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プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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821.  ハーロー ジーン・ハーロウ、この映画で初めて知りました。モンロー以前にすでにハリウッドにはお色気路線女優がいたのですね。それも一世を風靡したのだとか。知らなかったなあ。 まず、この映画の雰囲気に古さを感じ、ああ30年代の空気を良く出しているなあなどと思ったのですがこの作品自体がすでに半世紀も前のものだったのですね。 60年代という時代性なのか、ハーロウは奔放からは遠く、むしろ清廉風に描かれちゃってます。いやハリウッドのトップスター、それもセクシー系で売るのにそれはないだろう、とは後世から見ての勝手な感想かもしれないですが。 台詞説明が長かったり、転落のきっかけ描写も食い足りなかったりと、なんとなくもやーとした感じで終わってしまいます。今の時代に作り直したら、もう少し彼女の実像にリアルに迫る描写ができるかも。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-24 23:56:43)《改行有》

822.  マーシュランド 《ネタバレ》 猟奇事件は田舎で起きる。今作の舞台はスペインはアンダルシア地方であります。アンダルシアにはこんな湿地帯があったのか、と瞠目しました。両サイドに延々と広がる沼地の中を走る一本道。走り抜ける車に覆いかぶさるような水鳥の群れ。しっとりしつつ、広々したロケーションはなんとも目に新しく、映画全体が陰鬱ながらも目を引く美しさがあります。少女たちは美しい娘ばかり。彼女らが殺害されてしまった事を、撃たれて血を流している水鳥のショットとだぶらせていたり、隠喩のセンスもなかなかです。 殺人犯の真相はかなりあっさりしているといえます。何故ならこの話は、事件の犯人が分かったところで結、としていないからです。 信頼していた同僚に対して生まれた黒い疑惑。打ち消したい、との思いは証拠写真を破らせる。けれど若き刑事ペドロに生まれた疑念はおそらく一生晴れることは無いと思われます。 思えば最初からフランコ政権の爪あとを所々差し挟んでいたのでした。 このラストの衝撃はおそらく日本人の私よりスペインの人たちに、よりダイレクトに伝わるものでありましょう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-24 00:02:15)《改行有》

823.  イット・フォローズ 《ネタバレ》 口コミで全米ヒット、の煽り文句には眉唾つけたくなるのが習性なので期待値はさして高くなかったんだけど、これがなかなかでした。画の見せ方が独特で、しーんと冷たいのです。冒頭の、定点カメラで撮ったようなシーンとかデパルマを彷彿とさせるぐるぐる回転カメラには引力がありますし、かと思えば思わぬタイミングで場面が切り替わったりもする。そこはかとなく不気味な思わせぶりな描写も多い。これは一体?と考える間もなく話は進むあたり、リンチにもちょっとだけ似てます。 POVでもないのに、一連の事件をその場で傍観しているようなリアリティがあり、その要因のひとつとしてアメリカの地方都市に住む現代の若者の生態をとても正確に写していることがあります。主人公ジェイはいつも仲良しの友人らとつるんでいる。幼なじみや妹らで、世界はとても狭い。バイト先は地元のアイスクリームショップ。ひまを持て余して友人の家でだらっと見るでもなくDVDを流す。(これがかなり昔の白黒特撮とかで、チョイスも微妙)親がいる時はバルコニーでカードゲームしながらビール。ぱっとしない。20年前ならばアメリカの若者にはマストだったであろう自動車は、もはや持てない時代。娼婦が街路に立つおっそろしく寂れた郊外。この荒れ果てぶりは絶句するレベルで、トランプが大統領になぜ当選したのかなんとなく分かります。 まさに「今」を切り取った画のなかに、音楽や絶叫を極力入れずひたひたとしつこく「それ」を置く。並みのホラーなら「それ」の弱点を探ったり、起源を遡ったりするところだが、超絶リアルな今作は、そんな手間も知恵もジェイとその仲間には出せません。感電作戦も失敗。 ”新感覚ホラー”という使われすぎな言葉が、これにこそぴったりな低予算な意欲作。お時間があればぜひ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-20 18:21:47)《改行有》

