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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  SUPER8/スーパーエイト(2011) エイブラムスは「クローバーフィールド/HAKAISYA」のプロデューサーでもあるのに、これはまた懐古的な。 安定感があってわるくない出来ではあれど、デジャヴや師弟のベタベタが苦手な人はダメかも。 スピルバーグの過去作品が五指に余るくらい浮かぶ教科書どおりの映画、SFって「伝統芸」は似合わないのです。 クライマックスで女性コーラスがア~ア~♪とかかるのなんか「うへえ★」となっちゃうし、すべてにおいてレトロスペクティヴな世界。 冒頭の列車事故のシーンも長すぎて途中でアキてしまったし。 そりゃあスピル先生は「よしよし、よくできたね」とご満足だろうけど。 ノスタルジーにひたりたい人やこれから映画を見ようって人向きかな。 同じ80年代自主制作映画少年たちの話でも、「リトル・ランボーズ」みたく新鮮にも作れるのに。 アリス役のエル・ファニングが天使のように可愛いくて、彼女をめぐる少年たちの思いが甘ずっぱく、そこはよかったのですが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-01 07:00:03)

42.  モールス 《ネタバレ》 原作未読、オリジナルも一度しか見てないので定かじゃないけれど、異端の危うさや思春期の傲慢さをイノセンスとすりかえて称えるようなムードは同じで、「キャリー」のようなイジメ映画でもありますが社会的というよりダシにしてるのでは? 映像はオリジナルの方が美しく、ストックホルムの方がヴァンパイアいそうな空気です。 顔にアザのある保護者の少年時代ツーショット写真で、長期にわたる依存関係を明白にした(→オーウェンの未来も予言)のがアメリカン・バージョンらしい懇切丁寧か。 オーウェンの両親を出さないから、彼が捨てるもの(=俗世)を表現しにくいので重みがない印象、「獲物」を捕獲するシーンをオリジナル以上に見世物にしてんのはイヤ~な感じ。 招き入れてくれないと入れなくて出血っていうのは、他力本願でプライド高しって匂いがするんですけど。 「ポーの一族」のエドガーとアランの関係に類似するとこはあっても、これや「ぼくのエリ」が好きまでいかないのはそれなりの理由があるんだと思います。 お口の大きいクロエちゃんは(「キック・アス」の時も思ったけど)猟奇な役が似合ってるネ。(ネコたん出てこない…)[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-03 07:00:03)

43.  ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 「ロミ&ジュリ」の舞台ヴェローナから、ジュリエットへの半世紀前の手紙(邦題が「への」ではなく「からの」になったのは、その方が字面がよいからでしょう)がもたらしたイタリア・シエナへの旅。 アマンダ・サイフリッドは「マンマ・ミーア!」と同じソフィという名で、明るい南国の光の中にいるのが似合います。 2人の男性のうち婚約者の方が名の知れた俳優で、最初感じわるい英国人チャーリー(おっきな瞳のソフィと一緒にいると目が小さく見える~)は伏兵にしたいようですが、ソフィの心移りも自然に感じるほど後半の彼の軟化は好ましい。 「ロミ&ジュリ」のような一目ボレとちがい、当初イガみあっていたのが友人となり、そして…という彼らの時間をかけた関係は信頼ぬきでは成り立たない友情で裏打ちされ、婚約者との情熱だけの関係より確かなものに。 もう一人のヒロイン、クレアの恋の方が「ロミ&ジュリ」的ですが、彼らの関係は時間に侵食されなかったよう。 ヴァネッサ・レッドグレーヴは、娘の一人ナターシャ・リチャードソン(リーアム・ニーソン夫人)を亡くした直後とは思えないほど明るく穏やかな表情が魅力的ですが、持ち前の気丈さに加え仕事にうちこんだ方が悲しみを忘れられると思ったのでしょうか。 イタリアの輝く黄金色の陽光を存分に浴び、若い俳優からエネルギーをもらい、イタリア人パートナー(白馬の王子様はあの人!)とも共演できて、無理を押して今作に出たことでレッドグレーヴ自身も大きな力を与えられたのかもしれません。 見た人を幸せな気持ちにし、観客だけでなく演じる人たちも同じように至福だったのでは、と思える作品でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-02 07:00:04)(良:2票)

