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1101.  ショウほど素敵な商売はない 《ネタバレ》 何と優雅な作りであることか!作品全体に漂う空気、どの出演者にしてもまず顔が良い。良い顔、している。ショウほど素敵な商売はないというタイトルに偽りなしと言えるぐらい観ていて、本当にショウほど楽しいものはない。こんな楽しい商売を一生の職業として生きていけたら何て素敵だと思う。マリリン・モンローの歌う場面を見ているとビリー・ワイルダー監督の「お熱いのがお好き」を思い出してしまう。ただこの作品ではそんなマリリン・モンローがちょっと前に出すぎてやしないかと思えてならないのがマイナスである。あれだけのスターだから仕方ないのかもしれないけど、私としてはもっとドナルド・オコーナーを前面に押し出して欲しかった気がする。まあ、色々と愚痴、不満もあるものの、そうは言っても面白く見られることだけは間違いなく、特に最後のステージでの大勢のダンスシーンと全編に流れる音楽の楽しさ、華やかな表舞台の上に立つ人達の笑顔の何て素晴らしいこと!世間的にやたら高評の「ウエストザイド物語」のような人が死んだり、柄の悪い連中、人種差別といったものが全くないのがこの映画の良い所です。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-11 11:35:01)

1102.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 アメリカという国の日常に潜む暴力、そんなアメリカという国に嫌気を感じて、妻の田舎であるイギリスへと引っ越して来た数学者の眼には例えアメリカからイギリスへと移り渡ろうが、やはり人が住んでいる以上、しかも男と女がいる以上は何も変わりはしない。どんな国へ来ようとも男もいれば女もいるし、常に危険は付きまとうものであるということを監督のサム・ペキンパーは言いたかったのではないだろうか?確かに凄まじいほどの暴力的なシーンが多くて、これは見ていてもけして、楽しいとか面白いとか思えないし、むしろ、不快感のが多い作品である。が、しかし、ただ不快だからといってはいられない。人間である以上、また、生きものである以上は男も女も同じ生きものであり、自分の身を守ることすら出来ない妻とそんな妻のことをほったらかしたまま周りの男の誘いに乗って狩を楽しんでいる隙に二人の男に相次いで妻をレイプされてしまうアホな亭主!人間って如何にアホな生きものであり、隙だらけであるということをもこの作品を通して見せ付けられているようにも思えて怖い。平和主義である数学者ダスティン・ホフマン演じる男の凄まじいほどの変わりよう、平和主義が何なんだ?いつの時代でも常に暴力というものが付きまとうこの世の中において、平和主義だろうがなかろうがそんなものは何の役にも立たないんだよってサム・ペキンパー監督が言ってるように思える。そう考えると人間の心の中には誰しも暴力的なものを抱えたまま生きているんだということを思い知らされると同時に自分自身を守るものは自分であって他人ではない。やはり自分こそ一番の見方である。そんな作品であると見終わった後、私は思いました。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-08 11:52:22)

1103.  剣鬼 《ネタバレ》 三隅研次監督、市川雷蔵主演による「剣」シリーズ三部作のラストを飾るに相応しく正に壮絶であり、まるで市川雷蔵自身が乗り移ったかのようなあの表情の鋭さと悲しみのようなものに、市川雷蔵自身の運命、宿命とでも言うべきか?40歳にも満たない若さで亡くなってしまった市川雷蔵の作品を見ていると現代劇にしても時代劇にしても男の色気、危うさ、怪しさとでも言うべきか?女性が女性に憧れ、好意を抱くように男が男に憧れ、好意を抱く。単なる二枚目でない魅力がこの俳優にはある。だからこそ市川雷蔵ファンの男は多く、私もそんなファンの一人として、この作品のあの表情からはまるで市川雷蔵自身が自分の死を予測していたか如く思えてならない。花造りの名人、剣の達人、おまけに足の速さは馬以上、女を守る。全てにおいて班平=市川雷蔵に思えてならない。ラストの大勢を相手にの戦い、花畑の中での壮絶なまでの戦いと死に様に人間の儚さの様なものを感じ、剣三部作全て見て改めて市川雷蔵の魅力ここにあり!そして、僅か38歳にしての若さでの死は日本映画界において大きな損出であるという事を思う次第であります。 [ビデオ(邦画)] 8点(2009-02-06 20:16:12)《改行有》