824.  エネミー・ライン いかにもアメリカの得意そうなミリタリー娯楽作の典型のような映画ですねえ。空母をはじめとする戦闘機材は迫力あるしかっこ良いし、銃撃・爆発シーンは惜しみなく物量を投下し、期待して観に行く客のリクエストに見事に答える出来となっております。 なにしろ「米国兵よがんばれ勝つんだ」映画ですから、主人公が「毎日偵察ルーティンばかりで実戦が無い」のが不満で除隊を希望する大馬鹿野郎であることも、セルビア人が悪鬼のごとく酷い連中として描かれることも、まあ目くじらたてることでもないのだろう。 捕まりそうになっては逃げ延び、助けに手が届きそうで届かず。「手練れ」という感がぴったりの、客を飽きさせない映画大国らしい脚本でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-20 00:16:46)《改行有》

825.  カットバンク 《ネタバレ》 カットバンクとは街の名前なのですね。アメリカのとある田舎町。人口3000人、住民はほぼ顔見知り。若者は町から出て行きたがり、ミス・カットバンクなるミスコンに優勝すべく独学でレッスンに励む垢抜けない女の子たち、変わり者には冷たい閉鎖性、と田舎のアイコンをずらーっと網羅しているカットバンクである。田舎で起こることといえば猟奇殺人と相場が決まっている(?)。今作は観客が犯人を分かって観るパターン。主人公が拵えた偽装殺人計画と同時進行で本ボシの殺人が起きる、なかなか凝った脚本である。 変人の殺人犯、ダービー・ミルトンはけっこう人を殺してるけど殺し自体が趣味なのではなく、本来の目的を果たすため他者が巻き添えになって死ぬ。その目的が何なのか分かった場面は戦慄しました。哀しさ漂うというか。 不満なのはラスト。主人公の彼ですが、ものすごい御厚意を保安官からもビリー・ボブ父ちゃんからも受けてますけど、そんなに目をかけてもらえるほど好青年でしたっけ?そんな良い奴だったかなあ。 さらに細かいこと言うと、後から銃創こしらえても検死したらバレるんでないの?と基本的疑問がわく。まあそこはなんとかなるんだろう、田舎だから。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-16 23:57:47)《改行有》

826.  キャロル(2015) 《ネタバレ》 オスカー女優とカンヌ女優賞、二人の競演はとても見ごたえがありました。そしてなんと番狂わせなことに、ケイトを抑えてルーニー・マーラに軍配が上がりました、ワタシの中では。ケイトが押されている・・?とびっくりしました。 だって、テレーズはもう完全にキャロルに惚れている。彼女を追う時の目線の熱っぽさや、頬が自然と上がるときめき、恋する人間の発する独特の甘い空気。ルーニー・マーラすげえ。 一方、ケイトはルーニーよりハンデがありまして、なにしろ忙しいのです役が。我が子を思う母親であり、愛の冷えた夫とその家族に疲弊する妻でもあり、元カノに弱みをさらす一人の女性でもあって、ケイト・ブランシェットだからこそこんなに沢山のタスクをこなせたとも思うのですが、恋に身を焦がすほどの想いをばんばん放出してきたルーニーの方が印象強かったです、はい。[映画館(字幕)] 7点(2017-09-15 00:19:51)(良:1票) 《改行有》

827.  ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン 《ネタバレ》 お下劣、とひんしゅくを買ってる批評もありますが、私にはまあぎりぎり許容範囲内でした。人気のコメディエンヌをずらっと配してるだけあって、皆「自分のやるべきこと」を的確に把握してて期待通りのはっちゃけぶりです。 女子の友人関係あるあるを盛り込んだ脚本もなかなか。クリスティン・ウィグ演じるアニーには苦笑しつつも共感できる部分が多く、特にヘレン(このキャラ、もうキャスティングからして完璧。この人のおかげで話が締まる)が登場した際の、脳内にNGランプが点灯したアニーの引きつった表情はオスカーものですよ。わかるわかる。 ギャグは大げさだし、下ネタは要らないし、リリアンの心情をもっと掘り下げてほしいし(ヘレンに愛想を尽かす原因が資金面のことだけだなんてちょっとすっきりしないですよね)で、完全にノレたわけではないのだけど、画はきれいですし、アニーこれからどうすんの、と観客を最後まで引っ張る話力は高かった。観る人の立ち位置によるでしょうけど、アニー派なら楽しいですよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-13 23:38:00)《改行有》

