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701.  ネバーエンディング・ストーリー 《ネタバレ》 ~Die Unendliche Geschichte~果てしない物語。 オープニングの美しさ。リマールのテーマソングがまた良くて“懐かしいあの頃”に引き戻す。 さぁ!ファンタジーの世界に旅立とう!…って、小さい頃に何回か観たはずなんだけど、アトレイユがどんな冒険をしたか全然覚えてなかった。 ロックバイター、暴走カタツムリ、象牙の塔には顔が幾つもあるやつ、魚人間?魅力的なクセの強いクリーチャーたちがたくさん出てくる。…でも特に何もしてなかったんだな。 異世界“ファンタージェン”や世界を滅ぼす無“ザ・ナッシング”の素晴らしいネーミングセンス。日本語訳も頑張っていて、極め付けは女王“幼心の君”こんな綺麗な名前どこから思いつくんだろう?透き通るような容姿とともに忘れられない。 美しいという表現が相応しいアトレイユ。戦士というには若すぎるけど、暴力(武器)を使わない冒険物語にはベストマッチだったと思う。最初から孤独な旅だっただけに、相棒のアルタクスが沼に沈むときは悲しかったな。 ラッキードラゴン・ファルコン。パペットは表情豊か。でも今見ると特撮がかなりキツい…と言いたいところだけど、当時から微妙な出来の特撮だった。 空を飛ぶ爽快なシーンだけにちょっと残念。邪道かもだけど、ここは今の技術で上手いことしたほうが良いのに。って思う。 母親の死とイジメで気持ちが沈んでるバスチアンが、ファンタージェンの滅びゆく現状とリンクしているようで面白い。 多感な時期に出会う物語って、結構すんなりとその世界に入り込めたりするんだけど、バスチアンが飛び込んだ本屋のご主人が、本の世界の面白さを伝えてくれる。 最後の、ファルコンでいじめっ子に仕返しするところはよく覚えていて、綺麗な音楽をバックにバスチアンがファンタージェンを飛ぶまでは良いけど、なぜ現実世界にも来たのか、子供心にあのシーンをどう整理をつけようか困った記憶がある。 リアルタイム世代じゃなければ、もう少し評価が下がったかも。[地上波(吹替)] 6点(2021-06-02 13:36:37)《改行有》

702.  ネバダ・スミス 《ネタバレ》 ~NEVADA SMITH~架空の人物。 西部劇はあまり詳しくない私だが「西部劇のタイトルを挙げよ」と言われたら、10番目くらいには出てきそうな本作。クチコミ件数の少なさから、そんなに有名な作品ではなかったのかな?銃を真横に担いだマックイーンのポスターが思い浮かぶ。 『大いなる野望』という映画の登場人物・映画俳優ネバダ・スミスの前日譚…らしい。この作品の主役がジョナス・コード・ジュニアとのことで、本作のコード本人か、息子だろうか?どんな話か気になる。 “ネバダ・スミス”を名乗るのは後半で、本名“マックス・サンド”の名が頻繁に出てくる。 インディアンとのハーフの少年の成長物語。家族を惨殺されたマックスの執念と怒りの孤独な復讐劇。西部をあちこち旅しながら、そこに住む人々との一期一会の交流が描かれている。 勘違いから襲った三人組に親切にされ、翌朝身ぐるみ剥がされてる絶体絶命から、救いの手を差し出すコードの優しさがホッとする。社会を知らないマックスに父親のように教えるコード。薬莢は高価だから拾わせるのが生活感がある。『この恩は返しきれない』コードに感謝の意を表す。 「西部中の酒場や売春宿を回れ。教会にドブネズミ共はいないぞ。お前もドブネズミにならなきゃ捕まえられん」コードの言葉通りドブネズミとなって酒場や売春宿、果ては刑務所の中にまで行く。ついには自分が町の厄介者になってしまう。 神父に命を助けられ、初めて教会に行く。荒んだマックスに復習の無意味さ、良心を教える神父。『この恩は返す』と神父に上辺の言葉を残し復習に旅立つ。 トム・フィッチとの心理戦が丁寧で面白い。仲間を物陰に隠れて配置し、2階から撃ちやすい位置の椅子に座らせるトム。椅子をずらすマックス。インディアンを侮辱し、母親の服で作ったタバコ入れを見せ、「マックス!」と声を掛けるが、ピクリとも動揺しない。観てるコッチがドキドキする。後にコードが出てきて声を掛ける時もギクッとした。 遂にトムを殺すチャンスが来るが、思いとどまるマックス。ここにきて神父の言葉が心に届いたんだろう。 コードと出会った頃の、少年らしい素直さがマックスにまだ残っていた。 銃を真横に担いだマックイーンのポスター。あれ、十字架に架けられたキリストを表してたんだな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-02 12:19:01)《改行有》

