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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  42~世界を変えた男~ 映像が美しく物語がサクサク進んでテンポが良い。ジャッキーとその妻役が魅力的だし久々に2時間が長く感じない映画だった。ただ当時のジャッキー・ロビンソンが受けた困難の描写は生ぬるいように感じる。どこにでも黒人ファンやコミュニティが支えていて四面楚歌な感じが薄い。そして問題なのは音楽。効果的なシーンもあるが、冒頭と最後を感動的な音楽だけで盛り上げようというのは安易過ぎないか?妻役も美しいがあんなに出す必要あるか?それならチームメイトとの葛藤をもっと描いたほうが良いような気がするのだが。 とはいえブランチ・リッキー役のハリソン・フォードは凄い。片方の口だけ上げるいつもの演技はしてみせるものの、最後までハン・ソロとは別人の気骨ある老オーナーの姿だった。映画評論家の町山智浩さんによるとハリソン・フォードという人はいつもやる気がないらしい。その気だるい演技で評判を取ってきた。『ブレードランナー』の演技も評価が高いが、劣悪な撮影環境でうんざりする気持ちをそのまま演技に出して成功した。要は天才なのだ。その天才が本気を出すとどうなるか。このブランチ・リッキーは本当に時代を変えた男に見える。[インターネット(字幕)] 7点(2018-03-10 23:07:46)《改行有》

42.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 前作に比べるとテンポが良くて見やすい。エルフ2人のスーパーテクニカルアクションが格好良いが、原作にないらしい場面が最大の見どころというのはどうなのか(笑)。そしてイケメンにはやっぱりイケメン向きの役割があったか。 前作以上にドワーフやホビットの「小ささ」の表現が磨かれていて、189cmのトーリン役アーミテージを始めドワーフだけやホビット1人の場面でもしっかり小さく見える。この点は『ロード・オブ・ザ・リング』で常に違和感があったので技術の進歩というのは素晴らしい。 今作ではドワーフの頑固さや傑出したリーダーであるトーリンの独善性が描かれる。「勇敢な種族」は勇敢であるだけに潔い。つまり諦めも早い。まあこの回はドワーフがめんどくさい奴らであることを強調する回なんでしょう。そろそろビルボも活躍させないといけないし。 竜のおしゃべりはカンバーバッチだからつい長くしたかったんだろうな。この竜は「悪いことするために存在する悪役」であり、物語上の作為的な障害物と言える。しかしそもそもこの世界はオークが完全に邪悪でマシな奴すらいない世界なので役割的な作為性はある程度は仕方がない。 映像表現は素晴らしいがその表現に唯一不満が。ファンタジーとはいえ人間が演じるので仕方がないが、一応前日譚なので『ロード・オブ・ザ・リング』の登場人物はもう少し若く見せる工夫があってもいいんじゃないかと思った。全部CGで化粧するのは大変だろうが、せめてガンダルフのヒゲはちょっと短く黒めにするとかしたらいいのに。[インターネット(字幕)] 7点(2018-01-06 04:19:27)《改行有》

43.  ホビット/思いがけない冒険 《ネタバレ》 『ロード・オブ・ザ・リング』が原作読み込んだファン向け(としか思えない)のに比べるとこちらはいちげんさんにも優しい。ストーリーも状況もよく分かる。進まないんだけどね。 個人的には序盤のしつこい食事風景が良かった。登場人物がちゃんと血の通う人間類(?)で文化や様式は異なっているがそれぞれの生活があることが想像できる。ホビットはただのひ弱な小人ではなくて立派な文明人なのだ。 『ロード~』に比べるとドワーフやホビットの「小ささ」がきちんと表現されているシーンが多いのも良い。そしてこれまでヒゲオヤジしかいなかったドワーフにちゃんと若いヒゲイケメンがいる。これファンタジー作品として画期的じゃない?そしてヒゲオヤジ連中もみんな個性的で味がある。 相変わらずガンダルフは何が出来て何が出来ないのかよく分からないしストーリー展開は偶然に頼りすぎだが、ドワーフのキャラ、特にトーリン王子が格好良いので2時間ついていける。2時間ならね。でも3時間なんだよな。原作薄いらしいのになぜそう長くしたがる?[インターネット(字幕)] 7点(2018-01-05 01:46:55)(良:1票) 《改行有》

