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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  神さまの言うとおり 《ネタバレ》 原作漫画を知らないので新鮮に楽しめました。『桐島 部活やめるってよ』で覚えた神木隆之介の存在感が良かったです。髪型ひとつでこんなにも人のイメージって変わるんだなと思いましたが、それだけじゃなく神木さんの演技の幅を感じて感心しました。最初のゲームのダルマさんはインパクトありました。血がビーズってのもビジュアルとして面白いしグロくなりすぎないし「こういうやり方もあるかぁ」と感心(原作漫画もそうなのかな?)。ダルマさんの声はトミーズ雅さんと知ってまた感心。あんな豊かに声の表現できる方とは思ってませんでした。ダルマさんのシークエンスでは「この俳優さんは大丈夫」という安心感が持てないことを見せられもして、ちょっとした驚きでした。こけしのシークエンスでは「バカが駆逐されていくのがたまらない」と言った俳優のその瞬間の表情が上手いと思いました。シロクマのシークエンスは、茶目っ気のある声が山崎勉というのにもビックリ。「心の黒い人は大嫌い」と言ってる本人が実は黒々という皮肉も良かったです。「私は高畑瞬くんのことが好き Yes or No」にハッキリ「No」と答えられて「意外とヘコむんだけど」と反応したかと思うと、あまりよく思ってない存在に「Yes」と答えられ複雑な心境になったり、「で、自分はどうなん?」と聞かれるところは、とっても印象に残りました。真実など分からぬまま(というか正直だったのに)魔女狩り的に誰かを犯人にしてやり過ごす流れも印象的でした。「好き」を素直に表せない女の子という表現がベタ過ぎて残念でしたが、シロクマのシークエンスは風刺が効いていたと思います。この物語は世の中の理不尽に対して「神様なんていない」という声に、最終的に「神様はいるよ」と主張しているわけですが、主人公は退屈な日常を壊せと願ったり退屈な日常を返せと願ったりして、神様はどちらも叶えてくれたわけです。「神に選ばれた」という変なやつもいる。結局、神が何をするかは、人間が神に何を期待するかで変わるのかも。「神様の言う通り」の前にあるのは「どれにしようかな」で、人生は常に選択の運の連続。「ほう」と唸るところもあるから、引き籠りオタクの伝わらない中途半端な描写が台無しにして凄く残念。『ブルース・オールマイティ』と同じ神の正体も勿体無い。『CUBE』『バトル・ロワイヤル』『GANTZ』などの既視感はありますし、話のオチの流れがコケてしまったりですが、全体的なトーンとして、観て損はなく楽しめました。[DVD(邦画)] 6点(2015-08-30 14:16:20)

102.  インターステラー 《ネタバレ》 クリストファー・ノーランて監督さんの作品にはどっちらけることばかりだったので、ストーリー的には興味あったものの手が伸びずにいました。ようやく100円でレンタルできるようになったので、ハズレでもOKとレンタル。結果、お話は気に入りました。ノーラン監督に対する激しい警戒心が少し減りました。ただ監督したのではなく、この話をノーラン自身がライティングしていることも評価。ただ、『2001年宇宙の旅』の「ツァラツストラはかく語りき」の最後をサンプリングしたかのようなBGMが、主人公が窓の外を見つめるシーンで仰々しく響いてきて「これ、音楽で騙そうとしてない?」という気分に襲われました。それからずっと、それほどドラマ的に盛り上がるところでもないのに、ダラダラと雰囲気ごまかし音楽が仰々しく流れ続け、とっても耳障りで邪魔でした。長い時を経て娘と再会するその瞬間も『2001年宇宙の旅』。そういうところが、「まだ、彼の作品を劇場代払ってまで観るのはどうかなぁ?」て気持ちにさせました。話のつくりとして、アポロ計画捏造説が前提の設定や、絶望的な展開が2度畳み掛けたり(マイケル・ケインの死直前の告白、マット・デイモンのしたいこと)、ある惑星での1時間の活動が地球上の7年間という相対性理論上の具体的描写展開、物理科学と愛情や運命をリンクさせたところは拍手です。『コンタクト』や『オーロラの彼方に』などの既視感もあるにはありますが、観て良かったです。[DVD(吹替)] 6点(2015-08-12 21:52:07)(良:1票)

