みんなのシネマレビュー |
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941. トランスアメリカ フェリシティ・ハフマンの男っぷりというか女っぷりというか、評判どおりの演技でした。それよりも、特にこれといった大きな切っ掛けがないにも関わらず、登場人物達の心境の変化を、観客に理解させる演出が素晴らしいと思いました。正直、好みのストーリーではないのですが、このデキだと人に勧めたくなります。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-27 23:54:06) 942. ビッグ 《ネタバレ》 大人の体に子供の心、というギャップをうまく活かした、ユーモアと優しさ溢れる映画です。自分が幼かった頃のことを思い出し、とても懐かしく感じます。トム・ハンクスの子供ならではの愛情表現や、はにかむ姿がすごくいい。エリザベス・パーキンスの視線の動かし方が、彼女の不安な心の動きを表現しています。13才に戻りたくないと言う言葉は、理由は人それぞれですが、納得できます。見た人の生い立ちによって、いろんな捉え方のできる、素晴らしい映画です。大きな足踏みキーボードの演奏シーンが大好きです。[地上波(吹替)] 10点(2006-08-21 00:07:00) 943. 12モンキーズ 《ネタバレ》 未来の記憶と記録から、過去の真実を確認し、人類滅亡の危機を救わんとする、ギリアム監督作品ならではの雰囲気を備えた映画でした。この頃のマデリーン・ストーが大好きで、彼女見たさに映画館に行きました。映画にもワクワクさせられて、とても得をした気分でした。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-20 19:02:41) 944. レナードの朝 《ネタバレ》 何故患者と医師の間に固い絆が結ばれたのか。目覚めてからの楽しいひとときを共に過ごした、幼友達のような友情。それと、症状が再発してからの、病気という共通の敵と立ち向かう戦友のような関係。この2つがあったからこそ、別れが訪れたときのつらさと悲しみが深くなったのだと思います。また、それぞれのほのかな恋は、この奇跡が起こしてくれた、もう一つの奇跡だったのでしょう。[映画館(字幕)] 9点(2006-08-19 23:51:23) 945. フォーチュン・クッキー 母と娘の考え方やジェネレーション・ギャップを笑いのネタにした、よくあるテーマのコメディですが、この映画はとても出来がいい。母と娘を演じた、J・L・カーティスとL・ローハンの演技はとても良かったです。ティーン向けの映画ですが、誰にでも楽しめるでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2006-08-19 17:59:26) 946. アウト・オブ・サイト 《ネタバレ》 ジョージ・クルーニーに対するジェニファー・ロペスの態度が、ホテルのラウンジで向かい合っているときに、もっとハッキリしてくれれば、もっと楽しめたと思うんですけど。本当に好きになっているのか、嘘ついて逮捕するつもりなのか。演出としては、曖昧にして観客の興味をそそる作戦だったのでしょう。[DVD(字幕)] 6点(2006-07-30 00:51:53) 947. インサイド・マン 《ネタバレ》 銀行からの脱出方法を初めから臭わせておいて、観客の予想を裏切る。これはなかなかやるな、と思いましたが、真の謎はこの部分ではありません。しかし、真相は一応語られますが、やけにさらっとしていませんか?もっと面白くなるはずの映画に思えます。[映画館(字幕)] 5点(2006-07-25 00:11:34) 948. スピード(1994) 次々と起こる問題に、とんでもないアイディアで挑んでいくそのストーリーには、頭の中でアドレナリンが溢れてしまうくらい、大興奮しました。タイトルが示すとおり、その「スピード」感がたまりません。常に一生懸命なキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの配役は、最高のスクリーン・カップルになりました。[映画館(字幕)] 9点(2006-07-23 23:47:50) 949. ニキータ 《ネタバレ》 任務遂行中の緊迫感がたまりません。アンヌ・パリローが格好いい。訓練を受けてからのニキータは、身も心も美しく変身していました。そんな彼女が人の命を奪う仕事をこなす葛藤が、画面全体からにじみ出ていました。当時としては、画期的な映画でした。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-23 18:24:54) 950. ラン・ローラ・ラン 《ネタバレ》 この映画はカルト・ムービーになるんでしょうか。同じシチュエーションを違うパターンで見せる映画はいくつかありますが、これもその1つ。悲劇が2つと、ハッピーエンドが1つ。悲劇で終わる2つの物語は、緊迫感があって良かった。3つの物語に関連性があれば、もっと楽しめたと思います。[DVD(字幕)] 6点(2006-07-23 00:32:45) 951. クルーエル・インテンションズ 《ネタバレ》 物語の発端が「処女を奪う」ということなので、今ひとつ緊迫感に欠ける話になってしまっています。作品自体はサスペンス風な作りではないでしょうか。