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プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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741.  殺人の告白 《ネタバレ》 素晴らしいトリックほど、タネは意外なくらい単純なもの。真相が明かされた瞬間「何故気づかなかったのだろう」と思えるのは、筋書きの素晴らしさの証明に他なりません。時効延伸の件も切れ味抜群でした。ほんと、本筋のアイデアは秀逸です。だのに何故、こんなにフラストレーションが溜まるのでしょうか。ハリウッド大作と見紛うばかりのエンタメアクションなんて、この物語に必要ですか?殊更胸糞悪いサイドストーリーを挿入してくるのは、何かの嫌がらせですか?特に理解に苦しむのが結末です。亡き恋人からの、時効延伸のキラーパスを完全に無視して、怒りに任せた私刑なんてオチ、まったく芸がありません。それに恋人からもらった腕時計があるのですから、それを使ってもう一つドラマを魅せられるでしょうに。例えば「残念、今時効が成立しちまった。もう法律ではお前を裁けない。だから俺がお前を裁く」とか。あるいは壊れた腕時計を確認し「お前を逮捕する。時効成立の1分前だ。俺の時計ではな」とか。要するに、センスが致命的に足りないのです。言い方は悪いですが、安普請の悪い邦画(80年代)を観ているような感覚でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-24 21:26:53)

742.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 ヒットガールの魅力とイカした音楽。極めて単純な、しかし強力な娯楽性だけで、映画の枠組みと倫理観を吹っ飛ばした快作にして迷作。それが前作『キック・アス』の正体と解します。本作は待望の続編…には違いないのですが、“遅すぎた”ことも間違いありません。いや、続編の間隔としてはごく一般的です(前作から3年)。しかし、それでもやはり遅いのです。何故ならクロエ・グレース・モレッツが成長してしまったから。『チョコレート・ファイター』のジージャー・ヤーニンもそうですが、戦う少女の旬は驚くほど短いです。それはもう絶望的なほど。でもそうであるが故に彼女らは、その刹那、眩いばかりの光を放つとも言えます。ヒットガールという映画史に残る超スターの光が衰えた事で、『キック・アス』が持つ変態映画の本質が、良くも悪くも浮かび上がりました。その味わいは、珍妙の一言に尽きます。コスプレ軍団の血で血を洗う抗争劇は、ハッキリ言ってコントです。でも本気の殺し合い。しかも正義だの悪だの、大層立派なイデオロギーまで語っちゃいます。この悪ふざけは一体何?もしかして自分の感性がオカシイの?と不安になる出鱈目さです。ある意味トリップ映画かもしれません。ジャンルは違いますが『悪魔のいけにえ』の感覚にちょっと似ている気がしました。前作と比較して、クロエ嬢の成長-5点、音楽性-4点、サブキャラクターの追加(主にマザーロシア)+2点、アクション性の向上(特にカーアクション)+2点。というワケで計算上は10-5-4+2+2=5点ですが、8点進呈いたします。何故かって?そりゃクロエ姫の唇が相も変わらずチャーミングだったからですよ。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-21 19:28:13)(笑:1票) (良:1票)

743.  ハンガー・ゲーム2 《ネタバレ》 前作のおかげで期待値のハードルが限界まで下がった事が功を奏したのか、今回はまずまず楽しめました。要するに『マトリックス』方式のシリーズ映画という事ですね。最終評価は次回作までお預けということで。個人的には、婆ちゃんには生き残って欲しかったなあ…。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-18 19:29:47)

744.  死霊館 《ネタバレ》 奇を衒わぬ直球のオカルトホラーで、ここまで面白い(怖い)映画は久しぶりでした。母親が我が子を襲うというシチュエーションが既に最上級の恐怖。問答無用で震えます。ただ、「実話」との触れ込みは足枷だったかもしれません。ハッピーエンドも結構ですが、ホラーは余韻が大切。些かアッサリ過ぎたかと。主人公夫婦の家族に被害が及ぶバッドエンドも観たかった気がします。なお、相変わらずワン監督は人形好きのようですが、こと“不気味さ”という観点では、日本人形に勝るものは無いでしょう。次回作では是非お使いになっては如何でしょうか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-15 21:27:08)

