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1101.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 なるほど!そう来たかっていう展開にタイトルの如く「魔法にかけられて」そんな気持ちになることが出来た。アニメと実写の融合がこれまた上手い具合に描かれている。所々で見られるディズニー映画のパロディぶりが面白い。そして、この映画の成功は何と言っても主演の二人、エドワード王子とお姫様ジゼル役のこの何ともノーテンキぶりが素晴らしい。段々と美女に見えてくるジゼル演じるエイミー・アダムスがとにかく良い。あのハイテンションぶり、オーバーな演技も嫌味なく、それどころか物凄く魅力的である。そんなジゼルを追ってやって来るエドワード王子のあの大馬鹿ぶりも最高だ!あの王子が二枚目でない所が良い。これが誰が見ても二枚目のような俳優だったりしたら嫌味なものに感じてしまうが、この俳優を選んだ所が作品の中で笑えて笑えてとにかくあのアホぶりは最高だ!画面全体の美しさもいかにもディズニーて感じで良い。特に公園でジゼルが歌いだすとそれにつられて公園に来ていた他の客がみんなして歌に合わせて踊り出すあの場面における楽しさ、まるで本物のディズニーの世界に連れて行かれているような気持ちになって楽しかった。最初は王子とジゼルの邪魔ばかりして魔女の味方となっていたナサニエルが二人の見方になるてのも救われる。それとあのリスも良い。音楽の楽しさとストーリーの面白さに美しい映像美とが見事に融合されていて素晴らしい作品になってる。こういう映画をああだとこうだと文句を言って観ようとするのは間違ってると思う。素直に楽しめればそれにこしたことはない。こういう映画はとにかく余計なことは考えないで思い切り楽しみたい。そんな私の希望に応えてくれているこの映画を批判することなど私には出来ません。観る前はそれほど期待してなかったものの、評判が良いので観に行きましたが観に行って良かった。心からそう思う。観た後、速攻でサントラ買いました。[映画館(字幕)] 9点(2008-03-15 18:23:13)(良:3票)

1102.  帰ってきたドラえもん 《ネタバレ》 ドラえもんの力に頼る事なく、ボコボコにされてもジャイアンに食らい付くのび太が格好良い。のび太の一番格好良い姿が見る事が出来るのはこの作品です。他にもこの作品が素晴らしいのは嘘は良くないけど、こんな嘘なら許せるし、許すと感じさせてくれる所です。[DVD(邦画)] 9点(2008-03-12 22:56:50)

1103.  あにいもうと(1953) 《ネタバレ》 これは本当に物凄いドロドロした兄と妹のドラマであるなあ!妹の京マチ子のことを思えば思うほどその妹への愛情が裏返しとなって妹に子供をはらませた男(船越英二)への暴力となっていく兄、森雅之のなんとも頑固で意地っ張りですぐにかぁっとなる所、そんな兄と妹の喧嘩の凄まじいことといったらない。演技てよりも本物の喧嘩でも見ているようである。そんなとにかく何もかもドロドロしている中で浦辺粂子の母と父との全く対照的な感じがこれまたいかにも昭和の家族って雰囲気を表している。また京マチ子の妹の久我美子の清潔感溢れる優しさも良い。そんな久我美子のことを「さんちゃん」「さんちゃん」て言う人達の呼び方もこれまた良い意味で作品を和らげている感じがして良い。これだけのドロドロした内容にも苦にすることなく見れたのは成瀬巳喜男監督の相変わらずの上手さであって、川で遊んでいる子供達、流れる川の美しさ、こういう何気ない描写がこの監督らしい持ち味をここでも発揮しているところが凄い監督さんだと改めて思ったと共にこの監督の映し出す世界には人間の持っている身勝手さと優しさとがどちらもきちんと描かれているところも流石だと感じました。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-03-09 09:55:03)(良:1票)

