みんなのシネマレビュー |
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741. 蘇える金狼(1979) 松田優作主演のハードボイルド作品。 映画の主役を努める役者さんは他にもたくさんいるが、 邦画でハードボイルドのイメージがピタリ合うような人は、やはり松田優作以外考えられない。 少なくともこういったジャンルの作品に関しては、他の役者さんとはオーラが違うなという感じ。 この頃の彼は演技自体のうまさは感じられないのだが、役作りに対する姿勢が凄まじく、 この作品でも圧倒的な存在感を見せつけてくれる。 古い邦画ということで演出面が悪く、正直映画としての出来はあまり良くないのだが、 優作の魅力が溢れた作品には仕上がっていると思う。[地上波(邦画)] 5点(2011-08-18 20:59:24)《改行有》 742. 配達されない三通の手紙 本格的な推理もののドラマで、あまりにもお話の出来がいいので、 鑑賞後に調べたら、原作がエラリー・クイーンと知ってびっくりした。 当時は横溝正史が流行っていたせいか、雰囲気がやたら暗くて、演出のほうは今イチ。 それが良かったのか悪かったのか、一種独特の雰囲気を醸し出している。 アガサ・クリスティーの映画に、横溝正史の色を加えたといったイメージ。 バランスという点で、観る人によって評価の別れる作品だとは思うけど、 ストーリーはしっかりしているので、推理ものが好きな人にはお薦め。[地上波(邦画)] 5点(2011-08-18 20:47:55)《改行有》 743. サスペリア(1977) 「決して一人では見ないでください」のキャッチコピーとともに、 映像に霊が映っているとか、スタッフが死んだとか、 盤外の方で何かと話題になった作品だが、内容自体はオーソドックスなオカルトもの。 色彩や音の演出で、精神的な恐怖を与えることにこだわりを見せており、 普通のホラー映画とは一線を画している。 たまには変わった趣向のホラーが観たいという方にはお薦め。[地上波(字幕)] 5点(2011-08-18 15:12:30)《改行有》 744. アニー・ホール 暗い、神経質、理屈っぽい、しつこくしゃべりっぱなし。 大人のラブストーリーということで、お話自体はいいんだけど、 アクのあるアレンのキャラが際立ちすぎ、どうしてもピンと来ない。 女の人が一番嫌うタイプに見えるんだが・・・・・・。演出と映像は相変わらずいいよね。 才能は感じるんだけど、やっぱり監督業に専念したほうがいいんじゃないか? もちろんアレンが好きな人は、楽しめるんだろうけどね。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-18 14:19:05)《改行有》 745. 流されて… 公開当時、女性が監督した映画ということで、ちょっと話題になったね。 アイデアというか、シチュエーションが面白くて、物語にすぐに入っていける。 ラストは読めてしまうけど、わかっていてもちょっと物悲しくなった。 単純なストーリーだけに、キャラや心理描写をもっと深く掘り下げた方が面白くなったのでは?[地上波(吹替)] 5点(2011-08-18 11:05:22)《改行有》 746. セルピコ 内容に関しては今観ても、古さをまったく感じさせない社会派ドラマ。 正義感ばかりではなく、主人公の立場や心理をじっくり描くシビアな展開なので、 より心にずっしりと響いてくる。ストーリーは問題ないが、演出面の方はもうひとつ。 内容が内容だけに仕方ない部分はあるが・・・。[地上波(吹替)] 5点(2011-08-18 08:07:24)《改行有》 747. 荒野の用心棒 黒澤監督「用心棒」の純粋なリメイクかと思ったら、 監督の許可を取らずに制作。裁判沙汰にまでなった作品らしい。 ストーリーはまんま同じで、これじゃ誰でも気づいて当たり前。 飄々とした主人公のキャラもそっくりだが、これはイーストウッドにはぴたりハマっている。 設定に関しては、広いアメリカを舞台にした西部劇ではちょっとピンとこなかった。 演出面においては、オリジナルよりかなり落ちる。配役もイーストウッド以外はパッとせず、 あくまで彼の魅力だけを楽しむ作品、といった印象の作品だった。[地上波(吹替)] 5点(2011-08-18 07:41:18)《改行有》 748. 仁義なき戦い 広島死闘篇 実録ものシリーズ二作目。 本作では、昭和20年代後半から30年代前半にかけてが舞台背景。 一応前作の流れは踏襲しているが、完全な続き物というわけではなく、 メインの俳優さんは菅原文太ではなく、北大路欣也のほう。タイトル通り、 今回も仁義もへったくれもない闘争を見せてくれて、悪賢い奴もたくさん出てくる。 主人公の苦悩もよく描かれているんだけど、やっぱり1作目のほうが面白かったかな。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-18 07:20:20)《改行有》 749. 赤い殺意(1964) 女の中の蠢く虫を描写した人間ドラマ。 ある事件をきっかけに、ささやかな女の人生が一変。 ヒロインの繊細な心理描写を、これでもかという程じっくり描いているのだが、 人間の描き方や演出が、緒形拳主演の「楢山節考」に似てるなぁと思ったら、 やっぱり監督さんは同じ人だった。当然のことながら、映像も雰囲気も重苦しい。 ヒロイン役の春川ますみは熱演しているし、普通っぽくてリアルではあるんだけど、 どうしても人のいい肝っ玉母さんのイメージがあって、少し拒否反応を示してしまった。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-17 09:13:36)《改行有》 750. 去年の夏 突然に 冒頭の設定が期待感を抱かせる作品で、サスペンス・スリラーのタッチで物語は展開。 真相が暴かれるラストまで中々見せてくれるのだが、謎解きの場面では評価が分かれるかも。 精神世界と言うか、幻想的と言うか、ある意味深いと言えば深いし、 その反面「ん?」という印象も。K.ヘップバーンは怪しげな未亡人役を見事に演じ、 E.テイラーの相変わらずの美しさには惚れ惚れ。