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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1454
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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601.  無法松の一生(1958) 《ネタバレ》 未見にもかかわらず、何故か観たようなつもりになっていた映画っていうのが自分の中に結構あるんですが、これもそのうちの一本。オリジナル=モノクロ阪妻版は大昔、子供の頃見た記憶があるけど、あまりに昔過ぎてよく覚えてないや(笑)先日観た川島雄三監督「わが町」(8点)で辰巳柳太郎が演じたタアやんと同じく、いまやほぼ絶滅種となった「正しい日本快男児の美徳」標本のような魅力的な男の一代記。画面作りや演出も、非常に厚みがあって丁寧で感心。内務省の介入で肝心なシーンをカットせざるを得なかったという、オリジナル版への稲垣監督の熱き想いが伝わってきます。憧憬の対象、吉岡未亡人が高峰秀子っていうキャストも文句なし。今の感覚だとこの未亡人が都合のいいように松五郎を使っていると感じてしまうのはどうしても無理からぬ事だが、明治時代ならこういう身分の格差はごく自然的なものだったはず。ジレンマに懊悩する三船の無償の献身愛っぷりに、とにかく自分は泣かされました。多分、序盤ちょっとだけ出てきた吉岡大将=芥川比呂志の男っぷりに惚れたせいじゃないかなあ・・・。あの旦那がたいした事のないフツーの亭主だったら、あそこまで未亡人に対してストイックな態度を取らなかったんじゃないかと自分は思うんですよね。それだけに花火の夜、遺影の前でうなだれる、彼の苦悩の大きさが実感として観客にも伝わってくるわけです。「正しい日本映画の美徳」が顕著に現れた秀作として高く評価させて頂きます。[DVD(邦画)] 9点(2008-03-07 16:26:36)(良:1票)

602.  華岡青洲の妻 《ネタバレ》 先日観た成瀬の「娘・妻・母」での高峰秀子VS原節子のバトルは、自分としてはかなり消化不足だったので、今回は若尾文子との唯一のバトル作品をチョイス。こりゃ凄いわ・・・全編息をつかせる暇もなく、堪能させてもらいました。両実力派女優二人が、それぞれ受けの芝居、攻めの芝居を攻守交替しつつ、存分に演技合戦を楽しんでいるっていう感じ。このお二人にかかっては流石の青洲=雷蔵氏も影が薄い。初めて息子青洲と寝床を共にする嫁加恵(若尾)を見送る、横たわる母於継(高峰)の嫉妬の視線の怖い事怖い事・・・。基本的にエゴイストなこの息子を間に挟みさえしなければ、この嫁姑二人結構ウマがあったんじゃないかと思わせるところに宿命的な悲劇を感じますね。少女時代からの憧れの人に見込まれた時の歓び、やがて嫁として肩を並べ、追いつき追い越していく女の成長を的確に演じる若尾文子ももちろん申し分ない。後半の「私を、いいえ私を使って!!」と人体実験を雷蔵氏に二人が申し出るシーンがこの映画のクライマックス。その後の於継の慟哭も含め、凄まじい葛藤シーンの連続。ひとつだけ残念だったのは、於継が亡くなるシーンがなく、何故かナレーションだけで済ませてしまった事。これを描かなかったのは片手落ちだったのでは?於継臨終シーンでの加恵との最期のやり取りが観たかった。[DVD(邦画)] 8点(2008-03-01 12:27:36)(良:1票)

603.  夜の豹 口八丁手八丁、二枚目気取りのフランク・シナトラが得意の甘い歌声を武器に、居並ぶ美女軍団を骨抜きにしてしまうバックステージものミュージカル映画。古き良き時代の雰囲気が画面から漂ってくるのは良いけれど、こんな調子が良いだけの図々しい男にはてんで共感出来ません。「ギルダ」と「ピクニック」でそれぞれ僕を陶然とさせてくれた美女リタ・ヘイワースとキム・ノヴァク、有閑夫人を演じるリタはこの時期だともうかなり容色が衰え気味、キムは綺麗には綺麗だけどこのヒトってやっぱり芝居が上手くないのが難。細かい感情表現がやたら下手。これオリジナルの舞台キャスト通りの、主役は人なつっこいジ-ン・ケリーの方が多分良かったんじゃないかなあ・・・。[DVD(邦画)] 5点(2008-02-25 11:11:23)