703.  夜の訪問者 《ネタバレ》 ~De La Pert De Copains~仲間から。…で良いのかな?なんか間違ってそうだけど、英題は~Cold Sweat~冷や汗。 去年BSで観たのを忘れて録画、ついまた観てしまった。 夜の攻防から死体処理。船上や空港のアクション。美人のモイラに可愛いコンパクトなオープンカー。後のコマンドーみたいで結構面白い。 けど何でジョーが、悪党2人を殺さなかったか疑問。最初の奴(坊や)はアッサリ殺してるのに。 流れ弾でファウストが死ぬ辺りからストーリーが変になってくる。設定上ロスの部下をもう2人くらい増やせば、簡単に解決したんじゃないか?いやきっと、1台の車に乗り切れる5人で、過去の犯罪メンバーをまとめたかったんだろうか。 その流れ弾でロスが怪我をする。ジョーが車で往復して医者を連れてくると言い出す。…いやどう考えても車で片道病院まで連れて行ったほうが早いのに。 でもこの小屋にいるのが①ジョー・マーティン②その妻ファビエンヌ③その娘④怪我人ロス⑤悪いカタンガ⑥ロスの愛人モイラで6人。 1台の車には乗り切れない。いやいや、カタンガを縛って物置にでも閉じ込めて、みんなで病院行けば良いんでない? それかファビエンヌに小屋で待ってもらって、5人で行っても良いんでない?なんか、モイラさえいなければ… 最初監督の考えてた話と、何か色々と違ってきたんだろうな。誰かがカーチェイスやりたいとか、もっと格闘アクション入れたいとか、ジル(嫁)出したいとか、ジル(嫁)殺したくないとか、なんか色々。 町に馴染んでるジョー。医者のツテでもあるのかと思ったら、普通に銃で脅して連れてくる。もう絶対ロスを病院連れてきたほうが早かったって。 無駄に格好良い白バイとのヒルクライム・カーチェイス。悲鳴一つ挙げない先生に注目。さすがジョー、良い先生知ってるわ。 一方、意地でもファビエンヌには銃を渡さないロス。出血で真っ白な顔が乱の仲代達矢みたいだ。その後出血死。 ライター1つで山火事発生。仲良くカタンガに捕まるマーティン一家。 ジルじゃなくてモイラは山小屋でフェードアウト。先生も小屋に置いてけぼり。あの後どうやって帰ったんだろう?先生のハイウエストなズボンに注目。 山火事で火だるまは避けたカタンガだけど、結局照明弾で火だるまに。この時、照明弾を拾うジョーのパントマイムみたいなアクションが滑稽なのと、家族のいる方向に躊躇なく照明弾を撃てるジョー怖い。 最後は白バイ警官がヒルクライムの車を確保して逮捕もされず、マーティン一家が笑っておしまい。 …これだけ書いておけば、間違ってこの映画を観ることはもう無いだろう。[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-30 22:33:00)《改行有》

704.  岸辺の旅 《ネタバレ》 ピアノ講師として生活していた瑞希。突然3年前に失踪した夫が死人となって現れる。 失踪中、優介が世話になった思い出の地に旅立つ瑞希。 死後も新聞配達を続ける島影。廃墟となった彼の事務所に、瑞希はどう思ったのか。…この辺で“瑞希も実は死人なのでは?”と思った人もいるのでは? 教え子の母親にダメ出しされ、孤独な死を迎えた彼女に、死んだ優介が会いに来る。旅の途中、優介が話しかける駅員も、電車の親子も死人。 死を受け入れていない瑞希は、島影の事務所が廃墟になっているのが見えて驚く。だけどそれを優介に問いただしたりしない。 …それだと、何となく辻褄が合うかな?と思ったら、次の中華料理屋は「俺と違って瑞希と同じだ」という。生きている人? 死者と生者が共に暮らす世界だとしたら、どうして優介は3年も戻らなかったのか? 瑞希の寝起きから始まる帰宅、どれだけ家を留守にしたのか、貯まった手紙に枯れた植物。なぜ、手紙も見ずに寝たのか? 朋子に「優介は生きている」と嘘を言う瑞希。「想像通りの奥さんで拍子抜け」朋子の憎たらしさ。 農村で突然、光だビッグバンだの科学の話。…面白いかもしれないけど、あんな多くの老若男女が興味を持つ話題だろうか? 滝で父親が言う「アイツがお前にしたことと言ったら…」「あの男の事は忘れろ」???? これは、やはり瑞希も死んでいるんじゃないだろうか?死者と生者の話ではなく、すべて死者なのでは? 死を受け入れていない地縛霊と、優介のように受け入れても成仏できていない霊たちの話だとしたら… そして行き先が、簡単に言えば天国と地獄があって、中華料理屋の夫婦は、瑞希と一緒で天国に行ける地縛霊。 優介や朋子、農家の息子はきっと、地獄に行く地縛霊。中華料理屋の妹や瑞希の父は、もう成仏した霊。 瑞希が死なないと優介は現れる事ができなかった。瑞希の帰宅が寝起きから始まる=霊の移動はバスとかでなくても出来る。 優介は、農家の息子が妻にしたように、瑞希を自分の行く地獄(?)に連れて行こうとした。 だけど心変わりをする。あれ程拒んでいた性行為は、別れの儀式的なものとか。 …と考えれば、このモヤモヤした話はストンと落ちないだろうか?生と死の別れの話でなく、死後の天国と地獄の別れの話。 …こんな時間にお酒飲みながら書いてるから、自信は無いけど、“岸辺の旅”の岸辺って、三途の川の川岸の事とか。[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-05-30 12:25:19)《改行有》

