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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  フライトプラン 断片的でミステリアスな雰囲気がある冒頭が良いです。しかもこれが後々の不確かさへと繋がっているから効果的です。飛行機に搭乗すればくもり窓にハートマークを書き、ヒッチコックの「バルカン超特急」をしてみせ何気なく概要をほのめかし、さらにはそれを単なるマネゴトではなくメロドラマティックに消化する上手さもあります。ただ、観客に不満を覚えさせるのはご都合主義的展開の不自然さにあるのでしょう。映画ですから当然ご都合主義はありですし、母の強さを強調する誇張表現は良いのですが、観ている最中からドンドンドンドン気になってしまうというレベルになれば素直さを失ってしまいがちになります(一気につきぬけてしまう緊張感の持続がないわけではないのですが)。[映画館(字幕)] 7点(2006-02-07 15:53:11)

102.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 あのゲイリー・オールドマンが唯一の善良刑事だなんて!これだけでゴッサムシティの退廃ぶりがわかります。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-22 16:28:04)

103.  スズメバチ 《ネタバレ》 キャッチコピーからして、ドンチャン騒ぎの作品かと思っていました。ところが実際に観てみると、割とシリアスでなかなか面白い。すっかり包囲され砦に立てこもるかたちとなった彼らの緊迫感が、ひしひしと伝わってきましたよ。敵の攻撃は容赦なく、一人また一人と仲間を失っていき追い詰められていく恐怖。敵の〝顔〟が出てこないのはスピルバーグの「激突!」と同じ手法ですね。暗い画面とその手法により怖さが増します。たまたま出くわした者たちが協力して戦うシチュエーションも好みです。ラストはあっさりとしていますが、妙な後日談があるより良いですね。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-14 15:54:17)

104.  サイン 《ネタバレ》 評価低いですね~。言うのも少し勇気がいりますが、私はけっこう好きだったりします。今回はいわゆる〝オチ〟というものに関しては今までの作品には遠く及びません。それは宇宙人が現れた時点で分りますね。しかしその代わりに小さな仕掛けが沢山用意されており、数で勝負といったところでしょうか。奥さんの事故死とその最後の言葉、メリルが低打率の一発屋だった事、モーガンが喘息だった事、ボーが水に敏感であった事が、あの一大事に意味を成した訳ですね。グラハムの再生物語として良く描かれていたと思います。最後に牧師の服を再びまとったグラハムがチラッと写るカメラワークも好きです。  シャマラン監督は「シックスセンス」で成功を手にすると共に、皆が驚愕するオチを用意しなければならないという重荷も背負ってしまったわけです。しかし〝良いオチ〟というのは〝良い映画〟を作るのより難しい事だと思います。という事で、シャマラン監督に同情の余地もあると思うのですが、私はそろそろ彼の〝普通の作品〟も観てみたいと思うのです。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 15:46:03)《改行有》

105.  神に選ばれし無敵の男 《ネタバレ》 人物から能力まで対照的な存在である〝現代のサムソン〟ジシェと〝千里眼〟ハヌッセンの生き方を、同じユダヤ人としての迫害への抵抗を通して描いた地味目なドラマ。基が実話のようなので最後はあっけない幕引きですし、場面場面の繋がりが少々見難いところがあります。しかし、この映画は単純なシーンがなかなか良いです。例えば、田舎の穏やかな家庭からベルリンまで一本の道をズンズン進んで行くジシェの姿が、彼の誠実さやこれから起こる出来事への旅立ちを予感させます。そして対照的にベルリンでは車の騒音に人込みの喧騒で戸惑うジシェの姿に異世界への突入を感じます。ティム・ロスの怪しい風情もインチキマジシャンみたいで面白いですし、ジシェを未来のオカルト省となる建物に連れて行くシーンは二人の根っこの部分での繋がりを思わせます。最後にジシェが夢の中で見た空を飛ぶベンジャミンは、文字通り優秀な弟が世界に羽ばたく姿を願っていたのでしょうか。この後に訪れる過酷な歴史を思うと辛いです。 ・・・・・・ところでこのハヌッセンという人物、かなり興味深かったのでちょびっと調べてみたのですが、なんとあのヒトラーに演説法を指南したのは彼らしい。しかもユダヤ人とバレたからではなくヒトラーがビビったから殺されたという説まであるとか。うーん、これはますます興味が湧いてきたぞと思ったら彼を主人公にした「ハヌッセン」なる作品があるではないですか?!これはぜひ観てみたいぞ。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-10 15:32:33)《改行有》