44.  グリーン・ランタン 《ネタバレ》 評価が低いので気軽に流し見するつもりで観たらけっこう楽しめた。ていうかむしろ出来が良い部類なのでは?ライアン・レイノルズの3枚目っぷり、ヒロインの完璧彼女ぶり、親友と屈折したライバル、いかにも議員ぽい議員と演技のレベルは高い。スーパーマンを遥かに凌ぐ大設定ながらみんなそんなに強くなさそうなのはご愛嬌。 この映画は明るく楽しく爽快で「ちょっと」無理があるという正統派アメコミ映画だと思うが、生まれた2011年はシリアスヒーローが大流行の時代。おそらくそういう風潮に抗いたかったのだろうがあえなく撃沈した。しかし主人公ハルの苦悩はもうちょっと前面に出しても良かったのでは?そして「恐怖に立ち向かう勇気」という手垢まみれのテーマをもうちょっと刺さる言葉で鋭く表現してほしかった。せっかく雰囲気は良いシーンなのに。 良いシーンと言えば基本的にシーンはどれも丁寧で退屈しないのだが、特に群衆のシーンは良かった。どんなにCGが発達しても「必死で逃げ惑う大群衆」を撮るのは意外に難しい。よく見ると画面のすみで「ジョギング(ただ指示通りに走っている)している人」が写ってる名作映画はいくらでもある。この映画の悪役は「恐怖」を餌にするという設定だからこの点は重要だ。子供の集団まで必死感を出していたのは感心した。 この映画はコケてしまったせいか劇中で「予告」される続編はアニメになったようだ。制作陣は同じらしい。つまり彼らはきちんと志とヴィジョンを持って作っていたわけだ。時流に合わずに敗れたがいずれ再評価されることを願う。(とまで言っておいてなんだがそれほど深いメッセージ性とか感動があるわけではないのがつらいところ。)[インターネット(字幕)] 7点(2017-12-31 18:00:05)(良:1票) 《改行有》

45.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 自分はどうもJ・J・エイブラムズとは相性が悪いらしく、観終わった後に釈然としない思いが渦巻いている。観ている間はすごく面白いが後から思い出すと、おい、ちょ待てよ!と言いたくなる。 新シリーズになっても敵はまた帝国・皇帝・シス卿・ナチス官僚のセット?おまけにもまたもやデス・スター登場。親玉の大豪院邪鬼(胎児)はハリポタやロード・オブ・ザ・リングで見たようなデザインでげんなり。ルーカス版と違って(←重要)各役者の演技はとても良いのでつい引き込まれるが、よくよく考えると全体の話がおかしい。かっこいいポー・ダメロン、お前のせいで何人死んだよ?虐殺シーンとかやりすぎなんだよ。ルークは反省して隠れたが隠れたせいでまた騒動になる。この話だけじゃルークは駄目過ぎるぞ。ヒトラーばりの凄演説をする総督は頑張っているがいくらなんでも若すぎる。なんだこの愚連隊組織。ソロも駄目親父になってしまっているし息子はもっと駄目だしこの映画駄目人間ばかりじゃないか。 そしてJ・Jお得意の「がけっぷち危機一髪×3回」。い い か げ ん に し ろ 。映画を観てる時に「これは単なる作り物のエンターティメントなんだ」なんてことを思い出したくないんだよ。BB-8も可愛いと評判だが、ちょっとあざとすぎる。そしてインフレ状態のデス・スターは恒星を吸い取ってビームってもはやSF要素は完全放棄か。 これだけ文句言ってなぜ7点も入れているのかというと、キャリー・フィッシャーの演技に胸を打たれたからだ。この人はこんな名優だったのか。亡くなってしまったことを今さら再び嘆くことになるとは。ハリソン・フォードとの熟年(元)夫婦喧嘩シーンもとても良いが、ここで開口一番クソ台詞「髪型変えたね」。これで古い観客をクスっとさせようってか?何年経ってると思ってるんだ脚本家表へ出ろ。(え?『帝国の逆襲』の人なの?)[DVD(字幕)] 7点(2017-05-09 21:48:15)(良:2票) 《改行有》

