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861.  ゲームの規則 ゲームの規則とはそういう事なのか?不倫もゲームであるが但し、きちんした規則の元にしないと、とんでもない結末になる。ジャン・ルノワール監督の人間観察の凄さ、上流社会の人間だろうが、そうでない人間だろうが、規則を守らないと人間として失格であるというような皮肉が沢山、込められているようだ。相変わらず何を撮っても標準レベル以上の完成度の高い映画しか作らないこの監督の凄さ、ただ、やはりこの映画に出てくる登場人物の人間関係が一度でははっきりしないのと、登場人物が多くて理解しずらいのが難点であるのと、やはり私は群集劇というものがあまり好みでないようだ。それでもつまらなくは感じないし、見応えのある作品に仕上げてしまうところは流石、ジャン・ルノワール監督だと言いたい。部屋の中を登場人物がこっちと向こう側とで動きながら単なるドタバタ喜劇には収まらないドラマを生み出す空間、喜劇でもありながら悲劇的でもあり、人生は両方あるから面白いんだよとでも言っているようにも思えるそんな映画です。色んなものがこの映画の中にはぎっしりと詰まっていてそういう意味でも凄い映画であることは見つめつつ、ジャン・ルノワール監督の最高傑作がこれかと問われると私はNOとしか答えようがない。取りあえず今は7点だけど、もう一度、見れば8点になるかもしれない作品て気もするし、迷いつつ7点てことでこの映画の感想を終わりにしたい。[DVD(字幕)] 7点(2009-11-11 20:41:15)

862.  夫婦善哉 原作を読んだことのない私としては、とても面白く観ることが出来た。森繁久彌に淡島千景、そして、大阪とくりゃあ、つまらないはずがない。二人の会話、間の撮り方、そして、何よりも演技の素晴らしさがあればこそ成り立つ作品です。話としては湿っぽいものの、二人の演技の上手さのおかげで見応えたっぷり!森繁久彌の駄目さ加減が絶妙な上に引き立つ淡島千景のはかなさ、哀しさみたいな部分、どう考えたってあんな男とはとっとと別れてしまった方が良いに決まってる。それでも離れられない女のどこか哀れな気持ち、それを淡島千景が身をもって尽くす姿はとても魅力的です。これ、川島雄三監督の作品にも似たようなのがあるけど、あちらに比べると最後までしんみりしたまんまな所は大きな違いを感じるものの、ラストの余韻の残し方も上手い。それにしても森繁久彌、やはり上手い俳優だ!森繁久彌を観ずして、日本映画は語れない。 <追記>2009年11月10日:本日森繁久彌さんの死という悲しいニュースを聞いて本当に寂しい。悲しいです。そんな森繁久彌が単なる喜劇役者でない上手さ、喜劇だけでなくこういうドラマでも素晴らしい演技をやれることを証明して見せた作品である。ここに名優、森繁久彌さんのご冥福をお祈りしつつ、もう一度、この映画をはじめとする森繁久彌主演映画を全て見直したい。そして、一人でも多くの方に、今まで日本映画なんてと日本映画を馬鹿にしてきた人達にも日本にはこんなにも凄い俳優がいたんだということを知って欲しいと思います。[DVD(邦画)] 8点(2009-11-10 22:43:02)(良:1票)

863.  ラ・ファミリア 《ネタバレ》 年老いた老人の回想形式による物語!最初と最後が同じという見せ方は他の映画にもあるとは思うし、イタリアの家族の物語としての重み、イタリアの歴史に対する重さ、そういうものを描いたドラマとしては見応えがある。しかし、如何せん、登場人物が多すぎて誰が誰で、誰と誰がどのような関係にあるのか?ということについて解りにくいのが難点であり、マイナスです。そんな中、ワンシーン、ワンカットが一切部屋の外に出ないというカメラ、どことなく小津監督の映画を思わせる映像には吸い込まれるものがある。小津映画のようなユーモアが無いのも難点と言えば難点であり、それでも映像的には観るべきものがある作品![ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-10 22:11:33)

