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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  みをつくし料理帖 これぞ邦画、邦画ここに有り。 この様な慈愛に満ちた良い映画の監督が角川春樹と言うのが予想外の驚き。 聞けば本作が最後の監督作品らしい。 良くも悪くも色々な作品を世に残した功績は讃えて良いと思う。 本作鑑賞のきっかけは、「事故物件」で知った女優の奈緒が出演していたからだが、 それ以上に、角川監督の有終の美に彩りを添える為に参集したであろう俳優陣の 演技を堪能出来たので満足度は高い。 藤井隆の頑張り、佇まいが只者では無い中村獅童、そして、要所で映画を引き締める窪塚洋介。 角川映画のヒロイン達も作品に花を添え、そして主演の松本穂香も可愛いだけでは無い、 陰陽のメリハリが付いた良い演技をしている。 観て良かった。[映画館(邦画)] 8点(2020-10-25 16:46:17)(良:1票) 《改行有》

42.  生きる LIVING 《ネタバレ》 この年のアカデミー最優秀主演男優賞は、ビル・ナイにあげるべきだったのでは。 黒澤明のオリジナルに最大限のリスペクトを示しつつ、静かに心に染み入る良作。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-18 21:47:49)《改行有》

43.  湯道 《ネタバレ》 邦画の王道。 しみじみと面白いです。 天童よしみとクリス・ハート、本当の親子に見えました。 それでは皆さんご一緒に「YOU DO!!」[CS・衛星(邦画)] 7点(2024-01-16 16:35:36)《改行有》

44.  パリ13区 《ネタバレ》 煎じ詰めると「3人の男女が紆余曲折を経て真に分かり合えるパートナーを見つける」お話。 鑑賞のきっかけは「燃ゆる女の肖像」で強く印象に残ったノオミ・メルランが主演の一人だから、と言うもの。 この点ではフランス映画らしく主演の男女三人が性衝動に忠実・正直と言う設定も有り眼福では有ったものの、 日本人の私としてはボカシ有りまくりの描写を観ながら「もう少し節度を保った方が・・・」と正直思ったのも事実。 会う度に棘のある会話ばかりしながらも、実は気が付くといつも一緒に居る黒人青年(マキタ・サンバ)とアジア系女性(ルーシー・チャン)。 中華料理屋で他の客が帰った後も会話を続ける描写は、観客にこの二人が根源的に繋がっているのだと言う事を判らせる上手い描写だと思った。 メルラン嬢演じる主人公もきっかけは過激な理由ながら、ちょっと変わった形で真のパートナーにめぐり逢う。 SNSを皮肉りながらも、二人が距離を縮めるツールもまたSNSと言うのが面白い。 エンドロールを観ながら、「いい映画じゃん」と納得した私。 本作はかなり過激な部類になるものの、こう言った市井の人々を主人公にしたフランス映画ってやっぱり秀作揃いです。 追伸  主人公の一人であるルーシー・チャンが途中から石野ようこに見えてきて仕方が無かった(爆)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-11-20 15:15:21)《改行有》

45.  オットーという男 《ネタバレ》 安定のトム・ハンクス。 上手いですねぇ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-10-24 09:18:06)《改行有》

46.  ハッチング―孵化― 《ネタバレ》 ホラーテイストのちょっと変わった親離れ・子離れ物語。 巨大な卵から孵った「これ」は、娘さんの内面を表したものなのか、イマジナリーフレンドなのか、 はたまた本当にこの世に生まれ出た「何か」なのか。 途中の幾つかの描写からすると、これは娘さんの内面を表したもの=実体は無いと言う事なのでしょう。 面白かったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-10-05 16:07:33)《改行有》

47.  ブラックアダム 《ネタバレ》 予想以上に面白かった。 ここまでの無敵キャラはそうはいない。 冒頭の殺しまくりのシーン、お子様は大丈夫かな... 私はDCもマーベルも映画でしか観た事が無いにわかファンなので、コミック含めた両世界のキャラクターにはそれほど詳しくない。 だから双方の世界で総じて似た様なキャラクターが登場するのは、映画化前のコミックの段階からDCとマーベルで互いに競って同類のキャラを登場させていた影響なのだろうかと思った。 特に本作の場合は同じ様な能力(魔力、巨大化、風、羽根)を持つキャラが大挙して登場したので余計にそう思えた次第。 それにしても・・・ おまけ映像で登場したヘンリー・カヴィル、彼がDCでスーパーマンを演じる事はもう無いそうで、本当にもったいない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-12 10:58:23)《改行有》

