みんなのシネマレビュー
tonyさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 197
性別

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234

61.  オープン・ウォーター2 《ネタバレ》  溺れる心配の無い室内で視聴していれば、つっこみどころは満載、彼らのおバカぶりに呆れるほかないが、決して海に入らない女性が船上にいるとわかっているから、4人のうち少なくとも夫は安心して梯子の有無など確認しなかったのだし、前作と違って全員素泳ぎ。体の冷えはすぐにくる。携帯の奪い合いも、彼らがスーツやボンベを背負って浮きやすい状態でいたなら、あんな愚かなパニックは起こさなかったろう。立ち泳ぎで体力の尽きる不安、冷え、船内に乳児、怪我人続出など、経過時間に脅かされれば、視野や思考回路も狭くなる。落ち着いて考えれば安易に見出せる救出法や、体力維持の方法も、助かりたい一心で闇雲にもがけば何も見えなくなってしまう適例だと思う。これを海難事故と限らず、人ごとと思わずに、自分が生死を問われるような立場におかれたとき、どれほど落ち着いて行動できるか、ふだんから考えておくべきだ。  しかしこの海難事故の最大の原因は、「海は危険だ」という認識を持って、航海を終えるまで気を抜かず常に緊張感を保っているべき人間が、ヒロイン以外誰もいなかったことだ。たとえ梯子を下ろしていても、万一にそなえ全員が海に入るべきではない。船上に唯一上がれたのが彼女だったのも、感情的に納得できる。(しかし、乳飲み子を抱えた船上のレクリエーションなど、私なら絶対に避ける!)[DVD(字幕)] 7点(2008-12-08 09:49:34)(良:1票) 《改行有》

62.  メトロポリス(2001) 印象的なセリフがほとんどなかったなあ。唯一重要っぽい「アナタハダレ」も、全然心に響かなかった。これがラピュタなら、善玉・悪玉の主役級はもちろん、些細な脇役でさえ記憶に残る魅力的なセリフの宝庫なのに。ただ、巷にはびこったAIが賢くなりすぎて人間界の一歩先を解析し、自動的に作動するような世の中が間近と言われている昨今、この作品の中で語られる憂慮も別世界のたわごとと呑気に構えていられない気はする。 とはいっても、テーマが「ロボットの反乱」なら、『人造人間キャシャーン』(あくまでも実写じゃなくアニメ)の方が超シンプルで分かりやすく、ロボットの愛犬や乗り物のワクワク感も見どころがいっぱいあって、何より素直に喜怒哀楽を楽しめる。 本作は、無理やり政治を詰め込んで話を大人テイストにしあげている上、超美しいメトロポリスに見合うだけの、洗練されたデザインのロボットが登場しない。アルバートⅡのような、簡単に壊れてしまうもろさがあり、朴訥で、懐かしさを感じさせるロボットは確かにかわいくて私も好きだけど、いかんせん街自体が高次元なテクノロジーを駆使して造られているので、これらの不釣り合いさはどうしても違和感が残る。視聴しながらあちこちでバランスの悪さを感じていた。 映像美は素晴らしいので、視聴しなければよかったという後悔は全くないけれど、手放しでは感動できない。ジブリの実験的短編アニメ『On Your Mark!』のようにレイ・チャールズの音楽だけでセリフなしのアクションものとして、ぎゅっと縮めた作品にすれば、すごく見ごたえのある作品になった気がする。[インターネット(邦画)] 6点(2023-02-13 15:46:59)《改行有》

63.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 最初の方で、唐傘をさしているエキストラが見えたとき、あれっ、もしかして和風テイスト?と思ったら、どんどんエスカレートしてきて、こまかい敵キャラがぞろぞろ出てきた時点でもはや「科学忍者隊ガッチャマン」のオマージュ作品としか思えなくなった。日本への愛を随所に感じるのだが、見ていてテレが入ってしまい、有難いけどもう少し外してくれた方がよかった。 また、シャーリーズ・セロンほか女性たちのアクションが細かく切れていて、一連の動きを通しで見せてくれないので、スタントを使っているのではと少し興ざめだった。潜入や逃亡のスキルは見どころ満載なのに、攻撃には時限爆弾やショットガンなどが主流なのも、ちぐはぐな感じだ。たとえば脱獄するイーオンのユニークな技を前半で見せていながら、大詰めに至って現代劇のような撃ち合いはおかしいだろう。始終いろんなものがアンバランスに見えたのが残念。[DVD(吹替)] 6点(2012-10-26 13:52:05)《改行有》

