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41. 告白(2010)
《ネタバレ》 元気が出る映画というわけでもないし、ためになる映画というわけでもない。カップルで盛り上がるわけでもないし、家族で見るのにも適してないだろう。だけど、この映画に価値がないかというと、決してそんなことはない。なぜなら、「面白い」からである。この映画の本質はエンタテインメントだ。ともすればこのストーリーに文学性を見出す人もいるかもしれないが、たぶんそれは考えすぎだ。この映画の面白さは、文学性を無視したことによって尖鋭化されたストーリーと映像にある。我々は、2時間、映画の匠による、心を動かすための技術を延々見させられることになる。原作者も監督も確信的にエンタテインメントをつくっている。主張も、テーマも、いかにもありそうに見えるが、本当はないと思う。そして、だからこそ面白いのだ。よけいな荷物を背負っていないから、その面白さは、猛スピードで我々の脳内をかけめぐる。冒頭の長セリフから、もうずっとのめりこみまくる。そして観終わった後は、何も残っていない。ただただ感嘆するだけである。それでいい。こんな良質なエンタテインメントはなかなかない。[映画館(邦画)] 8点(2010-07-11 01:10:39)(良:1票)
42. パーマネント野ばら
《ネタバレ》 小池栄子があまりに素晴らしすぎた。「釣りはいらんき!」と高らかに叫ぶ彼女があまりにかっこよく、素敵なものを見たなという感じがした。想像以上におもしろかった。3人組のおばちゃんとか、何かを埋めてるおばあちゃんとか、よくこんな人たち見つけてきたなぁと感心してしまった。笑えて泣ける。[映画館(邦画)] 7点(2010-06-05 22:13:40)
43. 時をかける少女(2010)
ラストに希望を見出せなかったことがさみしかったです。これまでに作られた「時をかける少女」は常に最後にせつないけれどかすかな希望があった。その要素が抜け落ちていたところが残念です。それ以外は仲さんの演技はじめすばらしいところも多かっただけに。[DVD(邦画)] 5点(2010-05-05 20:03:37)
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