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プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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821.  アトミック・ブロンド 冒頭、傷だらけのシャーリーズ・セロンが素っ裸になってたり、さらには氷の風呂に入ったり、という堂々ぶり。この時点で、何があったのか知らんけどとにかくこのヒト、無敵だな、という印象を与えてくれるのですが、いやはや、実際、無敵です。 彼女が事情聴取を受けている「今」と、そこに至るまでの経緯が描かれる「過去」との間で時間を行き来する、回想譚のような構成になっており(一方でこれは、ある仕掛けにもなっているのですが)、つまりは「過去」の話が次第に「今」、つまり一種のタイムリミットへと近づいていく構成でもあります。 傷だらけになった経緯、とは言っても、全編を通じて格闘また格闘、狭い車内でのシバキ合いとか、あるいは同性愛シーンも広い意味での「格闘」と捉えれば、ひたすら体を張りまくり。そりゃいずれは傷だらけになろうってもんです。 しかし決め手は、階段その他でこれでもかこれでもかと繰り広げられる、ワンカット撮影の一大格闘。「ワンカットって言っても、実際はさっき一瞬、切ってたんじゃないの~」とか、一生懸命、つなぎ目を探してしまうのが悪い癖ですが、少なくとも何ら違和感を感じさせず、見てる側が心配になるくらいのエンドレスの戦いになってます。階段から転落したけど大丈夫なの、とか、アドリブじゃなくってホントに事前に決められた通りに動いているの、とか、しまいにカメラマンも足を踏み外して階段から転げ落ちるんじゃないの、とか。 この長回しに至って、「過去」と「今」との間を詰めるように進んできた時間軸が、突然、別の方向に流れ始めたような不思議な印象をもたらします。戦いの場所がどんどん移動していく空間的な広がりとともに、時間も別方向に広がり始めたかのような。こうなるともう、カットって、どこでカットすりゃいいもんなんでしょうね。 あと、本作で、雨も降ってないのに人々が一斉に傘を開く場面があって、印象的ですが、これと呼応するかのように、土砂ぶりの中で傘をささずに立っているシーンもあったりして、なかなかキマってます。 とにかく、シャーリーズ・セロンのカッコよさが際立っている作品です。男どものダメさ加減が際立ってる、とも言えるのかも知れませんが[CS・衛星(吹替)] 7点(2020-04-26 12:25:00)(良:1票) 《改行有》

822.  アメリカン・グラフィティ 《ネタバレ》 まあ、オハナシ自体が面白い訳でもないし(というかストーリーらしいものは特に無いし)、撮り方がウマい訳でもないし・・・要するに「アメリカだからといって、美男と美女が映画みたいなロマンスを日々繰り広げている訳ではない」ってコトですね。冴えない田舎町を舞台に、冴えない連中がひたすら夜の街を徘徊し続ける。車で街を走り続けても、同じような連中とすれ違うばかり。まるで永久に夜が明けないかのように、目的も際限もないような夜遊びが続くんですけれども。 そんなの夜遊びとは言えんだろう、ツマランだろう、ってったって、そりゃイマドキの夜遊びと比べるからであって、比べる対象が無ければ、こういう日常しか無ければ、これこそが楽しみ、若者の特権、ってもんでしょう。 だけど、夜が無限続く訳でもなく、すなわち青春が無限に続く訳でもなく、夜明けも間近になってリチャード・ドレイファスはようやく、ある行動を起こすけれど、すでに遅かりし。残された時間は限られているのだから。 「後悔先に立たず」という、その事実を、我々は後になって「後悔」するしかないんですけれどね。 でも映画はそれも含めて、わりと肯定的に過去を(製作当時からしたらわずか10年ほど前の過去ですけれども)振り返りながら描いています。飛行機で旅立つリチャード・ドレイファス。空撮で見下ろす故郷の風景が、なんともイイですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-26 11:14:37)《改行有》