64.  親切なクムジャさん 《ネタバレ》 前半と後半で全く違う映画を見たような気分。(特に後半は韓国版『オリエント急行殺人事件』)。石鹸や漂白剤を使っての楽しそうな?殺人ぶりや、沈黙の食事中にいきなり始まる性交、リンチ前のレインコートの着用などブラックジョークが満載。でも、娯楽性とシリアスな面がしっくりかみ合わずにごちゃごちゃと描かれているから、母性愛や遺族の苦しみなど、映画の肝心のメッセージがストレートに心に響かず、「う~ん・・・気持ちはわかるけど・・・・・・」程度の共感がやっと。ストーリー、キャラクター、表現方法、その他なにもかももう少し整理して、ナチュラルに描くことはできなかったのかと思う。[インターネット(字幕)] 6点(2010-03-29 16:10:41)

65.  ターミナル 《ネタバレ》 どこかで同じような類の、それももっと強烈なインパクトの映画を見たことがあると、視聴中ずっと思っていた。目的を達成するために、人目にはバカげたように見える努力を飽くことなく続け、その熱意に周囲の人たちが次々と感銘を受けていく。最後は見事主人公の悲願がかなって一同大感激、という内容・・・・・・なんだったかな~と必死で思い出したら、ひらめいた。『ルディ・涙のウィニングラン』。とたんに、この作品の感動がかすんでしまった。[DVD(字幕)] 6点(2006-05-26 16:13:47)

66.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 なぜ高校生たちがテレビ局を取材するという形をとったか、わかる気がする。この事件は警察はもちろん、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ等あらゆる媒体が起こした冤罪事件なので、糾弾すべきプロのジャーナリストを設定することができなかったのだろう。唯一声を大にして批判できるのは、次の時代を担う未成年者だ。しかし、俳優陣はそのため子供たち相手に噛み砕いた口調でセリフを投じなければならず、大人対子供という見苦しい葛藤になるなど、どうしても迫力がそがれ、倫理か道徳の授業素材のような作品になってしまったのでは。だからこそ、高校生を配慮する必要のなかったラストの事件の再現シーンは、監督の本領発揮で、鳥肌が立つほど恐ろしかった。ただ、真犯人が公表された瞬間、冤罪に関わったジャーナリストたちの血の気の引いた表情を生々しくアップで写して欲しかった。自分たちの使命やら信念やら、全てが覆されたに等しい瞬間。自分の声や姿が、公共放送にのって個人を犯人に仕立て上げてきた。それはビデオ録画されれば一般家庭ですら記録として簡単に残ってしまう。現場の人間にとっては相当な恐怖だったろうと思うのに、この作品ではその痛手が弱かったように感じる。「赤信号、皆で渡れば怖くない」ではすまされない。マスコミや簡単に煽られる世間一般ともに、強く恥じ入らなければならなかった事件なのだから。[DVD(邦画)] 5点(2009-09-28 19:26:50)(良:1票)

67.  ハウルの動く城 ヒロインのコンプレックスを描いているのであれば「魔女の宅急便」が勝り、戦争など活劇ものとしてであれば「ラピュタ」、恋愛ものであれば「耳をすませば」、異形の世界を描くのであれば「千と千尋の神隠し」の方が優れていると思う。「ハウルの動く城」は、ジブリが培ってきたあらゆる分野の寄木細工では? それに、ハウルがきちんと描かれていない。喜怒哀楽のさまざまな面を見せてくれるものの、それらがなめらかにつながっていないから、見る方は混乱する。ルックスに頼りすぎた感じ。それよりも、「かっこいいとはこういうことさ」と明確にしていた「紅の豚」の方が、はるかにはるかに、かっこよい![地上波(邦画)] 5点(2006-07-31 21:54:00)

68.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 難解すぎて全然意味が分からなかった、と伯母が言っていたが、上演が始まって、はや15分もすると私は吹き出しそうになった。この映画、2時間40分もあるのに、ここら辺ですでにワケ分からなくなってしまったに違いない。さらに30分、1時間・・・ と、経過したころには、恐らく彼女はすでに何を見ても、誰の台詞も、全く理解できなかったはず。あれは飛躍なんてものではなくて、ぶっちぎりのフライングでしょう。トムは、熟年男性の魅力をほとんど出せてなかった。無理もないでしょう、状況を説明するだけで精いっぱい、とにかく早口でしゃべる、しゃべる、で、彼の助言をする学者が合いの手を入れる、入れる、このスピード、三谷幸喜氏が脚本を書いたんじゃないかと疑いたくなる。オードリー・トトゥも色っぽくなくて、存在感が薄い。でも彼女も無理ない。トライアスロンみたいに舞台がくるくる変わっちゃ、トムと恋心を暖めるヒマなんてないでしょう。移動したら次っ、到着したらこっち! いや、ここは危なかった、あっちゃ行けっ!! つまり焦りまくりのすごろくゲームで当然コマが上がってしまえばジ・エンド・・・・・・こんなことって・・・・・・[映画館(字幕)] 5点(2006-06-03 23:08:02)

