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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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61.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 “The Kingdom”『王国』。…なんだけど、自然界を三大区分(動物界、植物界、鉱物界)した『界』という意味があるんだと。 アメリカとイスラム。どっちが偉いとか、どっちが正しいとかでなく、お互いに交われない存在って意味なんだろうなぁ。 アメリカとサウジの関係を綺麗にまとめたオープニングが秀逸。情報量が多いから何度も見返したくなるけど、センス良い。 お気軽な戦闘アクション映画だと思っていたら、事件勃発がエゲツナイ。無抵抗で非武装の市民を標的にするなんて、観ていて気持ちの良いものではないわ。攻撃第2段もまたエゲツナく、被害の大きさ&観ている私の犯人への怒りがデカくて効果絶大。首謀者アブ・ハムザが安全なビルの屋上で一連の事件の経緯を孫に見せるのも、私達と彼らイスラムの住む世界の違いを感じさせる。 映画だから主人公側に感情移入するように創られているのは解るけど、イスラム側があまりに非常識な悪の世界として描かれている。 テロリストを撃ったハイサム軍曹は味方から拷問を受け、ファリス大佐はFBIの越権行為にも協力する。映画の流れからつい『イスラム教徒にもイイ奴いるんじゃん』って思ってしまう。いやいや、そもそも主人公たちの行動原理が“仲間のフランを殺された復習”で、『フランを殺した連中をぶっ殺す』っていう、個人的な恨みを晴らす戦いなんだよなぁ。 カメラワークは切り替えが激しく揺れも強めで苦手なタイプ。最初のテロの衝撃と地味だけど緊張感がある捜査。最後の銃撃戦から急にトトトンと達成フラグが立っていく。前半と後半で作品の色が結構変わる作品。[DVD(字幕)] 6点(2023-12-12 00:07:10)《改行有》

62.  8 Mile 《ネタバレ》 “8 Mile”デトロイト市の都市部と郊外を分ける通りの名前で、黒人の多い貧困層の内側と、白人の多い富裕層の外側とに別けられる。…札幌だと新道かな。 で、主人公ジミーは内側に住む白人。いわゆるホワイト・トラッシュです。そりゃ自然とラップも身に付くでしょう。白人からは見下され、黒人からはハンパもの扱いされる。男の世界で生きていく女みたいなモン。 「B・ラビット凄いね!(でも白人でしょ)」みたく、どんなに才能があっても、どこかで“認めてもらえない”空気があるんでしょう。SDGsの無い世界だから、MCバトルでも白人なのをガンガン責められる。そんな埋められないルーツを覆したエミネムって、やっぱ凄い。 ロックが下火になってた時代、エミネムのヒップホップは売れまくってた。けど保守的な評論家は彼のアルバムを認めなかった。「エミネムまたチャートインしてるよ!(でもラップでしょ)」みたく。 “Lose yourself ”『のめりこめ』。エミネムの自伝とも言われる本作で、如何にして彼がラップの世界で認められたかが描かれる。彼の伝説の序章。あの最後のバトルに勝って、全てを掴んだわけじゃない。あのバトルで終わったわけでなく、家族の問題も仕事も恋愛も、何も解決しないまま、これから始まっていく感じが堪らない。 あのバトルから始まり、貧困層に認められてアルバムが売れ、富裕層も興味を持ち、この映画で世界が注目し、遂には保守層も認めてロックの殿堂入りしたのは2022年の話。[DVD(字幕)] 6点(2023-10-06 20:41:02)《改行有》

63.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 よく創られた映画でした。'57年頃の東京の夜景や金沢の街といった、在りし日の風景を自然に再現していました。こういう、地味だけど印象深いシーンにお金を掛けている邦画って、近年あまり無いと思うので、なんか嬉しかったですね。 原作も前作も観ていないので、ピンとこない部分も多かったとは思うけど、そうかこの作品から2時間サスペンスの“崖の上のラスト”が産まれたのか!と思うと、本作でもそれは再現してほしかったような気がします。崖の上のアレはあまりにもベタだから…って考えたんでしょうかね? あれだけの荷物と本の山から偶然2枚の写真を見つける。夜に10m以上離れた先にいる人物の背中を見て宗太郎だと解る。数言の英会話を聞いただけで久子がパンパンだと見破る。あの日のキャラメルの箱がカサコソと…サスペンスの主人公らしいっちゃらしいんだけど、割と重めな映像の割に、禎子の行く先々が事件の真相に向かってピンポイント過ぎて、どこか漫画のよう。それなら崖の上のラストも是非!なんだけどね。 ゼロの焦点というタイトル。“ゼロ=無かったこと”に焦点が当てられる。という意味でしょうか。昔パンパンだった過去を消し去り、社長夫人として生まれ変わった生活をする佐知子。佐知子と同じく過去を消し去って生まれ変わろうとした憲一。「イチからやり直そう」という言葉があるけど、イチではなく過去をゼロにしなければいけない佐知子によって、悲しい殺人が引き起こされる。 佐知子の罪を全てを被る儀作。佐知子にとって単に社会的地位だけでなく、儀作の優しさも、いまを捨てられない要因なのかもしれない。 そもそも憲一が久子と生きていく道を選んでいれば、誰も死ぬことはなかったのかな。自殺に見せかけてまで身ごもった久子を捨てて、旧友の佐知子に名前を伏せて押し付けるなんて、憲一の過去の消し方の雑さが気になりました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-01 23:47:27)《改行有》