44.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 「オレンジと太陽」を暗部に持つ英国の、フィクションながら巧妙でシステマティックに構築された世界。 亜人間の発想は昔からあったが、現実感のある設定が目新しい。 字幕では意識的にある言葉を使わずにいるが、音声では聞こえるから隠しようもなく、へールシャム時代からあったある疑いが確信に変わるにすぎない。 主演はキャリー・マリガン、ルース役のキーラの「プライドと偏見」では妹の一人にすぎなかった彼女だけれども、こういうこともあるのだ。 子役も雰囲気が似ており青年期への移行も円滑。 タイトル"NEVER LET ME GO"はキャシーがカセットに入れた曲、「わたしを離さないで」というより「わたしを行(逝)かせないで」か。 意味もなく暗い映画は好みではないけれど、カズオ・イシグロらしく諦念に満ちた静謐な世界は嫌いではなく、繊細な映像も美しい。 「ぼくのエリ」よりも同情的になれるのも、彼らが奪う側ではなく奪われる側だから。 逃げようともしないのが異質でそこまで洗脳されているのが哀れであっても、「映画は希望に向かって走らなければならない」との考えもアメリカ映画に洗脳されているかもしれない。 この場合は、折角生を受けながら自分の体が自分のものでなく、自分の人生を生きることもできない人の心に入り込み、その気持ちを知ることができるだけでも十分じゃないかと思う。 嵐が目前に迫ったキャシーの投げかける疑問が、彼女にできるただ一つの抵抗なのだ。 かつてのユダヤ人差別にも思いおよび、校長シャーロット・ランプリングの冷徹な眼差しが効果的。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-08 07:00:03)(良:1票)

45.  ジェーン・エア(2011) 新しい「ジェーン・エア」。 最初にブロンテ姉妹の小説のダイジェスト版を読んだ時は、「嵐が丘」よりこちらの方が親しみやすかった。 エキセントリックなあちらより、子供でも理解しやすい内容だからでしょうか。 共に不運を背負わされた彼らの物語の要素をうまく配分してゼフィレッリ版より好印象。 「闇の列車、光の旅」の日系監督フクナガの第二作としても上々では。 ミア・ワシコウスカは「アリス・イン・ワンダーランド」とは別人のようなヒロインを若いながら堅実に演じ、素顔風のメイク、地味な衣装に包まれながら意志の強さは散見されるジェーン。 美男美女ではないと言う設定なので、マイケル・ファスベンダーはロチェスターには魅力的すぎるかもしれませんが、傲慢さの陰の孤独、あるものにつながれている苦悩は伝わります。 フラッシュバックのローウッドより後半を重視しており、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルが神に仕える自分に添うことを求める牧師セント・ジョンになり、ジェーンを呼ぶロチェスターの声が空間をこえて彼女にとどくのが、ジョンが求婚した刹那なのが映画向きな脚色。 家政婦フェアファックス夫人役のジュディ・デンチが風格あり、ジェーンの恋敵ブランシュの母親役で「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」のソフィー・ワードも出演しており、20年前の「嵐が丘」ではイザベラ役だったので、ブロンテ姉妹の両方の映画に出た女優さんということになると思います。[映画館(字幕)] 7点(2012-07-06 06:59:58)(良:1票)