823.  シコふんじゃった。 《ネタバレ》 もう、鉄板、ですね。 まずタイトルが秀逸で、単なるダジャレと言えばそうなんだけど、そもそも「相撲」という単語をストレートに使ってない(けれどテーマは一目瞭然)ってのがウマいですね。しかもラストでこれを、一種のオチとしてしっかり「回収」する、という念の入れよう。 会話シーンを正面からのショットで描く場面があって、周防監督らしい小津安二郎へのオマージュか、と思いきやそれにとどまらず、この手法は相撲の仕切りのポーズを正面から捉える場面にもちゃんと繋がっていて、妙な納得感があります。 しかしこの仕切りのポーズは、正面からのショットよりも、劇中に何度も登場する斜め前からのアップ(構えのポーズでちょうどフレームに収まる)が、素晴らしく印象的です。モックンはもとより、妙に汗だくの田口浩正までが、この瞬間は輝いています。 でも、輝いてるったって、相撲部に入部した留学生にも語らせているように(あるいは竹中直人以外の登場人物がマワシのことを“ふんどし”と呼ぶように)、「なんでこんな、ケツ丸出しの恰好しなきゃいけないんだ」っていうのが基本的にあるワケです。不本意にも相撲を取らされ不本意にもマワシ姿になっている場合には、ちょっと哀愁のこもった滑稽さ、があるんですね。あるいは滑稽さの伴った哀愁というべきか。 それが、本気度が増すごとに、輝きが増してくる。竹中直人はあくまでお笑い担当として、滑稽さと哀愁とを随所で思い出させてくれるけれど、次第に違和感がなくなり、相撲の魅力というものが映画の中に浮かび上がってきます。 因縁の相手・北東学院との死闘(?)がクライマックスになってて、終盤の「入れ替え戦」のくだりは、別に無くっても物語としては成立してるんだけど、あえてダブルヘッダーな構成で試合シーンを盛り沢山としてくれる大サービス。しかも、ここでは新たなアイデアも投入されており、本日医科大(だっけ?)の連中がテーピングでグルグル巻きだったのは単なる小ネタだと思ってたら、実はここに繋がる伏線だった、ってのが、実にお見事です。 それにしても、応援団の歌っている歌、なんでレナウンのCMソング(の替え歌)なんだ?と思いつつも、今となってはホント、懐かしいですね。日曜洋画劇場の裏・テーマ曲みたいなもんでしたから。[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-04-25 03:22:43)(良:1票) 《改行有》

824.  ネイビー・シールズ(1990) アメリカ海軍ネタの映画が多いのはやっぱり、海軍がいちばん撮影に協力的なんですかね。トップガンなんていう映画も、海軍の協力のもとに色々とカッチョよいシーンを撮って、それをストーリーで適当につないだようなところがあって(そのせいかどうか、陸地を飛んでたはずの戦闘機が、墜落するとそこは海だったりする)、その点、本作も同様に、適当に戦闘シーンを寄せ集めて、適当に埋め草のようなストーリーでつなぎ合わせた、大変に適当な構成なんですけれども。しかし本作は、適当さが、数段上回ってますね。海軍の協力の有無など関係なく、ホントに戦闘シーンの単なる寄せ集めで、ストーリーなんて無いも同然。マイケル・ビーンとチャーリー・シーンが主役っぽく登場するけれど、どちらかがいなくったって物語は成立しそうだし、なんなら、いっそ両方いなくっても、何とかなるかも知れない。 という、いかにも中身の無いサッパリした感じが、欲が無いというか、コダワリが無いというか。どうせ娯楽なんだからこんなもんでしょ、という割り切りが、ヒシヒシと伝わってきます。リアリティだの辻褄だのを気にしないから、アクションシーンを存分に散りばめられるし、クライマックスではアクションがどんどん派手に、そしておバカになっていきます。すばらしい。 そもそも、走ってるクルマから意味もなく海に飛び込むという、あの意味もないシーンがあるだけで、意味もなくホメたくなる、というもんですよ。[CS・衛星(吹替)] 7点(2020-04-20 21:37:51)《改行有》