64.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 “Catch Me If You Can”『出来るもんなら捕まえてみ』=鬼ごっこの『鬼さんこちら』的な掛け声なんだそう。 口髭生やして男臭い役が多くなる以前のレオ様。戦争やテロを扱った重たい作品が増えてきたスピルバーグ監督の軽快な犯罪コメディ。 深読みすれば被害者も居たんだろうけど、フランクの犯罪はスマートで誰も傷つけないところとか、何かこう理想的な犯罪者像に思える。そしてフランクを追うハンラティとの関係が、赤ジャケットのルパンと銭形のよう。 そして最後まで重たい空気を創ること無く、スマートなままで終わるのもいい。期待していたものを裏切ること無く最後まで観せてくれた映画でした。 あまりにスマートで、正直リアリティを感じなかった。よく出来た創作シナリオに思えてしまったわ。実話ベースっていつ知ったんだろう?って見返したら、最初から『実話から発想を…』って字幕が出てた。どうせならそこは伏せて、最後の種明かし的に『えぇ?コレ実話だったの?』って驚きを味わいたかったかな。ついでにOPの切り絵っぽいアニメーションがほぼ映画の最後までのストーリーダイジェストになってたのも面白い。 今回久しぶりに…と言っても10年ぶりくらいに観返したんだけど、驚くほど覚えてるシーンが少なかったわ。飛行機模型がお風呂にプカプカ浮かんでいるのくらいしか覚えていなかった。作品の創りが優等生過ぎて、私の印象には残りにくかったのかな?充分に面白いんだけど。[DVD(字幕)] 6点(2023-04-16 16:45:21)《改行有》

65.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 “THE RETURN OF THE KING”邦題まま。三部作最後は掟破りの203分と来た。前作で私の個人的な評価もうなぎ登りだとはいえ、これは長いぞ~。最高権力者と言えるデネソールが臆病者だったり、ミナス・ティリスを攻めるオーク軍団との攻城戦がクライマックスだったりと、二つの塔と色々被るなぁ…一作目から二作目の時に感じられたグレードアップ感は今回やや少なめ、二作目との関係が『一本の映画の前編・後編』に思えたくらい、新しい発見が無かったというか。 援軍に現れた“死者の軍勢”の反則感。なんか、人間、エルフ、ドワーフにホビットが協力しあって勝利を掴むのが物語の根幹にあるところ、幽霊ってOKなの?って思ってしまった。アラゴルンの説得も意外とすんなりだった気がして、前作でメリーとピピンがエント族を説得したようなカタルシスは薄かったかな。それと大鷲の軍団が援軍でやってくるのも、やっぱり唐突な気がしたんだよ。 サルマンどこ行った?問題。『サルマンがどうなったかはスペシャル・エクス~で。』って、かどこかで見落としたかと思ってネットで結果知ってしまったよ。完結編で203分も使って、何でそこ通常版に入れないんだよ。代わりに削れるトコいっぱいあったよ、エンディングの長いトコとか。 サムの大活躍は素晴らしかったけど、あの終盤で巨大蜘蛛との戦いが待っていようとは思わなかった。つくづくバルログが強そう過ぎたわ。ラスボス級だったわ。今回のオリファント(中ボス)は期待通りの活躍をしていたけど、ナズグル+フェルビースト(大ボス)は、前作で観てるしなぁ。真のラスボス・サウロンは、物理攻撃でなくイベントで倒してるし… フロドがあんまり活躍しているように思えない創りも、どうなのか。序盤サムをクビにし、中盤サムに指輪を守ってもらい、終盤サムに運んでもらい…指輪の最後はアクシデントとも思える。原作に忠実なのかもしれないけど、もっと主人公っぽい活躍を追加しても良かったように思うけど、どうなんだろ? 本作も、削るところ削って2時間~2時間半でまとめたほうが良かった気がする。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-27 22:30:21)《改行有》

66.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 “Burn After Reading”『読んだ後燃やせ』。機密文書などで使われるフレーズらしい。 執筆中の暴露本の中身を何故知っているのか?ロシア大使館にリークした情報が何故CIAが知ったのか?クローゼットに入っていた男は誰か?コッチは全部解っていて観るから、登場人物の行動が滑稽に、バカバカしく観えてしまう。 CIAの最終決断がタイトルに繋がる理由がもう、早い話『面倒くさいから』なのも面白い。 ブラッド・ピットは見るからにアホな役をしているけど、ジョン・マルコヴィッチは凄い立場だったのかと思いきや、実はそうでもなかった人も出てくる。個人的に、『セッション』の印象から性格がしつこそうなJ・K・シモンズが事なかれ主義だったり、『俺がハマーだ!!』の印象から破天荒そうなデビッド・ラッシュが気を使う立場の中間管理職だったりが、なんか面白かった。 みんな自分の立場で、時に真剣に、時に命がけで精一杯アホなことをしている。そのアホの連鎖のそもそもの引き金が、自己満足に近い美容整形代の為。というのも、どうにもこうにも…コックス、ハリー、リンダのその後がどうなったか?が気になるっちゃ気になるけど、それこそ“Burn After Reading”なんだよね。ってオチなんだろうな。[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-26 18:24:21)《改行有》

