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プロフィール
コメント数 914
性別 女性
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自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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641.  16歳の合衆国 《ネタバレ》 はっきりした女性嫌悪が感じられます。 悪いことはほとんど、女性の態度がその原因にある、と。 どんな立場や年代の女性でも、その点では同じように描かれています。 アメリカは建国の当初女性の数が足りなくて、ほとんどの男がアブれてしまったので、自分専用の女性を確保できないまま死んでいった男性がいっぱいいたのです。 アブれた男はどうするかというと、お金で買える女性を短時間所有したり、1人の女を他の男(たち)と共有することで、生きていたと思われます。また、このことにより、アメリカにおいてのみ見られる独特な現象が発生し、「亭主の長期不在」が様々なトラブルを生む問題と化したり、長い間の売り手市場において女性たちの専横ぶりが発揮されたり、運よく専用の女をゲットした男が過剰な配偶者防衛意識を持ち続けたり、「複数の男と寝る女」を異常なまでに蔑視したり、「分け前」をくすねる存在としてレズビアン女性を敵視したり、そういうヘンなことがあそこの国にはたくさんあって、200年経ってもまだ傷跡が癒えていないわけです。 そういう前提でこの作品を見ないといけません。 そして、この作品に出てくる女性たちのほとんどが、遠まわしに「悪役」にされていることに気がついてください。 パールの浮気ですら、彼女が男を放置してLAに行ったことが悪いんだ、と本当は言いたいわけです。女はいつも男の傍に居て、機嫌良く夜の相手をし、「他の男とは寝ないわよ」という安心感を与えるべきだ、というのが彼らの本音なのです。 これが女性嫌悪でなくてなんでしょう。 なので、この作品は「特殊な環境に置かれた国の可哀相な男たちの亡霊が生み出した幻影」というべきものです。このモチーフは、あの国の芸術作品に繰り返し繰り返し投影され、他の国の人間を当惑させます。ヘンだなって。 少年犯罪である必要もないし、ゴスリングがどうしても16歳に見えないので、作品全体に無理感が蔓延してしまっています。 ※戦後まもなくの日本では適齢期の男不足という逆の現象が起こり、結果として一生独身とか妾に甘んじる女性が大量発生した。このことは日本女性に「女性が配偶者を専有することへの諦観」を再認識させ、男性の貞操に寛容な社会慣習を更に強固なものにした。この意識は世代を超えて母から娘へ受け継がれ、現在まで廃れていない。性別人口の不均衡は常に不幸な歴史を生み、未来に影響を与える。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-10 12:43:39)《改行有》

642.  ディスタービア 《ネタバレ》 ヒッチコック「裏窓」に着想を得たと思われるティーンエイジ向けサスペンス。 拘束リングが出てきた時点で、もうだいたい展開どころかオチ(レッドライトを使ったオチにするんだろう当然)まで予想できてしまうというお粗末な脚本。 お粗末さを補うために青少年向けエクイップメントをフルに駆使して「双眼鏡映像」とか「ケータイ映像」をPC同時再生までしてみせるというサービス?ぶりだが私は全然感心なんかしないぞ(だいたい高校生がなんで60GB(6GBじゃなくて)のデジタル装備を持っているんだ)。だいたい、最新装備を駆使しても、最後の闘いではそんなものは役に立たず、刃物でトドメを刺すという原始的な方法だったじゃないですか。60GBが果てしなく無意味に思える。 これはさあ、アメリカの金持ちが住んでいる街の話なんですよ。 見てください、この家の広さ、庭の広さ。30mがリミットって、日本の家なら庭を出るどころかずんずん歩いてもまだまだ行ける距離。 周囲の家も金持ちなら、学校の友達も金持ちというシチュエーションでだな、親父が死んだくらいで暴れても別に同情できないっすよ。親父が死んだせいでビンボーになったというわけでもないし。だいたい私は白人のティーンエイジャーが嫌いだし。 普通は差別対策で黒人を使う役どころだが代わりに出したのが裕福な中国人の親友。…有り得ない。 金持ちの白人のガキが、わざわざ「アジア系」を親友に選ぶわけはないでしょう。逆差別で〝バディ〟役に黒人をもってくるのはすでに鉄則だから単に「お約束」としか認識されないけど、他の友達を出さずに唯一出したのが中国人て。 私がヘンだと思うくらいだから、本国ではすごく違和感があるはずなんだが。 教師と警官にヒスパニックを使い、婦人警官に黒人を使い、親友はアジア系。両親は白人で、ガールフレンドも白人で、シリアルキラーも白人。 …つまり、重要な部分は白人、つーことになっちゃうけど? それに、ヒスパニック系教師が教える教科が「スペイン語」ってさ…バカにした感じがしませんか。「お前ら母国語くらいしか教えられないだろ」ってか。 そういえば今までの作品を考えても、どうもこのヒトの人種意識には問題があるかもしれない。とくに黒人については全く出てこないか、出ててもシーンが極端に少ない。 それとも単に他の作り手が人種に気を使っているのにカ氏が鈍感なだけなんだろうか?[地上波(字幕)] 5点(2010-08-23 22:46:45)《改行有》

