みんなのシネマレビュー |
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601. 終わった人 《ネタバレ》 全然、終わってないじゃん! 終わってた感のあったのは、ちょっとで、 あとは元銀行エリートだからって、新興IT企業の社長やったりして・・ まぁでも膨大な借金抱えることになるんだけど・・ もっとすることない年配の方が、いかに活き活き生きていくか、って とこをクローズアップして、描いてほしかった。 定年親父の人生指南書みたいな感じで・・[DVD(邦画)] 7点(2019-04-18 09:26:12)(良:1票) 《改行有》 602. 空飛ぶタイヤ 《ネタバレ》 何年か前のテレビ版でも、かなり泣いたなぁ。 DVDまで買っちゃったもんね。 でも買ってから、一度も観てないなぁ・・ 今作は、コンパクトにまとまってて、組織劇に焦点置いてるね。 だから女性はほとんど出てこない。 だから最後のサザンの「戦う者たちへ愛をこめて」が効いてくる。 それでも、やはりラストの方ではウルッときた。 う~ん、もう一度、テレビ版観てみようかなって気になった。[DVD(邦画)] 7点(2019-04-14 00:04:44)《改行有》 603. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス 《ネタバレ》 前作を友人から勧められて観て、すぐCDを借りた。※買ったといえないとこが哀しい・・ もう一時期、そればっかり聴いてた。 最高です。 本作で、あの名プレイヤーたち全員のプロフィールに没年齢が記載されているのが寂しかった。 映画のほとんどが彼らの茶目っ気たっぷりの魅力の回顧録だ。 そしてラスト、アディオスコンサートで往年の名曲を現代のアーティストが歌う。 敬意を表して。 良かったです。 P.S.オバマさんのスピーチも茶目っ気があって良かった。[DVD(字幕)] 8点(2019-04-12 02:12:43)《改行有》 604. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM> 《ネタバレ》 スタートレックのレナードニモイがまたクールでいい味だしてる。 ピーターフォークとの2大スターの攻防がまた楽しい。 このニモイの犯人役は「コロンボ完全読本」という本に、コロンボ史上好敵手の一人と取り上げられてたので、 興味を持って、鑑賞。 だいぶ昔に見たかもしれないが、コロンボシリーズは何度同じのを観ても飽きない。 コロンボが画面に出てくるだけで、嬉しくなっちゃう。[ビデオ(吹替)] 7点(2019-04-07 11:55:30)《改行有》 605. ブロークン・トレイル 遥かなる旅路<TVM> 《ネタバレ》 ウォルターヒルは西部劇が好きというが、 これはテレビ映画ながら、彼の味が素直にストレートに出てる。 ウォルター節に出てくる喧嘩は、アメリカ人の西部劇時代に培われたものだろうか? 何せあの広大な土地をわずか何世紀か前に開拓してた連中だ。 その中でも人間らしさを忘れずにやってのけた人々に、彼は最大限の敬意を表している。 それが喧嘩に現れるのだ。 この映画でも、ラスト悪党がロバートデュバルを締めあげる場面で、 「男」を失う直前でも、ハートの部分ではこの男は物おじしない。 幸い、相棒が現れて、ハッピーエンドだったが、この場面をつきつめたのが 最新作「レディガイ」であろう。 何はともあれ、国境を超えて、男と女が敬意を示し合う、とても素敵なテレビ映画だった。 語り出すと色々言えてしまうくらい、芳醇な作品だった。[DVD(字幕)] 8点(2019-03-25 22:36:38)《改行有》 606. マイナー・ブラザース/史上最大の賭け 《ネタバレ》 ウォルターヒル監督異色作。 悪くないのだが、最後、お金が余って、遺産を相続できず、それでかえって人の温かさを知る、という 話にして欲しかったのだが、そこはウォルターらしく、勝負に勝っちゃうんだね。 友だちのキャッチャーが泣かせるんだね。 プライアーが相続を使い果たすと、もらった金少しとってあるから、一緒に車で遊びに行こうというセリフ。 あれで人の温かさを知るという展開は少し野暮ったいか・・(笑) そういう話にしないとこが、やはりアメリカはシビアだ。 というかそんな話だったら、ウォルターが監督である意味ないもんね。 うん、これはこれで面白いコメディだ。[DVD(字幕)] 7点(2019-03-25 22:34:58)《改行有》 607. 張込み(1958) 《ネタバレ》 映画の前半で、どっかで観たことある映画だなぁとデジャブを感じたら、 ヒッチコックの「裏窓」(1954)だと気づいた。 でも後半、ついに動き出してから、一気に映画が動き出す。 