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プロフィール
コメント数 1390
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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721.  テール しっぽのある美女 《ネタバレ》 太古の昔には人類を凌駕する勢いだったある種族。人類が地球上を制覇した後は、絶滅を逃れ静かに生き延びて来た種族。彼らはノルウェーの山中で静かに生き続けていた。 がしかし、ある時種族の巣穴から一体の赤ん坊が独りの軍医によって連れ出される。軍医はその子を連れて組織を離れ隠れ住む。やがて赤ん坊は美しい少女へと育っていくが、軍医の死去によって状況は大きく変わっていく。 たまたま彼女を見つけた二人の特殊清掃業者。彼女に追い迫る軍関係者。そして、彼女を連れ戻そうとする謎の種族。三つ巴の争いの後、彼女は森へと帰って行く。 プロットを簡単に纏めるとそんな感じかなと思います。 個人的に、北欧の伝説をモチーフにした作品は好むところです。美しい風景と悲しみを纏った伝説。まさに幻想的。この作品も基本的にはその路線にあり、ヒロイン・ターレの美しい姿はノルウェーの草原と森林に溶け込んでいます。 物語的には少なからず説明不足な部分はありますが、高得点を献上したくなる仕上がりだと思います。 しかし、何故6点献上止まりかというと、その理由は以下のとおりです。(長くなってすみません) ・冒頭の嘔吐シーンは繰り返しが多く、吐瀉物まで映さんでも状況は十分表現できる筈。二人の男のキャラと関係性を表したいとしてもやり過ぎでしょう。 ・ターレは人間ではないにせよ妖精とも思えない。なのに浴槽に長時間潜っていられたり、殆ど食料もなしに何年も生きていたり、テレパシー(?)で心を伝えたり受け止めたり、更には病気を治したり。超人的過ぎる生物。 ・ターレ役は美しい女優さんと思いますが、この役にしては成熟し過ぎの感あり。全裸シーンを下着姿程度にして少女程度の年齢の女優さんを起用した方がキャラに合っているように思えます。 ・軍医ともあろうものが、彼女の尻尾を切除したことで追手が来るのを防げると思う根拠なき短絡さ。 ・追手の軍関係者は何をどうしたかったのか?防護服は何から身を護るためなのか。 ・極めつけはポスターやDVDジャケットの尻尾姿。これは見てのお楽しみにしておいた方が絶対に良いと思いました。 ・とどめは邦題。「ターレ」を音的に「テール」にしたのか、それとも単純に尻尾があるから「テール」なのか、しかも副題で追い打ち掛けて「しっぽのある美女」とは。とほほ感が炸裂です。 ※ちなみに、「Thale」は北欧では一般的な男女どちらにも付けられる名前で、意味としては「高貴さ」といったところ。「tail」とは関係ないものと思います。 繰り返しますが全体としては好きな作品。それ故なんとも勿体ない。[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-16 23:17:49)《改行有》

722.  睡蓮の人 《ネタバレ》 わずか16分の尺で、寂しく生きる一人の男が一匹の亀との出逢いを契機に考えまいとしていた思い出の世界に自ら入って行き、失われつつあった温かみを取り戻していく姿が表現されています。 リアリティを排除しつつも細部にまで拘ったラフなクレイモデル。特に主人公と亀は随分とデフォルメされています。そのラフさが逆にストーリーの深みを照らし出すのに功を奏していて、表情らしい表情は作らずとも主人公の感情の移ろいが伝わって来ます。 なにせ尺の短い作品、ある意味大いに説明不足ですが、予備知識なしに観るといつの間にか主人公のこれまでの人生とこれからの人生に思いを馳せている自分がいました。 強いて言わせていただくとしたら、16分とは思えないゆったりとした時間の流れに少々退屈してしまうかも知れません。とは言え、これ以上エピソードを詰め込むのも如何かなとも思え、ショートムービーであるからこその作品なのだと理解しました。[インターネット(邦画)] 6点(2023-01-10 11:11:28)《改行有》

