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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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561.  海峡 北海道と本州をトンネルで繋ぐことに命をかけた男達のドラマと、健さんと吉永小百合のドラマ。 中盤は吉永小百合がほとんど登場しない時間帯もあり、後者のドラマがあまりにも淡白で奥ゆかしすぎる。 それでも、最後に店でほとんど会話も無い中、2人で酒を飲むシーンは良かったですけどね。 トンネルや橋が開通する度に、偉いさんがテープカットをし、ニュースでは「本日○時に開通しました」と報じられる。 その裏にある、実際に過酷な作業に携わった名も無き男たちのドラマ。こういう映画は本来好きなのですが、 本作はそこに挿入されるその他のドラマがかなりお粗末で非常に長く感じられました。[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-09-29 21:35:04)《改行有》

562.  わたしは目撃者 イタリアン・ホラーの巨匠アルジェントの初期の作品。 基本的にホラーは苦手なジャンルなので身構えながらの鑑賞でしたが、割と普通のサイコサスペンスでした。 この頃は自身のスタイルをまだ模索していた頃なのかな。 キャストにカトリーヌ・スパークの名前があったので、それも期待していたのですが、 本作の彼女、今までに見た他の作品と比べるとあまり魅力を感じられなかったのが残念。 主要登場人物の関係が面白く、モリコーネの音楽と作品全体の品を感じさせる雰囲気も嫌いじゃない作品です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-29 21:32:40)《改行有》

563.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 「このニューヨークで、飛行機が絡む事件で久々にいいニュースを聞いたよ。」という関係者の台詞。 そして何度か挿入される、飛行機がNYのビル群に衝突する機長の悪夢。 アメリカ市民の心から消え去るこの無い9.11を思い出さざるを得ませんでした。 感動をあおるような演出や音楽はかなり控え目で淡々とハドソン川の奇跡を振り返る。 しかし作品のために本物のエアバス機を購入し、撮影に使われたボートも実際に救出に使われたものが使用されたという。 当時を忠実に再現した、空からはヘリが、沿岸からは船が救出に向かう迫力ある描写や、 これも控え目に挿入される、救出される乗客のドラマも印象に残ります。 近年のイーストウッドはまだそんなに遠くない過去のアメリカや、実在した人物を数多く取り上げていますが、 本作では勇気ある決断を下し英雄となった機長、副機長以外にも、乗務員、乗客、救出に向かった人々など、 ハドソン川の奇跡に関わった、全ての実在する名も無き人々をたたえる。 今回の修羅場を実際に経験した現場の叩き上げの2人に対し、机上の計算を基に査問する最後の公聴会。 その顛末も、副機長のユーモアも、ラストは実に気持ちがいい。 本作はエンドロールが始まってもすぐに席を立たないでください。 当時の実際の映像と、ハドソン川の奇跡に関わった人々の姿が感動的です。[映画館(字幕)] 9点(2016-09-28 15:32:34)(良:1票) 《改行有》

564.  オズ ジュディ・ガーランドがドロシーを演じた、あの「オズの魔法使」の続編的作品です。 「オズの魔法使」のかかし、臆病ライオンやブリキ男と同様に、 本作でもドロシーの仲間たちのキャラクターは愛らしくて良かったと思います。 しかし、小さな子どもも一緒に家族で楽しめる作品であることが前提であるべきと思うのですが、 必要以上にダークファンタジーになってしまった世界観はどうたったのでしょうか。 かと言って大人のファンタジーという訳でもなく。 ドロシーと仲間たちがガンプに乗って空を飛ぶシーンなど、好きな部分もあるんですけどね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-25 12:15:25)《改行有》

565.  フィツカラルド 《ネタバレ》 奇才ヘルツォークと怪優キンスキー。コンビを組むべくして組んだ2人の映画。 アマゾンの奥地にオペラハウスを建設するという壮大な夢を追いかける男のドラマです。 最大の見所は言うまでも無く、大きな蒸気船が山を登るシーン。 本当に蒸気船が山を登っているのです。本物の船体が持つ重み、その質感。 何というスペクタクル!何という男のロマンか。 山越えを成し遂げ歓喜したのも束の間、船は激流に流され、岩にぶつかり無残にも傷ついてしまう。 しかし、本作はその後がいいんです。 その蒸気船にオペラの一団を乗せ、オペラがアマゾンにこだまする。 その男は正装に身を包み、何とも誇らしげな表情を見せる。この時のキンスキーの表情が実にいい。 誇らしげなその男を、岸辺でパートナーの女が満面の笑みで迎える。この時のCCの表情も実にいい。 船は傷つき傾いていますが、それでもオペラと共に船はアマゾンを行く。 この男の不屈の精神を見事に表現した、爽やかさすら感じさせるラストでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-21 23:20:30)《改行有》