67.  トランスポーター 《ネタバレ》 “The Transporter”『運び屋』。あれれ、トランスポーターと言うとアウディの印象が強かったけど、1作めはBMWなんだ。そしてBMWの退場早っ!全編パリッとしたスーツを着たステイサムが、高級外車を転がすイメージだったんだけど、そういうの序盤だけだったわ。 強盗団に銃を付きつけられてるのに、自分のルールをタテに言う事聞かない肝の座りっぷり。初っ端からかなり個性を全面に打ち出せていて面白い。 …と思いきやアッサリ自分のルール破ってんの。強盗のドライバーを引き受けるくらいなら、過去に生きた人間を運ぶ依頼だって受けたことあるだろうに。 そもそもあんな、もぞもぞ動けるバッグにライを詰め込む意味が不明。睡眠薬で眠らせておくとか、あれやこれや他に方法もあったろうに。 なんて些細なツッコミを入れていったらキリがないけど、個人的には、前半の“クールでスタイリッシュな運び屋”が格好良かっただけに、後半が良くある“罪のない人のために悪と戦うヒーロー”になるのが、せっかくの個性を殺してしまってるように思えてしまったかな。 日本人から見ても可愛いアジア人スー・チー。カーアクションにカンフーアクションてんこ盛り。93分と丁度良い上映時間と相まって、テレビの深夜放送で流れてたら、ついつい最後まで観てしまう安心設計の娯楽作品。[地上波(吹替)] 6点(2023-03-12 20:50:58)《改行有》

68.  アンブレイカブル 《ネタバレ》 - Unbreakable - “壊せない”。ある意味ネタバレ?自己紹介?なタイトルなんだけど、他に“(暗号が)解読できない”。って意味もあるそう。なんかコッチだと、シャマラン監督から観客への挑戦状にも思える。 確かに前作の完成度を考えると、ちょっとランクダウン感はあったけど、私にとって“まぁ楽しめたシャマラン作品”だったので、こちらでの点数に驚いてしまった。こんなに低いの?レディ・イン・ザ・ウォーターより下??まじか… 序盤の鉄道のゆらゆらしたカメラは印象深いし、事故後もう一人の生存者の、白いシャツに血がジワ~~っと滲むシーン。「数分後にはあなた一人になるでしょう」はショッキングだった。ベンチプレスで重りを追加する度にジョセフが後ろに下がっていくのも可愛い。デビッドが『これ俺、内緒な』ってジョセフに新聞見せるシーンも静かで良かった。当時のアメコミヒーローと言えばバットマンはお洒落にリメイクされ、X-MENは新時代のヒーロー物をCGでド派手に。そんな時代、リアル路線に傾倒したアメコミヒーローもアリだと思った。 シックスセンスの大ヒットで、シャマラン映画は予想外の結末を期待するものだってレッテルを貼られてしまったように思う。そんな期待に正面からガチンコ勝負を挑んだのが本作かもしれない。上に書いたタイトルにしても、『真実を知る覚悟はあるか?』ってキャッチコピーにしても、劇中のイライジャの母の台詞「この話、最後に驚くのよ」にしても。 シャマラン監督、この映画の結末にだいぶ自信があったんだろう。前作同様に観客が「あぁ、やられた!」って思うだろうと。でも多くの評価は「前作ほどじゃないね」って感じ?私は「なるほど~」って感じだったかな。イライジャの秘密は予想外で、不満はなかったけど、それよりデビッドが超人的能力を身に着けた、理由?キッカケ?が知りたかったんだけど…って、肩透かし感はあったかも。 前作を楽しんだ人が、同様の刺激、驚きの結末を期待して観に来ている以上、ハードルが上がりすぎたんじゃないかなぁ?もしシックスセンスよりコッチが先に公開されていたら、もう少し評価は変わっていたかも? それか公開時は監督名を伏せておいて、映画の最後の最後に『実はシャマラン監督作品でしたー』とかって。そうなるともうネタ映画か。[映画館(字幕)] 6点(2022-12-08 22:56:30)《改行有》

