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プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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741.  甘い鞭 《ネタバレ》 石井隆ワールド全開。 拉致監禁で虐待された間宮夕貴の傷だらけになった体が生々しい。 グラドル出身ながら難しい役も体当たりで熱演。 それに対して、壇蜜はいつもの壇蜜。 こういうキャラにも新鮮さがなくなってエロくも感じないし、それをカバーする演技力があるわけでもない。 壇蜜よりも間宮のほうが存在感、インパクトがあった。 間宮は壇蜜の少女時代の設定だけれど、二人は容姿も声も雰囲気もまったく似ていないので違和感がある。 陵辱された女子高生と、SM嬢の顔を持つ女医が一向につながってこない。 犯人を殺した時に味わった甘い味。 それを確かめるためにSMの世界に走った主人公。 狂気が暴走する惨劇となるが、その性癖が現実離れしすぎてピンとこない。 もともとあった特殊な性癖に目覚めたのか、それとも凄惨な状況の中で精神を保つために快感を見出したのか。 高校生の自分を殺すのを止めた手は誰なのか、はっきり描かれてはいないのでスッキリしない。 正気を保ったもう一人の自分が狂気の自分を止めたということか。 監禁男はどこかで見たようなありがちなキャラだが、真に迫った緊張感が二人の間にあった。 でも、SM倶楽部は皆が大真面目に演じるほどに何だか間が抜けていて笑ってしまう。 上手くもないナレーションの多用も耳障り。[DVD(邦画)] 5点(2014-10-08 21:10:23)《改行有》

742.  俺はまだ本気出してないだけ 《ネタバレ》 いかにも中二病の男の言いそうなタイトル。 能天気な中年オヤジの夢物語に、周囲も呆れるダメダメ感が漂う。 夢は必ず叶うと言い切れるほど若くはない年齢だし、漫画を見てもとても才能があるようには思えない。 下手な成功物語にならないで良かったが、もうひと盛り上がりほしかった。 娘が風俗で働いてるのを知ったら、自分のことは棚に上げても最初はもっと感情的に怒るのでは? 急に物分かりの良い父親になったようで肩透かし。 転職を決めたサラリーマンの子供が、シズオのようになってほしくないと心配して父の元に行くことを決めたのはちょっと笑える。 でも、再婚を決めていた奥さんが、それですぐにヨリを戻そうというハッピーエンドは都合よすぎるのでは?[DVD(邦画)] 6点(2014-10-08 01:26:51)《改行有》

743.  みなさん、さようなら(2012) 《ネタバレ》 波瑠にお預けを食らう欲情した濱田岳の情けない表情が、捨てられた子犬のような切なさを醸し出す。 少女からどんどん綺麗に大人になっていく隣室の同級生と、いつまでも立ち止まったままの冴えない主人公。 「ブリーフ、やめたほうがいいよ。いかにも童貞って感じで。女の子に嫌われるから」 憐れむような女の子の忠告が残酷に突き刺さる。 それでも同窓会で好きだった可愛い子と付き合うことになるのだから出来すぎだ。 倉科カナや波瑠が魅力的で、引きこもりにはもったいない。 引きこもりのライトなラブコメディかと思ったが、途中から空気が一気にシリアスに。 団地から一歩も出られなかった理由がわかって、悟の今までの奇行にも合点がいく。 体を鍛えていたのも、トラウマになった事件があったから。 この映画でマス大山の名言が聞けるとは思わなかった。 刃物を持ったチンピラ三人を瞬殺したのは痛快ではあったが、マンガ的すぎる嫌いも。 所詮は本を読んでの空手習得なので、落としどころを圧勝ではなく痛み分けで、悟の気迫にタジタジとなるくらいにしておいたほうがリアルなのに。 チンピラもステレオタイプの悪党だったのが少し物足りない。 団地という閉ざされた独特の世界の中で、悟が取り残されていく様子がうまく表現されている。 どうしても降りられなかった階段を、最後は随分あっさりと駆け下りていったが、ここでモタモタと大仰な芝居を見せられなくて良かった。 それだけ母の力は偉大だったということ。 人間のできた理想的なかあちゃんだったけど、大塚寧々が若すぎたのか、母子ものには弱いはずなのにどうも実感が沸いてこず、最後の日記にも泣けなかった。 中村義洋監督&濱田岳主演は「アヒルと鴨のコインロッカー」「ポテチ」を見ても、相性がとても良いようだ。[DVD(邦画)] 8点(2014-10-07 19:53:05)《改行有》

