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プロフィール
コメント数 1408
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678
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101.  インヘリタンス 《ネタバレ》 如何にも裏の顔がありそうな権力者の死。父と対立し正義の道を突き進む娘。遺された謎の鍵。そして裏庭の隠し扉。そこから広がる秘密の地下室。その暗がりに佇む一人の男。これだけ魅力的な要素が取り揃えられていれば、そりゃもうワクワクして観てしまいますね。 30年間も幽閉されていた男の口から語られる亡父の真実。信じたくないけれど信じざるを得ない状況に追い込まれて行く娘。父の裏の顔を改めて知り、葛藤する正義の道を歩み続けて来た娘。 彼女は男の語る話を信じ、贖罪の念に駆られ男が望む以上の代償を払う。そして、彼女は重い荷を背負いながら人生を歩むことになる。 でも、このままじゃないだろうな。ほら、友人の刑事に頼んでいたことがあったでしょ?その答えが届き、状況は急転直下。 そりゃそうでしょ。男が遠い異国に旅立って目出度し目出度しの訳ないでしょ。 絵に描いたようなどんでん返し。既視感あるな~。ある意味、最後には正義が勝ったということで。お天道様はちゃんと見ているんだからね。この先どうなってしまうのかはご想像にお任せ、というエンディングですね。 いろいろと納得いかない展開はあるものの、その辺りはサスペンスあるある、ミステリーあるある、ホラーあるある、ということで良しとすれば、正直なところ殆ど意外性はありませんが、演出の妙、脚本の妙もあってスリリングな展開を楽しめます。 ただ、本邦の2時間サスペンスドラマと比較するに、作品によっては2時間サスペンスの方に軍配が上がる場合もありそうな物語。ハリウッド作品ということでキャスティングも含めて過剰に期待してしまうと思わぬ肩透かしかも知れませんね。 そんな印象もあって6点献上に留めます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-04 15:43:25)《改行有》

102.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 SF小説の古典であり近代SF小説の礎を築いたとも称される原作の長編小説は残念ながら未読ですが、一時間余りの比較的短い尺の中で、原作のエッセンスを言葉少なに凝縮したメッセージが、じんわりと伝わって来ます。 進化の変遷を繰り返し、現在の人類とは異なる種族ではあるものの、20億年の歩みがいかに凄まじいものだったかを思い起こさせてくれるのは、感情を抑えながらも説得力に溢れる優れたナレーションのなせる業と思えます。 そして、恥ずかしながら個人的にはその存在を知らなかったスポメニック(戦争の記念碑ということですが人体を模した巨大なオブジェのようにも思えました)の圧倒的な存在感に満ち溢れた映像と、監督自らによる荘厳で壮大なBGMの効果が絶大であることは言うまでもありません。 未来人は我々現代人に一体何を伝えようとしているのか、また、それは崩壊していく運命から未来の地球を救い出すことに繋がり得るのか。只管観念的であるこの作品の中では、何も教えてくれません。 説明的でないことが美徳と思えてくる作品でした。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-24 21:52:57)《改行有》

103.  バッド・ヘアー ホラーというジャンルを選択してはいますが、予想外に骨太な社会派作品として製作されています。人種差別のひとつの表れとしての毛髪についての偏見。それ故に社会での成功を妨げられているという理不尽さ。「グッド・ヘアー」というドキュメンタリー作品がありますが、テーマを共有しているように思えます。(残念ながらそちらは未見) ヒロインのキャラクターが今ひとつ弱いかな。もう少し魅力的で感情移入出来るキャラクターだったら、もっと作品世界に入り込めたかも。 全体として、低予算故なのか何ともチープな雰囲気に包まれていて、それが邪魔をして本来の面白さを損ねているように思え、ある意味残念な作品でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-07 00:02:18)《改行有》

104.  ディスコ・インフェルノ(2023) 《ネタバレ》 シンプルなホラー。冒頭、子どもが欲しいばかりに悪事に手を染めた女性が命を絶つ。その場所が教会。そして女性が悪霊となってその場に取り憑く。悪霊は赤ん坊を求めて彷徨う。 冒頭部分の解釈はちょっと自信がありません。自死したシスターと懺悔している女性は同一人物なのかなと思ったのですが違うかも。キャストを見る限り間違いないとは思うのですが…。 正直なところ背筋が凍るような恐さは感じませんでした。ある程度先が読めてしまうプロット。ショートムービーとしてはもっと意表を突く展開が欲しかったところです。直球勝負のストーリーですね。 70年代のディスコの雰囲気、そして詳しくないのですが同時期に台頭したゲイ文化?ホラーとしてだけではなく、当時のアメリカの世相を盛り込んだ作品として、年代的には懐かしさも感じた1本でした。[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-23 16:42:53)
《新規》
《改行有》