1104.  大魔神怒る 大魔神シリーズの2作目となる今作だけど何て解りやすくてストレートなタイトル!どうも近頃、歳のせいか?解りずらい横文字ばかりのタイトルの映画が大い中、このタイトルの解りやすさ!まずはそこに私は惚れた。ところでこの映画音楽を作った人って他にも「ゴジラ」シリーズや「座頭市」シリーズに「眠狂四郎」シリーズや「クレヨンしんちゃん」まで担当してるとはびっくりです。「大魔神怒る」だから良いけど「ゴジラ暴れる」「座頭市斬る」「狂四郎犯す」「クレヨンしんちゃん怒る」なんてタイトルだったら嫌だし、「ゴジラ暴れる」「座頭市斬る」「狂四郎犯す」はともかく「クレヨンしんちゃん怒る」だったら絶対見ないと思う。 それにしても大魔神のあの湖からの登場に、普通なら隣街は水びたしで大騒ぎだろうに!映画で良かったと思う。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-02-03 20:55:37)《改行有》

1105.  アデルの恋の物語 《ネタバレ》 まあ、確かにアデルのしてることは、ストーカー行為として見られても仕方がないことかもしれない。しかし、単なるストーカー行為の嫌な女の話として見るのだけは間違ってると思います。人は誰だって自分が可愛くて仕方がない生きものであり、異性を好きになるのは当たり前の事であると思う。この映画はその人としての当たり前のことをただただ見せてるだけであると私は思います。その見せ方がただあまりにも狂気を覚えてしまうために受け入れにくかったり、感情移入出来なかったりと見た人によって感じ方が違う。それだけのことではないでしょうか?どこまでも一途な上に気がおかしくなってしまうアデルの美しさ、不幸な女を演じているイザベル・アジャニーのあまりの美しさ故にどこまでもどこまでも愛を求められ、そんな愛に応えることすら出来ない男の行動は相手が美しければ美しいほど、本当に自分で良いのだろうか?例え、現在は愛されててもいずれは彼女に嫌われてしまいやしないか?という男の何とも女から見たらアホかもしれないけど、男とはそういう生きものなのであると監督のトリュフォー自身が伝えたい。伝えたかった作品ではないかと私は思う。ピンソン中尉がアデルに対し「アデル」と呼びかけた時は既に何の反応すら示さなかったアデルの女としての悲しさ、ラストのアデルの表情にはもう、何もかも終わってるというようなものが見られる。正にアデルの恋の物語が完全に終わった瞬間と思える終わりにこの映画の伝えたいものというものを感じることが出来た気がします。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-01 11:21:41)

1106.  その日のまえに 《ネタバレ》 やっと観ることが出来た!久しぶりの大林宣彦監督の新作は果たして?観る前は正直言って不安でした。話が何とも暗そうな感じがしたからです。ところが大林宣彦監督自身が私の新しいデビュー!70歳の新人監督であると言ってるようにこれはどこから見ても大林映画、それもあの監督デビュー作「HOUSE」で見せた遊び心いっぱいの何とも若さ溢れるエネルギーを思い存分感じることが出来て、安心しました。まだまだ大林映画健在!私の大好きな大林映画にある優しさ、温かさが画面を通して、またどの出演者の顔からも演技からも見ることが出来た。一見、よくある難病ものと思わせておいてそうはなってない所が大林映画は明らかに昨今の日本映画によくあるものとは違って、この映画は確かに人間の死を描いてはいるけど、死の原因となる病名について描いてない。死を前にしても最後まで明るく振る舞い、死んで行くヒロインを演じて見せた永作博美のあの笑顔が素晴らしく、正に彼女の存在無くしてこの映画の成功は無しと言っても良いぐらい永作博美が良い。南原清隆の彼女に対する優しさ、顔付き、二人が手を繋ぎながら歩く場面や二人で旅をする場面、南原清隆演じる亭主の前で自宅の部屋にペンキを塗る場面も、何かもが観ていて二人が本当に愛し合ってる様子が見られて微笑ましく感じるし、そんな中、遂に死を迎えるとしこ(永作博美)が感謝の記に書いてしまっておいて手紙を健太(南原清隆)が見る瞬間、私は泣かずにいられなかった。何度となく繰り返される過去と現在の場面が交差し合い、そして、亡くなる寸前にとしこの手にタンポポの花を差し出す下の息子、二度目のあの手紙に書かれた「忘れてもいいよ」にはこれまた涙でいっぱいになり、また、大林映画の常連やこれからの常連となりそうな人達皆が一緒に打ち上げられた花火を眺めている。正しくこの時の美しい映像など大林宣彦監督らしい美しさを感じると共に大林映画としての温かさ、優しさに包まれた良い場面を沢山、見せて頂き私はこれを観て大林監督はまだまだ若い。健在であると思いました。最後にこれが遺作となってしまった峰岸徹さんのご冥福をお祈りすると共に大林宣彦監督、これからもいっぱい良い映画を撮って下さい。そして、いつまでも末長くお元気で![映画館(邦画)] 9点(2009-01-31 21:11:49)(良:1票)

