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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
61. エクソシスト 世界中を恐怖のどん底に叩き落し、後に到来するオカルトブームの火付け役となった本作。しかし、この映画の意図する恐怖は、同時期に公開された「ヘル・ハウス」、1年後の公開となる「悪魔のいけにえ」、10年後の公開となる「死霊のはらわた」のような、人知の及ばぬ(または何者かわからない)敵によって徐々に追い詰められる恐怖を描いているのではなく、神の僕(しもべ)であり、純真無垢な少女がある日突然変貌してしまうという宗教色の強いものである。当然、我々のような無神論者より敬虔なキリスト教信者の方が感じる恐怖は大きい。が、この映画が、後のホラーに与えた衝撃はやはり大きい。点数は、映画の質や影響力も加味して総合7点を献上。7点(2004-08-02 21:13:32) 62. エクソシスト2 一応、エクソシストの続編ではあるんだけれども、これに関しては原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティは関与しておらず、実質上正式な続編というのは「エクソシスト3」になるんです。確かに色々な面でいいところはあるけれども、自分には少々難解すぎたらしくて、面白いとは思いませんでした。3点(2004-08-01 18:48:11) 63. 悪魔のはらわた 似たよな題名ってのは映画にはよくありますが、とりわけホラーは桁違いに多くて困ってしまいます。特に悪魔の~とか死霊の~とか~のいけにえとか~のはらわたとかってのは常套文句らしくてよく見かけ、しかもその中には「悪魔のいけにえ」「死霊のはらわた」とかの名作も含まれてるので、間違えて借りた人も多いと思います。この作品、アンディ・ウォーホル製作ってなってますが、実際に彼は何もしてなくて、ただ単に名義を貸しただけだそうです。ストーリーは、古典ホラーの名作「フランケンシュタイン」エログロ版。これ以上に変態チックなフランケン映画は先ずないでしょう。しかも公開当初は3D作品だったらしく、全編通してはらわたベロベロ~ンっていうシーンが沢山出てきます…といっても80年代スプラッタよりは少ないんですけどね。でも、結構カルト化してる作品なんで、その手の映画を極めたい人には避けて通れない門でしょうね。5点(2004-08-01 17:59:42) 64. ダーティハリー 《ネタバレ》 イーストウッドはこれでスターダムにのし上がったと言っても過言ではないくらいの刑事モノアクション映画の傑作。なんと言ってもイーストウッド扮するハリー・キャラハンのアンチ・ヒーローぶりが魅力的だし、後半のキレぶりがなんとも凄まじいアンディ・ロビンソンもまたはまり役。犯人を殺してサンフランシスコ市警のバッジを川に投げ捨てるという、“ダーティ”の名に恥じないくらいに一筋縄ではいかない終わり方だけれども、それがかえって男臭さを強調して、今のヒーローモノとは違う凄みを生み出している。8点(2004-06-26 04:26:12) 65. ローラーボール(1975) 犯罪も戦争もなくなった時代。そこで人々の闘争本能をかき立ててくれるものは、ローラーボールという殺人ゲーム。そのゲームのチャンピオンであり、世界を動かすほどの地位を得た一人の男に恐れおののいた上層部は、彼を消そうと暗殺チームを送り込む…近未来SFの王道を行く展開ですが、文字通り体と体のぶつかり合いなローラーボールの試合などはなかなか見ごたえがありましたし、個人的には最新式の機械などよりも、この映画のようなレトロな機械の方がSFって感じがしました。しかしいつも思うんですが、この頃のSFって今と違って結構暗い世界の話が心なしか多いですね。6点(2004-06-10 19:17:33) 66. ジミ・ヘンドリックス ロックファンなら誰でも知っているであろう伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスのドキュメンタリー映画です。ピルグリムさんが仰っているように、ライヴ映像は少なめですが、その分大物ミュージシャン(エリック・クラプトンやミック・ジャガー、ルー・リードなど)のインタビューが収録されているので、ジミがどのような人物だったかということを知るうえでは充分だと思われます。点数…この映画も他のドキュメンタリー映画のように面白い面白くないの基準で測るものではないと思うので5点、+インタビュー(ミックは今と全然変わってねぇなぁ…相変わらず口でかいし…そこが好きなんだけどね)と、歯でギターを弾いたり、燃やしたり、ぶっ壊したりする灼熱したライヴに1点の計6点。6点(2004-05-26 19:32:15) 67. タクシードライバー(1976) この世界から自分を逸脱した存在と考え、夜の町を見据えて“ゴミ溜め”って云うのがもの凄く印象に残る。いつまで経っても周りに馴染めず、日に日に孤独感が募っていって、あるとき出会った一人の女の子のために凶行に走って行く主人公。