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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. 道(1954) 《ネタバレ》 やっぱりイタリアのヒューマンドラマは他と比べて群を抜いてるなぁ。今まで邪険にしてたジェルソミーナが死んで、初めて自分の愚かさを気づくなんて、本当に取り返しがつかない事だよ。それに、どんなにこき使われても最後までザンパノのそばにいたジェルソミーナも凄い。この世に無意味なものなんてないって、本当にその通りなんだと思う。どんなに役に立たなくても、それは一方向からの見方で、どこかで役に立ってる。そもそも、本当に必要じゃないのならはじめからこの世には存在しないはずなんだから。道って、何気なく使ってる、ごくありふれた単語だけど、こんな取るに足らないような1単語でも、ここまで奥の深いものを感じさせてくれる…題名からでさえ、凄く考えさせられる映画だ。8点(2004-05-06 02:35:29) 42. ローマの休日 皆さんの言うとおり、へプバーンはショートよりロング・ヘアーの方が似合ってますね(笑)決して実る事のない、身分違いな恋だけれども、湿っぽくなる事がなく、むしろ、階段のシーンや真実の口等の笑いの要素を組み入れながら正当な恋愛ストーリーに昇華させているところが凄い。使い古されたネタ?いやいやこれがオリジナルというものでしょう。8点(2004-04-21 18:42:24) 43. 80日間世界一周 《ネタバレ》 優雅で上品な英国紳士のほんの戯言。「80日あれば世界一周が出来る」「いや出来ないね!」「出来るね!」「じゃあお前行って来いよ」「んじゃあちょっくら行ってくるわ」とあっさり旅に出てしまうところに妙な憧れを感じます。男のロマンってやつですかね(笑)気球に乗ってアルプス上空を優雅に飛ぶ場面(ここでかかるテーマ曲がまた優雅だこと)、闘牛をやったり、お姫様を助けたり、曲芸をやったりガンマンになったりとその後も見せ場のオンパレード。特に「神聖な牛に何するんじゃボケィ!」と群衆に追っかけられるパスパルトゥは見ていてとても面白いです。そして旅の最後、もう駄目だッと思ったら思わぬところに活路が!特に最後の「旅の終り」「賭けの終り」「大英帝国の終り」「映画の終り」を全てひっくるめた「これで、おしまいだ」という台詞がなんと皮肉の効いてる台詞だろう!冒険映画の傑作ですな。8点(2004-04-16 20:45:12)(良:2票) 44. 足ながおじさん レスリー・キャロンが18歳には見えないっすよー!という突っ込みは置いといて、この題材でミュージカルってのはは少しきつかったのでは?と思ってしまった。若い女の子たちと踊っておじ様幸せそうですが…なんか珍しくも長いダンスシーンがウザくなってきた…ラストはこれで良いと思うけど、もう少しねぇ、捻ってもよかったんじゃないかなぁ…なんてことまで思ってしまった…。5点(2004-03-20 20:29:02) 45. 禁じられた遊び(1952) 子供なりに死というものを理解するためにお墓を作ってる事が大人からしてみればいけない=禁じられた遊びって云うのが深い。お墓に立てるための十字架をミシェルにねだるポレットはなんかわがままな都会っ子って感じで少し共感というか感情移入できませんでしたけど、ラストにそのミシェルからも引き離され一人で「ミシェル!」といいながら駆けて行く姿には少し感傷的な気分になりました。7点(2004-02-12 19:36:00) 46. 鉄道員(1956) 高倉健主演の鉄道員(ぽっぽや)を激しく憎悪するワタクシの母親が「鉄道員(ぽっぽや)なんてぇのは鉄道員(56)のパクりにしか過ぎないんだよォ!」と言い放ち、ろくでもないものを見続ける私に対し「本当に映画が好きだったらこういうももを見なきゃいけないんだよォ!」と喧嘩を吹っかけてきた作品です(ぽっぽやを嫌悪する理由は高倉健、大竹しのぶ、広末涼子という三大“嫌”優がでてるからなんだそーです)。…確かに、母親が言っていた事はわかると思います。酒びたりで暴力をふるう父親や、それでも尊敬の眼差しを向ける末っ子。