723.  ドライブ・アングリー3D 《ネタバレ》 ニコラス・ケイジという人は非常に興味深いです。男性的とも中性的とも思える魅力的な容姿と、俳優としての確かな演技力を持ちながら、名作と称するべきような作品に出演するかと思えば、本作のようなトンデモ作品も引き受ける。 それが世に噂されているような借金のために止むを得ず受けている仕事だとしても、出演する以上はキッチリ最高レベルに演じてくれることは間違いなし。ある意味、彼の作品を観て「彼に」失望することはありません。 本作もまたしかり。期待通りの暴れっぷり、切れっぷりを大いに堪能させてくれました。それだけで良いのだと、妙に納得。 ただし、本作については他のキャストでも大いに満足させてくれました。アンバー・ハード、ウィリアム・フィクトナー、トム・アトキンス、デヴィッド・モースなどなど。それぞれに魅力的でした。 オープニングとエンディングだけ見せられてしまうと、色調と特殊効果の雰囲気から「ゴーストライダー」と見紛うところですが、そのことよりも言いたいことは、近年ニコラスさんの出演作品は宗教とか悪魔とかに関わる作品が多めになりつつあるような気がして(いや実際そうかも)、もっとシリアス路線やヒューマンドラマ路線の作品で頑張っていただき、誰もが認める名優と呼ばれて欲しいなと願うところです。 このままでは、ヴァンダムさんの「ヴァンデミング・アクション」(某地上局のコピー)みたいに「ニコラス・ケイジ・アクション」(いいコピーが思いつきません)とカテゴライズされてしまいそうです。(いや既にされているのかも)[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-22 15:16:15)《改行有》

724.  ライアー・ハウス 《ネタバレ》 舞台劇のような作品。少ない登場人物の一人ひとりが語る言葉には嘘があって、単純に額面通りに受け取ってしまうと結構混乱してしまいます。と言っても初見で嘘を見破るのは無理な作りになっている訳ですが。 この手の展開の作品は決して初めてではありませんが、いつ観ても面白いジャンル。騙される楽しさ? ただ、一番のキーマンたる保安官の存在が結構無理やりの力技的に突っ込まれていて、それはそれで面白い展開ではあるのだけれど、予定調和的なお約束感に溢れた結末になってしまい、少々消化不良で終わってしまいました。ちょっと残念。[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-13 00:47:54)《改行有》

725.  ラッキー(2020) 《ネタバレ》 作品中にもそのことに通じるシーンが出て来ますが、題名の「ラッキー」とは、ヒロインが自己啓発本の作者として成功したことに対して「運が良かっただけ」と揶揄している意味なのですね。 読者からも心からの賛意を感じることが出来ず、夫からも一人の人間として敬意をもって受け入れられてはいないと感じる日々。彼女にとって、彼女を取り巻く全ての人々は、ある意味敵対する存在に他ならないといった感じです。 そして、次第に彼女は心を蝕まれ、謎のマスク男に襲われ続けることになる、といったところでしょうか。 登場するシーンの殆どが彼女の妄想のように思え、その合間合間に現実が見え隠れしているといった構成のように感じます。観る者をそのようにリードする細かな仕掛けも施されていますし。 その仕掛けのメインが、登場するごとに彼女が致命傷を負わせるマスク男。彼は世のあらゆる男性を個性を取り払って概念的に表現した存在。何かしようとすると常に彼女の前に立ちはだかる存在といったところでしょうか。振り払っても振り払っても、殴っても刺し殺しても繰り返しやって来る脅威。只管彼女は疲弊します。 ラスト。漸く男の息の根を止めた彼女が、はぎ取ったマスクの下に見た数々の男の顔。彼女にとって決して好ましくない男たちの顔。男の存在と行動の意味を知った彼女は、これから生きていくことが決して「ラッキー」なくしてあり得ないとでも悟ったのでしょうか? 社会の中での女性の生きづらさを描いた作品と受け止めたいところですが、難解な表現を選んだがためにテーマが解り難くなってしまったように思え、6点献上止まりです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-13 00:31:48)《改行有》