46.  ワンダーウーマン 《ネタバレ》 スーパーヒーロー映画を観る時はどうしてもSF的な理屈で自分を納得させる癖があるのだが、これはそれが不可能な神話ファンタジー。ガドットがそんな神様キャラにぴったりはまっているし、クリス・パインのちょいへたれなイケメンぶりもちょうどいい。映像も頑張っている。 第一次世界大戦中の描写はお見事。そこにワンダーウーマンがねじ込まれるとどうなるかという違和感が面白い。ただこの設定で話が進んでいくとどうなるのかという着地には特に工夫が感じられずそのまま進んでいく。そして圧倒的な敵に勝つロジックも「本気で怒って実力出した」だけ(笑)。 アレスおじさんの意外なキャラとかはまあまあ面白いのだが、本性現わしたら髪型変えるとかなんか神様っぽい演出しても良かったんじゃね?鎧着ても顔がちょび髭の貧相な親父のままではなあ。そしてガル・ガドットは最初からうっすら化粧していてどんな時でも髪が乱れないし埃も付かない。こういうのは背景にグリーンバックの存在を感じてしまう。 ここまで荒唐無稽なキャラを実写化して他のシリーズと同世界にするのなら映像の「現実感」にはもうちょっとこだわってもいいんじゃないだろうか。そしてあのかっこいいテーマ曲を劇中でもっと使ってほしかった。[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-18 00:31:14)(良:1票) 《改行有》

47.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》 素直に面白い映画。映像は綺麗で主役2人は美しい。話はシンプルでそれなりに泣かせる。エイリアンの造形や異文化のアイデアもなかなか新鮮だと思った。とはいえあざといし評価基準が西洋中心な臭みはあるんだけど、けっこう頑張ってる。 悪役の唱える自己正当化、ヒロインの完璧さ、主人公の成長物語(?)、一応ちゃんとしてる。複雑なようで明快なストーリー、伏線の回収的なこともやっている。しかしこの映画は興行的に失敗してるんだよね。フランス映画史上最高の制作費で大成功を目論んだのも無理はない。そして失敗した理由も明白だ。 デイン・デハーン演じる主人公は序盤で仲間を見捨てる。単に必死で逃げただけだが、作戦の犠牲者に対してその後何の反応もなくチャラい展開を平然と続ける。ここに引っかかる人は多いはずだ。「ゲスで有能でチャラく見えるが実は本質はわかってる奴」のキャラのはずが、こいつ単に駄目な奴じゃね?に見えてしまう。 序盤の異次元旅行も新鮮だし色々と魅力はある。が、主人公の役名をタイトルにして肝心のその主人公のキャラクターに疑問を抱かせる展開を序盤で見せてしまうのはどう考えても悪手だ。思うに、リュック・ベッソンはいつも何かが欠けている。その欠損が目立たない時は成功するし前面に出れば失敗する。彼にはその理由がわからないだろうね。なぜなら「自分にないものの存在」なんて知覚できないから。 ひとつ擁護したいのは汚し表現。洗ってない髪はベタベタするし顔も服も汚れるし傷はすぐには治らない。これSWやMCUがいつも忘れるところ。これだけで一つ点を上げとく。[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 22:56:42)《改行有》

48.  キャプテン・マーベル 《ネタバレ》 『アベンジャーズ・エンドゲーム』を観るのにこれを予習しとかないといけないっぽいので観てみた。 一言で言うといろんなジャンルの寄せ集めみたいな映画。まあアメコミ映画は設定上そうなりやすいんだが、これは何の映画なのか?という大枠が2時間の間に3回変わる。最初にMCUらしいSFファンタジー、次に地球に降りてのサスペンス編、そして敵味方虚実どんでん返し&感動ストーリーに、最後は頭カラッポにして観るハイパワースーパーヒーローアクション。 最初のパートは正直面白くはないんだが、初めて見る世界や設定やキャラを説明最小限で飲み込ませる映画的表現が上手い。そして地球でのサスペンス編は一転して面白くて、MCU関係なくこれだけで1本の映画にしてほしいと思った。次のパートは物語としては面白い(がらせるところ)だろうが、あのエイリアンが人間ぽすぎるしそれまでの描写と合わない。しかし親友の娘との絡みが良すぎるので持っていかれる。さらにこのへんからニルヴァーナが唐突にかかったりして映画のコンセプトも変わる。そして最後のスーパーパワーを発揮する所ではカタルシスと言うよりあ、そういう話だったのねっていう。 ディテールには魅力が満載なんだが、やはり全体はお話の都合が優先されるという感じ。あと主演のブリー・ラーソンの容姿や演技に文句はないんだが、この人アクションできないんでしょ?ならトレーニングとかしようよ。強い人は普通に歩いていても強そうに見える、その説得力を映像で見たいんだよ。 追記:トレーニングはかなりしたようですね。見た目には伝わらなかったけど演技には生かされたんでしょう。[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-14 20:14:57)(良:1票) 《改行有》