105.  FALL/フォール 《ネタバレ》 高所はあまり得意ではない私。アンテナ塔を登り始めた後は終始絵にかいたような「手に汗握る」状況でした。こんなに手汗を感じた作品は一体いつ以来だろうか?思い出せないぐらい久々の超緊迫感に包まれました。何だかベタ付くような嫌な汗。純粋に怖くて不純物が体内から流れ出したのかと思ったりして。運動したり辛い物を食べて噴き出す汗とは明らかに違う汗。観終わって一番感じたのはそのことだったりしました。 肝心の物語については、ベッキーのお父さん(相変わらずカッコいいジェフリーさんに出会えて嬉しいです)以外は感情移入できない登場人物ばかりで、アンタらいったい何やってんの?何考えてるの?みたいな行動・思考のオンパレード。どう考えてもあまりに非現実的な流れなので、リアル「手に汗握る」状況なのに基本的には終始傍観者のノリで「んなワケないだろ!」とかツッコミまくってました。 実は幻覚でした系の演出が途中に挟まる構成はちょっと異色で面白かったですけれど、基本的にはご都合主義ばかり。猛禽を素手で倒してナイフもなしに食っちまうというあり得ない演出には苦笑でした。いくら首を抑えても両足で切り刻まれてしまいますって。だいたいからして殺されたトリさんが可哀そう過ぎてヒロイン憎し。尚更に感情が離れてしまいました。 救出シーンの割愛はある意味正解かも知れません。おそらくヘリでしょうけれど、それを描いたらまたあり得ねー世界の追加になってしまったでしょうし。 不満点を挙げればまだまだ出そうですが、そのくせ眠気を感じることもなく観終わった私。楽しんで観ていたことは否定出来ません。なので点数的には5点献上します。手に汗握り過ぎて思考がとっ散らかってしまいました。 あ、蛇足ですがもう一つだけ追記。「取り残された」と何回かベッキーとハンターは発言してますが(原語では確認していません)、この状況はどう考えても「取り残されて」ませんから。梯子のせいにしてはいけませんね、言葉は正しく使いましょう。てか、あくまでも自ら招いた状況だということを理解していないというか…。益々感情移入不能になりました。[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-19 14:49:30)《改行有》

106.  ナイトスイム(2024) 《ネタバレ》 水への畏怖・恐怖を描いた作品という観点からすれば、ある意味王道的・鉄板的な作品と言ってもいいのかも知れません。つまりは、目新しさには欠けるかなと。これ、水じゃなくて森でも家でも人形でも何かしらの畏れの対象に纏わる物語ということで捉えれば、結構オーソドックスなお話なのかなと。なので基本的に先読み出来てしまいます。あぁこうなるんだろうなぁ、とかこの後ああなるんだろうなぁ、とか。 それに加えてジャンプスケアの多用が気になりました。けれども先読み可能なので、音の大きさに驚くことがあってもそれはただ単に音に驚いているだけで、映像そのものに驚いているわけではないという状況でした。(大きさに驚いているだけなので驚いたのは初回だけ) 退屈こそはしないまでも、もう少し何とかならなかったものかとの印象です。元ネタは監督が共同制作したショートフィルムということですが、短い尺であれば印象が違うかもしれませんね。 (追記) ショート版「NIGHT SWIM」(2014)観ました。YouTubeで2024.6.20現在配信中です。レビューについては、作品登録を要望させていただいてそちらに書くべきかなと思いますので自粛します。 ※https://www.youtube.com/watch?v=R5mPELbWVDk[映画館(字幕)] 5点(2024-06-17 11:48:17)《改行有》