864.  艦隊を追って 《ネタバレ》 フレッド・アステアのあの変な帽子の被り方といい、毎度ながら見事としか言いようのない華麗なるダンスシーン満載でストーリーなんてまあ、いつものアステア主演映画と同じく惚れた女、相手のジンジャー・ロジャースと喧嘩して、最後は目出度くハッピーエンドと新鮮味は全然ない話だけど、そんなことはどうでもよく思えてしまう。他の作品じゃあまり見かけないシーンが用意されていて、何とピアノを弾いている。それも口に煙草を咥えたまま弾いている。しかも、艦隊らしく帽子はしたままでいる。ジンジャー・ロジャースに邪魔されて吹っ飛ばされるフレッド・アステアが何とも可笑しくて良い。ジンジャー・ロジャースの何とも悩ましい胸元についつい眼が行ってしまいそうになる衣装のセクシーさも見所の一つです。そんなジンジャー・ロジャースのソロといい、一人だけでのタップといい、そういうシーンが見られるというだけでも話なんて特別面白い話じゃないのに、見て良かったと思えてくるぐらいこの作品でのフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの名コンビがやはり良いのだ![ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-09 21:32:25)

865.  ポリス・ストーリー/香港国際警察 これ、確かジャッキーファンの友達と学生時代に観に行った記憶がある。ジャッキー映画はそれほど多くは見てないけど、今まで見たジャッキー・チェンの映画の中では「プロジェクトA」の最初のが最高だけど、これはその次に面白かったし好きです。[映画館(字幕)] 7点(2009-11-08 22:55:48)

866.  あなただけ今晩は 改めて書き直す。ビリー・ワイルダー監督とジャック・レモンにシャーリー・マクレーンといった「アパートの鍵貸します」のコンビによるドタバタコメディ!やや強引すぎる展開といくらなんでも、それゃあ、バレるやろ!と突っ込みの一つも入れたくなるような展開なのだが、面白い上に個人的には「アパートの鍵貸します」より好きかもしれない。いや、初めて見た時も面白かったけど、二度目、三度目と見ているうちにどんどん好きになっていく。この映画のジャック・レモンの変そうぶりがとにかく面白い。笑えて笑えて、とにかく好きです。私にとってはジャック・レモンの面白さもこっちの作品の方が同じシャーリー・マクレーンとのコンビでも「アパートの鍵貸します」よりも笑えるし、そういう意味でも私にとっての傑作である。[DVD(字幕)] 9点(2009-11-08 22:49:49)

867.  パリの恋人 オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアの共演という何とも夢のような贅沢さ、ただ映画そのものはそんなにも面白味のある話でもなければ、一番の欠点はオードリー・ヘプバーンがミュージカルには不向きな点、この一点に尽きる。本来ならば5点が精一杯だが、オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアの共演というおまけを持ってこの点数![ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-08 22:15:20)

868.  麗しのサブリナ 作品の雰囲気、そして、内容もこの後の同じビリー・ワイルダー監督の「昼下がりの情事」と何となく似てる気がするし、好みというならば「昼下がりの情事」の方が好きだし、二番煎じと言われればそうかもしれないけど、オードリー・ヘプバーンにはやはりこういうラブコメ的な作品こそよく似合う。「ローマの休日」が彼女の最高の映画とすれば、その次にくるのは「昼下がりの情事」か「シャレード」でその次がこの作品です。彼女の見せる美しさと可愛さ、品の良さ、女優という枠を超えた親しみやすさこそ最大の魅力であるオードリーが十分に見られる映画として外せない映画です。この作品もそうだけどオードリー・ヘプバーンが何故、今もこうして多くの映画ファンに愛され続けているのか?老若男女問わず愛されるのか?見れば誰もが納得いくと思うぐらい輝きを放っている。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-11-08 22:03:14)(良:1票)

869.  東京の女 小津監督によるサイレントムービー!まだこの作品を観る限りでは後の小津監督のスタイルというものが確立されてない気がする。そんな中、岡田嘉子と田中絹代の二人がそれぞれ見せる女の変化ぶりの凄さの前にはこの戦前の日本映画の女優は今の女優とは明らかに違うものを持っている。上手く言えないんだけど、出てくるだけで感じられるオーラのようなものがこの短い話の中でも十分すぎるほど見られる。それにしても何だか勿体無い感じの出来なのはやはりカットされてる部分がどうにも気になったのと、気になったと言えば田中絹代が友達と見ていた映画が何の映画なのか?それがどうにも気になって仕方ない。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-11-08 21:10:56)