825.  デューン/砂の惑星(1984) 80年代のデヴィッド・リンチというと、イレイザーヘッドとは似ても似つかぬ「エレファント・マン」で誤って注目されてしまい、この「砂の惑星」で大コケしてホサれるも、「ブルーベルベット」でようやく本来の姿に戻って持ち直した、ってな印象だったんですけれど、ブルーベルベットは2年後ですから、別にホサれた訳でもなかったんですかね。 いずれにせよ、こんな企画を彼に、渡す方が悪いと思うんですけどね、とにかく、語り草になりうる珍品には仕上がりました。多額の製作費を湯水のようにバラ撒きながら、趣味の悪さとワケのわからなさで独自路線を突き進む、というか、我々を置いてきぼりにする、この作風。こういうのはテリー・ギリアムにしか許されないもんだと思うんですけどね(←別に誰も許してないって?)。 最初の方に出てくる睾丸のバケモノみたいなヤツからして、「悪趣味に作ってやるぜ!」という意気込みが大いに感じられますが、その一方で、主役のカイル・マクラクランは、なんとも王子様チックな雰囲気。対照的と言えば対照的、場違いと言えば場違い。 で、この作品、全体的にセリフが棒読み的で、基本的にあまり感情の起伏みたいなものが感じられないんですね。むやみに挿入される淡々とした独白が、さらにその起伏の乏しさに輪をかけます。 さらに、SF活劇とは大きく異なるのが、登場人物たちの動きの少なさ。例えばハン・ソロを演じるハリソン・フォードなんて、およそムダな動きばかりしている印象があるんですけどね(あくまで印象ですよ!)。そういう意味じゃ、本作に出てくるヒトたちは誰も活躍らしい活躍をせず、それが独特の雰囲気になってます。最後の対決シーンまで、いまいち動きが悪い・・・。 などといった辺りは、本作ならではのテイストにはなっているんですけどね。 ただ、本作のもっとも珍品らしいところはやっぱり、終盤の、いかにも収集がつかなくなったような、バラバラな感じ。続編映画の冒頭に「前作のあらすじ」が置かれるかのように、本作の場合は終わりの方が「作られなかった続編のあらすじ」みたいなダイジェストっぽい構成になってて、これはさすがにお粗末と言わざるを得ません。ってか、この状態の本作を、デヴィッド・リンチ本人だってあまり褒めて欲しくないのでは。 でもあの、サンドワームを颯爽と(?)乗りこなすシーンなんて、少しフラッシュゴードン魂が注入されてる気がして、これはこれで一種の見どころ、ですな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-18 12:45:31)《改行有》

826.  地獄の逃避行 『トゥルー・ロマンス』の原点、な訳で。 テレンス・マリック=“マジックアワー”の監督、などと思って本作を見ると、決してそんな気合マンマンの作風じゃなくって、どっちかというと気まぐれに撮られたような印象すらあります。映像美をわざわざ作り出そうというよりも、撮りたいときに撮りたいものをそのまま撮ったような。 まあ、もともと、主役の二人の行動自体が気まぐれっぽい、ってのもあるんですけれども。 まったくアテも何もないような、殺人と逃避行。カーチェイスっぽいものまであったりして。背景に広がるのは、どこまでも続く大平原。 それにしてもこの雰囲気、抒情性と呼んでいいのか、それとも一種の倦怠感なのか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-16 20:33:18)《改行有》

827.  ハード・コア(2018) 《ネタバレ》 こういうの見てるとつくづく、時間の流れってのはこの世の中、一定でも何でもなくって、人によって明らかに「違う時間」を生きてるなあ、と。そういう時間の淀みみたいなものが、よく出ています。 青臭く、そして懐かしくもある、自意識の泥沼。奥手だから生真面目で、生真面目だから奥手で、正義感だか言い訳だかわからないものに縛られてて、でもしっかり性欲にも縛られてて。そこには「解は無い」んですけどね。 で、こんなヒトたちだから、たとえ生活の中に超高性能スーパーロボットが現れたところで、もうどうしようもない訳で。ロボットは結局は何もしてくれないし、何も変わらない。せいぜい、できるのは「退場すること」。ロボットができるのは、その手助けだけ。 やけに、タバコが、印象的でした。[DVD(邦画)] 7点(2020-04-15 20:54:22)《改行有》

