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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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921.  バンド・ワゴン(1953) ミュージカルとしては、まあ普通ですか? 公園でのダンスはすばらしいし、三つ子の歌はおかしいし、大熱演のジャック・ブキャナンも楽しいけど、「これ」っていう決め手に欠ける。「ザッツ・エンタテインメント」が聞けてよかったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-01 19:30:27)

922.  麦秋(1951) 諸行無常。何ごとも同じところにとどまってはいられない。家族もいつかはそれぞれ離れるもの。その時々の嬉しかったり淋しかったりする心情が、美しく静かに描かれています。絶品のショットばかりで、見どころ満載。杉村春子はあいかわらず面白いし、高堂国典のおじいちゃんもいい味を出しています。個人的には『晩春』の方が好みですが。あと、子供が一度も「ありがとう」と言わないことが気になったりします。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-31 11:59:49)

923.  恐怖の岬 《ネタバレ》 おお、恐ろしい! こういう、リアリティのありすぎる恐怖映画は、正直苦手です。ロバート・ミッチャムのキャディも怖いのですが、それに対するボーデン弁護士。最初は法の範囲内で対処してるのですが、効果がないと見ると無法者を雇い、ついには相手を合法的に殺害するためにワナを仕掛ける。そうやって、やることが徐々に相手と同レベルになって行くのが恐ろしいです。挙げ句の果ては、「お前が言っていたように、殺さず刑務所で生かして苦しめてやる」ですからね。それにしても、あのにらみ合いのあとどうなったのか気になります。キャディは命が惜しくないと言っていましたから、逃げるなり飛びかかるなりしてわざと撃たれる手もありますが、この男なら裁判まで持ち込んでから、刑務所からの脱獄を図りそうです。とてもめでたしめでたしとは行きません。きっと原作(ジョン・D・マクドナルド)がしっかりしているのでしょう。最後にボートに乗っていた一家の表情も、心なしか複雑なような……。苦手なタイプの映画ですが、中身が深いのとバーナード・ハーマンの音楽が素晴らしいので、+1点。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-30 18:50:37)

924.  キー・ラーゴ けっこう重いテーマを扱っているようですが、それを説教臭くなく自然に描いているところに好感が持てます。テンポはあまりよくないけれど、退屈だったり飽きたりすることはありませんでした。それとやっぱり、エドワード・G・ロビンソンがはまりすぎ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-29 11:00:16)

925.  アバター(2009) 《ネタバレ》 劇場に出かけるのが遅めだったので、席は最前列。メガネをかけていますが、3D用メガネにはそれほど違和感を感じませんでした。 映像的にはたいへん美しかったですが、スクリーンをモロに見上げていたためか、パンドラにいる気分にはなれませんでした。パンドラは重力が弱いという設定からか生物が巨大で動きも素速く、その速さは出ていました。ただ逆に、重量感というか、質量がある感じはしません。ひとことで言うと、「やっぱCGだね~」ってところでしょうか。パンドラの生物はそれほど奇想天外なデザインではありませんが、人間型の生物が闊歩するのなら、それでも問題はないでしょう。 物語は特にのめり込めるものではなく、面白味もあまり感じません。致命的なのは、あのレアメタルがどれほどの価値があるのか、さっぱりわからないということ。地球からパンドラへ行くだけでも大変だろうに、あれだけの施設を作って軍隊まで送り込むとなると、莫大な費用がかかるはず。はたしてそれに見合うだけの開発なのかどうか。この映画的には「どうでもいい点」なのでしょうが、気になったものは仕方がない。この疑問を吹き飛ばすだけのものがなかったということです。最後の「領域を侵された自然の逆襲」というのはいいと思いますが、それをCGの3D映画という、不自然きわまりないメディアで描くというのは、いかがなものかと思います。キャストではマイルズ大佐に人気が集まりそうですが、シガニー・ウィーバーがベストでした。 一番困ったのは、見ていて気分が悪くなってきたこと。二度ほど専用メガネを外して、二重の映像を見ていました。また、見終わってからも頭がクラクラしてしまい、しばらく劇場の椅子で休んでいました。どうも3D映画は生理的に合わないようなので、今後は遠慮させてもらいます。3D映画が量産されるようになったとしても、私の映画ライフは特に明るくならないでしょう。[3D(吹替)] 6点(2010-01-28 14:05:23)《改行有》