870.  3時10分、決断のとき どうも最近は日本もアメリカもリメイクものが流行りのようである。個人的にはリメイクものはあまり好きじゃない。オリジナルと同じ監督がリメイクする場合とそうでない場合とでその映画に対する思い、愛というものの伝わり方が違って見えるのがリメイク作品である。で、この作品だけど、ここでの皆さんの平均点の高さ通りのよく出来た作品になっていて正直、驚いた。いかにも西部劇というべき風景の美しさ、壮大なる景色と力強い音楽に西部劇に付き物の馬車、牛、羊といったものも沢山、出てきて西部劇ファンとしてはそれだけでも嬉しいし、男臭さ漂う顔ぶれの凄みと迫力、繰り広げられるアクションシーンの凄さ、銃撃戦のパワーに加え、緊張感漂う場面が幾つも用意されていてこれは他のよく作られるリメイクものとは一味も二味も違う出来栄えになっているし、そういう意味でも映画館の大きなスクリーンで観るに相応しい作品にもなっているし、何よりも監督の西部劇が好きなんだという熱意、オリジナルも相当見てる気がするというものもひしひしと伝わってくる。本来ならば8点にしたい所だが、最後が私には納得いかない。引っ掛ってしまう。それは元のオリジナルが大好きな私としてはやはりオリジナルの方のラストの方が断然、好きです。それと、オリジナルよりもアクションとしての迫力は上ではあるが、観終わった後の余韻という点においても物足りなさが残る。ただそれでも西部劇という今はもうあまり作られなくなったジャンルに敢えて挑戦して見せた心意気は大いに評価したい。そして、この作品を観ることで元のオリジナルも観たい。更に他の西部劇も観たいと思う人が一人でも増えてくれたら嬉しいと思う。[映画館(字幕)] 7点(2009-11-08 15:06:12)

871.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 この世に産まれてきた以上、自分を思ってくれる人がいる。大切だと思ってくれる人がいて、そういう人の為にどんなことがあっても生きよう!人生は辛いことも多いけど、楽しいことも多いと思わせてくれる力がこの映画にはある。信じる者は絶対に救われるんだ!天使の存在なんて信じるか信じないかは人それぞれだが、私は信じたい。そして、この映画を観て一人でも多くの世の人が自殺することを考え直して止めることを祈りたい。そういう願いをこの映画を撮ったフランク・キャプラ監督は全人類に映画という大きな武器を持って訴えようとしたに違いない。正しく人生の素晴らしさ、タイトル通りの「素晴らしき哉、人生!」そんなヒューマニズム溢れる名作中の名作!文句なしの満点です。[DVD(字幕)] 10点(2009-11-07 22:54:12)(良:3票)

872.  次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊 《ネタバレ》 シリーズ最初から一気にここまで見てきて、感じたことはこのシリーズの一番の活躍、私なりに考えるとMVPは石ではないかと思うわけで、そんな石のことを思って、マキノ監督が石を主役に石のために描いたのがこの作品です。石こと石松演じる森繁久彌の素晴らしい演技、眼の演技、身体全体から伝わってくる熱いもの、シリーズの中で第六作目と並ぶある種、特別な意味合いを持つべき作品だと観ていて感じたこの作品、私はこれがシリーズ最高傑作だと言われる意味が何となく解った気がします。夕顔という名の美しき女性に誘惑されて、おどおどしている石を見ているだけでもなんて楽しいことか!そして、最後のシーンでの決闘シーンで見せる石の全てがここにあり!といった終わり方、「おらあ、死ねねえんだよ~」と叫ぶあの石の表情、マキノ監督が石という人間が最も好きなんだろうなあ!(私も石が一番好きです。男達の中では)ということが解った。[CS・衛星(邦画)] 9点(2009-11-07 22:44:12)(良:1票)

873.  ウォーターボーイズ 男のシンクロ?最初は正直言って、駄目だと思ったけど、観て良かった。アホな奴等がアホはアホなりに頑張る。このアホさがこの映画の良いところである。まあ、このノリに付いて行けるか行けないかで評価が分かれる作品であることは間違いなく、私にはこのノリが何故だか微笑ましく感じられた。[DVD(字幕)] 8点(2009-11-07 22:24:04)

874.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 スウィングするぞ!この作品はそれだけです。つまり面白い、つまらないと意見が分かれるのは観ていてこのノリに付いていけるか?それとも合わないか?の二つだけだと思います。このノリに付いていけた私はこの映画の彼女達のように観ていてウキウキ、心踊り、そして、音楽にリズムに乗って楽しく観ることが出来た。全くジャズなんて興味もなく、知らなかった彼女達がジャズに目覚めると共に音楽の楽しさ、学ぶことの楽しさを知り、最後は皆で力いっぱいの気持ちを込めてコンクールに出る。人生はやっぱり楽しく生きたい。楽しくなくては人生つまらない。この映画は人生の楽しさをジャズという音楽によって体験することの喜び、素晴らしさを描いた映画として、私は大いに評価したい。正しく「いぐねえ」「いぐねえ」とそんな気持ちになることが出来た。[映画館(邦画)] 9点(2009-11-07 22:12:54)