828.  ザ・ファン 《ネタバレ》 野球選手の熱狂的なファンが、選手の息子を誘拐し、ホームランを打つよう脅迫する、という、それはそれはツマラナそうな題材なんですけど、蓋を開けてみりゃ、これが妙にオモシロかったりするのです。 まず、ウェズリー・スナイプス演じる野球選手が、結構、ダメダメで、そんなゴルフの練習やってるくらいなら、ちゃんと野球の練習しろよ、と思っちゃうのですが、おかげで開幕から何だかグダグダ。でも、それに並行して、野球大好きダメ親父のロバート・デ・ニーロの、それ以上にどうしようもないダメっぷりが描かれており、ダメさ加減では数段上を行っており、もう、気持ちいいくらい。前半はこのダメダメ感だけで、お腹いっぱいになってきます。 そんでもって、便所でウェズリー・スナイプスとベニチオ・デル・トロがケンカしているのをデ・ニーロがこっそり見てる場面。普通に覗き見るような描き方ではなく、天井の歪んだ反射を介して描いているのが、いかにも病的で、アブナイ感じがよく出ています。 スナイプスの家の周りを徘徊するデ・ニーロ。溺れかけたスナイプスの息子を助けたことから、二人は知り合うことになりますが、「服が濡れたので着替えが提供される」、それがユニフォームだというだけで、どうしてここまで居心地悪さを感じるのか。小ネタながら、よく効いてます。 その後、二人が野球をする、というのもヤな感じですが、さらにはそこでの二人の会話。相手がどういう人間か知らないスナイプスは、これまた気持ちいいくらい、「この男にそんな答え方しちゃダメでしょ」というダメ回答を連発してくれる。すべて大正解、と言っていいでしょう。 ほとんど誰も予想できない、というよりはほとんど誰も期待していない、意外なラストまで、なかなかスリリングな展開でした。 スリリングといえば、やっぱりあの、客席の大観衆の存在が、映画を盛り上げていますね。スタジアムが、まるで古代の闘技場のように描かれています。野球選手は現代のグラディエーター。といったところでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-13 20:35:01)《改行有》

829.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト もはや、このシリーズを作ること自体が「ミッション・インポッシブル」、無茶しまくるトム・クルーズ。走りまくって、バイク乗りまくって、飛行機から飛び降りまくって、そして、ヘリ乗りまくりドッグファイトしまくり。 で、これだけやってるのに、どうして作品の印象はこんなに薄味になっちゃうんですかね。 ストーリーの辻褄なんて何のその、やりたいアクション、やりたいスタントのためなら、何でもアリアリ、といきたいところが、何やら体裁をとりつくろうとでもいうのか、煮え切らないエスピオナージュを盛り込んでもたもたした挙句、2時間半の長尺に。 ストーリーがゴチャゴチャした印象になってしまってるのも、トム・クルーズ以外の登場人物に魅力も存在感も無く、見ててちっとも関心が湧かないから。 それでもラストには『ブルーサンダー』を凌駕するような驚くべきヘリチェイスが展開され、ほとんど衝撃的ですらあるのですが、ここもどこかノリが悪い。例によって例のごとくの「爆発までのカウントダウン」が並行して描かれ、本来なら映画を盛り上げるハズの、この並行描写、どうもヘリチェイスのスピード感と合わなくって。どこかわざとらしく、緊迫感が少々間延びしてしまいます。 と言いつつ、これだけやってくれりゃ、観終わった瞬間には結構、満足感あるんですけどね。ただ、その満足感ってのが、「途中、退屈な場面もあったけど、ガマンして最後まで観て、よかった」、という・・・[DVD(字幕)] 6点(2020-04-10 20:42:06)《改行有》

830.  海峡 高倉健と吉永小百合、二大スターを主役に据え、青函トンネル工事という題材にかこつけて実際は二人の男女の恋愛を描いた人間ドラマ・・・かと思ったら、これが正反対。壮絶な工事の模様を描いたスペクタクル路線の映画で、もう、小百合さんなんかそっちのけ。物語の発端から関わってくる三浦友和なんて、普通ならかなりのキーパーソンのはずなんですけれども、惜しげもなく雑魚キャラへと追いやられてしまってて。かろうじて「オヤジ」こと森繁久彌は、存在感を出すことを許されておりますが、まあとにかく、トンネル工事の映画です。ひたすら、湧き出てくる水との戦い、かなり大がかりなセットを組んでいるようですが、実際のトンネル工事現場でのロケ撮影もあるのでしょうか、とにかく臨場感はかなりのもの(実際の工事中に映画が製作され、映画の中でトンネルが貫通してから間もなく、実際のトンネルも貫通)。 トンネル内だけではなく、吹雪などの厳しい大自然もみどころで、『八甲田山』ふたたび、といった趣きも。いい「画」をとるためならば、たとえ火の中、水の底。俳優もスタッフも体張ってます。シケの中、小船が荒波にもまれているシーンからして、かなり危険な香りが。 終わりの方の居酒屋で、健さんと吉永小百合が二人きり、ここだけとってつけたように恋愛ドラマになってて、ちょっとヘンなんですけれども、それよりも、トンネルが貫通して涙する健さんに、猛烈に違和感を感じてしまうのは、何なんでしょうね。健さんだってそりゃ、泣くときもあるんでしょうけれど。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-04-06 20:59:33)《改行有》