46.  シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム 《ネタバレ》 2作目で兄マイクロフトとモリアーティ教授を出すのは順当なところ。 スティーブン・フライのマイクロフトは、過去にオスカー・ワイルド(ジュード・ロウが恋人役)をやっただけある変態ブリでよいけど、モリアーティ(ジャレッド・ハリス)は小物っぽくて全然怖くないんですけど! レイチェル・マクアダムスにアイリーン・アドラーを名のらせながらキャラ的に?だったので、開始早々退場なのはイイけれど死んだと見せかけて次で出す?(「アタシはそう簡単には死なないわヨ、血染めのハンカチ大事にしてくれてアリガト」なんてね、ホームズ唯一の女を消去するかな) 逆に出番がふえたメアリー・モースタン嬢はついにワトソンと結婚、寂しげに見つめるホームズがラブリー♪(「リバティーン」の娼婦ケリー・ライリーが貞淑な新妻のギャップ) ストーリーは密度が濃いけれど、観客に十分伝わっているのかどうかは疑問、VFXもさらに進歩したものの、視覚+音響効果でガンガンいくのは品がなく思えるんですが。 スイスの滝はライヘンバッハのつもりらしく、復活も早々と。(ダウニー君のカメレオンごっこはこのためだったのねん★) 1作目はリッチーズ・ホームズに物珍しさもあったけど、やはり彼の作風は自分向きではないなーと。 スゴイ美女を出さないのは、美しいジュードとアイアンマンの微妙な関係をアピールするためですよネ。 メアリーを追い出したコンパートメントでのBLっぽいカラミは何? (今日からBBCの「SHERLOCK/シャーロック」の再放送があります、こちらも参考にどうぞ)[映画館(字幕)] 6点(2012-07-05 07:00:00)

47.  赤ずきん 人気のアマンダ・サイフリッドが赤ずきんちゃんに。 これも赤ずきんヴァレリーに対して男性2人なのだけど、こちらは女優でなく監督が「トワイライト」1作目の人なので。(片方は野生的、もう一方は王子様タイプというのはもはや定型) ミステリー、ファンタジー&三角関係でプロットは凝ってる(犯人も意外な人物)と思いますが、女性監督ってあまり得意じゃないのはよく言えばソフト、わるく言うと抑揚がなくてフワフワしてるから。 ヴァレリーの母がヴァージニア・マドセン、祖母がジュリー・クリスティと美女三代、ゲイリー・オールドマンやルーカス・ハースもおりキャスト的には満足、映像もきれいですが、何となく平板な感じ。 人狼もヴァンパイア同様よく見かけるので目新しさは少なく、可愛いアマンダの大きな瞳もこういうホラーっぽい映画だとちょっとコワくも見えて。 赤ずきんが白い雪を頂く山上で赤いマントを長く引きずるイメージは、幻想的な美しさです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-02 06:59:57)

48.  スノーホワイト(2012) 童話のヒロインがブーム、秋にはもう一つの白雪姫も公開されます。 クリステンは「トワイライト・サーガ」がそれほどイイとは思えないので、いろいろ出てほしいな。 白雪姫らしくパフスリーブの衣装を着たスノーホワイトは、童話より能動的なプリンセス、女1人に男2人なのは「トワイライト」と同じで、猟師エリックと女王の弟フィンはオリキャラ。 妖艶な美しさの女王ラヴェンナの背景が掘り下げてあって中性的なスノーホワイトと対峙、情念の化身を演じきるシャーリーズは凄味あるけど、「ブラザーズ・グリム」の鏡の女王みたいな麗しき自己愛クイーンでもありそう。 森の番人(小人さん)の中にはニック・フロストの顔も見え、ガスとスノーの場面は後のためとはいえキュンとなってしまうよ。 幸せのあまり抱きついてしまうガス、「アララ」と笑いながら突き放せないでいるスノー。 小人さんへの優しさは、彼らと同じに孤独だったからか。 ヴィジュアル映画はCM出身の監督が撮ることが多いけれど、VFXを使った動的なシーン(ヤラれると粉々に砕けるのは「トロン:レガシー」っぽい)とともに静的な画作りも美しかったです。 「黒い森」と「聖域」(サンクチュアリ)の対比も、バートンの「スリーピー・ホロウ」とスコットの「レジェンド/光と闇の伝説」を組み合わせたような森の二面性。 おきまりの戦闘は退屈だけど、「アリス」よりはいいと思うけどな。 ラストが中途半端なのは三部作だからでしょうね。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-01 07:59:58)

