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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 生還後のパーティで「また釣りにでも行こうぜ」と言っていた奴がいたが、あまりにも能天気ではないだろうか。6点(2005-02-24 23:30:47)

62.  ニワトリはハダシだ 【やましんの巻】さま、一足お先に失礼いたします。まあ2時間足らずの映画の中におもちゃ箱をひっくり返したような、これがホントのテーマパークではないかと思えるような多彩なテーマが散りばめられ、ストーリィもあれよあれよと広がっていきます。中心となる原田芳雄と知的障害児のサム父子がいい!ですな~。また舞鶴のロケーションがよくて、路地裏、水路、コロッケ屋など地に足がついた生活感が画面に出ております。サムと妹が背負う作り物の翼は、結局どんな人間も飛ぶことができないという意味でみ~んなおんなじだと言っているようでもあり、家族がバラバラに住んでいてもいつでも飛んで会いに行けるという希望のようにも見えます。そしてその翼が妹のかわいがる飛べない合鴨に重なると、翼はあっても飛べないものへの本能的な哀愁が感じられ、一匹だけいなくなった合鴨のひなへのサムの異常な執着が、人間どものドンパチと対比され、まことに清々しく見えるのであります。そして飛んでいくどころか、潜水士として生きるサムの成長を願うばかりなのです。8点(2005-02-22 00:34:33)(良:2票)

63.  レイクサイド マーダーケース 「湖畔殺人事件」では狂気性が損なわれるのか、原作の「レイクサイド」だけでは、ピクニックのような、それこそほのぼのレイクになってしまのうを避けたのか「マーダーケース」をくっつけて怜悧な雰囲気を出しておるのでしょうか。豊川悦司と柄本明がその雰囲気を具現するような能面で引っ張っていきますが、突然怒鳴りだしたりして狂気と正気の狭間を突き破りながら真相が明かされ、それなりにそういうことかと感じさせてはくれますが、ライターや吸殻といった伏線の張り方に巧さを感じず、役所の愛人と妻が出会う場面でこれ見よがしの「何かが起こるぞ」的映像を射し込むのは感心できず、まして狂気はもっといくらでも映像にのせることができそうで、どうも時間のムーダーケース・・・とまでは言いませんがそんな感じの映画でありました。5点(2005-01-28 00:02:04)

64.  わたしのグランパ 「囹圄(れいぎょ)」という言葉がこの映画を支配しており、ラストに平田満がその意味を石原さとみに語ることで、菅原文太の生き様を振り返るという仕掛けになっております。語りによって意味付けられるところにはもう一工夫欲しい気もしますね~。ところであの空中浮遊シーンはいったい何を表現しているのだ?いくら考えても感じようとしてもサッパリわかりません。前後の脈絡と一切関わりを持たないこの石原さとみの浮遊・・・その通りまったくこの映画で浮いてしまっています。でも好きなシーンもあって、グランマが格子戸を抜けて出て行った後に菅原文太が牢獄から出て行くところの共時性や、グランマがガラ~ンとなった部屋を眺めるシーン、そしてラストの石原さとみが自転車の後ろに乗っている時の表情・・・など。まあ石原さとみのかわいらしさにあふれた映画ですね。6点(2004-12-10 23:53:27)

65.  いま、会いにゆきます コピー「落涙度100%」てか・・・よ~し、泣かしてもらおうじゃないのとハンカチを1枚余分に用意して見に行きましたが、<結論>持っていってよかった。試合前は舌戦に終始しながら試合後に抱き合う格闘家のような関係が、私とスクリーンの間で築かれました。亡くなった人間の再登場、「黄泉がえり」のような設定は、この映画ではあくまで純粋なラブストーリーをいかに語るか、の手段として用いられているだけで、再会と再別離に重きを置いていないところがいいですね。そして過去を振り返る形でのナレーションですが・・・この作品では、中村獅童の切々とした語り、竹内結子の清々とした語りが、説明台詞というよりも、リズムを刻むといった感じで音として心地よく響いてきます。小道具や伏線があまりにも決まりすぎる感はありますが、柴主さんの安定したカメラ、種田さんの丁寧な美術、そして土井監督の演出により力量感あふれる純愛映画となっているのではないでしょうか。といったあたりでペンを置かせていただきます。←このペンは大事なペンではないです。9点(2004-11-16 22:49:55)(良:1票)