69.  I am Sam アイ・アム・サム 《ネタバレ》 - I am Sam - “私はサム” 主人公はルーシーでなくサムです。だけどこの映画をキッカケに、とんでもなく幼いハリウッド女優・ダゴタ・ファニングが認知されました。当時まだ6~7歳とかなのに、台詞とともに感情を乗せる凄い女優さん。ハリウッドの人財層の厚さを痛感しました。 3度目の正直でアカデミー主演男優賞を狙ったショーン・ペンだけど、残念ながら受賞はならず。理由はトロピック・サンダーで語られていたことが案外本当かもな?なんて思えたり… ちょっとあざといかな?って思える部分もあるけど、ルーシーが何度も家出して何度も連れ帰される画に、なんかとても癒やされる。 さて、とてもわかり易くヒューマニズム溢れる親子愛に満ちたこの映画。ルーシーでなくサムが主人公のこの映画は、果たして誰をターゲットに創られたのかな?ってことを、ちょっと考えてみました。 既に親離れして社会に出ていった、サムくらいの年齢の息子を持つ母親がターゲットなんじゃないか?って思った。母親から見て出来が悪く、私の育て方が悪かったのかしら?なんて自ら反省してしまうような母親。親元を離れたバカ息子がどんな生活をしているかなんて、断片的にしか知らない。気がついたら、どこが良いのか解らない女と結婚してて、誰に似たのか可愛いくて賢い孫を連れてくるバカ息子。 劇中サムの母親がどんな人だったかは語られない。幼いうちに施設に入ってるからだけど、母親イメージを固定させないためかも。同じくルーシーの母親も再登場がないのは、息子の嫁を話題にしたくないからかも。若い世代のアーティストが、サムの母親の青春時代によく流れていたビートルズを歌うのも、入り込みやすさに一役買っているのかも? サムがどれだけルーシーを愛して、不器用にも子育てに挑戦する姿を観て、本当に子育てに必要なものって、教養や裕福さではなく、愛情こそ一番だ。と再認識するんじゃないだろうか。自分のバカ息子をサムに重ねて、出来の良い孫をルーシーに重ねて観ると、私の子育ても間違っちゃいなかったのかも?息子への愛情だったら誰にも負けなかったわ。って、再認識出来るかもしれない。 そしてリタのように世間ではそつなく仕事をこなしていても、家庭はボロボロ。自分の子供をどう育てたら良いのか分からず、自信を失っている母親って結構多いと思うし、自分の子育て時代を振り返っても、私も当時はそうだった。と、共感出来る母親も多いだろう。 劇中、子育てを完璧にこなした母親が出てこない。リタの空回りした生活を通して、子育て真っ最中の自分を思い出し、サムの子育てを通して自分からは観えなかった息子の苦労を疑似体験するんじゃないだろうか。考え過ぎかな。 そうそう、新スタートレック好きには嬉しいサプライズがあるよ。データ少佐とケイコ・オブライエンが意外な役で出てくるから、お見逃しなく。[映画館(字幕)] 6点(2022-11-23 22:55:58)(良:1票) 《改行有》

70.  ワルキューレ 《ネタバレ》 - Valkyrie - バルキリーのドイツ語読み。 ワーグナーのオペラの代表作。北欧神話の軍団名。この映画の場合は“ドイツ国内の予備軍の動員命令の作戦名” 実話ベースのヒトラー暗殺計画の首謀者をトム・クルーズが演じるアメリカ映画。みんな英語で喋ってる。 旧日本軍の映画で「天皇陛下万歳」や「靖国で会おう」を入れにくいのと同様に、これをもしドイツが創ろうとしても、きっと色んな圧力とか忖度とかで、もっと意味が通じにくい映画になっていたかもしれない。 詳細はともかく、ヒトラーは暗殺で死んだ訳でないので、失敗の結末は想像が付く。結末は解っていても、計画から実行、シュタウフェンベルク大佐の真っ直ぐな人間性が、暗殺サスペンスとして充分に盛り上げてくれる。 トムらしいワンマン・アクションが発揮されるかと思ったけど、あくまで淡々とシュタウフェンベルク大佐役を演じるトム。コレはコレでイイ。 クイルンハイムを演じたクリスティアン・ベルケル、旧ドイツ軍人役の彼を観るの、たまたまだけど今年3回目。 シュタウフェンベルク大佐はドイツに忠誠を誓った反ナチズムの好人物として描かれているが、他の幹部のそれぞれの立ち位置はどうか?戦争はほぼ負けが見えてきた中、ヒトラー無きあとのドイツをどうコントロールしていくか。相手がヒトラーとはいえ、暗殺参加は単に“正義”という言葉で片付けられない事情があったろう。その辺を掘り下げても面白かったと思う。 この時期に独裁者の暗殺映画をテレビで流す意図は、何となくイメージできる。独裁者の暗殺で本当に戦争が終わるかどうか。公開時の2008年あたりは、何かあったのかなぁ?[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-11-06 22:58:02)《改行有》

71.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 1作目にランボーって邦題を付けた日本では- John Rambo - が原題だけど、アメリカとかでは本作が -Rambo- だったそうな。 オープニングから(たぶん)本物の死体映像とかが出て、映画が始まっても地雷を撒いた田んぼを捕虜に走らせて爆散させるとか、ちょっと重たい感じ。 ランボーといえば孤独な戦争アクションヒーローってイメージ。それは2と3で根付いてしまったイメージかもしれない。2→3の流れ、マンネリ感からシリーズの続編は作られてなかったけど、ここに来て急に“人の手足がちぎれて血煙になって吹き飛ぶ”目を背けたくなるリアルな戦場を再現されたのでびっくりした。ランボーなのに。 ランボーが戦う理由。1では自分を守るための戦い。2では自分の過去と向き合う戦い。3は…すみません覚えてない(大佐を救うためだったけど、それだけだったかどうか…)。 3は飛ばして本作のランボーはサラ(他人)のために戦う。ミャンマーの軍事政権が許せないんでなく、たまたま出会って共感できた人を救うために戦った。 そう考えると、1はベトナム帰還兵の身に起きていること。2は娯楽作寄りとは言え、戦場の行方不明者の現状を。3は…すみません覚えてない(アフガンに展開中のソ連軍の何か)。 3は飛ばして本作はランボーの活躍を観せる映画というより、ミャンマーで現実に起きていることを、世界に広く伝えることが目的の映画みたいだ。 今回のランボーは、ミャンマーの問題解決のキッカケを作るでもなく、自分の目的を達成すると、メッセージ的な事を何も言わずに帰って行った。オープニングからの残酷な映像が、ランボーに語らせるまでもなく、何が必要かを語っていた。 正直言って、ランボーでなくても成立するストーリーなんだけど、マンネリ化して立ち消えたシリーズの心残り。戦場でしか生きられない悲しい男の話で終わっていたところに、長年ファンが観たかった映像を、最後のアメリカのシーンで観せてもらえた。長かったランボーの戦いが、ようやく終わった。[DVD(字幕)] 6点(2022-08-26 20:44:49)《改行有》

