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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ウンベルトD ウンベルトの金銭的な問題だけでなく孤独も描かれているから不安にさせられます。社会的弱者となると居場所すら不安定であり周囲の理解も得られない哀しみ寂しさ恐怖を味わいます。将来への不安が募る現代日本社会を思うと他人事ではすまされない悲惨な状況が刻々と描き出され悲痛な心持になります。それでも完全に悲劇的でなく希望を存在させたことが救いとなっています。人間は一人で生きていけるほど強くはないが、何であれ支えがあれば生きていくことが出来る。デ・シーカ監督は本作で「自転車泥棒」と「靴みがき」の二作で描かなかった救いを描いています。愛犬フライクが実に愛らしいです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-04-12 17:23:55)

42.  SOSタイタニック 忘れえぬ夜 《ネタバレ》 模型のような船に発泡スチロールのような氷山が出てきた前半は時代とはいえこれは失敗作かと思いましたが、タイタニック号が沈没し始めてからは凄い。あまりの惨事に恐怖で息もつけません。ドキュメンタリータッチなので人物描写こそ希薄ですが、どうなるか分っているだけに小さい子を抱く老人が写るだけでバックグラウンドなどなくとも悲しい心持になってしまいます。そして、見える距離にいたカリフォルニア号には船員たちと共に何故気づかないんだと叫んでしまいたくなります。タイタニック号の悲劇を忘れてはならない出来事として深く記憶させてくれる良作です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-31 17:47:24)(良:2票)

43.  現金に手を出すな 《ネタバレ》 マックスは足を引っ張ってきた弟分のリトンのために、引退に備えて貯めておいた金塊を全て使ってしまった。それなのに助けたリトンが死んでしまった時のマックスの哀しみ。これはまさに男の義理・人情の世界。マックスは店で電話を借りる時、酒を注文し電話の用件を済ませ、代金を払って酒には手をつけずに店をあとにする。粋ですね。大人の男の魅力です。もちろんここぞという時は容赦ない悪人ですけど、品格も備えています。あの生活感が格好良い。あんな風な振舞いが出来るように年をとりたいです。白黒映画なので所々、観難い場面もありましたが、酒の肴のラスク、うまそうでした。  《追記》↑ええ、確かにそうですね。何を隠そう私もバリバリ食ってやろうと思いラスク買って実践したのですが…安物だったせいかもしれませんがラスクとバターを一遍に食った味がしました;。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-21 14:18:43)(良:1票) 《改行有》

44.  折れた矢(1950) 白人よりも先住民族の側から描かれた珍しい西部劇ですが、物語を別にしても、信念を貫く男ジェームズ・スチュワートでさえも先住民族の酋長コーチーズ(演じるのは白人だが違和感はない)を前にするとかすんでしまっているということが、白人側からの一方的な西部劇ではく先住民族によっているという何よりの証でしょう。同じくスチュワートが恋するソンシアレイの美しさも雄弁ですし、あるいはスチュワートが初めて一人でコーチーズのもとへ交渉に行くシーンは秘境へ向かう様で、彼らの領域に神秘性すら感じさせます。 ただ、クライマックスの銃撃戦は重要であるのにやや緊張感に欠けています。[DVD(字幕)] 7点(2011-12-20 18:34:55)

45.  決断の3時10分 《ネタバレ》 〝決断のとき〟が訪れるのは3時10分より少し前、ダンの奥さんが馬車でホテルに乗り込んで来て夫と抱き合った瞬間です。生活に困窮している実直な夫婦は、ここで「やっぱり生きてるだけで丸儲けね」とばかりにきつく抱き締め合い、2人の絆を目の当たりにした余裕綽々のグレン・フォードは初めて敗北の表情を見せる…。極悪には見えないスマートなグレン・フォードと、ヒーローとは形容し難いしかめっ面のヴァン・へフリンの曖昧とも思える善悪の境界線に決着が付いたこの瞬間がとても感動的です。 また、全編に渡って緊迫感の緩急が良くついていますし、酒場のシーンなどもとっても洒落ています(僅かな登場ながら酒場女が良い)。 ・・・ただ欲を言えば、アレックスの酔っ払いという属性が活かされていませんし、ホテルのロビーで寝ている子分にしてもさらに一工夫した使い方を求めたくなってしまいます。[DVD(字幕)] 7点(2011-02-28 18:37:41)《改行有》