終盤の展開には割と驚かされました。この映画の一番の見所は、出演者だと思います。今ではスターになった俳優陣が、若さ特有の勢いで演じています。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-22 21:59:41) 952. ハートブレイカー(2001) 主演女優2人の美しさには驚きですが、内容はいささか寂しく感じられました。母娘関係や真実の愛に気付く過程を、もう少しうまく表現できたら良かったのに。少し意外だったのは、レイ・リオッタの演技。これまで、シリアスな役でしか見たことがなかったので、以外と才能があるのかも、と感じました。[DVD(字幕)] 4点(2006-07-01 18:45:03) 953. グッドナイト&グッドラック 「赤狩り」がテーマだと思っていましたが、「ニュース番組」がテーマに思えました。政府に立ち向かい、自由を勝ち得るための戦いを期待していたのですが、現在のマスコミと同じく、問題提起をしただけのような気がします。サスペンス的な要素を期待していたため、肩すかしを食らった気分です。[映画館(字幕)] 4点(2006-06-25 22:54:22) 954. ノッティングヒルの恋人 何を思っているのか分からないジュリア・ロバーツと、どうしていいのか分からないヒュー・グラントが、ごく普通の幸せそうなカップルに見えました。イギリス映画特有のジョークと、主人公2人が紡ぐ愛情に、微笑んでしまいました。少々無理のあるストーリーですが、そんなことは気にならないくらい、幸せな気分にしてくれます。[映画館(字幕)] 9点(2006-06-25 22:43:54) 955. ワイルドシングス この頃のデニス・リチャーズは、まだ有名ではなかったようですね。でもこの映画は、彼女なくしてあり得なかったでしょう。妖しげな存在感がとても強烈でした。ネーブ・キャンベルは無理してる感じ。結末を先に作ってから、後でその理由を付け足していったような気がします。[DVD(字幕)] 5点(2006-06-11 23:13:45)(良:1票) 956. ホテル・ルワンダ 思っていたほど立派な人物ではない。これが率直な意見です。ある出来事から逃げ出したかったのに、思うように出来なかったため、仕方なく他人も救った。こんな感じがしてしまいました。自分の意志とは無関係に巻き込まれていくところは、「ダイハード」を思い浮かべました。[映画館(字幕)] 6点(2006-06-05 21:47:57)(笑:1票) 957. ヒストリー・オブ・バイオレンス 不必要と思われるセックスシーンがあります。あれも「バイオレンス」の一部なのでしょうか。主人公は永遠の止まることのない回し車の中を、いつまでも走り続けていかなければならないと、物語っているかのようです。[映画館(字幕)] 6点(2006-06-05 21:43:58) 958. 美しき運命の傷痕 《ネタバレ》 最後に3人揃って母の元へ行きます。そして過去の真実が証されるのですが、このラストシーンこそ、この映画の主題である"地獄"を物語っています。母の台詞にある、「それでも私は後悔していない」という言葉は、背筋が寒くなるくらい恐ろしく感じました。母は真実を知っていたにもかかわらず、父を告発したのではないでしょうか。この映画は、実はホラーだったんではないかと思ってしまいます。[映画館(字幕)] 6点(2006-06-05 21:39:14) 959. アンダーワールド/エボリューション 全く期待していなかった前作が、思いの外面白かったので、期待しながら見ました。この映画にストーリーは求めません。戦闘につぐ戦闘で、見ている者に考える隙を与えないのが、1番の良さではないでしょうか。主人公セリーンが人間臭くなってしまったのが、マイナスポイントですが、このダークな世界にはまってしまいました。[映画館(字幕)] 7点(2006-06-05 21:35:58) 960. ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 始まりは1963年、牛飼い-カウボーイ-2人が出会い、愛し合うことから始まります。巷では、"ホモセクシャルのカウボーイ"という言われ方をしているようですが、私はあえてこの言い方をしません。なぜなら、H・レジャー演じるイニスは、J・ギレンホール演じるジャックだけを愛しているからです。愛し合いながらも、他人の目を気にして、年に数回山奥で会うことしかできません。普段の生活では、お互いに家族を持ち、ノーマルな生活を送っています。そんな生活を20年ほど過ごしたあたりから2人の関係にヒビが入ります。他人に知られないよう逢瀬を重ねていた2人ですが、最初の雇い主とイニスの妻には現場を見られ、ジャックの両親には気付かれているようです。長い間2人の関係を隠してきたつもりだったのに、永遠の別れを迎えてから、最初から知られていたことに気付き、2人で時を過ごしてこなかったことに、深い後悔を感じました。監督のA・リーのインタビューをまだ全然読んでいませんが、あくまでラブストーリーとして作ったのではないでしょうか。アブノーマルな関係であることには変わりませんが、決して許されることのない、困難な愛として描かれています。[映画館(字幕)] 7点(2006-06-05 21:29:45)
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