604.  世界大戦争 《ネタバレ》 ・・・申し訳ありません。本当に不謹慎ながら、私はこの映画途中までずっと、「一体、いつ戦争始まるんだろう~?」といとも呑気に構えて観てました・・・。二度の未遂、あとタイトルの漠然とした軽やかさ?からか、もっと荒唐無稽な「地球防衛軍」みたいな内容か、夢オチになると踏んでたんです。ところが、まさかまさかの終盤、世界終末無常観満載のこんな絶望的なクライマックスが控えていようとは夢にも思わず・・・。何となくその前年に公開されたアメリカ映画の「渚にて」に触発され、当時のニッポン映画特撮技術陣の粋を集め大いに意気込んで製作されたフシがありますね。無論、核兵器唯一の被爆国として当時の世界情勢を黙って見てはいられないっていう怒りも画面から受け取れる。「兄弟たちよ!まだ時間はある・・・」「渚にて」の最後のメッセージは、この映画にこそよりふさわしかったように思います。点数が低めなのは、考えていた内容とのあまりのギャップに驚愕した、浅はかな自分の不徳を戒めるが故とお考え下さい。東宝さん、これ今リメイクしたら如何すか?あ、でも相応しい役者がいないか・・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-25 09:44:08)

605.  ハナ肇の一発大冒険 「寅さん」以前の山田洋次=ハナ肇=倍賞千恵子ラインの作品を観るのはこれが初めて。 クレイジー・キャッツを知らない世代の人間としては、当時のハナ肇氏の人気の所以がイマイチピンと来なかったんですが、これを観て、彼に絶大な人気があったのに納得。濃ゆい彼の外観プラスキャラクターと、倍賞さんの淡白な感じが絶妙なコンビネーション。一目でお人よしの正直者と解ってしまう満面の笑顔がいいですね、ハナ肇って。オハナシはいささか間の抜けた「典型的巻き込まれ型アクションコメディ」。肝心のダイヤモンドの扱いが杜撰過ぎるし、幾らカーナビがない時代とはいえ、無計画・無防備・無謀なアルプス越えには閉口したが、常に「ああ・・・どっか行きてえなあ・・・」と思っている日常生活脱出願望が強い自分にとっては疲れきっていた金曜の夜の息抜きとしては充分な出来。山田監督の演出は当時から泥臭くないのが救い。一体どこから防寒具やら、担架代わりの橇やらを調達して来たんだ・・・?そういった細部がいかにもご都合主義だけど許す。妹の倍賞美津子がどこで出てくるのかと思ったら、ナルホド、こう使ってきましたかあ・・・(笑)[DVD(邦画)] 6点(2008-02-23 10:31:48)《改行有》

606.  穴(1957) 《ネタバレ》 自分の市川崑監督の追悼レビューは大映時代のこの小品で。この時期の市川監督って、果敢に既存の日本映画作家が誰もやらなかった映像表現、キャラクター造りを率先して行っていたっていう印象があります。常に時代の一歩先を見据えていた作家的高揚期といったら良いか。しかもそれら実験的作品の殆どが結果的には成果を収めている、これは物凄い事だと思います。この小品も一見プログラムピクチャーを装いつつ、アングルや各ショットに意匠を凝らし、様々な冒険が施されていて面白い。ただ一連の「大映現代劇」の例に漏れず、どこか重っ苦しい暗鬱な雰囲気がこの作品にも覆われている。ヒロインの京マチ子も百面相的大奮闘の好演だけれど、豊満な肉体ゆえの鈍重さが仇となっているシーンも幾つか見受けられた。ラストの船越英二の飛び込み○◎の決めポーズ、あれって笑うトコなんですよねえ・・・?これがもし東宝で製作されていたたら、もっと軽快な感触の作品になっていたかも。う~ん、初期東宝時代の市川監督コメディ作品群がもっと観たい![DVD(邦画)] 7点(2008-02-22 13:57:05)(良:1票)