103.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 けっこう笑えたので損はしなかったと、そういう感じでした。カメラワークはやり過ぎだし必要性をあまり感じません。ドラムはとても印象に残りました。作品を観る前から酷評を決めているような評論家が世に影響力を持っている(つまりは評論家として支持されている?)というのは、そこまでアメリカはバカだらけなのかと思ってしまうし、主人公の自殺願望はずっと宙ぶらりんで結局予想通りの展開(いつやっちゃうか気が気じゃなくてハラハラが持続して観れた)。けれど、こめかみに銃口突きつけてなんで鼻をかすめるのかというお気楽な展開に「はぁ?!」と呆れました。で、そこからまた空を飛んで、僕の呆れは頂点に。人の「死にたい」はこんなにも軽々と誤魔化しお茶濁しできるものなんですかね? 観た後で監督が『バベル』の人だったと分かり、このグダグダ感に納得。バベルの喋れない日本少女もそうだったけど、この監督さんの描く「死にたい人」像はなんか伝わって来ない。「死ぬのをやめる」ももっと納得できない。今作は『バベル』に比べたらかなり見れるものにはなっていると思うけど、それはコミカルなパートがかなりうまくいってるからと感じます。あと主人公の念動力がどう展開するのかという不思議も手伝っていました。が、結局あれもヒーローとしての妄想パートで終わりかいっていう肩透かしでしたし、この人の描く「自殺願望」や「人生色々大変でございます。でもやっぱり頑張って生きまーす」は薄ぺらくて「ウソつけ!」って感じしかしないです。イニャリトゥ…この名前、イヤーな印象で覚えてしまった。[映画館(字幕)] 6点(2015-05-11 21:57:52)

104.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 「こんなOSあったら欲しい!」と最初は思いましたが、主人公のしていることが「手紙の代筆」とやらで、男なのに女の手紙も代筆してて、それが僕には「ネカマ」ってヤツと同じに思えて、少しずつ冷めて行きました。OSが勝手に愛の仲介者を手配したりに至ってはもうホラーでございました。でも、主人公は最終的に何でもかんでもを「言葉」によって埋めていくことをやめて、もっと言葉にならないもののことを思う。そこであの女性の首の動き、あのラストシーンだけは「ウマイッ!」て思いました。[DVD(字幕)] 6点(2015-03-29 00:39:58)

105.  アーティスト 《ネタバレ》 サイレントからトーキーへと移行していく時代というと、僕の頭に真っ先に浮かぶのは、チャップリンが『モダンタイムス』で歌を披露するシーンです。その次に思い浮かぶのは、サイレントのおかげで声が良くなくても人気者であれた人々がトーキーの登場で居場所を失っていったことです。しかしこの作品の主人公はどうやら声の質が見かけのイメージとギャップがあるヒドイ声というわけでもなさそうで、単に「サイレントは芸術、トーキーは見世物」的なよく理解できない偏見からトーキーを頑なに避けている感じにしか見えませんでした。サイレントだったはずの本作で犬の吠え声や主人公以外の人間の声が聞こえるシーンで、主人公のみが大声で叫んでも声が全く聞こえてこないという悪夢の描写は、彼が何をコンプレックスにしているのか理解できませんでした。その弱い部分を補うために、ミラーの無遠慮な世代交代のセリフを主人公の耳に入れるという「とってつけたコンプレックス」がプラスされているように思えて、全体的に乗り切れませんでした。そもそも、冒頭の上映シーンで、上映終了直後の舞台挨拶での有頂天でのぼせ上がった感じが「人気スターなんだな」と理解はできても好感持てず、その後の彼の転落にあまり同情できなくさせていました。どうも声にコンプレックスがあるとは思えない主人公だから、最後はセリフを喋るとか、歌声を披露するとか、そういう感じで終わるのかなと思っていたら、ミラーが「名案があるの」と言ったアイデアは「は?」という感じでした。はじめてスタジオで再開した時、二人はタップで踊っていました。その靴音が録音されるかされないかというだけ、というのは主人公がトーキーに対して何を意固地になっていたのか理解できないままですし、「コレ普通もっと早い段階にやるよね?」としか思えず、オチとして期待はずれ過ぎました。劇中劇では全く披露されない主人公の声が、本作のラストシーンで「喜んで」と初めてヒトコト披露されて終わって行くというのも、なんだか僕としては煮え切らない感じがしました。ただ、トーキー移行期のリアルタイムにこのようなテーマを扱ったものがあるのを知らないので、この時代にあえてサイレント主体にトーキー登場の周辺事情を描いて見せてくれたのは楽しめました。[DVD(字幕)] 6点(2015-03-11 01:44:25)

