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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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101.  ザ・マスター 《ネタバレ》 どういう類の話なのか分からないままレンタルしました。子供がいない時に観て本当に良かった。のっけから品性のない映像。で、結局はそのファーストシーンに戻る作品でしたが、いったい何を描きたかったのかよく分かりません。壁と窓を往復する作業だったり罵倒されて無反応でいるなどは、とってもやばい洗脳にしか見えないし、これで何か大きな事件へ発展して行くのか思ったら全くそういう話ではなく、あのしつこい洗脳的作業を通して描かれていたのは、主人公が実はちっとも変わらない感情を隠し持っているシーン。要は、主人公は表向き順応してみせるがマスターにも飼いならせないってことでした。「目標を決めて走るんだ」のシーンは笑ってしまいました。出来の悪い犬ですか? で、ろくに描かれもしなかった元恋人に会いに行き、会えず…。教祖の誘いも断りふわりふわり。結局、大好きだった女性と離れてしまって彷徨った魂の落ち着け場所が見つからない男が、現世で一緒になるのを諦めて、来世で再び巡り合うことを願って…っていう話し?(ラストの歌の歌詞からすると、そういうことですよね) それをストレートに男女の姿で描かず、男2人の物語にして見せるという技というのは巧いと思いますが、だからどうなんだという気も…。監督さんゲイなんじゃないでしょうか? この作品でホアキンが見せる涙は印象的でした。[DVD(吹替)] 3点(2014-07-29 17:37:25)

102.  地獄でなぜ悪い 《ネタバレ》 なーんか『桐島、部活やめるってよ』の表向きの主人公のその後を見てる感じ。映画屋による映画屋のための映画バンザイ映画。ド派手にマンガチックに血が溢れ首が飛ぶ演出は「ここまでくればもうバカバカしくて真面目に文句言う気もしないでしょ」的な開き直りで観やすく、これまでの作品で観る人を限定したハードルをグンと下げてファン拡大を狙ったのかな~という感じがしました。ラストも入れ子にして完全にリアルから離れ、逃げ道はもう完璧だ! 「私ってバカじゃん」の場面だけ好きでした。[DVD(邦画)] 5点(2014-07-29 13:21:53)

103.  スノーピアサー 《ネタバレ》 ソイレント・グリーンみたいに配給される食料の原料はなぁ~に? 閉鎖された空間内で循環するなら考えられることは限られます。宇宙開発ではきっと避けられない問題で、ウンチやおしっこを虫や菌の力でまた口に入れられるものに循環させる技術は現実に存在します。長い長いスパンで考えれば、何の問題もない平和な社会構造であったとしても、人は必ずいつかは死ぬので、死体はエネルギー源として再利用せねばなりません。地球上ではそれが直接的でない形で大きな大きな循環系路を辿ってるに過ぎず、地球だって宇宙空間に閉鎖された有限のカプセルです。単純に2カップルを乗せた宇宙船が1000年かけて旅をするとなったら、1カップルが産んでいい子供の数はどれだけか、病死や不慮の事故も想定して人口管理しなきゃならないわけで、子孫は「あの人と結婚するのはイヤ」とか「誰とも結婚しない」とか我侭は許されないし、それと逆に口減らしも避けられない問題。話を面白くしたいなら、後部車両にゾンビがいればいいんじゃない? ゾンビが生態系の循環にどういう特別な役目を担うか描けたら最高だ。ジェイミーが話をつないで引っ張ってる感じだったのに、何にも印象残すことなく雑魚のように死にます。この命の軽い描き具合に、あとの人のこともどうでも良くなってしまいました。で、案の定どんどん軽く死んでいきます。ゾンビになって蘇るのかと思うほどです。子供が機械の一部とか、もうそこまでするならいっそメーテルと鉄郎も出してくださいな。「本当に外では生きていけないのか?」とか阿呆らし過ぎました。シロクマちゃんなんか出して「ね、感動的でしょ?」みたいな安い演出シラけまくりです。列車の中を階級制度の支配国家の縮図にしてるだけなのに、そこで解決できなかった者たちが、その外に解決を求めても、外でも同じことが繰り返されるに決まってるじゃん。もともと故郷的な親しみさえわかない崩壊した地球しか描いてないのに、「ここでまた命が目覚めるよ」と自然讃歌のごとくとってつけたラストの浅さに目が点でした。 列車内の格闘は『北国の帝王』の釜バトルの方が数倍面白くて迫力ある。[DVD(吹替)] 3点(2014-07-29 09:31:41)