607.  毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~ 「記憶の棘」に続き、最近の二コールの出演作選択の迷走ぶりを象徴するような怪作。何の知識もないまま、この作品を見た自分は全編「おっ?おおっっ?うおおおっ???」の連続。鑑賞し終わった後、ヒロインが実在するダイアン・アーバスという有名な写真家だっていうのを知るに及んで、ようやく一連の彼女の奇矯な行動と、一種異様な欲望が何となくではあるが理解出来た次第。「毛皮のエロス」というより、これは「毛のエロス」。二コールがロバート・ダウニー・ジュニアの○○を、真面目くさった顔して丹念に処理するシーンは名珍シーンとして映画史に残りそう(笑)。それにしても二コール・・・、この手の作品に覚悟して出演するならするで、後ろ姿でもヌードはスタンドイン使ったらいけないんでないかい?ある程度ダイアン・アーバスという人間の人となりを知らないと、邦題タイトルからついエロを期待してしまう人には、不可解極まりない作品かと思います。二コールは近作、「ライラの大冒険」でようやく王道コースに戻ってきたようで一安心。[映画館(字幕)] 4点(2008-02-18 15:01:38)

608.  ボーン・イエスタデイ(1950) 「イヴ」のベティ・ディヴィスと「サンセット」のスワンソンを押しのけ、この年のアカデミー最優秀主演女優賞を獲得したジュディ・ホリデイの代表作という事で、ずっと以前から観たかった作品。この女優さん、自分は「アダム氏とマダム」の脇役でしか他の作品で観た事ないんですが、キャリアが先細りになったのはどうしてなんだろ?舞台が本職だったからか?そもそもが彼女主演の舞台での当たり役の映画化という事で、かなり巧みなコメディエンヌぶり。カン高い声質に非常に特徴がありますね。もしかして映画界ではこの声がネックになって役柄が限定されてしまったのかな?無言でポーカー・フェイスのまんま、トランプをしてるシーン手捌きなんか妙に可笑しくて大爆笑。無学無教養の女性をレディに仕上げていくっていうプロットは、同じジョージ・キューカー監督後年の「マイ・フェア・レディ」を想起させられるものがあります。ちょっと展開がこの監督らしく、上品でおっとりしすぎてるかなあ・・・。メラニー・グリフィス主演のリメイクのがここでの評価高いんですね、今度観てみよ。ホールデンも相手役として申し分ない。この人って単独主演より、ヒロインの魅力をより引き立たせる二枚目の方がやっぱりお似合いです。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-17 11:57:26)(良:2票)

609.  喜劇 開運旅行 映画館やテレビで何回か見ているにもかかわらず、途中まで来てやっと「あ~、これって前に見た事あるじゃん!」って思ってしまう映画。出来もまあ、その程度って事ですかねえ・・・(笑)松竹の「旅行シリーズ」って、一番最初の「集金旅行」は文芸+観光要素たっぷりっていうノビノビした佳作だったけど、以後どんどんタッチが泥臭くなっていくんだなあ・・・。これも旅行先ご当地の観光というより、特急列車内でのあれこれドタバタ騒ぎのが印象に残ってます。まあ、食堂車ウエイトレス役倍賞さんのコメディ演技が観られるのが一番の収穫かも。[映画館(邦画)] 5点(2008-02-16 11:06:32)

610.  夕べの星 《ネタバレ》 何かこれ、ところどころでめったやたらに泣けて困りました。もちろんこれは前作「愛と追憶の日々」ありきの続編なのだけど、監督だけは変わったとはいえ、催涙効果抜群の私の大好きなテーマ曲も、人物のキャラクターも全くそのまんまなのがホント嬉しい。どうしてアメリカ人って、会話の端々にピリッとした皮肉やユーモアを交えるのが易々と出来るんですかねえ・・・?こういう脚本が巧く出来た映画を観るたんびにそう思います。映画の中では写真のみの登場だけれど、前作で亡くなったエマ(デブラ・ウインガー)が、全編にわたって登場人物たちを支配しつつ、ストーリーに濃い影を落としているって感じ。なるほど、あの奔放なジュリエット・ルイス扮する娘は、母親のDNAを引き継いだ娘に立派に成長したわ(笑)老いてもなお枯れない、シャーリー・マクレーンがやっぱりここでも好演。ただラストはジャック・ニコルソンとの海辺のシーン辺りで終られた方が映画としては余韻が残って良かったかもなあ・・・。オーロラの生涯最期の最期まで描いたのは完結はしたけれど、屋根の上に更にもうひとつ軒を重ねてしまったみたい。前作(7点)は見た時、まだ15かそこらのガキだったので、もう一度見直せば評価上がるかも。この前再見した「黄昏」と同じく、これもまた恵まれた環境の方の老後の人生ですね。[DVD(字幕)] 8点(2008-02-15 13:31:02)(良:1票)