1107.  黄金の腕 フランク・シナトラの麻薬中毒患者ぶりが何とも恐ろしいほどリアルであり、またそんなフランク・シナトラの妻役のエリノア・パーカーの悪女ぶり、嫌な妻、それともう一人キム・ノヴァクの酒場の女のうらぶれた感じがこの作品の持つリアルさを表している。あのジャズの音楽が作品の雰囲気に見事にマッチしているのと同時に麻薬患者として、次第に崩れていくフランク・シナトラの表情に人間がどんどんと崩れていく様子が見られて怖い。そんなフランク・シナトラのポーカーの場面などとにかく圧巻である。この映画は一人の人間が薬と酒、そして、女によって人生が狂わされる姿を生々しく描くことで薬の怖さ、酒の怖さ、女の恐ろしさを描いている。これを見ると如何に人間とはちょっとしたことでおかしくなってしまう生きものであるということを考えさせられる。アメリカは大都市シカゴの街のけだるい雰囲気がより一層、この映画を恐ろしくも哀しい人間ドラマを生み出しているように思えるし、シカゴという街全体がまるで人間の恐ろしさを表しているようにも思えてならない。とにかく観ていて怖い映画です。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-25 11:40:23)(良:2票)

1108.  濡れ髪喧嘩旅 《ネタバレ》 市川雷蔵と川崎敬三コンビによるコメディタッチな股旅時代劇!やたら女に弱く、だらしない弱気侍の川崎敬三に対して手助けしようとする度にお金を要求する市川雷蔵、前半はかなりの喜劇調でテンポ良く話は進むものの、後半になるに連れ、市川雷蔵演じるやくざな男には妹がいて、別れたまま離れ離れと、何だか染み垂れた話になっていき、前半の調子で進めばもっと楽しめたはずだと思うと、ちょっと残念である。相変わらず市川雷蔵はかっこ良く、股旅ものとしての楽しさを見せてくれている。このシリーズのこれが最後の作品らしいけど、他のも是非、観てみたい。それにしても女優陣、魅力的な人とそうでない人との差が大きすぎるのもマイナスであり、喧嘩旅てあるように喧嘩のシーンも満載であるが、その喧嘩についても何だかいまひとつな感じがする。まあ、けして、つまらない作品じゃないし、それなりに楽しめたので6点てことでこの作品の感想を終わりにしたいと思う。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-24 19:41:09)

1109.  ブロードウェイと銃弾 《ネタバレ》 そういや、ウディ・アレンの映画って今まで一つも見てなかった。何だかいまひとつ、見ようて気にはなれなかった。ところが、ここでの皆さんの評判がとても良い。これはちょっと見てみようかと思うてな訳で中でもこれが一番、良さそうだし、平均点も高い。おまけにギャング映画の要素も感じるとのこと、面白い。噂通り面白かった。まず何と言ってもテンポが良い。またどのキャラも面白い。個性的な奴ばかりなのが良い。落ち目な主人公にやたらハテンションでイカレまくりの女だったり、用心棒役の人も脚本家としての才能を発揮と意外な才能ぶりで笑わせてくれたり、またこの映画、ブロードウェイの内面と知られざる裏側、一面も見せてくれていて、興味深く見ることが出来た。これを機に他のウディ・アレン監督の作品も見てみようかと思う。[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-24 11:16:17)