107.  暮らしの残像 《ネタバレ》 これはアパートの一室で代々の住人が過ごして来た時間についてのパラレルワールド的、SF的な考察なのか?それとも、アパートの一室という空間で生きて来た人々の存在ついての哲学的な考察なのか?アプローチは面白いですね。 買い物して来て鍋を皆でつついてみたいな日常性と非日常性を絡めた演出でカオスな空間を表現以外にも、ファンタジー的、あるいは理念的な世界観で表現することも出来るかも。物語の深みをより一層際立たせる演出がありそうにも思え、この謎めいた物語は尺に応じてアレンジし甲斐がありそうです。急展開のラストはちょっと直球気味。だから何故?と思わせてくれる余韻が欲しかったように思えました。 終盤の説明的台詞の入り具合と、全編通じてのコミカルなエッセンスの入り具合が少々好みではないので5点献上に留めますが、この監督さん(東かほりさん)の他作にも興味が湧いた1本でした。[インターネット(邦画)] 5点(2024-05-24 19:45:36)《改行有》

108.  オンマ/呪縛 《ネタバレ》 確かにホラーとしての要素を備えた作品ですが、個人的には殆ど恐さを感じませんでした。 主演のサンドラ・オーさんの熱演、主人公の電気アレルギーによる電気のない生活がもたらす終始暗い画面、ウンマの亡霊が現れる場面で用いられるジャンプスケアと、恐さの演出には事欠かない作品でありながら恐くないのです。 郊外の一軒家がオドロオドロしくなく寧ろ牧歌的な雰囲気であったり、娘クリス役のファイヴェル・スチュワートさんの素朴な可愛らしさ、母娘の唯一の友人であるダニー役のダーモット・マローニーさんの柔和で包容力十分な雰囲気等々が、恐さを打ち消しているようにも思えますが、何より作品全体がホラーと言うよりも主人公が過去の呪縛から脱して娘と前向きに生きて行くことを決意するまでに至るヒューマンストーリーだからなのかも知れません。 確かにウンマの亡霊は登場し、いくつかの霊障ももたらす訳ですが、それらの存在感よりも主人公の胸に刻まれた苦しさや悲しみの方が常に前面に押し出されている感じです。ただし、十分に表現されているかといえば多少なりとも物足りなさを感じてしまいますが。 結果、ホラー作品として観るならば極めて平均的な出来栄えだと思いますし、ヒューマンドラマとしてはホラー要素が盛り込まれた分弱くなっていることと、主人公の過去や韓国のお国柄についての説明不足を感じてしまいました。 サンドラさんの熱演の分を加点しても5点献上が妥当かなと思う次第です。[インターネット(字幕)] 5点(2024-03-31 11:49:35)《改行有》

109.  The Son/息子 《ネタバレ》 両親の離婚が一つの引き金になっているのかも知れませんが、現状に失望し将来に何一つ希望を持てなくなってしまった17歳の息子。自らの経験もあって旧態依然とした親子関係、父親のあるべき姿、息子のあるべき姿に捉われ続けることしか出来ない父親。只管に息子を溺愛することこそが母の愛と信じる母親…。 キャラクター設定はとことんベタです。ですから、その登場人物たちが織りなす親子のそして夫婦の愛憎劇もベタです。大いに既視感があり、特に斬新なドラマとは言い難い作品です。 なので、俳優陣の熱演が楽しめる良作(いろいろ言いつつも2時間超集中して鑑賞していました)とは思いつつも、殆ど感情移入出来ずに(反論する意味で逆に感情移入していたのかも知れませんが)終わってしまいました。ラスト近くの出来事も、その後父親の見る幻影も想定内、と言うかある意味予定調和的に受け止めてしまい、物語の落としどころ的にそれで良いのか?という疑問が残りました。ラストシーンも然りです。 前妻から主人公を奪い取った?今の妻の視点がもう少し欲しかったかなと思います。登場人物中(したたかささえ感じるぐらいに)最も冷静に3人の関係を観察していた人物。ラストシーンではすっかり傷付いているであろう前妻は姿を見せず、今の妻だけがクローズアップされます。その彼女の姿が、仕草が、言葉が意味するものは、果たしてこの物語を締めくくれるものなのでしょうか?ただただ疑問でした。 監督の前作が素晴らしかっただけに残念でした。「家族三部作」の残る一作の映画化に期待したいと思います。 ちなみに、私もドラム式洗濯機が一度ならず登場したことに若干の恐ろしさを感じていました。ホラーじゃないんだから大丈夫、と思いつつも杞憂で良かった。[インターネット(字幕)] 5点(2024-03-25 13:24:18)《改行有》