49.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 重い話のようで実はカラッと楽しめるバイオレンス・アクション映画。このさじ加減が良い意味で漫画的。最初から「凄い奴」として登場する主人公、えらく精緻に組み上がった裏社会、窮地を救ってくれる親友、女殺し屋の始末は「掟」が付ける(主人公にやらせない)。そして強敵と書いて「とも」と呼ぶ最終対決・・・etc。 漫画的といえばキャストがハマってる。チンケな悪党やらせたら天下一品のアルフィー・アレン、怪しい訳知り顔親父が似合いすぎるイアン・マクシェーン、そして女性がみんな綺麗。きらびやかで役得十分な「裏社会」の魅力がある。キアヌはもう言わずもがな。 一つ疑問はマフィア達がしゃべるロシア語、僕はよくわからないがあんまりロシア語っぽく聞こえないんだが?ロシア語には英語字幕が「吹き出し」みたいに画面中央あたりに出てくるがそこもやっぱり漫画的。 人が死ぬシーンも傷付くシーンも残虐シーンも上質なアクションと映像、そしてアゲ音楽でさらりと見せる。1時間40分の実写漫画作品。いいんじゃない?[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-04 22:33:29)《改行有》

50.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 アメコミ映画は自分にとっていつもリアリティのラインをどこに置いたらいいのかわからない。これもまたまず自分の中へどう落ち着かせたらいいのかで迷う。純アフリカの隠された超文明国。その無茶な設定を可能にするディテールは素晴らしい。各部族の文化は色々適当に引っ張ってきてしまった感はあるが。 とてもウェルメイドではあるんだよね。ゴリラ族(?)がいいキャラだったりCIAのおっさんが男気見せたり悪役はむしろ感情移入させるキャラだったり妹ちゃんが可愛かったり(あの子ちょっと万能過ぎないか?)、あと白髪のお母様も美しいですね。とりわけ全編ずっと「アフリカ訛り」で話される英語が素晴らしい。ここは彼らの言語としてまったく手を抜かない。 しかし少なくとも自分には「ウェルメイド」を超えて来るものはなかった。音楽もすべて過不足なし、というか手慣れすぎな気がする。結局MCUというかアメコミ世界の「設定」は今その時のアメリカが必要としているモノが詰め込まれているんだね。だから「これはSFなのかファンタジーなのか」と悩む人間など気にしていない。 そしてそういうコトを気にする人間がいつも引っかかる所、登場人物が汗かかない。髪乱れない。顔汚れない。体に埃付かない。そこは不要ってこと?不要かなぁ?[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-19 22:54:15)《改行有》

51.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 あ、これ俺好きなやつ。冒頭から世界観を提示、軽妙な雰囲気で主人公のクセのある性格を上手く表現する。まあカンバーバッジ師匠には間違いはない。こいつが演じれば絶対「すげぇ奴」に見えるからな。MCUでは多分ぶっちぎりで変な設定なのでとにかく映像で説得力を持たせようとするのは良い。美魔女のティルダ・スウィントンが本当に美しい魔女の役をやってるのも良かった。説得力ありすぎだろ。 ただ魔術の表現は最初感心したのだが、だんだん妙になってくる。ネパールの魔術師が白人中心なのもあれだが、魔術自体もあまり変わり映えせずただスケールが大きくなるだけ。細かい技にもっと説明が欲しいのだが。そしてその「説明」、クライマックスに近づくにつれ言葉がどんどん軽くなる。軽いと言うかありきたりと言うか、それじゃ今どきの日本漫画にも及ばないぞ。もうちょっと脚本家頑張れ。 全体的にすごく美しく個性的で大きい風呂敷をばっ!と広げたは良いが、結局畳めなくて普通に丸めた感じ。「全部まやかしなんだよ!」と叫ぶあいつに観終わってから感情移入してくる(笑)。[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-10 22:42:26)(良:1票) 《改行有》