926.  ダイヤルMを廻せ! 実は、録画してから見るまで一年以上経ってしまいました。だって、これまで何度も見ていますから。内容はほとんど頭に入っている。けれど抜群に面白い。ものすごく引き込まれる。最高![CS・衛星(字幕)] 10点(2010-01-26 19:41:37)

927.  七年目の浮気 経験則から言うと、舞台劇を映画化したものは外れが少ないようです。劇として評判をとったものだから、当然といえば当然でしょうか。が、これはど真ん中ストレートの大ハズレ。ここまで外せば、ある意味おみごと。コメディを狙っているようですがまったくおかしくないし、埒もない会話が延々と続くのみ。一応主題らしきものはわかりますし、50年前ならこれで受けたのでしょうが、時代は変わりますしね。わざわざ映画を作る必要があったのか疑問に思えるので、4点献上。 それはともかく、『大アマゾンの半漁人』を見てみたい。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-01-22 20:18:45)《改行有》

928.  殺しのリハーサル<TVM> 『刑事コロンボ』の生みの親として有名な、リンク&レヴィンソンによる最高傑作との声もあるテレビドラマ。実はNHKでの日本初放送と民放で見ていて、今回が3度目の鑑賞。こうなると、すでに犯人は覚えているので、公正な意味でのレビューはちょっと難しいです。もはやサスペンスを感じないんですね。また、最初に見たときは意外性のある結末だと思いましたが、冷静に見てみると、犯人は特定しやすいかも。いややはり、あらかじめ知っているからそう思うのか、どうなんでしょう……。ただ、その結末に持っていくまでの用意周到ぶり、伏線の張り方はさすがにおみごとです。第一級のミステリー・ドラマと申し上げてよいでしょう。ミステリ好きは要チェックでしょうね。点数は、初見時の驚きも込めて高めにしておきます。[DVD(字幕)] 9点(2010-01-20 20:43:29)

929.  大帝国行進曲 《ネタバレ》 英国の名家マリヨット家を中心に話が進みますが、敢えて言うなら主人公は時代の変化そのもの。マリヨット家はその中の一例にすぎず、さまざまな階級の家庭にそれぞれのドラマがある……というところでしょうか。ストーリーの進行は時代に沿ったエピソードの羅列であり、全体として統一された物語はありません。が、時を経るにつれ一家も山あり谷あり。その道のりをたどるだけでも面白味があります。 映画全体を貫くものとしては、戦争の存在があります。序盤はボーア戦争で、一家の主も召使いも、アフリカに送られます。男の子は単純に戦争を楽しんでいますが、残された妻たちは悲しみにくれる。ここは、階級は違っても同じような光景が展開するところがミソでしょうか。 その後時代が進むと、第一次世界大戦がはじまります。もともと舞台劇なのでここはどう処理するのかと思ったら、いかにも元が舞台劇らしい扱いでした。しかし、これはこれでありでしょう。ここでも、「残された妻の悲嘆」が繰り返されます。しかも、今度は子供まで戦争に行ってしまうことで、嘆きがより強調されています。その後戦争が終わって「現代」、つまり1933年の正月を迎えて映画は終わるのですが、終盤は当時の情勢不安を反映してか平和への祈りを強く感じさせます。このため見終わると反戦映画という印象が強く残ります。が、そうしたメッセージがなくとも、マリヨット夫妻が歩んだ道のりを堪能させてもらって、かなり楽しみました。満足です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-18 20:22:18)《改行有》