643.  フローレス 《ネタバレ》 ピンとこなかった。 どうもデニーロさんとの相性は悪く、彼が主演を張っていて面白いと思ったものがない。私はシューマカーは好きなのだけど。 ホフマンは常日頃から芸達者と言われているが、おカマ役にぴったりハマっていたとはとてもいえない状況。私の求める理想のおカマは「プリシラ」におけるテレンス・スタンプなので、それと比べたらとても足元にも及ばない「不出来なおカマ」であった。…ホフマン本人には、おカマ要素が不足しすぎていたのではないのかなあ。 そしてストーリー自体もどうということもなく、不出来な偽者のおカマと見飽きたデニーロさんの顔を見ているだけであくびが出そうなそんな作品。ボツ。[地上波(字幕)] 5点(2010-08-14 21:33:28)《改行有》

644.  ●REC/レック(2007) 《ネタバレ》 この手のゾンビ映画がこのころ多く作られた…らしい。こないだイギリスの「エスケイプ・フロム・デッド」とかいう2006年のやつを見ましたが、TV取材陣が農場に出かけたらゾンビが…という手ブレドキュメンタリ風のやつで似てますが年代的にはそっちが先だ。 そして、今度巨匠の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」が放映されるので楽しみにしているがそれだって「手ブレドキュメンタリー風」ということなので…なんだかなあ。 基本的に手ブレ映像が苦手ですので、私は固定カメラでちゃんと撮られた映像を愛します。ので、我も我もと手ブレに走る傾向は嬉しくないです。困る。 さて、「2」もできたほどヒットしたらしいこの作品、個人的には英の「エスケイプ…」よりは数段マシと思うがそんなにホメる気もしない。 アンヘラ役の若手女優の演技…いくらゾンビ映画とはいえ主役なんだから、もうちっとマシな演技力のある女優を使わないと~。素人とはいえ「ブレアウィッチプロジェクト」の女優でさえ、もっとリアルでしたよね。なんか、「はねとび」などのコントを見ているような、そういうレベルに見えました。主役女優があまりにも大根なために、映画としてのレベルもかなり下がっちゃってます。 それから、脚本があんまり良くない(ドラマ性に欠ける)うえに見せ方の工夫もいまいちなので、「ゾンビ映画を見慣れていない」観客はどっきりするでしょうが、ゾンビ擦れした客にとって、驚きと感動のあるものでは到底ありません。 ゾンビ映画に不可欠な要素それは「ドラマ」であります。ゾンビ失敗作はみんなこのことを軽視している。「ああ~、あそこで○○さえしなければ」とか「○○さえうまくいっていればこんなことには」とか、観客が心の底から唸ることそれが「ドラマ」であって、ゾンビ映画にこれがうまくハマれば巨匠の「ドーン・オブ・ザ・デッド」のようなスーパードラマティックゾンビムービーが成立する。 この作品には、そういうものは、特に、無いですね。 あと、妙に「謎解き」に走ってしまったのも良くなかった。そんなもんが最後の最後に突然判明するなんてことあるわけないでしょう。「ドキュメンタリー風」ならば絶対にやっちゃいけない間違いだと思います。リアリティをなんだと思っているのだ。あんなタネ明かしをわざわざ入れたいならば、ドキュメンタリー方式にしないでフツーに撮ればいいんですよ。[地上波(字幕)] 5点(2010-08-08 00:53:48)(良:1票) 《改行有》