611.  いつか眠りにつく前に 《ネタバレ》 10点満点をつけたティム・バートン監督「ビッグ・フィッシュ」のレビューで、私は「男性に迎合した作品」と書きましたが、これは似たプロットとして女性に迎合した「ビッグ・フィッシュ」。ファンタジー色よりも、より現実に近い形で母娘の愛情と人生の選択を描いた、最近の新作の中では正攻直球勝負の秀作だと思います。ファーストシーンから、自分は早くも心臓の鼓動が高鳴ってました。「ああ・・・これはきっと良い映画なんだろうなあ・・・」っていう予感がひしひしと。予感大的中です。長年撮影監督として数々の作品をモノにしてきたラホス・コルタイ初監督作品という事で、画面が素晴らしく綺麗なのも嬉しい。あちこちに散りばめられた含蓄ある深い台詞も、それを口から発する役者たち、あたかもヴァネッサ・レッドグレイヴやメリル・ストリープご本人の人生経験を踏まえた言葉にも思え、歳を重ねた彼女たちの静謐な佇まいと優れた演技にひたすら魅了されました。次女役のトニ・コレットってここ最近、出演作のチョイスが上手いですね。顔はちょっと猛禽系で怖いけど。女性陣が主体の作品なので、男性キャストの影が薄くなるのはやむを得ないが、若き日のメリルの弟役「バディ」君がもうけ役。非常に複雑なキャラクターのバディ君(←おそらくバイセクシャルと自分は解釈)がクレア・デーンズに恋心を告白するシーン、ホント切なくて自分は目が潤みました。現在若さを謳歌している人よりも、30代以降の女性の方にお薦めの作品っす!!もちろん自分のような甘物好きの男性にも(笑)。[試写会(字幕)] 8点(2008-02-15 13:18:23)

612.  疑惑(1982) 女優としたらこういう役演じるのって凄く気持ちいいんだろうな・・・。桃井かおり演じるヒロイン、鬼塚球磨子ってネーミングもすごすぎです。球磨子って聞いて最初「熊子」ってイメージしたの俺だけじゃないよね?ね!「白いドレスの女」と並ぶ80年代悪女映画の秀作だと思います。(追記)久しぶりに再見したら、やっぱりエラク面白かったんで一点プラス。自分の歩んできた道が正しいとそれぞれ信じて疑わない、本来なら人生において何の接点もなかったはずの我の強い女二人。この二人が出会ったらどんな化学反応を起こすのか・・・。その結果反応の秀逸さが事件の真相よりも、本作の評価を高らしめている一番の要因かと思います。横からチャチャを入れまくる鹿賀丈史、山田五十鈴といった脇役の布陣も文句なし。「アンタなんかチンコロの懲役太郎なんだからあっ!」とか「ちょっとお~、ここ税務署?」とかいう台詞にいちいち爆笑。桃井&岩下志麻、映画での再共演を強く希望![映画館(邦画)] 9点(2008-02-11 12:08:52)

613.  L change the WorLd 《ネタバレ》 「デスノートシリーズ」未見、前知識全くゼロのまま諸事情によりこの番外?編のみ鑑賞した上での評価。なんだ~「L」って良いヤツ側の人間だったんだ・・・。ポスターの不気味な松山君の表情から、てっきり彼の方が世界征服を企む側かと思ってたよ。(←この程度のレベルの観客)おそらく彼は「デスノ」本編では、無機質な部屋の中だけで甘いスイーツをつまみながら、液晶画面と向き合い全知能を駆使し悪(藤原竜也?)を倒すって役柄だったんじゃないのかなあ。違う?もし違ってたらすんません・・・。前半、自分はこのオハナシの設定を理解しようと必死に格闘していたので、まあそれなりに観られました。が、中盤から南原清隆刑事が突如登場し、「L」がアキバの街の雑踏に放たれてからは一気にテンションが下がってしまうのが残念。非現実的存在そのものの「L」を一般人の中に交じらせたら、彼の神秘性が損なわれるような気がするんですが。ナンちゃんが出てくると、何か画面全体が安っぽい二流テレビドラマみたいな感じになっちゃうんだよね。なんでだろ。松山君、これからも「L」を演じ続けるつもりなら、十年後椎間板ヘルニア確実だよ、撮影終了後十分に腰のケアしとけよ~!「デスノ」ファンの方々にはこれ相当辛い評価になりそうですね。[映画館(邦画)] 5点(2008-02-11 12:08:00)