そして見失いそうになると、ここまで張り込んだのに、逃したら間抜けな刑事だと 見方の厳しいサスペンスになっていく。 でも下手な銃撃戦もなく、きれいに幕。 でも東京ってやっぱり怖っと思ってしまう内容だった。 清張の「顔」もそうだけど、都会での挫折って北九州出身の彼のポイントだよね。[DVD(邦画)] 8点(2019-03-23 10:47:10)《改行有》 608. 点と線 《ネタバレ》 清張映画。 不倫と殺人。 このテーマを執拗に描く松本清張映画の真骨頂。 心中偽装殺人を犯した、やり手の夫とその妻が 最後、心中して終わるなんて、何とも言えないラストである。 時刻表を巧みに使った、事件のアリバイづくりが面白い。 時刻表が小道具の映画はこれ一本のみ。 もっと時刻表をつかった映画も観てみたかったな。 (西村京太郎のテレビシリーズには興味持てなかった。やはり映画じゃないと(笑)) 今の子は時刻表なんて見たこともないかも・・ 検索できちゃう時代だからね。[DVD(邦画)] 7点(2019-03-21 17:55:37)《改行有》 609. ストリートファイター(1975) 《ネタバレ》 しびれる映画の職人ウォルターヒルの初監督作。 ブロンソンがとにかくカッコいい! 後々の傑作の予感を十分感じさせる一品。 ヒルの作品は、「男」論である。 そして、そこに用いられる状況が喧嘩だ。 女のために闘うというものではない。 ただ己で居たいために、喧嘩する。 そんな映画たちの記念すべき作品である。 それにしても男くささには、ハーモニカがよく似合う。[DVD(字幕)] 8点(2019-03-20 11:10:44)《改行有》 610. 羊と鋼の森 《ネタバレ》 普通に良かった。 地味だけど、良作。 両親とペットを亡くした家の子どもは、どっからお金が出てきてんだろう? 上白石姉妹の家より、大問題だろう! この子のことをとりあげる方が大事なのに・・ 「今」を描くとしたら、こっちなのに・・ この作品が普通の作品になってしまったのは、残念。[DVD(邦画)] 7点(2019-03-20 00:10:26)《改行有》 611. ラッキー(2017) 《ネタバレ》 なんだろう・・観ていて、ニヤニヤしてしまう。 人生を恥ずかしいとこもなく、渡り切った人だけに感じられる高貴さがある。 それでいて、どこかユーモアがある。 それをハリーディーンスタントンが自然体でそこにいる。 (いくら仏教徒でも、死の直前に笑う女の子なんて、日本にいねぇって!) 面白い映画だったが、観終わって、こんな爺さんになれるか、 ちょっと自分を省みた。 それとDVD、欲しくなった(笑)[DVD(字幕)] 7点(2019-03-16 17:44:59)《改行有》 612. ウインド・リバー 《ネタバレ》 ジェレミーレナー、いいよね。好感持てます。 前の方のレビュワーさんも書かれてるけど、アメリカの田舎、しかも山岳地帯で 生き抜くのは、半端ない厳しい世界なんだね。 アメリカのふところの深さは、現代でもスマホが通用しない、こういう面も持ち合わせてるからなんだろうなぁ。 先住民警察とFBIと警備員たちの銃撃戦は、あれは犯罪が絡んでたから起きたのだろうか? それとも縄張り意識か、対抗意識が普段からあるのだろうか? ネイティブアメリカン社会は、あまり表に出てこない世界なので、ちょっと分かりづらかった。[DVD(字幕)] 7点(2019-03-16 17:43:27)《改行有》 613. 坂道のアポロン 《ネタバレ》 予告編観て、名作「リンダリンダリンダ」を超えるかなと思い、鑑賞。 いや、素直に面白かったです。 ジャズの名曲「モーニン」「マイフェイバリットシングス」がうまく使われてて、 ジャズの入門にもいい映画ですね。[DVD(邦画)] 7点(2019-03-15 08:50:55)《改行有》 614. リトル・ブッダ 《ネタバレ》 ベルトルッチが亡くなってしまった。 追悼の意を込め、自分が観られる範囲での、まだ観てなかった最後のベルトルッチ作品を鑑賞した。 カメラマン、ストローラとの最後のタッグ作品である。 これ以降、ベルトルッチは小作品(でもどれもスゴイ作品ばかりなのだけど)を撮ることになる。 見応え充分!嫉妬すら覚える、このブッダへのアプローチの作家的感性。 何十年に1人の逸材だろうなぁ。 観ながら、スコセッシがキリストの伝記を「最後の誘惑」で忠実に創ったのを思い出した。 さすがベルトルッチ、彼と同じようなアプローチはたどらない。 高僧がブッダの生まれ変わりの子どもを探し、3人候補が上がる。さて、一体どの子が・・ という話にしてしまい、それを観応えある映像で魅せる。 どの作品も好きだったベルトルッチ。 