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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  地球で最後の男 《ネタバレ》 邦題が醜い。 SF作品と勘違いさせる。 細菌感染かエイリアンの侵略で死滅した世界ではない。 DARK HEAVEN 原題そのまんまならもっと違う観方で観られる人も多いと思う。 まあ題につられて借りたので文句は言えません。 地球で最後の男・・ まあ自分が息絶えれば地球=世界はなくなるわけで。 自分がいなくなっても相変わらず世界は続いていくという、 客観的な考え方は果たしていつまで続きますか? 自分がいなくなったらもうそれで終わりなのです。 だからといって退廃的に考えて自殺や人殺しをしちゃあいけない。 それならば「世界で最後の男」 あるいは「最期の男」でよろしいかと・・ ある意味キリスト教を否定している作品ですね。 死んだらこの世界は終わるんだという救いようのなさは、 現実的で古いのに現代的なユダヤ教ではありませんか。 ただ自殺すれば天国へ行けないというのはキリスト教ですが・・ さらに親子の絆も妻との絆も切れたから、 キリスト教お得意の感動の来世がない・・ どっちつかずのというか両方否定しちゃってるような。 ジェイコブズ・ラダーのような死んだ子が迎えに来るという、 離れ業を出すまでには至りませんでした。 チャチな天使は私は許せます。 シンドバッドの冒険を思い出しました(苦笑) [DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:49:08)《改行有》

102.  メン・イン・ブラック2 《ネタバレ》 なんで1に最低点をつけたのかがよくわからないのですが、 この2はつまらないだろうと諦めていたにもかかわらずよかった。 たぶん真面目にかっこつけたギャグが受け入れなかったんだろうなぁ・・ どうもかっこつけ映画は合わないみたいだ。 というかたぶん1は固かったのではないかな? この2は同じ決めポーズでもバカに徹してて、 違和感はあまりなかった。 ギクシャクしたところもないし余裕さえ感じました。 スピルバーグが制作したバカ映画だと1はひいたけれど、 2はああスピルバーグの世界かなぁとなんとなく安心感。 徹底的にファンタジーの世界である。 街も古くさくて近代的な車との違和感はまるでバック・トゥ・ザ・フューチャー2。 かぐや姫のエピソードを全体にちりばめて、 コメディの毒やわかりにくいギャグは控えめにしてわかりやすい。 世界観は80年代のアンブリン映画そのものであり、 スピルバーグというよりは「グレムリン」のジョー・ダンテ作品。 そこが私には観やすかったのかもしれませんね。 そしてウィル・スミスも(年とらないなぁ)1のキザさが薄れ自然だし、 トミーリー・ジョーンズも目に哀愁を漂わせ(年とったなぁ)好感。 実は最近の某缶コーヒーのCMでこの作品を観たくなったというのもある(苦笑) 3は作らないのか~と今頃思うんですが、 作っちゃうともうワンパターン映画になるのは決まってるし・・ もうひとつこの映画を選んだ理由は、 「マトリックス」シリーズを最近観て、 エージェント・スミスのいでたちから思い出したんですよね。 そうか、葬式スーツというのかコレは・・ ちなみにあと気に入ったのがバグ犬ですね。 どうも1でも犬は気に入ってて犬には期待していました。 はっきりいってブサイクな犬ですがかわいいです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:21:38)《改行有》

103.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い 《ネタバレ》 お話自体は「バンデットQ」の逆タイム・トラベルみたいで面白いんですが、 とにかく時間のわりに内容が整理されていなくてわかりにくい。 サスペンスでわかりにくいというのではなく、 せっかく仕分けした面白いものをごっちゃに無理やりロッカーに詰め込んだような感じ。 しかもラストも続編が出ますよ~みたいなホラー落ちで無理やりすぎ。 関係者の趣味だけで作られたような映画に見えました。 だからそう思ってわりきると案外面白いかもしれませんが・・ 突っ込みどころが多すぎる上に後からこじつけのような演出は呆れる(苦笑) まあ面白いところをあげてみましょう。 あちこちの時代から集まったSF小説の主役たちは、 たぶん誰でも知ってるような面白い人物?ばかりです。 特にネモ船長には呆れました。 なぜネモ船長のノーチラス号はベニスの狭い水路を通れるのか? しかもいやにばかでかい!! ジキルとハイドはまるで超人ハルクのようだし、 主役であろうショーン・コネリーのいでたちは、 まるでインディ・ジョーンズ/最後の聖戦であります。 しかも彼に命令を下すのが(M)という名前・・ 007じゃあないですか(爆) しかもそのMの正体がファントムって・・ オペラ座の怪人じゃあないですか(苦笑) 水夫は全員アラブ人のような様相。 吸血鬼ペア(と私は呼んでいます)はまるでヴァンヘルシング(未見) 透明人間の使い方は最初はよかったんですが、 後半になるとつじつまあわせにしか思えない演出。 核となる主役やエピソードを絞った方が面白いのに・・ そして悪い役のオヤダマの影の薄さと意義のなさ・・ コメディならばお決まりでも世界征服としたほうがいいのでは? と、まあパロディ映画大合戦のようなはちゃめちゃさ。 1899年のロンドンの街がダークシティそっくり! 街が夜中に動き出すところまで(まあ爆撃されてるんですが) 映画、特にSFや冒険映画のお好きな方なら、 内容はどうあれ一度は観賞されてみては? くだらないんですが要所要所は面白いことは確かです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:08:43)《改行有》