645.  永遠のこどもたち 《ネタバレ》 デル・トロ印の子供を扱った映画その?弾。 イマイチ。昔の因縁の明かされ方がどうもなし崩しで、「みんなでトーマスをいじめた」の背景や原因も感じられず腑に落ちない。それに続く「トーマスの母が仕返しに子供たちを殺して隠した」も、とってつけたように言われただけで、実感できるわけじゃない。 全体的に説明の仕方が下手で、よろしくない。説明はありすぎても無さすぎてもダメだけど、核心部分をぞんざいに扱っているのが良くない。 あと、HIV陽性と分かっている子供を養子に出したり、ましてやもらったりするのはいくらなんでも有り得ないんじゃないだろうか。それに、HIVの件がストーリーと全く関係ないところが余計に意味不明。…万難を排して養子を迎えたということを強調したいためなのかもしかして? 尺も妙に長い。これはあまり他人に勧めません。[地上波(字幕)] 5点(2010-07-15 18:26:04)《改行有》

646.  ストーン・カウンシル 《ネタバレ》 ジャンル的にはオカルトサスペンスになるんでしょうか。 オカルトサスペンス…にモニカ・ベルッチが主演。ベルッチといえばエロい。エロすぎるベルッチが主演。 エロさを気にして髪型をショートカットにしたうえ、露出の少ない服装で臨んでましたが、それなら最後まで見せてほしくなかったその爆発ボディ。なんだったんだあの…笑撃のオールヌード。忘れたい。 内容はですね、謎解きで引っ張るのであるが、見終わってみると大した謎ではない…ということに気付く。大した謎ではないことを、禁欲中のエロ女優を使ってもったいぶった見せ方で見せているということです。 フランス映画だけのことはあって、「ひどい」とまではいえない出来ですが、私はストーリーに感心しないんだよなあ。 ・ローラが「不妊症」でなければ成立しない話である。 ・その「不妊症」はどうやら2歳の時の「被爆」が原因らしいとラストで判明する。 ・それってすっごいご都合…。 それからさあ、ヒーラーの少年がそんなに大事なら、シビルが自分で養子にするでしょうフツーに考えれば。わざわざ他人に育てさせて、養母だけ暗殺しようとするなんて面倒くさいことをする理由がないじゃないですか。強いて言えば「自分で育てると情が移るから」くらいしかないと思うけど、そもそも己の延命のために幼児を殺そうとしているわけだから、そんなこと気にするほうがヘンだと思うけどさ。それに、シビルらは呪術師を探し出したらしいけど、彼らがなぜ秘術を無縁の外国人に伝授したのかそのへんの事情が全然わからない。フツーに考えたら、脅しても殺されても教えないでしょう。なんかとってもテキトーなストーリー。ベルッチファンなら必見だけど。[地上波(字幕)] 5点(2010-07-11 22:48:25)《改行有》

647.  マルタのやさしい刺繍 《ネタバレ》 私は「カレンダーガール」とかこの手の話は好きなんですが、どうもこの作品には素直に喜べないものがある。 マルタという女性のキャラクターは、強くて気品があって、いいと思う。 どうにも理解に苦しむのはフリッツとヴァルターという暴君な男性2名。 とくにフリッツなんか、あまりにも「悪者」にしすぎじゃないでしょうか。これでは、子供向け童話に出てくる悪者そのまんまじゃないですか。 でも見ているのはアダルトなんです。バカにしているのか? 実際の人間は「いいもん」と「わるもん」に分けられるほど単純じゃない。アダルトのみなさんはそのことを知っています。そしてこのお話だったら、「わるもん」を出してくるのはおかしいと思うのだ。 フリッツの人間らしさを「わるもん」としてではなく描写した部分がちょっとでもあったでしょうか?ヴァルターは最後の最後でそれを与えられていますが、フリッツには最後までありません。 さらに、店を破壊して「器物損壊罪」という警察沙汰になる危険をおかしてまで、他人のフリッツがマルタを攻撃するほどの理由が、それも説得力のある理由が、どこにあるでしょうか。 「良俗に反する」という理由だけで、そんなに他人のすることを邪魔するヒマと体力があるでしょうか。 そのへんがこの作品を飲み込めない、なにか「異常さ」を感じてしまう原因です。 全体を流れるテーマとして、「男性は女性が居ないと生きられず、夫でも息子でも何かと女性の足を引っ張るが、女性は男性を排除するのではなく折り合って共存していく。」ということが感じられます。 マルタたちのグループは、どんなにひどいことをされても「男性排除」は考えていないのです。しょせん女性は男性が好きなんですから、そんな非現実的なことはできないししないのです。 そういう意味でとても大人です。でも、男性たちの「異常さ」を感じてしまうのも事実。もっと、大人の童話風にトゲを抜いて作ってくれてもよかったのにね。80歳を超えていれば、それでもアリだと思うし。[地上波(字幕)] 5点(2010-06-28 18:44:27)(良:3票) 《改行有》