745.  アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争- 《ネタバレ》 前作を踏襲した真っ当な続編であった事に、まず感心しました。よくぞ、とっ散らかった設定と結末を整理したなと(もっとも○○オチなら何でもアリなんですけど)。前作を遥かに凌ぐ豊かな物語性、それにメッセージ性(でも反原発なんてインチキですよ)。随分とまともな映画になりました。ただ、“まとも”という評価は、BiSの立ち位置を考えた場合、プラスに作用しない気もしますけども。クライマックスのライブシーンにこそ、真のメッセージが込められていたと感じます。アウェイ上等。ステージを降りて観衆と同じ目線。これがBiSの流儀と解釈しました。流石アイドル界のFMW。BiSお見事です。というワケで前作より高評価です。[DVD(邦画)] 6点(2014-11-12 21:57:54)

746.  ザ・コール [緊急通報指令室] 《ネタバレ》 鈴木雅之ではありませんが、『違う違う、そうじゃ、そうじゃない』と思わず口走ってしまいました(コレ、ホント)。ジョーダンがケイシーに呼びかけた“2人で戦う”とは、片や911オペレーターとして、片や犯人に一番近い場所にいる被害者として、協力して犯罪に立ち向かいましょうという意味では?主人公が現場に出向いて直接犯人と対決してしまう展開には興醒めしました。サスペンスは“制約”が肝。彼女には一歩もオペレーションルーム(蜂の巣)から出て欲しくありませんでした。ジョーダン出撃後の流れは、さながらスプラッターホラーの定番劇。敵に止めを刺すことなく逃げ出し形勢逆転。あ~あ、またいつものパターンかよと。修羅場を数多く垣間見てきたであろう主人公の判断にしてはお粗末でした。ラストはどう解釈したらよいのでしょうか。あのまま犯人を閉じ込めて私刑に処したということ?地下室が絶対に見つからない保障があるなら兎も角、奴が発見されたら(生きていようと、死んでいようと)2人の罪は露見してしまいます。そこまでのリスクを負う必然性は薄く、まだ正当防衛に見せかけて殺してしまう方が腑に落ちました。本作で消化不良を起こした方にはキム・ベイシンガー主演の『セルラー』をお勧めしておきます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-09 20:24:06)

747.  清須会議 良くも悪くも、三谷幸喜監督の特徴がよく出ている映画だと思いました。無駄に長いです。でも相変わらず脚本の出来は素晴らしいです。三谷映画が好きな人なら、というか多くの人が問題なく楽しめる大衆映画です。どの役者さんも熱演で観ていて気持ちいいですが、今回一番株を上げたのは中谷美紀だったと思います。偉大なる7点映画。それが三谷映画です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-11-06 18:52:31)

748.  ムービー43 これは、アレです。いろんな意味で、アイス・バケツ・チャレンジと同じ匂いがします。[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-11-03 21:24:32)

749.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ビジュアル的にも、能力的にも、マーベルヒーローの中では平凡な部類に属すると思います。しかし、チーム内の役割分担が明確で分かり易く(ヒーロー、ヒロイン、メカニック、怪力、オトボケ)、各キャラクターも際立っており、5人というメンバー数も丁度良いと感じました。メインテーマは“友情”でしょうか。クルードの最期の台詞にやられました。洋楽ナツメロも素敵ですね。今回はお披露目興行的な印象のお話。続編はもっと面白くなりそうな予感がします。[映画館(字幕)] 7点(2014-10-30 20:59:06)(良:1票)

