みんなのシネマレビュー |
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581. 刑事コロンボ/断たれた音<TVM> チェスを題材にしたエピソード。副題のとおり、ポイントは犯人が耳につけている補聴器で、 チェスはコロンボが犯人の目星をつけるための小道具代わりに使われてます。 犯人が残した矛盾を一つ一つ集め、最後はお得意の仕掛けと、安定感のある流れ。 もちろんコロンボのキャラも、いつもどおり楽しめます。[DVD(吹替)] 5点(2012-07-04 04:27:33)《改行有》 582. バージニア・ウルフなんかこわくない 最初から最後まで、ひどい夫婦喧嘩を舞台劇のような作りで見せた映画。 画面の向こうで飛び交う罵詈雑言の嵐。主役二人以外で登場してくる若い夫婦も、 火に油を注ぐだけの存在で、何の役にも立たず。リズのまるで素でやっているような、 怒気に溢れた演技はとても印象に残っている。"夫婦喧嘩は犬も喰わない"ではないが、 鑑賞者はひたすら傍観者になるばかり。二人はいったいどんな結末を迎えるのか。 実験映画のようなドラマで、なかなか面白かった。[DVD(字幕)] 5点(2012-07-03 01:24:58)《改行有》 583. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM> 知り合いの前科者を犯人に仕立て、完全アリバイの遂行を目論むカメラマンのエピソード。 他の刑事たちの目はごまかせても、コロンボの目はごまかせない。 状況だけ見れば確かに前科者が犯人。でも別の角度から見れば・・・・・・。 コロンボの仕掛けは、まさに逆転の発想。安定感のある面白さ。[DVD(吹替)] 5点(2012-06-28 01:45:19)《改行有》 584. 誰が為に鐘は鳴る とても古い映画だが、「風と共に去りぬ」と同様にスケールが大きく、 当時としては大作だったことが窺い知れる作品。戦火の中のラブストーリーということで、 いかにも粗が目立ちそうな設定だが、ストーリーは予想以上にうまくまとまっていた。 ただ主人公は重大な任務を請け負っているので、そちらのお話にも力を入れなければならず、 多少ラブロマンスとどっちつかずの感はなきにしもあらず。バーグマンは本当にきれいだった。 主人公のゲイリー・クーパーもラストに男らしいシーンを存分に見せてくれる。 格別ドラマチックな展開はないが、映像もきれいだし、それなりに見応えはあるクラシック映画。[DVD(字幕)] 5点(2012-06-24 13:56:34)《改行有》 585. 白い恐怖(1945) ロマンスを絡めた、ちょっと変わった内容のサイコサスペンス。 グレゴリー・ペックは相変わらずカッコいいし、バーグマンも透明感があってきれい。 堅物の女医さんが恋に落ちる描写は面白いんだけど、肝心のストーリー展開が粗っぽく、 シナリオの完成度としての高さはあまり感じなかった。それでも一応ヒネリやオチがあり、 ヒッチコックらしい安定感とともに、普通に楽しめるサスペンスではないかと・・・。[DVD(字幕)] 5点(2012-06-21 04:10:23)《改行有》 586. 刑事コロンボ/意識の下の映像<TVM> サブリミナル効果を使った犯行ということで、コロンボが証拠固めと凶器探しに奔走。 犯人側の状況設定、バリエーションに富んだ犯行内容が、このシリーズの面白いところ。 もちろん犯人を徐々に追いつめていく、コロンボの独特のキャラも見ていて楽しい。 ラストの仕掛けはちょっと読めてしまうけど、安定感のあるエピソードに仕上がってます。[DVD(吹替)] 5点(2012-06-20 14:25:34)《改行有》 587. 刑事コロンボ/第三の終章<TVM> 計画犯と実行犯が別々にいるという、ちょっと変わった設定のエピソード。 完全犯罪を目論んでも、偶発的な出来事だけは予想できず、本作の犯人の殺人計画には、 この偶発的な出来事が二つ起こります。コロンボは推理を重ね、アリバイ崩しと証拠固めに、 巧妙な罠を仕掛けていくのだが、相変わらずの安定感。犯人役の俳優さんもアクの強さがいい。[DVD(吹替)] 5点(2012-06-18 12:58:12)《改行有》 588. 遠雷(1981) バブル経済の直前、都市化の波に晒されながらも、農業に従事する青年の姿を描いたドラマ。 掴みどころの難しい作品だが、時代背景や生活環境、周辺の人々とのエピソードを通し、 主人公の満たされない心情をさりげなく描いているという点では人間ドラマに近い作り。 土着性、人間の泥臭さといったテーマもあるのだろうが、彼とは対照的なキャラの友人とともに、 シラケ世代と言われた当時の青年像もよく表現されていた。一番メッセージ性があったのは、 石田えりのヌードだったが・・・。[DVD(邦画)] 5点(2012-06-13 08:50:35)《改行有》 589. ボーイズ・ライフ 実話らしいが、少年の在りし日のエピソードをただ思い出して描いているといった内容で、 メッセージはちょっとこじつけといった感も。主人公の繊細さをディカプリオが好演、 デニーロは相変わらず安定感のある演技で物語に緊張感を、エレンの異様に色っぽい母親役と、 キャスティングだけはよかった。主人公のカマっぽい友人のキャラがやけに立っていたので、 どうせならこちらを核にしたストーリーにすればよかったのに・・・。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-06-11 11:49:02)《改行有》 590. 刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM> 犯人役に感情移入しやすいストーリーで、完全犯罪という印象はないけれど、 たった一つの不審点から仮説をたて、状況証拠をこれまた一つ一つ集めていく。 犯人による必死のトリックも、最後はお得意の仕掛けと、コロンボらしいエピソードだった。 今回はロケも多く、いかにもテレビ映画といった感じ。犯人役の俳優さんは、 実際に有名なカントリー歌手らしく、知っているとなお楽しめるかも・・・。