726.  譫妄(TVM) 《ネタバレ》 ヒロインの精神科医と容疑者の関係には、ハンニバルシリーズのクラリスとレクターの関係を連想させるものがあります。ただし、こちらの二人はともに精神に脆弱さを抱えていて、いつ崩壊してしまうのだろうかという不安定さを常に伴っています。 尺の短さ故か、カーラのトラウマとなっている幼少期の出来事や、スパンガーの連続犯罪の実態は具体的には描かれていませんが、物語の流れと展開の中で朧気ながら浮かんできます。この辺りは脚本の妙なのかも。 落ち着いた重厚な雰囲気が如何にもドイツ映画(オーストリア合作ですが)という味わいで、これがTVMと思うと我が国のTVMにももっと期待したくなります。 ただ、愛娘を軟禁している経過(地下室の必要性あるのかしら?)や、肝心のオチの部分(それって何かしらの罪に問われるんじゃないかと)など、結構な「?」が残ってしまい、消化不良は否めません。 なので、思わぬ佳作との出逢い、と思いつつも6点献上止まりです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-12 23:39:31)《改行有》

727.  インヘリタンス 《ネタバレ》 如何にも裏の顔がありそうな権力者の死。父と対立し正義の道を突き進む娘。遺された謎の鍵。そして裏庭の隠し扉。そこから広がる秘密の地下室。その暗がりに佇む一人の男。これだけ魅力的な要素が取り揃えられていれば、そりゃもうワクワクして観てしまいますね。 30年間も幽閉されていた男の口から語られる亡父の真実。信じたくないけれど信じざるを得ない状況に追い込まれて行く娘。父の裏の顔を改めて知り、葛藤する正義の道を歩み続けて来た娘。 彼女は男の語る話を信じ、贖罪の念に駆られ男が望む以上の代償を払う。そして、彼女は重い荷を背負いながら人生を歩むことになる。 でも、このままじゃないだろうな。ほら、友人の刑事に頼んでいたことがあったでしょ?その答えが届き、状況は急転直下。 そりゃそうでしょ。男が遠い異国に旅立って目出度し目出度しの訳ないでしょ。 絵に描いたようなどんでん返し。既視感あるな~。ある意味、最後には正義が勝ったということで。お天道様はちゃんと見ているんだからね。この先どうなってしまうのかはご想像にお任せ、というエンディングですね。 いろいろと納得いかない展開はあるものの、その辺りはサスペンスあるある、ミステリーあるある、ホラーあるある、ということで良しとすれば、正直なところ殆ど意外性はありませんが、演出の妙、脚本の妙もあってスリリングな展開を楽しめます。 ただ、本邦の2時間サスペンスドラマと比較するに、作品によっては2時間サスペンスの方に軍配が上がる場合もありそうな物語。ハリウッド作品ということでキャスティングも含めて過剰に期待してしまうと思わぬ肩透かしかも知れませんね。 そんな印象もあって6点献上に留めます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-04 15:43:25)《改行有》

728.  ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄 《ネタバレ》 1年間行方知れずの愛息を父親が決死の覚悟で取り戻す。良かった良かったというハッピーエンドのような作りですが、たまたま雇われた霊媒師は即お亡くなり。優しく美しい同僚は善意の行為がアダとなって巻き添え死。しかも、遺体の発見が遅れている間に呪われてしまうし。300年の間に連れ去られ続けた子どもたちは、恨みのあまり魔女と化したアニーと闘って恨みを晴らしているかのような状況ですが、だからといって元の世界に帰れる訳じゃない。何だか「ハッピーエンド」<「バッドエンド」に思えて仕方ないです。 とは言え、またしてもB級作品に登場か?!と思っていたニコラスさん、この作品では流石の存在感を放ってました。仮に、良く知らない俳優さんがマイクを演じていたならば、個人的には途端に印象がB級化していたかも。特にホラーとしての目新しさや意外性はなく、オーソドックスと言っても良いような展開。ホラーなのに恐くないというホラーとしては致命的な状況にありながら、適度な尺とも相まってニコラスさんの熱演があるからこそ、結構のめり込んで鑑賞することが出来ました。面白かったです。 ちなみに、エンドロールに差し込まれたワンカット。必要なんでしょうか?続編があるならまだしもそんな話も聞きませんし、必要なのかなぁ?[インターネット(字幕)] 6点(2022-11-06 22:00:58)《改行有》