750.  ウォンテッド(2008) 実写だと嘘臭くって適いませんが、脚本・演出はそのままにスタジオ4℃あたりでアニメ化してくれたら傑作になったのではないかと思われます。日本語吹き替え版は『バック・トュ・ザ・フューチャー』の織田裕二・マーティ以来の衝撃でした。[地上波(吹替)] 5点(2014-10-27 20:22:48)

751.  放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人 『ニッポンの大家族』の方はTV版を観ていなくてもOKですが、本作の場合はTV版『デスリミット』を事前に鑑賞しておくことが重要と考えます。まずデスリミットで一応の結論を得ておくこと。この前提が覆される(?)快感がメインディッシュです。お話はまるで『金田一少年の事件簿』みたいで、リアリティには欠けますが、これは“味”と認識して構いません。嘘てんこ盛りのフェイクドキュメンタリー。裏読み好き、推理好きの方は間違いなく楽しめると思います。[DVD(邦画)] 6点(2014-10-24 18:20:26)

752.  THE LOOP ザ・ループ ~永遠の夏休み~ 数々の矛盾点を放り投げて最終的な辻褄だけ合わされても、「だから何?」としか思えません。本作で消化不良だった方には『トライアングル』(2009年)をお勧めします。[DVD(字幕)] 4点(2014-10-21 19:26:04)

753.  麦子さんと 《ネタバレ》 麦子と母、2人でTVを観る場面。麦子は(アニメを)観ている最中は黙っていて欲しいと母に告げました。それでも話しかけてくる母に対し彼女は「観ている最中なんですけど」ではなく、「観てるんですけど」「最中ですけど」と返しました。この言葉選びのセンスが絶品です。2人の微妙な距離感が伝わってきます。兄のネチネチ愚痴や、お祭りでのバンド名紹介「ペニ…?」「フェニックス」なんて遣り取りもそう。極上の“親近感”のおかげで、抵抗なく物語の世界に入って行けるのです。私の住む世界と同じ重力、同じ空気濃度と実感出来ました。荒唐無稽な“お伽噺”に感情移入が適うのはこのため。そう、麦子が訪れた母の故郷はファンタジーの国でした。陸の竜宮城。自動車人身事故が不問にされ(笑)地面に落ちたたこ焼きでも平気で食う(苦笑)ミラクルワールド。其処で垣間見る“母の人生”。どんな人にも歴史があることを麦子は知りました。麦子にとっては母、亡き父にとっては妻、そして町民にとってはアイドル。誰にだって立場があり、それぞれの顔があります。どれか一つが落第でも、全てを否定することは出来ません。いや、してはいけません。少なくとも母はひとりの人間として、多くの人々から愛されました。それだけは間違いなく。よそ者の麦子が優しくしてもらったのは“彩子の娘だから”に他なりません。母親失格でも、人間として合格なら、それでOK。さて、今度は麦子の番です。彩子の娘ではなく、小岩麦子として愛されるような、認めてもらえるような生き方をしなければなりません。声優になれるかどうかは関係なく。それがきっと母の願いでもあります。これまでの吉田恵輔作品に比べると(実は『さんかく』『ばしゃ馬』は未見ですが)かなり地味な印象を受けました。物語にダイナミックな起伏はありません。でも溢れる人間愛に胸が暖かくなりました。皆さんも、麦子さんと一緒に楽しい日々を過ごしてみませんか。[DVD(邦画)] 8点(2014-10-18 07:45:38)(良:1票)