648.  ラフマニノフ ある愛の調べ 《ネタバレ》 身長が2メートルあって左手小指でドを押さえて親指でオクターブ上のソが押さえられるってさ、ググったらそう書いてあったけども、すんごく憎たらしい。 私の親指と小指がもう少し長ければ、もっと色んな曲が弾けたのに…って少女時代から悲しい思いをしてきた身としては、恵まれた手を持つ人なんか敵だ。先生に「練習すれば届くようになる」と言われてもそんなものはウソ。あの曲もあの曲も大好きなのにやっぱり弾けない。こんな気持ち、セルゲイには絶対にわからないだろうなあ。 というかさあ、ピアノの鍵盤の幅が間違っていると思うんですよ。 まあ、「この幅」でムリな人は弾かないでくださいってことなんですけどね結局。 恨みは深いのだった。でセルゲイだけども、なんだかそっくりの俳優さんなんですね。 何不自由ないご幼少時代というのはつまりは天国ですから、その後の人生は彼にとってすべてすべ~て「失楽園」ということだったみたいです。こういう人は鬱々として素直に人生を楽しめません。このパターンは、他の芸術家にもありがちです。太宰治なんかもこれに近いと思います。9歳から失楽園を生きつづけて地球上のあちこちを放浪したセルゲイ。天国で暮らした記憶はほんの数年なのに。 そんでまた、「弱い男」には「強い女」なので、ロシアの女の人ってなんて強いんでしょう。とーてもかないません。 失楽園を生きる弱い男セルゲイが、強い女にすがって生きていくという話でした。音楽のことは知りません。セルゲイ(のような手を持つ人)にしか弾けないようなピアノ曲は要りません。要りませんったら。[地上波(字幕)] 5点(2010-06-16 22:36:20)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

649.  バンディッツ(2001) 《ネタバレ》 泥棒と詐欺は嫌いなのでなるべくそういう映画は見ないようにしているが、ソーントンの愁訴演技をチラ見して食指が動き、改めて録画してみました。 …残念な映画。せっかくウィリスとソーントンというコメディのできる役者をそろえたのに、笑いを軽視している~。三角関係なんかどうでもいいんだよ。笑いだ、笑い。 カツラとか変な服装とか見た目の工夫をしているわりには、演出のセンスがイマイチなので笑いが足りない。 ウィリスの真顔ボケと、ソーントンの愁訴だけでガンガン押していくべきだったのだ。私はウィリスの真顔ボケをけっこう評価しているんだけど、あんまり生かされていなかった。なまじブランシェットなどという大物を使ったために、女ネタにこだわらざるを得ず尺を無駄にしてしまっている。本末転倒。 やりようによってはすんごく笑える作品にもできたはずなのに、もったいないことだ。おなかいっぱい笑わせてくれる一品は、シリアスで賞を取る映画よりはるかに価値があるというのに。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-21 20:45:21)(良:1票) 《改行有》

650.  アット・ファースト・サイト/あなたが見えなくても 《ネタバレ》 キャストもそこそこ豪華だし、尺もたっぷりあるのにどうしてこうユルいんでしょう。 脚本と演出がフツーすぎます。 もしかすると、作り手は「実話の映画化」という意気込みが強かったのではないでしょうか。 だが、フツーの客はミラ・ソルヴィーノとヴァル・キルマーというスターが感動のロマンスを演じてくれるものと思ってしまいますよね。どうしたって。 作り手と観客の間に埋めがたいギャップがある…ような気がする。 それと、キルマーにこのような役は荷が重すぎました。カレは体重管理すらちゃんとできないタイプですから、その証拠に今なんか、アレック・ボールドウィンと同じく堂々のデブ俳優になっちゃってますけど、見えないふりをするというストイックな演技を求めるのはもともと無理ですね。 私は2人のスター俳優がモタモタと演じるロマンスよりも、モデルとなった実在の2人のほうに興味を感じてしまいました。もういっそのことこういう驚愕のストーリーはドキュメンタリーにしてしまって、インタビューで体験を語らせるほうがよほど感動を呼ぶと思うのです。そんで無名な俳優を雇って要所要所で演技させて、それをぼかしの遠景で撮ったシークエンスを挿入するとかで充分じゃないだろうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-08 18:27:27)《改行有》

