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プロフィール
コメント数 1630
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1141.  ストロベリーショートケイクス 《ネタバレ》 登場する4人の女性は、人生それなりに酸いも甘いも噛み分けて、社会にとりあえずの居場所を築くことにも一応は成功している人生の中級者。そして、気に入らない出来事が身に降りかかってきたりしつつも、日々をごく淡々と過ぎ越してゆくことが出来ている。 しかし、何かが足りないその心の隙間は徐々に着実に広がってゆき、いつしか限界を迎えてゆく。結局のトコロ、足りないそれは「愛」であり、もっと有り体に言えばオトコだ、と言ってる様にも感じられる。女の映画だから当たり前なのかも知れないが、何とも「女々しい」話だとも思うのですよね(ちょっとキツイ言い方かも知れないが)。 『三月のライオン』でも思ったが、無機質な都会の情景から詩情的な雰囲気を引き出す部分には監督の優れた手腕をまま感じ取れる。その雰囲気、あるいはまた随所に見られる一種の画的な美しさ、などというものも率直にわりかし心地良いとも思ったが、話の内容はやはりかなり「繊細」で、個人的にはあまり共感も出来なかった。もう一押し、ちとパンチの効いた何やらかが欲しい…という感じかも。[インターネット(邦画)] 6点(2020-09-28 23:58:21)《改行有》

1142.  首だけ女の恐怖 《ネタバレ》 珍品である。が、映画としての質はどう控えめに言っても低レベルで、演技経験があるのか非常に疑わしい主演陣に加え、無駄が多くて冗長な展開運び、特撮も極めてチャチだし、特撮シーンになると8mmビデオの様な超絶低画質に切り替わるなど、あまり他の映画では見かけない様なチープさが全編に行き渡っている。もう一点、私の購入したDVDは英語吹替版で、この吹替の質も非常に低いと言わざるを得ない(声の質感が映像とまるでアンマッチで完全に浮いている)。 展開運びで特に酷いのが終盤で、主役(男)の別れた恋人が唐突に登場して憤死したり、絶体絶命のピンチ!にこれまた唐突に大戦士ギデオカなるエセ月光仮面(顔出し)が出て来たり、ゴタゴタと戦っていたのに朝日が出たら黒魔術師(ラスボス)はギャー!と溶けてしまったり(時計見といてよ)、主役(女)は結局助かったのかどうかも定かではなかったり、結構頑張って観てきたのにこんな終い方?感がハンパではない。 ただし、こういうゲテモノとも捉えられかねない現地の伝承をこーまでド直球に映像化したという点については、それでも非常に好感が持てるのである。こーいうのこそが独自文化なのであり、文化的レガシーなのだと。その物珍しさは、こうしてこんな映画が世界中で観られるほどにきっと価値のあるものなのだし、そうした伝承を次世代に伝えていくという意味でも、本作は価値のあるものにきっとなっている筈だ、と思う。[DVD(字幕)] 5点(2020-09-28 20:37:50)《改行有》

1143.  死体語り 《ネタバレ》 主人公は最初っから死体と喋れるワケだが、この能力が話の主題なワケでもなく、これを単なる取っ掛かりとして展開されるのはオーソドックスな「幽霊の復讐」モノである。すると、迫り来る怨霊と主人公が喋れちゃう、というのが、これまた恐怖感を削ぐというか、結論的にはまるで怖くないホラーになってしまっている。そもそもその怨霊とゆーのが、生きてる時からウルサ型のクソなカミさんなのだから、こいつの襲来に際して感じられるのは「恐ろしさ」ではなくただただ「ウザさ」に他ならない。主人公にしても見た目が誠実そうな割には小悪党だし、カミさんも夫憎しと言えども自分の子供に手ェ出すとゆーのは如何にも頂けない。こーいうことならいっそブラック・コメディ風味に仕上げても好かったかも…なんと思ったり。[インターネット(字幕)] 4点(2020-09-28 15:33:36)

1144.  クライモリ デッド・リターン 《ネタバレ》 まあまあの前2作に比べ、一気にポンコツホラーと化した。いい加減なシナリオ、安っぽいショックシーン、延々続く登場人物たちのどうでもいいゴタゴタと、見飽きた凡作感に満ちている。[DVD(字幕)] 3点(2020-09-28 00:33:15)

1145.  雨に唄えば 《ネタバレ》 ジーン・ケリーとフレッド・アステアというのは、剛と柔と言うか、『北斗の拳』で言う所のラオウとトキと言うか。ケリーの踊りにはアステアには無いパワフルさ・アクロバティックさを感じ取れ(躰のナリもだいぶんゴツイですしね)、アステア一派の私としてもこっちはこっちで確実に素晴らしいと思うのですよね。 ミュージカル映画の史上最高とも称される今作、力強い踊りのクオリティについては、確かに他の作品に頭一つ抜きん出ていると言えるかも知れません。ケリーの種々のシーンに加え、ドナルド・オコナーの『メイク・ゼム・ラフ』も高度にアスリートな優れた出来だし、私は終盤の『ブロードウェイ・メロディ』も好きですよ(ただ確かに、冗長と言うよりはちょっと挿入が唐突、かつ脈絡も薄いというのは確かなのだけど)。そして『雨に唄えば』という20世紀屈指の名曲と雨中のその挿入シーンは、これも確実に映画史に残る名場面と言えるのだし。 一点、今作はケリーが絶対的メインで、故に女優が活躍するパート(踊りにせよ演技にせよ)がやや少なめだという点が、好みの問題ではあるが私としては少しだけマイナス。ただ、そうは言っても例えばジーン・ヘイゲンのコミカルで特徴的な演技とかは、これも個人的にはかなり面白く観れますのですけどね。[DVD(字幕)] 8点(2020-09-23 01:08:15)(良:1票) 《改行有》

1146.  本当の目的 《ネタバレ》 ひとつのお話としてそんなに観れなくはないものの、正直言って「だから何?」と言うか、テーマと言うかコンセプトと言うかメインディッシュと言うか、そういったもの(勘所)の存在感が希薄だと感じる。寒々しい演出・演技も悪くはなかったし、ヨーロッパ辺境の社会状況や情景を垣間見れるという意味での価値はあると思うが、個人的にはあまりピンと来なかった。そのうち再見するかも。[インターネット(字幕)] 5点(2020-09-23 00:43:01)

1147.  アポロンの地獄 《ネタバレ》 最初と最後に現代と繋がる部分は正直言ってよー分からんかった。だからその部分を置いて考えると、本質的にはド直球な「古典の映像化」である。勘所はその表現技法であろう。リアリティを無視した、お手製感満載のどこか適当で(小難しく言えば)非実在的・抽象的なそれは、ロケーションやセットには拘りつつも非常に「演劇的」というか、中々に面白い(非・通常映画的な)質感・空気感を醸成することに成功していた。演技面でも、やや大袈裟なそれは大いに舞台劇感を醸していたが、演技自体は確かに力強く、かつそれなりに上質であった様にも思われる。単純に傑作ギリシア悲劇の映画版として観るなら、意外とそこそこ楽しめるのではないか。[インターネット(字幕)] 7点(2020-09-23 00:17:34)

1148.  青い体験(1973) 《ネタバレ》 男どもはとにかく揃いも揃ってバカばかり。特に主役の中坊のバカさ加減は深刻で、将来絶対ロクな大人にならないのを請け合ってもいい(いくら私でもこいつよりは多少マシだったろうと自信を持って言える)。しかし、肝心なお姉さんの方も決して聡明とは言い難い、というか、ほっときゃいいのにこのバカガキに付き合って張り合ってしまうのだよね(冷たく突き放さないだけある種優しい人なのだろうね)。本作に描かれるものというのは、おバカな男と女のマウントの取り合い、つまり、男を黙らせる一番手っ取り早い方法としてのエロ、という訳だ。 個人的には、主演のラウラ・アントネッリは見た目的には超タイプ。であるし、年齢も絶妙(いわゆる二十シッパチ三十凸凹、という乙なヤツですね)。地味に撮影は名匠ヴィットリオ・ストラーロで、よく見ると中々に凝ってる画づくりが秀逸、なのも相まって、女優の性的魅力というものは確かに出色にも感じる。しかしお話の方は前述どおり、ちょっとバカ過ぎて観ていてだいぶん苦しかった。映画としてはいい大人に勧められる作品とは到底言えないかと。 むしろ、実は子供向けなんじゃねーか、とも思う。観ていて唐突に思い出したが、私もこの映画中学生の頃観てましたわ(多分深夜に)。今作、中学生がコッソリ観る分には実は適切なエロさ加減かとも思う(というか、これぐらいで我慢しとけ、という)。[インターネット(字幕)] 5点(2020-09-22 01:32:12)《改行有》

1149.  大地の子守歌 《ネタバレ》 質感としては『はなれ瞽女おりん』なども想起される(原作小説も映画もほぼ同年代だが、いずれも本作が少しだけ先行だが)。やや後発ではあるが『おしん』などにも通じるそのテーマ面は、苦境にもめげず芯のある女性を描いてゆくという部分であろうか。ある種、この頃の日本人の心象風景の中でまだ尊ばれていた人物像が、今作のおりんにも反映されているということだろう。 かなり凄惨な場面もある中、おりんが逆境に屈しない様子に感情移入していく一方で、その外形上の強さ(強さと言うか、他人を拒絶する「壁」の高さ、と言うか)の中に垣間見える弱さ・脆さといった部分に、個人的にはより深く感じ入った。前述のとおり強い女性を描いているようで、他者と共生する術を持ち得なかったおりんには、私は人間と人間の運命の儚さ・残酷さの方をより強く感じ取るのである。 その「強さの中の弱さ」を見事に内包することも含め、原田美枝子の力強い演技は非常に素晴らしかったと思う。今作時点でまだ18歳、栴檀は双葉より芳し、とは斯くの如くか。[DVD(邦画)] 7点(2020-09-21 01:27:13)《改行有》

1150.  コンスタンティン 《ネタバレ》 ジョンの話、アンジェラ(イザベル)の話、悪魔の企て&「運命の槍」の話、と、複数のストーリーがそれぞれ謎を含んで展開してゆくが、やや説明不足で(登場人物自体もかなり多い割に)かつ盛り上がるポイントをイマイチ欠くため、終盤まであまりテンションがハイになってゆかない。世界観・設定面も、実は奥行きは無くもないのだろうが、やはり突っ込んだ説明・展開は不足しており、総じてちょっと浅い仕上りになっているかという印象。ただ、クライマックスでは色々とまずまず整理されるので、モヤモヤ感までは残らない(とは言え、肝心の真相というのも引っ張った割には平凡かなあと感じるが)。 がしかし、ダークでスタイリッシュな映像表現の出来はまずまずだし(地獄の風景なんかは結構好み)、ジョン、サタン、ガブリエル(+アンジェラも)の演技もそこそこだと感じるし、そして前述のとおり、深みは出せていないが最低限のポイントは掬い上げた上で2時間できっちり整理したなという話の内容の出来も好意的に捉えたとして(良いか悪いかで言ったら)個人的には出来は良い方かと思う。特にキアヌがとても良い雰囲気だったので、おまけの1点アップ。 一つだけ、ガブリエル(+オーラスのチャズもだが)のコスチュームだけは率直にダサいと思う(サタンが白スーツなんだから、天使だってあんな如何にもな格好じゃなくていいと思うのだけど)。つくづく神って、センス無いよね。[DVD(字幕)] 7点(2020-09-21 01:18:49)《改行有》

1151.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 まず指摘したいのは、まるで魅力を感じない新作キャラ連中。独り善がりなダメロン、役に立っている様には皆目見えないフィン、全く悪役感の無いカイロ・レン、何故にこういうブスを起用したのか全く以て意図が分からないローズ(これが普通に準主役なのだからもう…)、これまた無能感全開な紫ババア、更に言うと、マーク・ハミルも完全にノーカリスマなオッサンで、かつジェダイ絡みの展開にも想像を上回るものがまるで無いという極め付きの平凡さ。。 シナリオに関しても、掴みのアクションシーンはまだしも(とは言え初っ端から特攻に近い追い詰められ感はやや頂けない)、そこから90分近くは率直にかなりつまらない。メタメタ過ぎるレジスタンス(終いには内紛騒ぎまで起こす始末)、ダラダラ追いかけっこというメイン展開の締まりの無さ、コードブレイカーとかいう謎展開(しかも結局何の足しにもならないというボンクラ)、そこからの後半は多少盛り上がるとはいえ、スノークをあっさり殺しての拍子抜けだとか、そんな方法で敵艦隊に大被害が出せるなら最初から特攻しろとしか思えなかったり、このレベルの大作で何故こんなにシナリオやキャラづくりのレベルが低いのか更々理解できないレベルに酷い。 あと、ジェダイの殺陣も新三部作より率直にかなりレベルが低いのだよね。レイとカイロ・レンは演技はまずまずだが、アクションは結構平凡だなあと(レイは女性としてはかなり頑張ってはいると思うのだが、それでもやや物足りなさを感じるのが正直なトコロ)。[DVD(字幕)] 4点(2020-09-21 01:16:10)《改行有》

1152.  シグナル100 《ネタバレ》 原作は漫画とのことだが、そちらは未読。しかし率直に、非常に奇抜で秀逸なアイデアのスリラーだと思う。ただ映画については、脚本がその出発点の優れたアイデアを的確に発展させる良い出来とまでは言えず、ごくごく想定の範囲内な展開に留まっている様にも思われる。全体的に演技も可もなく不可もなく程度以下のレベル。 良い点としては(そこまで良くもねーけど)スプラッタ描写は登場人物が高校生なワリに結構血飛沫スプラッシュで分量も多いのと、前述どおり平均的な展開運びながらテンポはさほど悪くなく、コンパクトさも相まって緊迫感は終始まずまず維持されていたかと思う。まあ面白いアイデアだし、変わったスリラーとして観ておく価値はアリかと。一点、ハシカンは可愛いことは可愛いが、あまり存在感があるという訳でもなかった。[映画館(邦画)] 5点(2020-09-21 00:38:08)《改行有》

1153.  ミッドウェイ(2019) 《ネタバレ》 比較的史実に忠実に、かつその中で創作の人間ドラマの描写に注力すると言うよりは、真珠湾攻撃~ミッドウェイ海戦の実際の軍事的展開を描いてゆくことの方に重きを置いた作品だと感じる。その観点からまず一つ残念なのが、そうであるにも関わらず、率直にイマイチ個々の歴史的事実・イベントの意味とか影響とかが伝わって&繋がってこないことである。ミッドウェイ海戦に至る戦況も大雑把にしか描写されないし、一番肝心だと思われる南雲中将の判断と時間的な「偶然」だとかも、知ってりゃ分かるが知らなきゃ多分伝わってない様にも思われる。あと、ドーリットル空襲を描くのも端的には間違い無く正解だと思うが、一方でそれが日本軍司令部の作戦判断にどう影響したのかがあんまりハッキリとは描かれない、というのでは、正直何がしたくて該当シーンを挿入したのか意味が分からないといって過言でもないであろう。 また、前述どおり人間ドラマには重きを置いていないのでその面の見応えはいかにも薄っぺらいし、CG全開な戦闘シーンも量はともかく質は今日びの映画じゃそこそこ(と言うか若干チープ寄りかも)というレベルでかつバリエーションも少ないし(急降下爆撃で空母沈めるのを4回も観なきゃならんという)、CGがつくりものっぽいから戦場のリアリティや迫力・凄みも希薄で、総じて、昨今の出来の良いリアル戦争映画と比べると、色々と極度に淡泊、という印象を受ける。 ひとつだけ褒めたいトコロとしては、淡泊に、かつ日米どちらにもあまり熱く肩入れせずに描くことで、戦争の勝負ごととしてのカタルシスは感じられないものの、それ故に逆に「勝利者などいない戦争の悲哀」というものは仄かにも確かに感じられた(終盤、若干そっち方面に演出を寄せていましたよね)。まあその部分にしても、泣ける!というホドでもない薄味、だとも言えるのだけど。[映画館(字幕)] 6点(2020-09-20 22:50:00)《改行有》

1154.  キッスで殺せ! 《ネタバレ》 アルドリッチ、大好きなのですよ。彼我の双方が死力を尽くす、正に死闘と言うべき争い。そしてそれがもたらす重厚なスリルの素晴らしさたるや。本作もずっと観たいと思っていた所、微妙に中古DVDの価格が下がっていたので、世知辛い昨今、少しでもテンションを上げてゆくために思い切って購入してしまった。 ただ、本作に関して言えば展開運びは決して巧みとも言えず、かなり終盤までグダグダと、かつ率直にイマイチよく分からない展開が続くのも事実。しかしながら、随所で冴え渡るお得意のヴァイオレンス描写に加え、非常に個性的なその他のシーンも多く(ヴァ・ヴァ・ブーンとか)、観ていて決して飽きが来るとかいう訳ではない。そして件のラストはこれまた非常に独特な一種のショックシーンになっており、これは確かに「名作というよりはむしろカルト」という類いの映画と言って間違いは無い。普通にそこそこ面白くもあるが、だいぶんマニア向けな作品かと思う。[DVD(字幕)] 7点(2020-09-20 18:02:21)《改行有》

1155.  バッド・バディ!私とカレの暗殺デート 《ネタバレ》 アナケンさんて、非常に美形でスマートなお顔だと思うのですが、何故にこーまで「おバカ」キャラがハマるんですかね(よく見るとお芝居も結構巧いし、決して実際にそんなにバカだとかには思えないのですが)。 本作は、アクションを比較的しっかりつくっているアクション・ラブコメという所で、個々の要素はアクションにせよコメディにせよ、そして両者の中核を担うサム・ロックウェルの出来にしても決して全く悪くありません(前述のとおりアナケンさんもまずまずハマっていますし)。ただロマンスとしては、まずサムが何故アナちゃんにベタ惚れなのかが全く説明されないという大きな疑問点がありますし(終盤、アナちゃんが暗殺者として覚醒した所を見ると、類は恋人を呼ぶ、的な何かなのでしょうか)、アクション部分のストーリーもお世辞にも上出来とは言えないレベルで、総じてお話としては及第点以下な出来かと思います。 とは言え、前述どおり個々の要素の出来の良さはあるので、ノンビリ気楽に観る分にはそこそこ楽しめるのではないかと思います。主演が2人ともお気に入りな俳優さんだったので、私は十二分に楽しめました。そんな感じ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-09-20 09:13:52)《改行有》

1156.  フロム・ビヨンド 《ネタバレ》 この映画、やりたいことは分かるのですが、改めて観るとお話の方はちとメチャクチャ過ぎますね(やりたいことの方が更にメチャクチャだ、とゆーのは一旦置いといて)。ここまで来ると物語としてはちょっと訳分からんし、種々の描写も奇ッ怪過ぎて『死霊のしたたり』の様にコミカルさを目当てに観れる、というレベルに在るワケでもないかと思います。 なので本作、ただ奇ッ怪な映画が観たい!という完全なるマニア向け作品にも思います。デロデロドロドロのクリーチャーは『物体X』をどこか彷彿とさせますが、気持ち悪さと人体破壊描写のグロさ加減は彼の名作にも優るとも劣りません。個人的には、ややチープなのも逆に味が有る様にも思えます。加えて、今作にはエログロ系の要素もタップリ加味されており、バーバラ嬢の正に体当たりなお色気シーンは、ここだけは誰もが大喜びで観れるだろう大きな見所となっています(殆ど紐でケツ丸出しのボンテージ衣装には大いにゾクっとしました)。 ユズナ&ゴードン、コムズ兄さん&バーバラ嬢、加えてケン・フォリーの旦那という、往年のB級ホラーファン垂涎のキャスト・スタッフを擁することを含め、前述どおりマニアなら必見の大怪作と言えるでしょう。オススメかと言われれば普通にオススメであります。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-09-20 09:06:05)《改行有》

1157.  火花(2017) 《ネタバレ》 『劇場』を観たので、こっちも。両方とも原作未読だが、なんか似た様な話ですね。かつ、これも薄いなあと。 ごく終盤まで、人間としては多少ユーモラスだけどあんまり売れてないという芸人がグダグダグダグダしてるだけ、という風に感じられる。何故、彼らがどう苦悩し、いかに闘ったのかをもっと掘り下げて描かないのか。「これからの全ての漫才に俺たちは関わっている」いい言葉だ。原作者も唯これが言いたかったのだろう。しかし、ある程度芸人として成功した原作者が単なる落伍者たるあの2人にそれを言わせたら、意味が変わってくるでしょ、と思う。要は、この言葉だけが浮いている(少なくとも、この映画では)。 菅田将暉の演技は素晴らしかった。ラスト漫才、初めて神谷にキレるシーン、どっちもやはり薄っぺらくはあるが、込められた熱は十分に届いた。流石である。[インターネット(邦画)] 4点(2020-09-20 07:51:11)《改行有》

1158.  パンとバスと2度目のハツコイ 《ネタバレ》 う~ん、ユルいというか、ハッキリしないというか。とりわけてフワフワとしているのが、主人公の女子。美大まで行ったのに絵を描くのも止めてしまった、彼氏からのプロポーズも断っちゃった、どちらも正直よく分からない理由で、という。それでも、なにか上手いこと社会の中には嵌っていて、つくねんと落着いちゃってて特に慌ててもいない(自分の人生をまるで突き詰められていない、というのに)。とは言え、もう一人の男の方も結婚経験があって子供が居るってだけで盛大に迷いまくってるし、伊藤沙莉だって、昔女の子を好きだった、という点を重く見れば、まだ「揺らぐ」余地を残しているのかも知れない。 でも、最近の25才って皆こんなもんじゃないでしょーかね。人の精神年齢は時代を経るに連れて「低下」していく一方だと聞きますし、私自身も25才の時に彼らより「チャンとしてた」などと言うつもりは毛頭無いです。そもそも、言い訳がましくもなりますが、こうなっていることの原因は、若者だけでなく社会の側にも確実に在る、と言いたいのです。ここん所の社会変革の流れとして、人は、自分自身の在り方や自分の幸せのかたちをそれぞれ独自に探し当てなさい、というのがメインストリームになって来ましたと。それは更なる多様性(=それがもたらすパラダイムシフト)を必要としていた資本主義社会の希求でもあった、と思っているのですが、果たしてそれが本当に「良い」ことであったのかと。自分でそれを見つけられる(=それだけの能力と時間とカネの有る)人にとっては、良いことでしょう。しかし、もしかしたら大多数の人々は、それを見つけることが出来ない(出来なかった)のかも知れない。そして、そんなものを探すよりも一般常識や宗教的価値観といった「長いもの」に巻かれてしまった方が、結局のところ幸せだったのではないか、と(殊に、今なお日増しに複雑化・高度化していく現代社会において、こそ)。 私自身は、彼らには非常に共感できるのですよね。それは、今作がこの「惑う」人々を、とても的確に描きつつも、同時にとても温かく描いている、からだと思われます。今作で一番好きなのは、主人公が「自分は孤独が好きなのではないか」と呟くシーン。正直私自身も、こんなふうに思う時期が確実にありました。でもだからこそ、そんな「答え」を出してしまうのはまだ早い、と彼女には言ってあげたい。それを結論付けられるような段階(そして結論付けなければいけない段階)に、色々な意味で君はまだ至ってないと思うよ、と。 深川麻衣の演技は、実に素晴らしかったと思います。彼女の中にあるのは本当にフワフワしたもので(孤独であり、不安であり、希望もあり)、それを表現するのは極めて難しい作業であったハズ。今後が楽しみですね。[インターネット(邦画)] 8点(2020-09-19 20:34:28)《改行有》

1159.  NICE 2 MEET U 《ネタバレ》 何から何まで全くもって「普通の恋愛」な映画なのは確かだが(にしてもフツーすぎる程にありきたりだけど)、それでも爽快さとゆーものは結構素晴らしかったと感じる。いちおう、男女間の民族的・文化的差異を乗り越えてゆくという面を持ち合わせており、その意味では少しだけポリコレの波に乗っている作品だと言えるかも知れないが、その「男女の差」というものは実はごく普遍的なものでもあり(要するに、恋愛に対しやや保守的な男と、少しだけ奔放な女、という)、その面でも特殊な要素を備える恋愛を描いているというよりは、やはり普通のありふれた恋愛を描いた映画だと言ってよいだろう。 普通の、という意味で、美男美女すぎない主演二人にせよ、臨場感を重視した撮り方にせよ、より視聴者目線で身近な質感を引き出す種々の演出も非常に効果的であった。結果的に極めて広範に感情移入しやすい物語になっており、ありふれてはいるが自分ごとの様に引き込まれて観てゆけた、と言える。[インターネット(字幕)] 6点(2020-09-17 19:05:00)(良:1票) 《改行有》

1160.  ここは退屈迎えに来て 《ネタバレ》 雑多な登場人物に加え、描かれる時間軸も多様に切り替わる、が総じて、この映画は10代後半から30歳直前の人生で最も輝かしい時期を様々に生きる若者たちを描き出した作品だと言えるだろうし、そして最も重要な点は、これも総じて彼らがその人生のゴールデンタイムをイマイチ輝かしく謳歌できていなかった様に見える、ということにも思える。 加えて、登場人物には割と受動的で人生に「無為」とも見えかねない熱量の低い人も多く、その意味でも全編通してあまりテンションは高くなってゆかない。群像劇というよりは青春風景のパッチワークというか、物語性も決して明確とは言い難い。繊細な見所を擁する文芸映画、と言う方が確かに実態に近いだろうし、作中の何かしらに引っ掛かることが無いと、そのまま退屈な作品に終わってしまう恐れも大いに在ると言えるだろう。 でも、振り返って人生で一番愛おしいのは、やはりその「やり残し」ではないか、とも感じる。ひたすらに「意味」を積み重ねる人生も、充実してはいるのだろうが少しばかり疲れるだろうと思うし、例えその意味が明白でなくても、人生には絶対に「無意味」な時間はないのだろうとも個人的には考えている。少なくとも私は本作からは、決して悪からぬノスタルジイを汲み取ることが出来た。 人生、人目も憚らずただ泣きながら大声で歌いたくなる時もありますよね。でも、それが許されるのはギリ20代までではなかろうか。30過ぎてもそんなことやってたら、それはもうちょっと変な人だ、とも。[インターネット(邦画)] 6点(2020-09-16 00:59:30)《改行有》

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