みんなのシネマレビュー |
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1121. 行きずりの街 《ネタバレ》 主人公が謎だらけの設定なので、感情移入するのが難しかった。 俯瞰でストーリー全体を眺めてると、登場する人物が次から次に知り合いというご都合主義。 これが偶然ではなく、何らかの理由があって繋がってたなら素晴らしいシナリオなんだけどね。 失踪した教え子が上京して出会った男が以前に勤めていた学校の関係者というだけでも強引だけど、その男が元妻の店の常連客という都合良さには呆れてしまう。 しかも、殺される前に大切な鍵を元妻に預けてるという用意周到さ。 まるで自分が殺されることも、丹波笹山から謎の男が探しに来ることも予知してたかのような行動である。 映像的にはよく出来てただけにもう少しシナリオがまともだったらと残念に思います。 あと、どうでもいいことだけど、谷村美月の無駄遣いが勿体無い。[DVD(邦画)] 5点(2011-09-25 16:17:35)《改行有》 1122. ガリバー旅行記(2010) 軽いノリで後に何も残らないような作品だけど、テンポが良くて苦痛は感じなかった。 コメディとしてはややすべってる印象だったけど、巨人の島では笑わせてもらいましたよ。 アマンダ・ピートはもういいおばさんのはずだけど、妙に若々しくて魅力的でした。 ちょっと出番が少なかったのが残念だったけど。[DVD(吹替)] 6点(2011-09-16 14:29:59)《改行有》 1123. あしたのジョー(2010) ストーリーは知ってるんだから、改めて感動したりすることはないだろうなって思ってたけど、減量シーンでは思わず泣けた。 映像的な再現性が高いので、意外と感情移入できたようだ。 特に伊勢谷友介と香川照之はよく頑張ってたんじゃないでしょうか。 山下智久はちょっとクールに演じ過ぎていて、ジョーの持つ本来の荒々しさのようなものが感じられなかった。 香里奈の葉子もちょっと弱さを露呈し過ぎで、その演技は2に取っておいて欲しかったところ。 続編の製作があるのかどうかは知らないけど・・・。 何にしてもあしたのジョーという物語は、ここから始まるジョーと葉子の壮絶な命懸けのラブストーリーがメインテーマだと思ってるので、葉子の描かれ方は気になるところなのだ。 そういう意味ではジョーにはもっと葉子を侮辱しておいて欲しかった。 それが2への伏線になっているわけだからね。 そして、誰がのりちゃんを演じるのかも気になる。 まあ、飽くまでも続編があるのならって話ではあるけど。 この作品単体で見るなら、よく纏まった構成になってるんじゃないでしょうか。[DVD(邦画)] 7点(2011-09-10 14:22:48)(良:1票) 《改行有》 1124. パンダ・コパンダ 雨ふりサーカスの巻 前作のシナリオの完成度が非常に高かったので、続けて見てしまうと物足りなく感じますね。 新キャラのトラちゃんやサーカスに洪水と内容はもりだくさんになったけど、ストーリー的には平凡で捻りがないです。 準備期間なしに慌てて作った続編といった感じでしょうか。 それでも、作風としては相変わらず愛らしくて癒されますし、洪水シーンの描写も素敵でした。[DVD(邦画)] 6点(2011-09-09 20:47:46)《改行有》 1125. ねこタクシー 猫が可愛い♪というだけの作品かと思いきや、意外と深いところにまで踏み込んでいて、ちょっとドキドキしました。 猫屋敷とか、ペット禁止のマンションで猫を飼う行為とか、見る人によって賛否両論って感じになるんじゃないでしょうか。 僕はどちらかと言うと肯定派なので、仕方ないよねぇって感じで生温く観賞できましたけど、モラルとかマナーに厳しい人は嫌悪感を抱くかも。 作品の本筋となるねこタクシーの可否に関しては、一応きちんと許可を取るという方向性で進むので問題はないのかも知れないけど、猫の本当の気持ちにまで踏み込んでしまうと虐待に当たるという意見も出てしまうんですね。 作中でのその辺りの解決法がかなりいい加減でしたけどね。 