831.  七人の無頼漢 《ネタバレ》 B級西部劇の魅力満点の作品、これは拾い物。 初老の保安官と若い夫婦連れが、ひょんなことから道中を共にすることになるのですが、その一行にさらに、ヤな感じのチンピラたちも加わってきて。いろいろと過去が絡んでくることでオハナシが膨らんできます。ようするに無法者たちに妻を殺された保安官の復讐譚、いわば過去の物語なんですけれども、こうやって様々な登場人物が加わってくることで、物語が現在進行形で進んでいきます。何だかアヤシイ人間関係、中でもチンピラ役のリー・マーヴィンが、一癖もふた癖もあって、何を考えているのか、何をしでかすのか、予測不能。自由自在に銃を捌いて見せる手つきが、またアヤシイ。 おまけに夫婦連れの若奥さんと初老保安官が、何となく憎からず、という関係にもなってきちゃったりして、旦那の方はもう全然存在感ないよね、なんて思ってたら、実はとんでもないキーパーソンであることがわかってきて、また物語に大きなうねりを加えるとともに、なかなかオイシイところを持って行ってしまったり。 こういう無責任スレスレの展開が、やっぱり魅力ですよね。 カメラもB級の無責任さを最大限発揮して、多くの見せ場を提供してくれます。奥行きや前後の動きを多分に取り入れる大胆さ。酒場を訪れたリー・マーヴィンが相手に銃を突きつける場面の細かいショットなんて、「俺たちに明日はない」の終盤のシーンすらも彷彿とさせるではないですか。 恐るべし。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-04 15:26:05)《改行有》

832.  寄生獣 完結編 私、ほとんどマンガ読まないんですけど、この「寄生獣」は大学時代の研究室に先輩が買ったのが転がってて、夢中で読みました。コミック最終巻の発売は先輩の卒業後だったので私が買って寄贈してきましたが。 で、当時は「まるでターミネーター2みたいだけど、コッチの方が面白いんじゃない?」ってな会話を周囲としていた程度だったんですが、私が認識していなかったのは、実は「ターミネーター2の公開より、寄生獣の連載開始の方が、ずっと先だった」ってことなんですね。この映画化にあたって、後藤さんとの対決シーンの舞台を紅蓮の炎の中に設定したのも、何やら意味ありげ、まるで「マンガ」と「ハリウッド」を両方、ここに取り込もうとしているかのような。こういうアレンジは賛否両論あるとは思いますが、劇的な盛り上がりとなっていて私は結構、好きです。映画化にあたっては、2本分の尺を使いつつ、取捨選択しつつも、全体としてはやや原作に引きずられ過ぎ、盛り込み過ぎで、少し消化不良な感じもあるんですけれど、でも、1作目もこの完結編も、ここぞという場面では大胆にアレンジを加えて、映画ならではの見せ場になってます。 ただ本作、ちと後藤さんに冷たくないですかね。もうちょっと活躍させてあげて欲しかった(笑)。三木さんの挙動不審が印象的なのは、これはどうやらホントにヤクをやっていたみたいなので、とても太刀打ちできませんけれどね。でも、作品自体の関心が、我らがヒーロー・後藤さんよりもむしろ、しがない親父・倉森の方に向かっているようなところがあって。「倉森vs田宮」が、一番のクライマックスでした。[DVD(邦画)] 7点(2020-04-04 14:31:57)《改行有》

833.  ジャンヌ・ダルク(1999) 《ネタバレ》 最初の方は結構、イイなあ、と思ったりするんですけどね。少女時代の主人公が、イギリス軍の焼き討ちを目撃する場面。この少女、もともと、信心深いというよりは神がかり的な、少なくとも相当レベルに浮世離れしたところがあって、見てる我々もそういうもんだと思って見ていると、突然走ってくる狼の群れが不穏な空気を漂わせ、そして唐突に目前に現れる、放火と虐殺。一体何がおきたのか、何が現実で何が非現実なのか、という衝撃。 導入部としてはもう、「ツカミはOK」なんですけれども。 ただ、成長した主人公が戦乱に身を投じる主部に入ってくると、合戦シーンにイマイチ乗れなくって。それなりにエキストラを動員してそれなりの物量を投じていることはわかるんですけど、こうも接近した撮影が続くと、やっぱり規模感が希薄になっちゃう。もしかして大半のシーンは少人数・小面積で、チマチマ撮ってるんじゃないの~とか思えてきて。やっぱりもっと、引きの映像での規模感とか、距離感を伴った動きとか、取り入れて欲しいなあ。 主人公をいちいち迷わせることなく「信念の人」として描いているのも悪くないと思うのですが、それが終盤に揺らぎはじめる。これはこれで確かにひとつのアプローチ、ではあるんでしょうけれど、物語としての魅力には、やや欠けている気がして。「神が英国人を殺すことをそそのかすなんて、やっぱりヘンだよね」と、英国マーケットを気にして日和ったのかどうか、それは知りませんけれど、いずれにせよ、映画自体が急に主人公と距離を取り始めたようなよそよそしさを感じさせて、違和感、あるんですよね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-04 13:26:39)《改行有》