705.  モダン・タイムス 《ネタバレ》 ~Modern Times~現代。いま。  なんてシンプルで美しいタイトルだろう。 いま、社会で起きていることを面白可笑しくドタバタコメディにしていて、それが80年以上経った現代でも共感できることが多々あるから、スゴイ。 家畜のように会社へ向かう人の波と、誰でも出来る単純な流れ作業。効率を上げるための無理なスピードアップ。 無駄を減らすための無駄だらけの食卓マシンが面白い。マイペースな口拭きマシンがイイ。 職業病でボルトっぽいものを何でもネジる男。 同僚のチクビをネジって、美人秘書のお尻のボタンを追いかけての、胸にボタンのあるオバサン登場。 どうなるか言わなくても解る見事な三段落ち。 働きすぎてノイローゼになったら病院=社会に戻すためのメンテナンス。 誤認逮捕されて刑務所=社会にとって間違った考えを正すための罰。 パンを盗んで捕まる娘=刑務所怖い。自ら無銭飲食で捕まる男=刑務所快適。同じ逮捕なのに考え方のギャップ。 社会風刺という固っ苦しいテーマにニヤリ…でなく、単純に面白く観られた。 『口角上げて、笑って。そうそう。』夜明けにすべてを失った二人が、希望を胸に歩き出す。スマイルの美しさ。 いつの時代も、いま、必要なことは、笑うこと。人間社会がある限り、普遍で不変のシンプルなメッセージ。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-05-28 12:38:46)(良:1票) 《改行有》

706.  飢餓海峡 《ネタバレ》 W106方式という撮影技法のためか、映像が荒く製作年よりも古い作品に見える。 この方式の影響か解らないけど、軽快で躍動感があるカメラワークが面白い。 トラックが到着して、そこから警官隊がワラワラ降りてきて、そのまま舟に乗り込んで出港までを勢いよく撮り流す。 東京の下町の人混み。そこで客引きをして働く八重。警官が捕物を始め、逃げるタチンボ達。柱に隠れてやり過ごす八重。飲み屋街に逃げる頃にはカメラは屋根の上。後ろを振り返りながら逃げる八重、ゴミゴミした飲み屋街…ここまでワンカット。 こんななめらかに動きのある映像、当時どうやって撮ったんだろう? イタコの話は訛りが強くてよく解らないけど「(三途の川を渡ってしまえば)我が戻る道は一筋もござらい」のように言っている。八重のマネ「戻る道無いぞ~、帰る道無いぞ~」。イタコを知らない多吉は、その言葉を自分の運命と重ねたんだろう。多吉にとって津軽海峡が三途の川。 共犯の二人は多吉が殺したんだと思う。 帰り際「今度いつ来るの?」と言う八重、戻る道がない多吉。お代の50円とは別に渡した34,000円は、殺した二人への供養の意味もあったと思う。犯した罪を善行で償おうとしたんだろう。その後も善行を重ね続ける。臆病だから罪を認める勇気もない。 樽見と名を変え、自分なりに罪を償って、余生を過ごしていたところに八重が来る。この時の樽見の落ち着き具合は、見ていて多吉とは別人じゃないかと錯覚させる。忘れたい過去の自分を10年も探していた女。衝動的な殺人。 10年前の自供は、もしものときのために前々から用意していた筋書きだろう。 何とか助かる道を模索する樽見に弓坂が見せる舟の灰。善行で罪を償ったつもりでいた自分を、10年も追ってきた人間がここにもいた。 「戻る道無いぞ~、帰る道無いぞ~」 八重殺しを自供することも、隠し通すこともしない、出来ない。 現世でも地獄でもない三途の川、津軽海峡に身を投げる多吉。臆病な善人らしい最後かもしれない。[CS・衛星(邦画)] 9点(2021-05-28 11:22:18)(良:1票) 《改行有》

