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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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661.  クレヨンしんちゃん オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃 《ネタバレ》 クレヨンしんちゃん流・B級パニック映画完コピ編。つくづく、クレしんというコンテンツの汎用性の高さに驚かされます。まさに何でもアリ。前述のとおりストーリーは定型のパッケージに当てはめただけなので、展開上の目新しさは見当たりませんが、その分安心して楽しめるとも言えます。でもサスペンスとしてはマイナス査定かな。いやファミリー映画だからプラスかな。気になったのは、ひろしが「家族は俺が守る!」という台詞を乱発するところ。異国の地で父性が爆発したのでしょうが、キャッチフレーズの如く使っては、言葉の価値が下がってしまいます。クレしん映画において「家族愛」は重要なファクターですが、おバカギャグアニメの中に垣間見えるから良いのであって、全面に押し出したら艶消しです。このあたりのバランス感覚及び言葉使いのセンスは、大変重要だと思います。[地上波(邦画)] 6点(2016-04-05 21:57:45)

662.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 文字通り“クソ”にまみれた主人公の人生が、軽薄なクイズバラエティショウを通して肯定されていく様に、強く胸を打たれます。学は無くとも経験はある。それが決して他人に誇れるものでなくとも、血となり肉となり、今の自分自身をかたち作る糧となっています。辛い思いも、苦い体験も、全てがクイズの答えに、いや人生の答えに繋がっていました。最も痺れたのは、主人公が司会者の卑怯な罠に引っ掛からなかったところ。『親切を装う大人を信用してはいけない』という痛恨の教訓がちゃんと活かされていました。終わり良ければ全て良し。そう思える素晴らしきラストシーンは、ラブストーリーとしてもこれ以上ない“正しい”結末でありました。それにしてもヒロインを演じた女優さんの魅力的なこと!“この人の為になら命を賭けられる”そんな説得力を持つ恋物語は“強い”と思います。フリーダ・ピントというお名前、覚えておきますね。(以下余談)本作は『勇気の物語』でした。ザ・ダメ人間な自分も一緒に肯定された気がしたのです。私が長年かけて貯め込んできた『深夜ラジオ(伊集院光)』『囲碁』『プロレス』『B級邦画』『ももクロ』に関する知識も、いつか陽の目をみる日が来るんじゃないかと。いや、やっぱ来ないか。来なくてもいいんです。来るかもしれないと思えることが希望なので。[CS・衛星(吹替)] 9点(2016-03-30 22:28:40)

663.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 米国製学園映画王道の“ヒエラルキー打破もの”。カタルシスも充分ですし、展開も小気味よいです。結末も潔くて好きだなあ。ただ、1か所だけ惜しい部分が。それはウーズマ・カッパの落ちこぼれたちが、大会終了後あっさり怖がらせ学部に入部してしまったこと。彼らに“怖がらせ屋”の才能が無いことは明白です。学園長は嫌なヤツですが、彼女の指摘は何も間違っていません。そう、彼らには彼らの特長を活かした、輝ける場所があるはずです。ボンベ職人やコーディネーター、それこそ食堂係や郵便係だって、無くてはならない縁の下の力持ち。花形がスポットライトを浴びるためには、大勢の裏方の助力が必要です。職業に貴賤なし。それが身に染みて分かっているからこそ、マイクやサリーは仲間への感謝を忘れないのです。2人が同僚たちから慕われる所以。ですから、ウーズマ・カッパのみんなには、誇りを持って裏方の道へ進んで欲しかったなと。とはいえ、これは大変良い続編。前作の余韻をスポイルしてしまう後日談ではなく、前日譚を描くことでより一層『モンスターズインク』の味わいが増しています。“怖がらせ屋”落ちこぼれのマイクが“笑わせ屋”で才能を花開かせるなんて、胸が熱くなるじゃないですか。シリーズファンなら、絶対観るべき続編でしょう。そして願わくば、もう続編は作らないで欲しいです。インクとユニバーシティの2本で見事に世界が完成されているからです。[地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:59:44)(良:1票)