834.  パパはわるものチャンピオン 製作委員会に新日本プロレスと親会社のブシロードが名を連ねており、要するにこの企画、映画をダシにしてプロレスやりたいだけなんでしょ、とか思っちゃうのですが(実際、新日の選手が多数登場してプロレスを披露するのですが)、これが意外に、ドラマ部分がたっぷり盛り込まれていて。正直、もっとプロレスを観たかった、という気が。ははは・・・。 ドラマ部分が多いのはいいんですけれども、「わかりやすさ」重視のあまりに、いささか描写がクドい。これがちょいと残念。ちょいとゲンナリ。「ああ、さっきのエピソード、さっきのシーンが、ここに繋がるのね」ってのは、見てりゃ誰だってわかるのに、いちいち、わざわざ、それを回想シーンの挿入で「復習」してしまう。だんだん、もう回想なんかしないでくれ!っていう気持ちになってくるのですが、それでも容赦なく回想シーンが連発されて。 だから、そんな回想シーンを挿入してるヒマがあったら、もっとプロレスシーンを入れてくれ、と。 あ、この映画見てると、プロレスファンが周囲から鬱陶しがられる理由が、少しわかりました。私は一応、気をつけているつもりなんですけど(←どこが?)。 それはともかく、回想シーンを減らすなど、もうちょっと、省略の美学みたいなものがあってもいいと思います。例えば、棚橋が凶器のスプレー缶を落とすカットがあり、すると次には落とされたスプレー缶のカットが挿入される。いや、どうせ「落とされたスプレー缶」を見せるのなら、「スプレー缶を落とす場面」そのものを見せなくっても、例えば「落とす音」だけでもよかったのでは?とか。 しかしそれでも何でも、クライマックスの一戦は、ドラマと並行して試合自体もしっかり描き、これを新日看板レスラー同士が演じていることもあって、なかなか盛り上がります。もちろんホンモノのプロレスの試合ほどではありませんが、これ以上のものを見たけりゃ、実際の試合を見ろ、って話で。 リングを後にする棚橋は、持ち前の大きな背中で、我々に無言で語りかける。こういうのもまさに、本物のプロレスラーが演じてこそ、のシーンですね。 それにしても田口はどうしてこうも、映画の中でノビノビ、活き活きとしているのか。まさに水を得た魚のような。「パパはどうして最近、プロレスの試合では変なコトばかりしてるのに、映画ではこんなに演技が上手なの?」「それがパパの天職なのよ」。なんてね。 天職はいいけど、転職までしないように。 あと最後に、どうせ新日が製作に関わってるんなら、実際のプロレス会場でお客さんにエキストラになってもらって、プロレス会場の観客の「群衆シーン」を撮影できなかったもんですかねえ。客席の暗さを利用してエキストラ数をケチったかのような、熱気の乏しい会場の描写、何だか貧相で残念でした。[DVD(邦画)] 6点(2020-03-29 07:14:27)(良:1票) 《改行有》