106.  オール・イズ・ロスト 最後の手紙 《ネタバレ》 だだっ広い大海原に受難の小さな船ひとつ。そこに一人ぼっち……『ライフ・オブ・パイ』を思い出す。けれど、この物語はウータンやトラへの語りかけも神への祈りもないので、タイトルにある『最後の手紙』がいきなり冒頭で読まれたあとは、ぼっちのレッドフォードは壊れた無線機のマイクに喋りかけたのみ、ずーっと何も喋りません。航海前に彼がどんな過去を過ごしたのかという回想シーンも全く挿まれないので、ずーっとセリフなしです。一度「ファーック!」て叫んだくらい。ほんっとに出演1人だけだし『2001年宇宙の旅』も真っ青なほどにセリフありません。でもずっとハラハラしながら見てました。ラスト、なにも自分から積極的に沈まなくても…と思いました…というか、そんな簡単に沈んでいく? 筋肉量スゲーの? 体脂肪率ハンパなく低いの? お腹ちょっと出てたよね? って、それまでの全てが飛んでしまいました。が、なかなか面白かったです。セリフほとんどなしのこの映画の脚本見てみたい。[DVD(字幕)] 6点(2014-12-05 02:29:03)(良:1票)

107.  ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 《ネタバレ》 子供の頃にテレビで『ファミリー・プロット』というヒッチコックの映画を観て、けっこう笑ったのを今でも覚えているけれど、その映画でコミカルなところを担っていたブルース・ダーン…そのイメージが強烈に焼き付いていて『ブラック・サンデー』ではテロリストを演じる姿に「なんか違う」感がいっぱいでした。けれど、この作品の中で観る年老いたブルース・ダーンはとってもイイ味出して存在感がたっぷりでした。笑えてイラついてスカッとしてホッコリできる、いい作品です。ボケちゃった老齢の親に少々疲れちゃったりした経験ある方、ついイラッとして優しさを忘れてしまいそうな時に、ちょっと観てみるのもいいんじゃないかと思います。[DVD(吹替)] 6点(2014-11-01 17:04:09)

108.  永遠の0 《ネタバレ》 景浦の現代パートを演じている方、てっきり『12人の優しい日本人』の甘栗とプリンアラモードで和む13号の人だとばかり思い込んで「この役者さん、顔が痩せた? しかし、こんなに雰囲気と存在感変えられるなんて凄い!」と感心していたら、田中泯という違う役者さんでした。三浦春馬って見かけ的にどうも僕は苦手でしたが、ちゃんと演技できる人なんだと思って印象変わりました。内容は自分が期待しすぎてしまったせいか、大きな満足は得られませんでした。ラスト佐伯健太郎がサッと回想するシーンで冷めてしまいました。あれは無い方が良かったなぁ。直後の零戦登場は良かったと思います。前半かなり話の構造的に『タイタニック』を思い出すようなものがありました。特攻隊と自爆テロを同列で語る合コン場面が印象に残り、あの辺り小説ではどのように書かれているのか読みたくなってきました。それと、特攻隊というと、これまでは「飛行機ごと敵艦に突っ込んで死ぬ」 というイメージしか持っていなかったんですが、この映画を観てはじめて、敵艦に何のダメージも与えることができずに無駄死にした人々もいるんだということに気づかされました。特攻で飛び立った人々のうち何%がそのような最期となったのか知りたくなりました。ラスト、エンドロールの歌で雰囲気ぶち壊されました。いろいろ売っていくための業界事情があるんでしょうけど、エンドロールのノッケにはやめて欲しかった。[DVD(邦画)] 6点(2014-10-13 01:24:14)