ただ才気あふれる彼も、自伝のような「ドリーマーズ」でだらしない性を描いた後、 遺作となる「孤独な天使たち」との間にかなりの時間が経っている。 闘病してたんだろうが、この間の彼の心が何を感じ、何を想っていたか、興味ある。 「孤独な~」を観ると、若い世代への信頼感が感じられる。 もう老境の域だったんだろうか・・ 素敵な詩的な大監督、安らかにお休みください。[ビデオ(字幕)] 10点(2019-03-10 20:55:17)《改行有》 615. ラプラスの魔女 《ネタバレ》 東野圭吾さんと三池崇史監督ということで鑑賞。 あと予告編もちょっと面白そうだったので・・ う~ん、やはりラストに物足りなさが残った。 話の素材は興味深いのだが・・ 最近の緻密な特撮に慣れてたので、竜巻に飛ばされた車のシーンを観て、 ちょっと興ざめになってしまった。 まぁ三池さんだもんねぇ。 最後まで知的なパズルのような映画であってほしかったです。[DVD(邦画)] 7点(2019-03-10 10:34:54)《改行有》 616. ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 どのシリーズも面白いけど、一貫してるのは 話が2転3転して、土壇場でチーム全員に見せ場があって、手に汗ハラハラの展開で、ハッピーエンド。 娯楽映画の王道を行ってます。 今回、夕陽の場面で核が爆発したかのような演出もあり、一瞬落胆するんだけど、 イーサンがきちっと見せて、やはりハッピーエンド、良かった~!! それにしても今回もトムが走る、走る、走る! 彼は「ザ・エージェント」以降だったと思う。 映画制作者に走る姿が美しいと目に留まったんだろうね。 スタントも彼がやってのけるしね。 トムさ~ん、くれぐれも映画事故には気をつけてくださいね。[DVD(字幕)] 7点(2019-03-09 16:09:15)《改行有》 617. 孤狼の血 《ネタバレ》 面白かった。 「アウトレイジ」より後に残るものがあった。 それにしても役所広司の演じるヤクザな役って残念な結末が多いね。 「タンポポ」も「絆」も最後、殺されちゃうし・・[DVD(邦画)] 7点(2019-03-02 23:30:08)《改行有》 618. ファントム・スレッド 《ネタバレ》 とても素晴らしいラブストーリー。 ファントムスレッド・・・幽霊の糸。 亡き母親に育まれた才能を開花させた職人肌の仕立て屋は、 新しい女性との出会いの中で、自分の中の何かが崩れ、何かが芽生える、そんな映画と僕は解釈しました。 女性は永遠の謎と言いますよね。 本当にそう。でも永遠の出会いなんですよね。 格調高いラブストーリーに仕上げたポールトーマスアンダーソンに乾杯です。 今までの彼の作品は、どれも重かったけど、それでも新しい映画を、新しい人間描写を、 と常に格闘しているこの映画作家に、本当に敬意を示したいです。[DVD(字幕)] 9点(2019-03-02 15:47:21)(良:1票) 《改行有》 619. オーシャンズ8 《ネタバレ》 スタイリッシュクライムムービー。 オーシャンズシリーズのスピンオフといったとこか。 美術館から盗み出す映画は「トプカピ」「トーマスクラウンアフェア―」とか あるけど、女性チームでやり抜くところが今風。 だけど、女性だから、結局、犯罪の動機が私欲じゃないんだね。ざっくり言うと・・ でも女性犯罪チームに刑事コロンボ風の男が挑む映画も観てみたい。 ちらっとラストのとこで、保険会社の人間が出てくるんだけど、 これだけ女性が世に出てる時代だから、キレる男対キレる女の知的格闘を観てみたいね。 でも保険会社の男に「はじまりのうた」のジェームズコーデンを配するとこなんか 全体的に見ても、センスいいね。感心しちゃう。オシャレなだけじゃないもんね。[DVD(字幕)] 7点(2019-02-22 10:16:01)《改行有》 620. ハイヒール(1991) 《ネタバレ》 自身が同性愛者ということもあって、ゲイの描写が群を抜いている感じだ。 劇中、ベルイマンの「秋のソナタ」に触れているが、 彼が思春期の女親と娘の向き合い方を描いてることが、興味深い。 無神経な言動をするような男と付き合ってたり、男を見る目のない才能豊かな母親。 かなわない母親の男と結婚することで、母親に一矢報いたつもりだったが、もともと男が 大したタマじゃない。乱れた女性関係から、殺人事件にまで発展して、最後は母娘の話になる。 アルモドバルの全盛期を予感させる初期の傑作。 早くも彼の卓越した女性観や色の使い方が顔をのぞかせていて、興味深い一本。[DVD(字幕)] 7点(2019-02-03 00:27:55)《改行有》
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