729.  象のなみだ 《ネタバレ》 冒頭のラブホテルシーンだけ観てしまうとポルノ寄りの作品かと思ってしまうところですが、未熟なカップルが自らの内面を見つめつつ二人の関係を見つめ直し、(少なくとも女子の方は)やがては相手のことも見つめ直すというラブストーリーと受け止めました。ショートフィルムならではの展開ですね。 ラストシーン、彼女の瞳に映ったのは何だったのか?ベッドで語った思い出話のように、象の前に佇む彼氏だったのか?それとも象の瞳に吸い寄せられ、吸い込まれて行く自分の背中を見ていたのか?そして、その先に待ち受けているのはハッピーエンドなのか、それとも別れなのか?狼狽え泣き崩れるばかりの男に情けなさと怒りを感じつつも、エンディングではどこかこの二人の行く末に対して晴れやかな気持ちを抱きました。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-27 11:45:14)《改行有》

730.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 SF小説の古典であり近代SF小説の礎を築いたとも称される原作の長編小説は残念ながら未読ですが、一時間余りの比較的短い尺の中で、原作のエッセンスを言葉少なに凝縮したメッセージが、じんわりと伝わって来ます。 進化の変遷を繰り返し、現在の人類とは異なる種族ではあるものの、20億年の歩みがいかに凄まじいものだったかを思い起こさせてくれるのは、感情を抑えながらも説得力に溢れる優れたナレーションのなせる業と思えます。 そして、恥ずかしながら個人的にはその存在を知らなかったスポメニック(戦争の記念碑ということですが人体を模した巨大なオブジェのようにも思えました)の圧倒的な存在感に満ち溢れた映像と、監督自らによる荘厳で壮大なBGMの効果が絶大であることは言うまでもありません。 未来人は我々現代人に一体何を伝えようとしているのか、また、それは崩壊していく運命から未来の地球を救い出すことに繋がり得るのか。只管観念的であるこの作品の中では、何も教えてくれません。 説明的でないことが美徳と思えてくる作品でした。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-24 21:52:57)《改行有》

731.  湿地 《ネタバレ》 アイスランドが舞台の作品は珍しいと思うのですが、この色調、この空気感、北欧の映画に通じるものがありますね。重く寒々しくBGMとも相まって只管に不安を煽られます。 主人公の刑事(名前が難し過ぎます)は、映画に登場するベテラン刑事あるあるの気難しく陰気なタイプ。そのくせさり気なく優しさも身に着けている。この刑事をメインキャラに据えたシリーズものの映画化なのですね。 ストーリーは一見バラバラに感じるファクターが、神経線維腫症という難病をキーに次第に収斂していくというもので、流石原作がベストセラーというだけあって、短めの尺の中で特に破綻することもなければ難解になり過ぎることもなくスッキリと纏め上げられていると思います。 個人的には、この物語は小説で読む方がずっと面白いだろうと思いました。映像として鑑賞するよりも、小説として自らの脳内でイメージを膨らませて読み込んだ方が、ハラハラドキドキの連続のような気がします。可視化しないことで、犯人は誰だかクライマックスまで分からないという推理作品ならではの楽しみ方が出来るような気がします。 ドライブスルーで羊の頭が買えることとか、いざ実食となると目玉からいっちゃうとか、アイスランドの人々の珍しい生活ぶりも分かったりして、トンデモなく重苦しいテーマにも拘らず興味深く一気観出来た作品でした。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-07 23:40:27)《改行有》