106.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 久しぶりにティム・ロスがスクリーンで見られるという事で映画館まで足を運びました。もとネタの「仄暗い水の底から」は未見なので比較はできません。それでも同じジャパニーズホラーのリメイク作「ザ・リング」とはだいぶ趣向が違いますね。なにしろ全くと言って良いほど怖くないのです。なぜならこの作品はホラーがメインではなく、ある悲しい女性の物語が軸になっているからです。これも因果応報なのでしょうか、親のなした罪のために娘が贖罪をするのです。その悲劇的物語が実に丁寧に撮られています。登場場面は少ないながら脇役陣もいわゆる実力派で固めてます。いかにも商売人な不動産業者のジョン・C・ライリー、なおざりな管理人にピース・ポスルスウェイト、そして一癖ある弁護士にティム・ロス。こういうありがちな設定は作品をチープにしがちなのですが、そうはならないのはやはり監督と俳優が巧いからに他なりません。でもだからと言って演技を楽しむタイプの作品ではありません。彼らの技量によりスキの無くなったストーリーをじっくり観るという事です。  もしこれから観ようと思っている方がいらっしゃったら、ホラーとして観ない事をお勧めします。[映画館(字幕)] 7点(2005-11-17 12:52:00)《改行有》

107.  ヤング・ブラッド 《ネタバレ》 軽い歴史ものが好きな私は十分に楽しむ事が出来ました。こういう娯楽映画が面白いか、面白くないかは、ストーリーはもちろんの事ながら他にもポイントがあると思います。一つには主人公に共感できるかどうか。これは当然ですね。共感出来なければ客観的に観る事になり素直に楽しめません。もう一つには敵役が魅力的かどうか。古くは「用心棒」「椿三十郎」の仲代達矢さん、「シェーン」の黒ずくめの男、「スターウォーズ」のダース・ベイダーのように。敵役が主人公と渡り合えるからこそ面白くなるのです。さて今作では、主人公は無名の方ですね。確かに男前ですが、残念ながら印象は薄く、あまり惹きつけられませんでした。次に敵役ですが、こちらは完璧。ティム・ロスは渡り合うどころか映画を支配してます。冒頭のダルタニアン一家襲撃の時、一瞬見せる笑みや、館にどんどん火を付けるシーンなど鳥肌ものです。という事で期待し過ぎずに観ると良いと思います。もちろんティム・ロスファンの方は必見ですよ。悪役ながらかっこ良いです。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 15:10:06)

108.  大統領の理髪師 《ネタバレ》 軍事独裁政権の圧制時代の韓国を一般庶民の目線から描き、しかも語り部が子供のなので柔らかくなっているところが良いです。何でも無いただの理髪師が権力世界へ巻き込まれるという喜劇的で悲劇的な面白さ。どんな場面もシリアスな雰囲気になり過ぎることなく終始コメディタッチで描き、親子の愛を軸にしているのも好感が持てます。ただ後半、近所の仲間が〝マルクス病〟の疑いで連行され死刑になってしまうなど、スカッと笑えず少々引っ掛かるところもありました。それでも淡々と進む物語は感動の無理強いがなく、それでいてとても力強く胸に伝わってきますし、最後に禿かかっている新大統領からも理髪師の依頼を受けたハンモが「御髪が伸びたらまた来ます」と権力に対して一市民のせめての反抗を見せるのは気分爽快です。ソン・ガンホは『殺人の追憶』で認識しましたが良い役者ですね。ハンモのような役もピッタリです。子どもの足が治った時の感極まった表情にラストの二人並んで自転車に漕ぐ時の笑顔。これらのシーンには台詞が無いんですよ。それなのにもう完璧に伝わってくるのですから素晴らしいの一言です。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-10 12:26:53)(良:1票)