754.  NMB48 げいにん! THE MOVIE お笑い青春ガールズ! 《ネタバレ》 ボケはセンス、ツッコミは技術が、主に問われる分野。ですから、ボケ担当の横山と渡辺の比較は、才能の優劣を付けることに他なりません。努力で技量を高められるツッコミより、ずっと残酷な現実がボケには在ると考えます。学園青春ドラマですから、努力が報われる(かもしれない)ツッコミに焦点を絞った脚本の方が相応しいと思いますが(千本「なんでやねん」とかツッコミ養成ギブスとか)、ボケタイプの渡辺にスポットライトを当てるのであれば、横山との才能の違いを明確に示す必要があったと感じます。(ちなみに渡辺の天然お嬢様ボケの方がキャラは立っていますが、肩の力が抜けた横山のボケは脱力系の王道。コンビの相性に差異はなく、個人的にはむしろ横山&山本コンビの方に可能性を感じたくらいです。)アジアンは“何処が女子高校生やねん”のボケと、アイドルちゃんの引き立たせ役の二重の意味で上手いキャスティングでした。ただ、JK-1グランプリ予選一位通過(道明寺高校でしたっけ?)コンビが本当に上手くて(注:キングコング並みに上手いです。面白いかどうかは別ですが)、彼女らを敵役に据えてもサマになった気がします。[DVD(邦画)] 5点(2014-10-15 18:59:56)

755.  ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版 《ネタバレ》 明らかな創作(例えばSFファンタジー)を観て「こんなの嘘じゃん。騙された!」と文句を言う観客はいません。フィクションは周知の事実。製作者と観客の間に“嘘”はありません。ところがモキュメンタリーの場合はどうでしょう。「これって、本物?」と勘違いする観客が居てもおかしくありません。図らずも(?)製作者が観客に“嘘”を付いている状態と言えます。この“嘘”が“胡散臭さ”の元凶です。ある意味、モキュメンタリーの宿命と考えます。物語を楽しむ上での厄介者“胡散臭さ”とどう付き合うか。私は常々「笑い」に転化するべしと唱えてきましたが、本作では“クイズのヒント”に活用されていました。これはアイデア賞もの。お見事です。言葉の端々、ふとした表情に隠された“含み”や、習字に隠されたメッセージを探る作業は単純に楽しいものでした。オチがまたイカしてます。こんな裏切りが待っていようとは。これほど気が滅入るハッピーエンドってのも珍しいです。インチキ・ミステリー・エンターテイメント。このシリーズもっと観たいです。[DVD(邦画)] 8点(2014-10-12 20:28:20)

756.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 (ネタバレ厳禁映画です。鑑賞前の閲覧はご注意ください。) 予算規模、脚本・演出・演技のクオリティ、どれをとってもお馴染みフジ系TVドラマ『世にも奇妙な物語』のそれと寸分違いません。これで本作がどんな映画か、伝わる人には伝わると思いますが、言及したいポイントが1か所あります。それはトム(クリント・イーストウッドの息子)の扱い。過去を変えることで、女性2人の運命が好転するのは明白でした。彼女たちが父親(祖父)を助けたいと考えるのは当然です。ただしトムだけは違いました。母親の人生が変われば、彼は存在しなくなります。これもほぼ確定事項。そのことに気づきながら、トムは曾祖父の命を救おうとしました。これって凄い献身です。ほんと感動ポイントなんです。彼の決断と勇気にきちんとフォーカスした演出があれば、もうワンランク作品の完成度が上がったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2014-10-09 20:57:34)(良:3票)

757.  JUDGE/ジャッジ 《ネタバレ》 ラストカットで、“映画の観客(つまり私)=作中の審判者(ネットユーザーでしたっけ?)”という真相が明かされました。その観点(審判者目線)でモノを言わせてもらいますと、「なんてツマラナイ見世物だ!プンプン!!」なワケです。これならTVプログラムのリアリティショーの方が断然面白いです。ガチンコで人が死ぬ部分に価値があるのかもしれませんが、その事実を担保するものはありません。所詮、画面の中の出来事。結局TVショーと立ち位置は変わらないのです。怪優・佐藤二朗の無駄使い、新鋭・有村架純の黒歴史との評価です。[DVD(邦画)] 3点(2014-10-06 20:57:46)