104.  亡国のイージス 《ネタバレ》 (平和とは戦争と戦争の隙間にあるもの、 それでいいと思っている) という岸部一徳のセリフはよかった。 過去現在未来どの時代にも意義があり、 ただ自分がどこにいるかが問題なだけで・・ 日本を守るとかたいそうな内容でもなくそういう話なのである。 そこに熱い熱血漢の真田広之が抵抗し自分のあり方を主張するのだが、 これが本来の昔からの日本人の正義なのかもしれない。 ただ演出がハリウッドのアクション映画のようで、 そのわりには全体のキレが悪くつながらない。 なぜ真田広之は律儀に名乗ってから再入船するのか、 これってヒーローものなのか??ととまどった(爆) 派手に人が死んでゆくシーンだけはやたらと小気味良い。 それも違和感があった。 まあ「レッド・オクトーバーを追え」のような映画は作れるわけがないんだけど。 総理が出てきてからの中半がとにかくたいくつ。 なぜ人間ドラマになると切れが悪いんだろうか。 そこで先ほどの岸部一徳のぽつりとしたセリフがよいのだ。 中井貴一が好きなので観たんだけれど、 外見的にはOKだけれど(日本人に見えない) 内面を描けていない。 野球観戦と家族の写真だけのシーンではやってることの意味がない。 テロリストなんだからもっと祖国の思いとか演出しないと、 ただでさえ複雑で日本人に馴染みのない題材なのに・・ その分寺尾聡への時間はあったので、 こちらはわかりやすいと思う。 登場人物でよかったのは、寺尾聡、中井貴一、岸部一徳くらい。 もっとクールで深刻な大人っぽい作品を期待していた・・ 冒頭が日本の行く末や日本の盾の話だったので。 真田広之の役は織田裕二でも変わらないと思うし・・ 日本の戦闘SFというのを観たかったんですが・・ ああどうせアメリカのお世話になるんだろうなぁと観てて、 そうなったら東京湾は被害を受けるから、 いやそれよりも目の前には発電所がなぜかあるし・・ 後半忙しすぎ中半たいくつで無駄前半ネタばらしすぎ。 真田広之がブルース・ウィリスのダイ・ハードしちゃってるし。 中井貴一はゾンビのように復活する執念の役なのに過去や祖国の演出がない。 [DVD(邦画)] 5点(2006-04-23 13:07:03)《改行有》

105.  南極物語(2006) 《ネタバレ》 ノラ犬みたいな不細工でもかわいげがある犬が好きなので、 ほとんどがブリーダーに手入れされているような犬ばかり。 と思っていたらブリーダーが出てきた・・ 元の南極物語を忘れろといっても大まかな筋は同じですから、 見比べてしまうんですよ。 努力して別物と思っても見せ場とかは元のをいただいちゃってるし・・ 再会シーンも警戒することなく大喜びで駆け寄る犬たち、 しかもほとんどの犬が生き残ってるから南極の自然の試練や過酷さが嘘みたい。 犬が1年くらいあそこにいるのに毛がきれいで太ったまま・・ ここまでが犬中心での私の不満です。 科学的にもおかしい・・ 春はどこにあったんでしょうか。 白夜はいったいどこに・・ そしてあんな風に月が南極で見えるんだろうか?? 日本の南極物語では(こんなところに行きたくない)と怖さまで感じたのに、 洋画の南極物語では(こんなきれいなところだし航空機でも行けそうだし) リゾート気分で客観的に観てしまう。 人間ドラマはもうめちゃめちゃでした。 よかったのは博士の存在が話の都合に合ったこと。 これはもう覚悟していたのですが、 航空機で別の基地に降り雪上車で犬を救出し、 主役の男女ふたりはキスして犬がその間に割り込むシーン・・ 嘘・・泣きたくなった(苦笑) やっぱりディズニーだ・・ あちこちでそういう声を聞いてなぜなのかわかり納得。 ディズニーはアニメは1級品なんですが、 実写はあまりよい印象がありません。 唯一よかったのは館内が騒ぐくらいびっくりさせるシーンがあったことくらい。 でも・・「JAWS」のあのシーンのパクリとしか取れませんよ。 しかもCGであれを出すなんて・・ やはり今の時代とディズニーという点で難しいリメイク。 別れて出会う感動物語までは同じ設定なのだから、 内容はどんなにいじってもよいのです。 ただ自然の厳しさや生きることの厳しさが描けていません。 残酷なシーンが無理ならばアニメでリメイクしたほうがもっともっと、 ディズニーの技術でしたら見ごたえのあるよい作品に変わっていたでしょう。 劇場作なので点は甘くしています。 [映画館(吹替)] 5点(2006-04-02 13:47:56)(良:1票) 《改行有》