66.  隠し剣 鬼の爪 《ネタバレ》 ん~、少々辛口になってしまいますがお許しを。タイトルとは裏腹に、この作品は出てくる人物人物が全てのシーンでまあなんでもかんでもよくしゃべること。会話のないシーンは皆無ではないか。幕末の時代、切腹や謀反や藩命などといった重々しい言葉などはどこ吹く風、軽々しく生ぬるい雰囲気に満ちております。真剣勝負でもペラペラ、変人であるはずの田中泯もペラペラと・・・。松が嫁いだ商家のおかみや家老は悪者すぎるしなあ。勝負が終わり、高島と永瀬がまみえるシーンは見せ場ですが、高島の表情で家老と何があったかを語っているのかと思いきや、次シーンの酒宴で家老の緒形が高島との一夜をペラペラとしゃべり出す始末・・・高島が永瀬のもとへ夫の命乞いにやって来たシーンは伏線ではなかったのか。ここは、高島の表情ですべてを悟ったことを永瀬の演技だけで見せて、そして鬼の爪を取り出すシーンへとつなぐべきだと思います。ラストも、野良仕事をする松を遠くに見ながら永瀬が去っていくシーンを想像した私を裏切り、見事に仲良く二人並んで、永瀬が松に「おまえが好きだ」・・・深みのなさにとどめを刺してくれました。山田洋次監督は「たそがれ清兵衛」の好評に時代劇を少しなめてしまったかのような印象の作品です。鬼の爪もいいが、是非“赤西蠣太”の爪の垢も煎じて飲んでいただきな~。3点(2004-11-11 23:49:06)(良:2票)

67.  春夏秋冬そして春 寡黙でいて映像言語に重みと深みのある映画です。朝霧に包まれた湖上の庵の凛とした静謐さ、そこに住む老僧の若者を見る眼差し、子供の無邪気さ、若者の衝動、それらが美しい画にのせられていきます。季節が巡るごとに主人公が成長し、春がまた春となるように季節の輪廻が人生の輪廻として描かれています。冬になってからは台詞を奪いまったくの映像のみが、冬がもつ深々とした沈着と香りを漂わせています。四季の移ろいに人間の業を散りばめ、東洋美で語るこの映画を米国が好意的に評論したのもうなずけるところです。冬のシーンで顔を覆った布の下に隠された素顔をけっして見せることのない女性の描き方などは巧みです。このシーンはこの女性の具体をイメージさせないことで、人間誰しもが持つ業を顕在させています。隠すことで現しています。隠すことで現す・・・そういう意味では情交シーンを直接に描くのではなく間接的に表現していただきたかったですね~。この映画には人間だけでなく、犬や猫、魚、蛙、蛇、鶏、亀・・・たくさんの動物を登場させることで、より人間をきわやかに温かみと冷ややさと両方の視線をもって見つめているような感じがします。それは山頂に置かれた仏像に象徴されているのでしょう・・・。もうすぐ冬ですね。7点(2004-11-02 22:55:55)(良:1票)

68.  モーターサイクル・ダイアリーズ チェ・ゲバラ・・・その生い立ちを詳しく知らずとも、名前を聞くだけで闘志が湧き心が躍り出す、その思想を超越して人々を魅了する革命家・・・私の部屋にもゲバラのデカデカとしたタペストリーがぶら下がっています。さて本作は、そのゲバラの南米旅行日記を映画化したもので、私はもう見る前から心は焼き付かんばかりのフルスロットルでありました。が、どうもゲバラの初々しい感性やあふれんばかりの熱情といったものが伝わってこない・・・、手持ちカメラで切り取っていくのは当然としても、寄ったショットが多すぎて、南米大陸の広大さが見えてこないのです。よってそのコントラストとして描かれるべきちっぽけな人間といった構図も見えてきません。見せ場であるはずの向こう岸へ泳ぎ渡るシーンも、単に「誰も成功した奴はいない」といった言葉でその困難さを表現しているのみで、ここはもっと昼間のシーンでその川の凄まじさを強調しておくべきだったと思います。銅山の夫婦や、客船に曳航されるオンボロ船の人々などゲバラの視線を描写しますが、全体を通し皮相的に旅をトレースしたような印象でありました。見る前はあまりエンジンをふかせない方がいいぞ・・・そうタペストリーの彼はささやいているようです。5点(2004-11-01 21:39:29)(良:1票)