930.  ピクニック(1955) 《ネタバレ》 ここで描かれているのは、大半の日本人が「ピクニック」と聞いてイメージするであろうものとは、ちょっと違いますね。町をあげての一大イベントで、日本でいえば地蔵盆を大がかりにしたようなものでしょうか。 それはともかく、このピクニックのシーンが実に楽しい。これはシーンの切りかえ、編集の妙が生きています。前半までは、のんびりムードで普通のラブコメかと思われますが、途中で思わぬところから暗雲が立ちこめ、一挙にシリアスなムードに。が、主人公が迷走し始めて、映画の展開自体がおかしなことになってしまったようです。ここは大いにマイナス。ただ最後は、なんとか無難にまとめたようです。通常のラブストーリー以外に、親と子の関係や姉妹の相克などを取り上げ、それぞれひととおり描いてみせていたのはおみごと。ちょっと欲張りすぎという気もしますが。あと、マッジやハワードが申し出を受けながらなかなか決められないのは、人生の一大事だから至極もっとも。こんなところにリアリティを感じます。 キャストはみんなはまり役で好演。ローズマリー先生が人気を呼びそうですが、個人的にはけっこう可愛いスーザン・ストラスバーグが印象的でした。劇中“不美人”と言われていましたが、キム・ノヴァクと比べられちゃあねぇ……。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-17 16:49:10)《改行有》

931.  東海道四谷怪談 《ネタバレ》 うん、これはいいですよ。四谷怪談の詳しいストーリーは知らないのですが、この映画ではけっこう端折っているようですね。それでちょっとわかりづらい部分もありましたが、あまり大きな傷ではありません。冒頭のクレジットが劇場を使っているように、映画というより歌舞伎の舞台の再現を狙っているところがあるようで、所作や台詞回しなどにもそういうことを感じました。天知茂が時々見得を切るところは格好いいです。色の使い方も濃くてあくどい印象を受けますが、これも舞台を意識してのことでしょうか。ともかく効果を上げています。花火の使い方とか巧いです。 しかしなんといっても圧巻は、最後のシーン! 子供を抱いて昇天するお岩さんは、鬼子母神を意識したのか、はたまたイエスをかき抱くマリアがイメージにあったのか? いずれにせよ、それまでの暗くおどろおどろしい調子を一変させる、実に澄んだ美しい場面でした。これだけでも見た甲斐があったというものです。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-16 17:59:13)《改行有》

932.  私は殺される(1948) 《ネタバレ》 いわゆる「巻き込まれ型サスペンス」ですが、ちょっと予想とは違った話の展開をしました。主人公の女性は、心臓が悪くてほとんど寝たきり。電話が外界とつながるほとんど唯一の手段です。で、電話が混線して今夜殺人が行われるという話を聞いてしまい、さあたいへんと騒ぎ出すのですが……。なんと、この件はあまり長く続きません。それより、主人公の夫がなかなか帰らないことからあちこち電話をかけ始め、主人公の知らなかった事情がわかってくることになります。 電話で話す相手が、次々と情報を寄せてくれます。そのところは回想形式になっていますから、全編回想の連続。そのためか、全体を通して見るとわかりにくい部分もありました。字幕も関係しているのかもしれません。なにしろ主演のバーバラ・スタンウィックをはじめ、かなりの人物が早口でまくしたてますから。それはともかく、何も知らない主人公と同時に観客に情報を与えるというのは、なかなかうまい進め方です。説明調になりがちなセリフも、相手が主人公に説明しているわけですから、不自然さを免れています。通常のミステリーもののように、情報を集めて推理するわけではなく、情報が集まってきて事態の全体像が浮かび上がってくる構成です。全部が全部関係のある情報なので、都合がよすぎる感じですが、そこは仕方がないでしょう。 それ以外にも少々疑問点はありますが、最後の盛り上げ方など堂に入ったもので、それなりに楽しめます。ただ、この邦題はいただけません。[DVD(字幕)] 6点(2010-01-12 22:38:25)《改行有》

933.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 印象をひとことで言うと、「懐古趣味の映画」でしょうか。時はまさにレトロブームのまっただ中。本作では、映画が娯楽の王様だった頃が懐かしくも楽しく回想されています。特にお客の騒ぎっぷりは、陽気なイタリア人らしいし、いかにも娯楽が少なそうな田舎の村が舞台というのも、効果を上げています。常連客は個性豊かで、映画を見ている人を映すだけでこんなに面白くなるとは思いませんでした。改めて考えてみると、どんな名画でも見ている人がいなければ、ただ布きれに光を当てているだけです。そういう視点に立てば、映画館では「観客こそが主役」であると言えるでしょう。その事をあざやかに描いてみせるあたり、監督は本当に映画が好きなんだろうなと想像します。 お話としては、やはりトトの少年時代が楽しいです。「子供と動物には勝てない」とはよく言ったもの。青年期もそれなりにいいのですが、よくある青春ドラマのパターンに陥ってしまい、強いインパクトを残さなかったことが残念です。しかし、観客の面白さはあいかわらず。そしてトトを育てるアルフレードの存在。主人公の「人生の師」として理想的なキャラクターで、作品を非常に締まったものにしていました。 映画館が本来の主役(?)だけに、破壊される場面ではこちらも感無量の気持ちになりました。その後、トトがエレナを映したフィルムを見るシーンもいいですね。それに比べると、ラストシーンはそれほどでもありませんでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-10 20:21:19)《改行有》