52.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 名だたる評論家たちが年間ベストに挙げ、巷も大絶賛。どうやら僕はそこに乗れない少数派のようだ。 たしかに良い映画だとは思うが、この映画の「感動」って元のクイーンの曲の力にあるんじゃない?それは別に悪いことじゃないし再現度はそりゃ素晴らしいが、そこが大事ならもっと音楽に焦点を当てればよかったのにと思う。しかし長い上映時間の大半を占めるのはフレディのセクシュアリティの葛藤。果たしてこれはストーリーとして何度も繰り返して表現すべきプロットだろうか?。フレディのソロ活動がカネまみれでクイーンを裏切る「完全悪」みたいな扱いなのもよく分からない。もっと分からないのはライアン・メイとロジャー・テイラーがこの映画のかなりの権限を握っているらしいこと。つまりその他史実の改変もこの二人の意向てこと?(少なくともOKは出しているはず) ライブ・エイドの演奏場面はもちろん素晴らしいのだが、当たり前だけど本物のライブ映像の方がもっと良いんだよ(笑)。このへんは音楽やスポーツの伝記映画の宿命ではある。しかしこれをクライマックスにするのならそこに至る雌伏の時期が物語上必要だが、それは「無駄な」ソロ活動や乱痴気騒ぎに「うつつを抜かしていた」フレディが「ファミリー」の元に帰る、という話なんだな。それでいいのかブライアン&ロジャー? 個人的にはフレディ役は当初の予定だったらしいサシャ・バロン・コーエンで観てみたかった。ラミ・マレックは確かに頑張っているが、フレディ・マーキュリーという人のとんでもない「強さ」を表現しきれていないように感じる。そりゃフレディは繊細で闇も弱さもある人だったろうが、どんな大観衆も圧倒する強さがこの役には必要だろう。サシャならそれができたように思うのだが。[映画館(字幕)] 6点(2019-01-01 20:43:25)(良:2票) 《改行有》

53.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 全体が緊迫感のある会話劇で出来ていてこの詰め詰め感は魅力的だが、残念ながら脚本が力不足で台詞の言葉尻がいちいち軽い。登場人物がやたら多いので演技が玉石混交になるのは仕方ないが、特に主役級の長谷川博己と石原さとみが致命的。特に石原さとみは変な英語なんかより気の強い優秀なキャリアガールを演じた結果が蓮っ葉になるのは駄目でしょう。背伸び感が強すぎて将来の大統領とか無知無理無理。 役者で良かったのは市川実日子、高橋一生、國村隼、津田寛治。この4人は玉石混交の「玉」。もし彼らがいなかったらこの映画はかなり締まりのないものになっていたはず。 そもそも現代に怪獣が現れるという「リアリティ」がこの映画の肝だと思うのだが、その肝心の怪獣ゴジラの造形は頂けない。いくらなんでもあの目はないでしょ。動きも巨大生物のスケールにまで考えが及んでいない。とは言え、このゴジラはハリウッド怪獣映画によくある「人間に嫌がらせするためだけに現れるご都合主義的モンスター」ではなく、意図不明な謎の生物、人智を超えた災害としての怪獣である。これは本来のゴジラ、つまりは災害大国日本のリアリティを持った怪獣像でもある。 しかしどうしても許容できないのは音楽。明らかな打ち込みなのは仕方ないにしても楽曲の質は低くサウンドはしょぼく、かつ音量が中途半端。あれじゃ劇中に誰かがラジカセで鳴らしているみたいでノイズにしかならない。いっそBGMなしの方がよっぽど良かったが・・・。 この映画は傑作の部類だとは思うがノイズも多い。台詞のノイズ、演技のノイズ、造形のノイズ、そして音楽がノイズ!!!僕はどうしても減点法で映画を観る癖があるのでこのくらいの点数になってしまう。[インターネット(邦画)] 6点(2018-09-20 00:30:48)《改行有》