48.  AIR/エア 《ネタバレ》 本作を観た理由は以下の2つ。 ①マイケル・ジョーダンが大きく絡む話なのに殆ど登場しない展開との事、真相を確かめたくなった。 ②監督がベン・アフレックだから。私は俳優としてもよりも監督としてのベン・アフレックに注目しているので。 結論: とても小気味いい作品。 どちらかと言うと小規模の予算で作成されたであろう本作、でもそれが良い方向に作用している。 時代の空気感を表す為なのか、随所に散りばめられている80年代の音楽もいい具合に効いている。 芸達者になったマット・デイモン、阿吽の呼吸でチョイ役を演じているベン・アフレックを初め、 脇役の皆さんも良い演技をしているし、マイケル・ジョーダン役の人を殆ど登場させなかった(顔は全く出てこない)のは大正解。 もし顔が出ていたら、中盤以降に織り込まれるマイケル・ジョーダンの実際の映像が彼の人生を端的に示す為に 物凄く効果的に使われている事も有り、途端に陳腐な印象になっていたと思う。 ベン・アフレックは良い監督で有る事を再認識した次第。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-18 11:42:21)《改行有》

49.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 ラスト、意識だけの存在となった本郷健が一文字隼人に言う「風を感じさせてくれ・・・」と言う台詞を聞き、 まだ幼い頃に原作漫画を読んだ時の記憶が忽然と且つ鮮明に蘇って来て驚いた。 私自身がバイク乗りと言う事も多分に影響している事は否定しないが、「シン・ウルトラマン」よりも 遥かに面白かったと思った次第。[映画館(邦画)] 7点(2023-05-08 10:18:35)《改行有》

50.  ちひろさん 《ネタバレ》 終始緩やかに話が進む(でも登場人物全員何らかの影が有る)所は原作のエッセンスを上手く継承出来ていると思います。 原作は本当に良い作品なので、本作を観られた方は是非原作にも手を延ばしてみて下さい。 有村架純は大物女優の体を成してきた様な。[インターネット(邦画)] 7点(2023-03-03 13:39:09)《改行有》

51.  マリー・ミー 《ネタバレ》 古今東西老若を問わず、ほぼ例外なく世の中の男共が夢見る事、それは「格差愛」。 「ローマの休日」「ノッティングヒルの恋人」そして「7月7日、晴れ」(←これを出すな?笑)等々、 もはや普遍とも言えるこのテーマを、未だにイケイケのジェニロペと少々くたびれ気味(失礼!)のオーウェン・ウィルソンが新たに映画化。 全編どこかで観た様なシーンの連続ながら、本作はオーウェン・ウィルソンの少々疲れたその存在が良い具合にリアリティさと何とも言えない安堵感を作品にもたらしてくれています。 台本無し・ぶっつけ本番で臨んだであろう電撃婚発覚後の記者会見のシーン、魑魅魍魎が跋扈するマスコミのインタビューアー達への彼のコメントは、数学教師をしながら真面目に人生を生きて来た設定の彼のキャラが反映された、とても良いシーンだと思いました。 中々のお勧め作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-10 11:38:17)(笑:1票) 《改行有》

52.  ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行 《ネタバレ》 上映時間が長いのが玉に瑕ながら、制作者の映画愛溢れる秀作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-10 11:24:57)