反抗する長男と長女、事の成り行きを暖かく見据える母親、そして、一度は崩壊した家庭だが、最後には皆ここに戻ってくる…。いつも居るはずの人が欠けて初めてその人の存在の大きさを知る…幸せって、やはりお金とかじゃなく、いつも自分のことを養子っている人がそばにいてくれるということなんですね。幸せな時期が訪れ、またすぐに過ぎ去ってしまうというラストの余韻がとにかく印象的です。 8点(2004-01-13 02:50:08) 47. 突撃(1957) 「キューブリックの作品にハズレなし!!」と、僕の友達が言ってましたが、全くの同意見です。最初は、キューブリックという監督がつかみ難かったんですけど…というのも、初めて見たキューブリック作品が2001年宇宙の旅で、しかも小学生の時だったんで、そのあまりの難解さについて行けなかったんですけど、その後シャイニング、時計じかけのオレンジ、博士の異常な愛情等等見るうちに彼の片鱗を垣間見ることができました。この作品、戦争映画でありますが主体が戦争自体というより、戦争の不条理さを物凄く物語っていると思います。勿論戦闘シーンも迫力がありますが、その後の軍法会議でのシーンで、戦争とはかくも人権などを無視され、ただの駒として扱われ、不条理なものだということが痛く伝わってきます。これに比べれば今の戦争映画が物凄く薄っぺらいものになってしまいますよ本当に。 8点(2003-12-10 01:15:44) 48. 真昼の決闘 実際の決闘シーンは短いし特にこれといって派手というわけではないんですが、劇中の時間と実際の上映時間が上手くリンクしている事が凄いですね。そして、主人公の保安官の人物描写や市民の反応などが良く描けてると思います。7点(2003-12-10 01:00:36) 49. 雨に唄えば やっぱりミュージカルはいい。見ていて心が弾む。特に、有名な雨の中唄い踊るシーンと、ラスト、社長と3人で歌いながら幕を上げるシーンがとてもいい。それにコズモーの体を張ったダンス、壁蹴りムーンサルトなど、見所も沢山で、最後まで見ていて元気になる。8点(2003-11-23 03:36:17) 50. 叫ぶ頭蓋骨 いや~つくづく「俺ってコア~なモンばっか見てるなぁ…」と思い知らせてくれる作品。果たして何人がこの映画の存在を知っているだろう…?遺産目当ての夫が骸骨を使って妻を苦しめるが、以前に殺した元妻の骸骨に本当に苦しめられる…という超C級映画。骸骨もいかにも偽物と判るし、ストーリーもありきたり。だけど、なぜかこういう作品に惹かれるんだよなぁ…5点(2003-11-01 03:04:14) 51. OK牧場の決斗 西部劇の大御所的な作品だと思う。確かに映像やアクションなどは今日の映画に劣っているかもしれないけど。この時代の映画はみな独自の輝きを持ってると思う。改めて見返してみると、やはり、映画は50~70年代のものが1番映画らしく、面白い作品がたくさんあると思う。7点(2003-07-20 14:57:56) 52. 理由なき反抗 自分も同じ年代(劇中の設定)なので彼らの気持ちがよくわかる。理由はわからないけど、突然周りに対してのことが凄く嫌になってしまい、そのことを誰も解ってくれないので、自分なりに自分を表現するのに、それがまた悪い方向に行ってしまう。ぱっと見はチンピラなんだけど、よく見るとジミーはそうした過程の反抗をしているだけなので、バズ率いる不良グループとは全く違う。むしろ、家庭に恵まれず、一人苦しんでたプレイトーを本気で救おうと思ってた良い奴なんだと思った。ラストは決して幸せな終わり方だとは言えないけど、凄く哲学的でいい終わり方だと思う。8点(2003-07-04 01:21:42) 53. ふしぎの国のアリス(1951) ウサギを追って穴に落ちる冒頭から赤の女王に出会い、そして現実に戻ってくるまでが、非常に短く感じられ、この後はいったい何が起こるんだろう?といったワクワクとした感じで見られる作品。ディズニー映画はあまり好きではないけどこの映画は小さい頃から何度も見ているのでホントに面白いと思う。7点(2003-07-01 03:06:15)
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