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プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678
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41.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 人間は善と悪の表裏で出来ています。 エミリーはクリスチャンであり自分の命をかけて悪を生かしたのです。 悪魔が存在したとなれば神がいることの証明になるから。 神父も死なせてしまったということは悪に負けたのですから仕事は失敗です。 これはこれで償うのは当たり前だとも私は思います。 教会がそこから逃げれば悪を否定します。 悪を否定すれば善も否定することになるのに・・ サタンの6変化これを認めなければ神も存在しないのでは・・ ここらはまた勉強になりました(爆) ラテン語ギリシャ語ヘブライ語ドイツ語・・聞き取れない! スティグマータ(聖痕)が現れたときは・・この自己犠牲がキリスト教の見所だ(爆) と世界に入りかけたのですが・・ 法廷劇での猛反論は(フェンスの傷)と言われると、 う~んそれもそうだとか・・ どちらとも取れるんですよね。 だって悪魔つきなんて実際のところ、 当の本人も悪魔がついているに違いないと思いこんでるかもしれないし、 本当についているかもしれないしそんなの立証ができないから。 日本で言えばわかりやすく例えればイタコさんみたいなものでしょうか。 この難解で答えが出ないオカルトを法廷劇という現実的なドラマで見せるのです。 そういう点では全く新鮮でした。 それと久しぶりに映画で悪魔祓いの儀式を観られたこと。 十字を切り聖書の一説を説きながら聖水を振りかける・・ この一連の神父の動作はかっこいいとさえ思う私って・・(笑) 初心者の神父だったからああなっちゃったんですね・・ 有罪か無罪かを決めようとする人たちは、 人の死よりも悪魔が存在するか否かを決めたいんでしょう。 ここらが哀しい勇気あるサスペンスの話にもなっています。 字幕も演出もカトリックの描写は完璧でしたが、 パンフを読むとやはり・・神父と牧師がごっちゃにされてた。 カトリック=神父 プロテスタント=牧師が絶対なわけでもないのですが、 映画は真面目に作っている法廷ホラーなのに残念と思いました。 私のような素人が間違えるならまだしも・・(苦笑) [映画館(字幕)] 7点(2006-04-02 13:04:58)《改行有》

42.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 この作品を借りたのは実は「-lessレス」に似ているからということでしたが、 ・・似ていませんでした。 似ていたのはその標識の場所から抜け出せないという形と、 全ておわったことが元に返るという組み立てで、 実はよくあるサスペンスのお手本なのです。 私は本当にこの作品に似ているのは、 「オープン・ユア・アイズ」なのではなかろうかと思います。 見かけは「レス」に似ているかもしれませんがそれは勘違いで、 実は根底には「オープン・ユア・アイズ」の世界なのです。 それは解読サイトを読み終えて気づいたのです。 この作品はかなり難解でして、 観終えたあと頭の中が???のこだまがひびいている状態(爆) 何がなにやらさっぱりわからない~!! 待て待て・・どれかはっきりさせてくれ。 実は死んでいたとか夢だったとか! パニくりましたよ(苦笑) そう解いてもつじつまがあわないのですから・・ ああ、そうだったのか!という驚愕のフィナーレに感動というものでもない。 ただ何かわからにんだけれどもナオミ・ワッツの片思いは理解できたし、 恨みやねたみや狂うほどの恋しさ哀しさはわかったような気がする。 だからこの作品はストレートに脚本をいじっていなければ泣けるかもしれない、 恋愛映画であり成功から転落した(本人は成功したと勘違い)夢みる少女の物語。 「パルプ・フィクション」というタランティーノの映画がありました。 あれも後半に脚本の順番を変えて観客を不思議な世界に誘います。 この作品はある程度ネタバレされたほうが面白いと思いますが・・ [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:02:51)《改行有》

43.  フライトプラン 《ネタバレ》 久しぶりのジョディ・フォスター主演映画。 直前に「羊たちの沈黙」を観たのもいけなかったか(苦笑) 観ているうちにジョディがシガニー・ウーパーに見えてきた(爆) もちろん両方好きですよ。 でも違うんだなぁ・・ ジョディが「エイリアン」シリーズの(特に子供を守る2)になっちゃ・・ 男版「ダイハード」のようでもあります(汗) Tシャツ1枚で排気口の中とか冒険しちゃだめですよ。 まあ久しぶりの復帰作として大目に見たとしても、 このオチはないと思う。 まだ観ていない人のために伏せておきますが、 これは違反だと思うよ(苦笑) 何でもアリ? 「エアポート」シリーズのようでいて全然違う映画。 細かいところを突っ込めばキリはないのですが、 とにかく大雑把なサスペンスでした。 種類は違いますが同じくジョディ主演の「パニック・ルーム」を思い出した。 私にはどうも彼女には母親役は似合わないように思うのです。 たぶん所帯じみて見えないからかな・・ 母性もあまり感じないのです。 年をとってもいつまでもキャリア・ウーマンのイメージがあって・・ キャサリン・ゼタ・ジョーンズは母性を感じるんだけれど・・ でもまあ久しぶりにジョディが観られたのでよかったとしましょう。 あと意外にもショーン・ビーンが今までいいと思わなかったのに、 この映画ではすごくいい役者だなぁと感心しました。 機長の役が似合うようになったのですね。 こういう役もできるようになると楽しみです。 [映画館(字幕)] 6点(2006-04-02 12:59:27)《改行有》

