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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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81.  プリズナーズ 《ネタバレ》 ギレンホール、『遠い空の向こうに』の好演以外はどちらかというと苦手だったんですが『ゾディアック』で硬派な渋みを見せたり、『プリンス・オブ・ペルシャ』で鍛えた肉体を披露しアクション・ヒーローを演じたり、幅広く頑張っているのを感じまして、今回の作品でのヒュー・ジャックマンとの共演に興味が向いた次第です。物語はもっとハードボイルドタッチでアクション寄りかと思っていたのですが、意外にも宗教と道徳を軸にしたストーリーで、中盤で神父さんの秘密が暴かれてから面白みが加速して行きました。正義に対する挑戦的なストーリー運びは『セブン』を思い出させるものがありました。「僕は本当はアレックスじゃない」「彼は来なかったんだ」という展開と、迷路描きの男と、アレックスの母とを結ぶ線がよくわからなかったのが残念。アレックスが乗ったRV車が木に激突するのは、事故というかおそらくは自らの意思でと思うし、犯人をかばっていた感じがする。「僕がいる時は怖がらなかった」って、あれも多分、彼としては優しさのつもりだったかも。「誰も悪者にしない」「他人の秘密をバラさない」という、一見良い行いに思えることが、誰かをひどく苦しめているし、悪を維持することに加担している場合があることを、上手く描いていると思いました。神父さんのやったこと、拷問をする主人公、正しいことをしようと頑張っているのに真相にたどり着けず役に立たない刑事、これらが話に深みを持たせていて、見応えありました。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-08 01:15:36)

82.  東京難民 《ネタバレ》 経済学者トマ・ピケティに関する記事を読んだなかで、貧困を売り物(見せ物)にしてしまうメディアのことや、それに触れて「かわいそうだね、大変だね…さて…」と、何か異世界の奇異なものを見物して自分とは何の関係もないものとして日常に戻っていくという、寒くて効果のないジャーナリズムのことが、とっても引っかかっていました。そんな記憶がまだ新鮮なうちに、この映画に出会いました。自分自身、この映画を観たあとに、この日本社会に何ができるのかというと、全く分かりません。政治もメディアも正常に機能しているとは思えないので、無力感いっぱいです。だからこそ、ピケティが言うような民主主義の段階的なモデルチェンジとかも、ちゃんと考えてみたりしようかなって、そういう気持ちにはなりました。映画の感想ですが、中盤に来て「結局ホスト物語かよ」「結局男女のナンチャラカンチャラ物語かよ」と期待外れ感が漂いはじめてきたところで、そこからも転落し、ストーリー運びという意味で映画に安心しました。主人公の正義感凄すぎるなと思います。僕はあそこまで正しくあろうという生き方はできそうもないです。本当にあそこまで誠実で自己犠牲も厭わない人がいるもんでしょうか? そこだけはリアリティが感じられなかったのですが、それでも、仮にそんな誠実な人が世の中にいても、その人さえ這い上がれない生き地獄はリアルに感じられました。映画で井上順を見るのは三谷幸喜の『ラヂオの時間』以来ですが、ラヂオの時間の順ちゃんも好きだけど、今回の作品の中の井上順はとってもとっても良かったです! 泣けました。茜とのエピソードも含め思いますが、人間ていうのは絆を求める生き物だけど、落とし穴は絆に飢えはじめている人を狙い待ちしてるんだろうね。[DVD(邦画)] 8点(2015-02-28 09:42:28)

83.  地球、最後の男 (2011) 《ネタバレ》 意味深なつもりなのか、表現者達の表現力(伝達力)が無さ過ぎるのか、僕の目からは「ものすごく薄っぺらい」としか思えませんでしたし、大上段から恥ずかしげもなく「LOVE」とお説教説かれて唖然でした。僕が誰かに「お前は本当の愛ってどんなもんか分かってんのかよ?」と突っ込まれると、自信持って言えることは少ない気がするけど、少なくともこの映画作った脚本家や監督は、そういう人ではないと断言したいです。[DVD(吹替)] 0点(2015-02-10 22:44:58)

