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プロフィール
コメント数 2395
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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801.  アメリカ アメリカ 《ネタバレ》 「私の名前はエリア・カザン、血はギリシャ生まれはトルコ、伯父の移住でアメリカ人になった」というカザン本人のナレーションで始まります。原作は自身が執筆した長編小説、紆余曲折がありながらもここまでキャリアを重ねてきたところでの自分のルーツ探索をテーマにする、どの分野の人でも頂点から坂を降りだしたときに見られるパターンですが、カザンもこの罠から逃れられず、本作が米国で映画賞をもらった最後の作品となりました。 主人公の若き日の伯父が移民として合衆国に上陸するまでの紆余曲折・波乱万丈のストーリーですが、とにかく長いお話なので気持ちの準備が必要です。主人公がトルコの内陸部の故郷から首都イスタンブールにたどり着くまででも、たっぷり40分はかかるんですからね。この旅はお人好しの田舎青年が狡猾なトルコ人無頼漢に身ぐるみはがされ無一文にされてしまうわけですが、けっきょくこの無頼漢を殺してしまうという大罪を犯してしまいます。治安が乱れ切っていたオスマン帝国ですから、その後に警察が捜査している様子はないのですが、彼の「何がなんでもアメリカに行きたい」という執念を支えるのにこの罪の意識が影響を与えていることは間違いないでしょう。港の荷役労働で旅費を貯めようとしてもうまくゆかずテロリスト・グループに間違われて銃撃されて重傷を負う、もう悲惨の極みです。イケメンなところを見込まれて金持ちの絨毯商人の娘の婿になる幸運をつかみますが、ここからがいけません。嫁は器量の方は並ですが気立てが良いし義父も実の息子のようにかわいがるのですが、それでも青年は婚約破棄してでも単身で渡米しようとします。ここが見る人には最大の?で、確実な幸せを放棄してまでしてなんでこの青年が渡米に執念を燃やすのかが理解できないと思います。殺人の罪の負い目があったのかもしれませんが、とても普遍性がある行動とは思えませんし、この映画の最大の欠点とも言えるでしょう。それでも多民族国家で被支配民族が味あわされる悲哀はひしひしと伝わってきます、これは日本人には決して実感できないことでしょう。 オスマン帝国のギリシャ人は第一次大戦後の混乱期に虐殺されたりして大変な目に遭いますので、結果的にはカザンの伯父の選択は正解だったことになります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-29 23:01:05)

802.  暴走特急 《ネタバレ》 我が愛する“史上最強の料理人”ケイシー・ライバック、よく考えると彼は本作を最後にスクリーンから姿を消してしまったんですね。“その後に量産されたセガール主演映画では、どれもみんなライバックに見えちゃう”というのは、これはまた別の問題で、たった二作しか撮られなかったキャラクターとしては実に惜しい存在です。 「テロリストが乗っ取った列車にあの男も乗っていた」という合衆国政府にとっては運の(都合の)よい設定はともかくとして、走行する列車内という密室性のアクションとしては良くできていると思います。ただし、途中で完全に停車してしかもセガールが列車から放逐されてしまう(しかも超人の様な活躍で走る列車に戻って来る)という展開は、せっかくの密室アクション性を壊してしまうしサービスし過ぎです。とは言え人質が姪だろうが誰だろうがセガールの超人的な強さの前ではすべてが無意味で、狭い車内での重量級の格闘はセガールの合理的な身のこなしもあって迫力満点です。合理的でないのはセガールに素手で対マンを挑むボスの方で、これはスタローンやシュワちゃんの映画でも共通のお約束事なのでしょうがないでしょう。でも強面の割にはこのボスはちょっと弱すぎだったんじゃないでしょうか。 ところで、私は銃で撃たれたことがないんで判らないんですが、人間って銃弾が貫通さえすればあんなに元気なものなんですかね?[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-24 21:13:06)