732.  ダーケストアワー 消滅 《ネタバレ》 設定自体は決して目新しいものではありませんが、短い尺の中でコンパクトに纏まった作品だと思います。 SFに限らず、パニック作品やディザスター作品にありがちな、実際のところとんでもない大問題なのに小さな地域やグループで決定的な解決に至ってしまうという、あるある的な展開ではあるものの、スピーディな展開と迫力の視覚効果で思いの外のめり込むことが出来ました。 もう少しは生き残って何か役割を果たすだろうと予想していた登場人物が、意外とアッサリ灰になってしまうあたりも飽きさせない展開に繋がっていると思います。 細かいことをいろいろと考察してしまうと「んな訳ないだろ!」みたいなポイントが相当数ありますが、気軽に鑑賞出来るエンタメ作品として佳作だと思いました。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-03 16:35:27)《改行有》

733.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 ひとことで言えば「面白くないことはない」作品です。前作未見ですが、この作品単体でも十分にストーリーは成立していると思います。 ただし、観る者を選びますね。何でもいいから只管にグロいのを観たい、ということであれば満足出来そうです。冒頭のパリピ大虐殺シーンは強烈。クラブのフロアを耕し、生き残った者は潰す。何だか野菜や果物が恨みを晴らしているかのようです。これだけ沢山一気に惨殺するシーンは、ホラー作品では個人的には一つしか思い出せません。 それにしても荒唐無稽。昆虫学者がたった一人でクラブに大仕掛けな殺戮マシーンを設置したり、たった一人で廃ホテルを大改装してコレクションを並べたりワナを仕掛けたりなんてのは、とてもじゃないけど年単位での準備が必要。あまりに非現実的過ぎます。 先行してヒットしたソリッドシチュエーションホラー作品たちは、そんな野暮な心配を吹き飛ばすようなアイディアに満ち溢れていました。対して、この作品は例の大虐殺以外は意外性のあるワナや展開が見当たらないのです。 全体的にそんなこんなの理不尽で非現実的なシーンばっかり。でも、文句タラタラ言いつつも、結局はスピーディな展開を楽しめたので甘めの6点献上です。 ちなみに邦題。全然パーフェクトじゃないし。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-21 01:00:29)《改行有》

734.  カウントダウン(2019) 《ネタバレ》 どんなに逃れようとしても決められた運命からは逃れられないという設定は、何だか非常に既視感を感じてしまいますが、スマホのアプリによって死期が宣言されるというところが時代に合わせた新たなアイディアといったところでしょうか。 ヒロインが霊安室で素手で遺体の瞼を開けてまでアプリをインストールしてしまうところを始め、そこでそんなことする?みたいなお約束感に満ちた展開だらけですが、全体的にスピード感がありますし、ヒロインが超美形ですし、強運に恵まれたというかこれまたお約束的にコメディ感たっぷりの助っ人が登場したりもして、思った以上に楽しめました。 クライマックスでのセクハラ医師との闘いや、おそらくは医療的な知識のないだろうヒロインの妹が、いきなり注射してヒロインが速攻で息を吹き返すあたりは、いくらなんでも都合が良過ぎに思えるし、死神(悪魔?)も流行りものには乗っかるの?とか思わないこともありませんが、適度な尺のノンストップホラーに6点献上します。[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-18 00:03:32)《改行有》

735.  世界沈没(TVM) 《ネタバレ》 大西洋の島が海中に没したことで発生した150メートルを超える巨大津波がニューヨークを飲み込み、街を瞬く間に壊滅させる。地球に衝突する軌道にある小惑星に対し人類は核ミサイルによる迎撃を試みるが、小惑星は粉砕して複数の巨大隕石となりベルリンに降り注ぐ。航空機の乗客が持ち込んだ殺人ウィルスが凄まじい勢いで流行し、イギリスで過去に例を見ない多数の犠牲者が発生する。ある企業の先進的実験により地球上にブラックホール状の現象が生じてしまい、やがて全てを飲み込んでしまう。 4つの異なる大災害(少なくともひとつは完全に人災)による人類滅亡の物語が、4つ目の物語に登場する主人公をキーマンとして順番に語られるという構成は、フィクションに寄ったモキュメンタリ―とでも言いましょうか。流石のBBCさん、TVMですが劇場版にひけを取らない迫力とスピーディな展開で、飽きさせることなく一気に語ってくれます。 感染症の大流行や突然の天変地異、予期せぬ戦乱等々。混沌とした今日だからこそ、それぞれの物語が真実味をもって伝わって来ます。ただし、4話目は少々SF色が強めで違和感を感じてしまいますけれど。 本国でのTV放送の際にはもうひとつ火山のエピソードがあったということですが、インターネット配信版(DVD版)ではカットされています。折角制作したのですから全編配信して欲しかったところです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-17 23:40:24)《改行有》