744.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》 よくよく考えるとやっぱり矛盾はあるんだけど、たとえば99年前に戻ってカッパ伝説を作ったことで過去を変えてしまっているはず。 すべて辻褄を合わせているように見せて、実は合ってない。 でも、ストーリーの流れにどんどん乗せられていくので、その勢いで矛盾を検証する間もなくサッと通り過ぎてしまう。 矛盾を感じなくて済むように脚本も上手く練られている。 そもそも軽いコメディタッチなので、真剣にパラドックスを考えるような作品でもない。 タイムマシンもコントレベルの装置だし、頭をからっぽにしてただ楽しめばいい。 瑛太と上野樹里のラブストーリーの行く末にニンマリ。[DVD(邦画)] 7点(2014-10-06 20:51:58)(良:1票) 《改行有》

745.  マリアの乳房 《ネタバレ》 触れた相手の死期がわかる超能力を持つ女。 体を与えながら死の恐怖を意識から取り除いてあげるが、恐怖がなくなったために自ら死を選んでしまう者が続出するという皮肉な結果に。 そんな女を止めようとする男との切ないラブストーリーのはずが、何も胸に訴えかけるものがないのはなぜだろう。 キャラ設定が暗くて陰鬱になっているので、いっその事もっと明るい天使キャラにでもしたほうが切なさが増したかも。 主演の佐々木心音はふとした角度や表情でブサイクに見えることもあれば、とても可愛く見えることもある不思議な女性。 体つきは文句なしにエロく、業界では「芸能界で一番エロい体」と称する声もあるようだが満更ウソとも言えないような。[DVD(邦画)] 3点(2014-10-06 00:25:07)《改行有》

746.  ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 貧しいながらも互いを思いやる老夫婦の暮らしに、静かで穏やかな空気が漂う。 密航の黒人少年を見過ごせずに匿う優しさが、主人公や街の人々にあふれている。 作品の根底にはフランスで厳しくなる移民・難民政策への風刺が見て取れるが、手放しでは同意できない。 治安の悪化を招いているのは歴然とした事実であり、各国が頭を痛めている。 理想論だけでうまくいくほど簡単な問題ではない。 夫婦愛、隣人愛、弱者や困った者に対する優しさには、心温かくさせられるのだが。 死を宣告された夫人が奇跡的に治ったのは、善人への神様のご褒美だろうか。 あまりにも都合がよすぎる嫌いはある。 静かに淡々と進行する人情物語だが、感動するまでには至らず、もう少しインパクトがほしいところ。[DVD(吹替)] 5点(2014-10-05 20:54:03)《改行有》

747.  フィギュアなあなた 《ネタバレ》 石井隆作品らしくエロスと暴力の世界。 ヒロインの佐々木心音は決して美人ではないのだがコケティッシュ。 着エロ出身の恵まれた肢体をフルに生かして、壇蜜の存在も完全に吹っ飛ぶほど、ほとんど裸で通してフェロモンを振りまいている。 主人公はなんとも情けない男。 会社では閑職に追いやられるし、悪酔いしてレスラーのような女にボコボコにされるし。 フィギュア相手に一人芝居しながら腰を振る姿がアホっぽくて失笑できる。 前半はチープなVシネもどきかラブコメディと思いきや、妄想とファンタジーの切なさも絡み合って意外と最後まで楽しめた。 『空気人形』の切なさには勝てないけれど、思わぬ善戦といったところ。[DVD(邦画)] 7点(2014-10-04 22:00:42)《改行有》