934.  宇宙大怪獣ギララ 《ネタバレ》 子供の頃、夏休みになると大映や松竹の特撮映画を放送していて、本作も毎年のように見ていました。それ以来ですから本当に数十年ぶりの鑑賞。みごとに忘れています。というか、序盤はもしかして放送していなかったんじゃないかと思うくらい記憶にありません。そもそも、話の流れからすると月面基地に立ち寄るエピソードは必要ないはず。どうもこれは、当時子供向けの雑誌や書籍によく載っていた「未来の予想」を映画化したような感じではないかと思います。それで、月面でも野菜が採れるし、水もあって風呂にも入れると。大阪万博の3年前、未来は明るかったんですね。 それ以外にもシナリオは酷い。隊員同士の三角関係というのも、大人の観客を意識したのかもしれませんが面白くない。半分くらいの長さで終わりそうなプロットを、あれやこれやで無理矢理引き延ばしたように思えます。それと、特撮ものは本編と特撮とのコンビネーションが重要だと思うのですが、そのあたりがボロボロ。特撮のみならまだ見られるのですが、人物と合成のカットは全然ダメ。いかに東宝の本多・円谷コンビが優れていたかを再認識しました。ただ、ギララのデザインはけっこう好きなので、おまけで+1点。 余談ですが、WOWOWに加入して最初に見た映画がこれでした。なんか情けないぞ。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-09 19:39:24)《改行有》

935.  夜行列車 《ネタバレ》 まず、この映画を「グランドホテル形式」だと期待して見ると、失望するでしょう。個人的には、一カ所に居合わせたさまざまな人々のドラマを描くのが「グランドホテル形式」だと思うのですが、本作でドラマが描かれているのは主人公2人のみ。あとの乗客は表面的な描写しかなされておらず、あくまで脇役です。 で、夜行列車で同室する羽目になったワケあり男女のお話。最初は気まずくぎこちない関係ですが、会話が進んで次第に「旅は道連れ」みたいになってきます。この辺はほとんど会話だけで地味なのですが、けっこう引き込まれます。日本の映画だと、地味な展開ではえてして眠くなりがちですが、外国映画ではそういうことが少ないと思います。これははたして字幕の影響か、はたまた俳優の演技なのか、どうなのでしょう。少なくともこの映画では、2人の芝居(特に、喋らない時の)はよかったと思います。 そうこうするうちに、女の事情がわかったり、そうかと思うと殺人犯人の追跡劇になったり、ついには男の背景も語られたりと、次第に肝心な部分へと進んでいきます。こうしたエピソードを通して、人間の愚かさや醜さが静かに示唆されたり、愛する者の孤独が描かれたりするのですが、あまり詳しく書くとキリがないので、とにかく一度実際に見て確かめてみてください。ポーランド映画ということで敬遠されがちかもしれませんが、特に難解なところや、気取った‘芸術的’なところもなく、それでいて奥深いものをこちらに伝えてくる魅力があります。このサイトでは人気がないようですが、これは隠れた名画でしょう。出演者では主役2人と共に、女性車掌がいい味を出しています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-06 22:26:23)《改行有》

936.  レ・ミゼラブル(1995) 《ネタバレ》 これはビデオをレンタルして2度ほど見たはずですから、今回で3度目でしょうか。改めて素晴らしさを確認しました。原作は未読なので純粋にドラマとして評価するしかないのですが、前世紀前半を生きた男の一代記に、ナチスによるユダヤ人迫害をからめたプロットが秀逸です。それがユゴーの『レ・ミゼラブル』とも関連しあってくるのですが、いちいち小説を引き合いに出してくるので、読んでいなくてもその関連がわかる親切な作りになっています。その上で本筋もきちんと描くのですから、これはやはり脚本のできが第一でしょう。特に、戦争終結を知らされないまま幽閉されたジマン氏のエピソードが印象的です。もっともそこだけでなく、全編にわたって物語にグイグイ引き込まれ、3時間近い長丁場もあっという間です。個人的にベルモンドが好きということもありますが、充実したできで高得点を差し上げます。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-01-05 21:05:55)

