のラブストーリー"とは異なり、 ベタな青臭さも魅力の躍動感あふれるロックと恋の青春映画の秀作です。 ジョン・カーニーの青春時代の実体験がベースになっているというこの作品、 キャメロン・クロウが同じく青春時代の実体験を映画化した「あの頃ペニー・レインと」のテイストが好きな方、 また、僕は40代のおじさんですが、80年代に洋楽を聴きまくった同世代の方にもぜひお勧めしたい作品です。 ジョン・カーニーもまた同世代。作品の至る所にロック愛がにじみ出ている。 台詞の中に次々とあの頃ヒットチャートを賑わしていたグループやアーティストの名前が出てくる。 The Cureの曲も挿入されていますが、主人公の少年のメイクした姿なんて、もろにロバート・スミスです。 また、主人公の少年が初めて出会うメンバーが何となくジョン・レノンを髣髴とさせる。 2人が作曲を始めるシーンは、かのレノン=マッカートニーもこんな風に曲を作っていたのかな?と思わせます。 こんな風にジョン・カーニーの思惑を想像しながら見るのも面白いと思います。 終盤のライブでの、ロック魂あふれる"校長に捧げる歌"など、オリジナルの曲も素晴らしい。 他のメンバーのキャラがほとんど立っていないのは残念ですが、主人公の少年の兄貴が実にいいキャラです。 ちょっと前のアメリカのロック映画ならジャック・ブラックがこういう役を演じて散々作品をかき回すところでしょうが、 ブッ飛び具合と落ち着き具合が絶妙で、この兄貴を演じた俳優さんを本作のMVPとしたいですね。 ラストは邦題"未来へのうた"の通り、希望を胸に未来へ向け、彼女と一緒に大海原へ飛び出していく。まぶしすぎる2人の姿。 そのラストに続く、エンドロール前の「すべての兄弟たちに捧げる」がなんか良かったな・・・。[DVD(字幕)] 8点(2017-01-21 21:15:39)(良:1票) 《改行有》

523.  ロングトレイル! 《ネタバレ》 リース・ウィザースプーンが「わたしに会うまでの1600キロ」でパシフィック・クレスト・トレイルを歩いたのに続き、 この時79歳のレッドフォードと74歳のニック・ノルティがアメリカ東部を縦断するアパラチアン・トレイルを歩くロードムービー。 悪天候や滑落や熊との遭遇など危険な目に遭っても、難なく解決。徹底的にゆる~くまとめられた2人のじいさんのアドベンチャー。 ほとんど2人芝居の作品となっていますが、もっと若者との交流などがあっても良かったと思います。 2人がああでもない、こうでもないと語り合いながら、ひたすら森の中を歩く。そしてその合間に訪れる町で羽を休める。 美しく雄大な大自然に感動するといった場面もほとんど無く、ロードムービーとしての醍醐味は薄い。 2人の全盛期の映画をそれなりに見ているので、2人とも年をとったなあ・・・。と思うし、 若者達が軽い足取りで追い越していく描写は哀しくもあるけど、まだまだ元気なところを見せてくれる。 アラ探しをするまでもなく、アラだらけのようなじいさんを魅力いっぱいに見せてくれたニック・ノルティ。 年はとったと思うけど若い頃と同じく笑顔は素敵な、カッコいい79歳のレッドフォード。 若者の旅と違い今更自分探しも無いだろうし、2人の掛け合いを見ているだけでもほんわかした気分になる。 残念ながらアパラチアン・トレイルの全行程踏破はなりませんでしたが、本作に関してはそれも良しだと思えました。[DVD(字幕)] 6点(2017-01-15 22:20:39)《改行有》

524.  誘拐の掟 《ネタバレ》 リーアム・ニーソンの渋い魅力炸裂のハードボイルド・サスペンス。 ある事件を契機に警官の職を辞し、過去を引きずりアルコール依存と闘いながらも、今はモグリの私立探偵稼業で食っている。 ガヤガヤしたところが全く無い、この乾ききった世界観。ニーソンの醸し出す雰囲気、佇まい、全てがピタリとはまっています。 ニーソンといえば、どうしても最近の「96時間」シリーズのような最強オヤジもののイメージがあるので、 いつもの通り最後はニーソンの怒りの鉄拳炸裂でもスカッとしたかもしれませんが、 本作のニーソンの弱さも感じさせる人間臭いキャラクターにそれは似合わなかったと思います。[DVD(字幕)] 7点(2017-01-15 12:57:42)《改行有》