803.  ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ 《ネタバレ》 この映画を観て、銀座に出来たマクドナルド日本第一号店でマックシェイクを食したときのことを思い出しました。「世の中にこんなに美味しい食べ物があったんだ、アメリカすげー!」これがたぶん人生初のカルチャーショックだったと思います。恥ずかしながら、今でもマックシェイクは私には特別な存在です。そのマックシェイクが、粉末を溶かして作っていた時期があったなんて、ちょっとショックです。 マクドナルドの創業経緯やレイ・クロックについては、ほとんど予備知識なしで観始めました。最初は素朴なアメリカン・ドリームの物語と思いきや、予想通りいわゆる“カネモメ”の泥仕合の展開になります。だって、レイ・クロックのことを知らない私でも、演じているのがマイケル・キートンですから絶対に綺麗ごとでは済まないと序盤から期待(?) してしまいます。まあそれだけキートンの演技が素晴らしかったということです。日本で起業のサクセスストーリーとなると、ノンフィクションでは本田宗一郎の人生やフィクションでは『下町ロケット』などが出てきますが、このアメリカとの違いは何なんでしょうね。もうどんな手段を使っても勝つことがすべて、だいたいからしてこのクロックという人はマクドナルドを乗っ取った人としか言いようがなく、原題でもある “The Founder” 創業者という肩書はクロックに対する強烈な皮肉にもなっています。マクドナルド兄弟の遺族はこの映画を公認、マクドナルド本社は非公認ということらしいですが、これには至極納得です。 一癖も二癖もありいろいろ考えさせられましたが、けっきょくクロックが成功したのはマクドナルドを不動産業みたいにして運営したからだということは伝わります。恐ろしいのは、このレイ・クロックとよく似たことをしてきた人が、現在合衆国の大統領の座に座っていることでしょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-22 00:05:56)(笑:1票)

804.  893愚連隊 《ネタバレ》 なんでも、この映画は東映が初めて製作した現代ものヤクザ映画なんだそうです。つまり、『仁義なき戦い』の偉大なるルーツというわけですね。撮影はモノクロで、この後東映のお家芸になる隠しカメラを使ったゲリラ撮影を交えたオール・ロケ、音楽はジャズっぽいサントラで東映京都撮影所では確かに撮ったことのない類の映画だったわけです。主演の松方弘樹だってまだ新人同然、荒木一郎や近藤正臣など中島貞夫がチョイスしてきたキャストが、キャラに見事にはまっています。任侠ものとは一線を画したピカレスク・ロマンなわけですが、主人公たち愚連隊がやってることは感情移入できないエグい悪事に過ぎず、それを明るいサバサバしたタッチで見せてくれるので、なんかヘンなテイストでもあります。ヤクザと愚連隊の違いは親分・子分の関係ではなく売り上げ(?)は平等に分配、「愚連隊は民主主義やで!」というセリフはまさに迷言です。そんな連中に古いタイプの天知茂が加わってから彼らの運命が狂いだすのですが、そこはなかなかバランスの取れた脚本かと思います。参謀役の荒木一郎がまた上手くって、後年のあまりセリフがない演技しか知らなかったけど、この人喋らせたら凄いんです。もっとも愚連隊内の会話は、きつい関西弁に隠語だらけで半分ぐらいしか理解できませんでしたけど。 考えてみると、同じ松方弘樹が主演の『恐喝こそ我が人生』と主人公と仲間のキャラ設定がそっくりなんですよね。『恐喝こそ我が人生』は舞台を東京に変えた本作の後日談なのかもしれません。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-31 22:29:37)

805.  シンプルメン 《ネタバレ》 これぞまさしくNYインディース、って感じでしょうか。全然毛色が違いますけど、同時代に活動を始めたタランティーノと較べてみたくなるんですよ。ハル・ハートリーは映像に凝る趣味は持ち合わせていないみたいですが、登場キャラたちのうだうだした会話を見せられているようでも、セリフ自体は良く磨きこまれています。ジョン・バークがケイトを口説くシークエンスを観てください、彼の無駄がない研ぎ澄まされた口説き文句は、まるで一編の詩の朗読を聞かされているような感じがしました。なんの脈絡もなくマドンナを批評する無駄話が始まって、こんなところもタランティーノ風なのかな。いわばハル・ハートリーは思いっきり上品なタランティーノと呼べるかもしれません。また登場人物たちがキャラ自体は真面目な設定なのに、それぞれがどこかオフ・ビートな一面を見せるところが面白いんです。まあそれを言えば、あの有名なダンス・シーンも思いっきりオフ・ビートだったですね。この独特の空気感は、ちょっとはまります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-23 23:16:43)