104.  終戦のエンペラー 《ネタバレ》 史実にどれだけ忠実であるか分からないため、感動的なシーンにさえ自分のなかで冷めたフィルターがかかってしまって、どうも乗り切れませんでした。マッカーサーを軸にした話かと思っていたら、彼の下で戦争責任の究明をする人物が主人公でした。主人公の恋人の日本女性と、通訳の日本人男性は知らない役者さんでしたが、2人とも存在感ありました。天皇陛下に関する様々に何の証拠も見出せないという事態が僕には胡散臭くて、視点も多角的に検証する感じはないので『真実』についてはこの映画では考えようがない気がしました。映画を観た感想としては、この映画の通りなら天皇陛下(昭和天皇)ってすごくカッコイイ人だったんだなと感じました。直接体に触れてはならないという人物との握手がとても印象的でした。マシュー・フォックスが竹林をうろつくと『LOST』のシーンに見えて仕方なかったです。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-29 04:20:25)

105.  レッド・ドーン 《ネタバレ》 『トゥモロー 僕たちの国が侵略されたら』程度の面白さはあるのかな、と思ってレンタルしてみましたが、あまりにもつまらない出来でした。[DVD(吹替)] 3点(2014-07-23 16:19:56)

106.  悪の法則 《ネタバレ》 一回観ただけでは僕にはよく分かりませんでした。主人公に「自分が作り出した世界」云々を話すヒゲのオジさんは何者なのか分かりませんでした。彼が主人公に話したことが一番強烈で印象に残りました。主人公に届いたDVDは『セブン』の段ボール箱と同じ凄い効果。キャメロン・ディアスはお茶目で健康なキャラばかり観て来たので、今回のワルぶりは楽しめました。僕がこの世からいなくなって欲しいと思うバカのなかに「暴走族」があります。なので、あのシーンは気味が良かった。そういう僕も悪の側なんでしょうかね? べつに聖人でありたいとは思わないので、あれを気味が良いと思う自分で構わないのですが、「臆病なものが残酷になる」ってのは、そこは重い言葉でした。ブラピの情報を盗んだ後、報酬の金を突き返した女性や、ブラピの首にワイヤーをかけて去った男とかが、そっちの人間なんだろうけど、主人公もそっちになって行くのかな? 自分が作った世界で彼は生きていくのか、自分ごとその世界を消すのか…そこが僕には余韻でした。キャメロン・ディアスは最後に無残に殺されると思ったんだけど、そうなってくれたらもっと気味が良いのに。[DVD(吹替)] 6点(2014-07-23 15:57:51)

107.  素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~ 《ネタバレ》 人の心とは一体どういうものなのか? という問いに対して使われるロボットの扱い方が巧いと思いました。法律を遵守することに重きを置かれていない点は現実世界でのロボット物語を考える上で大きな穴ではありますが、そこにこだわるとこの物語は大変紡ぎにくいものになってしまうので目をつぶるしかないなと思いました。ロボット本人は自身の記憶が消去されることに恐怖も悲しみも持っていないけれど、本人がそれなら何も問題ないということではなく、人間は何ものかと思い出を共有したいものなんだということがよく伝わってきました。二つの存在が一つの記憶を共有している時、片方がその記憶をなくしてしまうというのは、無くした側に悲しみがあるのではなく、その相手の側にある。寂しさを耐えていたのは主人公ではなく、サランドン演じる図書館の女性であり、主人公の息子でした。相棒を失った主人公は物忘れがひどかったため、喪失の淋しさを感じなくて済んだようですね。その突き放したラストシーンがまた、記憶を持続している鑑賞者側としてはとても切ない気持ちになる。かなり『時をかける少女』(大林宣彦監督版)のラストを思い出させる感じではありましたが。ロボットの道徳的価値についてボカしたことも、ロボットに気の利いた嘘や切ない嘘をつかせるために大事だったでしょうね。知ったかな人はこのてのものでロボット三原則がどうたらこうたらとすぐ言いたがりますが、そういうことにがんじがらめにならないことで良い話に仕上がっているなと感じました。庭に埋められているのは宝石だけなのかな? ロボットの記憶を消した後、消息が全く不明にされたまま同型ロボットを2台も初めて登場させる締め方は唸りました。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-18 19:50:29)