828.  バウンド(1996) 全員知らない俳優ばかりだ。しかも視点を置くのがレズビアンかあ。と、「客の共感」を得るにはなかなかハンデを負った作品かと思うのに、これがすごく面白いんですね。手には汗、緊張で目は充血の108分。 開けるのか、やめるのか?のスーツケースネタで引っ張ること引っ張ること、こうも緊迫させるとは。けっこう映画観てるんですけど、きっちりハラハラさせられた。巧いですねえ、人間心理も読み込んだサスペンスのお手本ですね。 瑣末なことですが、レズの(たぶん男役の)人って男性用のブリーフを着用するの?あの場面、画的にどうだろう。それと90年代の作品なのに80年代ぽいのは何故かしら。誰かわかりませんか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-11 00:18:37)《改行有》

829.  ミケランジェロ・プロジェクト 《ネタバレ》 第二次大戦中の、ナチからの美術品奪還物語。こんなこともあったのですね。 戦時の物語ではあるけど、時期がほぼ戦局が見えてきた頃でもあり、どう見ても兵役の上限年齢を越えたオジサンたちが「新兵」として奮闘するくだりがコミカルだったりで、凄惨なシーンは無くおおむねのどかです。“モニュメントメン”の面々がそうそうたるベテラン揃いでコメディタッチな軽さは彼らのキャスティングによるところも大きいと感じます。 とはいえ、事実に基づき殉職する者も出てしまう。彼らへの敬意を込めて制作したのでしょう。大げさな演出を避けてはいるけど、記憶に長く留まるような描写でありました。 ナチスとついでにソ連を悪役に回して、実に志の高い誇り高きアメリカ人の皆さんである。今時ちょっと珍しいくらい、てらいなく「アメリカ万歳」を言っているかのようで、アメリカの人がこれを観て気分を良くするのは別に構わない。 でも占領していた日本から引き上げる際、占領軍の一部はわが町からも勝手に接収施設の調度品を持って行っちゃってるよな?返してくれ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-10 01:08:00)《改行有》

830.  オデッサ・ファイル 《ネタバレ》 なんとオーソドックスな「THEスパイ映画」であることか。もう少し娯楽に寄った派手な起伏があってもいいんじゃないかな。 キャスティングは良かったです。もっさり気味のJ・ヴォイトがプロのスパイではなくジャーナリストだというのはハマってましたし、元SS役のマクシミリアンが終盤ちょこっとだけの登場なれど堂々たる悪辣っぷりで見せます。もう詰んでる状態の元ナチ将校の張る弁舌たるやある意味圧倒するものがあり、J・ヴォイトまさかの押され気味で、こちらも焦ります。 あと、父親の敵討ちというネタばらしは悪くないとは思うけど、ドイツ人ジャーナリストとしての使命感でもって行動してきたとばかり思ってたわけでこちらは。なんだ私怨だったんかい、と拍子抜けしなくもなかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-30 00:26:18)《改行有》

831.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 ”映画観てる”勘の良い人たちなら早々と気付いちゃってるらしい、「ファイトクラブ」なジャンルものでした。私はそこらへん大層鈍いので思いがけなくて、けっこうびっくりしたのですけどね。だからこそ、二重底みたいな“もう一回”のアレは必要なかったと思いますね。 ネットの電脳社会を視覚化するのに、不特定多数が行き交う電車内での描写にしたのは上手いなあと思いました。電車っていうのがまたオタク感があるのですね。これがデパートではちょっと違うものね。 指一本でコード変更し、社会システムを混乱させ得るのがコンピュータ社会の危うさであり、こういうハッキングストーリーの肝なんだけど。だけどやってることはゴミの山を漁って手書きの物を探したり、警備員を騙して建物に潜入したりとけっこう生身の身体を張っててアナログ度も高いよね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-26 18:07:27)《改行有》