806.  クリスティーン 《ネタバレ》 たしかにスティーブン・キングのファンに言わせると、原作はキング作品の中でも名作中の名作なんだそうですが、残念ながらわたくしはキングの小説は読んだことがないので何とも言えません。この作品ではカーペンターはプロデューサーでもないし脚本書いてもいないので、原作の改悪については責任なしとしか言えませんね。でも中盤まではカーペンターにしては珍しい青春映画のタッチで、この辺りは原作の香りが残っていたんでしょうか。クリスティーンに魅了されてからのアーニーの変貌ぶりはあまりにも唐突感が強いのですが、ここら辺からカーペンターお得意の雑な展開なのであまり気にしないように。でもカーペンター映画としては過剰な逸脱もなくてよくまとまった普通の作品だと感じました。 “火の車”に追いかけられて“火だるま”にされて死んでゆくなんて、一種のギャグなのかもしれないが、悲惨な人生の比喩として受け止めるとなかなか奥が深いところがあります(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-19 23:29:27)

807.  ハクソー・リッジ 《ネタバレ》 考えるに、現役映画監督の中で戦争映画を撮るのがいちばん上手いのは、メル・ギブソンなのかもしれません。リアリティーやストーリーテリングの巧みさではスピルバーグやイーストウッドの方が勝っていますが、臨場感と巧妙な脚色と観る者を引きずり込まずにはいられないヒロイズムに関しては、文句なしで当代一でしょう。とは言え、これだけバッタバッタと日本兵が殺される(アメリカ兵も負けず劣らずの大損害ですが)シーンが連続すると、さすがに気分が悪くなってしまいます。そして凝り性のギブソンのことですから、人体損壊シーンが多いことにも辟易させられます。個人的には『プライベート・ライアン』の“ブラッディ・オマハ”の方がはるかにショックを受けましたけど、スピルバーグの方が見せ方については巧みだったんでしょうね。監督がこの人だからと警戒した宗教色は、さほど気になりませんでした。同じ部隊のアメリカ人からも異常視されるぐらいですから、このデズモンド・ドスという人の信条は日本人の私らには理解できるはずもありません。でも「この人は狂信者ではなく、普通の若者だったんだよ」ということを前面に押し出したかったギブソンの演出意図は、それなりに成功したんじゃないでしょうか。しかし銃は握らなかったといっても戦争そのものは否定せずに、自ら志願して戦場に赴くんですから、やはりこの宗教観を理解するのは難しいです。『ヨーク軍曹』を撮ったハワード・ホークスが生きていたら、この映画を観てどういう感想を持ったか想像してみると面白いです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-16 23:48:17)

808.  一万三千人の容疑者 《ネタバレ》 冒頭で、当時の東映社長である大川博の前口上が流されます。まあこれは「この映画は義展ちゃん事件を再現していますが、このような悲惨な事件が二度と起こらないことを願って製作いたしました」というような趣旨ですが、さすがに「ヒット作が欲しくて撮りました」とは言えませんよね。こんな興行側の言い訳はどうでも良いんですけど、犯人が逮捕されてから一年余りしかたっていない時点で映画化しちゃうところに、当時の日本映画界がまだ持っていたバイタリティを感じさせてくれます。それに比べて現在の日本映画界のだらしなさは眼を覆うばかり、なんせあのオウム真理教事件ですら正面から取り組んだ作品が未だに製作されていないんですからねえ。 私らの世代には義展ちゃん誘拐事件といえばいまだに誘拐事件の代名詞のように記憶に刷り込まれていますが、こうやって丁寧に事件の推移を見せられると、いろいろなことが改めて見えてきます。これは史実通りなんですけど、身代金受け渡し時の警察の失態・無能ぶりには驚くべきものがあります。そして犯人逮捕まで2年以上もかかったとは知りませんでした。逮捕の突破口になったアリバイ崩しの攻防戦もまるで推理小説みたいな展開で、まさに“事実は小説よりも奇なり”です。 わたしの中で「ベテラン刑事を演じたら日本一」の称号を与えられているだけあって、芦田伸介はハマり役でした。これも多分に幼いころTVで観ていた『七人の刑事』からの刷り込みがあるんでしょうね。でも、のらりくらりとウソをついて刑事たちをはぐらかす犯人役の井川比佐志が予想外の好演で、この人は善人役だけが持ち味だったんじゃなかったんだな、って再認識させられました。また音楽担当があの伊福部昭で、この救いようがない悲惨なお話しにピッタリのサウンドを聞かせてくれます。 尺は短いんですけどあまりに救いのない事件なので、ダウナーな気分にさせられること間違いなしです。やはり恩地日出夫が監督した泉谷しげる主演のTVドラマ版の方が出来は上かなと思います。そういや、このTV版も刑事役は芦田伸介でしたね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-04-26 00:08:28)