44.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 評なこの作品も観ていなければ「羊たちの沈黙」も評価できないと、 こちらは初めて観賞しました。 前評判が悪かったことからなんの期待もしなかったので、 そんなに悪いつまらない作品とは思わなかった。 けれども2回観ようとは思わない。 やはり誰もが思うように主役が今イチ(今3くらい) これならば全く逆の発想でニコール・キッドマンとか別の個性でもよかったのでは? 「ターミネーター3」とどちらがいいかというくらいダメでしたね。 クラリスの真剣な強気とか弱さと無邪気さが・・ まるでジュリアン・ムーアはただのインテリFBIに見え、 メリル・ストリーブに見えてしまいました(爆) クラリスの姉とかの設定に変えてもよかったり・・ この違和感は最後まで付きまといました。 あとゲイリー・オールドマンのあの役は・・なんであんな役ばかり(泣) レクターが自在に犯行計画を実地してゆくので、 羊たちのような怖さは全く感じず、 恐怖よりは不快感のみのグロ映画になってしまった。 脳ミソを食べるシーンなどは「魔宮の伝説」のほうが優秀だし、 おかしくて逆に笑えてしまったくらい。 よかったところは刑事が賞金目当てでレクターを売ろうとしたくだり。 あれはダンテの歌曲にかけての制裁なのですが、 これはこれで羊たちのクラリスに対するトラウマ探しと同じですね。 こちらでは先祖の首吊りのトラウマを使うわけですが、 もう完全にホラーしていますね。 羊たちではゲイ団体から抗議が起きたそうですが、 こちらはカトリックから抗議が起きそうな感じです。 これではカトリックは悪の宗教みたいな描かれ方で、 これを主体にむしろホラーにすればよかったと(苦笑) その場合クラリスは必要ないわけで、 結局今回の2作目も私はいらないとさえ思っている。 あれだけレクターが活躍すればいらないかなと。 むしろ出さずにでも映画として成立できそうです。 レクターの回想シーンや独り言にしたら面白そうだ。 よかったのはあと・・音楽くらいですね。 とにかく私はやはりリドリー・スコットとは「エイリアン」以外は相性が悪い。 大きな理由に画面の青黒さが苦手だということ・・ ヤヌス・カミンスキーの撮影する最近のスピルバーグの作品も色は苦手。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-02 12:51:55)《改行有》

45.  ツイステッド 《ネタバレ》 普通に面白かっただけのミステリー・サスペンスです。 内容はテレビ映画みたいなのすが監督も配役も有名どころばかり。 犯人も特定できず最後になってようやくわかる。 とにかくよくある最後に説明して終わるサスペンスです。 そのたぐいの中ではまあまあアイデアはいい。 とにかくあのキーワードが気になって・・ 主人公が血液鑑定を出す場面があるのですが、 あそこでひっぱるなら小さくどんでん返しにしないで、 それを根拠に新しい大きなどんでん返しがほしかったです。 「ユージュアル・サスペクツ」の犯人が実は、 ガブリエル・バーンだったみたいなオチもいいのではと。 ありきたりに既存のどんでん返しの刑事ドラマだと、 もう誰が出てても同じようなものだと思いますよ。 ヒッチ・コック作品を今更観ているような気分にもなりました。 時間の問題もあるでしょうけれど、 後半をもっと丁寧にしてほしかったです。 この作品に一番似ている系統では、 「リクルート」でしょうか。 父親の死の謎を意味なくひっぱり、 CIAと刑事と微妙には違うものの、 携帯電話の使い方も同じです。 もし観た人は見比べると面白いですよ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-05 10:58:47)《改行有》