614.  潜水服は蝶の夢を見る 《ネタバレ》 何だかものすごい作品を観てしまったような気がするんだけれど、体質的にどうもこれは自分が苦手とするタイプの映画でした。そもそも、「自伝の映画化」とか「自伝に基づいての映画化」作品に今までも高得点付けた事なかったんだよなあ・・・これは迂闊でした。最初から延々と一人称のカメラワークで展開されるので、いっその事幸福だった時の回想シーンと、鏡に映る現在の自分の姿、潜水服のまま海中に沈んでいくイメージ以外の描写を総て一人称で押し通してしまった方が作品としてよりインパクトがあったのでは・・・、画面を見ながらずっとそんな事を考えてました。流石にそれは画面的に窮屈で無謀か?でもこの監督はそれに挑戦するだけの力量のある方だと思います。一番スリリングなシーン、主人公の不倫相手に奥さん自らが愛のメッセージを一字一句伝えるシーン、ここはホントドキドキした。腐敗するからと、目のまぶたを縫い付けるシーンはイタかったっす・・・。今年のアカデミー賞の撮影賞は、この作品かなり有力なのかなあと。<結論>お勧め出来る立派な感動作だとは思うけれど、好きか嫌いかで問われれば・・・自分は苦手な映画と答えます。[映画館(字幕)] 6点(2008-02-11 12:06:41)

615.  娘・妻・母 数少ない高峰秀子と原節子の共演作という事で期待していたんですが、いわゆる「両雄並び立たず」の典型映画になっていたのが残念ですね。映画の役柄さながら、高峰秀子が先輩=小姑役原節子に華を持たせ、立てよう立てようとしている様子が見え隠れしました。いつも成瀬映画では最初仏頂面をして登場してくる彼女が、ここでは全編にわたりずっとぶっきらぼうで不機嫌そうにも見える。というより、彼女の「妻」役にそもそもあまり明確な性格が与えられていないような気が。高峰秀子ともあろう女優が数多くの登場人物の中に埋もれ、あまり存在感を発揮していない映画なんか自分は初めて観ました。脇にいる団令子や草笛光子の方がよっぽど演じ甲斐のあるやくどころ。高峰秀子主演作という事ではやや不満があるけれど、一個の映画としてみると、これは大スター総出演成瀬版「楢山節考」なのかなあと。あちこちにエピソードを広げすぎ、肝心のテーマが絞り切れなかったような印象も残ります。今ならこの二時間の内容を、橋田連続ドラマで半年くらいにわたって登場人物が下品に口角に泡吹かせ、カンカンガクガクと遣り合うオハナシでしょうねえ・・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-10 09:58:19)

616.  アドレナリン(2006) 主役がジェイソン・ステイサムだから大体予想はついてたけど、ホンマ無茶苦茶やるヤツやなあ・・・コイツ・・・。病院にいる重体患者やらショッピング・モールにいる買物客、一般ピーピルなんかもうどうなったっていい、とにかく自分が助かって憎っくき相手に復讐さえ出来ればっていう利己主義もここまで来ればアッパレ。設定の面白さだけで押し通そうとする強引さも見上げたもの。病人服で半ケツまでさらしながら大奮闘のジェイソンだけど、やっぱり彼にはクールでストイック、何事にも動じないキャラクターの方がやっぱカッコイイしお似合いですね。今までの路線から変更して、コミカルでお茶目な面もみせたかったんだろうけど。ところで病人服から紺のジャージにはいつどこで着替えたんだろう・・・?観客のアドレナリンも全開!と言えるほどの出来ではないのが残念。[DVD(字幕)] 5点(2008-02-08 13:59:17)

617.  黄金の七人 ああ、この曲この曲!!♪タッタールラ、シャバダシャハダルラ~♪米倉涼子「堅実な人生を・・・」某銀行カード系コマーシャルで流れてるこの曲、このドロボー映画のテーマ曲だったんだあ・・・。知らなかったよ。(←篠原涼子の人材派遣のCMだったかも)大スターの顔をたてようと各人に見せ場を作り過ぎ逆に緊張感と焦点をぼやけさせちゃった、最近の「オーシャンズシリーズ」なんかよりも、こっちのが単純明快でよっぽど楽しかったです。だってこちらはそもそも主役二人以外あくまで「その他大勢」扱いで、キャラクターの描き分けなどするつもりもなかったみたいだし。ヒラヒラスケスケ衣装を身にまとったヒロイン=ロッサナ・ポデスタは、単なるお色気要員かと観客に思わせておいて、実は真の主役は彼女でしたっていう、当時の彼女のダンナ監督の商売上手な算段にも恐れ入る。イタリアのノンビリした風景と、全てが完璧なのに最後のツメだけが甘い「教授」もクールでカッコイイ。「小粋な」という形容がぴったりなオシャレドロボー映画の決定版。これ続編も観てみたい。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-08 11:55:42)