809.  ズール戦争 《ネタバレ》 ロルクズ・ドリフトの戦いは、世界で最も受賞基準が厳しいヴィクトリア十字章が、一回の戦闘で11人に与えられたというレコードを作っています。139VS4,000の兵力差になりますといくらライフル対槍の戦いと言っても圧倒的に英軍が不利ですが、史実ではズールー側の死者350人、英軍の方はなんと戦死13人負傷者17人だったそうです。この映画を観てると英軍の半分は戦死している感じがありますので、こういう英雄譚にはありがちですけどけっこう話を盛っているところがあるんでしょうね。この守備隊はウェールズ人が主体だったみたいで、ジョーンズという名字の兵隊が多くてジョーンズさんはみんな番号で呼ばれているというエピソードが興味を引きます。この戦いは今でもウェールズ人の誇りになっているそうで、ウェールズ出身のスタンリー・ベイカーには製作者になってでも撮りたかった題材だったんでしょうね。 南アフリカの現地でロケをしていることもあり、その雄大な風景には眼を見張らせるものがあります。丘の頂に地響きを立てながらズールー族が現れるところは、自分がこの映画で特に好きなシーンです。戦の歌を歌いながら攻めてくるズール―族と、合唱好きなウェールズ兵士との対比もなんかニヤリとさせてくれます。 この映画は英国版ウェスタンのようなものかなと思いますけど、「大英帝国万歳!」というメッセージは清々しいほど伝わってきます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-20 22:48:14)

810.  TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ 《ネタバレ》 実にクドカンらしい悪ノリ映画、でも自分はこういうのはツボです。彼は劇作家なので、この映画もロック・ミュージカル劇で舞台空間では見せることのできないことがやりたくて映画にしました、って感じでしょうか。地獄の鬼たちの顔ぶれは実に豪華で、とはいってもみんなメイクがこてこてなので誰が誰だか判別不明ですけど、何とかマーティ・フリードマンだけは判りました。できればこの顔ぶれにデーモン小暮閣下(いやいや、この人は鬼じゃなくて悪魔でした)や筋肉少女帯が混ざっていたらもっと愉しかったかも。 この手の映画は人によっては好き嫌いが別れるのは判りますけど、違うサイトでこの映画に罵詈雑言を浴びせているのがありました。「自分のせいでバスが事故を起こしたんだから、地獄で仲間と会ったら土下座して謝るべきで、此奴の態度は不謹慎極まりない」なんて感じで倫理観を振り回しています。まあこの人が言いたいのは、死をテーマにしたコメディは許せない、ということみたいです。どうもわが国には映画やTVの題材となると目くじらを立てる洒落が判らない人がいるんで、困ったものです。そういうところは、舞台演劇の方がはるかに自由でアナーキーなんだなと、改めて実感いたしました。私なんか、ラストのお婆ちゃんになった恋人にキスをするインコの主人公を観て、安易に生き返らせたりしないクドカンのストーリーテリングに仏教の輪廻感への彼なりの考察が感じられ、少しホロっとさせられました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-16 20:43:58)