1104.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 恐い!才能があるが故に苦悩する画家の姿がじっくりと描かれている。酒に溺れ、命の限り戦って、燃え尽きていく画家を演じているジェラール・フィリップの死に顔、その燃え尽きる瞬間、本当に観ていてぞくっとする。また恋人役のアヌーク・エーメの美しさ、彼女のあの美しさがよりこの映画の主人公の悲しさを際立たせている。どんなに酒に溺れても命を捨ててまで自分の画家としての人生に対する執念、その凄まじさ、自分の書いたデッサンの絵を一枚、五フランです。とフラフラしながらも売ろうとするジェラール・フィリップの姿など、まるで何者かに取り付かれているようで恐い。そして、それ以上にあのモレル(リノ・ベンチェラ)の姿、モリジアの死の寸前に見せるあの顔つき、モジリアの死ぬのをまるで待っていたかのような顔付きは忘れられなくなりそうです。人生とは何か?人間とは何か?色々と深く考えさせられる映画、人生とはなんて惨酷!皮肉なものだろか!そんな思いを感じせずにはいられない。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-03 20:43:50)

1105.  ピクニック(1936) 凄い!凄すぎる。これは本当に凄い。モノクロなのに色が付いているような感覚になるほどの凄い映像美、あの流れる川の水の美しさ、川に落ちてくる雨の粒の映像の凄さ、雲の美しさ、それはまるで溝口健二監督の映画を思わせる凄さ、このあまりの美しさにただただ呆然とさせられぱなしのため息の出るほどの美しさ、どうやったらあんなにも美しい映像を作れるんだ?既に、にじばぶさんが私の思っていること、言いたいことを全て語り尽くしているのでこれ以上書くことなどないとは思うが、とにかく何もかもが美しくて、美しくてたまりません。映像の美しさと相成ってヒロイン役のシルヴィア・バタイユの美しさ、可愛さも絶品!木陰の下で木の上の小鳥(ウグイス)を見て涙する時の美しい涙も最初に出てくるところからして、本当に魅力的である。あのブランコのシーンで見せるちょっとした笑顔も、またボートでのシーンやその後の髭男で見た感じ荒井注ぽくて、いや、どちらかというと「飢餓海峡」の三國連太郎に近い感じのアンリに抱かれ、涙する表情、何もかもが女性としての美しさ、あれは絶対に男には出せない美しさだ!僅か40分という短い時間がより短く感じてしまうぐらいどの映像もどんな凄い特殊技術など使っても勝てない美しさ、それはそこにある本当の場所を生かしているからこその美しさであり、とにかくまだまだずっとずっと見ていたいと思わせる映画ならではの映像美にジャン・ルノワール監督よ!心からありがとう!そう言わせて頂きます。映画を見ることの喜び、幸福感!文句なしに好きな私にとっての宝物のような映画となりました。[DVD(字幕)] 10点(2008-03-02 11:41:03)(良:2票)

1106.  待って居た男 待って居た男!とは私のことか?えっ?どういう意味かはこの映画を見ること、この映画の放送を待って居たということでして、それはそうと、流石だ!マキノ節がここでも見られる。とにかくテンポの良さと役者達の演技合戦、いかにもマキノ映画らしい華やかさが展開されていく。主演の二人、長谷川一夫と山田五十鈴の息の合った演技が醸し出す面白さ、そして、中盤から出てくる榎本健一の面白さ、この榎本健一のトボケタ味わいがミステリーな内容の中にあって、陽気な感じで緊張感を維持しつつも笑わせる。こういう登場人物が出てくるあたりがいかにもマキノ映画ならではです。そして、そして、更にこの映画も高峰秀子ですよ。本当に可愛い。俳優陣の好演は勿論、話の面白さも忘れることは出来ない。とにかくこれもまたマキノ映画らしい面白さを感じることが出来るそんな映画!マキノ正博(雅弘)生誕百年の今年、頼むからこの映画も含めてあの大傑作「鴛鴦歌合戦」をはじめとするマキノ映画を全てDVDとして全国のレンタル屋さんに並べることを願う。日本映画史にマキノ正博(雅弘)という凄い監督がいたということを一人でも多くの方に教えたいと共に知って欲しい。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-03-02 09:41:19)