832.  チャーリング・クロス街84番地 《ネタバレ》 ああ、しみじみと人生というものが凝縮したような良い話でした。ついに彼女がロンドンを訪れた時は相手はもういないし、店も看板を下ろしている。人生ってこんなものだ。大切なことは必ずしもタイミングが合わないまま、いつのまにか手から零れ落ちる。でも確かに存在した、その意味の大きいこと。 「大切にする世界観が一緒」なので20年も続いたアメリカ女とイギリス男の交流。恋ではなく、友情ともちょっと違う。現実生活のほんの数パーセントを占める出来事だけど、心を完全に預けられる相手。互いがそう認識する関係はなかなか稀有だ。夫婦でもそうはいかない。 主張のはっきりした、いかにもウーマン・リブ創成期の女性像のアンと、物静かで見識の深いアンソニーは好対照な二人でした。 戦時の世相も織り込んだエピソードは興味深いし、書店員が脇でちょこちょこと現われてはいなくなったりして時の流れを感じさせる脚本も巧みです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-23 00:34:42)《改行有》

833.  ペット・セメタリー(1989) 《ネタバレ》 猫で失敗して、息子で失敗してるのに何故3度目の過ちを犯す?学習能力の無い父ちゃんだなあ。 あと、あんな小さい子に禍々しい芝居をさせるのはやめてください。[ビデオ(字幕)] 4点(2017-08-21 00:06:09)《改行有》

834.  長く熱い週末 《ネタバレ》 ギャング映画のカテゴリーにしてはちょっと地味ですが、切れ味はなかなかの一品です。自分の力を過信気味のボスはB・ホスキンス。小っちゃい身体でキレながらこまこまと動き回り、自ら真相を追う。やたらフットワークの良いボスではあるんだけどいかんせんワンマン。周りの意見にもっと耳を貸すことができたなら、非業のラストを迎えることにはならなかったのに。このラストシーン、とうとう詰んだホスキンスのアップを数秒間突きつけられる。ヤバさ極まれり。このラスト以外にも、じわーっと冷たい空気感を裂くように銃口が火を噴いたり、突如刃物が閃いたりと、全編緊張が途切れない演出の上手さも印象的。 あまり考えの深くない恫喝型ホスキンスが暴走気味になったとき、ビンタをかまして落ち着かせるヘレン・ミレンの姐御っぷりも見逃せない。こんなに若い時から目が据わっていたのね。 そしてIRA、この頃はテロリストの定番のようにいろんな映画に登場していたなあ。状況がもうだいぶ変わって映画の題材になることは無さそうですね。[DVD(字幕)] 7点(2017-08-19 00:28:03)《改行有》

835.  ホステル 間違えた。私はこの映画の客ではなかった。間違って入ってしまった出してくださいすいません。 ホラーやスプラッタを人が求めるのは分かるんだよ。暗い残酷性をそういった映画でわーっと昇華させたい、そういう需要は確かに存在するでしょう。 しかし何事もさじ加減が大切。見せすぎやり過ぎはよろしくない。かの名作「悪魔のいけにえ」だって戸がばたん、と閉まってそれっきり。恐怖である。 本作、なにしろ愛敬(?)が無さ過ぎる。日本人の女の子にわざわざ「痛いー」と言わせるいじめっ子な脚本な。やめろ。 気持ちを発散させたい時はスプラッタよりバッティングセンターに行こう。そうしませんか。[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-08-17 23:41:51)《改行有》

836.  ゲームの規則 《ネタバレ》 正直、「傑作中の傑作」と言われてもあまりピンと来ないのですが、製作年を見てちょっと驚いた。だって全く古臭さを感じなかったのですよ。軽妙な皮肉のセンスとか、遠景まで捉えて説明を済ますカメラワークとか、大変観やすい。狩猟の場面は不必要なほどに衝撃的ですし。いかに後世の作品が参考にしてきたのか、伺えます。 お話は不倫ばっか。貴族から使用人に至るまで、恋愛感覚の柔軟すぎること。ラストで恋愛沙汰で人が死んでも「不幸な事故」であったと客全員が了解してしまう、このブラックさ。開戦間近だというのにこんなことやってる場合か、と突っ込みのひとつも入れたくなりますが、もちろんそれは監督の狙い通りなんだろうな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-16 00:42:32)《改行有》