835.  ビッグ・アメリカン まず冒頭、壮大なる西部開拓時代のオハナシか・・・と思ったら、これが実は単なる見世物(仰々しい邦題もここではミスディレクションに貢献しちゃってます)。要するにあの、バッファロー・ビルがやってたという、ワイルド・ウェスト・ショーのオナハシ、なんですね。アメリカ開拓史ってのは、土地の開拓が終わったら、今度はビジネスの開拓が始まって、休む間もありません。 バッファロー・ビルを演じているのがポール・ニューマン、だもんで、すでに何だか胡散臭い。そもそもこのヒトは本物のバッファロー・ビルなのやら、もしかしてニセモノなんじゃないの、とすら思えてきたり。冒頭のクレジットでも役名は単にThe Starとだけ書かれてるし。もっとも、他の登場人物もみな、役名が名前では書かれていなくって、本物だろうと偽物だろうと、もうどうでもいいのですが。 実際、劇中で行われるショーは、代役あり、失敗による流血沙汰あり、まあ、テキトーなんです。 そんな中で、先住民役として雇われている(本物の)先住民のオジサン、こちらは本物のシッティング・ブルっぽい(でも、そもそもシッティング・ブルなどというキャラクターの来歴自体、ギミックじみた少々アヤシイところがあるのですが)。で、言葉数も多くなく、いつもどこか醒めた表情をしていて、それがユーモラスであると同時に、強烈な皮肉を漂わせています。 皮肉と言えば、バート・ランカスターの存在。何かと登場はするけれど、この状況に関わる気が、あるのか無いのか、超然と涼しい顔。作家の彼がこの状況を作り上げたのかも知れないけれど、もう彼にもどうにもならないし、多分、どうする気もなさそう。 ショーの中で大事故でも起これば、映画としては娯楽色が出るけれど、本作は、物語をそういう娯楽路線へ開放することもなくって。「事故が起こったら大変だよね」というサスペンスはもちろんあるけれど、あくまでその中途半端な不安定さのまま、主人公が取り残されたようにフイと映画が終わっちゃう。 一方で現実世界の商業主義は、紆余曲折はあれど行き詰まることなく拡大の一歩をたどって、この先、壮大なカタストロフが待ち受けているのか、どうなのか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-23 17:21:04)《改行有》

836.  愛と誠(2012) ミュージカルとしては、あの、その、まあ、何ですね、歌がやや苦手そうな方から、かなり苦手そうな方まで、イロイロと出演されておりますが。 ドラマに挿入される歌(懐メロばかり)と踊りが、ドラマの一部になってはおらず、むしろ「コイツ何やってるんだ」と周りが引いてしまっているのが、パロディめいていて。 もっとも、それを言い出すとすべてがパロディじみていて、少々悪乗りが過ぎる部分もありますが。主人公が周りにツッコミを入れるだけならまだしも、高校生役の伊原剛志が自分をオッサンと認めたりヅラかぶってる事を認めたり。そりゃそうなんですけどね(笑)。 しかし、それらのデフォルメされた登場人物たち(武井咲演じる早乙女愛の、この鬱陶しさたるや。絶品です)が、ドラマの中にピタリピタリと的確に配置されており、バカバカしいと思って見ていたはずが気が付いたら妙に納得してこの世界を受け入れている自分がいて。 ミュージカル部分がドラマの中で浮いているように、斎藤工演じる岩清水クンはこの物語の中で完全に浮いているのですが、ラストで彼が床の血痕を目撃したとき、まさに彼はそれを目撃するためにこそ存在していたこと、だからこそこの物語に不可欠の存在であったことを思い知る訳で。 映画全編、ガラ悪そうな人たちのドツキ合い取っ組み合いの連続ですが、スローモーションを交えるなどの変化をつけ、見せ場も盛り沢山。 しっかしコレ、PG-12らしいんですけどね。子供に何を指導しろってんですかね。見りゃワカルと思うんですけども。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2020-03-22 21:07:20)《改行有》

837.  巴里の屋根の下 パリのアパルトマンが、登場人物の背景に遠く映し出されたり、上下に(どうやって撮影したのか)移動しながら映し出されたり。特にラストのカメラを引きながらの街並みの様子が、印象的です。 半分はトーキー、半分はサイレント風(セリフ無しで音楽のみ)、という構成がちょっとコミカルですが、サイレント風の部分は字幕も無しの文字通り手振り身振り。一方ではサイレントの対極を行くように、暗闇でセリフを投げつけあう場面なんかもあったりして、さまざまな趣向が凝らされています。 カメラは、表情を捉えたかと思えば、手元を捉え、足元を捉え、セリフ無しの部分はそれが制約になることなく、むしろ表現の自由度が増しているようですらあり、さらにそこに音楽の魅力も加わって。レコードの針が飛んで同じフレーズが繰り返されるところなど、ちょっとミニマルミュージックのはしりみたいでもあります。[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-03-22 16:05:54)《改行有》