110.  炎のデス・ポリス 《ネタバレ》 何も考えず単にアクション作品として楽しむ分には、見応えもありますし決して退屈などしないスピーディな展開です。シンプルに面白かったです。 ただし、ストーリーとしては薄いと言うか特に目新しさもなく、具体的には思い付きませんが焼き直し感があります。設定や演出にも粗が目立ちますね。銃器の扱いが矢鱈雑だったり、警察署の設備が規模や立地の割に妙に豪華だったり、何より登場人物、特にメインのヴァレリーとボブのキャラ設定が今ひとつ徹底されていない感じ。 結局あの青い鞄は何だったのか?救急車乗っ取ってまで丸腰でボブを追うヴァレリーの無軌道な行動の破天荒ぶりは何なのか?途中まではどうなることやらと多少はハラハラドキドキ感がありましたが、能天気なエンディングに拍子抜けした感じでした。 肩肘張らないポップコーンムービーということで5点献上です。 それにしても原題と邦題の温度差がスゴイですね。思いっきり盛った感のある邦題の方が、鑑賞意欲を呼び起こしてくれるかも。[インターネット(字幕)] 5点(2024-01-22 10:48:35)《改行有》

111.  サイレント・トーキョー 《ネタバレ》 普通にサスペンスとして観る限りは、スピード感のある展開と若干短めの尺ということによって、緊張感を維持しつつ楽しめることが出来る作品だと思います。ただ、その反面と言いましょうかテーマはかなりボヤけ気味で、登場人物の心理描写もそれほど精緻には描かれておらず、一人ひとりの心理的な背景は想像するしかない感じです。つまりは、本来かなり重厚なヒューマンドラマであるにも関わらず、あまりに感情移入困難な出来栄えです。 加えて、と言うかテーマのこと以上に感じさせられたのは、荒唐無稽とでも言いましょうか警察を始めとする各機関及び構成員の無茶苦茶な動き。あまりにも現実離れしており、最早SF状態。単独行動が多過ぎるし、拳銃を容疑者に突き付けてみたり重要参考人をさっさと釈放してみたり。ある訳ねーだろ!的な場面や台詞が多過ぎる感じがして止みません。肝心の犯行の背景等々、もう少し優先して描き込んで欲しかったところです。 結果、観終わってみれば後味が悪いと言うか何と言うか、キチンと着地することなくボーっと終わってしまった感じです。解決とは程遠いような。断片的に観て行けばお気に入りのカットは多々あるものの、それらを組み合わせたことによる作品としての+αを受け取ることは出来ませんでした。渋谷駅前のセットや爆破シーンに代表されるような秀逸なビジュアルばかりが印象に残る、かなり残念な(勿体ない)作品でした。[インターネット(邦画)] 5点(2024-01-06 23:43:16)(良:1票) 《改行有》

112.  KANIZAME シャークラブ 《ネタバレ》 誰が言ったか知りませんが「ペンシルバニアの映画製作マシーン」あるいは「ペンシルバニアのスピルバーグ」との異名を持つマーク・ポロニア監督作品。そもそもが観る者を大いに選ぶ異色の同監督作品の中で、同監督によるサメ映画的にも異色のクライム・サスペンス作品です。 ただ、本作をサメ映画と呼んでいいのかどうかは微妙かも。確かにサメ起源の合体生物は登場しますが、物語の中心ではなくどちらかと言うと脇役。そのくせ事件の発端であり、かつ事件を完結させる重要な役回りでもあります。ん?そう考えるとサメ映画と呼んでいいのかも知れませんね。 そして邦題にもありますように、登場するサメはサメとカニの合体生物「シャークラブ」。このダジャレ感は今回は邦題オリジナル。原題より気に入ってます。ちなみに原題直訳は差し詰め「売人鮫」ってところでしょうか?ただしこのハイブリット鮫、良く見るとサメにカニのハサミや足を生やした造形なのですが、登場シーンではどう見てもエビ的容姿。サメ映画を標榜するためにはサメの体型を残したかったのでしょうけれど、皮肉にも結果エビ的容姿になってしまったようで、独特の味のあるストップモーションからはもの悲しさが感じられます。 一連の同監督作品と概ね同メンバーのスタッフと出演者、例によって監督自身も出演するサメ映画。個人的には、適度な尺で大いに笑わせていただけましたのである意味満足です。とは言え高得点を献上するのには良心の呵責が…。なので5点献上に留めたいと思います。[インターネット(字幕)] 5点(2023-12-11 11:23:27)《改行有》