54.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 SFアクション映画と思わせて青春コメディ?な序盤。どのシーンもきっちり作られていて各演技が優れていておまけに編集のテンポも良い。だから本筋がよく分からなくなるほどだが、この高品質な満艦飾がいい感じのデタラメ感を持っていてかなり愉快。 30分過ぎからはエイリアンとの闘いに収束していくが、CGIの出来にややばらつきはあるものの破壊の表現などはかなり良い。侵略的異星人を単なる嫌がらせ役ではなく理解不能の存在に描いているのも良かった。各キャラクターもしっかり活躍させておいてかつ主役を食わない程度にひっこめるシナリオの妙がある。重厚なBGMとハードロックを組み合わせる音楽もセンスが良い。 古戦艦と古英雄の活躍とかカタルシス要素をしっかり盛り込んで実によく出来たエンタメ映画なのだが、しかし中身は、ないよね。作家性のなさというか、指揮者不在のフェスティバル楽団。「祭り映画」という評も頷ける。楽しいので人には勧められるが、しょせんレジャー映画というか、自分の映画体験としてはこれで2時間楽しむなら別のことしてもよかったね、と思えてしまう。[インターネット(字幕)] 6点(2018-08-16 21:53:16)《改行有》

55.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 本作は『ロード・オブ・ザ・リング』のファンには物足りないようですが、こっちはあのくどさにちょっと辟易する方なので素直に楽しめました。なんと言ってもテンポが良い。そしてやっと2時間ちょっとに収めてくれた。大群の整列と突撃シーンはやはり圧巻で、特に一糸乱れぬ優雅な動きのエルフ軍が素晴らしい。ドワーフ軍が山羊に乗るのも良いね。 気に入らない点ももちろんあって、まず卑怯者のアルフリド、散々ウザさを振りまくのを放置しておいてちょっと矜持を見せて出ていこうとしたらぶっ潰されるって(笑)。どっちかにしてくれよ。そしてなんと言っても肉弾戦は強いのに魔法はからきしなガンダルフ。結局このシリーズでは前作で松ぼっくり燃やしただけだぞ。いいのかそれで。 いいのかそれでと言うとバルド役のルーク・エヴァンスはどう見ても顔と活躍が主役級、なのに終盤居なくなるぞ。居なくなるといえばクライマックス中ビルボは気絶したままなのだがこれまたいいのかそれで。 ドラゴンが早々に退治されるのはあれでよし。あいつは台詞が小物すぎる。カンバーバッチがしゃべったってだめ。それより全体的に条件設定があるのかないのかよく分からない、というかストーリーの都合で変わってる気がする。オークやトロールの首のもげやすさもその都度変わる。あと人間軍は漁師だから強いという話なのに最初からおばさん前線に出してどうする。 まあいろいろな突っ込みどころもテンポ良く進むので観ている間はあまり気にならないが、このシリーズはクライマックスとラストがやたら長いのでその間に反省会が出来てしまうんだよね。[インターネット(字幕)] 6点(2018-05-19 00:00:36)《改行有》

56.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 マーゴット・ロビーがとにかく美しくて見とれてしまう。本人はもうこういう役はやりたくないそうだが、彼女の完璧な外見は成功者の「トロフィー」としてぴったりなんだよね。ディカプリオと釣り合うどころかだいぶ超えている。 全編通じてバディ映画の雰囲気があって仲間意識が強調される。司法取引に応じても仲間を売らずに切り抜けようとするし、天敵であるFBI捜査官もどこか捕まえたくなさそうだ。こいつらのやってる「悪いこと」の描写は経済犯罪よりもセックスとドラッグに集中する。その無茶苦茶さが痛快なのでついベルフォートに肩入れしたくなる。 だがちょっと待って下さいよ?この話はジョーダン・ベルフォートという男の自伝が元になっている。仲間達は極端にダサくダメな奴に描かれていて、なのに美しい友情がある。肝心の詐欺は抽象的にしか描かれずスイス銀行マンの方が悪く見える(あいつのセックスシーン、いるか?)。被害者である顧客は一切画面に出て来ず電話の声だけ。 この映画の3時間は退屈ではないが疲れる。この長さは多分2時間くらいだと観客が冷静になってベルフォートの嘘に気付いてしまうからだろう。3時間のまくし立てに観ている側も呑み込まれていく。ディカプリオが突然観客に話しかけるメタ演技は最初の方にだけ出て来るが、あれは作り手の「これはあくまでこいつの言い分ですよ」という言い訳なのだ。 この映画は大変評判が良いが、詐欺師の言い分そのまんまで観客を騙しに来る映画でもある。相手に考えさせるな、電話(台詞)を切らすな、札束(裸)を喰らわせろ。ベルフォートの詐欺の手口をそのまま映画で観客に向けて実演している。気をつけよう。[インターネット(字幕)] 6点(2018-01-03 06:19:22)(良:1票) 《改行有》