69.  珈琲時光 侯孝賢監督が描く現代の東京物語。静的でノスタルジックな雰囲気を漂わす作品でありました。台詞はまったくエモーションを排除したかのようでいて、言葉の端々、表情に見え隠れする微かな振幅がリズムを刻む映画、です。ストーリィはあってないようなもので、登場人物の背景も多少なりと語られる程度です。よってストーリィやキャラクター設定で語る映画ではないのよ、ということですな。電車の中、ぼ~っと何かを考えていそうな一青窈演じる陽子のシーン、立体交差する電車郡、電車が行き違う駅のシーン、そして電車や駅で録音する浅野忠信・・・電車を徹底的に作品に用いています。撮り方は一目瞭然の長回し。見ている者に感じてもらったその場の雰囲気を持続させようという感じです。その中で、カメラが微妙に動いて人物をフレームから外したり、物の影に隠したり、遮らせたりして、視界をすっきり保証してくれません。例えば、喫茶店のマスターに場所を聞くシーン、場所を語りだしたマスターをすーっとカメラから外しています。また陽子の部屋へ父母が尋ねてくるシーン、母が陽子を思いっきり遮った構図をわざと採用しています。ということで電車のすれ違いのシーンを挟むこと、人物を遮ったり隠したりすることで、東京という都会が含有する、人間のすれ違い、見えたり見えなかったりする人間関係を描いたもの、というところでしょうか。そうした中にも隣りの家へお酒とグラスを借りに行くシーンなどに、侯孝賢監督の古き日本への想いといったものが見えたりするのでありました。私が見たことのある「童年往事」「悲情城市」あたりと比べるとかなりあっさりしてますが、ちょっとコーヒーブレイクにはいいかもしれませんね。8点(2004-10-18 00:17:19)(良:3票)

70.  デビルマン 監督の演出力、脚本の出来、役者の演技、とにかくお粗末・・・。この映画の肝の一つは、不動明がデビルマンだとバレるところで、そこに相当な演出が求められてしかるべきだと思います。しかし美樹の父は、なんら動じることなくしら~っと受け入れているし、美樹も一瞬たじろぐもののすぐにキスとはどういうこった。もっと葛藤を見せなきゃいかんのではないのかな~。サタンとデビルマンの対決も、あの酷い演技では、なんらの緊迫感もなくただただ冗長な気の抜けた炭酸飲料のようです。人間の狂気を描き本当のデーモンは人間なのだ、というのもわざわざミーコとかいう女の子に叫ばせとるし、台詞が観客への説明調で明らかに不自然です。ボブ・サップや小錦も話題性以外のなにものでもなく、これならデーモン小暮やいつしか話題になった自分の子供に悪魔くんと名付けたがっていたあの人でも出演させたほうがまだシャレがきいていておもしろのではないかな~、ということぐらいしか思いつかないくらいの映画であります。1点(2004-10-12 21:05:52)(笑:2票) (良:1票)

71.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004) アニメの映像パワー、ど派手な音楽、吉本声優陣の関西弁で見る者を圧倒してくるのですが、どう表現したらいいのか、困った困ったこまどり姉妹、てなとこです。ホット!ホット!な展開にフォー!気がつきゃ映画はゲームセットで、しまったしまった島倉千代子。うーん、チューイングボーン!4点(2004-10-05 00:25:47)

72.  SURVIVE STYLE5+ へんてこりんでもあり、哲学的でもあり、ぶっとんでもあり、まじめでもあり、教唆的でもあり、自己満足的でもあり、ホラーでもあり、コメディでもあり、CMのようでもあり、プロモのようでもあるような映画、か・・・。複数の登場人物をクロスカッティングで描きながら折々に彼らを接触させていく手法で、カットのつなぎ方、場面転換は、かなり緻密に計算されておりますね~。CG、ポップなミュージックなどもイヤミというわけではなく、風変わりなイメージの中に日常を感じさせるといったような感じで、執着から開放されたときの、すがすがしさ、潔さ、悲しみなど、それらをさらりと表現しているあたりは、なにか可能性を感じさせてくれます。関口現、多田啄、彼らが文芸大作を撮ればどんな映画に仕上がるのか、是非見てみた~い、です。7点(2004-10-01 10:28:36)