525.  王子と踊子 チャーミングなアメリカン・コメディエンヌ、マリリンとシェイクスピア俳優の英国紳士、オリヴィエ。 本作で2人が演じる役は自由奔放な踊り子と欧州某国の大公殿下。 この2人のスターの持ち味や醸し出す空気も、演じる役の2人が住む世界もあまりにも違うのですが、だからこそのコメディとなっています。 基本的にはドタバタ劇なので監督も兼任したオリヴィエには分が悪くなってしまった感じがしますが、 衣装も素敵だし歌も歌ってくれるし、マリリンのチャーミングな魅力は全開。 ただ、本作の舞台裏を描いた「マリリン 7日間の恋」を見た後に本作を見ると何とも言えない気分になる作品でもあります。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-11 21:39:42)《改行有》

526.  マイ・ファニー・レディ 《ネタバレ》 何ともお久しぶり、ピーター・ボグダノヴィッチの新作です。 ですが、"cheek to cheek"のフレッド・アステアの歌声から始まるオープニングといい、 矢継ぎ早に小噺のようなシーンを挿入してくるニューヨークを舞台にしたラブコメ群像劇的作風といい、 断片的に幾つかのシーンを見せられて、「ウディ・アレンの最新作です」と言われれば納得してしまうくらいに ウディ・アレン・タッチのコメディとなっています。 また、高級ホテルの部屋を登場人物が出たり入ったりは、ボグダノヴィッチ監督作である 「おかしなおかしな大追跡」を思い出します。 ボグダノヴィッチの代表作である「ラスト・ショー」と「ペーパー・ムーン」でスターの座を掴んだ、 シビル・シェパードとテイタム・オニールが顔を見せてくれます。別に誰が出てもいいような役でのご出演ですが、 この2人にとっては恩人ともいえるボグダノヴィッチの久々の新作に声がかかったのは嬉しかったんじゃないかな。 フレッド・アステアに、さりげなく台詞の中に登場するオードリー・ヘプバーンにラストには巨匠ルビッチが・・・。 ボグダノヴィッチがその昔、夢中になって見ていたのであろうハリウッドのレジェンドへのオマージュも。 90分の中に色んなお楽しみが挿入された名匠ボグダノヴィッチの久々の新作、一番楽しんだのはボグダノヴィッチ自身なのかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2017-01-09 15:16:59)(良:1票) 《改行有》

527.  ヒマラヤ 運命の山 ラインホルトとギュンターのメスナー兄弟と、その時のチームによる ヒマラヤの難航不落の峰、ナンガ・パルバートのルパール壁登攀を再現した作品。 冒頭、兄弟のチャレンジの様子を捉える、空撮によるダイナミックな映像にまずは圧倒されます。 山岳アドベンチャーだけでなく、子どもの頃からの兄弟のドラマ、チームの隊長との確執などのドラマも挿入される。 特に子どもの頃からの兄弟のドラマには兄ラインホルトの、ここで命を落とした亡き弟への思いを感じずにいられません。 作品の最後に触れられますが、実際にラインホルトは弟を探すためにその後も何度も当地を訪れています。 このチャレンジ以降も長年にわたってラインホルトと隊長の言い争いは続き、 窮地に陥っていると分っていながら兄弟の救出に向かわなかったチームメイトの1人は数年後に自ら命を絶ったという。 本作はラインホルトの証言に基づいた作品であり、それぞれに言い分があると思われる事情の全ては分りませんが、 山岳映画としては難攻不落のヒマラヤ8000m峰の美しさと厳しさ、その両方を見事にとらえていると思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-01-07 19:15:30)《改行有》

528.  ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years(2016) 作品の時間の大半は彼らが最も輝いて見えた、彼らがツアーで世界中を駆け回っていた時期を取り上げています。 彼らの周りで熱狂していたものも次第に変わってくる。ビートルマニアの熱狂の渦の中でいつも笑顔で溌剌としていた頃から、 ツアー中止に至る頃には日本やフィリピンでの混乱に、「キリスト」発言がアメリカ社会に与えたインパクト。 その影響の範囲はビートルマニアからこの世界の隅々にまで及んでいく。 本作は音楽的なことにとどまらず、当時の社会や政治、思想と彼らの活動や発言を重ね合わせていく。 1963年から64年頃にかけてあっという間に世界中で人気が沸騰し、60年代が終わる頃には解散してしまったビートルズ。 決して長くはなかった活動期間でしたが、本作が主に取り上げているのは、その中のほんの数年間。 今までに見た幾つかのビートルズのドキュメンタリー作品とは異なり、彼らがツアーをやめて以降の扱いは実に素っ気無い。 「サージェント・ペパーズ~」が絶賛され、その後はあっという間にラストのルーフトップ・コンサートまで時が進んでしまう。 ビートルズが世界を席巻していた60年代に10代を過ごしたロン・ハワードも多くの若者と同じくビートルズのことが大好きだったのだろう。 メンバー間の関係がギクシャクし始め、解散に至るまでの後期に関しては自身の作品では触れたくなかったのかな・・・。[DVD(字幕)] 8点(2017-01-07 19:10:33)《改行有》