113.  マードレス 闇に潜む声 《ネタバレ》 本作のモチーフになっている事件は非常にショッキングなもので、我が国でも類似の案件が争われていますが、極めて重い物語になるべき作品です。 しかし、中盤まで社会派サスペンス風に描いておきながら、何故か盛り込まれている終盤のホラーエピソード。何故ホラーを持ち込んだのか?分かりません。必要なかったんじゃないかとの思いが募ります。 結果、何とも勿体ない出来栄えとなってしまいました。興味深く重厚な作品ではありますが、総じてみれば纏まり感の乏しい作品。5点献上に留めます。[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-06 22:45:07)《改行有》

114.  Infiesto インフィエスト 《ネタバレ》 新型コロナウィルス感染症の蔓延を世界の終わりと受け止めた狂信的な人物が、生贄を捧げることで神の怒りを鎮め事態を収束させようとすべく誘拐と殺人を繰り返すという物語を軸に、刑事たちの人間模様を絡めて描くサスペンス・スリラー。 ただし、事件現場はかなり狭い範囲ですし、預言者を名乗る主犯格の男と共犯者たちはもっと狭い範囲での旧知の間柄。オカルト基軸に大上段からワールドワイドに描くのかなと思いきや、思いの外スケール感が乏しい作品世界です。そう考えると、我が国の2時間ドラマ的なテイストかな?と言った感じがします。 物語の展開していくテンポは良く、ありがちな2人の刑事の単独行動による活躍ということではなく、捜査にあたってはきちんと部下を引き連れて出直すなど、意外と現実的な演出。そのせいもあってか、特にハラハラドキドキといった展開はラスト近くまでありません。 しかし、クライマックスになって何故か単独行動。捜査上の暴走を理由に無給停職させられた主役のひとりは予想に反して殉職。否、停職中の単独行動なので殉職とも言えない無残な死。相棒の若き女性警部補もラストになって相当無謀な単独行動。最後の最後に緊迫のサスペンスシーンを纏めたと言った感がします。 ラストシーン。まだまだ運ばれてくるコロナの感染者を病室の窓から眺める彼女が、「この世の終わりの始まり」みたいなことを言いますが、全体的な物語のスケール感からすると違和感がないこともない結びの言葉でした。 ちなみに、特に邦題のない本作、地名だけではどんな内容かまるで分からず、こういう作品こそ邦題とか副題とか付ければ良いのにと思った次第です。[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-03 11:22:03)《改行有》

115.  トロール 《ネタバレ》 ノルウェー発、お子様向け怪獣映画とでも言うべき作品ですね。 怪物の登場は人間の自然に対する不敬に起因するもので、ゴジラを始めとする怪獣映画の王道的着想。怪獣は無闇矢鱈と暴虐の限りを尽くす訳ではなく優しさの一面も持ち合わせているというキングコングを始めとしたコレまた善玉的怪獣の王道的キャラ。 軍隊が登場して小型核爆弾的ミサイル発射にあたって首相は自国民の多大な死亡フラグに興味示さずあっさり意思決定しちゃうとか、無駄に狂暴な政府高官が首相を飛び越えてミサイル発射しようとした挙句、女性職員にぶん殴られて降参だとか、古生物学者が自らの役割立場乗り越えて活躍しちゃうとか、首相補佐官が小ネタ連発してスベリまくってるとか、早い話が主役の怪獣以上に全てが荒唐無稽。 つまりは、(ノルウェーの)子どもたちにとって、もしも童話でお馴染みの妖精が巨大化して怪獣になったら的なスゴさを良く出来たVFXで楽しめ、よくよく考えるとかなり悲しい物語なのに痛みや悲しさは殆ど表現されてなくてトラウマになったりすることもなく、親たちも殺し合いの惨さや戦争の悲惨さを感じ取ることもないだろうと子どもたちに安心して見せることが出来て等々、お子様向けとしては良いんじゃないですか?といった作品だと思いました。 そんな視点から、そりゃ―ないだろの連発の相当粗のある脚本と演出ではあるものの、それは脇に置いての5点献上とします。[インターネット(字幕)] 5点(2023-09-02 23:57:16)《改行有》