69.  トレジャー・プラネット キャラクターが弱すぎる。物語を引っ張っていく例のサイボーグが中途半端だと、何もかもがぼやけて見える。憎めない悪役としての艶やあくに欠ける。少年を思う気持ちと強欲さとが、整理されて描かれていないので、彼が少年を気遣えば、(裏があるんじゃないか?)と思うし、「宝が欲しい!」と欲望をむき出しにしても、(口先だけか?)と、見ているこちらはいちいち疑ってしまう。宮崎監督『名探偵ホームズ』に出てくるモリアーティ教授くらい個性がはっきりしていたら、もっとあの2人は面白い味を出してたかも。少年もなんとなくインパクトが足らなかった。[ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-17 10:54:16)

70.  ハッピー フィート 《ネタバレ》 あまり楽しめなかった。タップの音と脚の動きがぴったり合ってない気がしたし、そもそもあれだけ短い脚じゃリズムを細かく刻むのが難しそう。ただ歌と踊りであれだけ盛り上がれる作品を作れるのは、やはりアメリカならではだと思う。もっとも私はあのノリにはついていけなかった。いくら声や体で情感たっぷりに歌っていても、目があずきみたいに小さくて無表情な皇帝ペンギンは、生理的に合わなくて辛かった。アクションシーンは面白かったけど、マンブルだけ成鳥の姿になれてないし、いつのまにか魚が減少して何の予兆もなくコロニーが飢えているし、マンブルとグロリアは結ばれることもないし、マンブルが人間にセンサーを取り付けられていつ外されたかうやむやのままエンドロールが流れちゃうし、何もかもが中途半端ですっきりこない。唯一声に出して笑えたのがシャチのシーンの 「バドミントンか」 だった。[インターネット(字幕)] 4点(2015-05-18 12:53:56)

71.  蟲師 数話アニメで見た程度の先入観でこの作品を見た。やっぱり音楽が神秘的。幽玄の世界というか、あるかなきかの微かな気配を音楽に直して表現しているという感じ。妬みや憎しみ、執拗な愛情など疲れる対人感情は扱われていないから、確かに癒された。しかし、原作を読んでないから、相関関係のややこしい複数のキャラが過去と現在を行ったりきたりすると完全にお手上げ。またギンコのイメージが悪かった。アニメの中でいい味を出していた、あのひょうひょうとした軽さがなくて、妙に重たいし。成人して妖怪度の落ちた鬼太郎が背負子(しょいこ)を背負ってる姿にしか見えなかった。あれは辛い。(ぬいは砂かけ・・・いやもう書くまい)[DVD(邦画)] 4点(2009-05-12 11:12:30)

72.  HERO(2002) この手のアクションを見ていつも思うが、くるくる回って敵に背中を何度もさらすあの戦い方は、無駄な動きがありすぎてついていけない。剣の達人と称して出てくる人物でも、これだけ動いちゃ「ほんとに達人っていう設定なの?」と思ってしまう。それとファンタジーなのかシリアスな歴史劇か、はっきり区別してほしかった。初めの方では大真面目で時代劇の雰囲気に酔いしれて見ていたのに、いきなりワイヤーでキャラたちが宙を飛び交い始めちゃ、恐ろしく裏切られた気分になる。アクションシーンのときだけ地球の重力から開放されるなんて、そんなのありかな。4点(2004-07-26 00:33:26)