566.  ソルジャー・ストーリー 《ネタバレ》 軍の内部で起こった、ある殺人事件の捜査のために南部の部隊にやって来た、洗練された黒人エリート将校。 当然のように"黒人"、"白人"の問題は避けて通れない。 ノーマン・ジュイソンの過去の作品である「夜の大走査線」と基本的には同じ状況下のドラマ。 白人側に「夜の大走査線」におけるロッド・スタイガー演じる署長のような強烈な個性を持つ人物がいない。 重さのあるテーマですが、時折ユーモアを交えた軍隊の人間模様と軽快な音楽が作品の雰囲気を和らげます。 昔から今に至るまで、特に南部の地を舞台にしたこのテーマの作品は、 もうアメリカ映画のいちジャンルと言ってもいいほど幾度と無く作られ続けてきました。 本作は軍隊の内部に存在する人種差別を取り上げていますが、軍隊から市民の日常に至るまで、 このテーマの作品を見る度、この問題の根深さを感じずにはいられません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-18 16:15:32)《改行有》

567.  ローラーガールズ・ダイアリー ドリュー初監督作は以外にもベタな青春スポーツコメディでした。 アメリカの青春映画によく見られる小さな田舎町の閉塞感。家族、親友、友情、恋、バイト、そしてローラーゲーム。 本作を構成するその全てが、エレン演じるブリスの成長物語に欠かすことの出来ないピースとなっています。 ローラーゲームを軸としたスポーツものだけならば、エレン・ペイジじゃない方が良かったのかもしれません。 しかしそれらの場面ごとに全く違った表情を次々と見せるエレンを見ていると、本作の主演は彼女以外にはないと思える。 ルールがよく分からなかったのが残念ですが、臨場感たっぷりのローラーゲーム。 軽妙に会場の実況をする男も作品のノリを良くする、作品に欠かせないピースの1つとしてとてもうまく機能しています。 エレン以外のキャストも、脇に徹したドリューに、ジュリエット・ルイスの怪演など、 ブリスよりちょっとお姉さんのチームメイト達も皆が本当に気持ちがいい。 挿入曲もよし。個人的には38スペシャルの”caught up in you”とその時のシーンがお気に入りです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-17 15:03:04)(良:2票) 《改行有》

568.  ボディガード(1992) この頃までのケビン・コスナーは俳優をやっても監督をやっても、何をやってもうまくいくという感じでした。 そしてデビューアルバム以来、出す度に大ヒット連発だったホイットニー・ヒューストン。 まさに絶頂期だった2人が主演のメロドラマサスペンス。まあ、普通に大ヒットするでしょうね。 確かに絶頂期の2人のオーラを感じる作品ではあります。 この2人が恋に落ちるメロドラマでもあり姿無きストーカーに付け狙われるサスペンスでもある。 しかし最後の授賞式以外はコスナーと姿を見せないストーカーとの攻防などはほとんど無いので、どうにも淡白。 怪しい登場人物もほとんどいないので、動機は分からなかったけど犯人はこいつなんだろうなという目星も付いてしまう。 脚本はローレンス・カスダン。元々はSマックイーンとダイアナ・ロスを想定してこの脚本を書いたとか。 マックイーンが受けなかったため実現しなかったそうですが、マックイーンならどんな「ボディガード」になっていたでしょうか・・・?[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-09-10 16:16:33)《改行有》

569.  天国の日々 《ネタバレ》 いつか機会があれば見てみたいと思っていた作品です。 風に波打つ黄金色に輝く麦畑。季節は移ろい、雪に覆われた白銀の世界。 その季節の中で、あるいは1日の中で、最も美しい瞬間をとらえる。 特に幾度と無く挿入される、赤く空を染める日没前後の美しさには心が震えるようでした。 そんな美しい作品の世界に自然と溶け込んでいくかのような巨匠モリコーネの音楽もやはり美しい。 病弱な農場主と、この農場に労働者としてやって来た男と女と、1人の少女。 彼らに訪れた、一見すると雄大で美しい自然の中での天国の日々。 しかしその微妙な関係は常に脆さや危うさをはらんでいる。 まるでマリックは遠くから彼らの日々を眺める傍観者のようでもありますが、 淡々とした日々の営みの中から人間の野望や嫉妬心といった、彼らの心の内を拾い上げていく。 どんなに文明が発展してもイナゴの大量発生の前になす術も無い人間。 本作が映し出す自然の大きさや美しさの前には、人間とはかくもちっぽけなものかと思わされます[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-08 21:40:11)(良:1票) 《改行有》