811.  ジェーン・ドウの解剖 《ネタバレ》 グロ耐性が低い人にはしんどい映画化もしれませんが、正直言ってしまうとこれは掘り出し物でした。前半は推理ミステリー仕立てで話が進み、後半は怒涛のホラー展開。低予算・B級にしてはブライアン・コックスやエミール・ハーシュといったそこそこ名が知られて俳優を起用しているので?でしたが、あの『トロール・ハンター』を撮った監督のハリウッド進出第一作だったんですね、納得しました。家業で解剖検視と火葬を営むなんて日本じゃ想像もつかない話ですが、アメリカのど田舎だったらこういうのもありなんでしょうね。そして怖がらせ方が実に上手い。死体の足首に鈴をつける由縁なんか、とても効果的な伏線になっています。カーブ・ミラーに映る人影や猫の死など、説明過多にならないストーリーテリングも好みでした。 でも何とも壮絶なのはジェーン・ドゥ、つまり死体を演じた女優で、文字通り全編にわたって全裸の死体で押し通してしまいます。もちろん死体だから身動き一つせず、解剖台に載せられる時と瞼をこじ開けられるところだけしか身体が動きません。もうこれなら別に女優を使わなくても精巧なダミー・ドールで撮影することもできたんじゃないでしょうか。まあここまでの死体演技(といっても動かないだけですが)を見せてくれる映画は正直初めて観た気がしますし、彼女の女優根性には脱帽です。[DVD(字幕)] 7点(2018-03-07 22:41:16)

812.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 一週間・一日・一時間という登場人物三人の時間軸をラストに集約させるという戦争映画では観たことがないストーリーテリングが、いかにもクリストファー・ノーランらしくて斬新でもあります。空や海上の天気は晴れているのにダンケルク海岸は悪天候気味なのは可笑しいなんて、ピント外れのツッコミを入れていた自分でした。ダンケルク撤退の映画というと、自分にはどうしてもジャン=ポール・ベルモンドの『ダンケルク』が刷り込まれているんです。ノーラン版『ダンケルク』のファースト・シーン、ドイツ軍が撒いたビラを拾うところは、完全に1964年版のファースト・シーンへのオマージュになっています。あの映画はフランス軍側の視点で描かれ厭戦感に満ちていました。でも若いと言ってもノーランもやっぱり英国人でして、救助に向かう側の「戦いはこれからが本番だ」というジョンブル魂を前面に押し出しています。考えようによっては、この映画はマイケル・ベイの『パール・ハーバー』みたいな過剰なヒロイズムで撮るという手もあったわけですが、まあ知的なノーランがそんなバカなことする訳もないですけどね。ラスト、やれることはすべてやり尽くして海岸に着陸して捕虜になるトム・ハーディの不屈の面構え、これこそ英国人という感じでした。 戦闘シーンでは、とにかくノーランのスピットファイア愛が凄かったというのが感想です。今までの彼の作風とは違い、CGを使わず実写に拘るという姿勢でしたが、これも良し悪しでしたね。海軍の軍艦になるとさすがに大戦時の実物を撮影に使うのは不可能で、登場する艦艇はもろ現代の軍艦です。せめてこういうところにはCGを使って、第二次大戦の駆逐艦を再現した方が良かったんじゃないでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2018-03-03 22:04:32)(良:1票)

813.  戦艦デファイアント号の反乱 ピーター・ウィアーの『マスター・アンド・コマンダー』が撮られるまでは、もっともリアルな帆船戦争映画とファンの間では人気が高かった作品だそうです。ナポレオン戦争真っただ中の英国VSフランスの帆船同士の戦いとくれば、やはり『マスター・アンド・コマンダー』と被るところは大ですね。 紳士的な艦長(アレック・ギネス)と有力なコネを持つサディスティックな副長(ダーク・ボガード)の対立と、劣悪な環境と過酷な体罰に耐えられなくなって反乱を企てる水兵たち、というこのジャンルの要素は漏れなく盛り込まれていて、『戦艦バウンティ号の反乱』を彷彿させます。もっともアンソニー・クェイルたち水兵が企んでいるのは、反乱というよりはストライキと強訴みたいなソフトな反抗なんですけどね。 この映画の優れたところは、イングランド海軍の悪習をリアルに映しているところです。特に冒頭の強制徴募のくだりはびっくり仰天です。これは水兵が足りなくなってくると街でぶらぶらしている若い男を捕まえて無理やり軍艦に乗せて水兵にしちゃうという驚くべき制度で、もう拉致以外の何物でもありません。そしてロイヤル・ネイビーお得意の恐怖のむち打ち、これもほんとにつまらないことで課せられる刑罰なのが、この映画でもよく理解できます。戦闘シーンもリアルで、敵艦に横づけして乗り込んで剣で斬りあうなんてまるでカリブの海賊です。まあ大英帝国海軍と言ってもその起源は勅許海賊ですから、その気質はこの時代でも色濃かったのかもしれません。戦闘シーンはもちろんミニチュア撮影ですけどかなりレベルが高い特撮で、普通に航海しているシーンでは本物の帆船を使っているのも素晴らしい。 結末はあまりにきれいごと過ぎるところが鼻白みますが、時代を考慮すればなかなかの佳作と言えるでしょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-28 18:24:15)