651.  リアル・ブロンド 《ネタバレ》 「フルメタルジャケット」以来パッとしないままオヤジになっていくであろうマシュー・モディン主演作です。 「みんなそれぞれ無いものねだりをしている」的なことがテーマです。なおかつ「もしもそれが手に入ったら、〝本当は求めていたのはこれじゃなかった〟ということがわかる」みたいな展開です。「リアルブロンド」とはまさに、昼メロ出演中の友人が夢見ていた女性のはずなのに、手に入れたらできなくなったという、映画のテーマそのままな意味です。 正義の実現された社会を求めるマシュー・モディン(中出ししても妊娠しない女性も求めているというアホ)、イヤらしくない男性を求めるキーナー、素の自分を愛してくれる男性を求めるモデル、それらはみな無いものねだりということになっています。 けどもまあ、みんな落ち着くところに落ち着いていきます。全体的にユルい作品なので、これといった文句を言う気力も湧いてきません。 最後におばあさんの犬が戻ってくるのは、求めずに待てば訪れるという意味なんだろうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-29 18:25:59)《改行有》

652.  誘拐犯(2000) 《ネタバレ》 「意欲作」というのが適当なんでしょうなあ。 私は見ていて非常に疲れました。精神的に疲れました。 というのは、「信頼のおけない登場人物」が多すぎる、からです。 ついつい張り切って、書き込みすぎたんでしょ…と私は言いたい。 なんというか、こういうのってバランスが大事なんではないでしょうか。つまり、善玉悪玉関係なく、「信頼のおけない登場人物」=「いついかなる時に意表をついた行動をするかわからないヤツ」を登場させるなら、「そうでない人物」をバランスよく配することが、必要だと思うのです。そうでないと、見ていて疲れてしまうのです。この作品の中で、「安心して見ていられる人物」が、何人居たでしょうか。 「信頼のおけない登場人物」は、「(観客にとって)ある程度行動が予想できるという意味で信頼のおける人物」と混在させてこそ意味があるのです。それを忘れて、やりすぎてしまった結果がこういうことだと私は思う。 …それと、これを言わないでは済まないと思うのですが、やたらに妊婦をいたぶるとか、観客を挑発するためだけにそういうものを使わないで欲しいですね。品がありません(たとえエログロにだって品は存在します)。緊張感が増していいだろうって?冗談も休み休み言いなさい本当に。 ロビンの父がジョーだったとかいう妙なオチですが、ジョーほどの情報通が、実の娘の腹が膨らんでいることに気がつかなかったというのもヘンですし、とても無理があります。 う~ん、脚本でホメられて張り切りすぎて、技巧に凝りすぎたという感じです。こういうものをとても面白いと素直に思える観客は、相当な通好みか本物の犯罪者か、フツーに考えるなら映画業界人ではないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-26 21:55:55)(良:1票) 《改行有》

653.  グリーンフィンガーズ 《ネタバレ》 期待はずれでした。 オヤジをはじめとするいわゆる〝挽回もの〟はハズレが少ないのですが、なんでこんなイマイチな出来になったのかって、これ、尺が全然足りないように感じますね。 全体的にユルすぎる…まあ、仲間の脱走とか出品取り消しとか病死とかいうマイナス要素はいちおう盛り込んでいますけども、いろんなことがなんとなくうまく行きすぎます。 だいたい前科者が中心の話なのに、裏庭でエッチをしたあげく妊娠させたりすると「反省とか贖罪はどうなっているんだ」という非難もしたくなります。 ガーデニング未経験者だったクライブ・オーウェンの主人公が「俺は庭師だ」と思うに至るまでの苦労が、ちゃんと納得行くように描かれていない。これは大問題です。ここんとこができていないので、観客がカレを応援する気持ちになりにくい。 もっというならプリムローズと相思相愛になった経緯もイマイチはっきりしない。 「実話ものだから、とにかく事実どおりに詰め込んでおけばいいや」って投げやりな感じもしないでもないです。 とにかく90分でやるというなら、勇気を持って何か(トニーのエピソード全部とか)を削除するべきでしたし、本来なら120分くらいもらって、前の刑務所の暗さとかガーデニングの困難さやプリムローズとの関係を細やかに描いていくべきでした。 所長役の俳優さんはドラマ「ダルジール警視」で主役を演じていました。なかなか練れた役者さんです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-25 20:11:23)(良:1票) 《改行有》