84.  グランド・ピアノ 狙われた黒鍵 《ネタバレ》 思いっきりネタバレします! ご注意ください。でっかいカラクリ貯金箱のお話です。そのからくり貯金箱を開けるには、壮大複雑なキーボードタッチが必要というわけです。けど、でも、そんなに正攻法で貯金箱開ける必要があるのでしょうか? 超合金のピアノじゃあるまいし、最初から壊せばいいような気がしてならないのです。隠す方も戴きたい方も、なんでこんな効率悪いことするのか意味が分かりません。それに、あんなラストで引っ張るなら、中身のスゲ~財宝見せてよん。[DVD(吹替)] 4点(2015-02-09 23:06:27)

85.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 手紙がニッキのものではなくティファニーが書いた物だと気付いた後に、なんで問いたださないのかと思いました。どう考えても、映画がこの二人をくっつけようとするのはミエミエなので、どういう狙いで攻めるのかと思ったら、イマイチな感じでした。しかし、どういうムードの映画かイマイチ分かってなくて構えがなかったからか、メチャクチャ笑わせてもらいました! 久々に笑える映画だったので、あと何回かは観ると思います。最後、ニッキに耳もとでずっと何言ってたのか、ちゃんとそのセリフを知りたいと思いました。[DVD(吹替)] 8点(2015-02-09 19:49:50)

86.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 海外の大きなホールでマジックショーを観た時の「なんで? どうなってんの⁈」な面白さや不思議さは忘れていません。だから、この映画で見られるようなイリュージョンのテクニックは実際に再現できるのかもしれません。けれどCG全盛のこの時代に、映画でどんなマジックを見せられても「ただのウソ」にしか感じられない。たとえば、テレビでセロのマジック観て「スゲー!」って思えても、何ヶ月もかけてCG加工や映像編集したことが前提として当たり前の媒体でセロが登場して同じマジック見せても、僕はおそらく何も感動しない。というわけで、でっかいシャボン玉に入り込んで客席まで浮遊していくイリュージョンを実際のマジックで観たら鳥肌もんですが、映画でアレ観た瞬間「なんでもありやん」と興醒めしまくりでした。[DVD(吹替)] 0点(2015-02-09 19:26:06)

87.  ローン・サバイバー 《ネタバレ》 良いことをすれば報われると言うけれど…という部分に面白みを感じました。人道的に正しいはずの行いの結果、主人公は自ら「判断を誤った」と口にすることになる。で、いろいろあって最終的には敵地で200年続いてきた伝統的な教えが主人公を救う。まぁ、主人公のことだけ見れば「情けは人の為ならず(自分に戻ってくる)」という良いお話に見えなくもないのですが、木の幹に寄り掛かって息絶えた兵士めがけて発砲される銃弾が三発目に額に命中するシーンはトラウマもんでした。ちょっと呆気に取られたのは、「軍の通信技術でもこんなもんなの?」ということと「援護に来たヘリあんな簡単にやられちゃうの?」ということでした。僕の正直な気持ちを言えば、酷くて気持ち悪い殺しを見せてばかりよりも、あの地で200年も続いた教えの背景を描いてくれた方が、よっぽど人間に救いを感じれると思いました。それとも、その伝統自体、迷信じみたバカバカしい思考から来ているのでしょうか? だとしたら、何もかも救いようがないです。[DVD(吹替)] 5点(2015-02-06 02:59:39)