1107.  稲妻草紙 拝啓、木暮実千代様!あぁぁ~あたしゃ、もう貴方様に完敗(乾杯)でございます。阪妻を見つめる時のあの目付き、姿といいもう参りました。なんて眼をしているんだ?あんな風に見つめられたらと思うと、あぁぁぁ~!阪妻が木暮実千代と進藤英太郎を眼の前にして太鼓を打つ真似をするシーンが1番良い。監督があの「無法松の一生」と同じ稲垣浩監督てだけあって、あの場面は「無法松の一生」を思い出す。思わせずにはいられない。それを楽しそうに下からそっと顔を上げて阪妻を見る木暮実千代があぁぁぁぁ~あのシーン、あれだけで木暮実千代の持っている魅力が全て現れている。話そのものは特別凄い面白いとは感じない。しかし、阪妻の「無法松の一生」での富島松五郎を思わせる優しさ、そして、何と言っても背中で全てを語っているような男の哀しさがここでも健在だし、チャンバラシーンもきちんと用意しているし、他にも田中絹代、三國連太郎の好演も忘れることは出来ない。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-01 10:30:08)

1108.  かくも長き不在 《ネタバレ》 第二次世界大戦の真っ最中に夫をナチスドイツ軍に連れ去れらた妻を演じているアリダ・ヴァリの心の美しさ、人間的な温かさが染み入る。これはどこから見てもいかにもフランス映画らしい優しさのあるドラマ!戦争映画ではあるけど、戦争シーンを描くことなく戦争の傷跡、傷みというものを描いている。ここらがいかにもフランス映画らしくて良い。ハリウッド映画がよくやるようなドンパチ、ドンパチの戦争ものとは違う。記憶を失い放浪者となってしまった夫の記憶を取り戻そうとカフェで思い出の曲を流しダンスをするシーンが何とも言い難い印象を残しそうなほど心に染み入る。フランス映画を見ていて思うのは、こういう映画作り、ムード作りの上手さを毎度ながら感じます。[ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-27 20:29:35)

1109.  楢山節考(1983) 《ネタバレ》 木下恵介監督の撮った「楢山節考」との違い、二つの作品を比べてみたいと思って借りてきました。う~ん?相変わらず今村昌平監督の撮る映画は生々しい。まずはこの映画を観て今村昌平監督はやはり人間とはいかに愚かであるかというものを蛇だの、蛙だの、蛾だのと色々、昆虫を使って見せる。同じような作風に「にっぽん昆虫記」というものがある。あの映画でも左幸子演じる主人公である女性を生々しく描きながらもリアルに描いている。ただこの作品の場合はその生々しさが良い方に行ってるとは思えないのである。姨捨山でのこの勇ましい事件を描くであるならば、何も態々、昆虫の性行為など描かなくても出来るはずだと私は思う。今村昌平監督らしいリアルな映像美、そして、力強さはここでも健在ではあるが、今村昌平監督ほどの腕のある監督、才能の持ち主なら、それは師匠である川島雄三監督の幾つもの作品のシナリオを書くほどの才能を持つのであればこそ、私がこの監督に求めているものとは少し違って見える。もっともっと面白くて誰も真似の出来ない凄い脚本を書けるばすのこの監督、何も別の監督の撮っているものをこのような形で再現しようとしなくても良いのではないだろうか?凄い作品であるということは認める。しかし、違う。私の好きな今村昌平作品とはどこか違う。よって凄い映画であることは認めるが高い点数を付けることはためらってしまう。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-26 20:55:11)

1110.  ニッポン無責任時代 この映画は疲れた一般サラリーマンへの励まし!毎日、毎日、朝早くから働くサラリーマン達への植木等演じる「平均」と書いてたいらひとしからの応援歌!つまり解り易く言うと「人間賛歌」そういう映画!少なくともこの映画を観て救われる。疲れが吹っ飛ぶ。気分が楽になる。そう思う男達、平社員が私も含めてこの世に大勢、いると思います。[DVD(邦画)] 8点(2008-02-25 21:15:42)