654.  パラノイドパーク 《ネタバレ》 また美少年を使っていろいろしています。このヒトは本当に変態ですね。 いわゆる学校の人気者の美少女をバカにしているところも、「エレファント」と通じるものが。 アレックスは最初のころ、おとやんに打ち明けようと決心しますが、電話をしかけてやめ、実際におとやんに会ったときも2人の間にはものすごい距離感が表現されていていてそれどころではありませんでした。 アレックスがおとやんを頼りにしようとしたのは、冷静に話を聞いたうえで、「故意ではなかったのだからおまえが悪いわけではない」と言ってくれ、「しかし、起こしたことの始末はしなければならない」と言って弁護士を呼んで一緒に警察に行ってくれるようなこと…を期待したからですたぶん。 しかし、時間を置いたアレックスは、実際にはそういうふうにはなる見込みはなく、かなりの確率で「このまま一生黙っていろ」と言われそうなことに気がついてしまった。息子が少年院に行くかも知れず、自分は被害者の家族に損害賠償を請求されるとなったら、それでなくても離婚調停中のおとやんの人生は今以上にひどいことになる。 父親に「黙っていろ」といわれたら、両親の離婚ですら深く傷ついているアレックスは立ち直れない。 アレックスは、そのことを確かめるのが怖くて黙っています。 さて果たしておとやんは「黙っていろ」と言ったでしょうか…。 それとなあ、「少年の視点」のみで「少年に見える世界」を見せてくれているのだが、どうもなんだかなあ。勧善懲悪しろということを言っているのではありません。 「他者の視点」をこれだけ意図的に排除してしまうと、閉塞感極まれりという感じになって、「べつに公開しなくても、身内だけで集まって見ればいいんじゃない」と言いたくなってくる。 具体的にいうと、死んだおじさんは「物体」ではないので、這わせるだけではなくて「おじさんの一日」を少しくらい見せる必要があると私は思う。おじさんは物体ではないので、あの場所に現れるまでに、人としゃべったり食べたり怒ったり運転したりいろいろしているわけなので、それが物体ではないということなので、アレックスが知らないところにも他人の人生は存在するわけで。 あのおじさんが登場して死んでいく意味は、「他人の人生」に対して「無知」なるアレックスに対する啓示だと思われるのだが、どういうわけか最後まで物体扱いのまま。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-25 16:03:22)《改行有》

655.  ソウ5 《ネタバレ》 4、5と続けて見ましたけど、4はコメントする気にもならないシロモノでしたのでね~。 さすがに、バウズマンを降ろすことを決断せざるを得なかった。いやいや、2を撮った時点でバウズマンなんか蹴りだすべきだったのですが、そのあと2個も撮らせて、やっと彼を切る気になったみたいです。気がつくのが遅すぎます。 で、バウズマンが滅茶苦茶にした4までの狼藉を尻拭いさせられたのが今回の監督さんで、気の毒なことだなあと思いますが、やっぱり基本に戻って「更正しろ」というジグソーの理念にこだわってみるというとこに着地させました。これ以外に方法はなかったと思いますが。突っ込みどころだらけでリアリティのリの字もなくなってしまったことは、2~4の遺産ですから仕方ないのでしょう。 指摘したいのは、ホフマンとストラムという2人の最重要人物がイマイチ変わらない、というか区別がつきにくい外見をしているということです。これはわざとなのかなあ。 どっちも白人、ダークヘアー、同世代、これといった特徴なし。区別つきにくいですよ、アジア人なんかにとっては。 区別をつけようと思ったらどうにでもなるので、髪型、髪の色、メガネ、ヒゲ、パッと見ただけでどっちの人物かわかるという状況に持っていけるはずなんですけど。私は、2人の外見に差をつけるべきだったと思っています。似せても特に意味はないし。 ジグソーの元妻が受け取った箱の中身ですが、彼の凍結精子じゃないでしょうかねえ。それにしてはデカすぎるのですが(もしかして大量の保冷剤とか)、究極のモノって言ったらやっぱりそれかなあと。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-19 14:47:11)《改行有》