875.  緋牡丹博徒 お竜参上 おや?珍しいなあ!なんでこれだけ誰もコメントがないのだろう?そんじゃ一番先に書かせてもらいますよ。加藤泰監督によるこのシリーズは今回で観たのは二本目となるわけですが(他では山下耕作監督と鈴木則文監督による二つも観てはいるが)本当は順番通りに観た方が良いのかもしれない?けど、なんて言うのかなあ?加藤泰監督のこれぞ加藤泰演出の美学のようなものがこの作品の中で色んな場面で観られるわけでして、解り易く言うなら「静と動」!例えば緋牡丹のお竜こと、矢野竜子(藤純子)の艶やかさ、更には矢野竜子の見方となる菅原文太の青山の描き方、この二人の並び経つシーンでの美しさ、正に「静と動」とが上手い具合に描かれていて、その辺りが単なる任侠映画、今時の極道ものとは明らかに違うわけで、雪の降る中、お互い見つめあうシーンでの表情の美しさ、今戸橋の場面なんて、絵に書いたような感じです。まあ、色々なんだかんだと言ってみたものの、とにかく美しい上にこの作品はシリーズ全部の中でも美しさという点では際立って美しい傑作と思えるぐらいの完成度の高さです。[DVD(邦画)] 9点(2009-11-06 21:15:26)

876.  生きるべきか死ぬべきか お見事!ルビッチの見事なまでの風刺、ドイツナチス軍に対する強烈なまでの批判を笑いで包んで見せる上手さ、作品全体に漂うまるで文芸作品的な香り、品の良さ、それでいて、全くもって飽きさせない脚本の上手さの前にはただただ脱帽としか良いようがない。ルビッチ観ずして喜劇を語るなんてことは私には出来ない。物語の運び方、粋な会話による全てが完璧な大傑作!とにかく面白い。いやいや、面白いなんてもんじゃない。面白すぎる。これを見ないで一生過ごすなんて私には出来ない。[DVD(字幕)] 10点(2009-11-05 22:44:50)(良:2票)

877.  学校Ⅲ 《ネタバレ》 山田洋次監督による「学校」シリーズの3作目!始まって間もなくこれが現実の世界であるとばかりの厳しさを見せ付けられる。リストラされる側の実情をこれでもかと言わんばかり見せ付けられて、バブル時代とバブルがはじけてからの時代の差というものを見せられる。従業員に対し、解雇宣告するのを仕事として代わりに受けて、伝えるそんな仕事があるということをこの映画を観て初めて知りました。五十歳を過ぎた者は皆、解雇であるという厳しさ、まるで社会に対する風当たり、人を人とも思わず、自分さえ良ければ他の人はどうなっても構わないのか?という怒り、この映画はそういうものがしっかりと描かれているからこそ現実は甘くない。物凄いリアリティを感じます。職を失った人達の集まりによる集団行動、例えば皆が初めて顔を合わせる日に一人だけ作業服を着ないでスーツ姿で訪れる小林稔侍の俺は皆とは違う。これでもクビになる前は部下を自分の思うがままに使っていた男であるというプライドの高さ、そんな男が大竹しのぶの一人だけの女性との出会いから次第に仲間に入っていこうとする。学校こそが集団である事を考えさせられる映画であると共に母親の子供への愛、自閉症の息子を抱えながらも生きる為に頑張る母親、大竹しのぶと自閉症の息子を演じている黒田勇樹がとにかく素晴らしい。この親子の周りの人達の温かさ、こういう温かさに満ちた作品を描く事が出来るからこそ私は山田洋次監督が好きであるし、それはあのラストにも現れている。大竹しのぶの小林稔侍への奥さんに対する優しさまでもがあの台詞にまで込められていて人を思いやるということの大切さ、そういうものを忘れてはならないという監督からのメッセージと言える終わり方も良い。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-11-04 23:30:29)