108.  凶悪 《ネタバレ》 ガスパッチョCMでお茶目な信長が印象的だったピエール瀧がマジにヤバい人の役柄を演じていて見応えありました。リリーさんもスゴイ! この2人の演技が映画を面白くしています。対して山田孝之はまるで印象薄いです。これはシナリオの問題なんでしょうか? 藤井が奥さんのSOSに対して、どうしてあそこまで冷たくいられるのか、奥さんの精神的負担を放置しても木村の死刑を望むこだわりが何なのか、実母の痴呆を描いていてもよく見えません。「正義」なんてことで片付けたら、奥さん放ったらかしの藤井は矛盾過ぎる。そんなピンぼけの藤井像にラストで木村が指差してもサッパリ効かないオチでした。須藤がキリスト教に改宗するくだりも、もっとズルく憎々しく演出できそうで、勿体無く思いました。[DVD(邦画)] 6点(2014-07-16 18:28:54)(良:1票)

109.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 もともとこのテの作品はあまり見ないですが、シュワちゃんとスタローン共演という興味に惹かれて観ました。2人の共演以外に興味なかったので、お話自体は期待してなかったとおり、というか期待してなかった分ちょっと楽しめました。2大アクションスターがあのお年でどうアクション映画を彩っていくのか、というところが一番の興味感心でしたが、CG真っ盛りの時代にあっても流石に肌のごまかしは難しかったのか、お二人ともTシャツ姿以上に露出する場面はありませんでしたし、動きが早く派手なシーンもそれほどありませんでした。スタローンが頭脳明晰な男の役で、バカっぽく見えることなく自然にその役どころとして観れました。 ジム・カヴィーゼルは悪役演技があまり上手くない感じがしました。正義のある役どころが多いせいか、憎々しさが全く滲み出てこないですね。もっとはじけて欲しかったなぁ。[DVD(吹替)] 4点(2014-07-15 23:02:50)

110.  そして父になる 《ネタバレ》 何をお願いしたかなんて怖くて聞けないよ普通。単純に考えても6年の思い出作らないと対等になれないと思う。あの安っぽい展開でかなり落ちました。野々宮家は陰気で寂しい。急に子供と銃ごっこで遊ぶ場面入ってくるけど、とってつけた感じで自然な流れが見えてこないし、あの家にはそう簡単に懐けないでしょう。「血のつながりを選択したけどうまくいかなかったので、やっぱり育てた子供返して」みたいな感じがして、いやーな感じがしました。最後のあんなセリフくらいで許す気になれるもんかなぁ~? 野々宮家はなんだか両方失いそうな感じしかしないんですけど…。いっそ「貧乏だが人情バッチリで楽しい家族」と「ドライだけど金持ちで欲しい物いっぱい買ってもらえるルンルンな家」みたいな対比見せて欲しくなってしまった。だって野々宮側は向こうに勝つにはそれしかないじゃん。すげー美味しいもんいつも食わせたり、斎木家じゃ買ってもらえないようなオモチャたくさん買ってやったり、斎木家では連れて行けないようなアミューズメントに連れて行ったり…そういう場面があまりないのが嘘くさい。 【2014/8/6追記】子供の立場に立ってみました。僕なら多分大きな人間不信の傷を負ってしまうと思いました。忘れる歳じゃありませんし。とくに野々宮家にいた育ての子だったら十代のどこかでこの大きな傷を堰き止めてたものが耐えきれずに壊れて、人知れず(あるいは信頼できる誰かのそばで)大泣きして、大反抗か、カウンセラーかセラピストのお世話になるかも。それから、事実を知った時、僕は6年間育んだ愛情なんてものは泡のように消えて捨てられることもあるのだという不安が拭えないだろうし、それによる対人関係のイビツさもきっと生じるでしょう。いろいろ調べて看護婦の悪意を知ったら、ゼーッタイ許さないし、いかなる手段を用いてでもあの女を不幸のどん底に陥れようとすると思います。酷いことをする人間が苦しまず、酷いことされた人間が大きな歓びで報われないのは、やっぱりイヤです。6点から4点に下げさせてもらいます。子供には酷な事実として伏せてしまって、結果子供の気持ち無視して大人が勝手なことするくらいなら、事実を話して子供の気持ちを尊重する方が酷じゃないかもと思えてきました。[DVD(邦画)] 4点(2014-07-15 22:19:43)(笑:1票)