748.  カルト 《ネタバレ》 心霊もの番組企画の態でのドキュメンタリー仕立て。 ラストで霊能者の思わぬセリフにズッコケた。 「本当の戦いはこれからだな」 いやいや、ちゃんと決着つけて終わってよ。[DVD(吹替)] 3点(2014-10-03 23:19:35)《改行有》

749.  ブレイカウェイ 《ネタバレ》 ギャングの下っ端がボスを裏切り金を奪っての逃亡劇。この4人がグダグダで人間味たっぷり。揉めてばかりいるが、奇妙な友情でつながっていて破綻することはない。それは少年時代からの長い付き合いだったからか。 挿入される回想で、一緒に道を外していった過程が想像できる。居場所のなかった少年4人が出会ったシーンは、哀愁があって良かった。そこからの見えない絆が、大人になってからも感じられる。 非行の影には必ず家庭の問題がある。問題があっても立派な社会人になる人間はいっぱいいるからそれが免罪符にはならないけれど。この4人にははね返す強さはなく、ギャングの下っ端にまで堕ちていったのだろう。 血生臭い暴力もあるけれど、ところどころにコミカル&爽快な要素もあって緩和剤になっている。ギャングに殺されそうになった時、思わぬ助っ人のイカれた大活躍が面白かった。トーキッドが無神経でウザい女にパンチを食らわせたのも胸がすく思い。料理の不味いおっさん4人のレストランが流行るとは思えないけど、一度行ってみたい気はする。やっと居場所を得た不器用なおっさん達の姿が微笑ましい。 しばらく後に再鑑賞してみたが、やっぱり良い。 家庭に居場所のなかった孤独な少年4人が出会って、今に至る絆が微笑ましい。[DVD(邦画)] 7点(2014-10-02 19:10:47)(良:1票) 《改行有》

750.  天才マックスの世界 《ネタバレ》 すまし顔したマックスの言動が何かと癇に障る。 主人公に肩入れしたい向きには、この作品は合わない。 こんな15歳とは関わりあいたくないから。 憧れのマドンナ先生はとっても魅力的なのだが、付きまとうマックスは相当ウザい。 乱暴者の同級生にブン殴られるシーンでは、かえってスッキリするくらい。 ブルームとの幼稚な報復合戦は笑わせる。 部分部分は惹かれる箇所もあるのだけれど、物語として引っ張られるものがない。 対立し反感を持たれていた人たち皆と、ラストは何だか分かり合えたような格好になっているが、その過程が弱くてインパクトのあるドラマがない。 なので、なんとなく仲直りしているような印象を受ける。 また、マックスが皆に認められる劇中劇が、観客に喝采を浴びるような内容には思えない。 邦題ははなはだ疑問で、マックスのどこが天才なのかさっぱりわからず。 凡人にわからないのが天才だとすれば、そうなるのだろうけど。[DVD(吹替)] 4点(2014-10-01 20:59:42)《改行有》

751.  わが心のボルチモア 《ネタバレ》 出たばかりの白黒テレビを大家族で見る――日本でいうなら1960年頃の風景だろうか。 1914年に渡米した移民一世、その息子、孫世代が集まる家族会が壮観。 孫は楽しいだろうけど、大人はいろいろ面倒臭そう。 アメリカ移住の先駆けとなった爺さんが、七面鳥を切るのを待ってくれなかったと自分の遅刻は棚に上げていつまでも根に持っているのが笑える。 そんなつまらないことがきっかけで兄弟絶縁にまで発展してしまうのが馬鹿馬鹿しいが、珍しくはない類の話でもある。 くだらないことで争い憎み合っている兄弟など五万といるのだから。 夢と希望に満ちて渡米した男が、寝小便をするほどに老いた姿に世の無常を感じてしまう。 子供の火遊びで出火させたマイケルが、大人になって自分の息子を連れて、施設に入った祖父の見舞いに訪れるシーンは感慨深い。 世代が移り変わっていくことへの一抹の寂しさとともに余韻となって残る。 三代記なのに味気ないダイジェスト的にもならず、この時間でうまくまとめたものだ。[DVD(字幕)] 7点(2014-09-30 23:32:32)(良:1票) 《改行有》