618.  黄昏(1981) 同時代的にヘンリーとジェーンの実生活での確執については知らないけど、それでもやっぱりこの映画の父娘の和解シーンにはメチャクチャ感動した。「ノーマン」つう名前はどうも別の作品のイメージで大嫌いだったけど、妻が倒れた夫に「の~う~ま~んっ!」と何度も呼びかけるシーンであっという間に評価逆転。ジェーンの逆さ飛び込みのシーン、正に原題通り、黄金色のニューイングランド州の風景も心に沁みる。個人的にマーク・ライデル監督のベスト作品。でもあんな風に、晩年を幸福に過ごす事が出来る人なんて、ほんの一握りなんだろうな・・・。(追記)テレビ放映されていたので久しぶりに再見。やっぱり良い映画でした。撮影も音楽も素晴らしい。でもこの老夫婦は相当恵まれた環境の方々ですよね~。ジェーン・フォンダの自伝『わが半生』によると、キャサリン・ヘップバーンはこの作品の演技で四度目のアカデミー賞を獲得した時に「これでもうあなたは私に追いつけないわね!」って彼女に言ったそうです。出演交渉の時はどちらの名前が配役のトップに来るか、こだわったとの逸話も。その他もろもろのエピソードを読んだ後、また映画を改めて見ると更に興味が湧いてくるかと思います。この映画をお好きな方、ジェーン・フォンダの伝記、是非読んでみて下さい!(2008、2、8)[映画館(字幕)] 9点(2008-02-08 11:47:50)(良:3票)

619.  カウボーイ 《ネタバレ》 先日同じデルマー・デイヴィス監督&主演グレン・フォードコンビ「決断の3時10分」にいたく感銘を受けた自分としては、この作品も観る前から期待度大でした。しかも共演がジャック・レモンとあっては、こりゃもうたまらんでしょう。都会派レモンが西部劇に出た作品なんて他にあったか?あったっけ?まずはオープニングのクレジットタイトル、やけに西部劇にしちゃ洒落てると思ったらソウル・バスのデザイン。ナルホドナルホド。本編開始・・・う~ん、正直あんまり盛り上がらない・・・。内容を端的にいうとこれは「新人牧童ジャック・レモン教育指南編」。ドンパチウエスタンとはそもそもまるでジャンルが違うので要注意です。ベテラン牧童フォードと、駆け出し牧童のレモンがお互いの流儀を認め合いつつ、最後は心を通わすという展開はいいんですが、レモンが途中いきなり傲慢になるのは頂けない。タフでも心根は優しい牧童に成長していく結末の方が、彼のキャラにもよりぴったり合ったのでは?なにもホテルのバスルームでゴキブリがいたからって銃をぶっぱなす事はあるまいに。それを戒める形でラストは締めてもらいたかったなあ・・・。ただ「牛追いカウボーイ」の日常生活と、その実態がなかなか興味深く描かれていたのでこの点数で。無法者も保安官も出て来ない西部劇なんて逆に珍しい。つうか「決断~」があまりに秀作だったので、期待し過ぎた自分も悪いんだと思う。フォードはここでも男臭くカッコイイ。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-04 12:47:24)

620.  メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 《ネタバレ》 「トミーさ~ん、あんた何もそこまでせんでもええんちゃう??」っていうクエスチョンマークがこの異様に渋いロードムーヴィー全編を通して、自分の中で澱のように引っ掛かるのを感じてしまいました。一番肝心なメルキアデスとの友情が成り立っていく過程をうまく呈示してくれないので、主人公の行動と動機がよく呑み込めないんですよ。その回想シーンの挿入に若干不備があるのを除けば、トミー・リー・ジョーンズの初監督は水準を遥かにクリアしている腕前かと思います。街を出ていった奥さん同様、自分もあの場所にいたら一週間も耐えられんと思うなあ・・・。「寂しい草原に埋めてくれるな」っていう「駅馬車」のテーマ曲を不意に思い出して口ずさんでしまいました。[映画館(字幕)] 6点(2008-02-03 14:06:23)

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