116.  ビースト 《ネタバレ》 狂暴な野生動物と人間との闘いを描いたアクション系エンタメ作品として観れば、優れたCG、スリルとサスペンス、そして家族愛を描いた良作のように思えます。実際、ほぼノンストップで楽しめはしました。 けれども個人的には何とも後味の悪さが残りました。群れを非道な密猟者に殺され生き残った雄ライオンを「悪の意志を持った存在」のように描き過ぎのように思えてなりません。 確かに、トバッチリを食っていきなり皆殺しにされてしまった集落の人たちは気の毒としか言いようがありませんが、(現実問題としてライオンの思考に人間的な悲しみの感情があるかどうかは判りませんが)ライオンの方にも悲しみや悲壮感を込めて欲しかったところです。 集落での惨状を目撃した直後の混乱した状況だとしても、一丁のライフルのみ携えて単独でライオンを追う姿は、冷静なプロの保護官もしくは動物学者とは思えません。単に殺すためにライオンを追うハンターとしてしか映らないです。 全体を通じて危機管理の薄さが目立つ演出。主人公の父娘たちは素人だから仕方ないにしても、それでも常識的にその行動は違うだろ?みたいな場面が多過ぎました。思えば、父娘の会話にも今一つな台詞が多く、家族愛をテーマとしたドラマとしてもスッキリはしないところです。脚本の問題なのでしょうか? 一見お子様向け、ファミリー向けの1本のようでいて、実は違うなと思えてしまう1本でした。 (追記) 今日、数多くの放牧中の牛を襲い指名手配犯のように追われていた北海道の1頭のヒグマが、ついに殺処分されたことをニュースで知りました。密猟者に襲われたライオンとは全く違う状況であるにしても、人間と野生動物の共存・共生は難し過ぎるとつくづく思いました。そんな観点で観るべき作品ではないのかなぁ?[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-22 10:44:08)《改行有》

117.  アンチ・ライフ 《ネタバレ》 公開当時の「アルマゲドンから22年、ブルース・ウィリス再び宇宙へ」なんつうコピーが頭に残っていて、え?あのハリーが主役なの?などという疑問と混乱が脳内を巡ってしまいました。んな訳ないですよね?私が浅はかでした。 「地球」と「人類滅亡の危機」そしてブルースさん以外、「アルマゲドン」とは縁もユカリもない本作。何とも既視感に満ち溢れた作品でした。 未知のウィルスによる人類滅亡の危機、別天地となる惑星への選ばれし人々の移住計画、船内で乗員が冬眠中に起きる異常事態、謎の寄生生物による人体と精神の乗っ取り、寄生された人間は狂暴で死なない、そして英雄的殉職者によって主人公と恋人が脱出、辿り着いた安住の地には新たなる脅威と恐怖。などなど。 それぞれにコレはあの作品、アレはあの作品と、既視感の原因がアッサリ判明。つまり、オリジナリティが感じられないのです。 元ネタ的な類似作を知らなければ、否、知っていても、決して面白くない駄作とは断じられないと思います。結構楽しませていただきました。されど高評価していいものかどうか?やはりもう少しオリジナリティが欲しかった。金属さえも溶かしてしまう超強力洗剤とそれを原料とした密造酒だけでは何とも淋しい限りです。 如何にも続編ありみたいなエンディングですけれど、今のところ予定は聞きません。でも、あのエンディングで続編を作ったら、またしてもアノ作品みたくなりそうなのでシリーズ化は望みません。そんな感じの微妙な5点献上です。[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-21 10:50:00)《改行有》