814.  T2 トレインスポッティング 《ネタバレ》 ご存知ダニー・ボイルの出世作、期待やリクエストがあったわけじゃなかったのにまさかの20周年での続編製作とは、ちょっとサプライズでした。20年経ってもベグビーはムショの住人、スパッドは相変わらずのヘロイン中毒、シック・ボーイは美人局で稼ぐ小悪党、とだれもが予測したような現状。20年前に仲間を裏切ってオランダに逃げたレントンだけは“人生を選んだ”のかと思いきや、幸福をつかみきれずにスコットランドに逆戻り。けっきょくこの20年間ですっかり大物になって、このままキャリアを積めばサーの称号もつきそうなダニー・ボイルだけが、“人生を選べた”ってわけですね(笑)。おっと、前作で紅一点の遊び好き女子高生だったダイアンも、しっかりやり手弁護士となっていたの忘れちゃいけませんでした。 そんなダニー・ボイルの「初心忘るべからず」という心構えがこの続編製作に彼を駆り立てたのかもしれません。また大陸から故郷に逃げ帰ってくるレントンの姿も、いわゆるブレグジットでEU離脱した英国の現状を風刺していると捉えることもありかなと思います。ストーリー自体は前作に感銘を受けてないと入り込めないんじゃないかと思います。ところどころで印象的に挿入される前作の映像ショットで判るように四人とも過去にとらわれ過ぎていて全然進歩がなく、ヴェロニカに「あんたらは昔のことに拘りすぎてて気持ち悪い」と言われちゃうのも当然です。でもその中でもスパッドがヘロ中から脱却し意外な文才を見せてくれたのが、唯一の救いだったかもしれません。このスパッド役のユエン・ブレムナーだけが、20年経っても全然風貌が変わってないんです、ほんとこの人は面白い役者です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-02 23:34:00)

815.  地獄のバスターズ 《ネタバレ》 ご存知『イングロリアス・バスターズ』の元ネタですけど、ほとんど共通点はございません。逆に言えば、この映画からあの脚本を書けるタランティーノの才能には驚愕させられます。でもこの元ネタの方も、同時期に粗製濫造されていたマカロニ戦争映画とは一線を画す面白さがあるのは確かです。まあチープなオープニング・タイトルだけは、いかにもマカロニですけどね。 英語・独語・仏語のセリフ回しはきちんと使い分けられていますが、米軍将校が独語に達者だったりドイツ脱走兵が英語も喋れたりなど、さほどひねくり回した設定でもなく返ってご都合主義という印象すら観客に与えるかもしれません。でもここからヒントを得て、あの言語ミステリーの様なストーリーを考え付くタランティーノがやはり天才なんでしょうね。本作を面白くしているのは脱走囚人兵たちがドイツ兵の軍服を着た本チャンの特殊部隊を皆殺しにしちゃうところです。ドイツ脱走兵が「アメリカ兵だ!」と叫んで裏切ったと思われて射殺されるところなんか、よくこんな展開を考え付いたなと舌を巻きました。前半ではバスターズが射的のようにドイツ兵を殺しまくるシーンの連続で、いくら何でも無敵すぎるだろ、と突っ込みたくなりますが、最後に生き残ったのは二人だけだったので良しとしておきましょう。でもその殺され役のドイツ兵たちもいろいろ凝った死に方で、さすがマカロニ戦争映画だと感心しました。イタリア映画界にも日本の殺陣師みたいなスタッフがいるんですかね。列車がらみのアクションもどう見てもバスターズ役の俳優が実際に演じているみたいなのは、地味にすごかったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-21 23:35:21)(良:1票)