88.  リンカーン 《ネタバレ》 見入るような面白い作られ方をしているかといえば、全く地味でオーソドックスな感じの映画だと思います。けれど、いくつかの登場人物たちから発せられる名セリフの数々が凄いなと、これほど人の発する言葉に魅了されたのは初めてかもしれません。歴史資料だけをもとに、これほどの印象的なセリフの数々が並べられるだろうか? これはきっと脚本家たちの並々ならぬ努力があったのではないかと…もし、そういうわけでもないならば、それらの言葉を現実に口にしたであろう歴史上の方々の生きる力の凄さといいますか、どう言っていいかわかりませんが、とにかく言葉が持ってる魂がパワフルなのです! 吹き替えで鑑賞しましたが、字幕でも観てみようと思います。吹き替えは、サリー・フィールドの声が「違うやろ~!」過ぎます。 「リンカーン知ってる知ってる、奴隷解放した人だよね」程度のバカ私に、この偉業を成し遂げるのにどれほどの難関と苦悩があり、どれほどの人々の努力と知恵と勇気が必要だったかを教え刻んでくれたこの映画を作ってくれたスピルバーグに感謝します。[DVD(吹替)] 9点(2015-02-05 21:55:15)《改行有》

89.  大統領の執事の涙 《ネタバレ》 バネッサ・レッドグレープの姿を見れたり、『カラー・パープル』のお転婆を演じたオプラ・ウィンフリーの演技を久々に観れたり、やはり『カラー・パープル』で歌手シャグを演じた女優さんであろう人も久々にお目にかかり、「ロビン・ウィリアムスを見れる映画はこれが最後なのかな~」だったり、まずそういう点で印象に残りました。黒人が、言葉を喋る家畜みたいにあつかわれ、ほぼ人間として認められていなかった時代から、初の黒人大統領オバマが当選するまでの、黒人差別の歴史が描かれます。アイゼンハワーからレーガンあたりまでのアメリカ政治の動きも。ブッシュとクリントンは全く出てきませんでしたが、黒人問題とはほとんど関係がなかったのかな? 給料の交渉の時「じゃあ辞めろ」と言われたあとの展開は胸スッキリ![DVD(吹替)] 7点(2014-12-11 01:31:38)

90.  オール・イズ・ロスト 最後の手紙 《ネタバレ》 だだっ広い大海原に受難の小さな船ひとつ。そこに一人ぼっち……『ライフ・オブ・パイ』を思い出す。けれど、この物語はウータンやトラへの語りかけも神への祈りもないので、タイトルにある『最後の手紙』がいきなり冒頭で読まれたあとは、ぼっちのレッドフォードは壊れた無線機のマイクに喋りかけたのみ、ずーっと何も喋りません。航海前に彼がどんな過去を過ごしたのかという回想シーンも全く挿まれないので、ずーっとセリフなしです。一度「ファーック!」て叫んだくらい。ほんっとに出演1人だけだし『2001年宇宙の旅』も真っ青なほどにセリフありません。でもずっとハラハラしながら見てました。ラスト、なにも自分から積極的に沈まなくても…と思いました…というか、そんな簡単に沈んでいく? 筋肉量スゲーの? 体脂肪率ハンパなく低いの? お腹ちょっと出てたよね? って、それまでの全てが飛んでしまいました。が、なかなか面白かったです。セリフほとんどなしのこの映画の脚本見てみたい。[DVD(字幕)] 6点(2014-12-05 02:29:03)(良:1票)

91.  ノア 約束の舟 《ネタバレ》 地味な歴史もの風な映画をイメージしていたので『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな光景が出てきて「そうか、神話なんだしファンタジーなんだ」と気づきました。リアルでは白黒ハッキリさせず自己主張弱めだったり、ネットではあらゆる意見がゴチャゴチャして収取つかなかったり、そんな混沌とした無宗教的日本ではキリスト教的善悪の価値観に付き合うのは難しいかもしれないけど、日本の神話であれギリシャ神話であれ、大抵は人も神もけっこうエグいことやっちゃうのが常。いろんな国にいろんな神話があって、その神々は仙人のようにお出来になった超善的な神から、天災のように理由もなく惨いことをやらかす神まで様々。なのでこの物語の主人公の行動というのは僕には観賞のうえではすんなり受け入れ可能でした。「人間というのは純粋に善のみに溢れておらず、悪いこともやらかすので、そういう困ったちゃんな生命種は排除ね!」という超善的な神の指示に忠実に従おうとしているケナゲな主人公なのであります。「♪人間なんて ららららららラーラ~」……その結果、罪なき存在が消されそうになり、それを阻止せんとする者は背信行為を行い…複雑に傷ついていく。これのどこが善やねん! ほーら、だから人間なんて全部いなくなっちゃった方がいいのさ! ふふっ でもね…人間だって悪いとこばっかじゃないんだよ、それはね…っていうお話でした。神も家族も裏切ったと自分を責める主人公にハーマイオニーがかける言葉がよかったです。人間だもの。天地創造の神話の言い伝えを聞きながら展開していく映像が現代科学の視点にあって、それでいて違和感ないのが印象的でした。[DVD(吹替)] 7点(2014-12-05 01:39:58)