109.  ラスト・ワールド 《ネタバレ》 『正義の話しをしよう』の著者でもあるマイケル・サンデル教授の授業を思い出すなぁ、と思っていたらサンデル教授が授業で出した列車の話がまんま映像になって出てきて笑いました。「僕は詩人だ」バキューン! が2度目に来た時も爆笑でした。サンデル教授と違って、この映画の哲学の先生は価値観がメチャクチャ偏ってます。クライマックスで生徒の評価を下げていく展開は作り話としてやり過ぎ。わざとらしい。中盤までは面白かったけど、徐々に「単なる思考の上での話で現実じゃないんだから、いかようにでも都合よく展開できるじゃん」と思い始め、だんだんラーメンズの読書合戦のコントみたいに思えてきて、ホントにそれっぽく男一人が女を独り占めハーレムのくだりで大爆笑! 女の子が一人残った時、先生はわざと嫌われ役を演じながら彼女と結託して他の生徒たちを『正義』の思考に導いたのかな? なんて思ったら、ガックリくるほどくだらないオチでビックリ。ラスト直前は結構良かったので、惜しいです。甘めの6点。[DVD(吹替)] 6点(2014-10-10 16:17:15)

110.  ランナウェイ/逃亡者 《ネタバレ》 シャイア・ラブーフがようやく地に足のついた作品でいい演技を見せてくれるようになったのが嬉しいです。デブじいさんになったニック・ノルティにちょっとビックリ。学生運動が盛んだった時代にけっこういろいろ真面目に考えて生きた人には何か感じられる作品なのかも。そんな時代のことを若いジャーナリストが探って行くのがいいです。ただねぇ、あんなに頑なだったオバさんが、ふいっとヨットの向きを変えて、あららら…結局それで解決ですか…ちっとは間をあけたり、オバさんの心境変化を促す何かを見せてくれよぉ。若きジャーナリストが結局記事原稿を送信しなかった場面、じわーっと来ますね。彼はまだ子供もいないけど…。レッドフォードが釈放されるのを見届ける彼の抑えた喜びの表情は良かったです。世界を変えるって、長きに渡る人生で大切な人ができたり、あるいは別れたり、考えが変わったり、もっと別の大切が生じたり…大変なんだなぁと…自主したオバさんのセリフが観た後から結構リフレインされて悶々。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-30 21:12:15)

111.  悪の法則 《ネタバレ》 一回観ただけでは僕にはよく分かりませんでした。主人公に「自分が作り出した世界」云々を話すヒゲのオジさんは何者なのか分かりませんでした。彼が主人公に話したことが一番強烈で印象に残りました。主人公に届いたDVDは『セブン』の段ボール箱と同じ凄い効果。キャメロン・ディアスはお茶目で健康なキャラばかり観て来たので、今回のワルぶりは楽しめました。僕がこの世からいなくなって欲しいと思うバカのなかに「暴走族」があります。なので、あのシーンは気味が良かった。そういう僕も悪の側なんでしょうかね? べつに聖人でありたいとは思わないので、あれを気味が良いと思う自分で構わないのですが、「臆病なものが残酷になる」ってのは、そこは重い言葉でした。ブラピの情報を盗んだ後、報酬の金を突き返した女性や、ブラピの首にワイヤーをかけて去った男とかが、そっちの人間なんだろうけど、主人公もそっちになって行くのかな? 自分が作った世界で彼は生きていくのか、自分ごとその世界を消すのか…そこが僕には余韻でした。キャメロン・ディアスは最後に無残に殺されると思ったんだけど、そうなってくれたらもっと気味が良いのに。[DVD(吹替)] 6点(2014-07-23 15:57:51)