72.  私の頭の中の消しゴム 《ネタバレ》 -내 머리속의 지우개(Eraser in my head)- 邦題まま。 また -A Moment to Remember- “この瞬間を忘れない” 若年性アルツハイマーって、記憶力の低下みたいなものだと思っていたけど、医者の言う『肉体的な死よりも精神的な死が先に訪れます』がガツンと効いた。・・・そうなのか。それじゃ“脳トレ”とかイワシとか、無駄な抵抗じゃないか。 創作の映画に対する『実際はもっと・・・』は付きもので、この映画はアルツハイマーのイメージを解りやすく表現出来ていたと思う。観た人に病気に対する恐怖を与え、ズンと重たい気持ちで観終わるのではなく、希望を残すカタチで、悲しいラブストーリーに特化して描いているので、多くの人に抵抗少なく受け容れられたんじゃないかな。 帰り道がわからなくなる。メモの付箋だらけの室内。不倫相手を今の恋人と錯覚。失禁。こんな悲しい描写と、「一生恋ができるぞ」みたく病気と前向きに戦うチョルスの言葉が、スジンだけでなく見ている私にも希望を与えてくれる。 記憶が蘇ったときに書いた手紙の、溢れんばかりの気持ちの込め具合に、スジンの愛情の深さが感じられる。 だけどどうしてか、登場人物みんな、極端に第一印象が悪い。スジンは不倫、チョルスは暴力。まぁ主役2人は時間を掛けて描かれるから良いとして、医者はズケズケと本人に病気を突き付けるし、師匠はチョルスの仕事に冷たく、母親は問答無用で食ってかかる。 後に印象リカバーする機会があるから、みんな根っから悪い人じゃないんだな。ってなるけど、映画が2人の恋愛に特化したためか“最後に突然良い人になってた感”を感じてしまい、コンビニのシーンに、何で?って驚いたのが先行して、スッと心に入ってこなかった。 「ゴチャゴチャ考えないで、そこは素直に泣けよ」と私自身に言い聞かせる。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-13 09:14:03)《改行有》

73.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 リビルド・エヴァンゲリヲンが動き出す第2作。TV版とはだいぶん話が変わってます。カットされるところはバッサリとカットされ、変えるところはガラッと変える。新キャラ・マリも登場。この作品は劇場で観たので、賛否はともかく『なんか変えてきたなぁ』って印象を強く持った。 短い上映時間の関係か、なんかアスカがいっつも怒っている印象。あんなにプリプリ怒ってたっけ?「あんたバカぁ?」ってあんなに言ってたっけ?アスカは優秀なエヴァパイロットだけでなく、勉強もスポーツも優秀で、男子たちの盗撮のターゲットにされるくらいの美少女って設定で、シンジやレイと比べてウワベの生き方が器用だったのに。そんな子が実は内面ドロドロしてたのが徐々に暴かれてって、エヴァの大事な要素だったと思う。 トウジの役をアスカに変えたのも、なぁ…1人で使徒を倒せなくて落ち込んでる所に、追い打ちを掛けるように使徒に侵食させるなんて、アスカを虐め過ぎじゃないかな。 庵野監督が本当にウルトラマンの映画を撮ったいま、この作品のウルトラマン好き好きアピールが鼻につく。科特隊の着信音。MATのマツダ・コスモ。4人の使徒≒ウルトラマン。当時はシャレのつもりで観られたけど、今思うとちょっと気持ち悪い。 評判の悪い「今日の日はさようなら」と「翼をください」。懐かしい穏やかな歌とドロドロの残酷シーンのコラボ。オリジナルでなくアニメ声なのが嫌。林原さんが歌ってたのか。劇中のBGMで流れてるならともかく、エヴァでこの2曲を聞きたかったとは思ってなかったし、それぞれ「カノン」「甘き死よ、来たれ」を脳内再生してたわ。 シンジとゲンドウを近付けようと頑張るレイ。レイのために起動実験のパイロットを変わるアスカ。アスカとレイの“良くなっていく予感”。「それって好きってことじゃない!」分かり易い説明セリフ。レイのお食事会にトヨタ・センチュリーで向かうゲンドウ。美味いか不味いか解らないレイの料理の後、どういう展開になるか解らないから、とりあえずみんなが乗れる大きい車を出したと思うと、ちょっと微笑ましくも思える。 レイを助けるために、ここに来てやっと主人公らしい格好良さを観せたシンジ。TVの版放送時、第16使徒の辺りでこういう展開を期待してたんだよな。「たぶん3人目だから」ではなく。このリビルド、良くも思うし悪くも思う。正直言って観たかった内容ではなかったけど、新しいことを入れてきたってことは伝わって、次を期待させるに充分な作品だったと思う。[映画館(邦画)] 6点(2022-05-22 17:22:06)《改行有》