73.  丹下左膳 百万両の壺 オリジナルは、大河内傳次郎、喜代三(きよぞう)、沢村国太郎、花井蘭子、これらの役者の芳醇な雰囲気、そこに山中の省略技法、間接的表現、さらっと射し込む心象風景、これらの演出が加わり見事に涼しくリズミカルな喜劇に昇華した、と見ております。で、本作です。まず豊川悦司、熱演も少し演技が飽和したようで、大河内にはあった“遊び”のなさが気になります。和久井映見、芸者であり小唄の歌手であった喜代三と比べるのは可哀そうですが、艶っぽさが少し足りないかな~。野村宏伸のとぼけた雰囲気は、沢村国太郎をかなり忠実にトレースしたようですが、どこか線の細さを感じさせ物足りないです。麻生久美子は、花井蘭子の飄々とした感じからすると、逆に存在感がありすぎるかな。という具合の役者陣に、太刀のシーンやラストの感傷的なシーンが大幅に加わっているものですから、どうもギッコンバッコン。それと明らかに浮いしまっている合成効果音、多用される大仰なBGM、これらはそのシーンの雰囲気を映像で感じる楽しみを観客から奪っているとしか思えません、です。これを見た後、また山中版を見たのですが、ロングショットの構図、縦の構図、やはり生き生きしておるね~。6点(2004-09-23 00:17:33)(良:3票)

74.  天国の青い蝶 この作品は〝奇跡の物語〟とうたっていますが、ベタに言えば奇跡への〝軌跡の物語〟というところです。さてその軌跡ですが、実話に基づき、コスタリカの熱帯雨林で、奇跡の青い蝶をさがしているうちに・・・という話です。そこに棲息するワニ、ヘビ、カメレオン、カブトムシ、珍しい昆虫、は虫類などを野生の王国ばりにクローズアップで挿し込み、見ている者に大自然の生命力を、そして派手な色彩の動植物には神秘を感じさせます。それらに接する少年は、当然生き力を徐々に獲得していくのですが、私などは、あれだけの異文化、異環境、非日常に身をおけば、そりゃあ変わるやろ、とどこか冷ややかに見てしまいました。また少年が感じる疑問に、その後にナレーションや台詞ですべてその回答が与えられているのもしらけます。映画館を出ながら、ぶつぶつそんなことを心の中で呟いていたのですが、きっとそういう人間には、奇跡の青い蝶が舞い降りるようなことは絶対ないんだろうなあ。5点(2004-09-20 23:31:38)

75.  ベジャール、バレエ、リュミエール バレエに関する知識といえば、ノーザンダンサーを父とするニジンスキー、ヌレイエフといった種牡馬が実在のバレエダンサーから名付けられたということ、ぐらい・・・そんな私が最初にレビューするのは申し訳ない、ごめんなさい。さてさて、このドキュメンタリー作品、天才振付師、モーリス・ベジャールが舞台「リュミエール」を完成させ公演するまでを追います。リュミエール=光をモチーフに作品が練り上げられていくのですが、その過程で語られる言葉の数々、バレエに全人生を捧げ、全人格をぶつけてきた者にのみ許される重みがあります。そして光の束のように踊り舞うダンサーの苦闘がシンクロされ、ベジャールさんの生の姿をそのまま切り取ろうと粘り強くじっくり自然光で回されたであろうカメラが、彼の苦悩、行き詰まりの闇の向こうに光が見えたその瞬間などを表現していきます。そしてベジャールさん、とてつもない映画好き!日本びいき!知っている人には常識なのでしょうが、知らずに見ている者には感動でした。グリフィス、シュトロハイムなどを見て育ち、リュミエール兄弟を作品に登場させ、舞台の台詞で語られる映画タイトル「ピクニック」や「散り行く花」などにまじり「雨月物語」が登場!そして映画について語られる一連のシーンのしめくくりが、リハーサル時の舞台台詞「君はヒロシマで何も見なかった!」・・・思わずニンマリしました。流れるシャンソン、ダンサーの指先、ベジャールの視線、それらが静かにじわりと余韻を残します。ラスト、出発点が到達点、子供時のフィルムが物語る雄弁性に拍手です。8点(2004-09-10 23:33:21)