53.  ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY 《ネタバレ》 【前置き】 「ボヘミアン・ラプソディ」の世界的な大成功を受けてなのか、本作の様な音楽界の偉人達の半生を綴る伝記映画が増えた。 客層は題材として取り上げられた人のファンや興味のある人が殆どだろうから、「その人」のファンが多ければ多い程、 言い換えればメジャーな人物が題材で有ればある程度の興行収入は予想できる。 オリジナルの演奏シーンやコンサートの様子も元々が観客に訴えかける事を目的に作られているから、作品に華を添えやすく感情移入もし易いので、この手のジャンルは映画製作者側に取っては手堅い部類なのかも知れない。 【本題】 とても丁寧に作られた作品です。 鑑賞される方は可能ならばご本人のMV等を一通り見直しておくと、その丁寧度合いが判るかと。 主演のナオミ・アッキー氏はご本人には全く似ていませんが、歌唱力の有る女優さんと言う事で起用されたとの事。 実際、ボイスオーバーが物理的に出来ない(音源が残っていない)リハーサルや次の曲を決めるシーンでの歌唱力は見事なものでした。 但し、「ボヘミアン・ラプソディ」の様に物語が進むに連れラミ・マレックの顔が段々フレディ本人に見えてくると言う様な映像のマジックまでには至らなかったのが残念な点です。 ホイットニー・ヒューストンの晩年は各種報道等で知られている様に、率直に言うと不幸なものでした。 一度頂点を極めた彼女が阿保な旦那の影響で落ちぶれて行く様は不憫でしか無く、 亡くなられてからまだ年数が浅い事も有り彼女のファンは観ていて堪らない気持ちになるでしょう。 実際、隣に座っていた妙齢の女性は途中から嗚咽されていました。 全盛期の彼女の輝きをライブやMVとは違った形で改めて見せてくれると言う点では本作は成功したのかと思いますが、 明るい気持ちで劇場を出る事が難しい評価が割れる作品だと思います。 新年明けて間もない1/3に鑑賞した本作、劇場は何と満員でした。 私も含めた殆どの日本人にとって、ホイットニー・ヒューストンを知るきっかけになったのは映画「ボディガード」だと思います。 実際、ホイットニーが「ボディガード」への主演をオファーされるシーンで明らかに劇場の雰囲気が変わりました。 まだバブルの残り香が日本にも残っていた時代に公開された「ボディガード」の爪痕と言うか、 日本に与えた影響を少々変わった形で思い返す貴重な経験が出来ました。[映画館(字幕)] 7点(2023-01-16 18:06:15)《改行有》

54.  アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 キャメロン監督の意気込み・気合が全編から煩わしい位に迸る文字通りの力作。 IMAX 3D HFRで観なければ本作の本当の価値は判らない、と言い切っても良い位。 だがしかし... 残念ながら一作目程は受けないだろう。 冒頭に記載した過剰なまでの意気込みと気合に観る側がどこ迄付き合えるか?で本作の評価は決まる。 私自身は、残念ながら途中で織り込まれるあからさまな捕鯨批判の描写(とにかく執拗極まりない)を目の当たりにし、 正直な所、「はい、貴方の言いたい事は良~く判りました」と辟易した思いだった。 それでもまだ、本作には敢えて劇場に足を運ぶ価値が有ると私は信じる。 それ程までに、本作の海中3D描写は本当に素晴らしいものだった。[映画館(字幕)] 7点(2023-01-09 16:02:05)《改行有》

55.  グレイマン 《ネタバレ》 ながら観のつもりが、いつの間にか集中して観てました。 テンポも良く一気に観させてくれます。 ライアン・ゴズリングはこの手のキャラが定番化してきましたね。 ブレードランナー2049のキャスティングは適役と思いましたが、 どんな危機を迎えても「この人ならなんとかしちゃうんでしょ」と思わせてしまうのは、 役者本人に取って果たして良い事なのか... 難しい所です。 嬉しい誤算はクリス・エバンス。 今迄のスーパー良い人役で鬱積したストレスを一気に解消するかの様な非人道極まりない明るい悪役を、 本当に楽しそうに演じてます。 物足りないのはクリス・エバンスの退場の仕方。 あそこまで悪役に徹していたのだから、最期はライアン・ゴズリングに徹底的に痛めつけられてから退場すべきだったかと。 あの展開で銃でバン!は無いです。(続編で実は・・・なんて展開は勘弁して貰いたい) 蛇足:ジェシカ・ヘンウィックはやっぱりREBECCAのNOKKOに瓜二つ。[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-02 09:38:41)《改行有》