46.  限りなき追跡 《ネタバレ》 これは紛れもなく〝追跡〟の映画であり四六時中、馬で駆けまわり移動しますし、逃げる側も裏切った仲間をわざわざ足跡として残し追われる者と追う者の距離感を出してくれます。ラストの斜面を使った殴り合いも見事ですし、スパニッシュで会話している部分ですら内容を把握できてしまうほど確かな出来で(おそらく英語の部分ですら言葉は不用だ)、僅か90分足らずでまとめ上げてしまっている簡潔さも素晴らしいです。 …が一方で、主人公のロック・ハドソンとヒロインの魅力は乏しいですし(ウォルシュ映画のヒロインとしては個性を欠いている。リー・マーヴィンをひっくり返してしまうのは彼女でも良かったのでは?)、悪役もこズルいばかりで小物感が否めませんし、ハドソンと行動を共にするジェス(キャラクターに一貫性が無い)と先住民の扱いはぞんざいであり、南北戦争の話などにしても中途半端な印象をぬぐえません。  …ところで、明かに意識して正面に向かって発砲したりするのですが、これは3D上映もしていたんですかね?[DVD(字幕)] 7点(2010-10-19 18:30:48)《改行有》

47.  脅迫者(1951) 《ネタバレ》 本作は当初、ブレティン・ウィンダスト監督が指揮を執っていたようですが、途中からラオール・ウォルシュ監督に代わったとのこと。この手のミステリーは得てして活字の方が面白かったりしますが、例えば、証人のリコが階上の洗面所窓から逃亡を謀るシーンや、悪党の隠れ家でトランプをバラ撒いて「拾え」と言い力関係を示すところ、あるいは後半でいくつかある銃撃戦(ボギーにも電話ボックスを使った見せ場が用意されている)、それに誰もがビビりまくる黒幕の極悪人メンドーサの初登場シーンが殴られているところというのは面白く、この辺りはウォルシュの演出によるものと思われます。 ただ、中途参加ですので仕方ないのですが、ウォルシュの映画にはやっぱり女優さんが出てこないと物足りなさも覚えます。それでも、悪党たちの隠れ家になっている店の主人が女であるというのは、もともと男だったのを「男じゃつまらんだろ?」と変更したのでは・・・などと、勝手に想像を膨らませてみたりもしますが。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-23 18:10:51)

48.  ホンドー 《ネタバレ》 母子の家にどこからともなくやって来るジョン・ウェイン。しかし馬にも乗らず犬を連れて現われるところが一風変わっています。他にもアパッチと遣り合いながら、その酋長と心を通わせたりするのも珍しいですが、これは父親を扱っている作品で、父親が不在の間に蹄鉄や斧がダメになっていたり、あるいは直接的に男親としての息子の教育にも触れておりウェインが「泳げない」という子供を川に放り投げてしまうという印象的なシーンがあります(ついでに母親も「泳げない」と口走ってしまい慌てて逃げてゆく姿が可笑しい)。  また、アパッチとの戦いで馬車で円陣を組み、それを俯瞰で捉えるシーンは同じくジョン・ウェイン主演、ラオール・ウォルシュ監督の「ビッグ・トレイル」を想起させます。さらに、これは3D映画だったらしいですがカメラに向かって発砲するのは「大列車強盗(1903)」を思わせ、やはり最初にするのはそういうことなんだと妙に納得してしまいます(いつ頃から立体映画が始まったのか存じませんが)。  ただ、ウェインのキャラクター設定はほとんど活かされていませんし、犬の使い方も中途半端な感じがします。[DVD(字幕)] 7点(2010-08-13 18:22:25)《改行有》