1110.  同胞 山田洋次監督の温かさ、応援歌のようなものを感じることがこの映画を通し、また、出演者全員の演技、表情から伝わってきて、やっぱり人間て良いなあ!田舎って良いなあ!私自身が田舎で生まれずっと田舎で生活してるから余計にみんなの頑張ってる姿に応援したくなります。田舎者の田舎者による田舎者達への励まし、青春という言葉の正にこれは若者よ!頑張れば報われる。てメッセージがこの映画にはある。山田洋次監督作品、それも山田洋次監督と言えば誰が何て言おうが絶対に男はつらいよ、寅さんシリーズなのだ!のそんな寅さんシリーズの常連である賠償千恵子、更に下條正巳に三崎千恵子のおいちゃん、おばちゃんコンビにそして、何と言っても渥美清、このメンバーだけで内容なんか気にならないぐらい嬉しくなってしまいます。寅さんシリーズにゲスト出演していた井川比佐志や大滝秀治など、とにかく寅さんシリーズのキャストが沢山、見られるだけで良いのだ。皆さんが書かれてる通りこの頃の山田洋次監督作品は良いものが多い。しかも、寅さんを毎年二本づつ撮りながらである。凄いことだ。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-01-20 21:56:25)(良:1票)

1111.  ひばり・橋の花と喧嘩 《ネタバレ》 冒頭のナレーションを聞いて、あれ?この声はもしかして?寅さん?て思ったら予想通り、渥美清のまるで寅さんのようなバイのような語りに寅さんがあ~と思ったらその後、結局、一度も出てこないまま終わってしまった。残念です。しかし、この作品はその他の部分で楽しい場面が結構、見られる。昭和を代表する大スター、美空ひばりと橋幸夫の共演による歌、歌、歌のオンパレードと共にチャンバラありの、マキノ映画を思わせるようなシーンもありのと、そして、そして、最後は「卒業」のパロディ、「卒業」て映画は大嫌いだが、この映画のあの「卒業」のパロディは許せる。脇を固める俳優陣、橋幸夫をやたら親分、親分と慕う財津一郎、お調子者の長門裕之、西村晃も相変わらず良い味、出してる。女優陣では何と言っても佐藤友美が良い。そんな佐藤友美を振るなんて、橋幸夫めっ!なんて野郎だ!美空ひばりと渥美清、最初の数分しか出番のない渥美清の存在感は相変わらずです。二人共亡くなってからの国民栄誉賞受賞とは、どうもずっと前から思ってることの一つに、どうして日本て国は国民栄誉賞を亡くなってから与えるのか?生きてるうちにやれよ!て言いたくなる。生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言とかいう映画もあるけれど、そういや、まだ見てなかった。とにかく亡くなってからじゃ遅い。生きてるうちに与えるべきだ!最初に書いてるように渥美清の出番が最初の数分だけなのがかなり不満なので6点が精一杯ではあるが、それなりに楽しめる作品にはなっていると思います。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-19 20:58:08)

1112.  堂堂たる人生 《ネタバレ》 タイトルにもあるように石原裕次郎はいつも落ち着きはらっていて、堂堂としている。それとは対照的に相棒の長門裕之は終始、落ち着かない様子でいて、その二人の全く違うところが、面白い。またここでも芦川いづみがとにかく良い。寿司屋で働く娘を演じる一方で、石原裕次郎と長門裕之の二人の勤めるおもちゃ会社に強引に就職を決めてしまう。社長の宇野重吉、ライバル会社の社長の東野英治郎、相変わらず良い味、出してる。この作品は話そのものもよりもまずは石原裕次郎と長門裕之、そして、芦川いづみのこの三人のやりとりを見て楽しむ作品である。何度も何度も色んな作品、石原裕次郎主演映画の感想の中で書かせてもらってはいるけど、芦川いづみがいるといないとでは印象が大きく変わってくるのが、石原裕次郎主演映画の大きな特徴で、石原裕次郎と芦川いづみ、毎度ながらこの二人の関係、二人の相手を見つめる視線が良い。風邪をひいてしまい、寝込んでる石原裕次郎を見舞いに来る芦川いづみ、二人でラーメンを食べる場面、この作品は寿司屋さんでの場面といい、このラーメンの場面といい、見ているとそれだけで何だかお腹が空いてきてしまう。大した話でなくても、石原裕次郎と芦川いづみ、特に芦川いづみが出てきてヤキモチをしたり、喧嘩したりとどの作品を観てても同じようではあるけれど、つまり、何が言いたいかって?芦川いづみの可愛さの前には作品の出来などどうでも良く思えてしまうということが言いたいのです。それにしてもいつも芦川いづみに思われる石原裕次郎、本当に羨ましくもあるけれど、憎めない不思議な魅力がこの石原裕次郎という俳優にはある。だからこそ演技など下手でも多くの映画ファンから親しまれたんだろうと思います。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-18 11:11:33)