752.  グロテスク(2008) 《ネタバレ》 イギリスでDVDが発禁になったという煽り文句。 禁止されるとどんなものか見たくなってしまうのが人間の性。 でも、観てはいけないというより、特に観る必要のない作品だった。 嗜虐性のある犯人がカップルをいたぶって殺すだけのストーリー。 発禁にしなければいけないほど生々しくリアルなグロでもない。 SM映画のスプラッターバージョンといった感じで、迫りくる怖さは感じない。 「ミザリー」に足の骨を砕かれるようなリアルな痛さがないのだ。 男が殺された後、怯えていた女が急に人格が豹変して冷静に犯人に毒づく演出もよくわからない。 ワキガのくだりや、飛んだ首が噛み付くにいたっては、コメディかとも思える始末。 長澤つぐみは裸だけの大根芝居かと思ったら、意外と演技はまとも。 AVに出る前は別名義で女優活動をしていたらしいが、それも納得。[インターネット(字幕)] 3点(2014-09-30 23:29:18)《改行有》

753.  Sweet Sickness 《ネタバレ》 両親が亡くなって姉弟二人きりという事情があったにしても、シスコン弟(哲哉)のいい年して拗ねた言動がちょっと引く。 ユウミの兄への思いには嫌悪感を覚えないのだが。 哲哉とユウミがお互いに違う人を想いながら交わる姿が切ない。 死んだ兄に執着し続けるユウミと、姉依存から抜け出し成長を見せた哲哉が対照的。[DVD(邦画)] 5点(2014-09-29 00:21:56)《改行有》

754.  この森で、天使はバスを降りた 《ネタバレ》 謎だった主人公の辛い過去が明らかにされていくに従い、主人公への共感が増していく。 ただ、イーライがなぜ山にこもって母に姿を見せないのかが最後まで明らかにされていない。 ベトナム戦争でPTSDになって通常の生活に戻れなかったと推察されるが、もう少しそこに触れてほしかった。 米国人なら深刻な社会問題だったのでピンと来るかもしれないが、そうでなければ伝わりにくい。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-29 00:19:50)《改行有》

755.  トッツィー 《ネタバレ》 女装に気づかない周囲とのコミカルな攻防が、ベタだけどクスっと笑える。 女装ものコメディは基本的に安っぽくて嫌いなのだが、これは意外と楽しめた。 それはダスティン・ホフマンの演技によるところも少なくない。 男と女の視点を変えることで見えてくる風景も変わってくるし、周囲の受け止め方も違ってくる。 ただ、あの女装はどう見てもオカマにしか見えないので騙せるとは思えないが。 主人公とヒロインはハッピーエンドでも、結果的にやり逃げされたサンディがあまりに気の毒。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-29 00:10:09)《改行有》

756.  遥かなる大地へ 《ネタバレ》 トム・クルーズとニコール・キッドマンの共演とロン・ハワード監督ということで楽しみだったけど、ちょっと期待はずれ。 歴史ロマン大作の壮大なラブストーリーと思いきや、ラストで死んだのなしよってコントじゃないんだから。[DVD(吹替)] 5点(2014-09-28 17:05:19)《改行有》