57.  ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 《ネタバレ》 原作の『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは二次元漫画ならではのアート表現が魅力なのだが、この映画はそこをそのまま実写化しようとしていてかなり無理がある。特に奇抜すぎる髪型が現実の世界に現れる違和感が半端ない。最近は原作にどこまでも忠実な映画作りが流行っているが、「後ろ髪のギザギザ」みたいな漫画絵独特の表現まで実写で再現するのはもうギャグにしか見えないぞ。 配役は終始違和感が拭えずミスキャスト感が付いて回った。しかし改めて各役者の素顔を見るとみんなけっこう役にはまっていそうなんだな。結局やりすぎなコスプレがバランスを崩してしまっている。その意味で神木隆之介の康一と小松菜奈の由花子は素晴らしいバランスだった。ただ肝心の主役の山﨑賢人の顔が役に合っていない。あと真剣佑も頑張ってはいるが億泰は美形がやるべきじゃないだろ。 やり過ぎコスプレもコスプレ野郎ばかりになる終盤はそれなりに見れる世界になってくる。しかしこの終盤がとにかく冗長。漫画ならクライマックスは引き伸ばすし細かくコマを割って人物に思いのたけを言わせるが、それをそのまま映画でやると滅茶苦茶テンポが悪くなる。カメラワークや台詞も原作に引きずられ過ぎだ。特に漫画独特の説明セリフを全部しゃべってしまうのはすごく変だぞ。 とは言えそう悪い映画とも思えなくて魅力はたくさんある。原作では抽象的になりがちなスタンドバトルもちゃんと三次元で動くし(もうちょっと頑張ってもらいたいが)、なにより虹村屋敷の造形は素晴らしかった(あの中を転げ回るのだから衣装の汚しはもうちょっと意識してもらいたいが)。街はどう見てもヨーロッパだが、原作の杜王町もかなり日本離れしているのでまあ許容範囲だ。そして実写にしたことで原作が元々持っているホラーとサスペンスの要素がしっかりと実感を持ったものになっている。 興行的にコケたらしいので続編は厳しいかもしれないが、続編があればぜひ観たいのでなんとか映像表現と編集を洗練させてほしい。特に気になったのは主要登場人物全般のメイク。舞台化粧じゃないんだからアイシャドウと口紅はやめてくれ。そして伊勢谷友介の空条承太郎はNG。こいつはチート級キャラなのに重さが足りない。最後に映画化で良かったと思うのが音楽で、何度も映像の危機を救ってくれる(笑)。[映画館(邦画)] 6点(2017-09-28 02:08:00)《改行有》

58.  スター・トレック/BEYOND 《ネタバレ》 クリス・パインはとうとうシャトナーの演技をなぞる気はなかったね。まあそれでもいいが、あのベッタベッタした喋り方で「カークだ」と言われましても。 大げさな演出や矛盾に満ちたプロットはJ・J・エイブラムズ版と何も違いがない。シーンの都合に合わせて増えたり減ったりする敵、簡単に死ぬ人々、対して滅茶苦茶な状況で確実に生き残る主人公たち、無意味に追加されるピンチ、そして相変わらず隠された謎に根拠なく突然気付くクルー。あの禍々しい超兵器は最初友好の贈り物だったよな?なんでまたそんな物騒なものを?人間がエイリアン化してたなんていう超展開の説明は一言だけ。若スポックが未来の自分である老スポックを他人のように尊敬したりその死を「普通に」悲しむのも非論理的で意味が分からない。 あと音楽がくどい。スター・ウォーズはずっと音楽が流れてオペラっぽいのだが、こっちでそれやられてもね。妙に叙情的なテーマは決して悪い曲ではないが、ちょっと大仰で何度も繰り返されると恥ずかしくなってくる。 まあハードロックで敵を殲滅していくのは面白かったね。ヨークタウンの映像は凄かったね。ジェイラは可愛かったね。正直途中呆れながらも観終わった後味は(JJ版と違って)そう悪くない。でももうこれいい加減終わりにしようぜ。次はTNGのプリークエルとかにしてくれ。[インターネット(字幕)] 6点(2017-08-12 00:00:16)(良:1票) 《改行有》