1111.  マタンゴ 《ネタバレ》 「マタンゴ」何てタイトルなんだ?たった一文字「マ」があるとないとでかなり違ったイメージを抱かせる。「タンゴ」と「マタンゴ」では明らかに違うだろう!「タンゴ」だと踊りだしたくなる。ところがこれがたった一文字「マ」の字が加わるたけでかなり違ったものになってしまう。「マタンゴ」だと踊りだしたくはならないだろう!踊るよりもまず間違いなくぶっ倒れてしまうだろう!「マタンゴ」いやあ~何だかわけの解らない意味不明なタイトル、そして、見ているとこの映画のマタンゴなるあの何とも不気味な形と色をしている物体、その正体がキノコであるという恐ろしさ、もしもこれがキノコでなくて違う食べ物だったら?マタンゴの正体が毒キノコであるからこそのこの不気味さ、そして、そんなマタンゴに囲まれ美味そうにキノコを食べる水野久美の顔付き、あの口元のいやらしさ、もしも、私がキノコだったらスーパーマリオに喰われるよりも絶対に水野久美に喰われる方が良い。そのぐらい水野久美のキノコを食べる時の美味しそうな食べ方が忘れたくても忘れられなくなりそうです。えっ?何々?水野久美に喰われるならスーパーマリオに喰われる方が良いって?そうかなあ?どうせ喰われてしまうならスーパーマリオよりは女性としての怪しさ、フェロモン全開の水野久美に喰われる方が良いじゃん!私が男だからだって女の人ならそう言うかもしれないけど、男ならきっとそう思うはずです。これは男心を上手くくすぐりながらも人間のエゴイズム、嫌らしさを描いた何とも不気味で本当に恐い恐い映画です。間違っても幼い子供に見せる。お奨めする。一緒になって見るような映画ではありません。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-24 17:17:59)(良:1票)

1112.  キートンの恋愛三代記 《ネタバレ》 キートン、やはり並みの喜劇俳優じゃない。ライオンと仲良く暮らすキートンの何とも微笑ましいこと。ライオンでさえもキートンには喰い付こうともしないなんて、凄い。恋愛三代記ていうからにはしんみりした恋愛ものかと思ったら全く違うのには驚かすされる。あのアメフトの場面の可笑しさ、あれなんて正にキートンだからこその可笑しさが溢れている。ベンハーのような場面、色んな映画のパロディも見られるのがちょっと嬉しい。ただ、これでもキートン映画としては普通の喜劇て感じがしなくもないが、それでもやはり面白いことは面白い。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-23 16:45:31)

1113.  二階の他人 山田洋次監督のデビュー作ってことらしいけど、なるほどね。こりゃ確かに山田洋次監督らしいし、どこをどうとっても山田洋次監督ならではの人間的描き方、アパートの住民の人間模様、ちょっとした喧嘩の場面、弟を叱っている兄、その時の母親の涙、ここで何を言うかと思ったら「ちょっとションベン行って来る」て、おい!おい!寅さんそのものやないか!全体の出来、面白さという意味では監督デビュー作品らしく、まだ山田洋次監督の喜劇としての本領は発揮されてないけれど、所々で感じる後の「男はつらいよ」シリーズに通じるそんな内容になっていると思いました。[DVD(邦画)] 6点(2008-02-23 16:36:02)