707.  ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 ~WarGames~最後“s”がつく。ジョシュアにとって、チェスも三目並べも全面核戦争も、たくさんあるゲームの一つに過ぎない。 オープニングからいきなり始まる全面核戦争のシミュレーション。ミサイル基地の扉の分厚さが核の恐ろしさを物語る。 デビッド、Fの子をAにするのはマズいだろう。まだコンピューターが普及してない時代だから、先生たちも成績を手書きで控えてる可能性大だぞ。 でもこんな当時から、マイコンオタクの仲間がデブとガリなのが面白い。あと“ユーザーアカウント”って言葉、こんな昔からあったんだ。 核司令基地の見学ツアー。本当にありそうな“そのボタンじゃない!”ジョーク。突然の核攻撃の緊張感と、あくまでゲームなデビッドの対比が面白くて怖い。 一般の人には馴染みのない地味なマイコン画面を垂れ流すのでなく、ブラウン管モニターには操作するデビッドが映り込む。これ特撮だと思うけど、どうだろう?画面上で起きていることと、デビッドの感情も伝わる上手な演出。 あとジョシュアの声。デビッドの部屋のスピーカーからしか聞えないハズだけど、基地でも同じ声で話す。これも、見る人にわかり易くする上手な演出。 三目並べから核戦争に勝敗が着かないことを学ぶジョシュア。モニターに映される核戦争の映像が無機質で怖い。あぁ日本にも落ちてきた。 「奇妙なゲームです。唯一の勝つ手段が、ゲームをしないことです。もっと面白いゲーム、チェスをやりませんか?」 これが今の時代だったら、遥かに進化したコンピュータが人間に余計な気を使って、適度に盛り上がる演出を加えて、核戦争を始めるかもしれない。[地上波(吹替)] 7点(2021-05-27 16:28:53)《改行有》

708.  続名探偵ホームズ2/ドーバーの白い崖 《ネタバレ》 ~『ミセス・ハドソン人質事件』のつづき~ こちらもハドソン夫人が主役。これはちょっと評価落ちます。 名探偵ホームズはイタリア国営放送との契約で、まず6話分が作られたそうです。 『青い紅玉』『海底の財宝』『小さな依頼人』『ソベリン金貨の行方』『ミセス・ハドソン人質事件』『ドーバーの白い崖』だったと思います。順不同ですが全部TV版で放送されてます。 今回はハドソン夫人特集という意味で2作品が選ばれたと思いますが、劇場未公開の『小さな~』や『ソベリン~』の方が、原作のイメージが強く、ホームズの推理が事件解決の糸口になっていて、面白かった記憶があります。(…といっても小学生当時の感想、うろ覚えですが) 本作はアクション面が強く、動きの大きさは面白いんだけど、今ひとつホームズである必要性が感じられない。 過去3作の“犬なんだけど大人で人間臭い登場人物”感が若干薄れ、“擬人化動物の当時の流行りモノのアニメ”臭が出てる。 最後の方のマリーが拳銃を回すところとか、モリアーティたちが爆発して飛んでいくところとか、今までとちょっと異なる感じ。 ウィキを見ると、この回には近藤喜文が関わっていません。 『海底の財宝』も近藤さん抜きですが、あちらは宮崎監督の個性が存分に発揮された印象が強く、他作品では宮崎&近藤の強力タッグで面白く出来たんじゃないかなぁ?と。勝手に思ってます。[映画館(邦画)] 5点(2021-05-27 12:14:40)《改行有》

709.  続名探偵ホームズ1/ミセス・ハドソン人質事件 《ネタバレ》 ラピュタの同時上映で鑑賞。TV版はそれより前に放送していたんだな。忘れてる。 こちらのレビューも併映された『ドーバーの白い崖』とは別作品扱い。今回はモリアーティ教授一味とハドソン夫人が主役。 モリアーティが空気穴を気にする台詞を入れるとか「私の殺人は成功したことがないんだ」とか、銀行襲撃の妄想とか、キャラクターの魅力を引き出すのが上手いなぁ。 レストレード警部、犬らしく手紙の匂いから犯人を割り出すけど、美術館でホームズやモリアーティの雑な変装を見破れないとか、「原作読んでないのか!」なんてセリフも優秀なんだか無能なんだか、上手にいい加減で笑える。 前2作に続いて高いクオリティなので、出来ればエリソン夫人、モロアッチ教授バージョンで観たかった。 ~『ドーバーの白い崖』につづく~[映画館(邦画)] 7点(2021-05-27 11:55:23)《改行有》