1113.  女狐風呂 あれ?何だか見たことあるような?て思っていたら、やっぱりだ!これってマキノ雅弘監督の撮った「昨日、待って居た男」のリメイクなのか!どうりで似ているし、一度どこかで見ているはずです。マキノ映画のような御祭り騒ぎ的な雰囲気を壊すことなく見せる安田公義監督の演出に応える俳優陣、市川雷蔵はここでもやはりかっこ良く、それ以上にわたしゃ、嵯峨三智子ていう女優さんの美しさと可愛さに眼を奪われた。中村玉緒も昔は可愛かったんだなあ!ておっと!失礼!マキノ監督のオリジナルとの比較で言えば、こっちのがテンポがゆるいのが少し気にはなったものの、これはこれでなかなかの出来栄え!堺駿二が出ているあたりは安田公義監督のマキノ雅弘監督への尊敬のようなものを感じた。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-01-17 20:14:50)

1114.  南の島に雪が降る(1961) 《ネタバレ》 これは本当に悲しくも切ない話だ!まず何よりもこれが実話というのがとにかく泣ける。日本映画の歴史において偉大なる多くの監督さん、黒澤明に小津安二郎、成瀬巳喜男に溝口健二、岡本喜八に川島雄三に増村保造、マキノ雅弘に豊田四郎、稲垣浩に小林正樹に鈴木英夫に内田吐夢に今井正に市川崑、吉村公三郎に伊藤大輔、山中貞雄にそして、この映画の監督さんである久松静児といった名前を挙げればそれだけでこの俳優の凄さが解る加東大介という偉大なる名役者、それもほとんど脇役としてどの作品でも存在感抜群の演技と人間的魅力で日本映画ファン、それも昔の日本映画ファンの多くの方にこの人、無くして日本映画は語れないと思わせるだけの魅力的なこの加東大介という俳優の戦争の体験、実体験の元に作られた作品であるからしてのこのリアリティーの凄さ、他にもこの映画のキャストに眼を向ければ伴淳三郎に三木のり平にフランキー堺に渥美清に森繁久彌という何たる名喜劇俳優勢揃い、今時、これだけの凄い喜劇役者など絶対に揃えるのは不可能である。そのぐらいの顔ぶれである。これだけの名喜劇役者達が演じるからこそ余計に伝わるものがこの映画にはある。そんな凄い凄い名喜劇役者達と一緒に志村喬に西村晃など名前を挙げたらきりがないぐらいの素晴らしい俳優達の共演!フランキー堺のあのピアニストの何とも言えない無常感、悲しみがこの映画を物語っている。いずれせよ、喜劇と悲劇は紙一重、喜劇役者たるもの、名喜劇役者=言葉のトーンと背中で泣かせることの出来るというのが私なりの考えであり、それを全て見せているこの素晴らしき名役者の名演技あればこその作品であることだけは間違いなし![CS・衛星(邦画)] 8点(2009-01-15 22:00:45)(良:1票)