74.  アルティメット 《ネタバレ》 -(Banlieue)District13-“(郊外の)13区域”。 犯罪者が沢山居る区域があるなら、その辺一帯を壁で囲い込んで閉じ込めてしまえ!…何とも乱暴だけど、映画や漫画で結構観たことある設定。 オープニングからスピーディに飛び回るレイトのパルクールは、何度も見返してしまう華麗さ。もう18年も前の作品だけど、特撮無しのマトリックスを観てるような、カンフー映画の直系進化型アクションを観ているような、そんな楽しさだった。 タハを人質に警察署の結末まで僅か22分。展開も早くて飽きさせない。ローラが悪党の口に自分のパンツをねじ込むところ、オシャレで格好良くて、強烈な個性。後半目立った活躍がないのが残念。 ここからが本編。今度は華麗で力強いダミアン大暴れ。任務はレイトを味方に付けて24時間以内に弾頭の解除。とこっちもスピーディ。ぶっつけ本番の潜入作戦は手に汗握る面白さ。ラスボスがタハでなく…ってところは、これも漫画なんかでよくある展開だけど、主人公同士の戦いも観られて盛り上がる。 レイトとダミアンの引き締まった身体同様、アクション映画として無駄な贅肉を削ぎ落として、86分にギュッと凝縮した創りに、素直に感心してしまう。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-18 00:28:47)《改行有》

75.  きっと、うまくいく 《ネタバレ》 -3 Idiots- “三バカ”。 3馬鹿って言い回しが日本独自のものらしいね。洋画ショート・サーキットとかで三ばか大将って出てきたけど、-The Three Stooges-で、どっちかって言うと“三ボケ”。 ルームメイトといたずら。憎たらしい学長。イヤミな同級生。ヒロインとの恋愛。試験、就職。決めセリフ「うまーく いーく」学園コメディとしてホントよく出来ている。上級生とのトラブル、アタマの硬い先生との口論なんかを、ランチョーがスカッと解決する展開は万国共通の面白さ。 それでもやっぱり日本とインド。文化の違いは当然だけど、いちばん違和感を感じるのは、チャトルのからかい方。ウガンダ育ちで共通語が不自由なのをからかうところ。学ぶことより成績優遇なインドの教育現場の問題提起をしているけど、言葉が不自由で学年2位の成績は、単純に凄いんじゃないかな? “ゴーカン”については、う~ん…だけど、日本もついこの前の'90年代、ギャグ漫画でエイズを笑いのネタにしてた事を考えると、目くじら立てるところでもないって気もして…ブラックユーモアって難しい。 自殺の多さも気になるところで、ロボの死の衝撃。ラージュは助かるの解ってたけど、それでも1本の映画にあれだけ自殺が出てくるのって、やっぱりインドならではの社会問題なんだろうな。後半ウイルス校長が良い人になる所、無重力ボールペンと鉛筆の話はとても好き。だけどこの、自殺に追い込んだ張本人ということが引っ掛かってしまうのが残念。 ヒンドゥー語の不自由な学生と、イヤミな同級生。憎たらしい校長と、自殺に追い込んだ張本人。は、登場人物を分けてほしかったかも? ランチョーが別人で第2部に続くのは、とっても良かったし期待した。単なるコメディだった学生時代から、後半は手の混んだミステリーになるのか?って。でも思ったのと違って、あ、そういうことかって結末だったけど。トラブル→解決→次のトラブル…の連続で約3時間は、そのまんまコメディ映画2本ぶんのボリュームで、どうしても長く感じてしまう。2本の映画というより、二夜連続のドラマ総集編をいっぺんに観るような感覚。 ランチョーの秘密はわかったけど、どうしても“何も言わずに姿を消した理由”は引っ掛かるところ。彼女も親友も放り出して姿を消すなんて、愛着や未練はなかったのかな?って。ドラマの引っ張り方としてはアリだけど、1本の映画としてなら、もうひと説明欲しかったところ。 まぁ再会したときの袋叩き。ランチョーの今の生活は、万国共通のスッキリ具合。高評価も納得です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-06 15:43:53)(良:1票) 《改行有》