656.  パリ、恋人たちの2日間 《ネタバレ》 デルピーは作り手には向いていないと思いました。 だいたい、自分で主演してしまったことが、大失敗だと思う。 そらまともな女優を雇うより安く上がるには違いないが、デルピーの場合はウッディ・アレンのように、自分が出ながら自分を光らせてしかも作品を面白くするということはできていない。経験の差ではなく、ウッディ・アレンはすでに「アニー・ホール」からこの点では完璧だったわけです。 思うに…自分で監督して自分が主演するという例では、同じフランス人のテデスキさんの例があり、テデスキさんの場合は自覚的に露悪的なところがあったので単に男と女の差とまで言い切れないけども、デルピーの場合は「自分が好きすぎる」のだ。 フランス人の女優だから「お直し」をしないから相応に老けが入っているのに、まだ「イケている」と思っているからこういう感じになっちゃうのでは。 マリオンて、フツーに困ったちゃんなだけですよね。こういう好き放題なことをやっても許されると思っているのは、「イケているフランス人の女」という担保があってのことです。でも、その担保はもうそろそろ無効。目の下にクマ。口のまわりにホウレイ線。首にシワ。 困ったちゃんの女に、ラストになって独白で本当の気持ちを言わせてハッピーエンドてそら、終わり方としてあまりにも横着で、しかも自分で主役を張ってしまっているのに、恥ずかしくないですか?これが、雇った女優に言わせたのであれば、少しは考えが変わるというものだがダメなことには変わりない。 いくらなんでも、ハンバーガー屋の店員が客に対して英語を「話してくれない」なんてことは大げさすぎるでしょうし、過激すぎるタクシーの運転手とかも「これぞフランス」と言いたいがための水増し的演出でしょう。あーたの誇るフランスとは「みんなが自由に自分の幸福の追求だけに熱心」の「自由」というとこですよね。でも私なんかは「だけ」のとこが気になるんです。 もともと好きじゃないということもあるが、見比べてみると、同じフランス人女優でもテデスキさんに大きく軍配が上がるのだった。これはもう実力でも貫禄でも負けている(テデスキさんは「女優」という作品を撮っています)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-26 19:13:43)《改行有》

657.  アレキサンダー 《ネタバレ》 確かに長いです。 それはオリバー・ストーンが「観客にもカレの遠征の長さに辟易してもらいたい」と思ったからかもしれません。「長~い遠征」=「長い尺」というまんまな行き方がストーンの発想らしいです。 オリバー・ストーン流に、英雄アレキサンダーの異常に長い遠征の理由を示して見せた作品。 それは、「ママが怖すぎて故郷に帰りたくない」というのが最も強力な動機で、「戦争中毒」というのが次に来るみたいです。バトルのアディクトであり、アドレナリンがドバッと出るもんだからやめられなくて繰り返す、ランナーズハイみたいなものです。 なるほど~、というのが率直な感想で、「そういう見方もアリ」かもしれません。 インドまで来たときに、彼の兵隊が「もういやだ」と言ったので仕方なく帰ることにした、というのは有名な話で、これをどういうふうにとらえてアレキサンダーと彼の遠征を解釈するかというのは面白い題材です。 そして、ストーンが思ったアレキサンダー像というのは「ママが怖く」て、そのわりにけっこう粗暴な若者で、コマカいことにはあんまりこだわらず立ち直りが早く、あんまりエバらない。というような感じでした。「偉大な王」はストーンにかかると町の人気者的になっちゃいますけどこれでいいのか。 …私は正直「コリン・ファレルなんてさっ」とバカにしながら見てました。コリン・ファレルが「大王」だといわれても「眉毛つながってんのに英雄だってさっ」などと悪口も言いたくなるというものです。 だが、そのうちになぜか「これでいいのかもしれない」と強引に納得させられる気持ちが芽生える。 ドロドロ血まみれで吠えまくりバカまるだしのコリン・ファレル。子犬の目をしたコリン・ファレル。 アレキサンダーにコリン・ファレルを使う意味とは「バカ」とか「無垢」を強調したいからでしょう。 ならばキューブリックに撮っていただいて、「バリー・リンドン」風にブラックな笑いを醸し出すと良かったと思います。それしか面白くする方法はない。オリバー・ストーンに笑いを期待するのはムリというものですよね。 あと、撮影で動物を殺していないかどうかすっごく気になった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-15 14:51:23)《改行有》