106.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 評なこの作品も観ていなければ「羊たちの沈黙」も評価できないと、 こちらは初めて観賞しました。 前評判が悪かったことからなんの期待もしなかったので、 そんなに悪いつまらない作品とは思わなかった。 けれども2回観ようとは思わない。 やはり誰もが思うように主役が今イチ(今3くらい) これならば全く逆の発想でニコール・キッドマンとか別の個性でもよかったのでは? 「ターミネーター3」とどちらがいいかというくらいダメでしたね。 クラリスの真剣な強気とか弱さと無邪気さが・・ まるでジュリアン・ムーアはただのインテリFBIに見え、 メリル・ストリーブに見えてしまいました(爆) クラリスの姉とかの設定に変えてもよかったり・・ この違和感は最後まで付きまといました。 あとゲイリー・オールドマンのあの役は・・なんであんな役ばかり(泣) レクターが自在に犯行計画を実地してゆくので、 羊たちのような怖さは全く感じず、 恐怖よりは不快感のみのグロ映画になってしまった。 脳ミソを食べるシーンなどは「魔宮の伝説」のほうが優秀だし、 おかしくて逆に笑えてしまったくらい。 よかったところは刑事が賞金目当てでレクターを売ろうとしたくだり。 あれはダンテの歌曲にかけての制裁なのですが、 これはこれで羊たちのクラリスに対するトラウマ探しと同じですね。 こちらでは先祖の首吊りのトラウマを使うわけですが、 もう完全にホラーしていますね。 羊たちではゲイ団体から抗議が起きたそうですが、 こちらはカトリックから抗議が起きそうな感じです。 これではカトリックは悪の宗教みたいな描かれ方で、 これを主体にむしろホラーにすればよかったと(苦笑) その場合クラリスは必要ないわけで、 結局今回の2作目も私はいらないとさえ思っている。 あれだけレクターが活躍すればいらないかなと。 むしろ出さずにでも映画として成立できそうです。 レクターの回想シーンや独り言にしたら面白そうだ。 よかったのはあと・・音楽くらいですね。 とにかく私はやはりリドリー・スコットとは「エイリアン」以外は相性が悪い。 大きな理由に画面の青黒さが苦手だということ・・ ヤヌス・カミンスキーの撮影する最近のスピルバーグの作品も色は苦手。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-02 12:51:55)《改行有》

107.  ツイステッド 《ネタバレ》 普通に面白かっただけのミステリー・サスペンスです。 内容はテレビ映画みたいなのすが監督も配役も有名どころばかり。 犯人も特定できず最後になってようやくわかる。 とにかくよくある最後に説明して終わるサスペンスです。 そのたぐいの中ではまあまあアイデアはいい。 とにかくあのキーワードが気になって・・ 主人公が血液鑑定を出す場面があるのですが、 あそこでひっぱるなら小さくどんでん返しにしないで、 それを根拠に新しい大きなどんでん返しがほしかったです。 「ユージュアル・サスペクツ」の犯人が実は、 ガブリエル・バーンだったみたいなオチもいいのではと。 ありきたりに既存のどんでん返しの刑事ドラマだと、 もう誰が出てても同じようなものだと思いますよ。 ヒッチ・コック作品を今更観ているような気分にもなりました。 時間の問題もあるでしょうけれど、 後半をもっと丁寧にしてほしかったです。 この作品に一番似ている系統では、 「リクルート」でしょうか。 父親の死の謎を意味なくひっぱり、 CIAと刑事と微妙には違うものの、 携帯電話の使い方も同じです。 もし観た人は見比べると面白いですよ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-05 10:58:47)《改行有》