111.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 前作にそれほど大きな印象なく、最後は何やらドランゴンが出て来て「つづく」となった記憶があるんだけれども、どうもそこから話が続いて行ってるように感じない始まりで、また「前作はいったい何の話だったけ?」と記憶がボンヤリなので、置いてかれたような気分でした。「つまらないなぁ」と感じはじめて、ようやく川下りシーンで面白くなって行きますが、その後はまた「ちょっと長いよ~」という気分に。ゴラムが全く出てこないのは、やっぱりつまらないです。[DVD(吹替)] 4点(2014-07-14 19:09:00)

112.  スティーブ・ジョブズ(2013) 《ネタバレ》 まぁ楽しめはしたのですが、それほど印象に残るものがありませんでした。「Windowsが出た時、あんなに激怒していたのか」というのが一番記憶に残りました。いつ頃だったかAppleの何かの発表の時、ネットを通じてステージの大スクリーンにビル・ゲイツがゲストで登場したことがあると記憶してるんだけど、この映画に描かれたあの大激怒の電話の後、どういう経緯で穏やかな関係になったのか、それが最も知りたかったです。まぁ、内心は穏やかじゃなく大人の計算があるのかもしれないけど、どっちにしてもそこが知りたかった。[DVD(吹替)] 5点(2014-07-12 21:24:43)

113.  少年H 《ネタバレ》 実際の戦争について知らないので、なんだかんだ言える立場ではないんですが、爆撃が実際に起こるまでのジワジワと音もなく少しずつ日々近づいてくる危険な現実の、なんとも言えない恐ろしさを感じることができました。「ここまで来るわけないやろ」みたいに言ってた晴天の場面が妙に印象に残ってます。絵葉書見せた友達の気持ちを推し量る父親の弁も印象的でした。少年Hがもし自殺してたら、母親はどう思ったんだろうなとも思いました。子供をあんな気持ちに追い込むまで他人に善意を施すことが本当に善い行いと言えるのか疑問でした。あの辺りはもう少し母とHの葛藤を突っ込んで描くべきだったような気もします。母がタダのお花畑ジコチューにしか見えなくてそこが嫌でした。戦争が終わると教官らが別人になってるバカバカしい状況の寒々した描きも印象的でした。これまでに観た戦争関連映画にはない感覚を味わえました。 僕は正直言って水谷豊の演技って不自然すぎて苦手だったんですが、この映画での演技は変な感じがなくて観やすかったです。少年も自然でした。[DVD(邦画)] 6点(2014-07-12 20:29:28)

114.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 パッケージに書いてあったあらすじから感じるものとは全然いました。謎も何もありませんし導入からとくに知的好奇心くすぐるつかみもなく、単純にスプラッターが展開されて行きました。その後「ほー、お前は犯人側か」という展開があるも、キャラが全く立ってない人物にそういう位置づけ与えてもとくに驚きもなく「あ、そうなの」というだけ。遺産相続という在り来たりな動機もまるで話として面白みがない。前半あれだけ印象付けたヒゲ男を佳境に入って蚊帳の外に追いやり全くチラとも登場させなくなるから、最後に意外性を用意して戻ってくるのはミエミエで、それが完全につまらないサプライズで。。。キャラたちに全く面白みがなく、あらためて同系列作品の「スクリーム」あたりがスプラッタ以外の部分で退屈させない工夫に優れていたのだなぁと思いました。[DVD(吹替)] 3点(2014-07-07 00:11:08)