757.  きっと、うまくいく 《ネタバレ》 ザ・良い話。 王道のウェルメイドで、ベタ中のベタな展開。 意外性があったのはランチョーを訪ねたら別人だったところで、それ以外は先がある程度読めてしまう。 雑魚キャラのチャトゥルが交渉する予定だった発明家ワングルの正体もすぐに察しがつく。 「きっとうまくいく」ことが約束されているような雰囲気があるので、途中で親友が死にかけたり、緊急出産の赤ちゃんが息をしてなかったり、愛する人が別の男と結婚しそうな危機があっても、それほどハラハラはしない。 それでもいいキャラクターが揃ってるので楽しめる。 行き過ぎた競争社会での理不尽さに反旗を翻すランチョーは、人としてこうありたいと思わせる理想像。 そのランチョーと同タイプだった発明に情熱を注ぐ学生が、インド映画特有の集団での楽しい歌とダンスの後に、首を吊った姿で映し出された演出はインパクトがあった。 理不尽な権威の象徴である学長、下級生いじめをする先輩たち、教科書通りに丸暗記するだけの点取り優等生チャトゥル、金にしか価値基準のない値札人間スハース。 社会の歪みを代表する俗物が、みなランチョーにギャフンと言わされるのがカタルシスとなる。 ただし、ウェルメイド作品にありがちな都合がよすぎる部分はある。 ランチョーがピアを愛しているのに放置して行方をくらませたのは不可解。 ラストでの劇的な再会を演出したかったという都合だろうけど、不自然さが引っかかる。 笑いのセンスでは、強姦を連呼しているのが気になった。 そこはおもしろくも何ともなくただ下品に感じたが、一般インド市民の感性、倫理観が日本とはまた微妙に違うのかもしれない。 インドで多発するレイプ犯罪のニュースもあって、ふとそう思った。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-28 16:33:34)(良:2票) 《改行有》

758.  AIKI/アイキ 《ネタバレ》 加藤晴彦が障碍者となった苦悩をヤツ当たりや我が儘など弱さやカッコ悪さを晒しながら演じていた前半はリアルで良かった。 ところが、ステレオタイプの悪役空手家との対戦が雰囲気をぶち壊した。 素人相手ならともかく武道家との真剣勝負で合気道を描くとたちまち嘘っぽく見える。 合気道はどうみても実戦格闘技大会向きではない。 しかも経験の浅い白帯が車椅子で圧勝してしまうのだからバカバカしくてシラケてしまう。 このマンガ的茶番がなければもっとシリアスで締まった秀作になったのに。 せめて、負けたけれど舐めていた空手家を思わず本気にさせたくらいに留めて、相手に認めさせる流れにしておけば随分印象が違ったと思う。 絵空事に走らず、リアルに克服する話にしてほしかった。 実戦で空手家に勝つことが障碍を乗り越える道ではないのだから。[DVD(邦画)] 5点(2014-09-27 14:54:08)(良:1票) 《改行有》

759.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 ベルリンの壁崩壊を体験した東ドイツ市民の目線が興味深い。 母が意識を失っている間の劇的な東西対立の瓦解。 意識を取り戻した母に息子が突き通そうとする嘘は、大本営のプロパガンダのよう。 ただ、違うのは息子の場合、母を案じるという純粋な愛情で動いているということ。 母も最後は真実に気づいていながら、そんな息子に騙されたふりをする。 テレビ画面ではなく息子を見つめる優しい目が印象的。 母は父を裏切って西側に後を追っていかなかったくせに、子供たちに父を祖国を裏切った浮気者に仕立てあげていたのは最低の所業だ。 それでも母を責めずに労わり続ける主人公の優しさと家族愛が胸に迫る。 その一方で、父との関係は消化不良。 父も新しい家族を作って、解放後も息子や娘の消息をたずねようとしなかったし。 メインではないが主人公をサポートしたロシア女性ララが魅力的だった。 重苦しくなりがちな設定やテーマだが、映画オタクの捏造ニュースなどコミカルなシーンを交えて描いているので楽しめた。[DVD(吹替)] 7点(2014-09-27 14:42:35)(良:1票) 《改行有》

760.  愛が微笑む時 《ネタバレ》 ハートウォーミングな話だけれど、4人のゴーストは多すぎた。 各人のエピソードが薄くなってしまったのがもったいない。 ペニーと息子の再会シーンが一番良かったが、後二人の子供とは会えないままでよかったのだろうか。 ペニーに乗り移られた主人公が、警官に抱きついてドン引きされたのは笑えた。 ラストのジュリアの話が一番消化不良。 心残りだった恋人が死んでいたからといって、急に主人公と彼女の話に振ってハッピーエンドにもっていくのは無理がある。 それで本当にジュリアが救われたとは思えない。 ゴースト4人にしたために時間が足りなくて強引にまとめてしまった感がある。[DVD(吹替)] 6点(2014-09-26 21:05:41)(良:1票) 《改行有》

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