1114.  ガス人間第一号 《ネタバレ》 ガス人間?何やタイトルだけ見ると下手なB級SFホラーものかと思うが、とんでもない。これは明らかに恋愛映画だ!それもそこらの生温い恋愛ものなんかとは全く違う。人間の持っている矛盾、身勝手さが描かれている。あの博士の自己満足の為だけに犠牲にされてガス人間となってしまった水野(土屋嘉男)の怒り、その怒りの先が自分をこのようなガス人間へと変貌させてしまった博士を殺し、そして、自分をまるで何かの見世物のような眼でしか見ることの出来ない周りの者への怒り、その怒りが観ていてもよく解るし、誰だって、水野と同じ立場になったとしたらきっとそうする筈です。そんな中で出会った一人の女性、八千草薫演じる藤千代との恋、自分がもう普通の人間でないことを知り、それを藤千代にもばらすあの牢屋の場面、藤千代の水野に対する思いが伝わる最後の能の場面、観客の汚い野次にも屈することなくガス人間である水野の為に藤千代が踊りを見せる場面、そんな踊りの横で黙々と太鼓を鳴らす左卜全の老人の姿もやたらと悲しい。例え、恋する相手がガス人間だろうと最後の最後まで踊りを辞めずに死んでいった藤千代こそ本物の人間とてしの愛情を感じることが出来る。タイトルだけでつまらない作品だと決め付けて見ない人がいるのではないかと思いますが、これは間違いなく人間ドラマとして、また恋愛ものとして見応え十分の作品です。個人的感想としては出来ることなら藤千代とあの老人の二人だけでも最後は助けて欲しかった。いや、ガス人間となってしまった水野も元の普通の人間に戻って藤千代と目出度く結ばれてくれたらと願うし、心からあの二人が結ばれることを望んで見ていた。その点が残念ではあるが、それでも素晴らしい映画に間違いはないと思う。最後にもう少しだけ言わせてもらうと、あの歌舞伎の場面、能の音楽を聞いてたら川島雄三監督の「しとやかな獣」が観たくなってしまった。[DVD(邦画)] 8点(2008-02-17 13:26:45)(良:2票)

1115.  阿波の踊子 《ネタバレ》 これはもう完全に高峰秀子の為にあるような映画!高峰秀子のこの可愛さ、何という可愛さだことか!自分が長い間、募っていた男が眼の前に現れた瞬間に見せるあの笑顔、嬉しそうな顔付き、本当に高峰秀子が可愛い。この映画の高峰秀子の可愛さは絶品でございます。そんな高峰秀子が長谷川一夫の真似をして阿波踊りをする時のあの可愛さはもう忘れられなくなるぐらいです。ただ、この作品、高峰秀子は物凄く可愛いものの、それだけで話としては盛り上がりに欠ける。マキノ映画らしい踊りのシーン満載なのにいまひとつなのは何故だろう?次郎長三国志シリーズでよくあるような粋な感じ、喧嘩も祭りだみたいな感じが影を潜め、また長谷川一夫の存在がそうしているのかどうか?はよく解らないが、あれだけの凄い祭りのシーンを最後に見せてくれるのに、思ったほど盛り上がらない。いや、だからと言ってつまらなくはないのだが、マキノ映画にしてはちょっと物足りない。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-16 22:38:48)

1116.  股旅 市川崑監督の死去というニュースを聞いてとても淋しい!そんな中で借りてきたこの時代劇は一風変わっていて新鮮である。今、観るからこそこの何とも新鮮な世界、そこは今時の時代劇とは違う味わいを感じる。いきなり冒頭のあの啖呵、信太の仁義、繰り返される言葉の応酬、まるで何だか「男はつらいよ」の車寅次郎みたいだ!市川崑監督、この映画を観る限り、山田洋次監督のファンではないだろうか?作品全体の出来としてはさほどの出来ではないと感じるし、滅茶苦茶な感じもするが、その滅茶苦茶な展開も、つまらないとは感じないし、同じ時代劇でも山田洋次監督の時代劇三部作中、世間的に最も評価の高い「たそがれ清兵衛」よりも私は市川崑監督の撮ったこっちのがずっと面白いと思います。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-15 21:32:01)(良:1票)

1117.  適齢三人娘 川島雄三監督、これは良いねえ!さっき観た「夢を召しませ」がどうにもつまらなかっただげに余計に面白く観ることが出来た。やはり川島雄三監督にはこういう活気のある喜劇が合っている。いきなり訳もなく婚約を解消されることとなる姉を持つ妹を演じている津島恵子が抜群に良い。この映画の津島恵子の何という美しさと可愛さ、健気な姿が見ていて気持ち良い。彼女の演技のおかげで本来ならばドロドロとした雰囲気になりそうなところを全くそうさせず、むしろ、川島雄三監督らしいこの監督の持ち味でもある軽快さ、テンポの良さで見せる。これは川島雄三監督の映画としては知名度は低いかもしれないけど、こういう作品こそ是非、DVD化して全国のレンタル屋さんに並ぶことを願いたい。それにしても川島雄三監督の作品って他の監督さんに比べるとDVDはおろかビデオにすらなってないものが多過ぎる。外れも多いけど、このように面白い作品を山ほど撮っている監督の作品を何故、DVD化しない?川島雄三観ずして、日本映画を語るなんてことは私には出来ない。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-10 20:55:34)