しかしそれはただの狂気ではなく、周りを取り巻く狂気に我慢が出来なくなったから。ラストの銃撃戦は派手さはないが、殺伐とした音楽に暗い映像で、より一層狂気をかもし出しているし、段々と強行に走って行くデ・ニーロの姿は「わらの犬」のダスティン・ホフマンのように冷酷な存在だけど、それがまた物凄いはまり役である。最後は決して事態が改善されたわけではないが、それでも、どことなく晴れ晴れとした雰囲気を醸し出している。7点(2004-05-19 15:26:05) 68. ドラゴン危機一発 確かに話は陳腐というか安っぽいんです。いきなり格闘始めたり目撃者を殺して氷の中に隠したり。普通手入れをすればすぐにバレそうなんですが。それに手下がバスに乗って駆けつけてきたり。でも良いんです。それでも俺は。ブルース・リーのアクションとキング・クリムゾンの【太陽と戦慄パート2】さえ拝めれば(笑)8点(2004-05-03 18:54:38) 69. 怒れるドラゴン・不死身の四天王 ハイ、これも70年代を代表するカンフースター、ジミー・ウォング先生の傑作カンフー映画です。そしてそれと同時に【片腕ドラゴン対空とぶギロチン】どう同様ツッコミどころの多い映画ですね。先ずはじめに…脚を怪我して、明らかに脚を引きずって歩いてるのにその後平然と上段蹴りを出すってどういうことでしょう?波紋法で痛みを和らげているのでしょうか?そして日本人用心棒チン。何回扇子を壊せば気が済むんでしょうか?そして何個同じ扇子持ってるんでしょうか?闘いになるといちいちご丁寧に懐から「武」と書かれた扇子を取り出し、ご丁寧に何度も何度も破って見せるなんて、まるでバカ殿様がキレて刀をぶん回す時みたいですね(笑)ストーリーもあってないようなものだし、これで良いんでしょうか?と突っ込みを入れたくなりますが、これで良いんです(笑)第一、アクション映画にストーリーを期待する自体が間違ってるんです(笑)それに、登場人物の“本物の動き”を垣間見てしまってはもう、ストーリーどうのこうのとは言ってられません。ひたすら彼らの体捌きを追わなければならないんですから(笑)昨今のCGやワイヤーで誤魔化された似非・カンフーとは違い、己の肉体のみで闘う彼らを見てはもう、「これは、すんごいものを見てしまったぞ!」と言うしかありませんね(笑)8点(2004-05-03 17:24:30)(笑:1票) 70. ポセイドン・アドベンチャー(1972) 物語前半までは群衆劇のごとき演出で主人公となる一人一人の描写をし、津波によって船が転覆、天地がさかさまになるというダイナミックな映像からは「いかに脱出をするか」という脱出劇に切り替わるこの手法が上手い。タイタニックに影響を与えた映画だそうだが、こういっては悪いと思うが比べる事自体が間違ってる。パニックそしてヒューマンドラマ両要素をバランスよく盛り込んだ傑作。8点(2004-04-16 20:31:00) 71. 片腕カンフー対空とぶギロチン(93分版) 《ネタバレ》 来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁマイナー所!(爆)いや、て云うか正確には完全なマイナーって訳じゃないんですけどね(笑)しかし、世に言うメジャー所や名作を見ると同時にこういう映画を見てこそ真の映画の魅力がわかるってもの!いや、ある意味ではこれこそが映画の真の姿といっても過言じゃない(笑)だってありえねぇくらい馬鹿だし激しいし(笑)とにかく主人公がありえねぇのなんの!物語中盤の寂し~天下一武道会で、無刀流なる明らかに何か間違った侍が対戦相手を仕込みでぶっ殺すところでなんか「ふん!何が無刀流だ! 参考にしよう」おいおいおいおい一体あんた何を参考にする気なんだよおい!?(笑)その他にだって、後半のムエタイボクサーとの決戦なんてもう主人公と悪役が完全に逆転してるし!(笑)あんた一応主人公だろ!?なんで悪役みたいな事やってるんだよ!それはあんたの役目じゃないだろ!(笑)極めつけは敵の頭の空飛ぶギロチンこと封神との戦いが何ともまあセコいこと!(笑)てかその後ちゃんとした肉弾戦は用意してあるんだけど、てかあんた(封神)ギロチン使わなくても十分強いやん!(笑)それに絶対目見えてるだろ!?(笑)さすがに格闘戦にはブルース・リー先生やリー・リンチェイ様のような技の切れは欠けるけども、それをもって有り余るほどのカンフーの量!ってか映画の約4分の3以上がカンフーってのがおいしいね!(笑)あぁ美味しい美味しい、美味しすぎてもうお腹一杯だよ(笑)カンフー映画としてもバカ映画としても最高だ~なこれは!(笑)ちなみに、俺もカズゥー兄貴の言葉を信じてDVD買いましたよ!!8点(2004-03-31 00:38:40) 72. 悪魔の棲む家(1979) …おかしい、何故これは面白くないんだ…?超常現象かもしれないが、偶発的な事故が重なっただけと見ることも出来なくはない。実際の事件をルポした作品だそうだが、アメリカってのはいつもこんな意憑かれてるのか?秘密の部屋を見つけたあたりから面白くなると思ったが、そのままのテンポで何も起こらずに映画終了…何故だ?何故こんなに盛り上がらないで映画として成り立ってるんだ?不思議だ…。