664.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 何と言っても設定が秀逸です。子供の悲鳴をエネルギーに変えるモンスター電力会社。どこでもドア風の不思議テクノロジーで時空を超えて繋がる2つの世界。しかもドアは全て一点もの。この特性を軸に物語が組み立てられており、ハラハラドキドキ最後にキュンの熟練の脚本が堪能できます。またドア収納レーンを利用したチェイスシーンは、立体感・スピード感、共に抜群で、アクションパートの見せ場となっていました(これは是非とも劇場の大画面で観たかった!)。もう一つ重要な設定は、子供がモンスターにとって恐怖の対象であること。モンスターにとっては子供もまた“モンスター”。でも実はこれ、“思い込み”や“迷信”そして“偏見”の類の嘘八百。怖がらせたかと思えば、逆に怖がったり、ホント自己中極まりない独り相撲だったワケです。しかも笑わせた方が何倍もエネルギーになるなんて、全くもって見当違いな労力を払ってきたものです。それは、貴方たち大人の世界にも言えるのではないですか?そんな痛烈なメッセージを読み取ることが出来ます。まあ、物事はそんなに単純ではないですし、大人には大人の言い分がありますが、子供向け映画ですから不問にしましょう。個人的な好みを言わせてもらえれば、蛇足が2点。ラストの再会は艶消しもいいところ。それにピクサー恒例の(?)NGシーンは真剣に止めて欲しいです。ジャッキー映画のNGシーンもそうですが、そんなファンサービス御免です。夢の世界に浸る時間を奪わないでくださいな。[地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:58:39)

665.  ルームメイト(2013) 《ネタバレ》 ミステリーの構造自体は凡庸です。この“からくり”に免疫のある方ならば、仕掛けを見破るのはさほど難しくないでしょう。また物語性についても既視感のある王道の設定で、掘り下げも浅く(例えば彼女が保険屋を手にかけた動機とは何でしょう)、特筆すべき部分は見当たりません。つまり本作最大の見どころは、北川景子VS深田恭子の日本を代表する美人女優の演技対決にあると思われます。深田が上手い女優なのは周知のとおり。出世作『下妻物語』のゴスロリガール、あるいは『富豪刑事』の令嬢刑事など、役にハマった時の爆発力は折り紙つきです。今回も彼女お得意の“個性的な”設定の役柄。彼女なら上手くやれて当然と考えます。一方、北川の方も美貌だけでない隠れ実力派。TVシリーズ『悪夢ちゃん』で見せた“作り物の笑顔をやめた瞬間”には痺れました。彼女もまた、難役に対応できる技量を有しています。そういう意味では、2人とも自然体で難しい役をこなしているため驚きが無いのです。物足りないとさえ思えるくらい。2人の実力なら、もっとインパクトを残せたのではないかと思えます。演技上手が故に損をしているというか。そんな印象を持ちました。[DVD(邦画)] 6点(2016-03-10 00:28:47)

666.  劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄 《ネタバレ》 オムニバス5話全てがシチュエーションの提示のみで、脚本家が仕事をしていません。紛うことなき“とほほ”なホラー=トホホラー。第4話『夜道』に至っては完璧に悪ふざけ。画面分割で粋がったことをデ・パルマ師匠に謝ってください。[DVD(邦画)] 2点(2016-02-29 21:22:02)

667.  ドラゴンボールZ 復活の「F」 《ネタバレ》 コンセプトは『ナツメロ』であり『オールスター大運動会』であり『大相撲巡業』。あくまで本割には影響しない“ファン感謝祭”という位置付けでした。私はドラゴンボール続編には否定的な立場ですが、これはこれでアリだと思います。クリリンが警官なんて、感慨深いじゃないですか。でもそれなら主題歌は景山ヒロノブ氏の『CHA-LA HEAD-CHA-LA』じゃなきゃウソですよね。ももクロファンとしては、Z繋がりでお仕事を頂いて有り難い限りですが、そう思います。あともう一点“物言い”をさせてもらえば、クライマックスの件は酷いです。シリアス風味が欲しかったのかもしれませんが、アレがOKになってしまうと“地球の(あるいは宇宙の)未来を賭けた戦い”というものが今後望めなくなってしまいます。ファンから“本気さ”“真剣さ”“純真さ”を奪う愚策であったと考えます。[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-02-20 04:15:00)