109.  オペレッタ狸御殿 《ネタバレ》 まるで舞台のような雰囲気のあまりにも風変わりな世界。最初は入りにくかったが観ているうちに慣れてきて、どこか惹かれる不思議な世界。もちろん登場人物たちも異様で、安土桃山やびるぜん婆々、最後にはあの美空ひばりまで出てきてビックリさせられる。しかし物語は至って簡単、けっきょくは愛のお話。コメディタッチで描かれているが「ロミオとジュリエット」のような悲恋物語であり、昔話のような異類婚譚である。そこにあるのは禁じられた愛である。それでも互いを想い、死をも怖れない二人の愛が素晴らしい。しかし、私は何と言っても変なイントネーションで日本語を操るチャン・ツィイーの可愛らしさが忘れられません。[映画館(邦画)] 7点(2005-11-06 11:17:25)

110.  アンブレイカブル 率直に言ってこの映画は好きです。きっとシャマラン監督のセンス自体が好きなんだと思います。確かにストーリーにはおかしなところもありますが、最後のオチには見事にダマされましたし、人間描写もしっかりしていたと思います。親子に夫婦関係、自分の存在意義。自分の居場所が無くなる事が本当の恐怖、その通りだと思います。 私は「シックスセンス」よりも好きです。もしこの作品の方が発表順序が先だったら、両作品の評価も少しは変わっていたんじゃないかなとすら思います。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-05 14:42:37)《改行有》

111.  しあわせな孤独 《ネタバレ》 たいへん辛い内容の物語をドグマで撮ることにより、陰鬱な空気を鬱蒼とさせ息苦しさを漂わせています。セシリやニール、ヨアヒムらの被害者、加害者等のそれぞれの気持ちが理解し易くできているので、〝もし自分がこういう状況に陥ったらどんな行動を?〟と身を置き換えついつい考えてしまいます。皆がそれぞれ孤独になり歩み始めるラストにも、人間の愛やその存在を問われたようで暗澹たる思いになりますが、人間の本質に迫っており興味深いものがあります。…ただ一点、マリーの描写がやや雑であるのに不満が残ります。彼女に事故を起こしてしまったという後遺症が感じるシーンがないのです。もう少し苦悩している姿が垣間見られなければ、「みんな苦しんでいるのよ」という台詞に重みが感じられないのです。[DVD(字幕)] 7点(2005-10-29 11:03:42)

112.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 冒頭、遠隔操作のロボットは頼りなく壊れ、連携のとれたチームから頼りになりそうなガイ・ピアースが直に爆弾処理に向かうが失敗し、彼は死ぬ。この仕事はチームの力量など関係なく常に死と隣合わせのなのだと物語っている説得力のあるシーンです。しかし、主人公のジェレミー・レナーが登場してからは物語もカメラも焦点がいささかブレているように見えます。  例えば、爆弾処理班の物語なのに狙撃戦闘の方が面白くなってしまっていたり、暗がりの追撃シーンはどこで何が起こっているのか良く分かりません。そして何より思うのは、これはまだ序章に過ぎないのではないかということです。極めて危険な仕事であると説明し、平和で退屈な日常に生き甲斐を失い虚無感に駆られ、戦場へ舞い戻っていく…。これは〝戦争とは麻薬〟と最初にわざわざ言ったことそのままであり、物語が始まっていません。防爆スーツに身をつつみ爆弾処理に向かうここからこそが、むしろ本題ではないのかと思うのです。  それからもう一つ、ガイ・ピアースやレイフ・ファインズが登場するにもかかわらず、彼らスターの命も無名の役者同様あっさり奪われるのは、おそらく戦場ではあらゆる者の命が同等であるということなのでしょう。しかしこれは現実を装っているだけで〝映画〟なのです。もちろんリアリティは必要ですが、例えばスピルバーグの「プライベート・ライアン」ではトム・ハンクスご一行の命の方が無名の兵士たちの命よりも重要なのは、映画が虚構であるからです。スターを敢えて退場させるのも一つの方法ではありますが、映画である以上、私はスピルバーグの方を支持します。[DVD(字幕)] 6点(2012-01-17 18:42:46)(良:1票) 《改行有》

