みんなのシネマレビュー |
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561. フェリスはある朝突然に 「フェリスはある朝突然に」なんて題付けられたら、誰だって気になってしまうもの。実際は、フェリスという少年がある朝突然学校をサボる決心をし、そこから彼のやりたい放題をする、という内容。前半はフェリスの強引さにイライラしたものの、物語が進んでいくにしたがって一線を超えたコミカルさに惹き込まれた。ただ「デトロイト・ロック・シティ」のように突き抜けたぶっとびさはなく、それが平均点の低さにも繋がっているのかも。「人生はすごく早く動いているから、ときどき立ち止まって周りを見てみないと。」という台詞は、名言でもあり、単なる言い訳でもありますね。「死ぬまでに観たい映画1001本」のひとつ。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-01 18:58:13) 562. 東京原発 後半のドタバタを除き、ほとんどが都庁の会議室で行われる会議という異色の作品。東京に原発を誘致するという題材に、最初はどうなることやらと思ったが、意外やリアリティが溢れる議論の応酬で面白かった。最後まで密室会議で通すという手もあったという意見に賛成。ただこれ、チェルノブイリや東海村臨界事故などをもっともらしく扱っていながら、どこまでが本当の情報で、どこまで信頼していいのか分からないのが不満。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-31 20:19:13)(良:1票) 563. ロボコン なかなか面白かったです。邦画らしく淡々とした雰囲気ですが、大会の盛り上がりに見所がありました。なによりあの味のある実況中継、私にはツボでした。ロボコンという誰もが知っているネタを取り上げたのが、最大の勝因でしょう。出演者たちの演技が陳腐といってしまえばそれまででしょうが、長澤まさみや小栗旬など味のある若手を引っ張り出したのは悪くないと思います。それにしても、高専にあんな美少女がいるわけがありません。現実はそんなもの。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-28 19:50:39) 564. トリコロール/青の愛 ヨーロッパの映画らしい大人なテイストの作品でした。こういう雰囲気は嫌いではありませんが、主人公の行動を中心にして、何をしているのか、何を言いたいのかよく分からない部分が多々あり、それが高得点に繋がらない原因になっていると思います。人にはお勧めしません。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-10 11:27:44) 565. 国会へ行こう! タイトルからして、国会見物したいおのぼりさんが大挙して国会へ押しかけるドタバタコメディーかな、と勝手に推測していました(笑)。なかなか熱い作りで、政治サスペンスっぽい感じも出ていましたね。途中からぐんぐん面白くなっていきますが、バリケードあたりの荒っぽさはもったいないですね。せっかく吉田栄作と緒形拳が熱く好演しているんですから、安っぽい演出でなく人間性を前面に出した頭脳戦としてまとめてほしかったと思います。しかし感慨深いのは、ここ10年で政治の世界、政治化に対するイメージが激変してしまったんだなということ。「自民党をぶっこわす」なんていう人が、日本の首相をこれほど長く務めるなんて誰も想像すらしていなかったのではないかと。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-06 20:18:01) 566. タイタンズを忘れない 上手くまとまっているし、期待通り悪い映画ではないのだけど、「ルディ~涙のウイニングラン」に比べたら劣るといった感じ。人種問題や家族を巻き込んだ抗争などがごちゃごちゃしすぎか。アメフトの基礎知識がないと専門用語が分からないので、何がなんだか分からんが熱いなこの映画、となる可能性大。[ビデオ(吹替)] 6点(2005-12-05 15:28:25) 567. 男はつらいよ 私の寅さん 家族が旅に出て、寅さんが留守番というシチュエーションは、今までのケースと逆。このエピソードはなかなか面白かったです。しかし、今回のマドンナとの絡みはあまり評価できません。それがマドンナの魅力のせいなのか、脚本のせいなのはわかりませんが・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-05 15:22:32) 568. 邪魔者は殺せ 痺れるばかりのサスペンスシーンの連続で、こういう映画は見ていて疲れます。内容については「死ぬまでに観たい映画1001本」に載っているだけあって完成度は高いと思いますが、個人的にはラストシーンも含めて切ない映画で頻繁に見たいと思いません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-25 10:53:06)(良:1票) 569. 馬鹿まるだし ぜんぜん楽しめませんでした。「寅さん」シリーズは好きなのですが、これは合いません。要は主人公にどこまで共感できるかなのでしょうが、やっていることが意味不明な個所が何ヶ所もありました。これって、私が生真面目なせいなのでしょうか。とにかく退屈でした。[CS・衛星(字幕)] 2点(2005-11-19 19:11:35) 570. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 リリーさんが初登場ということで期待したのですが、意外と普通でした。