76.  バベル 《ネタバレ》 -babel- “言葉の混乱”。 ベルベル語、英語、スペイン語、日本語、そして聾者。言語や言葉の違いに混乱する映画にも取れるけど、劇中そこまで言葉のコミュニケーションで困ってる様子はない。旧約聖書の時代とは異なり、バスには英語を話すガイドが乗っていて、移民の家政婦は二ヶ国語を話せて、聾者は筆談や唇を読んでコミュニケーションを図る。 -babelize-で“混乱を引き起こす”となるようだ。子どものたった一発の“試し撃ち”がテロ行為と誤解され、外交問題にまで発展し、世界中のニュースになる。 飲酒運転を誤魔化そうとした結果、子供を誘拐したと誤解され、不法入国の逃亡者になり、幼い兄妹の命に関わる事件を引き起こす。 警察が父を訪ねてきた事を、母の自殺を疑っていると誤解した娘。…でも何故日本?=銃による犯罪が少ない平和な国だから。かもしれない。 菊地凛子の聾者演技は素晴らしい。けど、今ひとつ事件(この映画のテーマ)との関わりが見えてこない。チエコはまだ処女なことに劣等感を抱いている。「あんたの親父とヤッて機嫌直す」。歯医者、刑事と年上との関係を求めるところから、父親への近親愛があるんだろうか?近親愛はお姉ちゃんの裸を覗くユセフにも観られたし…なんて書いたけど、どうも違うような気もする。 勇気を出して裸になっても誰も自分を抱いてくれない孤独。異性と上手くやってる親友と違い、バカは出来ても一歩踏み出せない自分。父親の家族愛しか知らない寂しさ。って感じだろうか? 日本人所有の銃で、モロッコの遊牧民の子に妻を撃たれ、アメリカに置いてきた幼い子供たちはメキシコの国境で死にかける。 ジョーンズ一家のワールド・ワイドな災難とも言えるけど、異国の登場人物のなかに、故意に人を傷付けようとする人は一人も居なかった。 スーザンを献身的に看病するガイドと老婆。一方で何も協力せず自分の身の安全ばかり考えるアメリカ人観光客。 必死になって救助を探すアメリア。妹のレイチェルが子守を引き受けさえすれば、アメリアも子供たちをメキシコに連れて行くことはなかった。 観光客もレイチェルも、同じ英語を話すアメリカ人同士なのに、言葉は通じるのに助け合わない。 別れ際、ガイドに現金を渡すリチャードと受け取らないガイド。心に対する感謝の気持が現金。 綿谷がハッサンに感謝の気持で渡したウィンチェスターM70。アメリカ製のライフルが、巡り巡ってアメリカ人を傷付ける。 現金と銃。世界に混乱を引き起こすのは言葉の違いではない。[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-02 01:19:39)《改行有》

77.  ジーパーズ・クリーパーズ 《ネタバレ》 -JEEPERS CREEPERS- “ジーザス・クライスト”のスラングで、“何てこったい!”とか“うわビックリ!”なんて時に使うらしい。 モトはジャズのナンバーでルイ・アームストロングらが演奏してるそうです。“何てこったい!君の瞳はなんて魅力的なんだ!”みたいな歌詞。 …ジーパーズ・クリーパーズが怪物の名前かと思ったけど、ダリーの目を狙ったからこの曲のこのタイトルなのかもしれない。この怪物、気に入った獲物の体の一部を奪う時、それぞれの部位に応じて、ラジオで曲を流すのかもしれない。腕だの脚だのハートだの。で、超能力者イゼルは怪物が狙う部位と曲を知っているから、ダリーには「ジーパーズ・クリーパーズ(曲)が聞こえたら気をつけろ」と…続編があったの知らなかったから、この予想が外れてても当たってても、こんなコト大発見みたいに書くの、ちょっと恥ずかしいかも。 ちなみにこれ、劇場で観ました。当時なんかやたらと『コッポラの最新作』と謳ってたから、コッポラの名前押しに負けて、スゲー大作ホラーなのを期待して観ました。悪魔のいけにえや激突を彷彿とさせる序盤。暴走する錆びた小型トラック怖い。夜にゆっくり近づいて来るハイエースと同じくらい怖い。教会の地下に死体を投げ込む怪物が、ジッとこっち見てるのも怖い。首を切られて死んだカップルの話とか、都市伝説映画としてよく出来てた。 恋人でなく姉弟なのもちょっと新しい。2人の仲の良さもくすぐったくて良かった。ナンバー当てクイズとか、「アーハーン」合戦なんて、どこで勝敗が決まるのかこの2人しか解らない感じが、姉弟らしくてとてもイイ。 中盤から怪物をハッキリ見せすぎたのが、低評価の原因だろう。怖いだろ~って顔をハッキリ見せてしまうから。でもダリーの目を盗む理由付けとして、濁った目を見せておく必要もあったんだろうな。あとひき殺そうとする車をヒラリ、ヒラリとかわすのは、なんかユーモラスに見えて怖さが半減してしまう残念展開。そうそう、車に轢かれた怪物が翼を開くけど、あのニチャ~ッとした感じ、ムワッとしてて臭そう。 弟ダリーの最後、予想外だったけど、あぁしちゃうんだぁ…って、私の期待と違うことへの残念感。 二度と見る必要無いなって思ってたけど、今回再視聴してみたら、思いの外楽しめた。エンディングの抑え気味なブギーマンの歌もいい。駄作と呼ぶには勿体ない要素が多い映画かもしれないので、1点オマケ。 続編知らなかったなぁ、ちょっと観てみたい。[映画館(字幕)] 6点(2022-02-13 12:45:18)《改行有》