838.  グレイテスト・ショーマン フリークショー、などという昨今なかなか映画の題材には取り上げにくいテーマを、とことん前向きなミュージカルで正面突破しているのがまず、大したもの。脚色は多々あれど、意外なくらいに実話ベースの部分も多かったりして、映画観終わった後では、色々と考えること・考えさせられることがあってよいと思いますが。 マイノリティたちの哀しみと、それを乗り越えるエネルギーの力強さ。 しかしそれもこれも、まずはこのミュージカル映画としての手腕があってこそ。劇中、時間なり場所なりが思い切ったジャンプを見せて、こういうのはまさに映画の特権、自由に時空を飛んでみせ、重力からも解放され、場合によってはスローモーションで時間を自由に伸び縮みさせたりもする。だけど何から何まで自由勝手なんじゃなくって、ミュージカル映画として、「リズム」がこの映画を支配しているかのようです。「リズム」には登場人物たちも逆らえず、時には彼らの動作すらが拘束される。だけどそれが不自由なのではなくって、グラスの音が刻むリズムが次の音楽へ繋がって行ったり、新たな流れを生み出していくのが、実に心地いいのです。 ヒュー・ジャックマンというヒトは、映画ではウルヴァリン役に代表されるようにアクション俳優の印象が強いけど、出自はミュージカルらしく、本作でも歌って踊って、若い連中には決して引けをとっていません。 ミュージカルとしての魅力が詰まった作品です。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-03-20 03:35:43)《改行有》

839.  終電車 《ネタバレ》 ドイツ占領下のパリで、とある劇場の人間模様。さぞかしナチスの弾圧で苦しんでいるのかと思いきや、さにあらず、意外に皆さん伸び伸びとしてます。冒頭、ドイツ兵に撫でられた子供の頭を「汚らわしい」とばかり、せっせと洗う母親が出てきたみたいに、なかなかの逞しさ。だからこんなご時世でも、劇場なんてものをやっていられる訳ですが。時々、停電が発生したりして、そういう時だけ、戦時下であることを思い起こさせます。 で、劇場には看板女優のドヌーヴがいて、そこにややテキトーなところのある俳優、ドパルデューがやってきて。何だかんだとウダウダやってるので、こんなんじゃきっと、この映画が終わるまでに上演に辿り着かないんじゃなかろうか、と思えてきたり。 一方で劇場の地下には、看板女優の夫である演出家が、周囲には亡命したと思わせておきながら実はひっそり、潜んでいる。壁の穴から階上の劇場の様子が聞こえてくるもんで、そこが彼の指定席。 で、意外にもちゃんと上演にはたどり着くのですが、準安定状態だった占領下から、終盤に突然戦局が動いて(その唐突さがややコミカルですらあります)、そのせいで何だかむしろ、不安定になってしまうようなところもあって。駆け足でハッピーエンド(なのか?)に向かって行きます。 怪人の登場しない、「オペラ座の怪人」。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-20 02:32:38)《改行有》

840.  リミット・オブ・アサシン 同じ年の『ヴァレリアン~』にもイーサン・ホークとルトガー・ハウアーが出てましたが、本作では義理の親子の役で共演。 イーサン・ホーク演じる殺し屋が、新しい任務を請け負うも、逆に命を落とすハメとなり、映画開始早々に主人公が死んじゃってどうするんだろう、と心配になるのですが。というのはウソで、当然生き返るんだろうと思ってると、やはり当然のごとく生き返ってくれます。というか、生き返らされちゃうのですが、残された命はわずかだよ、というゾンビコップ方式。命はあと24時間、しかもなんと、残り時間が腕にデジタル表示されるという親切設計。残された時間で彼ははたして、自分を利用した組織に対し復讐を果たすことができるのか。 再度の死を間近にした上に、薬が無いと幻覚を見てしまう主人公の、危うさ。この不安定な感覚が、イーサン・ホークのいかにも不健康な感じにぴったりで(いやホントに不健康かどうかは知らんけど、少なくとも10代の頃はこんな印象のヒトではなかったんだけどなあ)、作品の不安感みたいなものにつながってます。←「不」の字ばかりが続きますね。さすがイーサン・ホーク。 という訳で本作は、どこか破れかぶれな、やや暴走気味の復讐譚になっていて、キレのあるアクションとともに作品の魅力になっています。すでに棺桶に片足をつっこみ生死の境目にいるような彼に対し、死者の側には彼の妻と子、生者の側には妻の父。演じるルトガー・ハウアーの存在感が光ります。 主人公の好敵手みたいなヤツも登場して、彼と主人公との一筋縄ではいかない関係が、これまた作品に微妙な陰影を与えていて。 見どころの多い作品でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-15 21:24:32)《改行有》

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