59.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 この映画は評判良くないようだが、それ原因はもちろん人気作である『カーンの逆襲』のプロットの安易な流用にある。で、僕は『逆襲』には大いに不満があったので多少溜飲は下がった(笑)。ここでのカーンはちゃんと強く賢く狡く冷酷で勇気があって熱いというスーパー人類キャラを表現している。少なくとも旧シリーズの胸筋見せて歩くだけの奴よりは強そうに見える。 しかしお話の方はもう滅茶苦茶だ。シーン作りのためだけのプロット、完全に運だけで助かる危機一髪イベント、フラフラと定まらないSF設定・・・etc。あとまたニモイが出てきたが本筋に意味あるか?ん? 『逆襲』終盤の話を裏返しにするのはいかにJ・J・エイブラムズがウケ狙いしか考えていないとしてもやりすぎだ。後の話と辻褄合うのか?パラレルワールド?勘弁してくれ。 JJ版スター・トレックではカークとウフーラは完全に新キャラだと考えたほうが良い。対してスポック、マッコイ、チェコフは一応元キャラを踏襲していてTOSの延長線にいる。ただし台詞はどれもヌルくてどうしようもない。ちょっと気が利いてるように聞こえる台詞はたいていTOSからの流用だ。だいたいやな、「人物の有能さを表現するために次のシーンを予告させる」なんてのはもう安直すぎるが、前作からこれが何度も何度も出てくる。最近は漫画ですらあまり見かけないぞ。 というわけで観てる間は面白いが観終わると突っ込み所ばかり思い出す「おもろうて、やがてハァ?」ないつものJJ映画だが、『カーンの逆襲』に逆襲かましてくれたということで6点くらいくれてやろうじゃないか。分かったらJJアイス買ってこい。[インターネット(字幕)] 6点(2017-08-08 00:39:39)(良:1票) 《改行有》

60.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 『トロン』が技術の限界やB級感を含めて奇跡の作品だったのでこの作品には期待しておらずずっと放置していましたが、やっと観てみました。 正直言って不安は的中。2010年の技術で上手いこと作ってやったぜい!ってそれ違うんだよ・・・。ただ前作をリスペクトしてすごく丁寧に作られているのは分かる。ゲームセンターの時代感、80年代と2010年代の対比は上手、くはないが頑張ってる。 しかし最大の問題点が「グリッド」世界の描写。風が吹いて稲光が光って蒸気が吹き上がってる?おいおーい、オリジナルが持ってた異世界感のモダナイズがこれか?靴音や物音もことごとく普通の現実世界の音。これを少し変わった音にするだけでもだいぶ印象は変わるはずなのだが。 その「音」という意味ではダフト・パンクが作ってるエレクトリック音楽は本当に素晴らしい。しかし合間に入り込むオーケストラ音楽とその使い方が壊滅的にダサい。これぞ全くの玉石混交。劇伴音楽はエモーションを揺さぶるので観てる方はアガったり下がったりで忙しい。 そして最大の問題点、て「最大」が2つ目だがこれは言わざるを得ない。デザイン。何でオリジナルのウェアデザインを踏襲しないの!これこそ「レガシー」でしょう?ヘリコプターや戦艦のデザインは踏襲してるが明らかにダサくなってるし帆船はとんでもなく改悪されてる。 特にひどいのがバイクバトルで助けに来る4輪バギー。昔のF2レーシングカーまんまじゃん!そりゃメビウスやシド・ミード並のオリジナリティを発揮しろとは言わないよ。でももう少し頑張ろうよ。 一つとても良かったのはラストの決め方。そうそうそう、ラストはバシッと決めてすぐエンドロールに行く!後日談とかだらだらやらない!わかっとるね。と思って1点上げようと思ったが、配信だと「次の動画」でオリジナル『トロン』の画面が出てくるのね。そのデザインの落差に「現実に戻されてしまった」のでやはりこの点数。[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-17 23:29:36)(良:1票) 《改行有》

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