78.  コンスタンティン 《ネタバレ》 キアヌの代名詞的なアクション映画シリーズって、これだっけ?と、ジョン・ウィックと間違えて視聴。ヘビースモーカーで青白い顔したキアヌのキャラと、ダークな宗教観と夜の街がバッチリ決まってて、思いの外楽しめた。 社会の裏側でワラワラと存在するハーフ・ブリード。事件に巻き込まれる美女。悪魔を倒す聖なる武器。特殊能力を持つ主人公と、そんな能力のない仲間。これは、私の好きな某ヴァンパイア映画によく似た世界観とストーリーではないか。スプリンクラーが印象的に使われるのも、悪く言えば既視感だけど、コレはコレで。あっちはマーベル、こっちはDCコミックが原作なんだね。 ハーフ・ブリードの倒し方がバッチリ決まっていて、倒す為の聖なる武器の数々がアツい。十字架の銃にメリケンサック。キーキー虫やドラゴンの息といった小物まで、まるで007のQの発明品のような面白さがあった。シリーズ化してたら、次はどんな武器が出てくるか楽しめたと思う。 羽の生えたガブリエル登場で思い出した。あれ?これ一回観てる。でも最初の方初めて観た気がしたから、きっとテレビで流れてたのを途中から観たんだろうな。その、ガブリエル役のティルダ・スウィントンの“人じゃない感”が凄く印象に残ってた。 その手があったか!なルシファーの選択。最後のガム。よくまとまっていて面白かった。 最後のチャズがよく解らなかったな。モトから?新たに?ハーフ・ブリードが定員制で、ガブリエルの席が空いたからそこに収まったってことなら、バルサザールの席も空いたからって感じに、続編が作られそうだったけど…[DVD(字幕)] 6点(2022-02-10 10:42:53)《改行有》

79.  チーム★アメリカ ワールドポリス 《ネタバレ》 パールハーバーを観たらこの映画を観たくなるよね。FUCK YEAH!! 世界一金を持っている軍隊、アメリカ軍。それを一番格好良く撮影できる監督がマイケル・ベイで、当時一番稼いでいた映画監督でもあったと思う。 金も権力もある監督にズバッと“パールハーバーはクソ”と言って、彼らに一体何の得があるんだろう? 自分たちの利益になることしかしない世界の警察、アメリカへの皮肉。 テロリストに武器を売り渡し、独裁政治を続ける金正日。でもズバリ北朝鮮を攻撃するより、日本や韓国に武器を売って睨み合いをさせておいたほうが金になる。極東の小国はアメリカにとって大して脅威じゃなかったし、資源の乏しい北朝鮮を攻撃するくらいなら、中東の産油国を攻撃対象にしたほうが金になる。 パールハーバーの歌だけでなく、エイズの歌もモンタージュの歌も素晴らしい。 人形劇なのに痛々しく見える死の場面の完成度。ハンスが鮫に食われる表情なんて人形とは思えない表情してた。話題のセックスシーンも、格闘シーンより力入ってるんじゃないかってくらいの完成度。終わった後のリサの、指がゲイリーの目に刺さってるのにOKな“ヤル気の無さ”もイイ。 毎回、どうしても笑ってしまうのがゲロのシーン。リアルなゲロの出方と色。下品極まりない音。そこで掛かる壮大な音楽。 スポッツウッドがズボン下ろすところも。あのやり取りと2人の表情がもう、ダメだ。この歳になってこんなの観て笑ってしまうなんて。[DVD(字幕)] 6点(2022-02-08 22:26:43)《改行有》

80.  プラネット・テラー in グラインドハウス 《ネタバレ》 Grindhouse=アメリカでB級映画を2~3本同時上映する映画館の事らしく、その中で上映されている-Planet Terror-という映画。という設定。“恐怖の惑星”とか、そんな意味だろうか?本作の原因の化学兵器はDC-2“プロジェクト・テラー”だから、もしかしたら、配給会社がシナリオをいい加減に流し読みして、プラネットとプロジェクトを勘違いしたままタイトル決定したって、設定ネタなのかも? 初っ端のマチェーテ。デスペラードで観たシーン入れてくるとか笑うわ。架空の映画なのにストーリーがしっかり伝わる所がフザケながらもちゃんとしてる。 画面や音をザラザラさせてB級テイストを出してるけど、カメラワークは決まってるし、CGも最新技術で、病院の舌のシーンとかきちんとグロい。裏切り者のキ○タマ集めて瓶詰めにするとか、美女の足にマシンガン付けて暴れさせるとか、アイデアと下品さとセクシーさはB級臭プンプン。 副保安官トロ役のトム・サビーニは相変わらずで、中指失って結婚指輪を中指につけるとことか、わざとだろー。 あと久しぶりにマイケル・ビーンを観られたのが嬉しい。全盛期の面影がきちんと残ってて安心したのと、どこかで兄を裏切るんじゃないかと思ったけど、最後まで良い人だったのが良かった。 軍人と科学者。ダンサーと元カレ。医者夫婦。保安官と兄…いろんな登場人物が、なんやかんや皆んな集まって(肝心なところのフィルム紛失とか手が込んでる)大惨事からの血みどろの戦い。トロに撃たれる保安官。よく分からないけど凄いエル・レイ。ゾンビに囲まれての脱出劇。炎と血と肉が飛び散る出血大サービス。そんなに怖くないし、頭空っぽにして、ボ~~~~~っと観るのにちょうど良い。[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-09 18:45:23)《改行有》

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