837.  レフト・ビハインド 《ネタバレ》 これはイカン。久々の大迷走映画を観た。 大体、人が突如文字通り「消えて無くなる」なんて、あまりの大風呂敷っぷり、収めようが無い。普通のやり方では。 だから、まあ百歩譲って、「神の行い」であるとの設定も呑むとしよう。では、その後神様に「置いてけぼりにされた」人たちがどう生きるのか、また何らかの形で消えた者たちが復活するのか、観客の視点はそういうことに移ると思うんだ。少なくとも私は。 ところがところが、映画は登場人物らの観念など一ミリも描かず、ひたすらパニック映画の様相になってゆく。飛行機の燃料はたりないわ、着陸場所はないわ。しかし、機長とその娘(大学生)の機転により、飛行機は見事建設中の道路に着地するのだった。おお、と思わず拍手・・するはずもなく、もうどこに気持ちを置いてこの話を観りゃいいのか、画面の前の異教徒のワタシも若干パニックだ。 で、こんな映画に出るのかN・ケイジは。もういいかげんパニックものにはニコラスを使えのパターンやめてくんないかな。 あいかわらず上手いんだが、その器用さがこんなのに使われると悲しくなる。[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-08-15 00:36:31)(良:2票) 《改行有》

838.  黄色いロールスロイス 《ネタバレ》 一台の麗しいロールスロイスがめぐる3パターンのお話。こんな珍しい構成、初めて観ました。 一話目は凡庸な不倫話で、貴族階級の夫婦のごたごたなど興味もわかない。ジャンヌ・モローが若くてびっくりする。やっぱり口の端が下がっている。 二話目はシャーリー・マクレーン(彼女も若い!)が魅力的。どんどん可愛らしく見えてくるのは、ありゃなんのマジックだろうか。軽いチャラ男のアラン・ドロンもハマリ役。軽いけど濃い、日本人にはできない芸当だ。 三話目はきりりと美しいI・バーグマンの独擅場。「サボテンの花」でも披露してますが、彼女はわりとコメディセンスがある女優さんです。強引にまとわり付いてくる活動家のO・シャリフをうるさそーにあしらったり、爆撃ふりそそぐ中、不機嫌に一人夕食を続けたりと、そこはかとなくおかしみを醸しております。若い頃のメロドラマよりこういう作品の方が好きです。 1:2で楽しめる割合の方が多かったので、まあ損はしませんでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-13 00:02:46)《改行有》

839.  ライト/オフ 《ネタバレ》 元ネタの2分ちょいの動画の方が怖いですよね。2分を80分に伸ばさなきゃならん、というわけでどうしてもいろんなことを付け足さなきゃならないんだけど、その付け足しが物語をつまんなくしてしまいました。 オバケの正体はノイローゼの母親が作り出した幻影というのもちょっと突拍子も無い印象だけど、幻というにはコイツ物理的に強すぎませんか。家以外にもほいほい出現するし、人一人持ち上げて落とすとか、格闘技かいな。ホラーとしてははなはだ興をそぐ演出でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-12 00:36:31)《改行有》

840.  ドラフト・デイ 絶頂期にはもう見飽きるほど、当たり作続きだったケビン・コスナー。水映画でコケてから、長い低迷期に入るとは人生分からないものだなあと思っていた。今作、「どれどれ」の気分でナメてかかって観ましたら、おやこれがなかなか”見せる”ドラフトドラマなのでした。コスナー復活の狼煙となるか。 プロスポーツの経営ドラマといえば、ブラピの「マネーボール」が記憶に新しいし、評価も高い。二番煎じというハードルもなかなか高いぞ、と思ったのですがこちらはアメフトのドラフトの一日に絞ったのが功を奏しました。 ライバルチームの腹の探りあいや、旧知の選手とのわだかまり、オーナーやファンからの圧力といったマネージメント業のストレス要素をみごとドラマに変換し、さらに一人の目玉選手について「マイナス点の有無」を観る者にも投げかける引っ張り方も巧い。 コスナー個人の恋愛ネタがちょっとうるさかったですが。ここ職場だよ。 苦悩しつつ、毅然と考えを貫くGMにコスナーが久々にかっこよくハマりました。長らく御無沙汰でもスクリーン映えするその姿。きちんと容姿をキープしているプロ根性に、ケビン・コスナーやるなあとちょっと感動しました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-09 00:45:26)(良:1票) 《改行有》

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