570.  エンド・オブ・ザ・ワールド(2012) 《ネタバレ》 地球最後の数日間を描く静かなるSF。 小惑星が地球に接近し衝突する派手な描写も、最後の時が近づき混乱する世の中の様子を描くでもない。 その時が来るのを待つしかない淡々とした人間模様。スタンリー・クレイマーの「渚にて」を思い出す作品です。 自暴自棄になり暴動を起こす者もいるかもしれない。 今までやりたくても出来なかったことを最後にやってみたいと思う者もいるかもしれない。 でも、案外大切な人といつも通り過ごしその時を迎えるのかもしれないな。 長らく連絡を取り合わず疎遠になっている父親がいるならば最後に父の元を訪れて和解し、 一緒に酒でも酌み交わすのかもしれないな。 スティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイ。2人が出会い、クルマで旅に出てからは、 結構普通のロードムービーでありラブコメ。終末SFであるのを忘れそうになってしまうのですが、 キーラ・ナイトレイの魅力が出まくっていて、いい女優さんだと再認識。 疎遠になっていた父を演じたのはマーティン・シーン。終盤に来ての彼の登場は作品を引き締めます。 写真、手紙、ハーモニカ、レコード・・・。1つ1つの小道具が効いています。 自宅に戻り、TVをつける。最後のニュース放送が終わる。そして最後にかけたレコード。 流れてきた曲はウォーカー・ブラザーズの名曲「太陽はもう輝かない」。見事な選曲。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-06 21:25:28)《改行有》

571.  トプカピ 西洋と東洋の文化が重なり合う魅惑の街イスタンブールを作品の舞台に、 女泥棒とその愉快な仲間達の活躍?を描くサスペンス・コメディ。 上映時間は120分。中盤はちょっと長く感じる時間帯もあるのですが、 コメディとしても、サスペンスとしてもしっかり見どころのある作品です。 名探偵ポアロでお馴染みの名優ユスティノフのユルユルのオロオロぶりがあまりにも素晴らしいです。 本作でユスティノフは2度目のアカデミー助演男優賞受賞ですが、主演といってもいいくらいの存在感です。 強奪ものとしても終盤のトプカピ宮殿での作戦決行は手に汗を握る緊張感があります。 CSでの鑑賞でしたが、本作に続けての放送は「黄金の七人」でした。 同じ時代の同じ路線の作品ですが、この頃のこういう無邪気なサスペンス・コメディは イマドキの映画とは一味違う、何とも言えないいい味がありますね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-02 17:38:33)《改行有》

572.  少女は自転車にのって ドイツとの合作ではあるのですが、初めて見たサウジアラビアの映画。 今でも女性の人権がイスラムの戒律の元に著しく制限されているこの国にあって、 サウジアラビアの女性監督がサウジアラビアに生きる女性たちを主人公とした女性映画です。 本作が製作された2012年のロンドンオリンピック。 それまでのオリンピックでは男性の選手しか派遣してこなかったこの国が、 初めて女性の選手をオリンピックに派遣したことがニュースとなりました。 そしてこの国の初の女性映画監督によって女性にスポットを当てた映画が撮られました。 少しずつではありますが、サウジアラビアの社会にも変化が起きようとしているのでしょう。 自転車で街を行く少女の力強い姿と、 車がひっきりなしに行き交う幹線道路を前に自転車を漕ぐ足を止めるラストの姿が印象的です。 未来への確かな希望を感じさせつつも、そのゆく手にはまだまだ多くの障害があるであろうことも感じさせます。 サウジアラビアには映画館が無いという。サウジアラビアの人々が本作を見る機会は無いのかもしれませんが、 主人公の少女を通して世界の人々にサウジアラビアの今とこれからを見ていて欲しい。監督のそんな思いを感じました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-31 20:47:14)《改行有》