937.  おとうと(1960) 前半は姉弟の関係を中心に。後半は弟が病に倒れることで、家族が変化していく様を描いています。が、どうも地味ですね。比較的地味な映画が好きな私が見ても、あまり引き込まれません。日本映画にありがちな「芸術的な映画にしてやろう」というのが出ていて、好感が持てません。芥川也寸志の音楽も、現代音楽丸出しで雰囲気ぶちこわし。岸惠子は前半あまりきれいには見えませんが、弟が病気になると美しくなってくる。これはどういうこっちゃ。田中絹代と森雅之の両親は素晴らしい。やはり肝心の川口浩がウィーク・ポイントでしょうか。 製作当時の「銀残し」を再現したという触れ込みの放送で鑑賞しました。この色はなかなかよかったのですが。もう少し近づきやすい内容にしてもらいたかったです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-01-04 11:29:25)《改行有》

938.  砂塵 《ネタバレ》 うーん、「銃よりも法と秩序」というのは面白いのですが、いかんせん全体にゴチャゴチャ感があふれていて、それほど楽しめません。登場人物はいいキャラクターをしているのに、もったいない。しかし作られた時代を考えると、平和主義者の副保安官という設定はユニークです。銃撃戦の間に女たちが割って入るというのもいい。おまけに映像もきれいでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-28 11:04:15)

939.  のだめカンタービレ最終楽章 前編 《ネタバレ》 テレビシリーズの映画化、しかも単独エピソードならともかく、完全にテレビの続き。なおかつこの後後編が控えているとなると、本作単独で評価するのは無謀というか、あまり意味がないかもしれません。それでも敢えてやってみるならば、のだめが初共演に浮かれるシーンがCG大活躍で、絵的には華やか・かつ楽しめます。もっともこれも、「映画だから特別なことをやらなければ」という制作側の意図が透けて見えるので、素直に喜べないところもありますが。あと、音楽というか“音響”は素晴らしくて満足。かの地のホールも素敵。ただ、どうしても曲が細切れになってしまうところは、時間の関係とはいえ残念です。見ていて落ち着きません。 物語としては、ダメオーケストラを立ち直らせるということで、手堅い作りになっていたと思います。特に、団員の努力をあまり見せないところが○。そういうのは、アマチュア・オーケストラが舞台ならいくらでもやってもらえばいいですが、これはプロオケですから……。プロというのは、裏の努力などあまり見せないものです。 ただ、この作品では時として「音楽をするとはどういうことなのか」などといった、音楽の本質に切り込むこともしばしばなのですが、今回はその点が弱かったので-1点。これについては、後編に期待というところでしょうか。うーむ、やはり単独で評価するのは難しい。[映画館(邦画)] 7点(2009-12-27 17:13:47)(良:1票) 《改行有》

940.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 見ていて妙な居心地の悪さを感じました。見終わって理由を考えるに、劇中では男性の回想として進んでいるのに、そのようには感じられないからではないかと思います。例えば、ラックスなんて年の割には異常に大人っぽく、美人に映されています。監督にしてみれば“男性から見たあこがれの女性像”だと思ってやっているのかもしれませんが、あまりにやり過ぎという感じ。これ以外にも、「男心」をわかっていない人が無理やり男から見た設定に作り上げていると感じる部分がありました。それにどちらかというと、男を悪く描いています。例えばトリップなど、突然“現在の本人”が出てきてインタビュー形式になっているのでおかしいと思ったら、最後のアレをやりたかったわけでしょう。底知れぬ悪意を感じます。 話としては、ありきたりの青春ドラマです。展開は簡単に読めるし、映像と音楽に頼っていてあまりよろしいとは言えません。その映像も、綺麗だけれどだから何?って感じだし、音楽の使い方は凡庸。全体としては、特にこれといった印象が残らない映画でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-23 19:18:14)《改行有》

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