668.  96時間 レクイエム 《ネタバレ》 今回も“リーアム・ニーソン父さんの親馬鹿娘愛”と“常識を超える元エージェントスキル”が堪能出来たので、シリーズファンとしては一応納得できます。でも、脚本は相当にぶっ飛んでいました。黒幕の計略に踊らされて大暴れした挙句、その黒幕にトドメも刺せない体たらくぶりに不完全燃焼。いくら相手が悪人とはいえ、あれだけ殺しまくって御咎めなしとはコレ如何に。カーチェイス中に巻き込まれた方たちもお気の毒です。それもこれも“娘を愛すればこそ”で済ませてしまう力技は、ほとんどギャグの領域です。前作の感想でも書きましたが、本シリーズはコメディに移行するのが正しい選択という気がします。元妻現旦那役をしれっと変更してキーパーソンに格上げした点はマイナス査定ですが、名優フォレスト・ウィテカーの警部役はツボにハマりましたのでプラス査定。よってプラマイチャラの6点です。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-02-10 21:25:55)

669.  沈黙の脱獄<OV> 《ネタバレ》 目隠シスト久々の沈黙修行シリーズ第3弾(かな?)。今回はBS日テレで日曜夜に放送していた『沈黙の脱獄』です。“脱獄もの”は個人的には大好物なのですが、さすがセガールもの。常識では測れません。というか“脱獄もの”ではないですね。普通に脱出です。そもそも沈黙どころか大騒ぎですし。細かいコトは言いっこ無し。火薬の量だけは半端ない王道のVシネマという認識で間違いありません。いつもの如く、セガールの無敵感とオチャメな親父ぶりをゆったりと楽しむ趣でございます。クロエ・グレース・モレッツ嬢がチョッピリ出演していて妙なお得感あり。採点は5点。これ以上でも以下でもない見事な“セガールもの”を堪能いたしました。[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-01-30 21:55:57)

670.  漂流教室 《ネタバレ》 SFサスペンスのカテゴリーで本作を評価するなら、確かに点数は付きません。特にストーリー上の肝である“タイムスリップ”を、専門家(?)の勝手理論で早々に片づけてしまうなど暴挙もいいところでしょう。原作の超有名シーン、母の愛で息子に届ける武器のプレゼントも無茶な改変で処理されていました。しかし、です。楳図かずおの名作にして迷作、奇書『漂流教室』の魅力は、大筋で外していないと感じました。前頭葉が痺れるような原作が持つ圧倒的な熱量は、本作からも感じられたと。楳図のトンデモ展開+画力=大林の奇天烈演出+謎ミュージカルで置き換えられます。要するに、どちらも“どうかしている”ということ。『漂流教室』の看板を借りた、大林節炸裂の“やりたい放題”映画とも言えますが、コレはこれで正しい漫画原作の映画化の姿だと思いました。舞台をインターナショナルスクールに変えた辺りも、監督の信条がよく表れていると思います。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-01-20 20:59:43)(良:2票)

671.  ホーム・アローン 《ネタバレ》 ファミリー向けハートウォーミングコメディ…なのでしょうが、私は正直乗れませんでした。理由は2つ。一つ目は、マコーレ君の泥棒撃退法がやり過ぎであること。特に火炎噴射。あれはシャレになっていません。もちろん、爆発炎上で頭チリチリでも許されるのがコメディの流儀。でも本作は、そこまでギャグ処理が徹底されていません。普通に事故案件に思えてしまいます。おそらく“人の財産に手を出そうとする輩は、撃ち殺されても文句は言えない”という米国スタンダードが根底に在るのでしょう。その証拠に、マコーレ君はきちんとおもちゃで銃撃しています。本来なら撃ち殺されるところを火傷で済んだのですから、御の字ということ。まあ、正論です。でも屈託なく笑えないです。二つ目は、マコーレ母の家族愛アピール。公衆電話を奪い取り、金にモノを言わせて航空券をゲット。それもこれも、愛する息子を思うが故のこと。母の愛、ここに在り。ここでも、かの国の個人至上主義の価値観が観てとれます。これも正論と言えば正論でしょう。でも迷惑な話です。隣のおじいさんがワダカマリを捨て家族と打ち解けるサイドストーリーの方が、よほどホロリとさせられます。[地上波(吹替)] 5点(2016-01-10 18:56:15)(良:1票)