108.  CUBE2 《ネタバレ》  現時点では同じような筋でしかも予想通りのCUBE2は、 普通に娯楽サスペンスとしてはこの普通な採点です。 CUBEとの大きな違いをあげておきます。 立体感がないことですね。 CUBEのときの立方体の高さが表現できていないので、 全く平面的でした。 ここは大きなマイナスですからこのCUBE2はもう観ないでしょう。 意外にも面白かったけどそれだけ。 もしかしたら全くの平面になっちゃうほうが怖いかも。 1次元とか2次元とか怖くはないですか? この4次元はある意味では全く怖くはなくコメディです。 バック・トゥ・ザ・フューチャー2でドクが黒板に説明してた図を思い出しますよ。 時間のねじれはCGで作っちゃつまらないでしょう。 わかりやすいんだけれども難解にさせてるだけの確信犯みえみえ。 セイコーの時計をいくつも集めては自分の存在を確認する男が面白い。 あの数字の解き方はただの偶然だからみんな1のように計算なんか不得手。 1でもややこしい計算をやろうとしてそれがただのあがきでしかなかったこと、 そこがまた難解な面白さと単純なオチだったんですが、 2ではそのややこしいことすらわかっていても兵器のような危険性。 こっちのほうが惨殺度は高いのに全然怖くはないのはなぜだろうか。 ジャンルでいえばサスペンスでもあるしホラーの要素も入れなければつまらないのに、 怖くはないダンジョンというのも致命的であります。 でもコメディとしてみたからまあまあでした。 無差別に墓場に放り込まれた1はもしかしたら失敗作です。 映画では大成功ですがダンジョンの製作者はこれを教訓に2を作った。 まあこれのほうがラストはひどいよね。 (閣下)という言葉がでてきたところでやはり、 政府が作った公共墓場なのでしょうが、 2のラストが1のあの白い景色の向こうかどうかはわからない。 もしそうだとすればあの1の生還者はまず生きてはいない。 もし未開発の旧式のままのダンジョンならば外も未開発だから逃げられたかも。 私は予想通りのラストなんかよりもあの1の結末の男がどうなったかのほうが気になる(苦笑) あいつにとんでもない冒険をやらせるのも外伝みたいな感じで面白いと・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-03-05 10:33:25)《改行有》

109.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 この作品って評価高いんですよね。 でも生理的に合わないだろうなぁと後回しにしていました。 やはり合わなかった・・ しかも生理的になのではなく演出的になんとも思わなかった。 最近こういう込み入った精神にくる映画を観ているので慣れてきたのか、 それともあまりにストレートすぎて推理とかの面白さがなかったのか・・ 題名からしてesというのはそのまんまじゃあないですか。 ミスチルの曲でesという曲がありましたが・・ その曲が好きで曲が流行ったころ(自我)の意味を知ったのですが、 この作品の題名を見た瞬間すぐにわかってしまいました。 ので過度の生理的な嫌悪感と心理描写の演出への期待感がありました。 ドイツ語のesと精神分析語のesと映画の題名は同じなのかは知りませんが、 私はこのふたつをかけた言葉だと思います。 暴力はいけない・・ そういうルールで始まってはいるものの、 どこまで自分をコントロールできるか、 看守のグループのほうに注目していました。 先入観からかドイツ=ナチなら人体実験とか妄想してしまい、 よほど問題映画に違いないと勝手に思い込んでいましたから、 このくらいの描写なら「フルメタル・ジャケット」のほうが残忍ではと・・ もちろん題材が戦争映画なのでそれと比較はできないのですが、 やはり演出という点では囚人グループの精神描写は描けていても、 看守グループのほうが今イチでした。 結局は大元の研究グループのずさんさからあんなことになってしまったのですが、 ずさんだから悲劇が起こり明るみに出たという結果論も・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-02-15 10:58:26)《改行有》

110.  タイムライン 《ネタバレ》 俳優の顔が見分けがつきにくいこと(映像が暗いこともある) SFとしてのストーリーが曖昧で突っ込みどころ満載。 後半はむちゃくちゃ面白いのに前半から中半にかけて全くつまらない。 しかし後半は本当に「ロード・オブ・ザ・リング」状態の戦闘アクションや、 かなりお金をかけて作ってるなぁと感心させられる映像。 日本でいえば戦国絵巻豪華な城攻めスペクタクル! ここだけでも価値があろうというものの、 全体的には時間不足で人物関係が難解(すぐ人が死ぬので) よって死んだ人の歴史に与える影響は考えない方が、 歴史映画の豪華さを楽しむとうことで面白い作品ではありました。 戦闘シーンは特に投石車の演出が迫力がありました。 ただ・・「ロード・オブ・ザ・リング」などはそれだけが売りの映画ではないのに比べ、 この作品はまさに後半の戦闘シーンの迫力に比べその他の要素は、 恋愛ドラマ中心になっています。 時空を越えた純愛のような描き方だったのでそれは好感は持てましたが・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 03:52:21)《改行有》

111.  アビエイター 《ネタバレ》  長い作品それならいっそあるお約束で締めればよかった・・ お話の終わりに実はこうでしたみたいに、 主役のそのあとを5分くらいかけて説明する。 お約束すぎるんですが・・ うまく使うと感動作にもなるんですよ。 わかりやすくなると理解する人が増えるから感情移入しやすくなる。 特にキャラがかぶるディカプリオを使った伝記もので、 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を思い出したけど、 あれもちょっと似てなかったですか? でもあっちの方が私は好きです。 トラウマを抱える主人公の成功と挫折を伝記もののお約束で締めている。 アビエイターもそうしろとは言わないけれど、 いらない場面も削れたと思うしあとの説明もあったほうがいい。 これではハリウッドの本当に個人的な昔の映画ファンしかわからない。 しかしあいかわらずディカプリオは演技がうまいなぁと感心。 童顔が合ってないと言われていますが、 私はもとのヒューズ氏を知らないのでピンとはきませんし、 ディカプリオ自体が現代風な顔ではないので良いと思いました。 が・・調べると体格が全然違うんですねぇ(苦笑)190cmもあったんですか。 トラウマという扱いはわかりやすいし原因もよく描けていますが、 あまりにひつこすぎるので共感はできませんでした。 そして同じ暗いトラウマ映画でもラストの描き方のていねいさや、 同じ日本人としてわかりやすいということで「砂の器」のほうが断然よい。 逃げても忘れたくてもいつかどこかで忘れたいものは蘇るのです。 それが悪いことに弱いときに現れるんですね。 そのときにそばにいてくれる人がいたらどんなに心強いか・・ どんなになってもそばにいてくれるそんなわがままを他人に求めるのも、 満たされなかった幼少時のトラウマから抜け出せないから。 逆にそれを反骨としてバネにしている人もいる。 でも成功のレベルが大きいほど逃げ込む夢が大きいほど、 失ったときにそばにいてくれる人は少ないはず。 ある意味「市民ケーン」と同じような世界の映画なのですが、 この映画が市民ケーンになりえなかった原因はなんだったのでしょうか・・ ヒューズはキャサリンに母親を父親を求めていたのかもしれない。 そして大きな空をも重ねていたのかもしれません。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-04 15:49:51)《改行有》

112.  リクルート 《ネタバレ》 前半すぐにおおよそのことがわかってしまったので、 嘘~やはりなぁと内容のつじつまとか深く考えず観ました。 私にはミスキャストだったです・・ 最初の10分くらいでしょうか、 これはたぶん「ゲーム」のような映画なんだろうなぁと思ったら・・ とここまでにしときますね。 でも私くらいですよね。 今頃この映画観る人って・・ 最後まで引っかかるものがありそれが気になり観続けたというのは、 コリン・ファレルの父の存在です。 まあ役どころが「セブン」のブラピとちょっとだぶり、 あ、ブラピをかなり濃くしたような感じの役者だと感じました。 演技はいいですが私は濃い人はちょっと苦手だ(爆) 濃い演技のアルがまだ薄く感じました(というか濃い演技はアルは慣れた) アルは特にデビュー当時の暗い目が好きだったんでファンなのですが、 この作品ではどうなんでしょうか。 その失望しやけになったプライドだけの教官が伝わらなかった。 脚本の問題もあるかもしれません。 ちょっと未見の方は気をつけてね! ↓ ファレルは父をアルに見て、 アルはもしかしたらファレルに昔の自分を見たのかもしれない。 でもそれはあくまできっかけということで、 拾い上げ育てて突き放しかく乱させたのも、 後半になるとただ自分のエゴの駒としか扱っていない。 それがファレルには悲しかったのでしょう。 なにしろ父の秘密を知っているかもしれないというのがきっかけなのに、 父を感じてしまったのだろうから・・ しかしなぜあそこまで難解に込み入ったことをアルは計画したのか、 金のためだとか言うけれど授業では違うと言っていた。 私はそれが真実だと思いますよ。 要するに過去の自分をファレルに見出し、 育てることで終わればいい教官だったのに、 やってるうちに面白くなってきたんでしょうね。 CIAの元現場の血が騒ぐわけです。 挑戦させてるんですよね・・ だからあの開き直りはどうもしらけてしまったなぁ・・ 両方の気持ちはわかるだけに(ってことは主役ふたりの演技には非はない) やはり「ゲーム」と化しちゃってテンポをよくしすぎて、 何か大事なものを描くのを忘れてしまったような気がします。 ラストの「血は争えないな」と言うくだりがそれなんですが・・ 映画として面白いところもあるのにもったいないなぁと思いました。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-04 15:28:04)《改行有》

113.  ステルス 《ネタバレ》 あまりの懐かしそうなノリと娯楽を風刺として評価します。 ナイトレンジャー&2001年宇宙の旅HALの氾濫でしょうか・・ 何も考えずに楽しめるSFかと思っていたら、 映画の進行状況より先に理解できてしまうのは一体・・ 普通に友達と喋るように考えたらこういう映画ができたみたいな、 でも映画化するとなればひねるでしょう。 それではなぜ普通に先が予想できるかというと、 作りは80年代B級のアクション映画で、 演出はCG技術を駆使したもろ今のSF映画だからです。 「ステルス」は近未来の設定なのですが内容が80年代SFであり、 国交設定が真面目に勝手に作られているので、 怖さというよりもあきれて観ていました。 アメリカ映画ってこんなんだよ!というお手本のような作品なのですから、 そう取れば逆にそんなに悪い作品でもありませんが・・ 風刺、風刺、風刺とおかしく作れなかったのかなぁ・・ それかシュミレーション系に走ってもよかったのに・・ 「アイランド」と「ステルス」とどちらがいいかぐらい難しい。 戦闘シュミレーション映画では小松左京ですね。 観てない方はぜひ「復活の日」「日本沈没」観ちゃってください。 邦画の方が真面目に面白いときもありますよ。 昔の戦争映画なら史実に基づいてることもあり善悪を描かれるのは仕方ない時代もあった。 あまりの映画の暴走ぶりに(まさかこれが美談だ正義だと葬式するんじゃないのか) 空母で葬式・・椅子から落ちそうになった。 私にでも予想できるような映画だった・・ しかも「グッバイ」と爆発を起こしステルスは散ったのです。 ここ、泣くところなんだろうか・・嘘~!! 大気圏から爆発が見えたらあの国やあの国はどうなったんだろう?? 最後まで観てくださいと冒頭にあったので最後の最後に期待しました。 (続編をほのめかせない)お願い~! [映画館(字幕)] 5点(2005-11-20 23:10:27)《改行有》

114.  クイルズ 《ネタバレ》 観るきっかけとなったのは俳優の演技が見たかったからなのですが、 何でも出ちゃあいけないでしょう。J・ラッシュ(笑) でも他にやりそうな俳優は現在いませんよね・・ J・フェニックスもうまいんですがアカデミー賞他ノミネートされた(てゆうか常連) ラッシュの演技は普遍的でもあります。 いつもうまいからこれも普通ですね。 ただ「シャイン」は映画自体が感動作でしたからよかったのですが、 「エリザベス」もまあよかったけど他はぱっとしない・・ これは久々の主演でしかも史劇っぽいからハマリ役かなと期待したのですが、 もとからうさんくさい演技ですからはまってはいるもの・・ まあパチーノがやってたとしてかなり濃いでしょうから他にいないでしょう(爆) 俳優は悪くはないが作品にクセがありすぎるということで、 次回のスピルバーグのテロ映画でのモサド役のラッシュに期待大! 配役であと気になったのはM・ケイン。 もしかしたら一番胡散臭いのは彼かもしれない。 ラッシュが十字架を飲むシーンで終わっていれば作品の価値も上がったかも。 後味が悪くメッセージ性を残すということならばね。 そのあとJ・フェニックスがエクソシストの神父状態(取り付かれた)でしらけた。 かなり下品なそれでいてセリフ回しは品がある困った官能映画を、 コミカルに(途中笑えてしまうところも)面白く描いていたので、 なかなかブラックな作品だとも観ていたので、 ラストに怖さを持ってきてほしかったなぁ・・ なんというかよくわからない人物の物語なのですが、 この時代の宗教は腐敗していることの風刺と、 サド男爵が最期に実は洗濯女のK・ウィンスレットが処女であることを知り、 かなりショックを受けたところと神父ゆえ正直に生きられぬJ・フェニックスが、 その両方を失うショックはちょっと入り込みました。 役者の演技が良いとしかいえない映画かな・・ それとも私が拒否反応を起こしているのかもしれません(笑) 想像の主人公であるK・ウィンスレットを愛したふたりは、 実は彼女こそ存在していたいとしい人だった。 実際のところ彼女はどちらを本気で愛したのか・・ 小説の中の主人公になったつもりでいたのかもしれません。 ある意味この男爵は「時計じかけのオレンジ」のような本能を剥奪される人間で、 精神病院の患者もその物語のなかで本能のまま自分も生きられる自由を持っています。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:51:23)《改行有》

115.  イン・アメリカ 三つの小さな願いごと 《ネタバレ》 泣ける映画ということで久しぶりにこういうのも観ようと借りてきました。 な・・泣けないし、感動もできない。 見ている最中初めの方でもうおおまかなストーリーや結末もわかり、 いやぁこれはサスペンスではないのだからそういう見方はやめようと思ったのです。 オープニングとエンディングはだいたい繋がっていることと、 キーワードになるものが何回も出てくる映画はたいていは回想映画の基本・・ いや、よそうそういう見方は今回は・・ でもよくわかりすぎるのですよ。 作り手が自分のことを語りすぎるんではないかと思い始め、 登場人物に感情移入できなくなってしまった。 (まあそういう私が好きなのはスピルバーグ映画という皮肉) E.T.がやたらと出てくるんですがE.T.はファンタジーなのです。 そしてあれは宇宙人=かぐや姫の世界であり、 人類愛=異質なものも愛せよという聖書の味付けもあります。 黒人がE.T.であり、もう居ない弟と同じ世界へ旅立つというのはどうかと・・ 子供がかわいいのですがどうもこの世界には感情移入できなかった。 月に自転車をこいでE.T.は帰るからお別れを言おう・・ コレ・・あまりに美化しているように思えるのです。 E.T.では何度でも泣けるのですがコレはちょっと・・ 同じ事を違う解釈で観たみたいに冷静にひきました。 そしてママがどうも共感できず・・ 死んだ子を忘れられずに家族が崩壊してゆくが結局家族はつながり感動という、 「普通の人々」この作品はシリアスでファンタジーのかけらもないのですが、 私はこちらのほうがかなりインパクトがあり泣けました。 「リバーランズスルーイット」も同じです・・ みんなモデルがいる作品なんですが・・ [DVD(字幕)] 5点(2005-10-22 12:23:03)《改行有》

116.  イン・ザ・ビギニング<TVM> 《ネタバレ》 天地創造から十戒までを約3時間で観られるのですから、 かなり駆け足で創世記の歴史が楽しめます。 が・・短すぎていそがしいいそがしい。 大河ドラマのダイジェストを観ているような感じでした。 天地創造からでもアブラハム主体ですから、 当然ノアの箱舟もなし。 ソドムとゴモラもなかったのであららどこで魅せるのかと観ていましたら、 やはり最終章にモーセ海を割るシーンを持ってきました。 CGの力でかなりリアルになりましたが・・ 私が思うにこういった創世記ものは絵心も必要だと思うのです。 実写にこだわらなくてもいいと思うんだけど・・ つまりは神話のようなファンタジーさもあったほうがいいと。 それと昔の宗教スペクタクル映画の役者と今の役者とは顔立ちが違う。 「キングダム・オブ・ヘブン」を観た時にも思いました。 そういうところでなにかピンとこないのかもしれません。 ところで今回のテレビ映画でもいいところはありました。 あまり映画化されてはいない章が観られたこと。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:29:50)《改行有》

117.  エクソシスト ビギニング 《ネタバレ》 なかなか借りれなくて期待したわりには怖くなかったです。 大きな理由はやっぱり・・メリン神父が私のイメージと違うということですね。 どうも明るく健康的に見えて太ったアメリカのパパみたいな・・ がんばれベアーズに出てそうな感じで元の1のメリン神父と違う・・ 同じ俳優を使うことはまず無理ですが、 もうちょっとやせて背の高い紳士のような記憶があるのです。 除霊シーンも1、2、3と比べても怖くないしまず品も感じられず。 あと演出というかカメラが28日後や最近のゾンビシリーズにあるような、 サブリミナル&ズームの多用で見ていて飽きがきました。 音が大きいのでまずそれに慣れるとシーンは予想され怖くないのです。 アイディアはまあよかったですね。 弱みに付け込む悪魔はシリーズ定番で今回も変わらず、 今回はナチスの残虐シーンのトラウマですが昔の歴史モノにあるパターンです。 墓のアイディアならクリムゾンリバーのほうが面白かった。 よかったのはやはり私が好きなインディジョーンズに後半になるところ(爆) あとから建てられた教会の謎、ここらはなんか既存の宗教映画が入っていますね。 観ていてなんとなく作られた変な教会の世界に入れたのも、 イスラム、キリスト、ユダヤと宗教映画を見てきたおかげかも(爆) ホラー映画を楽しむために今のところ宗教映画を観てる私(おろかな奴) 手首に数字の刺青や、あとから建てられた教会には逆さイエスとか、 まあ考えれば色々想像できるのですが一貫性もなく、 この作品にはさほど意味はないんだと思いました。 それでも楽しめたのはやはり元のエクソシストがよかったから。 このシリーズで神父は何人死んだのでしょうか?? この4は1の前の話なんですよね。 まるでホラー界のSWではないでしょうか(苦笑) 死霊のはらわたはホラー界のバック・トゥ・ザ・フューチャーで・・ エクソシスト2は脚本的に邪道ですからまとめてみると、 この4が1の謎だから一番古いお話で、 4でメリンの過去の話で、1で少女に辿りつきメリンを呼び出した悪魔。 3で犠牲になったメリンはもう出せないからカラス神父を生かすと。 復活させて最後の対決をさせる最終章となるのです。 順番としては、4、1、3です。 なのでこの作品の最大のテーマは1の謎解きです。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 13:00:22)《改行有》

118.  28日後... 《ネタバレ》 始まりはなかなか良く出来ており、これは今までにないリアルなパニックホラーかと期待。 しかし・・「アウトブレイク」と「ゾンビ」を合わせたような既存の作品のようになってしまう。 特に後半の軍が出てきたあたりからはもう完全に最近の「ゾンビ」です。 苦手だったのがカメラワーク、というかフラッシュバックの多用。 怖いものは丁寧に映してほしい。それか映さないで予測させるようにゆっくりと・・ やはり私は古典的なホラーファンでしょうか。 いきなり現れてからは丁寧に映してほしいのです。 それとこの作品はゾンビだけの見世物映画ではないようですから、 なにかうったえるものを貫いてほしかったりします。 なんのために凶暴性を植えつけたサルを実験しているのか? これをやるとまた既存のヒットラー映画になるのですが・・ 前半の父娘、あの配役や設定はすごく良くてただのホラーではありません。 この父娘がセットでいるだけで、緊迫感さえ漂うのです。 ここが早く終わるので大変惜しいです。 森のシーンは「ミラーズクロッシング」を思い出し、 這い近づくゾンビか?と思わせるシーンは「死霊のはらわた」のオマージュと言っていい。 ラストにも期待したのですが、この主人公が運ばれた病院で、 時間的なものや場所や細菌のどんでん返しを考えました。 でもオーソドックスなラストでした。 ふたとおりエンディングがあるのですが、 取ってつけたような明るいエンディングよりは私は劇場公開版ので良いと思います。 でもふたつを比べたらのことであり、シリアスな終わりは異議なしですが・・ 前半の環境問題にまで発展しそうな殺伐とした景色は最期に持ってきたほうが良い。 回想のようにもう一回もとにもどしたほうが効果的だと思います。 たどり着いた病院が元の病院だったというのもミステリアスでいい。 考えてみればゾンビ映画なるものは時代に逆らっていますね。 なぜ今でも(劇場公開中)ゾンビは受けているのか? それはクリーチャーや特殊メイクの手作り感あふれる死体の蘇生。 最近のゾンビ映画が全くCGを使っていないとは断定できませんが、 おそらくそのチープさや人間味が今の時代に逆に受けているのだろうと・・ [DVD(字幕)] 5点(2005-09-01 11:26:02)《改行有》

119.  アイランド(2005) 《ネタバレ》  (選ばれた人、君は特別)そのようなセリフ。 そして科学者が手がけてきたのは人間のコピー。 つまり自分は人間の雛形を作る神だと勘違いしているわけで、 主人公の名がリンカーン(アメリカの創世記ともいえて)というのもおもむろに変だけど、 自分の発注者を逆に殺すあたりはケインとアベルに見えたし。 リンカーンが連れだって逃避行した女性と初めてのキス、 これはアダムとイブだなぁと思いながらでは最後はモーゼだろうと読んでいたら、 やはりノアの箱舟を髣髴とさせる小型の船にはラテン語・・ 基地から逃亡し帰ってきて仲間を救うモーゼになったリンカーン。 コピー人間たちはまだ与えられた記憶しかありませんが、 彼らの未来は明るくはないと思いました。 なぜなら発注者の潜在意識は消えることはないからです。 罪から生まれた無垢な魂はどれだけの可能性を秘めているのか・・ 帰ってきた英雄リンカーンも自分の片割れを殺したのです。 人格も攻撃的に変わりその未来は指導者になるだろうと予測できます。 クローンが本当の人間界と合うはずがなく(同じ人間も多いので) 反体制を強いて滅びることは目に見えている哀しさ。 遅かれ少なかれそういうクローンが現れるのはわかりきっている。 それならばそういうモノを作らなければよかったとまた上のエゴのせいだけにしてよいものか。 このラストの爽やかさには逆に諦めと暗さが残りました。 壮大なSF大作に仕上げられたのに私は疲れただけになってしまったのは、 T3のカーアクションよりひつこい中半からの関係のないシーン。 カーチェイスを映すなら目標を定めてほしいです。 揺れの多いカメラワークと平面的な構図が多くこれは映画館では逆に酔うと思いました。 そこまで描けるのになぜアクションばかりを重視したのか? もうその時点(あまりに長く力を入れていたので)娯楽SFと思ったほうが楽とガックリ。 その割りにメッセージ性が誰が見てもわかるくらいあるから私には長かった。 どちらかといえばこの映画の内容は万人受けではなくSFの古典のようなメッセージ作品でしょう? 旧約聖書のSF版みたいな重厚なストーリーがアクションSFになってしまい残念。 [映画館(字幕)] 5点(2005-08-10 12:06:51)《改行有》

120.  飛ぶ教室 《ネタバレ》 ボーッと見てたらなにがなんやらわからないまま進んでいきました。 脚本は良い作品ですがちょっとノリについていけず・・ 終わったあとで気がつきました。 あ、ドイツ語いらないや・・ (と言いつつグッバイレーニンは良かったけれど) 日本語吹き替えで最初のほうだけまた見直すと良かったです。 生徒が主役なのか先生が主役なのか、 結局両方がリンクし合ってるんだけれど・・ 題からしてSFものか?と期待してしまった。 ジャンルはコメディらしいんですが、 ネタはシリアスでした(コメディによくあるパターン) でも先生の思いで探しのネタはとても良いお話でした。 [DVD(字幕)] 5点(2005-07-17 06:31:19)《改行有》

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