49.  ブラック・スワン なんとなく「バレエ漫画」を思わせる世界。 「SWAN/白鳥」にもヒロインが黒鳥を会得するのに苦しむエピソードがあったけれど、テイストとしては有吉京子より山岸涼子。 母子ホラーとして「キャリー」、ダンサー映画として「ショーガール」も思い浮かび、「ショーガール」の方が潔く思えるのは「妄想」という逃げ道を作ってないから。 夢か現(うつつ)か、の面白さなのはわかるし、エンタメとしてつまらなくはないのですけどね。 実年令より10才くらい下の女の子に扮し、極限状態に陥る「汚れ役」に挑んだナタリーより超然としたミラ・クニスの方が魅力的だったし、芸術の聖と俗の部分を描ききったというにはちょっと。 「ピアノ・レッスン」がピアノのイメージを下げたように、クラシックバレエのイメージを下げてしまった感があるのもどうかな。 クライマックスの視覚効果は黒鳥にも見えるけれど黒鴉にも見える(「ブラック・クロウ」の方がふさわしい?)B級っぽさで、ジェニファー・コネリーのバレエスリラー「エトワール」(88)が(凡作でも)見たくなる。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-05 07:00:04)

50.  イリュージョニスト(2010) ジャック・タチが娘に捧げた遺稿を「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメがアニメ化。 「ベルヴィル」の強烈な個性は影を潜め、タチの思いを形にすることに神経が注がれているよう。 台詞少なく、僅かに呟かれる言葉も真っ当な英語や仏語ではなく、おのずと画に集中する。 美しい背景画はソフトを使ってのものだろうけれどペンと水彩の微細なタッチで、CGを加工した乗り物ともども作画と違和感なくなじみ、50年前の失われた時代がレトロに魅せる。 破れた古靴が赤い靴になり白いハイヒールになるように、少女は手品師に磨かれていくのだが、ただ一枚のポスターを懐に巡業する手品師が(しばしばピンハネの憂き目に会いながら)アリスの望みを叶えるのは、父性愛からであると仄めかす一枚の写真。 ホテルに同宿する芸人たちも時代を映す存在、一杯のシチューで救われる命もある。 旅立つに及んでパートナーの白兎を野に放つのは「仕立て屋の恋」を思わせるが、その新たな世界の広がり。 繊細な情緒に彩られながら切なさより安堵を覚え、肩の荷を降ろした手品師のいた世界は見終わると同時に淡く薄れていくのだが、消えることはない。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-09 07:30:00)(良:1票)

51.  ツーリスト 《ネタバレ》 昔風のロマンティック・サスペンスに感じるのは、「善き人のためのソナタ」の監督だから?(ドイツ映画は好きなのですが、他の先進国より洗練されてない気はするので) アンジーはコリーン・アトウッドによる衣装を着こなしてゴージャスだったけど、アイラインとマスカラがちょっと強烈★ ジョニーは少し中年っぽくなってきましたね!(ビリ・クリかと思った…) オチがわかんなかったのは一瞬姿を見せたピアースがルーファス・シーウェルだったので、てっきりそうかと。(期待したのに~) 主任警部がダルトンさんなのは諜報部員モノだからでしょ、「ホット・ファズ」よりイイ役でよかった♪ アメリカよりイギリスで評価が高いのは、英国俳優が2人出演してるのもありそう。 悪玉は「ランボー2」のバーコフでしたが役が陳腐だったようで、ベタニーもコメディタッチにあってないみたい。 されどヴェネチアが見られ、今の時代にこのオットリした雰囲気は貴重かもです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-03 07:00:01)