49.  決斗!一対三 《ネタバレ》 「決斗!一対三」などという邦題と僅か83分という短さから、ウォルシュのいつもながらの痛快娯楽活劇だろうと思っていたのですが、どんよりと雲がかかっているような印象で、「追跡」(1947)を想起させます(あれほど見事ではない)。この薄暗さは主人公を演じるロック・ハドソンがパッとしないのも一因ですが(老けメイクをした時の方が魅力的だ)、ムチを振り上げる厳格そうな髭親父も何とも不吉ですし、婚約者のジュリーが美しく見えないのも彼女が幸福なヒロインになれないのだと予感させるものです。しかしながら、酒場女のロジーがとびっきり美しく撮られて現われた瞬間、彼女こそが救いの女神であり真のヒロインで、この先どれだけ不運が続いたとしても決して悲劇だけでは終わらないのだと確信させてくれます。  決闘に関しては実際のところ一対三で行われませんが、砂埃と枯葉が舞う強風の中での対決は見所になっています。また、時の経つのを紙面を使って見せますが、西部時代ですから仕方がないとはいえ、輪転機ではなく活版印刷なので軽快さに欠けています。それでもロジーが突如としてあられもない格好で大胆に着替えていたりするのは時間の経過と共にサービスシーンとしても有効です。[DVD(字幕)] 7点(2010-05-12 18:13:57)(良:1票) 《改行有》

50.  探偵物語(1951) それぞれのシーンで、殊に感情面のものにおいては的確な演出がなされていますし、室内での人物の出し入れも上手いですし、署内の喧騒や緊迫感も良く出ています。カーク・ダグラスを始め万引きのおばさんまでオーバーアクト気味なものの、そのキャラクターからすればそれも決して悪くはありません。 …しかしこれらの良い点は概して舞台向きとも思えます。移動シーンすらほぼ車内一室で見せてしまっているのですが、これは移動ではなく殴らせる為だけに二人の空間を用意したに過ぎないもので、いくつか良い場面はあるものの、映画としては突き抜けたものが感じられないのです。[DVD(字幕)] 7点(2009-12-04 18:29:23)(良:1票) 《改行有》

51.  遠い太鼓 《ネタバレ》 フロリダの大自然の美しさをカラーでしっかり収めるというのも、一つのテーマだったのだと思いますが…どうもあまり上手くいっていないシーンの方が多い気がします。特に最初の方はウォルシュ監督はどうかしてしまったのか?と思ってしまうほど頂けないです。良いのは、同監督同年製作の「艦長ホレーショ」と同じくロマンスのシーンだったりします。二人が惹かれ合う展開というのがいささか乱暴であり、憶測で物を言えば未開の地で生活する日照り状態のところへグラマラスなブロンド女が登場すれば、空腹感を満たす為に近寄ったんじゃないかと思えてしまうのですが、そんな強引な成り行きも至極当然に見せてしまう余裕っぷりには恐れ入ります。そんな意味でもこれは王道を行く娯楽作品であり、唯一ドキドキさせてくれるクーパーの息子の消息ですら、少なくとも中尉の剣が手渡されるまでは死ぬはずがないと、どこかしら安心感を与えてくれるのです。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-21 18:07:40)

52.  艦長ホレーショ 《ネタバレ》 海洋、軍人ものなので男くさ~い内容をイメージしていましたが、長期間、大海原をかけ戦闘を繰り返す活劇としては面白味に欠けていますし、常に澄み切った空は美しいのですが、せっかくの海なので嵐も見せてほしいと思います。・・・しかし本作の主体は冒険活劇ではなく、グレゴリー・ペックとヴァージニア・メイヨの恋模様を描いた完全なるロマンスの映画なのです。それも女と話すのが苦手そうに咳き払いをするペックと、芯の通ったお嬢様のコテコテの恋愛模様かと思いきや、そうではなく互いに別の決まった相手がいるという高い障壁のある禁断の恋…。惹かれ合いながらも愛し合うことができない二人の微妙な距離感が絶妙ですし、個人的にヴァージニア・メイヨは趣味じゃないのですが、とっても綺麗に撮られています。特に病に伏せ熱に浮かされる姿などはとても艶っぽく、ペックがイチコロになるのも当然です。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-01 18:12:27)