113.  倫敦から来た男 とにかくワンショットがやたらと長く、これでもかとじっくり見せる。もうカットが入って良い頃合ではないか?と思える箇所では入らず冗長に引き伸ばされます。それは決して居心地の悪いものではなく、むしろ良いとすら思えるのですが・・・、何だかタル・ベーラ監督も酔っているし、自分も酔わされてしまった感じがします。つまるところ、何ということもないお話を存分に盛り上げているのは凄いのですが、一方でその過剰さにもったいぶった印象も強く受けるのです。[DVD(字幕)] 6点(2011-10-05 18:37:51)

114.  カティンの森 《ネタバレ》 不勉強なもので歴史背景を知らず肝心なことを見落としているかもしれませんが、やはり本作は伝えたいメッセージ性の強さが〝映画〟を凌駕してしまっています。 早い話し悲惨で恐ろしい出来事ですが、それは史実によるものであって映画によるものではなく、これ自体を見て怖いとは思えませんでした。 ラストの繰り返される機械的な殺戮シーンにしても紋切型ですし、あるいは夫が生存しているかというサスペンスもほとんど機能していません(そんな気もないかもしれないが)。 ただ、若者の男女が屋根の上に逃げるシーンは印象的です。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-30 18:46:21)

115.  エリックを探して 《ネタバレ》 郵便物の仕分け作業が遅くなった主人公の姿を皆が高い所から覗いている…。てっきりこの後、肩を叩かれて解雇通告されるのかと思いきや、そうはなりません。どうやら彼を救うことにしたらしく、いつものローチ作品とは違うようです。  昔、心の底から惚れた女性と復縁し、心酔しているヒーローと酒を酌み交わし、多くの友人に恵まれ、息子たちから尊敬され、悪党どもは叩きのめす…〝勇気を持って一歩踏み出せば大丈夫さ〟と男のロマン全開の甘美な物語なのですから厳しいローチ先生はどこへやら?という感じで、こうなるともうこれはファンタジーの世界で当然のようにカントナが登場してくるのですが、となればどうしても気になってしまうのがこのカントナの登場シーンです。  カントナは主人公の幻でオーディオプレーヤーのスイッチを魔法のように入れられることからも何でもアリの幽霊の如き存在で、他人には見えていないという面白い設定ですが、このカントナをどう見せたいのかがイマイチ良く分かりません(最初はわざと視線が交錯しないようにしているのかと思ったが、そうでもないようだ)。というのも彼は助言するだけの存在であり映画的な面白さがあまりうかがえず、上手く使っているとはいい難いからです。  “カントナ作戦”を決行する郵便配達人たちの過剰とも思えるパワフルな描写は凄いんですけどね。[映画館(字幕)] 6点(2011-01-21 18:45:55)(良:1票) 《改行有》

116.  NARC ナーク 《ネタバレ》 臨場感をバリバリ出しまっせとばかりにカメラをガチャガチャ動かすのは勘弁してほしいのですが、いくつか良いシーンもあります。例えば、ラストの黒人の隠れ家における銃撃戦で、暗い部屋で撃ち合い、ドアが開くとパッと明るくなり部屋の全景が分かるところであるとか、あるいはその後の一ヶ所に集まった4人の吐く息の白さが良く出ているところです。特にレイ・リオッタは格好良く、絶命し白い息を吐かなくなってしまうなんてのは上手くいっています。[DVD(字幕)] 6点(2011-01-18 18:32:27)

117.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 監視者とその対象の物語が基本であり、監視する者が対象に憧憬を抱き始め感化されるのですが、ここで不満が残るのは対象のドライマンたちの生活が大して魅力的に見えないところです。機械的な人物である監視者が(コートまでロボットっぽい!)我が身の危険を顧みないまでの行動に出るのであれば、守るものがそれだけの価値を有していなければならないはずですが、例えば契機の一つとして使われる音楽の〝善き人のためのソナタ〟にしても聞かせるようなシーンにはなっておらず(曲の良さが問題ではない)、作り手側もそれを重々承知しているようで、わざわざドライマンが台詞でいかに良い曲かを説明してしまうという始末です(仮に〝のぞき〟による憧れだとすれば、監視者と対象の位置関係をもっと明確に見せなければならないと思う)。  また、尋問シーンにしても、ヴィースラーの顔がクリスタにバレないかというサスペンスとしてのクライマックスであり、同時に恋人を裏切ってしまう要の場面なのですから、もっと力入れて見せてほしいところです。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-12 18:30:15)(良:2票) 《改行有》