816.  フレンジー 《ネタバレ》 70年代になって本作でヒッチコックは復活したと評されていますが、「ヒッチコックは本作でついに本性を現した」と言った方が正しいんじゃないでしょうか。お話しは濡れ衣を着せられた主人公が刑務所から犯人のもとへ乗り込むという閉め方なんかからして『ダイヤルMを廻せ!』のサイコ・キラー版だとも言えます。主人公のろくでなしのバーテンダーは元空軍少佐という設定、そういや『ダイヤルMを廻せ!』の暗殺者チャールズ・スワンも空軍の退役将校だったですね。本作ではジョン・フィンチが演じる主人公が最後までだらしない男のままで終わってしまうのが作品のイメージを悪くしがちですけど、これはヒッチコックの計算通りなんです。彼が見せたかったのは生々しい殺人シーン(もっともまともに見せたのは一人だけでしたが)で、べろーんと舌を出した絞殺死体は今の眼でも衝撃で、私は古今東西の映画の殺人シーンで三本の指に入ると思っています。ヒッチコックは『サイコ』の有名なシャワー・シーンもこういう生々しい撮り方をほんとはしたかったけど、さすがにそれは無理だったということでしょう。あれだけ大量の殺人ミステリーを撮った巨匠ですが、ほんとに撮りたかったのは殺人シーンだったんじゃないでしょうか。あとヒッチコック映画でついに女性の裸体が映しだされたというのも、画期的ですがこれは時代の流れだったとしか言いようがないですね。でもカット割りから見てバーバラ・リー=ハントとアンナ・マッセイに関しては、ボディ・ダブルだと思って間違いないでしょう。面白いのは犠牲者がテムズ川に浮かんだ娼婦を含めてみんな金髪だったことで、ここにもヒッチコックの金髪コンプレックスがうかがえます。 不味いフランス料理ばかり作る警部の奥さん(でも実は名探偵)や死体の拳からタイピンを回収しようとする犯人の悪戦苦闘など、ヒッチコックお得意のユーモアは確かにあるんですけどかなりブラック風味が強くて、この作品の不思議な味付けになっています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-05 22:57:50)

817.  スペース・カウボーイ 《ネタバレ》 イーストウッドが20世紀の最後に撮ったのは、この肩の凝らないジジイたちの“ライプ・スタッフ”です。“ライプ・スタッフ”とは劇中のワイドショーでジェイ・レノが使ったダジャレですが(もちろん元ネタは『ライト・スタッフ』)、アメリカのキャスターはさすが上手いこと言うもんだと感心しました。この後世紀が変わってからは、『ジャージー・ボーイズ』まで彼のフィルモグラフィは重いテーマの映画ばかりでした。 まさに老人版『ライト・スタッフ』という内容ですけど、その力量がピークに達しようとしていた時期ですから、力を抜いた撮り方ながら随所にイーストウッドらしい遊び心も感じられます。なんといっても“チーム・ダイダロス”の面々の顔ぶれが渋すぎます。4人がNASAに乗り込むところなんて、もう『ワイルド・バンチ』のあのシーンを思い出さずにはいられません。思えばイーストウッドがそれまで主演したウェスタンでは常に孤独なアウトローばかりでしたから、ほんとはこういう仲間と戦うウェスタンもやりたかったんじゃないでしょうか。トミー・リー・ジョーンズとの腐れ縁的な友情が、男の眼からも羨ましく見えるぐらいでしたね。またトミー・リーの最期も、並みの監督なら悲愴感たっぷりにしてしまうところを、シナトラとカウント・ベイシー楽団の“Fly Me to The Moon”で閉めるなんて、これぞ粋ってもんじゃないですか。 後半の宇宙のシークエンスは、前半よりもちょっとちょっと脚本が雑で、普通のスペース・アクション映画という印象になってしまったのはちょっと残念でした。VFX自体はILMの仕事ですから手堅くまとめていて、ロシアの衛星“アイコン”の描写はまるでスペースオペラの悪玉メカの様な禍々しさが強烈です。でもいつも思うんですけど、宇宙空間のシーンで音響を入れるのは何とかしてほしいものです。まあその方が観る者に理解させやすいというのは判るんですけども…[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-02 22:51:56)(良:1票)