658.  アフター・ウェディング 《ネタバレ》 最近、こういうずっと揺れてる映像ツラくて仕方ないですわ。みなさんヘーキですか。ちっとは年寄りのことも考えてほしいよなあ。だいたいコレなんか若者向けってわけではないでしょうに。 さてヨルゲン役のデブ俳優さんは、あの体型で刑事ドラマの主役を張ってたりしますから、むこうでは売れっ子みたいです。…あのようなブヨブヨ状態の役者が重宝されるというのは文化の違いを深~く感じざるを得ません。 それはともかく、コレなあ、本当に女性のカントクさんが撮ったのかなあ、と私は疑いますね。 かいつまんでいうと、2人の男の人が、「守るべきもの」をめぐって悶々とした人生を送る(一人は死ぬ)ということですね。 ここでは、「守る」の対象は「女子供」ということになっていて、「グローバルな自然環境」とかではありません。「女」と「子供」をいとも簡単にひとくくりにすることも「?」なら、「女子供」=「保護の対象」というそのあまりに迷いのないスッキリした姿勢が…現代女性が監督したものとは到底信じられぬ。 もしかするとこういう根強い思想ってのは、狩猟民族に独特なものなのかもしれませぬなあ。 しかし、時代は現代なのである。シガニー・ウィーバーがリプリーをやってから20数年たっているし、ヨーロッパなら女だって首相になる国もある。デンマークにも「時代」は訪れているはず…? ああなのに、なのにこの作品では男たちは「守らなきゃ!!!」といってほとんど脅迫神経症みたいになっているのである。40過ぎた美人のニョーボと、もう結婚している18歳のムスメを誰が守ってくれるのだ!!!そうかそれならボクに後をまかせなさい!!!……ヘンだよなあ、やっぱり。 そんな感じの、とってもヘンな話でした。共感も感動もとくにありません。ラストのシーンだけは、ジェイコブの「守りたい脅迫症」が自己満足であったことを示しているのかなあ、と思われますが、そのシーンにたどりつくまでにジェイコブやヨルゲンがそれを自覚するようなシーンに欠けていますから、このシーンだけでは締まりが悪いです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-15 21:43:16)《改行有》

659.  眺めのいい部屋 《ネタバレ》 眺めのいい部屋=満たされた人生、はあそうですか。良かったですね。 というような気の抜けたコメントしか残らないけどこんなことでいいのか。 もしかすると、もしかすると、もっと深いウラがあってしかるべきなんじゃないのか。 ルーシーは人生最大の失敗をしたのかもしれず、ああ~セシルと結婚しとけば良かったのにねえ、この5年後には可哀相な彼女は…てな噂話の途中で話が終わったようなこととかさ。 それでも一時「満たされれば」よくて、それが人生のヨロコビなのじゃ、ということを言いたいのでしょうか。イギリスの話なのに? かわいそうなシャーロットと、もっとかわいそうなセシルは、所詮誰かの「脇役」として生きればいいじゃん、というような扱いなんですけど、そんなんズルいんじゃないでしょうか。 やっぱここで話が終わるのは脳天気に過ぎるよなあ。 セシルいいじゃないですか。もともとすっごく好きな相手じゃなければ、情熱が冷めたとき相手にうんざりするということが無くてすみます。それに彼のほうは誠実でルーシーのことを好きなわけですし。理想的な結婚相手だと思うけどなあ。だってどんな相手と結婚したって数年後には、夫婦の会話の大半は事務連絡とか事務折衝になるわけですから、なまじ情熱的になった相手となら、うんざりする度合いもUPします。生活はルーティンですが、情熱は違います。 そして、どうも作り手はあんまり主役二人に感情移入しているようには思われません。私の想像では、弟のフレディに自分を模しているのではないでしょうか。フレディばっかりいいとこどりされている気がします。 ところで私の頭の中ではヘレナ・ボナム=カーターといえば猿、というヒドいことになっているので、いくらなんでもイギリス文芸作品に出たのなら(そして猿顔だったとしても)そのあと猿を演じるべきではありませんでした。役は選ばなくては。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-11-19 15:02:16)《改行有》

660.  ザ・レジェンド・オブ・ルーシー・キーズ 《ネタバレ》 そんなにひどい出来ではないです。 演出はまじめだし、おばけを出すことによって話が壊れるのをギリギリまで抑えているあたりは工夫していると思います。 ただまあジュリー・デルピー自身が女性の共感を得にくい女優さんなので、ぜんぜん応援する気持ちにならないところが…母性愛路線に乗っかったB級サスペンスとしてそれなりの満足感が得られないという結果に。 あとなあ、過去も現在も、姉の立場が無視されているところがかわいそうじゃないですか。姉関係のフォロー全くないですね。 姉というものは妹を妹たらしめるためにただ存在さえしていればよい的な扱いです。ちょっとヒドくないですかね、姉のみなさん。妹ばっか注目するんじゃないよほんとに。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-02 15:21:46)《改行有》

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