573.  決断の3時10分 護送する者と護送される者、2人の静かなる心理戦。 ガンファイトは終盤までは無いのですが、途切れることの無い緊張感。 護送する者はしがない牛飼い。護送される者は強盗団の大物。中盤以降はどちらも本当にカッコいい。 しかし、護送する者は最初からカッコよかった訳じゃない。 護送する者が護送される者に対し、2ドル、じゃあもう2ドルちょうだいと小銭をせびる、序盤のやりとりが効いている。 護送される者が護送する者に対し、終盤には7000ドル、ダメか?じゃあ1万ドル。しかし動じない。 苦労させている家族のためにカネを取るか?しかし男には正義のために戦わねばならない時がある。 護送する者はどんな決断を見せるのか?2人が見せるしびれるような心理戦が素晴らしい。 そして列車がやって来て決断の3時10分。邦題にある「決断」とは、護送する者の決断だと思っていたら、 動き出した列車に飛び乗る、護送される者の最後の決断。最高にいかしている。 リメイク版は公開時に見に行きたかったのですが、見に行けず今だに未見のままです。 グレン・フォードの役にラッセル・クロウ、ヴァン・ヘフリンの役にクリスチャン・ベール。 これもいいにきまってるんだよなあ・・・。近いうちに見ることにしよう。[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-08-29 21:38:06)(良:1票) 《改行有》

574.  皇帝ペンギン 《ネタバレ》 NHK、あるいは日本でも見ることが出来るBBCなど海外の製作のドキュメンタリーなど、 ペンギンの生態を追うドキュメンタリーを見る機会は少なくない。 その中でも本作はペンギンを擬人化したナレーションをつけた異色作です。 これは評価が分かれるところであり、実際にアメリカ公開版は オリジナルの擬人化ナレーションを採用せず、モーガン・フリーマンが新たにナレーションを担当しました。 見比べてないのでどちらが良かったのかは分かりませんが、夫婦が愛を語るフランス語の響きは映画的であり詩的でもある。 時にはロマンティックでもあり、赤ちゃんペンギンの姿とそのナレーションは微笑ましくも危険がいっぱいで不安げ。 過酷な氷に覆われた南極で大移動をし子育てをする彼らの中には途中で仲間とはぐれたり力尽き倒れる者もいる。 天敵に付け狙われ怯えながらも逞しく成長していく赤ちゃんペンギンの姿も本作は優しく見つめる。 製作者がペンギンの心に寄り添おうとする優しさが随所に感じられる作品です。[DVD(字幕)] 8点(2016-08-23 20:10:10)《改行有》

575.  リスボンに誘われて 《ネタバレ》 監督はデンマーク出身の名匠アウグスト。そこにヨーロッパ各国から結集した豪華キャスト。 それだけでもハズレは無いだろうとは思っていたのですが、期待通りの作品でした。 冒頭、橋の上から身を投げようとしていた赤いコートをまとった謎の女性が残していった1冊の本。 (この女性の正体を後半についでのように挿入しますが、これは余計だったと思います…。) 彼女を追うようにリスボン行きの特急に飛び乗る。ミステリアスで文芸的な物語の始まり。 リスボンで少しずつ明らかになっていく本の著者アマデウと、彼の周りにいた男と女たちのドラマ。 本が書かれた当時のサラザール政権下の圧政とカーネーション革命前夜に、レジスタンスとして活動した仲間達。 まだ若かった彼らの過去のドラマと、年老いた彼らが当時を回想する今のドラマ。 2つの時代のドラマが同時進行するミステリ・サスペンスであり、ロマンスでもある。 今のパートを演じる主演ジェレミー・アイアンズの名演に、 クリストファー・リー、シャーロット・ランプリング、ブルーノ・ガンツら。 過去を回想する、彼ら名優が見せる時の流れの重みを感じさせる味わい深い演技は実に見応えがありました。 きっと彼は電車に乗らなかったのであろう。新たなロマンスの始まりを予感させるラストが静かな余韻を残します。[DVD(字幕)] 8点(2016-08-12 21:46:39)(良:1票) 《改行有》

576.  ザ・ウォーク 映画館で見なくてよかった・・・。僕は高い所がからっきしダメなのです。 自宅のTVでもビビリまくりながら見ていたくらいですから、映画館で見ていたらどんなことになっていたか。 この手の映画は終盤に見せ場があり、見る者にとってもそれが鑑賞の最大の理由となっています。 それだけにその見せ場に至るまでの展開、見せ方が難しいと思うのですが、 ゼメキスのユーモアのセンスに、決行前夜のワイヤー張りをめぐる緊張感のある流れもいい。 あとはまるでファンタジーでも見ているかのような、実話であることが嘘のような 実際に何往復もしたという空中パフォーマンスを堪能するだけです。 チャレンジ後に彼は「永遠のパス」を手にしましたが、それは2001年9月11日までのものとなってしまいました。 ゼメキスが本作を撮ったことと、9.11は無関係ではないのでしょう。光り輝くラストのツインタワーの姿が印象的でした。[DVD(字幕)] 7点(2016-08-07 18:12:20)《改行有》