76.  トスカーナの休日 タイトルからイタリア、トスカーナのロケーションを存分に生かした、太陽の光あふれる眩く爽やかな映画のようなイメージを与えています。が、実に消化不良・・・胃にもたれる結果に。カメラにおもしろみがないのもおもしろくないが、トスカーナのロケーションの美しさが映像にのせられていなーい。人生やり直し、再生の地としてあえて風景の描写をおさえ、当地での人間関係に重きをおいたのでしょうが、タイトルにうたうからにはここは両立させるべきだ、と思いますぞ。イタリア男との肉欲的な描写も含めどこか軽薄で、どうも人生なんていつでもリセットボタンを押せますよ、と言いたげで、ありのままの人生を粛々と受けとめ黙々と生きる静かな感動からはほど遠い、作品でありました。3点(2004-09-09 23:59:48)

77.  ヴァン・ヘルシング 曙vsボブ・サップのほうがまだ見ごたえがあった。1点(2004-09-06 22:47:26)(笑:2票)

78.  LOVERS チャン・ツィイー、アンディ・ラウ、金城武、この3人のクローズアップの嵐、嵐、嵐・・・。ロングショットでちらっと惹かれるような構図を見せたかと思うと、すぐにクローズアップ。これだけ徹底してクローズアップで語られると、さすがに不快指数がどんどんアップ。そしてアクションがなければ20分で語り尽くせそうな陳腐な脚本。アクションもCG過多で、なんらのスリル、臨場感もなく、退屈なだけでした。よかったシーンは、草原でのラブシーンの後、金城武とチャン・ツィイーが空を見上げているところ。ここは2人の思いが、無言のうちに流れ行く雲に託されており好感がもてました。それでは私も風にまかせてこのへんで退散といたします。うっ、私の胸にも飛刀剣が・・・。4点(2004-08-31 22:31:42)(良:2票)

79.  いかレスラー その日は確かに『少女へジャル』を見ようと劇場に向かったはずであった。が、窓口でチケットを買う時、隣りのスクリーンからのイカくさい臭いが私の嗅覚を刺激し、脳が「いかレスラー」と発声するよう命じてしまった。トルコ人とクルド人の対立に静々と涙するはずが、イカとタコの対決にバカバカしくて涙することになってしまったのだ。しかしこれは真面目にパカをやってくれている。それがすがすがしい。オレンジに染まる夕景、超ロングショットで捉えたいかレスラーのシルエットには感動したぞ。石田香奈とかいう女優のお遊戯演技が、またこの作品のチープさにマッチしている。煩悩を克服するためにお寺で行に励むレスラーと神社で願をかける恋人のクロスカットも日本の宗教事情を現していておもしろいじゃないですか。ラストにはどんでん返しまで用意。監修・実相寺昭雄、これは河崎実監督が描く真剣なおパカスポ根ムービーであります。この点数が精一杯ですが、けっして見て損はない、とおスミをつけておきましょう。6点(2004-08-23 00:02:51)(笑:4票) (良:1票)

80.  マーサの幸せレシピ まばゆい厨房を人物構図などを緻密に計算し、時にはじわーっと、時にはすーっとカメラを移動させています。格子状の窓越しにマーサとマリオを窓のサンで分断した映像などは、2人のギクシャクとした間柄を巧く表現していますねー。さてさてマーサさん、自分が作った料理を姪っ子のリナは食べてくれません。がマリオの作ったパスタを食べるリナ。シェフとして自らに足りないものを少しずつわかっていくのかと思いきや、また客に当たってるー!姪っ子を引き取られた喪失感、焦燥感などを現す演出だと理解しますが、大きくマイナスー!塩と砂糖を間違えたような舌触りになってしまったような・・・。ラストのカウンセリングもあまり効果的とは思えんなー。しかしカメラワークを主に、サンドラ・ネットルベック監督の次作以降は是非見てみたい、と思わせるものは十分ありました。ということで期待を込めて7点です。7点(2004-08-21 21:23:18)

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