56.  オールド 《ネタバレ》 この監督さんの場合、常に「シックス・センス」と比較され、一般人が思い付かない様な奇抜なオチを期待されるのが何とも可哀そう。 本作単体でみれば普通に面白かったです。 幼い娘さんが急成長しちゃっただけでなく、なんとまあご懐妊までしちゃってテントの中から登場するシーンは意表を付かれました。 一歩間違えば趣味の悪いコントになりかねない様な描写ながら、前振りが効を奏して気味悪くも印象深いシーンになってました。 私的には主人公夫婦が年老いていく描写も印象深いものでした。 旦那さんは目が見えなくなり、奥さんは耳が遠くなる。 普通はゆっくりと訪れる老化現象が短時間で現れた事への絶望的な思いと、それを受け入れざるを得ない妙に達観したかの様な描写は、私と妻の将来を考えるきっかけになりました。 オチはこの監督さん特有のズッコケ系では無く極めて真面目なもの。 このオチをどう捉えるかはこの(出たがりの)監督さんの何が好きなのか次第で評価が判れるのでしょう。 星新一や初期の藤子不二雄の短編と同じテイストで、私的には充分有りでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-13 12:09:10)(良:1票) 《改行有》

57.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 サム・ライミ監督作品と言う事も有り鑑賞。 お約束のブルース兄貴登場、やはりおいしい所を持って行く。 GODZILLAの頃から可愛い女優さんだなとAvengers~TVシリーズ含め注目していたエリザベス・オルセン。 真の主役は私だと言わんばかりの大活躍。ライミ監督らしいホラー味の演出も有りほぼ出ずっぱりで眼福。 それにしても全く救い様のない幕の引き方はかなり不憫。 兄貴は短命、愛する人の命を自ら奪い天涯孤独の身。 そりゃあ直接の原因を作ったストレンジを敵視するのも無理は無いが・・・ マルチバースの設定を上手く活用して復活出来ないものか? 本人が幕引きを希望したのなら止むを得ないが。 それにしても、際限なく風呂敷を拡げ続ける本作関係者の貪欲さ・情熱には恐れ入る。 これで次作以降は今迄「諸般の事情」で関係性を持たせられなかった例の四人組や、 鉤爪お兄さん達の登場も有り得る展開になってきた。 と言う事は、「俺ちゃん」との繋がりも充分考えられる訳で、果たして本シリーズ完結(するのかな?)まで 果たして私は生きているだろうか?などと余計な心配までする始末。 勿論私は気力と財力の追いつく範囲でフォローし続けますよ。[映画館(字幕)] 7点(2022-05-09 09:38:01)《改行有》

58.  アネット 《ネタバレ》 レオス・カラックス作品を観るのは前作「ホーリー・モータース」以来。 私はバリバリのカラックス監督のファンでは無いのでこの場で蘊蓄を並べるのは他の皆様にお任せしますが、 あくまでも前作との比較と言う意味では、「(前作に比べると)かなりまともな作品だなぁ」と言うのが最初の感想。 その反面、前作では観客各々が判らないなら判らないなりに、目の前で繰り広げられる音と映像を追いながら 何を言いたいのかを自分なりに考察する一風変わったスリリングな体験が出来ましたが、本作ではその類の面白みは減少した様な。 詳細は伏せますが、本作で最も映像表現に力を入れなければならないと思える存在を〇〇〇〇にしたのは物凄く興味深い所。 本物の○○〇や〇〇を使ったらクレームが付くのは必至なので、本作の表現方法は止むを得ない事だったのかも知れないが、 結果としてその方法が余計に本作の寓話性を強調する事に効果を発揮している様に思えて面白かった。 他、幾つか列記します。 1.アダムドライバー、人気者ですね。歌は決して上手いとは言えないけれど適役だったかと。 2.マリオン・コティヤールさん、貴方の大ファンとしては只一言「有難うございます」とだけ言わせて頂きます。   (この感想の意味は本作を観れば判ります爆)。 3.私の映画体験上では〇〇〇シーンをミュージカルにしたのは、年齢制限が付くそれ系の専門作品以外では本作が初めて。   もしかして史上初? 4.いくら撮影とは言え、雨の中ノーヘルで二人乗りは危険ですよ。 (2022/4/9 立川シネマシティにて鑑賞)[映画館(字幕)] 7点(2022-04-19 18:12:30)《改行有》