577.  ラン・ローラ・ラン 《ネタバレ》 低予算で撮られた作品だと思いますが、「いいこと思いついちゃった!やっちゃおう!」と 勢いのままに一気に映画にしてしまったような作品です。 ちょっとしたタイミングのズレでその先に全く違う人生が待っている。 本作の前年製作の「スライディング・ドア」などと共通するテーマ。 絶えず音楽が鳴りっぱなしの映画ってあまり好きじゃないんですが、本作にとってはそれが大正解。 20分しかない。一息つく暇も無い。ローラが走り続ける。そこに絡む音楽との一体感がいい。 ローラの派手な赤毛が作品の色合いのいいアクセントとなっています。 とにかく時間がない。ローラを全力疾走させなければならない。 アパートの階段も全速力で駆け抜けなければならない。そこで挿入されるアニメーションも効果的。 3回目、まだやるの?という感じもあるのですが、(ローラの全力疾走シーンはさすがに飽きてくる) ラストはサクッとユーモアの効いたハッピーエンドが決まりましたね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-05 15:50:02)《改行有》

578.  ヤッターマン(2008) 子どもの頃リアルタイムで見た世代なので、まずは懐かしかった! 細かいとこまで覚えてなかったのですが、「そうそう、そんなのあったよな~!」みたいな感じで楽しかったですよ。 それだけアニメ版の訳の分からん世界観がうまく再現されていたということだと思います。 特に”今週のビックリドッキリメカ”が好きだったので、これが出てきた時は嬉しかったなあ。 大した中身は無いけど、元があの「ヤッターマン」ですから。これで良しです。 ただ、後半はちょっと長く感じました。90分前後がベストだったのではないかな。 キャストの方も皆がアニメ版の雰囲気を十分すぎるほど再現しています。 唯一、アニメのキャラとイメージが違っていたのはアニメ版よりちょっとふくよかな深キョンドロンジョ。 でも深キョンのドロンジョ様、見事なエロカワぶりです。色々言いましたが本作はもうそれだけでいいです。 生瀬とケンコバのボヤッキーとトンズラーもなかなか良かったですね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-08-01 19:00:10)《改行有》

579.  ひつじ村の兄弟 もっと牧歌的でほのぼのとした笑いのあるコメディだと思っていたのですが、結構シリアスなドラマでした。 その中にも、隣同士に住み、ひつじを育てるという同じ仕事をしながらも40年もの間、口も聞かない、 どこか可笑しさを感じさせる不仲の兄弟のじいさんを演じる2人がいい。 話がある時は犬に手紙を持たせる。この犬の存在がまたいい。2人の日常にささやかに挿入されるそんなユーモアがいい。 しかし、ひつじを育てることが唯一の産業といっていいこの村のひつじに伝染病が発覚。ひつじを殺処分しなければならない。 過酷な自然の中に営まれているアイスランドの酪農の厳しさを感じる。 荒涼としたアイスランドの地方の風景。曇天の空模様。冬は当然暴風雪が吹き荒れる。 作品からひんやりとした、そして冬は凍えるような空気が伝わってくるかのよう。 唐突に訪れるラスト。しかしそこには確かな温もり、体温が感じられました。[DVD(字幕)] 7点(2016-07-26 20:19:34)《改行有》

580.  マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 《ネタバレ》 イギリスのベテラン俳優達が上質のアンサンブルを見せてくれた「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編。 まず、前作を見ていないと登場人物たちはあそこで何をやっているのか?なかなか掴み辛いと思います。 前作も登場人物がちょっと多いなという感じはあったのですが、 前作から引き続き登場するマリーゴールド・ホテルの人々に加え、新たな登場人物が多すぎたと思います。 前作を見た人の多くは、ダグラス(ビル・ナイ)とイヴリン(ジュディ・デンチ)のロマンスの続きとはじめとした 彼らのインドでのセカンドライフのその後を見たいと思うのですが、 それよりも、ホテルの経営をめぐる新たな騒動に軸足が置かれてしまっているのは残念。 マリーゴールド・ホテルの人々のその後に希望を感じさせる前作のラストと比較すると、 本作のラストのミュリエル(マギー・スミス)の姿は少々淋しげ。 それでも、インドを舞台にした映画特有の熱さやまるでお祭りのような賑やかさは本作でもやはり楽しかった。[DVD(字幕)] 5点(2016-07-24 20:20:14)《改行有》

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