作品全体の雰囲気としては、いい感じに力の抜けたゆるさが猫の愛らしさと相まって最高の雰囲気を作り出してたと思います。 主演の御子神さんとコムギに助けられた感もありますけど、僕はこういう作風好きですよ。 あと、どうでもいいことだけど、娘のポリシーの無さには呆れますね。 猫は猫、親父は親父という姿勢を貫いて、忌み嫌い続けて欲しかったです。 そんな簡単に贖罪が叶うなら、世の中の親父たちはみんな猫を連れて帰ってきてしまいます。[DVD(邦画)] 7点(2011-09-06 07:41:53)《改行有》 1126. ゼロ時間の謎 作風としてはフランス映画っぽくはなくて、海外ドラマの雰囲気です。 あんまり小難しくなくて、すんなり見ることができるという意味では良かったと思います。 内容的には流石アガサ・クリスティといった感じの安定感。 誰が犯人なんだろう?って一緒になって推理する余地を与えてくれてるのがいいですね。 ポアロやミス・マープルは登場しないけど、代わりにバタイユ警視が事件を解決します。 冒頭に登場人物の簡単な紹介みたいなのがあって、バタイユ警視の背景も多少は描かれているけど、ポアロやミス・マープルに比べると親近感が薄いので、作品の面白味という意味では多少弱かったかも知れません。 [DVD(吹替)] 6点(2011-09-06 07:23:35)《改行有》 1127. パンダ・コパンダ ミミちゃんパンツ見せ過ぎ。 パパンダは味があって良いキャラですね。 パンちゃんも愛らしい。 シナリオ的にもよく出来ていて、お手本のように綺麗な伏線が張られていて、きっちりラストに繋がってます。 そして、そのラストが素敵なハッピーエンドというのがいいですね。 子ども向けアニメではありますが、なんだか癒されました。[DVD(邦画)] 8点(2011-09-03 13:45:07)《改行有》 1128. ハート・ロッカー この人は爆弾で吹っ飛びそうだなぁって思ってたらきっちり吹っ飛んだり、ちょっと見え見えなところが残念だったけど、リアルな爆破の演出は見応えがあったと思います。 主要人物は誰も吹っ飛ばないので、悲壮感はあんまりありませんでした。 淡々と任務をこなしていく感じが良かった。 後半はちょっと感情的になってしまって、取って付けたようなストーリーが展開されますけど、この作品にはそういう小細工は必要なかったような気もする。 最後までドキュメンタリーっぽさを貫いて欲しかったですね。 [DVD(吹替)] 6点(2011-09-01 14:36:46)《改行有》 1129. トイレット 良く言えば、味のある作品だけど、一歩間違うと単調でつまんない作品になってしまう。 僕はぎりぎりセーフで多少楽しめたけど、かなり微妙なラインを狙ってる作品だと思う。 とりあえずTOTOの宣伝みたいな映画だけど、ラストのウォシュレットがいちばん笑えたので、そういう意味では成功してるのかも知れない。 あと、中盤では少し泣けるシーンもあって、意外と悪くない作品に思えた。 僕にも妹が居るので、妹に優しくされるという設定には弱いです。 贅沢を言えば、ばーちゃんにはもっと喋ってもらいたかった。 意味は通じなくてもいいので、日本語の台詞が欲しかったですね。 そういう設定だから仕方ないんだろうけど、もたいまさこの味が失われてるような気がしました。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-30 14:21:17)《改行有》 1130. ソーシャル・ネットワーク 楽しい映画、悲しい映画、怖い映画、切ない映画、いろんな映画があるけど、これは実に虚しい映画。 冒頭からラストまでマーク・ザッカーバーグという人物の描き方が一貫してるのがいい。 フェイスブックはどんどん成長していくのに彼は何も変わらない。 感情移入するのは難しいかも知れないけど、憐れむことなら容易にできるでしょう。 フェイスブックが世界的に注目されてる現状で評価するなら興味深いサクセスストーリーと言えなくもないけど、やがて訪れるだろう衰退期に改めて見直してみたいですね。 虚しさが倍増して更にいい作品になってるような気がする。 ラストの虚脱感、好きです。