流れ者のリリーと寅さんはただの似たもの同士、お千代さんのほうがよほど釣り合っていると思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-19 19:04:49) 571. カリートの道 《ネタバレ》 最初に死ぬのが分かってしまう演出は、カリート自身の運命を示していた。カリート自身も足を洗えずにマフィアの抗争に巻き込まれ、命を落とすというシナリオを分かっていながら、なんとかそれに抗って「paradise」を目指そうとした。それでも一旦人生の階段を転げ落ちるとこうなるんだよ、という一教訓として僕らはとらえておけばいいのではないか。見終わってそんな気がしました。[ビデオ(吹替)] 4点(2005-11-12 20:10:43) 572. 男はつらいよ 寅次郎夢枕 八千草薫さんという女優は、もうおばあさんと呼んでもいいぐらいの年齢でしか知らなかった。それが今回はマドンナ娘役。あの素敵な笑顔のおばあさんと同様、期待を裏切らない姿に安心感を覚えた。寅さん、もったいない![CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-09 11:19:24) 573. スウィングガールズ あいかわらず肩肘貼らずに見られる数少ない邦画の一つのジャンルが、この映画によって確立された。「ウォーターボーイズ」のような爆発さはなかったが、ところどころでツボを押さえた演出はやはり魅力的。[地上波(字幕)] 6点(2005-11-08 16:03:31) 574. 浮雲(1955) 普通これだけ暗い気分にさせられる映画は先のことなど見たくもないのだけど、この作品は違った。いかにも昔の日本人を描いた名作で、もはやこんな暗くて不幸な日本人は少数派に近いのではないか。今の10代を中心とした若い人がみたら、どんな気持ちになるのだろう。そんなことが気になった。成瀬監督の作品は初めて見たが、女の嫉妬、涙、懇願、怨みが上手く描かれていると思った。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-04 20:20:03) 575. 拝啓天皇陛下様 私は寅さんファンですが、この作品は楽しめませんでした。コメディに徹しているわけでもなく、軍隊色も強いので、中途半端な印象を持ちました。私なら「家族」のほうを勧めます。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-11-03 11:34:35) 576. 乙女物語 お嬢様危機イッパツ! あちゃー。間違っても人には勧められません。こんなお嬢様がいるかっ、男メイドはありえないっつーの、などどつっこみどころ満載です。みていてつらくはないのですが、邦画で失敗するとこうなるという典型例です。[ビデオ(字幕)] 2点(2005-10-30 17:04:40) 577. 男はつらいよ 柴又慕情 吉永小百合さんがマドンナですね。期待を裏切らない魅力がありました。おいちゃん交代は残念ですが、総合力で7点献上。 (2020年1月字幕つきで再鑑賞) 「貸間あり」の看板をめぐる騒動など、このころの寅さんはハツラツとしていて見てて実に楽しい。ヘタレと化した寅さんは観るに耐えないが。今回、吉永小百合に完全にピエロにされる寅さんが気の毒ではあるが、二人の相性からして妥当な展開なんだろう。とはいえ、消化不良感は否めない。どうも吉永小百合という女優の、いかにも演技していますという嘘っぽさが原因だろうか。最近の老けた顔がチラつくも否めない。いくつもの良エピソードが重なって総合力で7点という評価。 (2023.8再鑑賞)7点→6点 やはり吉永小百合の存在感が大きい作品。セリフを喋ってます、みたいな嘘っぽい演技がやはり鼻につくので限定。 いや若くて綺麗なんだけど。すんなり受け入れられる人にはいいのかも。 ラストのほうで父親がとらやを尋ねるシーンが良かったりする。 夏のシーンが多いので、暑い時期に見るのがおすすめ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-30 17:01:16)《改行有》 578. 恐竜100万年 ここの高得点ぶりにびっくりです。台詞はないし、ストーリーは人間同士の醜い諍いばかりだし。同じ特撮映画でも「アルゴ探検隊の大冒険」と比較のしようもありません。最後まで見るのに根気が要りました、ほんとに。[CS・衛星(字幕)] 2点(2005-10-26 21:24:03) 579. ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合 面白くてお腹を抱えることもあったが、いかんせんお下品でお下劣すぎ。要するに子供向けなんだろうか。それにしては子供に見せるのを躊躇ってしまうような映画ではある。。。[ビデオ(吹替)] 5点(2005-10-25 09:11:45) 580. 家族(1970) 《ネタバレ》 とにかく全編通じてドキュメンタリーを見ているようだった。しかも、途中で娘が死んだり、夫婦で醜い諍いをしたりとかなり暗い内容の映画だ。「すごく昭和臭い」との意見もあるように、伝統的な日本人のメンタリティがプンプン匂ってくる。自分で自分を不幸にするかのようなマイナス思考の妻、自分の主張ばかり押し付ける不機嫌な夫、説教臭い年寄り、と私の嫌いな人間像ばかり出てくる。どんなに最後の10分で明るい未来を連想させても見ていて苦しいものは評価できない。でも色々なことを考えさせられる映画で、出来自体は悪くない。よって6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-25 09:09:25)
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