4点(2004-03-20 20:57:36) 73. アイガー・サンクション アイガー北壁を登るシーンは皆さんの言うとおり見ごたえ充分ですけど、その他のサスペンス部分がなにやら不完全燃焼気味。殺しのターゲットが3人のうちの誰だか判らないという時点で、もしかしたらこの仲にはいなくてあいつがそうなのでは?と思ったら案の定そうだった、というオチガなんとも言えない。しかしそいつも完全な悪でもなく最後は主人公との友情を見せたりとどこか憎めなかったので今回は少し甘めで。6点(2004-03-06 19:09:49) 74. 007/死ぬのは奴らだ ロジャー・ムーアはなかなか良いと思いますよ。…でもねぇ、これってスパイ映画ですよね!?正体のバレる諜報員ってどうなんでしょう…それに話がオカルトの方に進むのもちょっといただけない。ポール・マッカートニーが音楽を担当した事でも話題になったそうですが、別に好きでもないし。まあ、見所はあると思いますけど、個人的には少し…ですね。それにしても、007で“フェイス・オフ”を拝めるとは思いませんでした(笑)5点(2004-02-28 20:20:01) 75. ホーリー・マウンテン ホドロフスキーって人は本当にこういう題材が好きですね。“意味不明”という言葉で片付ければそれでお終いなんですが、この作品って人間の物欲や肉欲などの精神面を描いた作品ですね。しかしながらあのオチは…ねぇ。なんかどーでも良くなってああしたようにも思えるんですが、あれも一つの答えを見つけた…ということで良しとしますか(笑。それにしても、ラブ・マシーンね(笑7点(2004-02-28 20:13:32) 76. ひまわり(1970) ここでの評価が示すとおり、名作には違いないんでしょうけど、個人的には少し合わない印象を受けました。まずいいところから。戦争によって引き裂かれた男女の物語のため、画面、それ以上に雰囲気も暗いですがこの作品はそこが良かった。アントニオとの幸せな思い出から彼が居なくなってからの毎日に戻る時の画面の色合いが違う事がより一層悲しみを深いものにしているし、ヘンリー・マンシーニの哀愁ある音楽も良かった。ただ悪いところは、↓プチみかん♪お姉さまも書かれておりますがソフィア・ローレン扮するジョバンナに感情移入できなかったことです。【風と共に去りぬ】のスカーレットにも感情移入できませんでしたが、あちらは人生そのものを描いているので話に面白みがあり、それに対してこちらは恋愛主体に描かれているのでどうしてもそれを面白い、又は素晴らしいと受け取る事が出来なかったんです。なので、今回非常に微妙なんですが、良いところ8点、-悪いところ3点の計5点という事にさせていただきます。5点(2004-02-22 13:42:14) 77. サスペリアPART2 1も好きだけど2もいい。何て言うか、あの音楽がすごく印象に残った8点(2004-02-18 04:06:30) 78. 時計じかけのオレンジ 皮肉の効いたストーリーやキューブリックらしい芸術品のような美しい映像、そしてマルコム・マクダウェルの演技など、これが30年以上も前の映画だとは信じられないくらい素晴らしい。9点(2004-02-18 04:05:11) 79. ヘルター・スケルター<TVM>(1977) ヘルタースケルターとはご存知の通りビートルズの楽曲名。そして特定の人物には忘れられない言葉。そう、これはシャロン・テート殺人事件の容疑者一味、マンソンファミリーの掲げていたスローガンのようなものだから。50~60年代にかけてアメリカで活動したヒッピー軍団、それがマンソンファミリー。そしてこの映画は、彼らの犯した身の毛もよだつような殺人事件と、その一連の裁判の全容を、一人の関係者のモノローグによって綴ったもの。残念なららリアルタイムではないためその詳細は定かではないが、調べたところによると語られている内容はかなり忠実だと思う。そして、劇中の人々が完全に“彼ら”になりきって演技をしているため、伝わってくるインパクトもかなり大きい。あくまで映画なのでフィクションの部分も少なからずあるが、それでも歴史の裏側を垣間見たような気がした。7点(2004-02-17 17:31:00) 80. 死霊伝説 僕は完全版で見ましたが確かにホラーとしては少々どころかかなり長い類ですね。噂(というより前評判)によるとホラーとしてあまりにクオリティが高すぎるため(要は怖すぎるため)当初2時間、3夜放映予定だったテレビ映画を急遽編集し直して劇場版に仕上げたそうですが、それほど怖いというわけでもありませんでしたし、キング原作の映画化された作品の中では最高傑作という呼び名も高いそうですが、そうですね、個人的にはシャイニング(キング本人は貶しまくってますが)やキャリーより少し劣るといった感じですしフーパー監督も悪魔のいけにえのときに見せた実力を充分に発揮しきれていないようにも思えます。しかし、吸血鬼映画としてのクオリティは近年の同類の作品よりもずっと上だと思うので、これを見た後は久しぶりの正統派を見たな、という気分に浸れます。6点(2004-02-15 14:42:45)
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