1115.  その場所に女ありて 《ネタバレ》 やった!念願叶ってようやく観ることが出来ました。この前、同じ監督の「彼奴を逃すな」をCS放送から録画して持ってるという親戚から借りて観たばかりでこれも観たいけどって聞いたら調べて見るよと言われたまま待っていたらこれも録画してあるという連絡を今朝、もらい早速借りてきて、観終わったばかりでして、いや~司葉子!司葉子!司葉子の何という美しさ、そして、かっこ良さ、男社会における企業の中で強く逞しく、生きる女を見事に演じている。その素晴らしさ、とにかく惚れ惚れするぐらいの美しさと知性、かっこ良さ、全てを備えた完璧なまでな女をここまで見せ付けられるに連れ、人間て生きものは男よりも女の方が強いということを改めて思い知らせれると同時にこの映画の司葉子演じるどこまでも美しくかっこ良い女の男社会に対する不信感から来る物凄い説得力のあるまるでサスペンスもののようなストーリー展開に、いや、これは完全にサスペンスものである。ライバル会社との駆け引きの中でひたすらに男よりも強く自立していく女の強さ、冷酷なまでにドライな感覚のままテンポ良く、全くもって飽きさせないこの鈴木英夫という監督の凄さ、そうそう!この映画、司葉子に対するカメラワークも素晴らしい。あの素晴らしく細くて舐めまわしたくなってしまうほどの美しい足、ここでもピシッとスーツ姿を決め、あのスカートから伸びる足、うわぁ~~~!て、何だかこうして書いてるとスケベなおっさんにしか思えないんだけど、これは司葉子の魅力全開、司葉子ファンは当然、必見として、これほどの作品がたった四人のコメントしかないという寂しさと現実に頼むから鈴木英夫監督の作品も川島雄三、成瀬巳喜男といった監督同様、全てDVD化して欲しい。この監督の作品、まだ二つしか観てないのにもう、既に虜になってしまった。それにしても司葉子とあんな良い思いしている宝田明めっ!憎いぞ!そして、羨ましい。最後に「その場所に女ありて」何て素晴らしいタイトル!「その場所に男ありて」なら見てないだろうし、男は誰も見ないだろうなあ![CS・衛星(邦画)] 9点(2009-01-12 22:15:14)(良:1票)

1116.  喜劇 夫婦善哉 どうしようもないぐらいいい加減でだらしない男とそんな男に対して離れたくても離れられない女、この作品の二人の男と女はどうしようもなくアホなのが見ていても解りすぎるぐらいよく解る。だからこそそんな二人が好きな者同士、誰からも相手にされなくても認められなくても二人で何とか幸せになろうという何だか川島雄三監督の作品にもあるような雰囲気が作品を通して伝わってきて、だからこそそんな二人の事をどうしても応援したくなってしまいます。豊田四郎監督、森繁久彌、淡島千景コンビによる「夫婦善哉」に比べると作品の完成度、出来では明らかに劣るし、喜劇とあるけど、大笑いするような場面はほとんどない。しかし、主演の二人、藤山寛美と野川由美子が共に愛しあってる様子がきちんと描かれていて、見ていて本当にこの二人、馬鹿だけど、嫌いにはなれない。脚本に森崎東監督の名前があるだけあって、何か「寅さん」シリーズのような雰囲気もどことなく伝わり、それにしても藤山寛美の駄目な男ぶり、演技の素晴らしさと野川由美子の何という健気な女の可愛さ、これもまたなかなか面白く見ることが出来た。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-01-12 09:48:54)

1117.  どん底(1957) 《ネタバレ》 黒澤映画の中でも、特に白黒の黒澤映画の中にあっても比較的評価が低く、一般受けもされてないような作品ではあるが、私はこの映画も好きです。単なる貧乏な人間の集まりの話でありな゛らそれが何故、面白いのか?と聞かれたら私はこう答える。貧乏長屋に集まる貧乏な人達、ここに集まってくる貧乏人達の中には狂気というものが充満している。例えば長屋の大家である中村鴈次郎はいつも何かに怯えている。その女房の山田五十鈴は物凄い悪女ぶりでまるで人間というよりも獣の如く、鬼のような表情で常に狂ってる。山田五十鈴が愛する男である三船敏郎の泥棒には善と悪との両方の顔を持ち、香川京子に対して惚れてるからこそもう、泥棒なんて辞めようと思ってる。そんな二人の仲の良さそうな所を見て嫉妬し、狂乱し、その後、起きる殺人事件について香川京子を罠へとはめよとする。他にも鋳掛屋の東野英治郎にしても常に怒っているし、その妻もまた他人に対して怒りをぶつけている。役者崩れの藤原鎌足、遊び人の三井弘次、殿様と呼ばれている千秋実、いずれの人物にしても人間て如何に馬鹿な生きものであり、感情を抑えようとすればするほど抑えられなくなるものであるというものを見ているようであり、謎めいた部分が多く、お遍路としてやってくる善人のような老人、左卜全にしても見掛けは良い奴かもしれないけど、本当は悪い奴なのかもしれない。気まずくなった途端に去って行っていってしまう。長屋というたった一つの空間の中だけで色々な人物による何とも可笑しなやりとり、あの変な歌、トントンちきめ♪トンちきめ♪こんちきしょう♪こんちきしょう♪地獄の沙汰も金次第♪仏の慈悲も金次第♪て歌に合わせて踊る男達、ここには人間なんて所詮は馬鹿な生きものなのさ!とでも言ってるようであり、またあの三井弘次の残した台詞「ちぇっ、折角の祭りが台無しだぜ」には何だか昭和の名人と呼ばれている人達の古典落語でも聞かされているような震えに襲われたのと当時にどん底に生きる人間の哀しさや辛さのようなものを見た思いでいっぱいになりました。[DVD(邦画)] 8点(2009-01-11 11:59:58)(良:1票)

