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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. 告白(2010) 画面いっぱいに蔓延る“悪意”のどす黒さ。 それをフィクショナリズムに徹して描くことで生まれる没入感。カタルシス。 序盤や終盤でテンションにムラのありがちなこれまでの中島作品でしたが、 この作品は何の淀みもなく突っ走る。あの手この手を駆使した演出方法にお腹いっぱい。 学級崩壊気味の教室のなかで、松たか子の語りに徐々に耳を傾けてゆく生徒たち。 あの序盤の場面だけで凡百の映画とのクオリティの違いを思い知らされる。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2010-08-22 02:07:23)《改行有》 42. シャッター アイランド オチにはそこそこ驚けたが、そこへの持ってき方がイマイチの脚本。しかし、そこはこのテのジャンルはお手の物のスコセッシ監督。「ケープ・フィアー」でも感じたことですが、この監督は豪雨の夜というのを演出するのが非常に上手い。サスペンスフルなカメラワークと照明技術が、やや引っ張りの弱い脚本の弱点を救ってます。[映画館(字幕)] 6点(2010-08-17 23:48:03) 43. アイアンマン2 《ネタバレ》 見せ場が三つしか無いということにびっくり。何だか余計な要素ばかりが増え、かつ掘り下げもされてない印象。ただし、S・ヨハンソンの大活躍シーンで+1点。[映画館(字幕)] 5点(2010-08-17 23:35:09) 44. アリス・イン・ワンダーランド 《ネタバレ》 前半の描き出しこそ悪くは無いものの、原作にあった気持ち悪くなるほどのシュールさは物語が進むにつれて陰を潜め、終わってみればアドベンチャラスな印象ばかりが残る期待はずれな作品。[映画館(字幕)] 5点(2010-08-17 23:33:27) 45. 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! いかりやの不在、そして柳葉やユースケが実質不在でも、踊るは成立するのだなと変に感心した一本。織田裕二の強さを逆説的に思い知らされる結果に。[映画館(字幕)] 5点(2010-08-17 23:28:35) 46. 借りぐらしのアリエッティ 皆さん仰せの通り、世界観の描写にのみ突出しており、人間ドラマの深みは足りず、特にこれという見せ場無く終了するかなり淋しい作品。そんな反応をジブリ側も想定しているであろうことがまた気に障る。また数年後に大作を発表して、「アリエッティが俺達の本気だと思ったか?」などと鼻高々になるのだろうか。なんかブリーチみたいでやだな...[映画館(邦画)] 4点(2010-08-17 23:26:09) 47. トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 最高の娯楽作に必要な三要素……笑い、スリル、感動。常にそれを実践してきたという土壌のあるピクサーが、本気を出すとどうなるかが証明された。特に斬新な試みがあるわけでもない、どちらかといえば予定調和なラスト。しかし、三要素をブレずに描ききり、最大限に伸ばすことができればこれほどのクオリティになるのかと改めて思い知らされる。聞きしに勝る完璧な作品。[DVD(吹替)] 9点(2010-08-17 23:22:25)(良:1票) 48. インセプション なんという入り組んだ映画だろう。他人の夢に侵入できるという設定が、既に前提に過ぎないというすさまじさ。インセプションというアイディアを人間ドラマと絡ませたC・ノーランの手腕に脱帽。但し、それでもまだアイディアが先にいきすぎて物語が追いつききれてないという印象も否めない。しかし、個人的にはまさにあれしかないという終わり方だった。[DVD(邦画)] 7点(2010-08-17 23:17:32)(良:1票)
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