59.  ウエスト・サイド・ストーリー(2021) 《ネタバレ》 【前書き】 実は旧作に関しては殆ど記憶が無い。 鑑賞したのはたった1回のみ、それも数十年前のTV放送・日本語吹き替え版。 やたら長く感じたのと、マリアの声を担当していたのが確か大竹しのぶで、 子供心に「ずいぶん棒読みな声優さんだなぁ」と漠然と思った位しか記憶していない。 翻って本作、鑑賞の理由は大きく2つ有り、一つはスピルバーグ監督作だからと言うもの。 今この時代にスピルバーグが本作を自らリメイクする事を決めたのは、 企画立案当時のトランプ政権がもたらしたあらゆる事の分断を主に、 スピルバーグなりの何らかの主張がしたかったからでは?と考えた事と、 某音楽配信サービスで偶然耳にした曲「Maria」「Tonight」の歌詞がベタな内容ながら その美しい旋律も有りやたらと印象に残り、劇場の大スクリーンで体験すべきだと思ったから。 劇場公開も終盤となり、近隣の映画館では1回/日の上映まで回数が減らされていたが お客さんの入りは約8割、リアルタイムで旧作を楽しんだと思われる年配の皆様も多かった。 【本題】 TVで観た旧作の全てを仔細に覚えている訳ではないのだが、かなり忠実に旧作に倣った作品に纏めている印象を受けた。 序盤のダンスホールでの群舞シーンは劇場鑑賞で無ければ迫力の半分も伝わらないのかと思う。 内容的には私が歳を取った(齢54)のが一番の影響だと思うが、終始刹那的に行動する若者達に対し、 共感と言うよりは保護者の一人になった様な不思議な感情・感覚を覚えた。 そして、教科書的な感想になってしまうが本作が絶望的な迄に悲劇に徹している事を通じて、 「争い」は誰も幸せにはしない事を改めて思い知らされた。 それが例え若気の至りが招いた悲しい殺人事件だとしても、一人の狂った独裁者が独善的に自らの砂上の楼閣を世界に誇示せんが為の戦争だとしても。 人間は生物だ。なので同類が増えすぎると自らの生存本能の一環で野生動物と同様に「数を減らす」行動に出るらしく、 始末の悪い事に食物連鎖の頂点にいる為、口減らしの為に愚かにも戦争をするのだと言う文献をだいぶ前に読んだ事が有る。 本作のラストは文字通り登場人物の全員を不幸のどん底に叩き込んでいる。 愛する婚約者を失う、兄と恋人を一度に失う、将来を楽しみにしていた若者を目の前で失う、将来有望な理系の学生が殺人の罪を犯すことで将来を棒に振る... リメイクするならば登場人物の再生の一端を描く様な事も出来たと思う。 でも敢えてそうしなかったのは、旧作に対するスピルバーグの尊敬の表れと、上記述べた様な人間の愚かさを敢えて前面に押し出し、 過去の名作リメイクの形を借りて鑑賞した皆に色々と考えさせたいとスピルバーグが考えたからではないだろうか。 劇場から自宅に向かうバスの中、スマホで「Maria」を聞きながらいろいろな考えが渦巻いて私は叫びだしそうになってしまい焦った。 鑑賞前はまさかこんな気持ちになるとは思ってもいなかった。 これも映画の醍醐味の一つなのだろう。 戦争反対。ウクライナに平和を。 追伸 街の陰影を強調したエンドロール、素晴らしいです。[映画館(字幕)] 7点(2022-03-21 10:32:49)《改行有》

60.  ドリームプラン 《ネタバレ》 2022/3/28追記 祝! ウィル・スミス念願のアカデミー主演男優賞受賞!! と素直に書けない状況になっちゃいました。 なんだかなぁ・・・ ------------------------------------- 私の周りに実際にこんな人が居たら面倒くさいだろうな...と思わせるクセの有る実在の人物をウィル・スミスが好演。 随所に出てくる自らの出自や生い立ちに絡めての娘や妻への説教シーン、確かにくどいがビーナス&セリーナ姉妹が テニス界に於いて黒人を代表している様に、ウィル・スミス自身も俳優業で長年黒人代表の看板を背負って来た訳で、 その少し醒めた様な眼の光も併せて尋常ではない説得力が有った。 個人的には「インデペンデンス・デイ」以来のファンなので、オスカーあげてもいいかなと思う。 奥様役の女優さんは初見だが、この方も素晴らしい演技をしていた事にも触れておきます。[映画館(字幕)] 7点(2022-02-28 11:19:44)《改行有》

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