52.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 「トロン」の続編はディズニー(グリッドのシンデレラ城!)らしく破綻のないSFファンタジーで、未来的なCMのジョセフ・コシンスキーのファースト・ムービー。 映像は先鋭的でもオリジナルより普通っぽいのは確かだけれど、冒頭でフリンが息子に語り聞かせる形で前作の解説を入れて、前作を見ていなくてもわかるようにしてあるのは親切。 前作の主役フリン(クルー)のジェフ・ブリッジスは、オビ=ワンとベイダーを一人二役でやっているようなもので、フリンは隠居老人、クルーは最初マスクをつけて現れるのでなおさら。 クルーはVFXで若いままの姿、完璧とはいかないものの昔の顔が見られて感慨深い。 他にも「スター・ウォーズ」のモチーフが意識的に用いられてるようで、終盤の空中戦や一度悪に転じたトロンことリンズナーの二刀流ならぬ「二円流」はダース・モールみたい。 現在はエンコム社重役におさまっているアラン(トロン)役のブルース・ボックスライトナーは今でも素敵な感じで、もうちょっと素のトロンが見たかったのだけど。 フリンとローラ(とおぼしき写真あり)の息子サムが主人公になり、グリッドで父を探す彼と行動を共にする新人間ISO(アイソー)のクオラが魅力的。 前作のヨーリよりアクティブなヒロインで、髪のカッティングや少しだけ肌がのぞく衣装の外見よりも無垢なキャラ。 オリジナルの特色は人間がプログラムになることだったのが続編はその逆をいったり、「以上」の意味で使われていたEND OF LINEがクラブの名前になってたり。 デジタル・ドメインによる新しい「グリッド」はレイヤーもありゲームは華麗、ディスクの設定やライトサイクル・監視機・ソーラー船のデザインも生きていて、「トロン」好きには好感がもてる「遺産」。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-02 07:00:04)

53.  U2/フロム・ザ・スカイ・ダウン 「U2/魂の叫び」は「ヨシュア・トゥリー」(87)の映画だったけれども、これは次の「アクトン・ベイビー」(91)に関する映画。 2011年のグラストベリー・フェスティバル会場から始まり、20年の時を遡る。 「ヨシュア」の巨大な成功を受けての次作の製作は楽ではなかったはずで、イーノとラノワの指揮の下ベルリンの空の下で試行錯誤を続けるメンバーたちの曲作りの過程、当時を振り返るメンバーの語り。 「WAR」以降彼らのジャケット写真を撮り続けるアントン・コービンも姿を見せ、「魂の叫び」撮影時のフッテージや懐かしくも奇抜なZOO TVツアーの映像も挿まれる。 タイトルはボノによる「空から降ってくる言葉」、メロディという言葉を編んで生計を立てるコンポーザーの人生の不思議を謳うものか。(監督デイヴィス・グッゲンハイムは「ゲット・ラウド」(08)でもエッジの言葉からタイトルをつけていた) 90年代のエレクトリック三部作の最初にして最も良質な作品である「アクトン・ベイビー」(続く「ZOOROPA」と「POP」は自己満足的でやや精彩を欠く)の舞台裏レポートとしての魅力をそなえ、彼らの女装やアニメなどの「余興」はあるものの、総体的に質素でファン向きであり、それだけにエンド・クレジットでの再度グラストンベリーでの「リアル・シング」がレイアウトも含めて一段と鮮烈には映るのだけれども。 これほどの成功を収めながらU2がロックバンドとして異質な感じがするのは、ダーティなイメージとは無縁だからだろうと思う。 「アクトン」に始まり2000年の「オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド」で原点回帰するまでの享楽的なイメージもステージという舞台で演じられる演目にすぎず、彼らの誠実さには変わりがないことを大衆は知っていて親近感を持たれ続けるのではないだろうか。 (U2へのエントリーは"18 SINGLES"がいいかも!)[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-10 06:59:59)