672.  明烏 あけがらす 《ネタバレ》 やりました!やられました!!完全な『吉岡里帆』祭り!!!彼女の振り切れた演技、豊かな表情(大きなお口!そして絶品の般若顔!!)、その見事なコメディエンヌぶりに心を打ち抜かれました。デコおっぴろげ前髪ぱっつんイモ姉ちゃんぶりと、化粧バリバリドレスアップお嬢の落差は、『マルホランド・ドライブ』のナオミ・ワッツをも凌ぐ別人感。これなら堂々とポスターに顔出し出来るハズです。まさか『幕が上がる』の下級生メガネ娘が、これほどのポテンシャルを秘めていたとは。個性溢れまくる芸達者な役者陣の中で一際光る存在感たるや、驚愕の一言です。本作で完璧に彼女の大ファンになりました。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツ級の衝撃。大絶賛させてください!さて、作品の評価の方。台詞回しの妙や、役者固有の演技力に由来する面白さを楽しむ趣向が強く、映画自体の完成度はさほど高いとは思いません。ワンシチュエーションに(舞台を店舗内に固定)出来る設定なのに、必要性の薄い店外カットを入れるコダワリの無さ。金の無い客の肩代わりをするなど、ホストとしてマイナス査定のはずなのに、美談風に仕上げるテキトー脚本。元ネタは落語のマルパクリという部分も含めて、点数的には6点が妥当と考えます。しかし、です。これが相当に笑えるのです。一人の男を立ち直らせる為の、思いやりに起因する幸せな笑い。コメディは笑いこそが正義。全ての短所が無効化します。初笑いにオススメできます。ただし、遊びの借金がある方は新年早々、キツイ説教をくらう羽目になるのでご注意を。吉岡里帆ちゃんへのお年玉込みで9点進呈いたします。[DVD(邦画)] 9点(2016-01-01 00:00:00)(良:2票)

673.  映画 妖怪ウォッチ/エンマ大王と5つの物語だニャン! 家族総出(妻、10歳、6歳、3歳の娘)で劇場鑑賞。私自身『妖怪ウォッチ』に関しては、ほぼ予備知識ゼロの状態です。おそらく私と同じように、子供の付添で映画館に足を運ぶ親御さんも多い事でしょう。そんな“『妖怪ウォッチ』って?な大人”対策がきちんと施されている点に感心いたしました。フォーマットは『世にも奇妙な物語』。タモリに扮した妖怪ウィスパーのナビゲートで5つの短編が供されます。世界観の説明はさりげなく、そして抜かりなく、程よいタイミングで目先が変わるので退屈しません。残り時間が分かり易い点も親切です。ギャグあり、ノスタルジーあり、ハートウォーミングあり、薄口ですがバランスの取れた優良ファミリー向け映画と感じました。ちなみに子供のみ妖怪メダルのプレゼント付き。下2人の娘は随分と喜んでいました。妖怪ウォッチを持っていないのにね。長女は8点、次女は10点、三女は「わからない」の採点だそう。お父さん的には7点でお願いします。[映画館(邦画)] 7点(2015-12-30 01:56:28)

674.  死臭 つぐのひ異譚 《ネタバレ》 2大人気邦画ホラーシリーズ『リング』と『呪怨』のエッセンスだけ頂戴しました感は否めません。不条理と言い切れるほど不条理ではありませんが、はっきり理不尽と言い切れる胸糞悪いお話でありました。[DVD(邦画)] 3点(2015-12-20 20:47:05)