710.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 ルールも勝敗もないから、永遠に終わりのない3人野球。 真琴の、いつまでも3人で、ずっとこのままが良いって気持ちが凄く伝わる。 それがいつまでも続くとは思っていない功介。続かないことが解っている千昭。 真琴が同じ時間を何度も繰り返すことによって、徐々に3人の気持ちが先に進み出す描き方が上手い。 過去に行けるというトンデモナイ能力を、あんなどうでも良いことに使えてしまう真琴がとても良かった。 バカなことばっかりの真琴が、意を決して友梨に、千昭が好きなことを告白するシーン。好きな人の突飛な話を信じられる真剣さ。行動力。アニメの声優は初のようだけど、ドラマで目にする仲里依紗がビックリするくらい上手に演じていた。 可愛い絵柄でドギツイ内容のアニメ、心を抉り取られるような鬱展開のアニメが増えた中、パンツも見えない、キスシーンすらない、カラッと真っ直ぐな高校生たちの物語は、逆に新鮮だった。 後輩3人もまた、毎日が楽しそうで、悩み多くて大変そうで良いね。功介に告白するとき、メガネしてないのは何でだろう?コンタクトにした?功介がクッキリ見えるのが怖いから? 魔女おばさん。単に超常現象に理解がある人だと思っていたけど、芳山和子だったんだな。1983年版をもう一度観なくては。[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-05-26 23:18:05)(良:1票) 《改行有》

711.  翔んだカップル オリジナル版 《ネタバレ》 昨年夏以来、二度目の鑑賞…だけどストーリーの起伏が少なく、この映画の盛り上がりドコロが掴めなかった。 勇介と圭が喧嘩して、仲良くなって、また喧嘩する。その間の、例えば勇介が反省して謝るとか、穴埋めをして許されるとか、仲直りと言うか二人が距離を縮める努力的なものが見えず、単にほとぼりが冷めた、時間が解決したかのように思えてしまう。 原作はきっと、この辺も丁寧に描かれているのかもしれないが、映画だとダイジェスト的にしか伝わってこなかった。 二人の同棲(学校的には単に同居じゃないか?)について、かなり後半に親友のハズの中山に同棲していることを伝えたが、序盤に先輩が圭を覗きに来たり、一緒に住んだりしてたので、中山や杉村さんには、とっくに同棲を伝えてるものだと思って観てしまったから… 杉村のマンションに圭が乗り込んできて、クシャクシャにした紙(試合までの注意)を渡すシーンとか、かなりの修羅場で緊張感が出ていた。勇介と圭とは対象的に、杉村のオトナな対応も凄くイイ。 坂を下る自転車、勢いそのままに激突。交差点で突然落語を始める中山。クジラのアドバルーン。序盤の薬師丸ひろ子の幼いパジャマ姿と、最後の方の「私、きれい?」の大人びた(背伸びした)スリップ姿のギャップ。最後の延々続くもぐら叩き。杉村から圭に受け継がれる集中のポーズ。印象的なシーンが結構あるが、一番グッと来たのはスナックで勇介と絵里(かな?)が酔っ払って“ケンポン”するところ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2021-05-26 22:30:26)《改行有》

712.  おとうと(2009) 《ネタバレ》 嫌な予感しかしない披露宴。小春の見事な二度見。鉄郎のスピーチは切るところを間違えなければ案外いい話。 コテコテすぎる予想通りの大失態を考えると、鉄郎には別室に退場してもらって、席には熊ちゃんのぬいぐるみを置いておくべきだった。 ヒロインが怒った時、ふすまに衣類が挟まるの、市川監督っぽい。 ちょっとズラす“大工の嘘”の話は、おとうとの存在に絡んでくるのかと思ったけど、そうでもなかった…ように思う。 お金を下ろしに郵便局に行くときのホームビデオ感。あれはどんな演出だったのか。 小春に怒られ逆ギレする鉄郎に“ダメだけど良い人”の可能性を全否定させられ、同情の気持ちは消え失せてしまった。 緑の家の素晴らしさはよく伝わった。 鉄郎と同室のおじさん、足を擦ってあげたり、鍋焼きうどんを玄関で待ってあげたりと良い人。 鉄郎の最後の苦しそうなピースサイン。鶴瓶師匠いい演技をされる。 小宮山施設長の突然の写メ…さりげないけど、医療施設じゃないから、検視に掛けないための証拠写真だろうか。 多くの人を看取った経験から「もう楽にしていいのよ」と声を掛ける小宮山さん(石田ゆり子)、天使すぎる。 …あれ?小日向さんと石田ゆり子、夫婦役なのか?夫婦か… 鉄郎の部屋の窓、すぐ真横に電線のガイジ。電磁波は体に悪いというが、鉄郎はそのせいで…とかそういう意図か? なにか東京編と大阪編とで味付けが突然変わったように思えて、どっち付かずな印象になってしまった。 ただ近年の作品で、今作の吉永小百合が綺麗だなって思えた。何でだろ?未亡人役だから?[CS・衛星(邦画)] 4点(2021-05-23 02:34:09)《改行有》