818.  大侵略 《ネタバレ》 はぐれものを集めた特殊部隊が砂漠を突っ切ってドイツ軍の基地を襲撃するというプロットは、『トブルク戦線』とまんま同じ、作戦を命じる上官を演じるのがどっちもナイジェル・グリーンというのは、実に紛らわしい。でもあの大味な戦争アクションと違って、こっちはいかにも英国製戦争映画らしい諧謔味にあふれたくせ玉です。まさに原題通りの“Play Dirty”なストーリー展開であります。 マイケル・ケインが隊長なんですけど、その部下たちが彼の言うことを聞かないことに関しては、数ある特殊部隊もの戦争映画の中でも屈指の曲者ぞろいです。なんせ筆頭部下がナイジェル・ダヴェンポートですからねえ、この人は初代ジェームズ・ボンドの候補だったぐらいで、その男くささはマイケル・ケインを圧倒しちゃってます。他にも部下には異常に仲が良いアラブ人コンビ(つまりホモ達)がいたりして、いくら何でも捻り過ぎだろ!苦労して燃料基地にたどり着いたのに、実はそこは…(ネタバレ過ぎるので以下自粛)つまり『マッドマックス2』みたいなお話しだったわけです。そこでめげずにマイケル・ケインはみんなをベンガジまで引っ張って行って大暴れを図るけど部下は全滅、ケインとダヴェンポートの二人は生き残るけど実に皮肉な最期です、こんな結末ハリウッド映画じゃ絶対あり得ない! ということで、自分的にはスマッシュ・ヒットだなと思うんですけど、『大侵略』という邦題だけは許せません、チンギスハンの映画じゃないんですからねえ。でもこの映画ユナイトが配給したみたいだし、ひょっとして邦題の名付け親はあの水野晴郎だったのかも?[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-24 23:38:09)

819.  扉の影の秘密 《ネタバレ》 ドイツ表現主義の雄フリッツ・ラングがメガホンをとって“光と闇の貴公子”スタンリー・コルテスを撮影監督に起用されれば、これぐらいの映画は余裕でできちゃうんですね。特に舞台がアメリカのお屋敷に移ってからは、その陰影の濃い映像とミステリアスなストーリーテリングに引き込まれてしまいます。さんざん引っ張っておいてあのラストはなんだという非難は当然かもしれませんが、これは『飾り窓の女』にも通じる当時のハリウッドでのお決まりなんですから、大目に見てやってください。でもマイケル・レッドグレーヴは本当に殺人者ではなかったのか?という疑問は当然残りますけど、何でもかんでも種明かししてしまう昨今のヘボミステリー映画では味わえない感覚は貴重であります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-12-11 23:07:39)

820.  鬼戦車T-34 《ネタバレ》 いろんな意味でこれはとんでもない映画であることは、間違いないです。 まず、フルシチョフの時代にはスターリン時代とは打って変わってかなり自由な映画製作が可能になりましたが、それにしても捕虜が主人公でヒーローとなる映画は前代未聞だったことでしょう。第二次大戦のソ連では投降して捕虜になることは明確な犯罪行為とみなされており、帰還できてもほとんど全員が処刑か強制収容所送りになりました。そんな“裏切者にして社会の敵”がたとえどんな形であろうと映画の主人公になるなんてことは絶対あり得なかったわけです。でもその捕虜が戦車を奪ってドイツ国内で大暴れするというのは、痛快な逆転プロットの傑作だと思います。 次にこれほど実物の戦車が走り回る映画も滅多にないということです。使われているのは有名なT-34ですが、今でも現役で使っている国もあるぐらいの長砲身の後期型ではなく、珍しい中期型です。この型は丸いハッチが砲塔に2個並んで配置されていて、両方を開けるとまるでミッキーマウスの耳みたい見えるのが特徴です。捕獲されて研究に使われていた車両という設定なので、車載機銃は外され大砲はあっても弾薬がない、つまり走り回るしかないわけです。でももともと機動力がウリのT-34ですからスピードは出るし、中戦車とはいえ体当たりすれば家なんか軽く突き破るし車なんかでもぺっしゃんこにしちゃいます。撮り方自体もソ連映画界がお得意のアヴァンギャルドなモンタージュが多用されていて、逃げるT-34とドイツ軍の追っかけっこを見せるカット割りは斬新の極みです。 でもラストだけはソ連映画らしいというか、「赤軍兵士はヒューマニストです」という演出なのは臭いところです。強制労働させられているロシア女性たちがT-34を見て助けに来てくれたと歓喜するといった胸が締め付けられるような素晴らしいシーンもあったので、この締め方は残念でした。[DVD(字幕)] 7点(2017-12-02 22:49:01)

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