46.  -less [レス] 《ネタバレ》  エンディングのあとまたエンディングがありますので、 最後まで観たほうが人道的なブラックというのがわかると思います。 この映画は霊と霊との戦いです。 居眠り運転で交通事故を起こしたのは主役の家族です。 赤ちゃんを抱えた白いドレスの女性は怖がられ気味悪がられる存在ですが、 追突されて子供と共に殺されたのだからこんなに理不尽なことはない。 その相手がバカみたいな性格の家族と婚約者で、 車の時間が止まっていることからほとんど同時に死んだのです。 ところが唯一妊娠中の娘だけが生き残った。 運転手の父親は最後に疲れ果て、 終わったら(よいおじいさんになる)と紙に書きます。 つまりは孫の顔が見たいんですね。 結局二重エンディングでその紙はレスキュー隊が発見して捨てるのですが、 これで子持ちの幽霊は救われたんではなかろうか・・ そういう人道的なブラックさがあると思うのです。 バカみたいな家族が団結しようと必死になるたびに、 幽霊は現れ誘われるようにひとりひとり黒い車で連れ去られます。 この車は第一発見者の車で、 一晩中同じ道を走り回っているのもそこから逃げられないのも、 霊の呪縛であり時間的には瞬時のことでしょう。 次々と殺されてゆくように見えますが、 交通事故で息絶える順番でよく考えると怖いです。 これは(ホラーではなく交通事故だ)とわかります。 この映画の後味がまだすっきりした方だと思ったのも、 交通事故で呪縛霊となって事故を誘う浮ばれない霊の怖さではなく、 正面衝突して即死炎上した車の中の霊たちの戦いであり、 被害にあったのに気味悪がられ疎まれる女性が、 日本的に考えれば成仏できたことと、 同じ子持ちの女性が運だけで助かったわけではなかったこと。 そして孫の顔が見たい父親までは許してはくれなかった(運転手ですから!) 洋画にしては実に邦画的なホラーだなぁと。 ただしこれを邦画にしたらかなり暗く怖いんだろうなぁ・・ [DVD(字幕)] 7点(2006-03-05 10:52:00)《改行有》

47.  CUBE2 《ネタバレ》  現時点では同じような筋でしかも予想通りのCUBE2は、 普通に娯楽サスペンスとしてはこの普通な採点です。 CUBEとの大きな違いをあげておきます。 立体感がないことですね。 CUBEのときの立方体の高さが表現できていないので、 全く平面的でした。 ここは大きなマイナスですからこのCUBE2はもう観ないでしょう。 意外にも面白かったけどそれだけ。 もしかしたら全くの平面になっちゃうほうが怖いかも。 1次元とか2次元とか怖くはないですか? この4次元はある意味では全く怖くはなくコメディです。 バック・トゥ・ザ・フューチャー2でドクが黒板に説明してた図を思い出しますよ。 時間のねじれはCGで作っちゃつまらないでしょう。 わかりやすいんだけれども難解にさせてるだけの確信犯みえみえ。 セイコーの時計をいくつも集めては自分の存在を確認する男が面白い。 あの数字の解き方はただの偶然だからみんな1のように計算なんか不得手。 1でもややこしい計算をやろうとしてそれがただのあがきでしかなかったこと、 そこがまた難解な面白さと単純なオチだったんですが、 2ではそのややこしいことすらわかっていても兵器のような危険性。 こっちのほうが惨殺度は高いのに全然怖くはないのはなぜだろうか。 ジャンルでいえばサスペンスでもあるしホラーの要素も入れなければつまらないのに、 怖くはないダンジョンというのも致命的であります。 でもコメディとしてみたからまあまあでした。 無差別に墓場に放り込まれた1はもしかしたら失敗作です。 映画では大成功ですがダンジョンの製作者はこれを教訓に2を作った。 まあこれのほうがラストはひどいよね。 (閣下)という言葉がでてきたところでやはり、 政府が作った公共墓場なのでしょうが、 2のラストが1のあの白い景色の向こうかどうかはわからない。 もしそうだとすればあの1の生還者はまず生きてはいない。 もし未開発の旧式のままのダンジョンならば外も未開発だから逃げられたかも。 私は予想通りのラストなんかよりもあの1の結末の男がどうなったかのほうが気になる(苦笑) あいつにとんでもない冒険をやらせるのも外伝みたいな感じで面白いと・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-03-05 10:33:25)《改行有》

48.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 「オープン・ユア・アイズ」から10年以上たっているとかならまだしも、 こういったリメイクって許されるんだろうか(爆) じゃあなぜ観たのか? ハリウッドのリメイクだとまた違う解釈になるのではとか、 もうひとつ最大に期待したのはトム・クルーズの演技でした。 私は前から彼が苦手で出演作は観る理由がなければ観ていません。 しかしこの作品だとまったくはまる演技をしてくれるんじゃないかと、 演技面で期待したのでした。 作品の前半などは特に元の作品の俳優の真似をしていると思うくらい、 全くコピーでしたから見比べるとかいう以前の問題です。 特典を見てみるとやはり関係者は元の作品を研究しつくしていた。 物語の筋やセリフやカメラワークでさえ同じようなところがある。 それ以上に俳優の表情使いが元を参考にしたというだけある・・ 元のは確かラテン系の俳優だったと思う。 人種が違うのに同じような演技をしている・・ もうひとり苦手なデカプリオならどうだったろう・・ 彼のほうが生意気な金持ち役は自分流にやれるタイプ。 トム・クルーズの嫌味な金持ち役が観たかったのに・・ オープンのほうと見比べてみるとわかりますよ。 パッケージに顔のアップを持ってくるのもなんかなぁ・・ やhり苦手意識は続きます。 「宇宙戦争」はそうならなかったのでよかった。 ペネロペは元のほうがよかった。 不安に満ちた不思議な感じでピエロのかっこうなんてよかった。 あのみずみずしい公園の出会いがこの作品ではこれ・・? 唯一がんばってたのではと思うのが、 これもまた苦手なキャメロン・ディアス(苦笑) 彼女は難役を自分のものにしていて好感。 演技派という点では「マルコビッチの穴」もそうだけど評価したいです。 もうひとつ評価対象が音楽。 正直もとの作品よりいいのは音楽と最後のビルの映像くらい。 でも音楽でいいなぁと思ったのはビーチ・ボーイズの、 グッド・バイヴレーションくらいだった・・ 他はなんか70年代風な曲が多くラストを除いてなんか昔の映画、 アメリカの「真夜中のカウボーイ」や「卒業」とかの・・ そんな感じの違和感がありました。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-28 09:35:04)《改行有》