92.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 『ニュー・シネマ・パラダイス』に感動し『海の上のピアニスト』でガックリした僕だったので「期待半分」で観ました。で、面白かったです! ただ、ラストシーンのお店にいく前にもうワンクッション話があって欲しかったですね。いいラストではありますが唐突でした。この物語は、言ってみれば「シールド」に関する話だなと思いました。誰しも、いくぶんは「誰にも侵害されない一人の場所」みたいなものがあると思います。場所でなくても「墓場まで持っていく秘密」だとか、セキュリティソフトやファイアーウォールで護っているパソコンの中身だとか。そういう「自分以外の誰も寄せ付けない場所」を護っているシールドについての話だったと、僕はそう思いました。そういうシールドで護っている何かと「愛」はどっちが価値があるのか、失った時にたまらないのはどっちなのか、そういうことを問われたな~と…僕には初めての問いでした。 トロイの木馬でしたね~。 「ガーン、かわいそうじゃん」と思えたりしますが、主人公はさんざんズルして貴重な芸術を閉じ込めて独り占めしてたんだし、愛した人の家からコッソリ物を持ち出していたんだから、そのツケを払ったと思えば、そう残酷な話でもないと思います。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-05 19:51:41)

93.  ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 《ネタバレ》 子供の頃にテレビで『ファミリー・プロット』というヒッチコックの映画を観て、けっこう笑ったのを今でも覚えているけれど、その映画でコミカルなところを担っていたブルース・ダーン…そのイメージが強烈に焼き付いていて『ブラック・サンデー』ではテロリストを演じる姿に「なんか違う」感がいっぱいでした。けれど、この作品の中で観る年老いたブルース・ダーンはとってもイイ味出して存在感がたっぷりでした。笑えてイラついてスカッとしてホッコリできる、いい作品です。ボケちゃった老齢の親に少々疲れちゃったりした経験ある方、ついイラッとして優しさを忘れてしまいそうな時に、ちょっと観てみるのもいいんじゃないかと思います。[DVD(吹替)] 6点(2014-11-01 17:04:09)

94.  永遠の0 《ネタバレ》 景浦の現代パートを演じている方、てっきり『12人の優しい日本人』の甘栗とプリンアラモードで和む13号の人だとばかり思い込んで「この役者さん、顔が痩せた? しかし、こんなに雰囲気と存在感変えられるなんて凄い!」と感心していたら、田中泯という違う役者さんでした。三浦春馬って見かけ的にどうも僕は苦手でしたが、ちゃんと演技できる人なんだと思って印象変わりました。内容は自分が期待しすぎてしまったせいか、大きな満足は得られませんでした。ラスト佐伯健太郎がサッと回想するシーンで冷めてしまいました。あれは無い方が良かったなぁ。直後の零戦登場は良かったと思います。前半かなり話の構造的に『タイタニック』を思い出すようなものがありました。特攻隊と自爆テロを同列で語る合コン場面が印象に残り、あの辺り小説ではどのように書かれているのか読みたくなってきました。それと、特攻隊というと、これまでは「飛行機ごと敵艦に突っ込んで死ぬ」 というイメージしか持っていなかったんですが、この映画を観てはじめて、敵艦に何のダメージも与えることができずに無駄死にした人々もいるんだということに気づかされました。特攻で飛び立った人々のうち何%がそのような最期となったのか知りたくなりました。ラスト、エンドロールの歌で雰囲気ぶち壊されました。いろいろ売っていくための業界事情があるんでしょうけど、エンドロールのノッケにはやめて欲しかった。[DVD(邦画)] 6点(2014-10-13 01:44:34)