713.  若草物語(1949) 《ネタバレ》 ~Little Women~お父さんが娘たちを呼ぶ時の呼び名“小さなご婦人”とか。GirlでなくWoman。 でも“若草物語”良いタイトルじゃないか。邦題に魂が宿ってる。 4姉妹ものの原点。原作未読で映像作品としても初。 クリスマスのお小遣い。貧しいけど豪華な朝食。ベスのピアノ。ジョーの髪の毛と、ほっこり温まるエピソードが続く。 ハスキーボイスのジョー。ジューン・アリソンだけ、他の三姉妹女優(22歳、17歳、12歳)より年齢が離れた32歳。不思議なキャスティング。 それでも、ローリーとの全力疾走の追い駆けっこが早い早い。 マーチ叔母さん「ふしだらなマネは許しません」からのメグ即結婚はテンポが良くて面白かったが、ここらからすっごく駆け足になった気がする。 ずっと家の周りの話かと思ったけどジョーはニューヨークに行くし、エイミーは叔母さんとヨーロッパに行くしで、展開が駆け足。 時系列的に、ベスが不治の病でジョーが看病のために家に戻ってきている間に、エイミーは旅先でローリーと付き合い、その間にベスが死に、その前後にエイミーたちは結婚しているように見えた。当時の距離の問題があるから、旅行を中止して帰っては来れないだろうけど、割とマメに手紙で連絡を取り合っていたようなのに、原作ではどうだったのか気になった。 ベスの「長生きできない気がしていたの」は、マーガレット・オブライエンのか細さと相まって、可愛そうで涙が出てくる。 キャストはハマってると思うし、最後の虹の掛かるマーチ家も“これがセット、これこそ大道具”って感じで素晴らしい。 後半の駆け足部分をじっくり、倍の尺くらいで観たかった気がする。 あとウィルクス歯科の動く看板に驚いた。150年くらい前の世界にあんな無意味でインパクトのあるものが! ベア教授「自分の心に響かない文章は一行も書いてはいけない」………すみません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-22 13:24:40)《改行有》

714.  海街diary 《ネタバレ》 原作未読。4姉妹もの。 みんなタイプの違う美人で、あまり顔が似てないから、実はみんな異母姉妹とか裏設定があるのかと思ったけど、そういうのは無いみたい。 3人座るとき、長女・幸は正座。次女・佳乃は女の子座り。三女・千佳はあぐらときた。 絶対末っ子すずも座り方変えてくるなと思ったら、食卓を囲むときは正座だけど、普段は体育座りしてるようだ。 千佳は(夏帆自身がそうだけど)左利き。きっとズボラな母親は利き手を直す気がなかったんだろう。 電話が来たとき、幸は佳乃に出ろと。佳乃は千佳に出ろと。で、すずには振らず自分で出る。細かいけど末っ子と一人っ子の差が描けてるかなと思った。 家では一番しっかりしてそうな幸が、不倫という一番世間に顔向けできない事をしてるのがリアルだし、普段はだらしない佳乃が、上司と外回りで食堂に行った際、私情を出さずにきちんと敬語で話す姿もリアル。 札幌に住む母親(大竹しのぶ)の三姉妹のお土産が、包み紙から札幌三越デパートかな。 すずには、六花亭セットとマルセイ・バターサンド。北海道のものだけど、案外どこでも手に入るので、急遽空港で用意したと思われる。 そんなに高いものじゃないし、そもそもすずのために買ったのかも怪しい。三姉妹と値段の差を埋めるために2つにしたのかな?とか、そんなところもリアル。 あと広瀬すずは本当にサッカーが上手いんだな。素人の動きじゃない。 イベントと言えば葬式と法事ばっかりの映画だけど、極端に暗くならず、大喧嘩とか大事件も起こらず、案外ずっと見ていられる映画だった。 ~Our Little Sister~という洋題?サブタイ?が付けられている。若草物語(Little Women)を連想させつつ、意味は“私たちの末っ子”。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-05-22 11:54:03)《改行有》