675.  Zアイランド 《ネタバレ》 芸人出身の映画監督は、基本的にアリだと思っています。漫才・コントの制作スキルは、映画制作にも通用すると。現に北野監督は“世界の”キタノですし、松本人志や内村光良作品も私の趣向に合うものです。そこで品川監督。嫌な予感から今まで“食わず嫌い”で敬遠してきたのですが、地元ロケ作品ゆえついに鑑賞することに。しかし残念なことに悪い直感は当たっていたようです。物語中盤までのテンポの悪さは如何ともし難いものでした。思うに、品川監督の“芸人”としての顔が、悪い方面で発揮されていたような。きっとサービス精神が旺盛なのでしょう。観客を沢山楽しませたいと。だからイチイチしつこい。でも、コレって、不味い飯屋の大盛りと同じで、サービスであってサービスに非ず、なワケです。無駄な説明や表現に尺を取られて、必要な状況説明が抜け落ちては意味がありません。例えば、ゼニ島の広さってどれくらいでしょう。本土からの距離は?閉鎖性や隔離性を煽ってこそ、離島を舞台に選んだ価値があるというもの。それに物語の組み立ても腑に落ちません。序盤に張った伏線を、忘れた頃に回収するのが爽快なのでしょう?ところが鶴見辰吾親子の「タイムカプセル」エピソードなど、追想と現在進行形のお話を直結させる無粋な配列。観客の記憶力はハト並みではありません。思わず「へたくそか!」とツッコんでしまいました。前半もたついた分、後半はスピード感が増し随分観易くなったものの、その分大切にしたい一つ一つのエピソードが簡易に処理されてしまい、消化不良な印象を受けました。「元カノ撃てるわけねえじゃんかよ!」なんて品川流センチメンタリズムは彼の芸風同様鼻に付くもので、喩えるなら「品川定食・大盛り・鬼マヨネーズがけ」みたいな映画かなあと。普通盛りにして、マヨネーズを控えてくれたら、品川定食、もとい品川映画、アリだと思うのですが。地元ロケ感謝補正で、ちょっぴりオマケの6点です。[DVD(邦画)] 6点(2015-12-10 00:29:16)

676.  滝を見にいく 《ネタバレ》 『七人の侍』や『ガンバの冒険』を引き合いに出すまでもなく、7人も主要キャラが居たならば、それぞれ個性を持たせようとするのが常識的な手法。ところが本作はまるで逆でした。「おばちゃん」で一括りに出来る没個性ぶり。何処にでもいそうな、人の良い、でも冴えない中年女性ばかりを集めました。7人集まっていても、全員で“一人”の人格と観て取れます(だからこそ、誤った選択を制止する者なく遭難したとも言えますが)。さて、この設定が意味する事とは?彼女らは、ほとんど自身の背景を語りません。大人は“楽しかった”昔話は好きですが、“辛い”そして“生々しい”今の境遇は語りたくないもの。皆それが分かっているから、あえて聞かないし、話さないのです。でも想像は難くありません。仕事、ローン、介護、人間関係、エトセトラ。3万円のツアー代金が「高い」と感じる庶民の懐具合。抱える悩みの見当はつきます。彼女らは特別な存在ではなく、スクリーンの前の“あなた”そのもの、ということ。みんな8人目のおばちゃん。そう考えると、どうして彼女らが遭難したのか理由が分かるというもの。“遭難してしまった”ではなく、深層心理的には“遭難してみたかった”だと思うのです。ちょっとハードなハプニング型・ピクニック。そもそも脱日常を求めるのが、旅の目的に他なりません。「私たち何処まで行けばいい?」「教えておじさん」「好きなところへ行けばいい」大丈夫、あなたは自由だよ。そう言って欲しいのが本心。でも現実には、日常へ戻らなくてはいけません。だからラストは「高原野菜、買わなきゃ」なんだと思います。優しく、素敵な、大人のための寓話でした。有名女優ゼロというキャスティングが見事に活かされていました。あれ?でも、やしろ優、出てましたっけ?[DVD(邦画)] 8点(2015-11-25 00:27:20)(良:1票)

677.  ナイト&デイ 《ネタバレ》 豪華2大スター共演による“ロマンス・アクション・サスペンス・コメディ”。主役のギャランティに製作費の大半を割いた為か、アクションのスケールは割引プライスとの印象です。さらに大胆な省略技法を使い脚本の質も安普請か…と思いきや、なかなかどうして、男女の主導権が切り替わった終盤の畳み掛けにはニヤリとさせられました。キャメロンはホント肉食系が似合いますね。こういう映画は細かいコトは言いっこなし。敵の銃弾が主役に当る気配が無いのもご愛嬌。素直にバカ笑いしながら楽しむのが正解だと思います。[地上波(吹替)] 6点(2015-11-15 23:23:30)(良:2票)