736.  プラン9・フロム・アウター・スペース 《ネタバレ》 総天然色版をアマプラで鑑賞。何故令和の時代になって総天然色版が公開されたのかの経緯は知りませんが、モノクロとは別の新たな味わいになって帰って来ましたね。 最低映画とか○ソ映画とか、とかく悪評というものは尾鰭を付けつつ独り歩きしますが(良い評価もしかり)、1959年という製作年代を考えれば、特撮や特殊効果といったところは特に酷評されるものでもないでしょう。 この作品と同年代に製作された名作と称される作品を含む数々のSF映画と比べてみても、予算の多寡による差はあったとしてもクオリティが極端に低いとまでは言えないと思います。 役者の演技や矛盾に満ちた台詞の数々も、あくまでも一部分であって全てではありません。そして、正すことなく公開してしまったのは、エド・ウッドさんの遺作ならではの、遺されたスタッフたちの思いの丈が成したものとも受け取れます。 という訳で、非常に楽しく鑑賞しました。正直なところ、半分コメディとして観てしまったのは、亡きエド・ウッドさんや彼の映画愛に共感する人々に対して失礼かも知れませんが、観ていて楽しかったです。 こういった古き良き時代(この言葉自体、人ぞれぞれだとは思いますが)の作品を楽しめる感性もまた、映画鑑賞には必要なのかなと思っています。[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-14 10:52:55)《改行有》

737.  ゆれる人魚 《ネタバレ》 可愛らしい主演の二人が、冒頭からいきなり惜しげもなく全裸(一部魚的に加工)を披露するのでビックリ。 でも、考えてみたら何といっても「人魚」なので、裸身そのものは決してエロティックなものではなく、しかもミュージカル的な演出が前半ではかなり強く、人魚が主演の異色の青春ラブストーリーかなと感じます。 しかし、中盤以降はホラー色が濃くなり、姉は人間に恋をし妹は人肉食の記憶を忘れられず苦しみます。 決して過激なホラーに走ることなく、シンプルに人魚の嘆きを描いた作品。感情移入して涙するということもないのですが、結末はある意味感動的なものでした。 独特な音楽性と台詞回しが醸し出す雰囲気で、作品全体が決して暗く陰惨なものではなくポップでサバサバとした印象に仕上げられていているところは好感が持てました。 舞台となっている1980年代のポーランドは、ソ連崩壊前の共産圏の社会。全体的に暗いトーンで纏められているのは、社会の閉塞感が表れているからなのかな?[インターネット(字幕)] 6点(2022-06-27 00:40:57)《改行有》

738.  アパートメント:143 《ネタバレ》 ポルターガイストを扱った作品は多々ありますが、亡くなった妻の怨念が原因と思わせつつ、実は妻の死には裏の事情があり、家族の間に生じた修復不能な歪みが原因だったというサスペンステイストに振り、その解明によって一件落着と思いきや結局は霊的な存在が根本にあった、というドンデン返し要素の籠められた作品。短い尺に随分と詰め込まれてますが、流れとしては楽しめました。 ただ、所謂モキュメンタリ―風にアレンジされた映像の効果がいまひとつ伝わらない。監視カメラやハンディカメラの映像を多用していますが、特にドキュメンタリー感は感じられず、製作者がモキュメンタリ―として撮ったのであればそりゃ違うかな?と思いました。どっちつかずの雰囲気が音や特殊効果を寧ろ邪魔とかわざとらしさの強調にしてしまっているような印象で、全体的なクオリティを下げてしまっているきらいもあるような…。 そして調査隊のリーダーである精神科医さんが、妙に達観したイメージのキャラなのが気になりました。人物紹介が殆どない中で全てを知り尽くしているかのような振る舞いは、緊迫感を損ねているように思えました。 決して駄作とは言えない作品ですが、あと少しのところで勿体なさを感じ6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2022-06-12 11:00:39)《改行有》