715.  探偵物語(1983) 《ネタバレ》 赤川次郎の原作自体が、薬師丸ひろ子をイメージした作品だって聞いた記憶があるが、このタイトルからして、相手役は松田優作をイメージしていたんだろうか? 探偵事務所に所属しているけど単独行動・孤立無援な辻山は、個人事務所だけど仲間とワイワイな工藤ちゃんとは、人物像が真逆と言うか… 本で見るとナルホドってなるかもだけど、実際画で見るとかなり無理があるトリック殺人。ものすごい偶然が重なってたどり着く推理。都合よく置いてあるペンダント。ゆるく楽しむのが正しい観方なんだろう。 事件解決からが見応えがあって、辻山の部屋での長回しが素晴らしい。というか、ここから先だけでも良いんじゃないか?って思ったりする。 今まで直美を“調査対象の子ども”として、一歩引いた距離で扱ってきたが、ホテルの話を聞き、落胆の表情を見せる辻山。 「ずっと一人で寂しかった!」「…一人で居て寂しくないやつなんていないよ」直美を大人としてみて本心を話す。 「帰ります」と2回。背中に向けて投げ捨てるような告白の言葉。そんな事解ってるから振り向きもしない辻山。 アイドル映画の告白シーンなのに、重苦しく物哀しい。切ないテーマソングの入り方もイイ感じ。 空港での別れのシーン。エスカレーター逆走から手を重ねて無言のキス。 キスの後も名残惜しそうにしがみつき、胸に頭をくっつける薬師丸ひろ子の演技は素晴らしい。 …ただディープキスにしたのはどうだ? 欧米の映画に比べて日本の映画界が劣っていると考えている松田優作が、ちょっとやり過ぎてしまったんじゃないかと思うんだけど。どうだろう。 普通のキスで良かったんじゃないかな。話題作りにはなったと思うけど。 もう一回ちょんとキスして、小さく手を降り去っていく直美。しばらく後に小さく手を振り返す辻山。 棒立ちの松田優作と、ディープキスのあとだけにホンワカした音楽がちょっとシュール。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-21 11:04:34)《改行有》

716.  七年目の浮気 《ネタバレ》 ~The Seven Year Itch~七年目のかゆみ。意味は観てると出てきます。 『ビリー・ワイルダーの映画は不倫してるヤツばっかだな…』なんて予備知識無しで観てたら、超有名な地下鉄スカートが出てきて『おぉ、コレが!!』って嬉しくなった。 当時このセクシー・シーンはどう受け止められたのか?「マリリン・モンローのアレ、観たか?…見えたか?」なんて話題になったんだろうか? 私の世代だと、シャロン・ストーンの氷の微笑のあのシーン?そういう、一場面見たさに映画館に足を運ぶ映画って、最近聞かないな。 七年も浮気をしなかった男。誘惑に負けじと頑張るリチャード。見栄っ張りだけど心配性な様子、心の葛藤、気の弱さが丁寧に描かれていたと思う。それでいて行動は素早かったり…妄想と戦う姿が後のジム・キャリーみたいだ。 美女に役名はない。マリリンの、男の理想とするセックス・シンボルを前面に出した映画だからか、ありえないけど身近で屈託がなく、開かずの扉を自ら開けて降りてくる姿は、ある意味神秘的。その気になればいつでもイケそうな誘惑。「マリリン・モンローかもな!」って台詞がちょっとビックリ。 キラキラした存在の美女だが、扇風機の返品に悩む姿が何とも身近に感じられてキュートだった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-20 14:29:35)《改行有》

717.  アルプスの若大将 《ネタバレ》 初めて見るシリーズ。 本当にスイスで撮ってるんだスゴイ。って思ったらイタリア行ってしまった。そして大半は日本が舞台。 「ぼんど、じぇーむず・ぼんど」歴代ボンド意外でこのセリフを言った映画俳優って、りき婆ちゃん入れて数人も居ないだろう。 シリーズ共通設定だろうけど、りきさん、フランス娘のリシェンヌに屈託なく接する様子とか、一番上等な牛スキを振る舞うとか、日本人らしいおもてなしと、理想とする順応っぷりがとても可愛らしい。 対象的に久太郎の外国人客への苦手意識や失礼な態度。東京オリンピック後に日本の国際社会化に向けて、ちょっとしたマナーの勉強になってる。 思いっきり道交法違反なカーチェイスが予想外に楽しいのに対し、メインのスキー大会が冗長に思える。 冬季五輪に向けて関心を高める意味合いもあったんだろうか?この年、札幌冬季五輪の誘致に成功しているそうだ。 海外旅行に石山のオープンカー、雄一の広い部屋、スキー合宿、コンパと歌と美男美女。まさに上流階級ブルジョアな暮らしっぷり。 きっとこのシリーズはどの作品も同じ様な構成だとは思うけど、なんか良いな。 映画ってこういう、庶民には手の届かないものを見せて、芸能人に憧れを抱かせる。映画の田沼雄一=加山雄三って見せ方、魅せ方。 若大将カッコイイ!青大将面白い!澄子ちゃん可愛い!マドンナ綺麗!なんか、それだけってのが逆に良いなぁ。 観てるだけで幸せだなぁ… 今の時代、芸能人を見下して笑いものにするのばかりでなく、テレビやネットのドラマでなく、こういう、ただ楽しいだけの中身のない映画、撮ってくれないかなぁ…[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-05-20 10:08:15)《改行有》