54.  ドアーズ/まぼろしの世界 オリバー・ストーンによる伝記映画(トラボルタも候補だったが、キルマーが主演となった)はあっても、意外にもドアーズにとって初のドキュメンタリー映画。 ジョニー・デップがナレーションをつとめ、「ビートニク」(99)にも出演していた彼にはカウンター・カルチャーへの関心が今でも根強いのだろう。 この時期夭折したミュージシャンは数多く、ヴォーカルのジム・モリソンもその一人。 10代の頃多くの詩人に耽溺した彼の書く詞はポエティックで、グループ名もウィリアム・ブレイクの詩から彼が名付けた、「知覚の扉」。 レイ・マンザレクとコンビを組んで才能を花開かせた彼の心のよりどころだった恋人パメラ・カーソン(映画ではメグ・ライアンが演じた)の映像はわずかで、プライバシー保護には厳格だったのかもしれない。 時代を映した彼らの曲は映画でもしばしば使われるが、一番有名なのは「地獄の黙示録」の「ジ・エンド」。 コンラッドの「闇の奥」をコッポラが映画化した作品世界に幻想的な彩りを添え、「これで終わりだ、美しき友よ これで終わりだ、たった一人の友よ」とモリソンが憑かれたように歌う曲がなかったら、あの映画の印象も変わっていただろうと思う。 「ハートに火をつけて」でラッキーなスタートを切った彼らの活動は平坦ではなかったが時代に刻みつけられ、時の彼方の彼らを垣間見ることができる。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-09 07:00:01)

55.  シュレック フォーエバー ついに完結! タイトル(原題)もよいね。 「4」にはしないで、フォー+エバー・アフター(めでたしめでたし)= FOREVER AFTER。 エバー・アフターの強調にもなるし。 内容は(「コナンが一番」さんがおっしゃるように)あの映画に似たパラレル・ワールド、「失ってみて初めてその価値がわかる」パターン。 フィオナは2・3作目とはちょっとイメチェンして野性味あるヒロインに、シュレックが彼女との愛をとりもどせるかがポイント。 太ってブタネコになった長靴猫の必殺技もみがかれて三連発、進化してる・・・☆ 「3」より活気がありますが、画的に物足りないのはキレイどころが少ないせいか。 エンドクレジットは二部構成、一部はスティービー・ワンダーの"FOR ONCE IN MY LIFE"にのってキャラクター総出演、チャーミング王子はこっちに♪ 楽しいけれど、これでホントに終わりかと思うとシンミリしてしまったりも。 (でも長靴猫のスピンオフがありますね。 一番のスターかもだ) 「トイ」も好きだけど優等生なピクサーとちがってイタズラっ気のあるのがこのシリーズの魅力だったけれど、「美女と野獣」な1作目がやっぱり一番よかったかな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-08 07:00:09)(良:1票)

56.  バーレスク お下品な「ショーガール」もキライじゃないからね。 あれよりは普通な作りですがその分見やすく、特に書くこともないけれどけなす必要もない映画。 こういう作品はいつの時代にも求められるのだと思います。 スリムでもグラマーなアギレラは最初の素人の方が「演技」なのでしょう。 「幕を上げて」のシーンはSPLENDID♪ ハイライトがあそこになってしまったけど。 人気者になって天狗になりそうでならないのも抑制がきいていて、歌・ダンスはプロフェッショナルでも新鮮味は少ないのだけど、シェールの貫禄の歌声でカバーされてる。(最初に見た頃からイメージ変わらないのが、よい意味でバケモノ!) ルームメイト・ジャックの揺れ動く心や、スタンリー・トゥッチの穏やかなショーンもよかった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-03 07:00:02)

57.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 4年ぶりのジャック・スパロウは、まったりとした番外編で136分もいらない感じ、旧シリーズにまがりなりにもあったオーラがなくなってる。 キーラとオーリーが出演を見合わせた時点で、一から作らなきゃならなかったのですね。 黒髭のキャラが古風で一歩後退したよう。 スペイン→アメリカ→スペイン→再びアメリカと返り咲いた感じのぺネロぺは、むくつけき海賊どもの中におわすと可憐な花。 セクシーな彼女を迎えてもディズニーだから、セリフだけでもエロく!の涙ぐましさ。 彼女がブルネットなのでスパロウの髪の色を少し明るくしてるみたい。 特出のジュディ・デンチ(馬車の貴婦人)は一瞬だけど役得でしょーが☆ 海賊+人魚なのは「ピーター・パン」っぽくしたかったのかな。 宣教師と人魚シレーナの恋は「スプラッシュ」を思わせて、CGだとおさかなの下半身のヌメリ具合がリアル。 聖杯とか呪人形とか終盤とか、「インディ」を見て育った世代が作ったようなデジャヴ感ありで、ガイコツの船首像はこのシリーズらしくてよいけれど、地味めな映画ではあります。[DVD(字幕)] 6点(2012-01-02 07:00:08)