53.  真昼の決闘 《ネタバレ》 主人公の焦燥感、町の通りに人影がなくなっていく様子、または三人組が町へやって来る時、あるいは彼らが駅で汽車を待ちつづけている姿の無気味さや、いよいよ汽車が到着する時のあの緊張感は凄いと思います。また登場するキャラクターの誰もが首尾一貫しています。・・・ところで本作は50年代当時の赤狩りという社会的背景に対しての怒りを反映しているみたいなのですが、確かにそれが感じられます。例えば逃げない正義の主人公は酒場でバーテンを殴る、誰も加勢しないと決定した時、実に印象的に事務所の机で怒りをぶちまける。この〝怒り〟は完全に非協力的な町人達に向けられています。そして本来なら正義に対する悪者一味の描写はほとんどなく、協力者集めに奔走し、酒場、友人、教会、引退保安官とことごとく断られていく様をリアルタイムで映し続けているのです。ジョン・ウェインが不満に思いハワード・ホークスと「リオ・ブラボー」を撮ったという話を聞きました。詳しい経緯を知らないので憶測でものを言うのはよくないのですが…、この強制的正義と言いますか、絶対悪に対してではなく非協力的という負に呼応しての正義が強調されているところに違和感を覚えたのではないかと思います。政治的メッセージを盛り込みたかったのかもしれないですし、人間らしい英雄像でも全く問題ないのですが、それでも孤立無援となった際、クーパーが〝怒る〟のではなく絶望の〝ため息をつく〟ぐらいではないと正義の矛先が一体どこに向かっているのかが、あやふやなものに見えてしまいます。傍観者への〝怒り〟を表現するにも肝心の正義はもっと高次のところにあるのではと思うのです。・・・と、個人的正義感は別にどぉ~でも良いにしても、ラストの決闘シーンは例えば敵との距離感一つとってみても「リオ・ブラボー」には劣っていると思います。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-22 18:28:49)

54.  大樹のうた 《ネタバレ》 「大地のうた」から人生をオプー一家で体現してきた三部作が、ついにここに完結!・・・ですが、先に言ってしまえば前二作と比べてこの最終章は少々落ちると思います。徹底して〝生〟を描いてきた三部作には必然的に〝死〟が伴っており、今回もオプーの新妻が早産で亡くなってしまうという過酷な現実とつきあわされます。オプーの幸せそうな新婚生活が微笑ましく描写されているからこそ余計に辛くなっており、死の報告に来た者を殴ってしまうオプーの遣る瀬無い怒り、哀しみが伝わってきます。しかし、オプーの時間が止まってしまってからはいささか退屈になります。人生は待ったなしで進みオプーの息子はどんどん成長し、一部二部でオプー登場のファーストショットと同じく顔をチラッと見せて登場するあたりは可笑しいのですけど…。何と言いますか、一家のありのままの姿をリアリティに富ませ詩情的に描いてきた前二作とは異なり、もはや日常が消えてしまっているから物足りなさを感じたのかもしれません。でも決してそれだけではなくて、例えば汽車などは一、二作目では物凄いパワーを有していたのに対して本作では詩情もドラマ性も欠き印象深いシーンには見えないのです。さらにそれに反して物語は一部と比べ、二部、三部と段々センチメンタルになってきているから違和感を覚えるのです。それでも、肩車の親子が歩んでいく幕切れは、苦しみながらも再び一つの家族として歩み始めた姿であり、人間が営んでいく人生そのもので壮大な三部作のラストを飾るのに相応しいでしょう。  風土やカースト制度への問題提起などなど〝インド〟を映し出し、この一大叙事詩を作り上げたことは凄いとしか言い様がありません。いやぁ、インドにもサタジット・レイなる凄い監督さんがいたのですねぇ。歌い踊るばかりじゃない。さすがは映画大国ですな。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-10 18:32:39)《改行有》

55.  素直な悪女 《ネタバレ》 本作ではたびたび対象を画面の中央に捕えておらず、まるで固定カメラで傍観するような心持ちにさせられ〝何だよ~もう少しで見えるのに…〟というような窃視的感覚が生まれるのですが、これはチラリズムというものですね。BBの裸もバッーンと映すのではなく想像力をかきたてるように見せるあたりが巧妙で、まだ表情にあどけなさが残るにもかかわらずあの魅惑的な肢体が画面を支配しており眩しい限りです。そのBBがラストで踊りまくるシーンが圧巻なのですが、これは夫が彼女を平手打ちするシーンに対しているように思えます。と言うのも、この平手打ちは兄貴との喧嘩等のどの暴力シーンよりも痛々しく感情的に見え互いの愛の激しさの表われであり、これで彼女が家に戻ったのだと得心がいくのです。・・・それにしても生来の魔性の女を我が妻に演じさせ裸体をスクリーンに映し出したロジェ・ヴァディム監督は…やっぱり変態の気があるのでしょうね。[DVD(字幕)] 7点(2007-10-23 18:10:11)