95.  ラスト・ワールド 《ネタバレ》 『正義の話しをしよう』の著者でもあるマイケル・サンデル教授の授業を思い出すなぁ、と思っていたらサンデル教授が授業で出した列車の話がまんま映像になって出てきて笑いました。「僕は詩人だ」バキューン! が2度目に来た時も爆笑でした。サンデル教授と違って、この映画の哲学の先生は価値観がメチャクチャ偏ってます。クライマックスで生徒の評価を下げていく展開は作り話としてやり過ぎ。わざとらしい。中盤までは面白かったけど、徐々に「単なる思考の上での話で現実じゃないんだから、いかようにでも都合よく展開できるじゃん」と思い始め、だんだんラーメンズの読書合戦のコントみたいに思えてきて、ホントにそれっぽく男一人が女を独り占めハーレムのくだりで大爆笑! 女の子が一人残った時、先生はわざと嫌われ役を演じながら彼女と結託して他の生徒たちを『正義』の思考に導いたのかな? なんて思ったら、ガックリくるほどくだらないオチでビックリ。ラスト直前は結構良かったので、惜しいです。甘めの6点。[DVD(吹替)] 6点(2014-10-10 16:17:15)

96.  清須会議 《ネタバレ》 僕は三谷幸喜作品は『ラヂオの時間』『12人の優しい日本人』が大好きです。その二つの映画のコメディとしての面白さや話の展開の面白さから比べると、今回の作品はそれほど満足はできませんでしたが、最近の三谷幸喜作品の中ではかなり面白いと感じました。それと、なんとなく映画としての格調を感じました。ただのコメディじゃなくて、ちゃんと映画芸術としての品を感じたのです。宴会の踊りのシーンの挿入とメリハリは、これまでの三谷作品では感じられなかった映像作品としての巧みさを感じました。城から見える景色と空の青さも素晴らしいと思いました。三谷幸喜作品というと、無条件にコメディとして構えてしまいますが、これはコメディとして期待するより、人間模様を描いたドラマとして観た方が満足できる気がします。[DVD(邦画)] 7点(2014-10-04 21:45:00)

97.  ジャッジ! 《ネタバレ》 ちくわのツマラナイCMを入賞させないとクビ、というフリだけ知っていて観ました。作品を見る前は「そのつまらないCMをどうやって入賞させるんだろう?」と思ってました。きっとその過程での妻夫木君の奮闘を描くんだと。。。しかし、映画を見始めたら「なんか、ちくわCMが入賞するのイヤだな~」と感じ始め、でもそうなると妻夫木君はクビだし…と少々戸惑い、まんまとハメラレマシタ。『ラヂオの時間』を思い出すような、制作現場の諸々の事情で迷走したきつねうどんのCMでつかみはバッチリ。そのCMも出品されているのが分かった時、だいたいこの物語の着地点は見えてきて、安心して見れるようになりました。妻夫木君が大好きなCMのセリフに対して「振り返ればって、目的地から離れるやん、途中で引き返すのかよ」とツッコミたくなるものの、そんなことどうでもよくなるくらい「そうだよね、多くの人を幸せにするために仕事はあるんだよね!」とハッとさせられるものがある映画でした。「現実はそんなに簡単じゃないよ」というのはあっても、それでもやっぱり「こうありたいよね!」というところを、きちんと描いてくれていて嬉しく泣けてしまいました。こういうことこそが作り話に求められる大事なスピリットだと思います。自分の仕事についても考えるきっかけになりました。北川景子さんの「人はみんな嘘つきで正直よ」そのあとに続く言葉を含めとても印象的なシーンでした。[DVD(邦画)] 8点(2014-10-04 21:25:48)