1118.  明日は日曜日 《ネタバレ》 菅原謙二と若尾文子の「青空娘」コンビとそこに森繁久彌が加わるという何という会社なんだろう!上司に森繁久彌、部下には若尾文子だなんて、菅原謙二の立場になって考えてみると、何だかそれだけでも楽しそうで良いなあ!そんな仕事場なら私は毎日が楽しくて良いだろうなあ!そんな楽しそうな感じとは裏腹にちょっしたことで喧嘩してしまう二人、菅原謙二と若尾文子、もう一つ、同じく奥さん(市川春代)との喧嘩と社長に叱られて落ち込んでいる森繁久彌を何とかして立ち直らせようとする菅原謙二と若尾文子の二人のお陰で何とか立ち直った森繁久彌が社内旅行での宴会上でこれまた歌声を聞かせる。森繁久彌の歌声、ここでも何だか観ていて森の石松みたいだと思った。話としてはそれほどの凄い内容でもないが、全体的に明るい雰囲気で楽しめる内容にはなってる。それにしてもここでの若尾文子のあの健康的な明るさ、笑顔、本当に可愛い。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-09 18:55:05)

1119.  縞の背広の親分衆 《ネタバレ》 川島雄三作品の常連、フランキー堺に森繁久彌の競演てだけでも喜劇ファン、そして、川島雄三ファンであり、直且つマキノ正博(雅弘)ファン、もっと絞るなら「次郎長三国志」ファンにはたまらない。そこに更に渥美清までが加わるという何と言う豪華な顔ぶれだ!森繁久彌演じるヤクザな男の見せる歌声、口上ぶりはまるでマキノ映画のあの森の石松を連想させる。これだけ書けばそりゃあ、凄い映画だ!傑作間違いなしだろう!と思うだろうが、いやはや、これは完全なる失敗作としか言えないぐらいのとにかく滅茶苦茶な展開と色んな要素を取り入れてのパロディぶりなど、色々とやりたい放題の作品になっていて、う~ん?難しい。本当ならどう考えても駄作も良いところで、どんなに頑張ってみても精々3点が良いはずなのに、何だろう?これだけの滅茶苦茶な内容で明らかに出来も悪いのにその不出来具合が妙に嬉しかったりもするからこれまた不思議だ。はっきり言ってよぼとの川島雄三信者でない限り、この映画を評価する人はまずいないと思う。私は川島雄三という監督の持っている凄さ、それは例えるなら当り外れの激しさ、外れも山ほどあるが、当った時の凄さ、喜び、そこにこそ川島雄三監督らしさを見出すと共にだからそんな川島雄三監督が他の誰よりも好きで好きでたまらないのだ。とにかく私のような川島雄三信者以外にはとてもお奨めすることなどは出来ない。なんて言えば良いのかよく解らないそんな作品だと言えるかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-08 23:25:22)

1120.  我等の仲間 《ネタバレ》 「望郷」と同じ監督、そして、主演もこれまた同じくジャン・ギャバンによる男達の友情と一人の女の登場によって、友情が崩れていく模様が描かれている。相変わらずジャン・ギャバンの渋い演技が味わい深い。男五人のそれぞれ別の仕事を抱えている中で共同して買った宝くじが当り、みんなで小さなホテルを作ろうとする。順調に行っていたかと思ったものの、それも一人の女の登場でどんどんと話は深刻になってく。男の友情に絡んでくる女の怪しさ、色気、悪女ぶりが女の恐ろしさを感じると共に惨酷さを感じるこの何とも悲しくも切ない物語に個人的には同じ監督、同じジャン・ギャバン主演でも「望郷」と比べるとこっちの方が私としては好きです。仲間の一人を射ち殺したジャン・ギャバンの横で仲間の一人の恋人からの贈り物である時計の鐘の音が鳴るラストシーンはこの映画の終わり方として最高の終わり方ではないだろうか![ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-03 21:23:19)

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