[DVD(吹替)] 7点(2011-08-29 15:58:00)(良:2票) 《改行有》 1131. ジョナ・ヘックス 西部劇なんだけど、死人と話せる特殊能力があったりして良いアクセントになってる。 登場する兵器も西部劇っぽくない印象で、斬新な映像になってると思います。 ストーリーは平凡で、復讐&ちょっと正義の為に悪人と戦うというだけで、あまり捻りがなかったのは残念でした。 ヒロインのライラはエロくて良かったけど、2人の関係がほとんど描かれていないので、命懸けで一緒に戦う必然性があまり感じられませんね。 あと、妻と子を殺された復讐心が強さの源になってると思うんですけど、ライラとはやることやってるというのが微妙な感じですね。 ライラがいい女過ぎて、現状の方が幸せになってるようにも感じる。 まあ、尺も短いし、気軽に見られるという意味では悪くない作品なのかも知れない。[DVD(吹替)] 6点(2011-08-24 14:25:21)《改行有》 1132. グリーン・ゾーン こういった政治的にデリケートな問題をエンターテインメントにしてしまうアメリカ人の神経に感心します。 内容的にはかなり反米ではあるけど、それでもやっぱりアメリカの正義と良心を中心に展開するという開き直りにも脱帽。 日本人もそういうポジティブな発想を見習った方がいいのかも知れない。 そんな政治的背景を抜きにしても、作品としての完成度は高くて、単純にアクション映画としても楽しめる。 サスペンスという側面に関しては、大量破壊兵器がないことは子供でも知ってる現状では、やや苦しい題材となってしまった感じです。 逆に実はあったというファンタジーに持ち込んだ方が面白かったかも知れない。 アメリカの正義と良心さえあれば、それくらいの脚色は許されるんじゃないだろうか。[DVD(吹替)] 7点(2011-08-21 18:51:12)《改行有》 1133. ダーウィンの悪夢 内容的には衝撃的で考えさせられる部分もあるのだけど、どうも単調で飽きが来る。 眠たくなって何度も寝てしまいそうになりながらも頑張って見たので、ほんと悪夢のようだった。 NHKのスタッフに任せれば、いい感じのドキュメンタリー番組に仕上げてくれるんじゃないだろうか。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-20 20:05:07)《改行有》 1134. キャノンボール 子どもの頃に見た記憶だと面白かった印象なんだけど、改めて見てみると何が面白いのか全くわからなかった。 おバカコメディーを字幕で見るというのが駄目なんだろうか??? でも、吹き替えでもう1回見直す気力も沸いて来ないくらいつまんなかった。 レースというよりは、バカ騒ぎしながらドライブしてる感じ。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-19 17:09:00)《改行有》 1135. ゲゲゲの女房 テンポが悪いというか、のんびりしてるというか、一歩間違えば退屈になりそうだけど、妖怪がちらほら現れたりするのがいいアクセントになってたと思います。 貧乏エピソードが物語の軸なんだろうけど、その辺りはもう知ってるだけにちょっとマンネリ感がありましたね。 感動とかそういう方向性でもなくて、なんとなく雰囲気を楽しむ作品でしょうか。 役者はよく頑張ってたと思うけど、かなり地味な仕上がりですね。 悪くない作品だと思うけど。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-08 18:58:05)《改行有》 1136. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 昭和の風景を忠実に再現したノスタルジックな作品は多いけど、その懐かしさ自体をテーマにした作品は珍しいかも知れない。 もしかしたら、あの町の住人たちは結構幸せだったんじゃないかと思ってしまう。 懐かしいだけで終わるのではなくて、懐かしいってどういうことなのか深く考えさせられた。 