878.  銀嶺の果て 《ネタバレ》 これは黒澤映画=黒澤映画と言えば昔の日本映画ファンにとっては明で決まりである。の特徴である男と男のドラマであり、役者の魅力に尽きる映画と言っても良いぐらい三船敏郎のギラギラした悪人ぶりとそれとは対照的に心優しき悪人でありながらも一人の可愛い女の子の前に人間的な心を開く男を演じている志村喬の二人がとにかく素晴らしい。そして、もう一人の共犯者を演じている小杉義男を観ると私はマキノ雅弘監督が撮った「次郎長三国志」シリーズを思わずにはいられなくなるのである。それはスキー小屋の娘、若山セツ子も同じである。それとこの映画の助監督に本名岡本喜八郎(岡本喜八監督)の名前があるが、これもまた「次郎長三国志」シリーズの助監督としても有名であるので、そういう意味でも何とも興味深く楽しむことが出来た。三船敏郎をはじめとする三人の悪人がスキー場で出会う一人の少女、若山セツ子の初々しさの前に次第に人間らしい何かを掴んでいく。三人が犯罪者であるなんて全く知らずに無邪気に「ヤッホー!」「ヤッホー!」と連呼する若山セツ子の何と言う初々しさ、健気さ、若山セツ子という女優の持っている初々しさが私はとにかく好きでたまらない。ラストの志村喬とのやりとり、蜂蜜をもらって見せる志村喬の笑顔の素晴らしさ、あの音楽がこれまた切なくて、まるで志村喬と若山セツ子の二人の別れ、雪の降る中での若山セツ子の見送る姿と見送られて去っていく時の志村喬の背中からは物凄いオーラ、男の哀愁が漂い、背中で演技の出来る数少ない俳優の一人である志村喬という俳優の凄さは「無法松の一生」の阪東妻三郎演じる富島松五郎や「男はつらいよ」シリーズの渥美清に匹敵するぐらいのものを感じます。アクションもの、サスペンスとして見てしまうと少々物足りないものの、人間ドラマとしての見応えは十分で、これは完全に黒澤明監督脚本の勝利と言っても良いぐらい(勿論、谷口千吉監督のダイナミックな演出も忘れてはならない)が、黒澤映画が本当に良かったと思える頃(三船敏郎、志村喬の二人のいる黒沢映画はどれもが本当に面白かった。素晴らしかった)のギラギラした感じが観られる映画になっている。そして、最後まで私には若山セツ子の「ヤッホー!」と笑顔に蜂蜜を美味しそうに飲む姿が忘れられない。忘れられないと言えば高堂国典の親父も忘れられないぐらいの凄い印象を残します。[DVD(邦画)] 8点(2009-11-04 22:25:35)(良:1票)

879.  フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 《ネタバレ》 困ったぞ!さっきお隣さんから頂いたタコ料理を今夜のおかずにと思ってたのだが、冒頭の船のシーンのあのタコの足に食いつかれるようにして男が襲われるシーンを観てしまったものだからタコを食べることが出来ないでいる。しばらくはタコなど食べれそうにない。それはさておき、怖い。とにかく怖い。海から出てくるガイラが羽田空港で逃げ惑う人々の前に姿を表すところからして怖いのに、暴れだして人を食う。凄い。怖い。顔付きも物凄く不気味、そして、もう一つの怪獣、サンダもサンダで怖い。そんなサンダが女を自分の手のひらに乗せるのを見て、何だか「キングコング」を思わせる。もしかして?この映画は「キングコング」を参考にして作られたのか?特撮シーンの凄い迫力、昨今の映画のように物凄いCGなんてなくても伝わるリアルさとテンポに映像の持つ力によって見せる。これが映画の力だと言わんばかりの凄い迫力で迫ってくる。ただ話としての面白さやサンダとガイラの兄弟対決的な要素に関してと水野久美のアケミとスチュワート博士とのやりとりがそれまでの緊張感ある中でやや弱いのが気にもなる。そういう欠点も多くはないが、怪獣映画として観れば少なくとも平成に入ってからの「ゴジラ」シリーズよりは全ての面でよく出来てはいるし、面白いことだけは間違いない。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-04 20:26:57)

880.  けんかえれじい 喧嘩にあけくれ、好きな女が出来てもそれを上手く伝えられない男の悲しさ、空しさを何かで発奮するしかないのが男であるというようなそんな感じの作品です。作品のテンポも良い。下ネタもけして下品にはならないで楽しませる工夫がされていて、見ていて不愉快な気持ちには全くならない。喧嘩のシーンの漲るパワー、躍動感など感じられるし、それでも物足りないのは何故か?ラストもえっ?て感じの中途半端な気がして物足りない。[DVD(邦画)] 6点(2009-11-01 14:09:49)

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