118.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 1971年にTV放映された「仮面ライダー」をリアルタイムで夢中になって観ていた身としては、いきなりショッカーの戦闘員たちを返り血を浴びながら殺害していくライダーに一瞬引いてしまいました。この作品は、元祖TVシリーズにはなかった暴力的リアリティを追求していくのか?と。 しかし、観続けて行くと、特にリアリティの追求ということでもなく、カット割りや演出、登場人物の台詞回し等々、寧ろ元祖版を丁寧にトレースしているように思えて来て、当時を知る世代にとっては懐かしき昭和の時代を髣髴とさせてくれる作品でした。 併せて、子供向けとして制作された元祖版では少々抑え気味だった、ヒーローの背負った悲しみ・苦しみといった物語の重要な背景部分にも光を当て、今や中年を越え老齢の域に一歩踏み入ったリアルタイム世代にとっては、別の意味でも堪らなくノスタルジックな作品です。 それだけに、ショッカー戦闘員殺害シーンでの流血や、ラスボスとの最終決戦シーンでのライダー流血シーンが必要だったのかどうかは微妙に思えます。 また、次々に怪人が登場する前半~中盤は、スピード感はあるものの今ひとつ綺麗に流れていないように思え、一話完結モノを繋ぎ合わせたようなイメージでした。原作に忠実にするためには尺の都合もあって仕方なかったのかも知れませんが、ルリ子の遺言以降の流れが一気に加速し厚みを増すのに対して、何かもたつきのようなものを感じてしまいました。 仮面ライダー1号・2号はリアルタイムで観たものの、その後はすっかりご無沙汰してしまい、次に観たのは「仮面ノリダー」だったという浜辺美波ちゃんファンの自分にとっては大いに楽しめる作品でしたが、平成以降のファンを始め1号・2号の時代に何かしらの思い入れがない人にとっては全く楽しめない作品でしょう。観る人を選びますね。なので5点献上に留めます。[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-17 00:31:59)(良:1票) 《改行有》

119.  きさらぎ駅 《ネタバレ》 元ネタの都市伝説は、どちらかと言えばオリジナリティに欠けるもので、と言うかそもそも都市伝説と呼ばれる寓話の数々は古くからの怪談話や妖怪話を時代に合わせてアレンジしているものが殆どなので、都市伝説の実写化にオリジナリティを求めるとすればアレンジ部分ではないかと思う訳です。 本作は展開を2周させるというアレンジに、1回目はゲーム感覚のPOVとブルー基調の色彩設定で記憶の中の夢のような世界感を、2回目は昼間の明るいカットを多用しヒロインの実体験としてのリアルタイムなイメージを加え、シンプルな元ネタに厚みを持たせることに成功していると思います。 ただ、エンドロール後のエピソードで明かされる事件性は必要だったのかどうか?一人の教員が、自校の生徒であることさえも認識していなかった一人の女子高生の救出のため、初対面の女子大生を半ば生贄にするような所業に走れるものかどうか?てか、これが初めてではない?あるいはここが出発点?種明かし的な面白さになっていることは否定しませんが、なにかしっくりと来ないモヤモヤ感が残りました。[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-14 15:55:06)《改行有》

120.  サメストーカー リターンズ(TVM) 《ネタバレ》 「サメストーカー」シリーズ第3弾。三作目にして漸くサメ映画的にサメが登場します。(量的に過ぎないかも知れませんが) とは言うものの、やはりサメは主役でも何でもなく、ストーカー男のペットに昇格といった感じです。ただ、最近ではサメが出ないサメ映画まで登場しているぐらいですから、これだけ登場頻度が上がれば十分サメ映画と言って良いのかも知れません。 さて、三作目ともなるとストーカー男の手口はマンネリ化して進歩しない、にも関わらず捕まらない、というのもどうかなとは思いますが、実際ここまで病んでいれば、と言うか元カノの幻影にとり憑かれていれば、同じパターンから抜け切れないということかも知れません。それに、考えてみれば前二作も含めてヒロインとの出会いは彼が用意周到に仕組んだものとは言えず、寧ろ偶然の産物、偶発的な事故ですし。 しかも、本作ではヒロインのコートニーが全ての始まりになっています。彼女が立入禁止の島に行きたがらなければ。彼女がデビッドを受け入れなければ。親友のキャットのことを信じていれば。等々。ヒロインは受け身的な被害者ではなく、自ら危機を背負いこんでいる訳です。 そして、一気に狂暴かつ極悪化するストーカー。決して死なないストーカー。罪を加速度的に重ねていくストーカー。でも、何かにつけて脇甘すぎ。流石にそろそろ捕まるかサメに食われるかしないと、惰性でシリーズが続いていきそうです。[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-24 00:13:08)《改行有》

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