112.  凶悪 《ネタバレ》 ガスパッチョCMでお茶目な信長が印象的だったピエール瀧がマジにヤバい人の役柄を演じていて見応えありました。リリーさんもスゴイ! この2人の演技が映画を面白くしています。対して山田孝之はまるで印象薄いです。これはシナリオの問題なんでしょうか? 藤井が奥さんのSOSに対して、どうしてあそこまで冷たくいられるのか、奥さんの精神的負担を放置しても木村の死刑を望むこだわりが何なのか、実母の痴呆を描いていてもよく見えません。「正義」なんてことで片付けたら、奥さん放ったらかしの藤井は矛盾過ぎる。そんなピンぼけの藤井像にラストで木村が指差してもサッパリ効かないオチでした。須藤がキリスト教に改宗するくだりも、もっとズルく憎々しく演出できそうで、勿体無く思いました。[DVD(邦画)] 6点(2014-07-16 18:28:54)(良:1票)

113.  少年H 《ネタバレ》 実際の戦争について知らないので、なんだかんだ言える立場ではないんですが、爆撃が実際に起こるまでのジワジワと音もなく少しずつ日々近づいてくる危険な現実の、なんとも言えない恐ろしさを感じることができました。「ここまで来るわけないやろ」みたいに言ってた晴天の場面が妙に印象に残ってます。絵葉書見せた友達の気持ちを推し量る父親の弁も印象的でした。少年Hがもし自殺してたら、母親はどう思ったんだろうなとも思いました。子供をあんな気持ちに追い込むまで他人に善意を施すことが本当に善い行いと言えるのか疑問でした。あの辺りはもう少し母とHの葛藤を突っ込んで描くべきだったような気もします。母がタダのお花畑ジコチューにしか見えなくてそこが嫌でした。戦争が終わると教官らが別人になってるバカバカしい状況の寒々した描きも印象的でした。これまでに観た戦争関連映画にはない感覚を味わえました。 僕は正直言って水谷豊の演技って不自然すぎて苦手だったんですが、この映画での演技は変な感じがなくて観やすかったです。少年も自然でした。[DVD(邦画)] 6点(2014-07-12 20:29:28)

114.  エリジウム 《ネタバレ》 二作続けてSF設定で実社会の風刺。ビジュアルもしっかりしてて、この監督さんは次どんなもの作ってくれるか楽しみだなと思うようになりました。『コンタクト』で健気な人物を演じたフォスターとフィクトナーが、この映画では悪い奴同士で絡みましたね。フィクトナーのワルはけっこう観てきた感があるので、ジョディーがどんだけ憎たらしいイヤな女を演じるか楽しみにしていたのですが、思ったほどパワフルでなくて、ちょっと残念。あの世界をフォスターとフィクトナーたった2人の悪企みだけで思い通りに変えられちゃう社会システムの仕組みがイマイチ理解出来ませんでした。脆すぎでしょう。でもこの監督さんの映画のメカとかシールドとかの描写は好きです。[DVD(吹替)] 6点(2014-02-26 01:26:50)

115.  アンコール!! 《ネタバレ》 良い話で笑えたりところどころ泣けもしたので、鑑賞後の味は良いのですが…付属の予告編を見ると、ベッドの奥さんから「私のために歌って」と頼まれる、本編にはないシーンがありました。あの偏屈爺さんも人前でなければ歌を口ずさむこともあり、妻の為にならその歌声を聞かせることも出来た。妻はきっと歌を歌うときの彼を見るのが好きだったのだと思います。その爺さんが亡くなった妻に(そしてすれ違ってしまった息子に)もう一度人前で歌を歌う。だから映画のタイトルは『アンコール』なのだと思うけれど、妻の生前に彼が歌を聞かせる部分はカットされていて、サークルの先生の質問に答える短い回答でしかそれは分からないのです。クライマックスの爺さんの歌は沁みるので、それ前に彼の本気の歌声を観客には聞かせない作戦だったのかもしれないけれど、爺さんがサークルに足を運ぶ理由が弱くなっていて、サークルの先生が爺さんばかりひいきにする感じ(新入りなのにメインソロです)も不自然なのでした。ベタな話の流れという以前に、おそらく編集段階で切り取られたエピソードに大事な部分があったのでは…と思えて残念さも感じます。[DVD(字幕)] 6点(2014-02-26 00:58:14)(良:1票)