98.  ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日 《ネタバレ》 コメディ版『ミスト』ハッピーエンド・バージョン。ジェームズ・フランコのコメディ演技はいつ観ても面白い。他の俳優さんたちのことはよく知らないですが、ハリウッドスターのあれこれに詳しければ、さぞかし可笑しいんだろうなと思います。アダルトなネタも多く家族では見れませんが、そのエロネタも変に引いてしまう感じがなく、フランコの振り切れた演技でエロ本のことで怒鳴り合う場面とか可笑しいです。チャニング・テイタムの登場にも爆笑しました。みんな俳優の自分自身として演じているのが可笑しいです。本人役なので、過去の出演作ネタもいろいろ出てきます。個人的には「『ミスト』のトーマス・ジェーンとか『世界侵略:ロサンゼルス決戦』のアーロン・エーカットなどもキャスティングしてくれたらどんな感じだったろう?」という変な興味を持ってしまいました。安易なオチながら、とっても素敵な幕引きでした。天国を信じたくなる新しいタイプのお噺だと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-27 00:43:36)

99.  シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ 《ネタバレ》 分子料理って何? と思ってたら、あんまりな正体で「マンガか!」と思ってしまいました。そして変装して敵陣に乗り込むシーンで、完璧にマンガのノリなんだと理解しましたが、この無茶な描きのわりにそこまで全体がハジけてなくて中途半端な感じがしました。主役2人の生TV料理番組が良かったです。あのノリをもっともっと観たかったです。[DVD(字幕)] 5点(2014-08-06 21:29:00)

100.  そして父になる 《ネタバレ》 何をお願いしたかなんて怖くて聞けないよ普通。単純に考えても6年の思い出作らないと対等になれないと思う。あの安っぽい展開でかなり落ちました。野々宮家は陰気で寂しい。急に子供と銃ごっこで遊ぶ場面入ってくるけど、とってつけた感じで自然な流れが見えてこないし、あの家にはそう簡単に懐けないでしょう。「血のつながりを選択したけどうまくいかなかったので、やっぱり育てた子供返して」みたいな感じがして、いやーな感じがしました。最後のあんなセリフくらいで許す気になれるもんかなぁ~? 野々宮家はなんだか両方失いそうな感じしかしないんですけど…。いっそ「貧乏だが人情バッチリで楽しい家族」と「ドライだけど金持ちで欲しい物いっぱい買ってもらえるルンルンな家」みたいな対比見せて欲しくなってしまった。だって野々宮側は向こうに勝つにはそれしかないじゃん。すげー美味しいもんいつも食わせたり、斎木家じゃ買ってもらえないようなオモチャたくさん買ってやったり、斎木家では連れて行けないようなアミューズメントに連れて行ったり…そういう場面があまりないのが嘘くさい。 【2014/8/6追記】子供の立場に立ってみました。僕なら多分大きな人間不信の傷を負ってしまうと思いました。忘れる歳じゃありませんし。とくに野々宮家にいた育ての子だったら十代のどこかでこの大きな傷を堰き止めてたものが耐えきれずに壊れて、人知れず(あるいは信頼できる誰かのそばで)大泣きして、大反抗か、カウンセラーかセラピストのお世話になるかも。それから、事実を知った時、僕は6年間育んだ愛情なんてものは泡のように消えて捨てられることもあるのだという不安が拭えないだろうし、それによる対人関係のイビツさもきっと生じるでしょう。いろいろ調べて看護婦の悪意を知ったら、ゼーッタイ許さないし、いかなる手段を用いてでもあの女を不幸のどん底に陥れようとすると思います。酷いことをする人間が苦しまず、酷いことされた人間が大きな歓びで報われないのは、やっぱりイヤです。6点から4点に下げさせてもらいます。子供には酷な事実として伏せてしまって、結果子供の気持ち無視して大人が勝手なことするくらいなら、事実を話して子供の気持ちを尊重する方が酷じゃないかもと思えてきました。[DVD(邦画)] 4点(2014-08-06 21:03:49)(笑:1票)

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