758.  バイロケーション 《ネタバレ》 (ネタバレ厳禁映画につき、鑑賞後にお読みいただければ幸いです)劇場ポスターのメインコピーは『バイロケはもう一人の自分。必ず本人を殺す』。これは秀逸です。観終えて改めて、その味わいの深さに唸りました。サブコピーは『○○を超える、衝撃的な結末』。よく耳にするフレーズですが、こちらは酷いネタバレです。私のような盆暗はナチュラルにスルー出来ましたが、ミステリー好きならこのヒントで真相に気付けてしまうでしょう。上質なミステリーですので、興味のある方は情報をシャットアウトしてご覧になる事をお勧めします……。W○W○Wさんで『表』と『裏』バージョンを続けて放送という英断のおかげで改めて鑑賞し、その設定の秀逸さ、脚本の巧みさを再確認しました。やはりポイントは“バイロケが自分自身をバイロケと認識できない”という部分にあります。つまり、バイロケは自身をオリジナルと信じ、バイロケ被害者であると疑わないのです。加害者と被害者という関係ではなく、共に被害者が正しい認識。でも相反する生き方を選択した者同志、共存は叶わないのが道理です。本当に切ないお話でした。さて、今回『裏』を初めて拝見しましたが、単にアナザーエンディングという位置付で少々ガッカリしました。加賀美の忍への問いかけ「それであんたの結末が変わる」、あるいは高村から桐村への逆提案。後半に重大な岐路が2か所も用意されていたにも関わらず、どちらも完全無視で『表』と同じ道程を辿ります。いくら“裏切り”がミステリーの醍醐味とはいえ、これはいただけません。何をもってハッピーエンドと捉えるかは難しいところですが(其処が本作の素晴らしいところ。裏も決してハッピーエンドではありません!)、偶発的な要因に起因せず、主人公の能動的な選択で別の未来を手に入れる結末も観てみたいと思いました。それでこそ「私のことは、私にしかわからない」という鍵となる言葉が活きると思うのですが。監督の画づくりには少々趣味に合わない部分(例えば加納が忍を殴打するシーンの凡庸さ)もありますが、これだけ手の込んだミステリーを頂戴出来れば十分満足です。同じモチーフを有する黒沢清監督の『ドッペルゲンガー』(こちらも傑作!)と見比べてみるのも一興かと。[CS・衛星(邦画)] 9点(2014-10-03 17:58:36)

759.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ 《ネタバレ》 最後の最後で“泣かし”に来ましたか。あんな表情の上田教授が見られるなんて、オフザケドラマ『トリック』なのに、ずるいですよ。こっちまでウルウル来てしまいました。鬼束ちひろの『月光』の破壊力も抜群。前原一輝氏(金髪オールバック・初代矢部の相棒石原)のキャスティングに感激しました。結局、観客の“思い出(思い入れ)”に勝る味付けは無いってことです。あと、仲間由紀恵さん、ご結婚おめでとうございます。ご祝儀込みの8点進呈です。全『トリック』ファンは、ラスト10分の為に、この映画をご覧ください。[DVD(邦画)] 8点(2014-09-30 19:56:53)

760.  アイドル・イズ・デッド 《ネタバレ》 本作は、ファン向けの側面と、新たにファンを獲得するための側面が存在すると考えます。前者の評価はBiSファン以外には出来かねますので、私は後者の視点で感想を述べます。正直言いますと「BiS悪くないな」と思いました。初営業のステージで、既に振り付けが面白いと思いましたし、歌唱は兎も角も、楽曲は気に入りました。観賞後“BiSとは何ぞや”の疑問を解消するために、WEB検索までしてしまったワケですから、後者の意味では及第点と判断します。無関心層に対するフックの役目は果たしたと。ただし、この評価は劇中のライブパフォーマンス単体に対するもの。アイドルグループ成長物語としての感動はありませんし、ゾンビホラーとしては何だコリャな出来です(そもそもゾンビというよりは仮面ライダーの怪人ですが)。AKB48の『フライングゲット』や『ギンガムチェック』は映画風PVですが、本作は本当に映画にしちゃったPVという印象です。[DVD(邦画)] 5点(2014-09-27 17:56:16)

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