73.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 紙面を真ん中で折り、爪で丁寧に紙面をしごき、読み終わった新聞を静かに机の上に置く。死んだ男と同じクセを持つ男が現れたとき、これは一体何を表しているんだろうと思ったけれど、まさか、戦死したパイロットが輪廻で生まれかわったと言いたいのだろうか。そして、主人公のカンナミは映画の最後に現れた男に生まれ変わったとか? 草薙がその男を前にして、待っていたわと微笑むのを見て混乱した。もしカンナミの生まれかわりだとしたら、その男はカンナミと同世代であってはおかしい。でも、キルドレたちは永遠に年をとらないわけだから、もしかしたら、ここは草薙の容姿に惑わされず、カンナミが死んでかなりの年数が経っていると理解すべきなのか。 でも、そこまで年数の帳尻を合わせて、練られたストーリーとも思えない。なぜなら・・・・・・何年も何年も同じ容姿で生き続けてきたキルドレの特質を、話の中でうまく活かしきれておらず、ともすればこの作品がSFであることを忘れそうにさえなるからだ。キルドレと非キルドレの対比があまりにお粗末で、この映画の中盤まで見ても、いったいどういう世界観を描いた話なのかわからなかった。 それに、年を取らないシチュエーションがなぜ必要なのかもよくわからない。戦争で戦って無意味に死ぬ。その虚無感で充分じゃないかと思うのに、さらに永遠に生き続ける虚無感をプラスするから、観ている方はどちらに焦点を合わせて話を追えばいいのか、集中力が続かない。人の手によって死を迎え、輪廻ゆえか新たな生を受け、再び戦争のため空へ駆け上がっていくキルドレたち。ということはつまり、「スカイクロラ」とは、子供たちが戦争を永遠に支え続けている世界なわけ? パン屋でパン作りに励む生き方もあろうに、軍人として空で壮絶な死を遂げたにも関わらず、せっかく別の体で生まれかわっても、性懲りもなくまた戦場に戻ってくる彼らの融通のきかなさが謎。キルドレの元締めが遺伝子操作でもしてるんじゃないかと思うほどだ。そもそも、一体どういう大義名分で、彼らも敵も互いに戦っているのだろう。 でも、自分の解釈も全然自信がない。何といっても絶望的にセリフがわからない。途中からスピーカーを諦めイヤホンを試してみたが、それでも聞き取れないってどういうこと!? 戦闘機のパイロットは血の気が多い輩のイメージがあるが、人を殺すほどの所業をしている彼らが、どうしてぼしょぼしょ呟くの。冷静沈着な声の低さは、まるで潜水艦の乗組員のようだ。いくらなんでも、もう少し腹に力入れて話そうよ。[インターネット(邦画)] 3点(2019-09-13 23:14:18)《改行有》

74.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》  美しい絵も、話の尊さも、音楽のすばらしさも一応わかる。それでも全編に漂う偽善の匂いにむせ返りそうだった。監督がごっちゃにしているものが2組ある。まずは、大人と子供。魔法を見ても子供の心を忘れていないといわんばかりに、全く動じない大人たち。子供が望めば、ものわかりがよく全て受け入れ、いつもにこにこ笑っている。ちょっと意地の悪い老婦人以外は全員神の国の住人みたいだ。それは、大人と子供の世界をきっちり分けて描いたトトロ、またはハイジと決定的に違う。このお話は、過剰なまでに子供の世界に大人が入り込んできているため、登場する大人たちはみな幼稚に見えるのだ。さらに、宗助が母親以上にしっかりしている点も、大人と子供の境界線があやふやに。友達のような親子関係は問題が大きいから、あまり今の親や子供たちに推奨してほしくない。  2つ目は、現実と幻想の区別。そもそも、オーソドックスの人魚姫の方がよほど心に食い込む力を持っていると思う。なぜなら世界中の誰もが、この童話のテーマは無償の愛だと一言で説明できるからだ。でも、このぽにょは? 会いたくてたまらないから津波を起こしてでも宗助に会いに来た、という我儘ながらも愛くるしい一途な気持ちをテーマにするなら、津波はラストにもって来るべきだ。宗助の家に上がりこんで、現実とファンタジーをごっちゃにした辺りから、恐ろしく退屈になった。会えるか会えないかで、さんざん気を持たせてくれた方がきっと集中できたし、話の流れが分かるから退屈せず、ラストの感動も大きいというものだ。最近の宮崎さんは、話を必要以上に複雑化しすぎる。子供を対象にして作ったというなら、手塚作品のユニコのようになぜ極力シンプルにしないのだろう。この作り方は、やはり大人の視聴もほしかったのだと思う。[DVD(邦画)] 3点(2009-07-20 10:05:16)(良:2票) 《改行有》

