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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
61. ストレイト・ストーリー 見る前のイメージをまるで覆さない映画。それでも節々のエピソードに深みは結構あった。進み方はゆるい方だけど、その割りには退屈しない。途中出てくる鹿を轢く女には、「俺はデヴィッド・リンチだ」という主張を感じた。8点(2004-03-06 04:33:56) 62. レナードの朝 《ネタバレ》 このエピソードをわざわざ映画化しようとした動機が分からない。一度与えた希望を奪い絶望に叩き落すという厳しい現実。「アルジャーノンに花束を」にとても近いと思った。とても印象深かったのは、患者の気持ちを理解して投薬したはずなのに、目覚めた後の患者の気持ちに困惑する医者のジレンマ。それにしてもロビン・ウイリアムスの笑顔は反則だと文句言いたいほど良い笑顔だ。6点(2004-03-03 01:35:26) 63. 点子ちゃんとアントン 登場人物を単なる善人にせず、良い面も悪い面も両方持ってて色々悩んで生きているのだ、という視線がとても温かく感じられた。懐が深い。ラストの一言をあのタイミングで言えるバラック似の点子ちゃんに拍手したい。8点(2004-03-01 03:31:13) 64. ブラス! 最底辺の人々が見る小さな夢。イギリス映画でこの手のものをいくつか見ましたが、何か好き。映像に凝り過ぎず自然に見せてくれるというか。内容で一つ気になったのは、結局男の理屈で女をねじ伏せて生活とか大事な問題をうやむやにしてしまっている印象を受けたところ。7点(2004-02-27 21:44:27) 65. バックドラフト 消防士ものの皮をかぶったB級クライムサスペンスって感じです。クライムサスペンスならば許容範囲である理不尽さが、消防士という地に足の付いた職業であるがゆえにことさらに気になった。無駄な女性関係のエピソードも多いし、デニーロの扱いも雑で、存在理由が謎。手際が悪いとはこういうことを言うのだなと。偉大すぎる父を持つ兄弟たちの確執や葛藤だけは良かったです。4点(2004-02-26 01:03:10) 66. サイダーハウス・ルール 予想外にドロドロしたエピソード満載で驚いた。テーマ曲や風景等の表面はとても美しいけれど、やってることは昼ドラ。人生なんて綺麗事だけじゃないってのは納得できる。でも外側だけ綺麗に見せればいいってもんじゃないだろうに。率直に言って下衆な映画だけど、子供たちの可愛さに救われて4点。4点(2004-02-26 00:36:54) 67. カジノ オープンングのインパクト、かっこよさは秀逸。でも語り部を2人にしたのは凝り過ぎて失敗。話も途中から単なる痴話ゲンカになってたし、ラストには大きな失望。絵に描いたような竜頭蛇尾。4点(2004-02-23 01:01:10) 68. 恋におちたシェイクスピア シェイクスピアについてあまり知らなかったのですが、それなりに楽しめました。しかし、主演男優は他にいなかったのでしょうか。勢いだけで大雑把な感じ。もうちょっと繊細なイメージが欲しかったです。実際のシェークスピアは素顔があまり知られてない謎の多い人物ということをもっと利用して、独自のシェークスピア像を作ればいいのに、と。あれでは恋する男を表すための人形でしかない。6点(2004-02-16 23:04:31) 69. どつかれてアンダルシア(仮) 《ネタバレ》 まずせわしないスペイン語のセリフ回しが聞いててとても楽しい。笑いをテーマにするのはとても難しいし、寒いなと思うシーンもあったけど、中心をコンビの愛憎劇に絞って成功してる。泥沼のケンカがどんどん大げさになっていくとこが絶妙。オープニングに戻るラストは良くあるパターンかと思いきや、そこに至る経緯でやや裏をかかれて満足。タイトルだけでも話のネタとして一笑い取れそうだし、一度見てみることをオススメします。7点(2004-02-07 03:45:09) 70. デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!? お色気もののドタバタコメディーかと思いきや、意外と心温まるいい話でした。パロディ等のギャグが少し余計に感じるくらい。オススメの映画です。店員役のブリー・ターナーが可愛い。8点(2004-02-07 03:34:57) 71. アメリカン・ビューティー 主人公が変わっていく映画といえば、大抵は幸せをつかむためとか自分らしく生きるとか前向きであることが多い。しかしこの映画はさっぱり前向きではなく、怒りを抱えた後ろ向きな精神から半ば開き直り気味に変わっていく。そこが断然素晴らしい。自分も怒りの感情はしっかり自覚し、たまには表に出そうと思った。10点(2004-02-07 03:21:30)(良:1票) 72. バッファロー'66 何度も繰り返し見ている、お気に入りの映画です。ビリーのイラ立ち、孤独、寂しさ、繊細さ等が圧倒的なリアリティで共鳴してくる。この作品の中に、人生を語るうえで必要な要素がほぼ揃っていると言っていい。10点(2004-02-03 02:45:04)(良:1票) 73. ライフ・イズ・ビューティフル 素晴らしい作品。テーマは反戦ではなく、意思だと思う。戦争及び収容所を取り上げたのは、絶望的な状況というものを表現するための材料かなと解釈した。戦争が絡むからと言ってあまり大局的に考えずに、一人の男の生き様を描いた作品として素直に泣きたい。10点(2004-02-03 02:18:03)(良:1票) 74. シャイン 人を愛せない人間が親になってしまうと、愛しているフリをして見返りを求めるという拷問のような仕打ちを子供に強いることになる。人は生まれる家も親も選べない。自分が強くなるしかないのだが、そう都合よく強くなれるはずもなく、やはり行き着く先は自分の世界しかない。そこから抜け出すには理解者が必要なわけで。ピアノも素晴らしいけど一番伝わったのはそこでした。9点(2004-01-25 21:06:59)(良:4票)
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