116.  ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して 僕にとってはかなり久々なスティーブ・マーティンになにか懐かしさを感じました。わりと好きな役者さんであるブライアン・デネヒーがいい父親を演じてくれたのも良かったです。心臓発作のあとの息子の語りに黙って目を向ける彼の表情がとても良かったです。ラスト、ジャック・ブラックのナレーションの一番最後にグッと来ちゃいました。思わずホロッとしちゃいそうで、ラストだけ9点あげたいです。[DVD(吹替)] 6点(2013-10-06 20:00:15)

117.  砂漠でサーモン・フィッシング 《ネタバレ》 広報室の女性のチャットが笑えました。イエメンの大富豪が魅力的な人物で、主人公に養殖の鮭でも大丈夫だと思う根拠を尋ねて返ってきた言葉に、間を置いてから返したセリフが好きでした。事実はどうなのか知りませんが、映画を見る限り大富豪の志は高いもので、単に砂漠で鮭釣りを楽しみたいがために金使ってるのではないところが予告編でも描かれていたので、そっちの話を期待していました。ところが物語の中心はそこになく、マクレガーと助手の女性の恋の行方が軸になっていて、それもなんだか恋敵の軍人さんがちょっと可哀想に思えて、イマイチ心地よさに欠けました。鮭釣りの話題を潰して注目を横取りし、大富豪を悪く言うことで、応援したくない人物に設定したつもりなのかもしれませんが、弱すぎます。[DVD(吹替)] 6点(2013-09-16 22:56:29)

118.  レッド・ライト 《ネタバレ》 ボリューム最大にしないとセリフが聞き取りづらい仕様になっていて、それでもう「どっかで突然大きな音で脅かすつもりだな」と家庭ではちょっと不快な鑑賞になりそうな予感。全体的にカメラの死角(アングルの取り方)と妙な静寂と音で脅かす作風でした。シガニー・ウィーバーとロバート・デ・ニーロの絡みを期待してたら面と向かい合って会話することなくシガニーは消えてしまいました。ガックシ。公衆トイレで延々と格闘…ダサい計画。トイレに誰もいない、やってこない、という、その確率どのくらい?[DVD(吹替)] 6点(2013-09-16 22:10:52)

119.  トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 シュワちゃん版より断然楽しめました。設定でちょっと乗り切れなかったのは、マグマドロドロの地球中心部を耐え得る物質があるのか…? というところでしたが、それをスルーしてしまえばついて行けました。女性キャラ二人ともあまり(自分にとって)魅力がなくて残念。見終わって「結局どれが現実?」とスッキリしない感じはありましたが、主人公は過去がどうあったかよりも「今の自分」に重きを置いたのだから、幸せならばいいじゃないかと思いながら、ビル壁面のリコール社のCMを眺めました。その時の微妙な感覚にちょっとした恐ろしさも感じられて、よかったです。「今のテクノロジーでリドリー・スコットが『ブレードランナー』を作ったらこんな感じだったろうか?」と思う映像や「フィフス・エレメント」「マイノリティ・リポート」など思い出す未来映像でオリジナリティは弱いと思いますが、いろいろ量産されてる中でオリジナリティというのも凄く難しい時代だと思いますし、楽しめたのでよいです。[DVD(吹替)] 6点(2013-08-18 19:26:38)

120.  テッド 《ネタバレ》 レンタルしたディスクをプレイヤーにセット。言語選択の画面にクマのぬいぐるみではなく変な格好のオッサンが! 「きっと何かの手違いで違うDVDが入ってしまったんだ」と思いながら再生してみるとやっぱりテッドだった。変なオジさんの正体が分かった時はなんとなく嬉しい気分。フラッシュゴードン観たことはないけれど、公開当時の映画雑誌で写真はいっぱい目にしてたし、「マックス・フォンシドーこんなのもするんだ‼︎」とビックリしたことは忘れないし、クィーンのサントラは持ってたし、懐かしい。ライアン・レイノルズのエピソードもウケマシタ。最後のガキの顛末も笑いました。でも、結局この映画のテーマが何なのか僕には分かりませんでした。親友を取るか恋人を取るか…みたいな話題はあちこちに転がってるけど、そういうこと? 「どっちも大事」でおしまい? なんだか内容的には思いが強く残るものはなかったです。プレゼンテーションの「TED」に出るようなエピソードもやって欲しかったです。[DVD(吹替)] 6点(2013-07-29 21:57:18)

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