49.  レジェンド・オブ・ゾロ 《ネタバレ》 アクションの古典的な手法のスローちっくな長回しは、 最近の早回しや手ぶれやサブリミナル多用とは違いすごく安心感。 音楽も決闘シーンでかかるフラメンコでのれます。 特に今、トリノオリンピックのフィギュアなど見てるものだから楽しい。 かなり音楽は大きくて派手ですが(ジェームズ・ホーナー)好きですね。 勧善懲悪もののどこが面白いか面白くないか、 私的には主役ばかりが目立たずに悪役も活躍しなければいけないこと。 できれば悪役の方が活躍してヘタレ主役がそれでも勝つというのがいい。 このヘタレというのもただのヘタレではいけません。 ここがスパイダーマンと同じようないい理由があるのです。 ゾロは素顔を見られてはいけない・・ ところがマスクを取られた一瞬のスキを見られるのです。 その組織は味方か敵か? そして家出したキャサリンは悪役貴族の魔の手に落ちるのか?? 子供にだけは素顔を見られないようにしたいゾロ。 後半は(うわ~最近では珍しいアメリカ万歳を嫌味に描いてない映画だ) と思いました。 やはりこういった西部劇のような背景演出はいいです。 総括して例えれば・・ 今のアメリカを理想的に表現した映画。 今回気をつけて見た字幕でやはり変なところはあった。 やはり牧師と神父をごっちゃにしていた。 牧師がワインを飲んでいる?でもマリア像が教会にある・・神父でした(泣) たのむから「ダ・ビンチ・コード」でそれはやめてほしい・・ この神父も大活躍しちゃいます。 悪の組織も二重展開で楽しめるし、 だいぶ前の作品「ファイト・クラブ」と同じこともしています(爆) この悪の貴族がなかなかよい個性で、 冷酷無比なのに義はつくすみたいな・・ 悪い奴を殺すのも「魔宮の伝説」みたいなシーンがあるし、 後半は「最後の聖戦」のリバー・フェニックス状態(笑) ここのトルネードという馬の使い方が面白い。 このトンネルのシーンだけでも点数アップしたいツボです。 あと蛇でも出ればまんまインディ・ジョーンズでしょう・・ 「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」のまんまじゃないかというシーンもあり。 [映画館(字幕)] 7点(2006-02-28 09:29:44)《改行有》

50.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 こういうヘタレ役は根本的には合いません。 これが事実を元にしているにせよ合わない。 時代に翻弄されるというよりも仲間の犠牲に生かされている設定。 「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとか、 「キングダム・ヘブン」のオーリーの役は苦手。 事実だから仕方ないにしても・・ 逢引できた彼女は?それを仲介した仲間が罪をおわれることは? 家族は?目の前で殺されてゆく仲間たちは? それらを景色のように描いてゆくので、 主人公がただ運がよくヘタレだということしか伝わらない。 心の葛藤があまり感じられない。 生き残っていることが罪ということでもなく、 生かされている自分に感謝をしている様子が感じられない。 ラストの延々と続く演奏シーンは、 「シャイン」を思い出しましたがシャインのほうがいい。 「シンドラーのリスト」の方がいいと思うのは、 金持ちドイツ人がユダヤ人を救うことが偽善であることと、 その時代にその偽善が全く結果的には正義であったということ。 その金持ちドイツ人も完璧な人間でもなかったこと。 ユダヤ人が生き残る方法を与えたシンドラーと、 生かされる権利を得た彼らが日本の戦時時代のように、 工場などで働くさまは彼らの器用さやアタマのよさが生きのる糧であったこと。 そしてドイツ軍人の個性がよく描けていた(レイフ・ファインズ) 敗れたドイツの敗者の美学と生き残った権利を得たユダヤ人の弱者の美学。 なぜ彼らは生かされたのか? 運と何かができるという糧があったから。 シンドラーのリストは糧が器用だとか頭がいいとかの理由で日本人にも理解できる。 運はシンドラーというドイツ人の最初は私欲から始まった偽善から。 ピアニストは糧はピアノがあの場面で弾けたこと。 運とはその場面まで生かされたこと・・ その違いなのです。 だから比べられるであろうこのふたつの作品は違います。 どちらかというと、 「戦場のピアニスト」は「太陽の帝国」なのです。 逃げ回る姿を客観的に描き、 周りの犠牲と自分の運で生かされ、 戦争が終わることで何も終わったわけではない・・ 少年とピアニスト、ユダヤ人とイギリス人と全く違いますが、 なぜか共通点を感じたのでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 08:45:29)《改行有》

51.  ビーンストーク ジャックと豆の木 《ネタバレ》 TV映画とは思えないくらい素晴らしい出来のSFファンタジーでした。 ただ・・3時間ほどあるんですよねぇ・・ 劇場版の「キング・コング」でさえ飽きたのにこの作品は? 「ジャックとマメの木」というグリム童話は筋もすっかり忘れていました。 が、これをリメイクするとなると昨年テリー・ギリアムが大失敗した劇場版がある。 あまりというより全く期待しないで観ていたのですが・・ (面白い)ジャック一家に呪われたある秘密とは? そして男の子が産まれても40歳前後で死んでゆく一族とは? その末裔が最近好んで観ているマシュー・モディーン。 やっと年相応の顔立ちになりましたねぇ(苦笑) この大富豪のジャックの秘密とは? じい様が父親の目の前でマメの木にさらわれる夢にうなされるジャック。 遠い祖先に逸話のジャックとマメの木の実話が合ったとしたら? 母思いのジャックが豆のタネを蒔き天に昇り降りて幸せに暮らす・・ ところがそうではなかった。 大男を殺した呪いと金の卵を産むガチョウと金のハーブを盗んだ呪いは、 息子が母親よりも早死する家系に・・ そして天上の世界では春の来ないナルニア物語のような世界に・・ 末裔のジャックにその冒険は託された。 こういった童話の主人公を中年のおじさんがするというのは、 「フック」もありました。 でもやはりロビン・ウィリアムスがピーター・パンをやるより、 こちらのジャックがモディーンのほうが許せる範囲。 これでも30代に見えますし・・ ところで脇役陣のなかで気になったのが、 また出てたよジョン・ボイト(アンジェリーナ・ジョリーのパパ) それにリチャード・アッテンポロー・・ いい役やってますね。 まあ長い長い作品ですから例えれば、 バック・トゥ・ザ・フューチャーを1、2と続けて見たあとみたいな疲れ・・ もちろん分けても観られるように、 前半の終わりは現代のジャックがとうとう豆の木に登り秘密を知るところ。 トウ・ビー・コンティニューとまでついてエンドロールが流れます。 やはりそのあと2幕目のオープニングが始まるのです。 この休憩を利用して二回に分けてみてもさしつかえありません。 昔の大作はほとんど3時間以上あって休憩がありました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-02-15 11:24:27)《改行有》

52.  愛しのローズマリー 《ネタバレ》 ちょっと前に夜中にやってて映画(特に洋画)はテレビ放映のは観ないんですが、 あ、キング・コングの監督役やってたおっさんだ!? ジャック・ブラック だったんですよねぇ・・ なかなかいい味出してました。 おそらくCMで切られず字幕つきできちんと観たらもっといい映画なんでしょうけど、 私にとって吹き替えであるテレビ放映映画をチャンネルを変えずに、 飽きずに最後まで観られたという珍しい作品。 グウィネス・パルトローは女優さんで苦手な部類の人なんです。 薄幸そうな雰囲気がどの映画にもあるんで・・ でもこの作品は好印象でした。 しかしジャック・ブラックにつきます。 この俳優さんも男優の好みから言えば全く違うのですが、 なんとなくかわいいと思うのはおかしいかな(苦笑) ジャック・ニコルソンとかそういったゴツイけどかわいい風な(爆) 今の俳優であまり見かけないタイプです。 太い人=醜いが心はきれい。 やせている人=その逆と風刺してるのは直接すぎて、 素直にはいい映画だともいえないのですが、 主人公の好みがスレンダー=美人=性格はどうでもいい。 こういう単純な図式だからコメディになるのですよね。 グウィネス・パルトローは太ってもあまり顔は変わらないというのが難点。 [地上波(吹替)] 6点(2006-02-15 11:22:33)《改行有》

53.  壬生義士伝 《ネタバレ》 中井貴一はやっぱりうまい俳優だなぁとあらためて感心。 最初は貧乏くさい役だとかなり違和感(なまりも役柄ひどい)があったのに、 ここまで完璧に演じられては逆に寺尾聡の演技のように見え苦笑・・ 言葉を理解するために字幕つきで邦画を観ました。 何を言っているのかわからない部分もありましたので・・ それほどなりきっていたのですが。 だから寂しいのです。 後半の見せ場をあんなふうにひつこくしなければよかったのに・・ 切腹をするまでが長い・・長すぎる。 満身に傷を負いもとの旧友邸に転がり込んだ行き場のない体。 あの時代なら切腹もいたしかたない(武士の情けです) しかしそこで観客にソレは違うと考える余裕を与えてくれず、 勝手に不幸の主人公の語り部と化してしまいます。 そしてそれからもひつこい説明的な演出・・ 観ている方はわかっているから考えたいのですが、 もしかしたら本を映画で読ませようとしているのか・・ う~ん「男たちの大和」で感じた思いと同じだった。 頭の中でそのメッセージを映像化したいのに朗読とかされると・・ こういった邦画の最近の演出を見ると、 過去の旧「砂の器」の素晴らしい演出が思い出されます。 時代の政治の犠牲になった人を美化しすぎなく、 観客に考える余裕を与えてくれるような作品を邦画に期待します。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:17:56)《改行有》

54.  ソウ 《ネタバレ》 手の込んだサスペンス・ホラーで、 全て観終わったあとの後味が私には合いまして、 大笑いしてしまいました・・ 即、アラ探しにもう一回見直しましたよ。 このたぐいのどんでん返しのサスペンスの代表作では、 「ユージュアル・サスペクツ」 「セブン」がありますが、 裏切られ方の面白さではユージュアルのほうで、 セブンには組み立てが似ているもののあの後味にはかなわない。 そういえば覚えていますか? 「セブン」の犯人の名が、ジョン・ドゥだったことを・・ さて・・ ネタバレしちゃうともろつまらなくなる可能性のある作品なので、 ヒントは唯一の生存者のシーンです。 もう一人いるには違いないとは思ってはいたものの、 まさか全員揃ったシーンがあの病室だったとは・・ 7時間ほどあの体制で忍耐強くフリをしていたソウ、 本名?ジョンはよほどこの医者に恨みを持っていたんですね・・ あまりに医者がかわいそうになり後半なんか、 普通このてのサスペンスでは感情移入しないのに、 なぜか感動までしてしまいました。 相手も殺せず自分を犠牲にしてまで家族を助けに行く・・ それまでの不倫や身勝手な言動が帳消しされるほど、 同情してしまいました。 生きた男の胃から鍵を取り出しゲームに勝った女、 ゲームに負けて足を切ってそこから家族を助けに行こうとする男・・ どちらにもなれないです・・・ 犯人は最前列で観るのが好きだというところとかもヒントなのですが、 この映画はホラー慣れしている私には恐怖感はありませんでした。 それよりもイライラする筋に終わりが訪れたときのバカらしいオチが面白い。 まるでユージァルサスペクツのカイザー・ソゼのような感じで・・ というか、絶対ソウにはこんなゲームには誘ってほしくないですねぇ(当たり前だ) [DVD(字幕)] 8点(2006-02-15 11:06:26)《改行有》

55.  アザーズ 《ネタバレ》 この監督の作品って個人的には、 1度観て結末がわかってもまた観られる面白い仕掛けがされていると思うんです。 しかしこの作品は「シックスセンス」のあとですから分が悪いですね。 「オープン・ユア・アイズ」とは異なり、 クローズ・ユア・アイズと劇中のセリフできました。 観てる最中はどちらかだと決め付けていたのです。 どちらかというと違う世界の人がこの中のどちらかと・・ それがああだったんですね(なるほどなぁ・・) 観終えたあとまた観たくなって見直しました。 おかしくておかしくて・・ コメディにもできそうなんだけどなぁこれ。 幽霊は暗闇にしか現れないなんていうのは明らかに思い込みで、 観客の揚げ足をとった面白い脚本です。 私はこの作品をブラック・ジョーク作品だと観ました。 ニコール・キッドマンが神経質で切れるサイコな役をよくやってて、 うまいよなぁと感心しました。 その演技がとてもおかしいのです。 あちらの世界の人とこちらの世界とが共存していて、 お互いが見えないとなれば怖いというよりもこっけいです。 もしかしたらこの監督のバーチャルな世界観の中では、 こちらでいる私たちは実は逆だということに気づいていないと、 怖い笑えないジョークを提供しているのかもしれません。 最後のキッドマンの「ここが私たちの家よ」というセリフは不気味。 もう、自縛霊で離れないに違いありません。 わかったうえでのことですから確信犯なのです。 お墓=我が家なのでしょう。 これは何度か出てきたセリフ、 「神父さんを呼ぶ」というのが現実味を帯びてきますね。 こちらの世界だと勘違いしていたときのキッドマンが、 今度は神父さんを拒む番になるかも(苦笑) 3人の使用人はいい役でした。 私はこちらには騙されてしまいました。 そうとったらストレートすぎだからあえて外して考えていたので・・ ちょっと「シャイニング」にも似ていますね。 やはり映画(特にホラー)は、 脚本も大事ですがたまに怖い演出もサービスしないといけませんね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:03:03)《改行有》

56.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 この作品は誰でも知っている松本サリン事件を題材にした、 きわめてリアルなドラマなのですが・・ 視点は報道の体制を問いかけ、 犯人扱いされていた河野氏(もちろん違う名で登場)を中心に、 真実は報道によってゆがめられる怖さを描いていますので、 カルト教団の事件は二の次です。 私はこの描き方はよいと思いました。 悪いことをした架空の人物ではなく実在の人物がモデルならば、 こういう描き方の方がありかなと。 実在の犯人たちを派手に中心に持ってくると、 恐怖は間違えれば英雄視される恐れもあるのです。 ハリウッド映画ならば最後に真実の映像のあと、 カルト教団がいかに悪いことをしたかで終わるかもしれないし、 裁判のシーンまでつけてくれるかもしれない。 娯楽的にはそのほうが緩急がついていいのですが、 そうなると報道の冤罪を問うテーマがぼやけてくるのです。 邦画でそこまでやるのは無理でしょう。 好意的にこの真面目な作品を観ていたのですが・・ どうも作風が丁寧すぎというか、 私的には高校生は邪魔でした。 演技がどうというのではなくて、 ストリーテラーのように回想シーンに割り込んで問うのです。 これでは観ている方が自分で考えることができない。 頭で考えるのではなく自分のそのときの10年前の記憶で考えていくのに、 語られてゆくと自分の考えが映画を通しての理屈のようになる。 と私は思ったのですがもしかしたらこの描き方が共感できる人ももちろんいると思う。 そうだ思い出した、そうなんだよね、いや違うと思う、なんでそうなの・・ そういった問いかけは映画の中でできればしてほしくないのです。 それに扱っている問題が10年ほど前の最近の実話。 個人個人が思いを馳せ反省し共感し考えればいいことではないのでしょうか・・ ドキュメンタリーにはしたくはないと監督は言っていたけれど、 これではドキュメンタリーのようです。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:00:37)《改行有》

57.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 この作品って評価高いんですよね。 でも生理的に合わないだろうなぁと後回しにしていました。 やはり合わなかった・・ しかも生理的になのではなく演出的になんとも思わなかった。 最近こういう込み入った精神にくる映画を観ているので慣れてきたのか、 それともあまりにストレートすぎて推理とかの面白さがなかったのか・・ 題名からしてesというのはそのまんまじゃあないですか。 ミスチルの曲でesという曲がありましたが・・ その曲が好きで曲が流行ったころ(自我)の意味を知ったのですが、 この作品の題名を見た瞬間すぐにわかってしまいました。 ので過度の生理的な嫌悪感と心理描写の演出への期待感がありました。 ドイツ語のesと精神分析語のesと映画の題名は同じなのかは知りませんが、 私はこのふたつをかけた言葉だと思います。 暴力はいけない・・ そういうルールで始まってはいるものの、 どこまで自分をコントロールできるか、 看守のグループのほうに注目していました。 先入観からかドイツ=ナチなら人体実験とか妄想してしまい、 よほど問題映画に違いないと勝手に思い込んでいましたから、 このくらいの描写なら「フルメタル・ジャケット」のほうが残忍ではと・・ もちろん題材が戦争映画なのでそれと比較はできないのですが、 やはり演出という点では囚人グループの精神描写は描けていても、 看守グループのほうが今イチでした。 結局は大元の研究グループのずさんさからあんなことになってしまったのですが、 ずさんだから悲劇が起こり明るみに出たという結果論も・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-02-15 10:58:26)《改行有》

58.  ミュンヘン 《ネタバレ》  スピルバーグはアメリカ人になってしまったのか? アメリカに渡ったユダヤ人って別のちょっと高い所から見ているような気がするんです。 明らかにイスラエルにいるユダヤ人とは違う。 だから中立的な立場で平和的に考えられるのではとも・・ じゃあパレスチナ側をもっと悪く描けばよかったのか? しかしそれではただの勧善懲悪の娯楽スパイ映画になるし、 この原作を使う意味がないでしょう。 そう考えてそしてイスラエルの非難を浴びながらもこんな政治映画を作った、 そんなアメリカにいるユダヤ人のスピルバーグは度胸があるなぁと・・ チラホラ見えるそれでもアメリカ人になりきれない苦悩が、 作中にも現れている気がするのです。 その苦悩は主人公の苦悩でもあります。 ドイツで生まれイスラエルに住む主人公モサドは、 現在はイスラエルを捨て名を変えてアメリカに住んでいる・・ 作中の十字を切るシーンが?だったのですが、 そういう細かいところに隠されているのかも・・ こういうこともわかった上で観賞するとまた違うかもしれない。 高見の見物、理想論は日本人にも言えること。 だからあえてこの作品は調べてから観る方が入りやすい。 このふたつの民族がなぜ仲が悪いのかも、 何1000年も前のペリシテ人(パレスチナ)とヘブライ人(ユダヤ)からきていること、 遡ればダビテ王のころですから根が深いのです。 ダビテといえばキリスト以前の時代です。 何1000年も前から何をやってるんでしょうか・・ おそらくスパイ映画にリアル感がないなぁと思われている人にも、 娯楽の面でも楽しめるように演出されています。 私はカメラワークを観るのが好きなのですが、 その点でもこの作品はよくできていました。 車を使った演出は何度も出てきましたがうなりますよ・・ 映像を重ねながらの心理描写もよくできているし、 160分以上ある作品とは思えないくらいでした。 ただ・・スピルバーグが作ったということで、 映画の中に個人的な葛藤が反映されて、 観客に答えをゆだねる曖昧な作風にもなったことは確か。 そんなに痛い(精神的にも)映画を作らなくてもと思えたり、 特にラストが曖昧で映像として問いかけで終わっています。 [映画館(字幕)] 7点(2006-02-15 10:55:51)《改行有》

59.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 オリジナル初期作に一番忠実ということで、 白黒のオリジナルを3回も観たのでした。 しかも最終的には目頭が熱くなるほど感動していたのです・・ 期待はふくらみ近所で一番大きい複合型ではないホールに行きました。 しかも前から2列目です。両目に画面がいっぱいに広がります。 お話やセリフはまるっきりオリジナルのキング・コングとおんなじです。 もとは100分ないような短い作品なのですから、 いかに人間ドラマ(船員とか必要はないと思う)に時間を割いているか・・ 島に上陸してからも船員のいざこざは続き・・ 恐竜の場面も含めてなにか違和感を覚えました。 これって・・「ロスト・ワールド」ではないよね?? もちろんもとのキング・コングも恐竜は出てきますが・・ この出し方この作りは・・あちゃー!ロスト・ワールドだよ・・ 思い出せば「ロード・オブ・ザ・リング」あれをテレビで観て楽しかったでしょうか。 こういう種類の映画は大画面で観るのが前提なのです。 ではなぜあの白黒のキング・コングはテレビで感動できたのか・・ 白黒を見慣れていないからテレビ画面でも観られるのだと思います。 このカラーで劇場でしかも最前列で観たキング・コングは、 実は感動はできなかったのです。 ・・なんでだろうか? やはり時間が長すぎて島に上陸するまで疲れたのと、 ようやく上陸してから恐竜映画「ロスト・ワールド」になっちゃったところ。 あとは主役ふたりが私はイマイチだったこと。 コングの顔がまるでヨーダのような細かいCGだったこと・・ 恐竜のCGが色がまるわかりで景色から浮いていたこと・・ 最後の感動シーンがくどかったこと・・ といっぱい不満はあるのです。 でも最終的には観て損はなかった。 たぶんこの監督がめちゃくちゃこの作品のファンだったんです。 そういう愛があふれていてそれがちょっとくどかった。 いい意味ではそれが痛いほどわかってちょっとひいてしまった。 登場人物でも映画監督が出てきますが、 全役者の中でジャック・ブラックが一番よかったと思いました。 この人の表情を通してピーター・ジャクソンの愛が見えてしまった。 お金を映画で稼げれば自分が撮りたかった映画が撮れる・・ そのとうりの作品だと思いました。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-20 05:08:17)《改行有》

60.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》  自分がいなくなることや行ったことのない帰れない世界は怖いものです。 だから輪廻や天国を人間は夢みるのであって、 ほとんどの宗教はなんのリアリズムもない夢の世界を説いています。 この映画はリアリズムが理解できないとただ主人公がかわいそうとか、 周りの残される人に感情移入し泣かされてしまうかもしれません。 実際私もグッときたのですがその感動よりも描きたいことに興味を持ち、 しばらくしてまたこの作品を色々な角度から観てみようかと・・ たぶん次に観るときはまた評価が上がっているかもしれません。 今回は私は客観的に観て感心し感動しただけにとどまっています。 尊厳死を選んだ主人公に対し最後まで第三者の目でしか見られなかった、 考えられなかったその他の人々の気持ちは大変よくわかります。 これだけそれぞれの人々の気持ちをきちんと描写されている映画は珍しい。 共感できたふたりの女性のうち本当に添いたかった女性は、 われに返るあの演出はうまいとしか言いようがない。 そして神父の無責任な言葉は的をついており、 私は報道の自由が恐ろしくなりました。 同じ体の不自由な立場の神父がテレビ画面からメッセージを送る。 それは宗教を神を恐れさせるためではないにしろ、 結果的には本人や家族には偽善にしか映らなかった。 誰の立場もわかりすぎる説得力のある映画なのに、 主人公の立場には立てない自分はあくまでもその他の人と同じ。 ただ意義のある作品です。 いつかは誰もが考えなければいけないことを、 美化したり泣かせようとする作品ではありません。 映画の手助けという点では、 かなりうまいこと映画化されてるなぁと感心しました。 音楽がいいし映像も見やすく演出は「バーディ」を彷彿とした、 上空から飛ぶ鳥のカメラのソレです。 生きてる意味って何? と問う作品が多い中で死ぬ意味って何?と問う映画は珍しい。 戦争や仕方のない理不尽な題材でこのテーマはあるけれども、 実話でもある(近年にニュースでありました)この作品は、 死への賛美や逃避でもないきわめて現実的な内容であります。 現実的であるがゆえに私は理解し興味を持ったのかもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 05:01:34)(良:1票) 《改行有》

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