718.  オズの魔法使 《ネタバレ》 Ozは、金属の単位のオンスから来てるとか… 白黒と言うか、セピア色のカンザスの風景から、ドアを開けると色の洪水…第二次世界大戦の直前に、こんな魔法のような映像が見られたなんて、当時の人々も驚いたに違いない。 ハンク/案山子男「アタマを使うんだよドロシー」 ジーク/ライオン「ガルチなんて勇気があれば怖くないさ」 ヒッコリー/ブリキ男「俺の銅像が立つぞ」 占い師マーヴェル/オズ「私と遠くに行くんだろう?」 前フリもきちんとして、二度目の鑑賞時にはクスリとさせられる。家庭用ビデオデッキのない1939年にだ。 たぶん映画全てがセット撮影で、ミニチュアと合成が使われているが、台風の表現はなかなかのもの。揺れる家、吹き飛ぶ扉、倒れる柵。 ドロシーは頭を打って夢の世界へ…つい先程体験した些細な出来事で世界が構築されている。人が覚えてる夢ってそんなものらしい。 いきなり死んでる強敵・東の魔女。直後もっと悪い西の魔女登場のサクサク展開。南の魔女が出ないのも想像を膨らませる。 マイケル・ジャクソンのゼロ・グラビティの原型がこんなところで。 威勢を張るライオンをペチン!からのギャン泣きの完璧なタイミング。 襲いかかるサル軍団の華麗なワイヤーアクション。 『グッドモーニング・ベトナム』で聞いた「オーイーオ・ホーーチミン!」の原型はコレだったか。 魔女の兵隊に背後から襲われたのに、絶対不利な状況でなぜか勝つ3人組。 殺すつもりがないのに悪い魔女2人も殺すドロシー強い。 Toto・・・・・・・・・・TOTO (※エンディングのCAST) 娯楽映画の醍醐味。そのほとんどが、こんな大昔の映画に詰まっていた。ほんとビックリした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-05-18 01:49:55)(良:1票) 《改行有》

719.  マンマ・ミーア! 《ネタバレ》 ~Mamma Mia!~なんてこったい!。 他人の結婚式のホームビデオほどどうでも良いものは無い。 結婚式はその空気感とか一体感とか感じるものがあるけど、それをいざホームビデオにされてしまうと、何故か空気感も一体感も失われてしまう。見せられる内容によっては拷問だ。 舞台のミュージカルならきっと臨場感とか遺憾なく発揮されたと思う。けどこの映画は敢えて、そのホームビデオ感を全面に出してきたんじゃないだろうか? 拷問にならないよう、超有名なABBAのナンバーと、美しいエーゲ海の島が、歌の素人っぽさを中和してくれる。ストーリーなんて飾りだ。 パーティでのドナと友達の熱唱。お金の掛かった余興の域を出ない内容で、ロージーが自分の振り付けが間違ってないかチラチラ確認するのとか、素人っぽさを出す演出だと思う。 エンディングのステージは、アンコールまで入れてノリノリのギラッギラだ。 やってる側と見てる側の温度差を感じさせつつ、でもすっごく楽しそうって思わせてくれる。 そんなホームビデオ感を出したと思いきや、序盤の『ダンシング・クイーン』は映像と歌とダンスが素敵すぎて、観て良かったって思ってしまった。[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-05-18 01:39:40)《改行有》

720.  街の灯(1931) 《ネタバレ》 Lightsを灯(ひ)って言うのが良いね。 1931年の街の夜はきっと、今より暗がりが多かったと思う。その代わり一つ一つの灯りが意味や役割を持っていた。 ぽつりと立つガス灯は安心感を与え、窓から漏れる部屋の灯りからは生活の温かみが感じられたことだろう。 盲目の娘にとって、手で触れることがものを見る方法。街の灯りは見えないが、ただ純粋に生きてきたんだろう。 目が治って、娘は“人の視線”というものも知ったはずだ。人が自分をどう見るか、自分が人をどう見るか。 客観的に見ると、娘は魅力的な容姿をしていて、男たちから…まぁ、好意的な視線を向けられていたことを知る。 人から好かれる事は、大きな自信に繫がり、娘は街角の花売から、花屋を持つまでに成功した。 浮浪者も自分に視線を向ける。純粋な娘は浮浪者の視線を嫌がるでもなく、新しい花と硬貨を与える。 浮浪者はずっと、娘の目を見ている。今、見えるようになった娘の目。 普段の男たちの、自分の容姿に向けられる好意的な視線と、自分の目を見ている浮浪者の視線の違いが解らない娘。 手の感触で浮浪者があの時の男だと知るとき、よく見てほしい娘の目はどこも見ていない。手が、娘の目になっているから。 ~“You can see now?”~(目が)見えるんですね? ~“Yes, I can see now”~はい、(手で触れた今、あなたが)見えます。 灯は人の気持ち、温かい心。それを見る方法は、なにも目だけじゃない。[CS・衛星(字幕)] 10点(2021-05-15 15:06:51)(良:1票) 《改行有》

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