739.  ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 個人的には、「エクソシスト」を始めとして悪魔祓い系の作品には今一つ馴染めません。このジャンルはキリスト教文化圏に生活していないと馴染めないのかも、と思っています。そもそも「悪魔」ってどういう存在?日本で生まれ日本で生活している身にとっては、あまりにも現実感のないシチュエーションです。 とは言え、自称ホラー好きの私としては、グロ描写が多用されるホラー作品(ゾンビものを除く)よりこのジャンルの方が好きだなぁ。結構惹き込まれてしまいました。 何より主役の親子が良い。お父さん役は後にTVシリーズ「ウォーキング・デッド」に超悪役ニーガンとして御主演の、ジェフリー・ディーン・モーガンさんじゃありせんか!あんな役をしなければ、只管孤高であったかく、そして自信に溢れた人物と映ります。 この作品は「ウォーキング…」より3年ほど前の作品。ややポッチャリ気味なれどカッコ良さに変わりはないですね。話し方、身のこなし等、どこを取っても「ニーガン」がオーバーラップして来ます。 そして物語の中心となる次女エミリー役のナターシャ・カリスさん。演技派ですね。ふとした瞬間の大人びた雰囲気も役柄にマッチしてます。 皆さんのレビューに多くあるように、極めてオーソドックスで地味な物語。実話と言ってもそもそもが超常現象ネタだから感情移入もままならない訳で、結果「怖くない」と言われれば確かに怖くないです。 別れた夫婦の安易な復縁、妻の愛人のあっけない退場、悪魔祓いの効果のチグハグ感、結構弱い悪魔の力、そして衝撃の?ラストシーン、などなど既視感のあるイマイチ納得出来ない展開や演出も気になります。 対して、冒頭の痛めつけられる老女、同じく痛めつけられ殺されてしまう担任教師、エミリーの喉に蠢く不気味な指、MRIに映し出される悪魔の姿等々、特殊効果とアイディアにハッとさせられる場面も少なからずあります。 個人的には素直に楽しめるホラーでしたが、受け入れ難いと感じる方も多いことは十分頷ける作品でした。 ちなみに、この作品を観て邦画「樹海村」に登場する「コトリバコ」を連想する方も多いのでは?直接の関係はないのでしょうし、強いてどちらが先かと言えば2000年代以降の都市伝説としての「コトリバコ」の方が、ユダヤ教の世界での呪いの箱より歴史的には新しいように思えますが、洋の東西を問わず怨念や邪悪なものを封じ込めた「箱」の伝説はいろいろとありますね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-19 22:49:03)《改行有》

740.  ハードコア(2015) 《ネタバレ》 全編POVで撮影という大胆な手法で製作されたアクション作品。一人称視点で殆ど休むことなく撃ちまくる、戦いまくるので、FPSと言った方が分かりやすいでしょうね。 物語の設定は如何にもゲーム的。ことの発端が十分に説明されることなく只管戦いまくる訳で、観ている方は感情移入も何も出来ないままいきなり作品世界に投げ込まれ、あとはゲームと違って自らのコントロールが及ばないままに作品世界を引き釣り回される感じです。 ですから、このシーンどうやって撮影したの?とか出演者はどこまで演技したの?といった疑問点解決の間もなく、ただただ画面を追い続けさせられることになります。劇場で観なくて良かった。テレビ画面でも十分に眼精疲労に襲われました。 ある意味画期的で優れた映像技術とアイディアで彩られた作品ですが、何にせよ一発芸的でこの手は二度と使えないといった作品。好むと好まないがはっきり分かれる作品でしょう。 ちなみに、ゲームをやらない私としては途中でおなかいっぱい。少しは3人称画面を入れてもらってストーリーを楽しみたいといった気持ちを禁じ得ませんでした。 そして、この時期に米露合作の激しい殺し合いの作品を観てしまい、複雑な心境にもなりました。創作の域を出ないで欲しいものです。[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-14 11:37:59)《改行有》

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