少し残念なのは、大阪万博は僕の生まれる前の出来事なので、懐かしさのポイントに年代のギャップがあったこと。 僕より少し上の世代なら当時を思い出して嵌ってしまうかも知れない。 トータルとしては、家族愛を軸にした良い作品だと思います。[DVD(邦画)] 7点(2011-08-08 14:38:36)《改行有》 1137. グッド・シェパード 重厚な作品でありながらも、程好く恋愛要素が盛り込まれていたり、家族の問題も描かれていて飽きずに観賞できましたよ。 しかも、それらがメインストーリーに絡んでくる構成は巧みだと思います。 スパイ映画と言っても嘘っぽいアクションとかじゃなくて、とてもリアルに描写されていて興味深いですね。 時間の流れがバラバラでわかり難かったのと登場人物が多くて誰が誰だったかわからなくなってしまったり、ちょっと残念な点もあったけど、終盤は結構盛り上がったんじゃないでしょうか。 まあ、派手さはないけど、落ち着いた雰囲気の良い作品だと思います。 かなり長くて疲れたけどね。[DVD(吹替)] 7点(2011-07-29 20:30:02)《改行有》 1138. ガフールの伝説 映像のクオリティは間違いなくCGアニメ史上最高レベル。 でも、あまりにもリアル過ぎてキャラクターとしての魅力は半減してるかも知れない。 エンディングの影絵の方が味があって良かったと思う。 内容的には、その影絵でほぼ描けてしまってるくらいで、子ども向けの御伽噺といった感じ。 尺が短くて、トントン拍子に話が進むので飽きることはなかったけどね。 せっかく映像がリアルなのに武器や防具を使うといった擬人化で、クライマックスの戦闘が嘘っぽくなってしまってるのがちょっと残念でした。 エンディングクレジットが異常に長くて超大作の勢いだったので、かなり力を入れて製作されてるなぁって感じでしたね。 ラストの展開も続編を意識した内容になっていたので、まだまだ作る気満々ですな。 あと、どうでもいいことだけど、吹き替えで見たので、ずっと左脳だと思ってました。[DVD(吹替)] 7点(2011-07-25 16:53:07)《改行有》 1139. ロシアン・ドールズ 何の予備知識もないままに見始めて、なんだか意味不明で不親切な作品だなぁって思ってたら、これって続編だったのね。 まあ、その辺りはなんとか想像力で補って、こいつらは古い友だちなんだろうなぁってくらいの認識で観賞。 予備知識がないので、最終的に誰とくっつくのかわからないというのが勝因だったかな。 僕の予想では序盤の本命はマルティーヌで、イザベルという大穴もありなのかと思わせつつ、ラストの直線はウェンディとセリアのデッドヒートという熱い展開。 個人的にはナターシャがいちばん好みだったけど、流石にそれは外道なのでレースからは除外。 最終的にはハッピーエンドの展開で良かったと思います。 あと、もう1つ意味不明だったタイトルの意味も最後にわかってスッキリしました。 フランス映画らしいお洒落な雰囲気も好みです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-22 18:11:29)《改行有》 1140. RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 前半はちょっといい映画かなぁって思ったけど、後半の感動させようって意図を感じる演出にはがっかり。 中井貴一の性格が豹変して後半は超いい人になるけど、その辺りが感動の押し付けに思えてしまう。 元々いい人だったなら運転士になってからの親切な行動も理解できるけど、非情な会社人間だっただけに違和感がある。 せめてリストラ命令に悩み苦しむくらいのことはあっても良かったんじゃないだろうか。 あと、嫁の立ち位置も微妙で、ラストも感動とは程遠いです。 何しに来たの?って思ってしまった。 のどかな景色の中を走る電車という構図は味があって良かっただけにちょっと残念な感じです。[映画館(邦画)] 4点(2011-07-21 14:36:14)(良:1票) 《改行有》
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