75.  ラスト サムライ あちらの国の人たちが日本を愛してくれる気持ちはとても嬉しいのだけれど・・・・・・あまりにも日本を美化しすぎていて、気恥ずかしくて見ていられなかった。西洋風の上着、ズボン姿の官軍に、戦国時代の武士軍団なんて・・・・・・真田さんなんてバイキングかと思うようないかつい兜かぶってるし(涙)、あまりにもミスマッチで、逆に「侍」の時代錯誤っぽいダサさが目に付いて辛かった。ふつうの時代劇を見ている方がリラックスできたかも。強引に「武士道」に感動させようという狙いが強すぎて、かえってこちらは引いてしまった。昔見た「将軍」という三船敏郎のドラマが懐かしい。[DVD(字幕)] 3点(2009-04-13 15:30:11)(良:1票)

76.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 何十回致命傷を負っても不思議じゃない戦闘をあれだけやって、親友をかばったときだけ助からないって、それはあまりにも恥ずかしいのでは。いや、そもそも何が辛いって、コスチュームの脱ぎ着を披露されること。頭は平凡な男性、首から下は蜘蛛男だなんて、公私(ヒーロー&凡人)混同も甚だしい。アクションショーをする俳優は子供の前で脱ぎ着を見せちゃいけないっていわれるけど、自分もそういう不細工なとこは見たくない。コスチュームって、単なる衣装じゃまずいわけで、日常臭さをまきちらされると、神聖さが感じられなくて本当に白ける。アメリカのかぶりもののキャラクターって平気で観客の前でコスチュームを脱ぎ着するけど、違和感ないのかな。[DVD(吹替)] 3点(2008-08-13 22:42:02)

77.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 アニメなら許せるけれど、大人が楽しむ映画ではない。小中学生が道徳の時間で見るには適しているかも。『デイ・アフター・トゥモロウ』を見てコケたのと同じ衝撃を受けた。天変地異を人間の力でいとも簡単に操作できるような、筋書きに甘いラストは許せない。ゴジラが日本の街をぶっつぶすのとは訳が違うのだから。また、殉職者を描くのに宮沢賢治のグスコーブドリじゃあるまいし、人気俳優がおいしいところをかっさらい、少女の母が死ぬシーンを始めラストに至るまでお涙頂戴の安っぽい演出にうんざりだ。ただ、奈良や京都の惨事に韓国の世界遺産の楼閣放火事件を思い出してしまった。こっちは現実の話だ。国宝を失った韓国人の心痛の深さを思いやらずにいられない。[DVD(邦画)] 3点(2008-04-28 09:14:49)

78.  千年の恋 ひかる源氏物語 とにかく女優さんたちがかわいそう、につきる。聖子ちゃんだって、ああいう風に演出されてしまったからそれに従っただけじゃないの? それとも本人が希望したのかな。どっちにしろ一番の被害者だよ。笑いものにされて当然の演出でそのまま出しちゃった監督が悪い。役者たちの言葉遣いがまずメチャメチャ。後はいわずもがな。難解な源氏をソフトに分かりやすく現代向きに仕上げたっていうのが狙いだとしたら的はずれもいいとこ。古典をまだ読んだことない子供に見せられる作品じゃないからね。とんでもない先入観を植えつけるようなものだよ。源氏の世界を常識として知ってる年頃になってから見たんじゃうんざりだろうし。ビジュアルに凝りすぎて、哲学というか精神を描いてないから軽いんだ。日本の誇れる最高の小説をよくもこんなでたらめに作ってくれて、どうして自分の国の宝をメチャメチャにしてしまうのか、その神経がわからない。(我々日本人てのはマゾなのか?)バラエティで面白さを前面に出して興行的に業績をあげたいのなら、オリジナルのファンタジーを生み出しゃいいだろ、こんな素晴らしい古典を軽々しくダシに使わないでくれ! 1点(2003-12-29 00:54:48)(良:2票)

79.  模倣犯 かなり初めの方で大体のレベルがわかってしまった。孫をかどわかした犯人から電話をもらっておきながら、祖父は警察にも通報せず、手紙を預けた犯人の面相をホテル側に確かめもせず、挙句の果てに貴重な物証を郵便受けからじかに手に取って指紋をべたべたつけてしまう。祖父はこれまですでに警察とのかかわりを体験しているだけに、孫への手がかりになる証拠物件には神経をとがらせているはずだ。どうしても、本気で孫を救い出したい、憎い犯人を捕らえたい、という悲願が伝わってこない。ゆえに酔えない。テレビドラマだったら許せる。だけどこれは映画でしょう。あの宮部みゆきさんが書いた小説であれば、こんなリアリティのなさで作品を仕上げてはいないはずだ。1点(2003-12-28 00:56:59)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS