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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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1161.  PERFECT BLUE 今敏氏が逝去されて追悼番組で初めて観賞しました。面白かったです。公開当時、すでに「アイドル」の全盛は過去のもの。私の思春期が「アイドル」の隆盛と重なっているからか、廃れ行く偶像へのレクイエムのような印象を受けました。今氏は同世代人ですので、同じような思いがあったのかも。制作からさらに十数年後に観たことによって、社会学的にアイドル文化を振り返るような気分にもなりました。ショッピングセンターのアイドルショー、追っかけ、脱アイドルとヌード、それを飯のタネに群がる業界人たち、オタクとストーカー、などなど。それらの事象を散りばめながら、アイドルから女優への転進を目指す女性の現実と心象と出演ドラマがオーバーラップする構成は巧みで見応えがありました。「女優としての必然で脱ぐ」のではなく「脱ぐことで女優になる」人たちの時代は確かにありましたね。演技の質はそっちのけで、スキャンダル性を最終兵器にして生き残りへの賭けに出たアイドルたち。そんな一種の転落を覗き見るようなストーリーはまるでワイドショーを見ている感もあって、観賞側の視線も二重構造になっている気がします。それが複雑な見応えを醸しているのだと思いました。ちなみに、AKB48の騒ぎっぷりとかを見ていると、私が疎くなっているだけでアイドル事情って昔とあまり変わっていないのかもしれませんが、少なくとも「女優になる=ヌードになる」というレールは無くなったような。人気に応じて売り方を変える不経済を、AVとかグラビア・アイドルとか、「見られ方」の細分で合理化したような印象です。「女優としての必然があるのに脱がない」人を時々見かけますが、見習ってほしい映画です。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-26 10:02:31)(良:1票)

1162.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 実話らしい。ディカプリオは立派な犯罪者だけど、家族を大切に思い続けるから憎めない。被害に遭った人たち(主に銀行)の描写がないから犯罪感が希薄で、それは狙ってやっていますね。ちょっと視点が偏った作品ですが、ハリウッド作品らしい割り切りがあって気持ち良い映画でした。スピルバーグ作品という気負いなど無しで見るといいですよ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-23 23:47:18)

1163.  ベスト・キッド(2010) 《ネタバレ》 オリジナルは観ていますが、特に好きではなかった。ミヤギの描写は興味深かったけれど、主人公が好きになれなかった。年代が近すぎて共感しにくかったのだと思う。それに比べて本作ではジャッキー・チェン側の視点で観ていたからなのか、とても楽しめました。ジャッキーも売り出した頃は達人から教わる側だったけど、教える側が板に付く年代になりました。そもそもの設定で、アメリカ人が仕事の都合で中国・北京への引っ越しを強要されることにも時代の流れを感じます。ストーリーは王道。ジェイデン・スミスが短時間で強くなり過ぎるご都合を、カンフーらしい動きの熟練で説得します。カット割りで誤魔化すようなことはせず、相当に訓練したことが伺えました。演技的な勘もサラブレッドという印象です。そのジェイデン君が足を痛めつけられて試合の継続が困難になったときに「このまま止めたら、あいつへの怖さが消えない」と言います。かなりベタですが、その台詞が良かったです。子供の世界だけでなく職場環境にもイジメはあって、そういう程度の低いイジメには真正面から立ち向かうことが最も効果があることを経験しました。何かに立ち向かうことは、自分の中の弱さを克己することと同義です。そこをしっかりと押さえてくれた本作には好感を持ちました。10年後のジェイデン・スミスが楽しみです。[映画館(吹替)] 8点(2010-09-23 23:40:24)(良:3票)

1164.  フリージア 《ネタバレ》 自分も「敵討ち法」がある社会に魅かれて観たクチですが、がっかりでした。この法律は街中でおおっぴらに銃をぶっ放しても良いという設定以上の意味を、この映画では持っていなかった。これはとても残念でした。敵討ちは倫理的視点も含めて数多のテーマを表現できる素材なのに、それを活用しないなんて…。ストーリーは冷凍兵器の後遺症で痛みと感情を失った男女の復讐譚という体裁。これがまた極めてパーソナルなお話で、とってもしょぼい。この男女が敵討ちの助っ人会社に勤めているんだけど、その必然も特に無い。感情は失っても復讐はしたいのか、と適当な突っ込みで八つ当たりさせてもらいます。[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-09-22 19:54:50)

1165.  きな子~見習い警察犬の物語~ 《ネタバレ》 落第気味のペアの奮闘を映すことは、親近感を覚える設定ではある。モデルとなっている実話があるらしいのですが、犬とのコミュニケーションを警察犬受験と並行させたことで視点が分散していて、人と動物の絆のようなテーマを描き切るにはやや力不足な作品でした。まず、警察犬へのチャレンジですが、あの試験に合格するためには、仕事と割り切って訓練しないと必要とされるレベルに到達しないのだと思います。このペアの実情が本作と同じような情景だとしたら、リアルきな子がまだ警察犬になっていないのは、教える側のスタンスに割り切りが無いからでしょう。進学塾のスパルタ教師は生徒の心情まで汲み取りません。犬とのコミュニケーションは、人の側がどれだけ犬のサインを感じ取れるかに掛かっているはず。杏子がきな子のことを大切に思っていることは伝わってきますが、そのサインを読み取る能力が進歩したような描写はありません。また、劇中でテレビ局の取材に意地悪な視線を感じるのは、人気だけが先行するという悔しい状況を煽っているからだけど、それも放置されたまま決着を付けていない。私の消化不良感はそのあたりが原因です。警察犬としての能力なんてそっちのけにして、杏子ときな子の絆にフォーカスした割り切りがあれば感動の度合いも増したのでは。犬は言葉が喋れないからこそ、コミュニケーションが成立したときの意義も格別なものになるはず。そこに、もう一歩踏み込んで欲しかった。夏帆と犬の相性は予想通りでとても良かったし、ホロっと来そうなシーンもいくつかありました。私の隣に座った年配の女性はずっと泣いていました。ただ、私は先述の理由でそこまでは入り込めず、上手く盛り上げてもらえなかった印象です。1本の映画としては普通の出来映えという評価です。[映画館(邦画)] 5点(2010-09-22 16:15:43)

1166.  東京画 《ネタバレ》 小津安二郎の「東京物語」に惚れこんだヴェンダースが1983年に東京を訪れた紀行映像という体裁。彼は小津の作品のなかに映画の「聖地」があると言う。それはおそらく、登場人物たちの本質を描き明かしたという賛辞だ。「東京物語」は1953年の製作だから、小津が描いた東京からはすでに30年の隔たりがある。高度成長を経て大きく変わった東京の見映えは「東京物語」ではない。花見・パチンコ・打ちっ放し・タモリ倶楽部・プロ野球中継・竹の子族、といった大衆文化の表層を意図的にモンタージュして、緩慢な堕落をイメージさせる。言葉には出さないが小津が探し当てた深い精神性の喪失を悼むかのようだった。中盤でヘルツォークに代弁させた内容が、この映画の本旨であり、ヴェンダースが東京を訪れた目的でもある。曰く「すでに地上には純粋で澄んだ透明な映像はない。それは考古学者のように発見する必要があり、そのためなら自分はどこへでも行く」。彼の言葉にある「映像」はそのまま「映画のテーマ」と置き換えて良いと思う。やはりというか、当たり前というか、映画監督もテーマ探しには躍起になり、苦労しているのですね。その本音がとても新鮮でした。ヴェンダースは映画作家として、小津が映した精神性に、たとえそれが残滓であろうとも、触れたくて東京にやって来た。街とそこに住む人から得るインスピレーションが映画の材料であり、小津のファンとしても同じものが見たかったのだと思う。でも、その願いは空振りに終わったようだ。日本人が持つとされる徳の文化や儒教的な世界観が失われたとは思わないけれど、しばらく滞在しただけの外国人には触れる機会は無いでしょう。個人的に一番面白かったのはヴェンダースのパチンコ評。あまりに納得したのでメモってしまった。「騒音の中、群集に紛れ、だからこそ孤独に落ちる玉を追う。催眠状態と奇妙な幸福感。得るものは少ない。ほんの一瞬、自分から抜け出し、忘れたいことごとを忘れる」。ははは、確かに。それと、ヘルツォークの登場には驚いた。怪作「フィツカラルド」を撮った直後だったことを考えると「どこへでも行く」という言葉は迫真でした。やっぱりかなり変な人だ。ちなみに、今作で使われていた「東京物語」の映像は尾道のシーンで、そこにはとびきり穏やかな時間が流れているが、東京の映像では無い。このあたりはドイツ人向けの演出なのだろう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-22 12:26:27)(良:1票)

1167.  劔岳 点の記 《ネタバレ》 硬派な映画でした。自然の美しさと共に、その厳しさもしっかり映していたと思う。ぐだぐだのストーリーと仰る方もいらっしゃいますが、私はそうは感じなかったです。峻厳な自然と人との闘いと云うシンプルな構図には、ストーリの面白さにポイントを置くような展開は不要かと思うほどでした。その闘いの先にある目的は「地図を作る」こと。人の生活の立ち位置を定めるという意味で意義のある事業と役所広司が言ってましたが、その通りだと思います。陸軍の意地や面子も、初登頂競争も、地図作りの前ではただの雑音でした。自然と対峙すると云う意味で浅野忠信の仏頂面と無口はナイスキャスティングでした。本作の見どころはもうひとつある。風呂上りで髪を下ろした和装の宮崎あおい。彼女とイチャつく浅野の精一杯のニヤけた顔が可愛らしく憎らしい。あのシーン、劇中の人物が羨ましいと思ったことでは過去最大級です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-20 22:32:37)

1168.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 テレビ局が主導で作った匂いが強烈に漂ってくる映画でした。事前決定事項として、海外ロケ・織田裕二・サラ・ブライトマンの3つがあって、中味は後付けだろう。速い展開とイタリアの風景にごまかされて最後まで観てしまうのだが、後で少し考えるとこれほどバカバカしいシナリオはかなり珍しいことに気付く。構成を手伝ったとされる真保裕一が脚本としてクレジットされること拒否した気持ちが分かる。たとえばサラ・ブライトマン。外務大臣が出席するパーティと同時刻にサラ・ブライトマンのコンサートが開かれ、そちらには伊大統領も臨席する。そのコンサートのチケットを持つ女の子にGPS発信機をプレゼントしたら気に入っもらえて、伊警察がそのGPS発信機に辿り着くタイミングで警備システムがダウンし、それは「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌っている最中だった。これらの偶然が重なって初めてサラ・ブライトマンが劇中で歌うことになる。ストーリーの本流に絡まない彼女の歌唱シーンはプロモーションのネタである。その為に脚本に不自然な負荷をかける。観客動員のために映画の中味が疎かにされる。それを「観ている奴らのほとんどは、そんなこと気にしないよ」とばかりにヌケヌケとやる。映画の質を高めるより、プロモーションありきの発想。この姿勢に唖然とする。もう詳しく書かないけど紗江子 (天海祐希) が警備システムをダウンさせるくだりは上記以上の偶然の産物で、それは物語の発端である誘拐の計画性をも本来は否定するはず。極めて浅い人物描写はプロモーションには必要ないからだ。女神の報酬って、このテレビ局の都合を神様に聞き入れて貰ったってことだ。[CS・衛星(邦画)] 2点(2010-09-19 23:15:15)(良:2票)

1169.  BALLAD 名もなき恋のうた 大半の人はしんちゃんの後に本作を観ていると思いますが、まだ両方観ていない方には逆の順番で観ることを勧めます。絶対にその方が後味が良いです。同じ時間を費やすなら、得する方を選びましょう。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-09-18 04:51:33)(良:1票)

1170.  ダーティハリー2 《ネタバレ》 自分にとってのハリー・キャラハンはこの「2」が最初だった。実家の近所の名画座で「燃えよドラゴン」との二本立てだった。「1」と比較すると、ハリーのスタンスが変わっている。言及されている方は少ないが正反対に変わっている。「1」では法律や警察機構の弊害で裁けない凶悪犯を自らの手で始末する。死刑の執行だ。この「2」では、それを上司や交通課の新人巡査が組織的に行っているが、ハリーは否定する立場を取る。えっ、それって「1」で君がやってたことじゃんと思うのだが「行政組織が司法機能までを包含するといずれ必ず暴走が起こる」と、とてもインテリな発言までする。でも、自分にとってはこのハリーが初見だったこともあり、信念で正義を説く姿勢に「1」より好感が持てる。「デスノート」でキラを否定するエルのスタンスです。ラストの皆殺しは正当防衛の範囲でしょう。じゃあ、どこがダーティなんだと云うと、自分の記憶の範囲だと本作中では一度もダーティーハリーとは言っていない。原題にもダーティの文字は無い。シリーズ化に際して軌道変更したようだ。とは言え、凶悪犯がいる現場では逮捕より銃殺が先行するし、上司たちは苦々しく批判を続けるので「1」と印象は変わらない。ヒールの風味を保ち法律は守るハリー・キャラハン。シリーズ中で最も好きな作品だ。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-16 06:16:17)(良:1票)

1171.  トワイライトゾーン/超次元の体験 怖い体験をした、という意味で特別な作品です。以下、作品内容とはほとんど関係ない余談です。■地方の大学で学生をやっていた私は、付き合い始めて日が浅い彼女と本作を観ました。それは田舎の夜道を帰宅する車中での出来事。本作と直接関係があったかどうかは覚えていないが、幽霊は本当にいるか、なんてことを話していた。それはよくある他愛ない話のはずだった。歯切れ悪く「幽霊はいると思う」と言う彼女。「見たことがあるの?」「んー、、実は今も見えている」「えっ?」「幽霊じゃないけど、あなたの周りに青い光が見えている」「・・・・・」「私、見えるんです」。その口調からジョークでないことは明らかだった。観たばかりの本作のプロローグが脳裏をよぎり、自分の隣にはとんでもないものが座っているのではないかと思った。路肩に車を停めたが、怖くて助手席を窺えない。ドアに手を掛けながら恐るおそる彼女の方に首を廻らせたところ・・・。「ギャー」ってなことには、ならずに済んだ。■彼女はいわゆる「霊感が強い人」でした。恒常的ではないが霊を認識するし、私の周りの青い光とはオーラのこと。暗闇では人の形をなぞるように、人によって色の違うオーラが見えるらしい。付き合い始めた相手にいつか伝えようと思っていたらしいが、タイミングが悪すぎだよね。彼女とはその後2年ほど続きましたが、その間に聞いた色々な話のおかげで霊の存在は当たり前のように信じています。一緒に観た映画はたくさんありますが、「トワイライトゾーン」はこの件で思い出深い作品です。浜村淳の「思い出は映画と供に」でした。[映画館(字幕)] 6点(2010-09-15 09:56:56)

1172.  チェケラッチョ!! 《ネタバレ》 しなやかな色香をまとう伊藤歩の白い水着がかなり良い具合です。私が高校生でもきっと憧れます。人工呼吸なんてしてもらったら尚更です。年上の女性の気を引くために背伸びする気持ちも分かります。しかし、その後の方法論と映画としての締め方が遠浅の海みたいでした。口当たりは悪くないけど、どこまで行っても深度がない。沖縄の海がそうだからって、赦されるものでもない。私が学生の頃はラップが今ほど一般的ではなかった為なのか、なかなか馴染めません。メロディや演奏というより、歌詞(台詞?)とパフォーマンスとファッションにポイントが置かれていて、シンクロできない中年には遠いジャンルです。この映画がイマイチだった事とも無関係じゃない。若向きの映画かもしれませんね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-09-15 09:52:17)(良:1票)

1173.  おろち 《ネタバレ》 私は中越典子がモデルをやっていた頃に仕事をしたことがあると云うだけの理由で彼女を熱心に応援しております。本作でのライバルは木村佳乃。ストーリーなどそっちのけで、その対決を見守りました。木村佳乃が良い芝居をするたびに「あっ、やられた」と嘆息を漏らしました。学芸会の芝居を見守る親の心境です。親をやったことが無いので正確には分かりませんが。かなり健闘しましたが、全体としては木村佳乃に軍配が上がります。中越典子が悪いのではなく、木村佳乃のキレた演技が良すぎました。それは認めましょう。でも谷村美月よりは格段に良かったと思っております。なんだか、つまらないことを書いてますな。さて、原作は子供の頃に読んだ記憶があり主人公はそれなりに存在感があったと思ったが、本作ではただの傍観者に過ぎない印象で、「おろち」を元に制作する必然をあまり感じなかった。オカルトとどんでん返しを効かせた美人姉妹の愛憎劇だけで充分に成立する。「おろち」の生態説明や独白などはちょっと余計な雑音にも感じられた次第。最近のジャパニーズ・ホラーはやる気の感じられないクソ映画気味の作品が多いけど、本作はセットの作りこみや出演者の芝居が充分にアベレージを満たしていて(って、それが当たり前なのだけど)、見応えありました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-09-14 08:16:46)

1174.  戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH 《ネタバレ》 「誰も知らない」が本作より5年前。「シュガー&スパイス」が3年前。こんなに変わる人も珍しいんじゃないだろうか。柳楽優弥の話だけど。オープニングでクレジットされていたが、ここのレビューを見るまでどこに出ていたのか分からなかった。まさかとは思っていたが、あの主人公だったとはね。顔が横方向に膨らむと人相が変わるのは勿論だけど、演技の繊細さも無くなるんですね。さて、中味の方ですが、ほとんど内容というものが無い。植物人間になった女の子の10年越しの復讐譚だとしても、現代の人物が10年前の事件に関与しているような作り方は目先を誤魔化しているだけで、その安直さに嘆息する。お化け屋敷のシーンも酷いが、警察の取調べシーンは手抜き以外の何ものでもない。もう少し真面目にやりなさい。[CS・衛星(邦画)] 2点(2010-09-13 00:14:01)(良:1票)

1175.  ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト 《ネタバレ》 1972年のテレビのインタビュー番組。「60歳になっても続けていると思う?」という問いに「もちろん」と笑顔で答えるミック・ジャガー。会場からは笑い声が聞こえる。そのとき、彼がリアルにそう考えていたとは思わない。会場の笑いは「それは無理だろう」と云うよりも、若さのエネルギーをぶつけるようなパフォーマンスと「60歳」という言葉の響きが乖離していたからだと思う。でも、この人たちはやってるんだよね。実は、ひとつのことを長く続けること自体が称賛される事とは思わない。好きなことは続けるのが普通です。このフィルムから強く感じたのは、何歳になっても「自分らしい見え方、見られ方」を強烈に持っていることのカッコ良さだ。それには素直に憧れます。余談ですが、私は「ダイナマイト・ポップス」という歌謡曲バンドのライブの常連だったりするのだけど、ほとんどサラリーマンばかりのそのバンドのカッコ良さもストーンズに通じるものがあります。R50です。興味のある方は検索してください。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-10 08:07:33)

1176.  ネバーセイ・ネバーアゲイン 公開当時はショーン・コネリーのボンドが見られることがただ嬉しかったのだけど、見直すとたいした出来映えじゃないですな。製作意図が良く分からないリメイクです。今にして思うことだけど、ショーン・コネリーはこの作品あたりを境にして若作りで見せる役柄を捨てて老練な渋さで見せる映画を選び始めた気がします。ジェームズ・ボンドで売り出し、中休みがあって、最後はオリジナリティ溢れる渋さで大輪になった。本作には過渡期の迷いのようなものを感じました。これで007映画レビュー、コンプリートできました。やれやれ。[映画館(字幕)] 4点(2010-09-09 23:01:45)

1177.  クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ金矛の勇者 《ネタバレ》 散在するギャグや毒はそれなりに笑わせてくれるのだけど、単発で終わって積みあがって行く感じがしない。矛と盾と銅鐸が何たら…ってヒーロー譚っぽいうんちくから始まる。それがストーリーや世界観に活かされているかと云うと、ラスボスとの対決で初めて少しだけ意味を持った程度で、なんだか芯のない映画だった。過去に何作か観たクレしん映画はもう少し日常と非日常が上手く繋がっていてバカバカしさにも説得力があった。本作はファンタジーに振り過ぎてこのシリーズの良さを殺しているような印象です。[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-09-08 12:34:43)

1178.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 激しくネタバレです。「シックスセンス」や「アザーズ」を観る前だったらもう少し点数が上がったかも。どうしても、その辺りの作品とオチに至る伏線の張り方の比較になってしまう。本作に関しては海に飛び込んだりベッドインしたりと、死人のアクションとしては随分と無神経な部類だろう。死んでいる者同士なら何でも出来るってことなのね。でも、前半で臨床経験の少ない未熟なセラピスト役を丁寧に作り、そのもどかしさに航空会社の策謀を絡めるストーリーは、矛先を逸らす仕込みとしては上々。方向性の転換には素直に驚きました。そのオチを除くと、成仏できない人の心理を定義しているような作品で、考え方には好感を持ちました。心に大きなウェイトを占めていた人が役柄を変えて出て来るって、自分も夢の中で体験したことがあるので妙に納得してしまった。エリックが躁状態だったのはあの飛行機の中で恋愛が始まったから。その相手との関係が現世の心残りで、恋を実らせることが成仏になる。そりゃ、積極的になる。理想的な死際だね。飛行機の席は美人の隣がいい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-08 08:19:44)(笑:1票) (良:2票)

1179.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 細かいアイデアがたくさん詰まった、宝箱のような映画でした。すでに多くの褒め言葉がレビューされているので、私は少し気になった点を。あの悪役のクマさんが救われずに終わっているのが残念です。ピクニックで3体のおもちゃが置き去りにされて、持ち主のもとに辿り着いたらクマのぬいぐるみだけが新たに買い与えられていた。ここでクマさんは裏切られたと感じてしまう。愛し合っていた人が他の愛人に乗り換えて、自分は捨てられたような気分なのだろう。持ち主側の視点に立つと、個々のおもちゃの心情にまでは考えが及ばず、代用で喪失感を埋めたかったのでしょう。でも、クマのぬいぐるみだけを新たに買い直したのは、あのクマさんを嫌ったからではなく、彼が最もお気に入りだったからです。変心した訳ではない。他の種類のおもちゃで代用されるより納得して良い状況のはずで、誰かあのクマさんにそれを気付かせてあげろよ、と思いました。子供とおもちゃの間柄で普通に起こりえる紛失事件で、一体のおもちゃがダークサイドに堕ちたままというのが、作品に少しだけ翳りを落しているような気がしました。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-04 08:20:36)(良:3票)

1180.  G.I.ジョー(2009) 《ネタバレ》 派手な描写に怒涛の展開。突っ込みたくなるほどには描写されない人物たち。元がアニメだからかどうかは分からないが、アニメのようなアングルやアクションがビシバシと続く。退屈している暇が無い映画、という意味で娯楽作品としては極めて隙がない創り方です。サイボーグ009の専売と思っていた「加速装置」を耳にした時にはおおっ!と期待したがそこはビミョーでした。肉眼で視認できないほど素早く動くというよりは、ストライドが長いから速く走れるって感じだし、スピードよりも防御用アーマーの役割が優先されてましたね。ちなみに、イ・ビョンホンのハリウッドデビュー作なんでしょうか? それなりに浮いてたってことは、それなりに存在感があったってことだ(笑)。オメデトー。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-31 12:16:41)

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