529.  お家をさがそう 《ネタバレ》 これまでにも「アメリカン・ビューティー」「レボリューショナリー・ロード」で 崩壊の危機にあるアメリカの家族を描いてきたイギリス人監督サム・メンデス。 一方本作は、間もなく産まれくる子どもと一緒に安住できる場所を見つけるために、 全米各地で既に家庭を持っている人々を訪ねるという幸せ探しの旅のようなロードムービーとなっています。 しかし、各地で出会う家族や夫婦達の描写からは、やはり彼らしさが顔を覗かせます。 これから子どもと共に住む場所を探す旅というよりは、様々な夫婦、家族と会う機会を重ねながら、 主人公の2人が新たな家族のカタチを模索していく旅。 そして彼らが新たな家族のカタチを作り上げていく安住の地は、以外にも身近な所にありました。 安住の地を見つけた幸せな2人の姿で作品は終わりますが、これからも2人は結婚はしないという形をとり続けるのかな。 サム・メンデスにとって夫婦とは、家族とは何なのか。 彼のこのテーマの新たな作品をもう少し見てみたい気がしています。できれば、幸せになるストーリーで・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-12-30 00:27:00)《改行有》

530.  金融腐蝕列島[呪縛] 本作で取り上げられているようなメガバンクと比べると、僕が所属する世界は小さなものですが、 本作を見ていると、あの時はきつかったなあ・・・。と思い出すことが自分にもありますので 少々きつかったですが、スキャンダルの渦中で戦う熱いサラリーマンの生き様のドラマを堪能しました。 関係者に群がる報道陣の表情も克明にとらえる。混乱した現場の空気を伝える特捜部のガサ入れの迫力ある描写。 この冒頭で一気に作品の世界に引き込まれます。以降もラストまで次々と困難をたたみかけてくる。 最終決戦の株主総会は予定調和的になってしまいましたが、総会屋との戦いは迫力十分。 強風に揺れざわめく木々の葉が、まだまだ彼らの戦いが続いていくことを暗示させるようなラストも印象的です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-27 15:22:54)《改行有》

531.  雨上がりの駅で ミシェル・ピッコリ演じる認知症の疑いと放浪癖がある元大学教授の老人と、 巨匠アルジェントの娘アーシアが演じる、日々の現状に不満を抱える19歳の勝気な娘の放浪の旅を描くロードムービー。 最初はこの老人の娘に、父が心配だからと尾行するよう頼まれたところから始まった旅。 老教授は時に公園のベンチに腰掛けて佇み、時には海辺で海を眺めるのみ。何も起こらない。 限られた少ない台詞と表情と仕草で見せるピッコリの味わい深い演技に見とれてしまいます。 この老人が何の目的でどこへ向かっているのか。尾行が続く序盤はこの老人のドラマかと思いきや、 2人が行動を共にする後半はこの19歳の娘の行動から目が離せなくなります。 旅の途中ではぐれた2人が再会するラスト。最後も何も台詞はありません。 微笑む老教授に対して、実にいい笑顔を見せる。もう何も台詞がいらない素晴らしいラストシーン。 アーシアのこの笑顔、何度も何度も撮り直したのかもしれないな。 人生の進むべき方向性を見出せず揺れ動く気持ちと、最後には成長を感じさせるアーシアの演技。 名優ピッコリに負けていない見事な存在感を見せています。[DVD(字幕)] 8点(2016-12-25 15:17:58)《改行有》

532.  キリマンジャロの雪(2011) ヘミングウェイの小説も、それを基に製作された同タイトルの映画も、無関係の作品です。 本作の”キリマンジャロの雪”とは、作中でも歌われますが、フランスのヒット曲のようです。 共にリストラで解雇されることになる、労働組合の委員長のベテラン社員とまだ若い社員。 主人公は労組の委員長の方。この人が絵に描いたような善人であることは、 冒頭のくじ引きでリストラ要員20名を決めるイベントでよく分かる。 不況、会社の業績不振、リストラ。労働者にとって生き辛い今の世の中。 まさに貧乏クジを引かされたこの2人の男のリストラ後の生き方とは・・・。 以降も、この委員長のいい人ぶりが最後まで続きます。 残された2人の子どもの扱いなんて、さすがにこんな人いるか?という域に入ってくるけど、 こんな時代だからこそ、映画の中でくらいこんな人がいたっていいじゃない。 彼の奥さんも家族や周りにいる人も、み~んないい人ばかり。 本作のキーアイテムであるコミック誌を使ったユーモアのあるラストにもほっとさせられます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-12-23 11:29:04)《改行有》