678.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 ポスターの図柄にも使用されている“売り”であり“ハイライト”とも言えるハントの“輸送機ぶら下がり”を冒頭に持ってきた意図とは何でしょう。所謂“ツカミ”?それもあるでしょうが、もっと重要なメッセージが隠されている気がしました。それはIMFの活動に対する当局の批判への回答。不可能と称される困難なミッションを、命を賭して遂行しても「ギャンブル」や「運」と揶揄されてしまうのは耐え難い侮辱のはず。彼らは「諦めない心」と「チームプレー」で奇跡を必然に変えているのですから(ハントは超人ですが、仲間のフォローが無ければ100%死んでいました。だから彼らは皆一様に仲間思いなのですね)。飛行機ぶら下がり程度の奇跡ならば朝飯前ということです。今回は何時にも増してエージェントの悲哀がしのばれる内容でした。成功して当たり前、泥を被ってナンボの辛い稼業です。それゆえ、MI6の上官への意趣返しや、IMF復活の切り返しには溜飲が下がりました。雇われ人は辛いですな。本作でシリーズ5作目。サイモン・ペッグやジェレミー・レナー、ヴィング・レイムスといった常連組は鉄板ですが、やはりこのへんでキレイどころのレギュラーも欲しいところ。個人的には前作でワイルドな魅力を振りまいたポーラ・パットンさんの再登場を熱望しております。[映画館(字幕)] 8点(2015-11-05 23:57:48)

679.  聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY 《ネタバレ》 長編を短時間でまとめるなど土台無理な話…と言ってしまえば身も蓋も無いですが、やはり原作既知であることが前提となっている脚本は頂けません。“ブロンズ<<<絶対的な実力差<<<シルバー<<<越えられぬ壁<<<ゴールド”の強固なヒエラルキーを打ち破る過程にオリジナル『聖闘士星矢』最大の魅力があったと考えますが、完全にスルー。アテナを救うための時間的制約を有耶無耶にしてしまったのも勿体無い話だと思いました。バトルシーンの表現については観るべき部分はあったものの、『聖闘士星矢』である必要性は無かったと思います。なお、当方お目当てのあーりんは、良くも悪くも、それ以上でも以下でもなく、あーりんでございました。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-10-25 19:28:00)

680.  インターステラー 《ネタバレ》 (真っ当な映画批評は他の優秀なレビュワー様にお任せして、私はいつも通り“自分語りの感想”でお許し願います。)私は親子の絆を描いた映画、それも“父と息子”を扱ったもの(例:ビッグ・フィッシュなど)に殊更弱い傾向があります。おそらく、父親に対するコンプレックスが極めて強いからでしょう。映画の中の“息子=自分自身”でした。そんな私も父親業を始めて10年が経ちます。長女もマーフと同じ10歳になりました。そんな理由から主人公への感情移入は半端ではなく、刻々と失われていく時間に胸を痛め、涙しました。息子の立場から父親の心境へ。人は変わってゆくのです。何故クーパーは宇宙へ旅立ったのでしょうか。種の存続を図るため。いえ、我が子の未来を守るため。息をしているだけで満足しないのが人間です。生きることより、活きること。彼は子供たちへ“希望”を贈るために命を賭したと考えます。もちろん、其処には自身の能力に対する“自己顕示欲”が在った事も見逃せません。彼の本質は農業家ではなくパイロットだったのですから。主人公の行動原理を“家族への愛”とするならば、マン博士のそれは“自己愛”です。同じく“愛”。ただし、ひたすら己が生に執着するマン博士と、自身を活かすことを望む主人公とでは、同じ愛でも値打ちは違うでしょう。この世で何よりも重い「子供との約束」を捨て、アメリア博士を救ったクーパーの献身は、漆黒のブラックホールの中「事象の地平線」を超え、人類を救う鍵となる「量子データ」の獲得という奇跡を生みました。彼が辿り付いた先は、時空を超える“5次元”の世界。そう、アメリア博士の言葉を借りるなら“愛”そのもの。クーパーが5次元で、最愛の娘と繋がったのは必然に他なりません。何故なら5次元に時や空間といった隔たりの概念は存在しないのです。あらゆるものを犠牲にして主人公が手に入れたのは、老いさらばえた愛娘が子孫に囲まれながら看取られる“最期の瞬間”を目にする権利。「だってパパは必ず帰るって言った」たった一言で全てが報われました。嗚呼、なんと切なくも美しい、そして幸せな光景でしょう。涙が溢れて仕方がありません。インターステラーは「星の間」。マーフという星、そしてアメリアという星。繋ぐのはクーパー。星の旅人が新世界を紡ぎます。[CS・衛星(吹替)] 10点(2015-10-20 01:15:02)(良:2票)

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