118.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 実際に起きた悲惨な出来事を題材とし、いかにも〝これが現実です〟と訴えている場合、どこまで真実を語っているか検証したくなるところですが、これはドキュメンタリーではなく映画であり(おそらく映画というメディアを使い、娯楽に寄ることが世界中で大勢の人々に見てもらう最善の策なのだが)、ドン・チードルが否応無しに巻き込まれるサスペンスの要素が多分に強いため、ここではその問題は度外視します。  そしてサスペンスの面で言えば巧くいっているとは言い難いです。例えば、砦となるホテルの見せ方は外からも内からも不明瞭ですし、チードルは賄賂を武器に闘うわけですが、お金や物資や水が段々と底を尽きてゆく様を見せてくれないと切羽詰ってゆく感じが乏しくなります。また、赤十字の車が無惨に引っくり返っている光景を映し出しておきながら、そのあと車の主である女性が何事も無かったかのように普通にフレームインしてくるのもいかがなものでしょうか。 ・・・と、文句ばかり書いてしまいましたが、すっごく集中して見ました。しかし、それはおそらく〝映画〟の強さではなく現実に起きた題材の強さによるものです。そして私は結局、ホアキン・フェニックスが言ったように「世界は大変だね」と思うだけの普通の平和ボケ人間なのですが、それは棚に上げておいて、行動に移らないのは残念ながら映画の力が及ばないからだとも思ったり。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-06 18:41:41)《改行有》

119.  マルセイユの決着 《ネタバレ》 メルヴィルの「ギャング」のリメイクで、オリジナルよりも筋立ては分かり易くなっていますし、舗道はいつだって水に濡れピカピカしていますし、ダニエル・オートゥイユの銃もモニカ・ベルッチのコートもピカピカしていて、とても丁寧な作りだとは思いますが…、人生の黄昏時だからか?黄色が基調になっているのと(ベルッチも金髪だが彼女は黒髪の方が似合うと思う。「ギャング」でも彼女の役は金髪だが、それは白黒の世界なので画面に映える)、肝心なシーンを、というよりもアクションシーンをスローモションにしているのが何だかよく分かりません。メルヴィルではなくペキンパーをやりたくなったのか?と思うほどスローモーションを多用しています(しかもあまり良い出来とは言えない)。最後の銃撃シーンの舞台を螺旋階段に変更していたので淡い期待を抱いていたのですが…ウ~ン、裏切られました。  昔気質の仁義を信じる男たち、アルバン(演じるのは元サッカー選手のエリック・カントナだ)とオルロフのキャラクターの格好良さはありますが、わざわざリメイクするのですから、もうちょっと何か見せてほしいところです。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-24 18:18:59)《改行有》

120.  Dr.パルナサスの鏡 《ネタバレ》 テリー・ギリアム監督の作品は「バロン」くらいしかまともに見たことがないので、モグリの私が言うのは実に不適当ですが、ギリアムの豊かなんだかそうでもないのか良く分からない想像力は、少なくともCGには向いていないんだと思います。例えば最初に泥酔した男が鏡の世界に入ると、奇妙な生物?に肩をつかまれ空にビョーンと舞い上がるのですが、このデモンストレーションからして既に不調な感じがします。その一方で現実世界の馬車のシーンはなかなか良いのですが、そのせいで一層に鏡の世界の魅力の無さが浮き彫りとなっています。  それからヒース・レジャーが亡くなってしまったので、豪華な代役で何とか完成させたのでしょうが、無理は生じていて、最後の首をくくるシーンはやっぱりヒースじゃなきゃダメでしょう(コリン・ファレル自体は良いと思いますが)。[映画館(字幕)] 6点(2010-03-12 18:31:18)《改行有》

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