533.  ハッピーイヤーズ・イブ 日本未公開なので、当然日本では全く話題にならない作品。よくDVD化してくれたと思います。 こういう映画は何かお目当てでもなければ、まず見ようとは思わない。 グイ・ルンメイが出ていなければ見ることは無かったであろう作品です。 3人姉妹、それぞれのラブストーリー3話からなるオムニバス。 長女は宇宙飛行士。末っ子は人気女優と華やかな人生を歩んでいる。 一方、真ん中の次女は内向的で、無職で現在職探し中という1人地味な設定。 しかし、その次女を演じたグイ・ルンメイの存在感は想像通り抜群でした。 地味な役を地味に演じて圧倒的存在感を出す。他の作品でも見られる彼女ならではの魅力。 中華圏では絶大な人気を誇る彼女ですが、日本ではまだまだ未公開の作品が沢山あるのが残念です。[DVD(字幕)] 5点(2016-12-19 21:12:42)(良:1票) 《改行有》

534.  不都合な真実 アル・ゴア氏の活動の様子も挿入されますが、大半はゴア氏の講演で構成されています。 映画館で上映する作品として、これでいいのだろうか?という思いも本作に関わった人達の間にあっただろうと思います。 映画として趣向を凝らすよりも、ゴア氏のメッセージがストレートにダイレクトに伝わるこのスタイルを選んだ。 時にユーモアを交えながらもスマートに、時には熱く語りかけ問いかける氏の講演に引き込まれました。 僕もそうですが、地球温暖化は重大な問題であると理解していても、講演や勉強会に出かける人は少ないだろうし、 映画だからこそ、アカデミー賞受賞作である本作を通してゴア氏の講演を見た人も多いと思う。 映画だからこそ、TVでも映画の枠で何度も放送されるし、DVDにもなる。人々が問題意識を持つきっかけになっていく。 本作が製作されて早いものでもう10年。多くの人が関心を持ち、当時は随分話題になりました。 これを映画という形で発表したのは正解だったのだと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-17 21:09:51)《改行有》

535.  若葉のころ 時代や演じる俳優は変わっても、台湾の青春映画には詩情豊かで独特の瑞々しさがある。 現代を生きる女子高生と、80年代、彼女の母親の女子高生時代、2つの青春ラブストーリーが同時進行する。 この2つの時代のピュアなラブストーリーで2役を演じた女の子が印象的。いかにも台湾の青春映画らしいヒロイン。 原題「5月1日」のとおり、降り注ぐ初夏の日差し、木々の緑と木漏れ日に、雨や吹き抜ける風。 巨匠ホウ・シャオシェンのかつての青春映画の影響を感じるのですが、 こんな台湾の風景、気候風土に青春の風景がとてもよく似合う。 ラストは原題どおりのビージーズの名曲に重なる2人の姿と台詞、そしてそれに続く青春の風景が美しかった。[DVD(字幕)] 7点(2016-12-12 23:58:15)《改行有》

536.  秘密のかけら 《ネタバレ》 15年前と今、それぞれの事情と思惑と嘘が絡み合う。その真相も、真相に迫ったジャーナリストの女性が 「ある人がこの世を去るまで公表しない」という結論に至るラストまでミステリとして上質の作品でした。 話の軸になる売れっ子芸人コンビを演じたコリン・ファースとケヴィン・ベーコン。 さすがに見応えのある演技を見せてくれます。この2人を中心に華やかなショービジネスの裏側を描くという趣向も面白かった。 そして、エロい。しかしエロよりも、ショービジネスの世界の陰の部分と裏社会と2人の苦悩と、 このあたりを充実させた方がより見ごたえのある作品になっていたのでは。 あと、登場人物がその都度、色々と事情を丁寧に説明してくれるのですが、頻繁に挿入されるこのナレーションが多すぎて、 とある事件の関係者の告白と、その再現フィルムを見ているような感覚でもありました。[DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 16:10:25)《改行有》