56.  三人の狙撃者 《ネタバレ》 ほとんど家の中だけで行われる密室劇が緊張感たっぷりに撮られています。何人か死人がでますがいずれもあっさり処理されるのも逆に印象深いです。特に感電し機関銃を乱射しながら計画をぶち壊し殺されていく殺し屋が壮絶。道具としての銃の使い方なども巧く考えられています。しかし、やはり何と言ってもフランク・シナトラの悪役っぷりがとても素晴らしいです。キャラクター造型自体が秀逸なのですが、見事に冷静そうで神経質で今にも暴発しそうな線上を狂気いっぱいに演じています。最初に保安官が訪ねてきた時に見せる笑みなど異常に怖い。…ただ、何ヶ所か妙な繋がりの部分がある(カットされたのか?)のが残念です。それから、戦争の被害者のような殺し屋を描きながら、最後に夫の戦死が無駄ではなかったと語る妻、それに自己防衛としての子供の銃の存在と、戦争を否定しているのか肯定しているのか良く分からないところがあります。でもまぁ難しいことは考えずに観ればサクサク進んで行くテンポの良さと上映時間の短さがあるので十分に楽しめます。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-18 18:06:18)(良:1票)

57.  殺人カメラ 《ネタバレ》 内容は簡単で極めて教訓的な喜劇であり、作中に出る説明文だけでオチまで読めてしまうくらいなのですが、神が世界を創造するかのように村のジオラマ作りから始まり、一つの世界が構築されていくシーンからして寓話的でユニーク。主人公はまさに迷走中で、常に走り続ける姿には味があります。死ぬ際のポーズの滑稽さは幼稚にして品がありますし、〝悪魔の世界も実力主義〟と嘆くヨボヨボじいさん悪魔などは同情したくなるくらいで、独特の皮肉とユーモアが笑えます。 ただ一つ残念なのは、一回だけ巻き添えに写してしまうところがあるものの、せっかくの〝カメラ〟という道具が単なる殺しの道具でしかなく、カメラという特性を十分には生かし切れていないように思えるところです。例えば、〝善人に集合写真を頼まれる〟だとか〝自分が写されそうになる〟とか…自己嫌悪に陥るくらいつまらぬ考えしか浮かばないのですが、そんなことです。これでは別にカメラでなくとも良かったのではないかと思ってしまうのです。 まぁでも、写真は魂を抜くという迷信もありますから。煙の出所は知りませんが、イタリアにもその手の迷信があるのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 7点(2007-07-17 18:22:37)

58.  愛人ジュリエット 《ネタバレ》 邦題からして艶っぽい作品かと思ったら不道徳な方の意味ではなかったです;。むしろ対極的にミシェルが夢の中で行く忘却の村はまるでおとぎ話の世界です。如何なる障壁も愛で克服が可能なメルヘンと対照的な現実世界での愛の無力さというシビアな視点を詩情豊かに描いています。人間の深層心理を表わす夢を用いた描写で現実と連結性を持たせ夢の世界の〝青ひげ〟と現実の店主の顔が同じで行いも似通っていたりする(刑事も)あたりが面白いです。ちょっとした残酷童話であり現実の厳しさってものを改めて身につまされます。それにしてもあの結末、忘却こそ救いの道だという事でしょうか。う~ん、いつだってジュリエットとの間には障害が付き物なんですねぇ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-08 17:53:06)

59.  ローマの休日 《ネタバレ》 名作と名高いので期待し過ぎたせいか思ったほどでもなかったですけれども、最後の記者会見のシーンは良いですね。互いだけが分っている。悟られぬように確認しあい、無言で見つめ合い永遠の別れをする。ジーンとさせてくれますね。それから男二人で出来上がった写真を見るシーンも好きです。ほんの一日前、いや数時間前には現実であったのに今や写真に切り取られてしまい、忘れられぬ思い出となってしまったあの切なさ。楽しそうに語り合う二人の姿が良いです。ああいう時って話が途切れてしまうと無償に寂しくなるんですよね。オードリーがカフェでストローの袋を吹いて飛ばしたりと、ちょっとしたところが微笑ましい、まさに王女の恋に相応しい上品な作品でした。タイトルも素敵ですね。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-25 15:08:30)

60.  禁じられた遊び(1952) 私は基本的に同じ映画を複数回観ます。ですが本作はナルシソ・イエペスのギターメロディを聴いただけで、もう涙腺があぶないので二度目が観られません。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-23 17:07:01)

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