キャスティングは見応えたっぷりだったが、 何とも不可思議なサスペンス映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-17 07:50:36)《改行有》 751. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 いわゆるジェットコースター・ムービーというやつだが、 そういった類いの映画は、これが走りだったのではないかと思う。 お宝自体に秘密や謎はなく、テンポのいいアクションで見せる冒険活劇なのだが、 徹底してスピード感やスリル感を楽しむ作りになっており、映画館向きの作品だと言える。 ストーリーは小難しくないし、相棒の中国人少年のキャラも中々いいので、 子供さんと一緒に鑑賞するにはお薦め。[映画館(字幕)] 5点(2011-08-17 06:42:16)《改行有》 752. 犬の生活 チャップリンの姿を観ているだけでも十分面白いのに、 安定感たっぷりの笑いが随所に散りばめられ、ラストはほっこりとさせてくれる。 短編でありながらも、チャップリン映画の魅力が凝縮された佳作。 犬はかわいかったなぁ。ちょっとかわいそうなシーンもあったけど。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-16 16:14:09)《改行有》 753. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 "ゾンビ"という言葉を世界中に知らしめただけでも、すごいよね。 状況設定が判り易くて、登場キャラたちの行動も自然でよかった。 実際にあそこにいたら、同じようになるかも。あまり怖くないところもいい。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-16 12:53:19)《改行有》 754. トリコロール/白の愛 シリーズ三部作の二作目。性的不能の冴えないおっちゃんが主人公。 おっちゃんの惨めさがよく表現されているけど、 白の愛とは何事にも染まらない色ということなのかな? 映像はやはり白を基調としていて、青や赤と比べると、映像的にはやっぱり地味。 皮肉めいた、ちょっと思わせぶりなラストが後を引いて、なかなか面白い作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-16 12:39:15)《改行有》 755. SR サイタマノラッパー この映画の一番いいところは、主人公の苦悩がしっかりと描かれているところ。 演出はもうかなりひどいんだけど、ドキュメント風に見せるためにわざとやってるのか、 単に製作費が足りなかっただけなのか、ちょっとよくわからない。ラストは地味ながらも、 うまくまとめたと思う。日本の映画会社はくだらない低レベル作品を乱発するばかりでなく、 こういう監督さんにも金を使うべき。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-16 11:15:40)《改行有》 756. シーラ号の謎 サスペンスと推理ミステリーを組み合わせたような作品。 画面から伝わる雰囲気はテレビ映画といった感じで、演出面での妙味はないし、 「おぉ!」とびっくりするような展開やシーンもないけど、とても観易くて面白い。 映画としては地味で小粒な作品だが、頭の体操には最適。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-16 10:15:24)《改行有》 757. 孤高のメス 志しの高い、あるお医者さんのお話。 「こんなお医者さんがいたらなぁ」という、誰もが考えてる目線で作られているので、 共感を覚え易いところが長所。看護師の視点で主人公のキャラを表現させていく手法も、 オーソドックスながらも判り易くて、さらにこの作品を取っつき易いものにさせている。 ステレオタイプの悪徳医師の存在、ややご都合主義のストーリー展開など、 全般的に目新しさや妙味はないけど、素直に感動できる内容のいい作品ではないかと思う。 万人向け。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-16 09:38:27)(良:1票) 《改行有》 758. 雨の朝巴里に死す オードリー、モンローと並んで、有名な美人女優さんではあるけど、 今ひとつ作品に恵まれなかった感がある人。 自由奔放な人妻役、そしてクールビューティーの容貌が、本作の役柄にはピッタリ。 展開はすぐに予想ができてしまうし、ストーリー自体も格別大きなヒネリはないのだが、 温厚なヒロインの姉が二人に絡んでくるところがミソ。 途中ヒロインのキャラが突然変わってしまうところに違和感はあるも、救いのあるラストがいい。 とにかく溜め息が出てしまうほど、美しい彼女の姿を見ているだけで大満足の映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-16 06:25:10)《改行有》 759. エルム街の悪夢(1984) モンスターキャラがウケにウケたホラー映画。 独特の設定も面白かったよね。彼の正体は?という推理的な要素や軽いオチもついて、 「ジェイソン」と共に80年代ホラーの代表作となった。 やっぱりこの1作目が一番まともに作られてたかな。 アイデアとオリジナル性という点では、お薦めのホラー作品。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-15 19:02:17)《改行有》 760. アルカトラズからの脱出 タイトルそのまんま、実話を基にした映画らしい。 脱走過程の描写などは、もうパターン化した感は否めないが、やっぱり面白い。 イーストウッドのキャラは安定感があって、最後まで安心して観ていられた。 映像がちょっと暗く、古い映画なので演出もあまりよくないのが難点。 ドラマ性は薄いけど、娯楽要素の強い作品ということで、普通に楽しめる映画。[地上波(吹替)] 5点(2011-08-15 10:15:46)《改行有》
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