537.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 カトリック教会の性的スキャンダルというタブーと言える領域に切り込んだ、 ジャーナリストと事件の関係者達の姿を描いた、実話をベースにした作品。 地味に冷静に彼らの姿を追いながらも見応え十分、久々に硬派な社会派ドラマを見たという思いです。 次から次に神父や弁護士などの関係者の名前が出てくるのですが、 ボストンの新聞社の精鋭チームが丁寧に緻密に地味な作業を進めていくかのごとく、 緊張感を常に保ちながら、実に丁寧に緻密にストーリーが展開していく。 作品は当然ジャーナリストの側に立ちながらも、その過程の中でジャーナリストとしてのあり方にまで言及していく。 トム・マッカーシーは本作の前の2作はコメディを発表してきましたが、 その前の「扉をたたく人」や本作のように社会派の作品でも今後、期待したい人です。[DVD(字幕)] 7点(2016-12-11 16:07:04)《改行有》

538.  神様メール 《ネタバレ》 パソコンが必須アイテムになってしまった現代社会。そのあたりの事情は神様と言えども同じのようで・・・。 何となく可愛い感じの邦題にDVDのパッケージ。新感覚の宗教映画といったところですが、 この映画、結構挑戦的。ブラックユーモアではあるのですが、 主人公の女の子は神の子ども。ということは父は何と神様。その神様が一番病んでいるように見える。 この娘が父のパソコンにイタズラして、下界の人間にあるメールを一斉送信してしまったから、さあ大変! まず娘が下界にやってきて、次に神様である父もやってきての騒動が描かれるのかと思っていたら、 娘が出会う人間達とのエピソードは予想に反し真面目に作られています。 もっと娘が地上の人間社会を冒険するアドベンチャー的要素があっても面白かったかとは思いますが、 親父が地上で散々な目に会う笑いドコロがいいアクセントになっています。 地上にやって来た神様と人間の交流を通して描かれる一風変わった現代社会への皮肉が面白い。[DVD(字幕)] 6点(2016-12-03 21:29:23)(良:1票) 《改行有》

539.  サムライ(1967) アラン・ドロン、そしてサムライとくれば、今では香水の方が有名なのかもしれないですが、 本作の襟を立てたトレンチコートとソフト帽をかぶった彼の姿は、アラン・ドロンを言われて思い浮かぶ姿の1つです。 彼が逃げる姿をひたすら追い続ける。やはりこの人にはフレンチ・ノワールの世界の中で何かから追われている姿がよく似合う。 ベラベラ喋らない。無口で無表情のクールな殺し屋。そんな姿を見ているだけで退屈しない、アラン・ドロンのカッコよさ。[DVD(字幕)] 7点(2016-12-03 21:25:57)《改行有》

540.  マダム・フローレンス! 夢見るふたり 《ネタバレ》 戦争の時代に活動した伝説の音痴の歌手、マダム・フローレンスを演じるメリルが初めて歌うシーン。 ”ハッホッハッホッホ~~~~~!!”思わず笑ってしまいました。 メリルが極めて高い歌唱力を持つ女優さんであることは、「ハリウッドにくちづけ」などの映画でも明らかです。 そんな彼女の音痴っぷりは必見ですが、変わることのない彼女のパワフルな歌声は見事でした。 メリルはこの実在の人物を実に大らかに楽しそうに演じています。近年の作品では「ジュリー&ジュリア」の彼女を思い出します。 メリルの独壇場の映画と言いたいところですが、パートナーを演じるヒュー・グラントもまた良かった。 これまでにもラブコメを中心に、ちょっといい加減だけど憎めないキャラを演じれば抜群だったヒューさん。 本作で演じる役は微妙な役どころですが、ラブコメでこんな役を演じ続けてきた彼ならではの良さが出まくっています。 彼女の歌を絶賛する音楽愛好家の人々。その一方で彼女の知らないところでは常に彼女の歌声を嘲笑する人々もいる。 彼女が歌うと思わず笑ってしまうのですが、この2通りの人々を見ていると、途中からは複雑な気持ちにもなる。 それでも、病気と闘いながらも音楽を心から愛し、自分の歌を愛してくれる人のためにレコードをプレゼントし、 命を懸けて戦場で戦った兵士達のためにカーネギーホールで歌おうとするフローレンスと フローレンスの周囲から批判や嘲笑を徹底的に遮断し、彼女を守り支える夫。 そんな2人の姿に切なさも感じるのですが、ほっこりした気持ちにもさせてくれる夫婦の奮闘記でした。[映画館(字幕)] 7点(2016-12-01 18:16:05)(良:1票) 《改行有》

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