[DVD(吹替)] 5点(2012-06-08 10:29:30)《改行有》 591. アウトサイダー(1983) 青春群像劇かと思いきや、その内の三人に焦点を当てており、話があちこち飛ばないので、 とりあえず観やすかった。オーソドックスな作りでベタといってしまえばそれまでだが、 青春映画はこれでいいんじゃないかと思う。公開時は当然わからなかったけど、 若いときの有名な俳優さんがたくさん出演しているので、そのあたりも見所の作品。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-05 09:38:47)《改行有》 592. 刑事コロンボ/ビデオテープの証言<TVM> 監視カメラをアリバイ作りに使用した犯行ということで、 犯行現場がばっちり映っちゃってるわけだから、これは犯人側にとっても大きな賭け。 今回のエピソードはコロンボの仕掛けはなく、取り立ててオチに妙味もないけど、 彼の推理はもちろん、鋭い直感力が楽しめる内容には仕上がってます。[DVD(吹替)] 5点(2012-06-04 09:31:31)《改行有》 593. 刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM> 殺人現場の目撃者がいるという、シリーズの中ではちょっと変わった設定のエピソード。 今回の犯人は名高き元軍人ということで、目撃者の心理が微妙に変化していく様が面白い。 コロンボの仕掛けは特別ないけど、コレクター特有の物へのこだわりや几帳面さなど、 人間の深層心理に的を絞っているようで、心理学者のようなコロンボの名推理が見所。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-31 07:07:40)《改行有》 594. 帰らざる河 寡黙で物静かな西部の男のカッコよさを描いたドラマ。 ストーリーはほとんどの人が序盤で予想できるほどのストレートさで、妙味はないです。 見所は大自然を舞台にした風景と主役二人。カラーなのでとてもきれいで観やすく、 ロバートの男臭さとマリリンのコケティッシュな魅力はやはりインパクトがある。 ガンファイトはほとんどないけど、西部劇といえば西部劇らしい映画かな。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-30 17:51:31)《改行有》 595. 刑事コロンボ/自縛の紐<TVM> 現場に残された不自然な状況の一つ一つを、地道な調査で解き明かし、 徐々に犯人を追いつめていくコロンボ。彼独特のキャラが色濃く出ていて面白い。 犯人にとっての唯一の拠り所は殺害時刻の完璧なアリバイだが、その完璧さが・・・。 オチも実にコロンボらしいエピソード。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-27 05:50:29)《改行有》 596. 影の車 松本清長原作。不倫にハマった男の心理状況を描いたサスペンス。 加藤剛、岩下志麻、小川真由美と中々の役者揃いで、加藤剛の神経質な主人公の役は適役。 心理的に徐々に追いつめられていく描写はいいのだが、全体的に流れがやや淡々としており、 主人公の心理は理解できても緊張感が今一つ伝わってこない。最後のオチも同様で、 盛り上がりがなく終わってしまったなという印象も。小川真由美は単なる添え役だし、 お話自体に取り立てて大きな展開もないので、原作自体が映画向きではないのかもしれない。 小粒な佳作だが、それでも清張が好きな人なら楽しめる範疇の作品。[DVD(邦画)] 5点(2012-05-26 05:56:08)《改行有》 597. 刑事コロンボ/二つの顔<TVM> コロンボのキャラが妙味のシリーズ。犯人の顔と犯行シーンを、 冒頭からたっぷり見せてくれる展開は変わらないけれど、今回は双子という設定なので、 どちらが殺しをやったのか、最後まで鑑賞者の推理力を刺激してくれる。 シリーズの中では異色作の範疇だとは思うけど、これはこれで面白かった。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-25 09:20:20)《改行有》 598. 女は女である 単なる男と女の痴話喧嘩を描いた内容なれど、カラフルな色彩にポップな映像演出と、 遊び感覚を目一杯詰め込んだ娯楽性の高い作品に仕上がってます。 明るく楽しいコメディーということで、ゴダール作品の中では比較的取っつき易いのかな? フランス映画が好きな人、特にヌーベルバーグ好きには十分満足できる映画かと。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-24 08:57:21)《改行有》 599. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺 終始コミカルな人情劇に徹した、丹下左膳のちょっと変わったエピソード。古い映画なので、 映像と音声は悪いが、左膳と彼が居候をしている矢場の女将との会話や様子が面白く、 また大河内傳次郎の独特のセリフ回しがとぼけていて、見ているだけで笑えます。 でもやっぱりチャンバラシーンは見たかったかな。そのシーンのフィルムはあるらしいけど・・・。 バックの音楽がちょっと大き過ぎて、役者の声が聞き取りづらい部分あり。[DVD(邦画)] 5点(2012-05-21 09:24:35)《改行有》 600. 刑事コロンボ/仮面の男<TVM> 5thシリーズはこれまでのコロンボとは、ひと味違う設定のお話が目立つが、 本作もCIAが絡んできたことで、コロンボがいかにも動きづらそう。登場人物がやや多めで、 コロンボのキャラ描写が少なく、アリバイ崩しのシーンは相変わらず面白いんだけど、 ドラマとしてのキレは今ひとつだったかな。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-18 05:28:05)《改行有》
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