1118.  黒の超特急 《ネタバレ》 冒頭、田宮二郎扮する桔梗というこれまた頭の中は金儲けのことしかないようなこの男に対して(何故、この男、田宮二郎の桔梗という男が金儲けのことしか頭にないか?てのは見れば解るし、最後に明らかになります。)買収を持ちかける腹黒い性格の持ち主である加東大介(中江)の何とも金に埋もれた人間の欲望丸出しの男と男の会話、やりとり、買収を持ちかけられた方の男が一人の若い美人秘書であり、船越英二扮する公団専務理事(財津)の二号さん(愛人とでも言うべきか?)の藤由紀子(田丸陽子)と組んで加東大介を主とする他の男、船越英二とその父親というべき存在の石黒達也(工藤)の三人に対して逆にゆすってやろうと色々なことをするのだが、お金の為なら初めて会ったばかりの男とも女はベッドを共にさせるという何ともこれまた如何にも増村監督らしい演出が所々に見られる。増村映画に出てくる女は何を考えてるのか全く読めない。解らない。この映画でも藤由紀子の田丸という女の正体、本心がなかなか読めないのである。どこまでもえげつなく腹黒い加東大介と田宮二郎の対決は金と地位の為に犯罪を隠す為に女を殺す加東大介の中江の逮捕により田宮二郎(桔梗)の勝利というように描かれてはいるが、田宮二郎の桔梗にとっては本心から愛した女(田丸)の死によっていったい何を得ることが出来たのか?金よりも大切なもの、それは金よりも愛であるというようなことを増村監督がこの作品を通して語ってるのかもしれないし、言いたかったのかもしれない。それにしても加東大介が放ったあの台詞「人生、失敗するのはみんな女ですわ」て、あぁぁぁ~こんな台詞を堂々と言わせる所などは増村監督らしいし、この台詞を聞いて女で失敗している世の駄目な男達全員に聞かせてみたら、どう思うだろうか?最後はあまりにもあっけなく終わってしまったのと加東大介以外の悪い奴ら、あの暴力団連中を刑務所にというものがなかったので物足りないけれど、これもまたこの監督らしいシャープな映像と個性派の俳優勢揃いでなかなか面白く見ることが出来た。「黒」シリーズの3本の中ではこの作品が一番、面白かった。[DVD(邦画)] 7点(2009-01-10 21:06:34)

1119.  キートンの大学生 《ネタバレ》 キートン!駄目だよ!前の二人のランナーを追い越したりしちゃ!打ったキートンは勿論、内野フライでアウトだけど二人抜いたから一気にスリーアウトでチェンジて、キートンらしいなあ!ただキートンにしてはギャグが弱い。まずまず楽しめるけどキートン作品の中じゃ普通の出来![DVD(字幕)] 6点(2009-01-10 08:25:01)

1120.  鬼の棲む館 勝新と高峰秀子の共演なんてなかなかないのでは?とにかく珍しいこの二人の共演てだけでも昔の日本映画が好きな私にはそれだけで何だかワクワクしてしまします。勝新も高峰秀子も良いんたけど、今作は何と言っても新珠三千代がこの二人以上に良い。何を考えてるのか解らない怪しい女、正しく魔性の女を見事に演じている。時代劇として見てしまうとかなり物足りないけど、そこは役者の演技と宮川一夫の相変わらずの美しい映像、そして、三隅研次監督による男と女の愛憎劇として楽しむことは出来る。それにしても勝新と高峰秀子が同じ作品の中にいるてだけでも凄いことだと改めて思う。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-01-07 23:00:46)

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