58.  タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 アドベンチャー映画の好きな人なら楽しいよね♪ スティーブン・スピルバーグ+ピーター・ジャクソン+エドガー・ライトの強力タッグ、原作も三つ使ってエンタメ要素がキュウキュウつまってます。 キャラ的にもタンタンは淡く船長は濃くスノーウィは愛らしく、バランスがとれてるみたい。 実写では不可能なアングルやアクションもあり、キャプチャーCGアニメとしてもゼメキスの「クリスマス・キャロル」より意義があると思いますが、デフォルメとは真逆の作りこみは少しクドイ気もしちゃいました。 背景のボケがあると見やすく、アクションのブレがあると迫力出るかも。 「三銃士」と似たハイライトシーンがあってこれも「パイレーツ」の影響? 2D吹替版なので、酷似のデュポン&デュボン刑事をアテた、サイモン・ペッグ&ニック・フロストの声が聞けなかったのがちょっと心残り。[映画館(吹替)] 7点(2012-01-01 07:00:01)

59.  怪盗グルーの月泥棒 《ネタバレ》 コレ意外とよかった♪ 小さい子がゴネるアニメ(「モンスターズ・インク」とか)は少し苦手なんだけど3人の女の子がウザく感じないようセーブしてあるみたいで、グルーとママとの確執もベタでなくサラッとしてて適度にクールなのね。 末っ娘アグネスは「シュレック」の長靴猫と同じ技を使うスゴ腕の女の子。 人工生命体ミニオンたちの黄色い頭によくみると毛がポヤポヤ生えてるのがカワイ~☆ 青のオーバーオールもキュートで最初にミニオンありきで作られたのかと思うほどの存在感。 MINIONて「子分」かと思いますが、フランス語のMIGNON(ミニョン・かわいい)にも似ていて可愛いったらない。 それとあのお月さまを文字通り「手玉にとる」のがスゴイ! 基本的なストーリーは偏屈男が子供への愛に目覚める王道ですが、ともに愛情に恵まれなかった彼らの結びつきはやっぱりハッピーな気分になれる。 ブラックな味もあって陳腐な感じはしないし音楽の使い方もよく、ちょっと変わったセンスのあるアニメじゃないかなと思いました。 たまたま吹替版(オリジナルはスティーヴ・カレル)でしたが、鶴瓶さんの声もなれるとなじんでよかったです。[CS・衛星(吹替)] 7点(2011-12-02 07:00:03)(良:1票)

60.  アデル/ファラオと復活の秘薬 ん~、この手の題材は好きなのですが、あまり楽しめなかったよう。 エジプト、翼竜プテロダクティルス、ルーヴル美術館…と魅惑のコンテンツなのに、全体的に生気に欠けているせいかアピールせず。 エジプト物は「ハムナプトラ」以来というのもあってつまらなくはなかったですが。 ルイーズ・ブルゴワンは一生懸命に演じているのですが役にあっていないようでもあり、帽子のピンの使い方は目新しいとはいえグロイ。 翼竜も「ジュラシックⅢ」のプテラノドンより小型なので貧相に見えてしまふ。 復活ミイラの目を黒目がちにしてるのはカワイく見せるためかな? 最後にラムセス2世がつぶやくジョークが、リュック・ベッソンが着想をルーヴルのガラスのピラミッドから得たのでは、と思わせます。 それと「三銃士」もですが、最近のアドベンチャー映画の副題は長くなる傾向にあるようで。[CS・衛星(吹替)] 6点(2011-11-02 07:00:04)

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