115.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 期待していたものとはちょっと違っていました。スリリングな描写はあるけれども、全体的に乾き切った印象を感じ、良い人間ドラマを感じませんでした。一番印象に残ったのは海賊側の言い分。その点は全然掘り下げられていかないし、凄腕の凄技で人質以外の船内の全ての賊を片付ける能力に舌を巻くものの、そもそもなんでこんなことになってるかってことに対してシラを切られている感じで、ちょっと好感持てないです。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-05 19:15:01)(良:1票)

116.  31年目の夫婦げんか 《ネタバレ》 夫婦喧嘩というほどのものではないと思います。『おとなの喧嘩』くらいハチャメチャやっちゃうのを期待していたのでガックリ。淡々とじわーっと観る作品だと思います。そういう構えで見ればグッとくるところもあります。でもスティーブ・カレルがセラピストで、彼のカウンセリングがきっかけで、とか言われるとハチャメチャ騒動を期待しちゃうじゃありませんか。けど、この映画でのカレルは普通の人が遠慮して踏み込まない他人のセックスについて土足で踏み込んでくるという点でキャスティングに意味があったのかもしれませんが、全く存在感ないです。 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の彼女役(2作目から)のエリザベス・シューがバーのワイルド姉ちゃんなのは、ちょっとたまげた。[DVD(字幕)] 4点(2014-06-28 12:37:00)

117.  キャリー(2013) 《ネタバレ》 オリジナル版では撮影はされたもののお蔵入りとなった石が降るシーンが、このリメイク版では映像化に成功。街が壊れる大惨事というのも原作に近くなったのかもしれないし、裁判で回顧するのも原作に近くなったのかもしれない。けれどパルマ版にはかなわないですね。パルマ版のシシー・スペイセクとパイパー・ローリーがいかに見事だったかは当然のことながら、ウィリアム・カット、ジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン、エイミー・アービングどのキャラもしっかり印象的に演出され演技されてたことを強く再認識するための映画という感じです。とくに「美形だけれど、どうしょうもないダメアホワル女」ぶりを見せたナンシー・アレンの演技や、ロープを引くときの唇のアップという演出がどれだけ光っていたかに気づかされました。赤いキャップのバカ女とクラス担任の存在感も。こちらのリメイク版には、そういう主格以外のキャラの存在感が皆無です。いろんなキャラが短い出番のなかでどれだけ個性を放てるシナリオと演技か、そういうのが大事なんだなと感じました(上映時間もオリジナルとほとんど同じ長さで勝負してるみたいだけど)。シシーのことはさんざん書かれているのでやめとこうと思いましたが、シシーも他の映画とかでは結構美しい顔ですよね。女の人ってもともと化粧ですごく化けられますけど、シシーもいじめられっ子の役に近づくため相当の努力があったと思います。高校生の役柄だけど、あの当時既にシシーの実年齢が話題になったりしました。クロエもちょっと努力すればブスになれるタイプの顔ですよね。彼女は捨て身になれてないと思います。プロムから帰宅後のバスタブで泣くシーンはシシーの悲壮感満点の演技に比べるとクロエには悲しさや孤独感があまりにも感じられません。[DVD(吹替)] 4点(2014-06-28 11:50:35)

118.  あなたを抱きしめる日まで 《ネタバレ》 修道院の老婆に言ってやりたかった「あなたはどうやってこの世に生まれたのですか? あなたは自分の父と母をどう思っているのですか?」と。レストランでのジャーナリストとの対面では学のない女性として表現された主人公は、その後も三文小説の内容を長々とジャーナリストに聞かせたりする。ジャーナリストは学のない大衆を相手にした仕事が好きでない。そんな2人がそれぞれの目的のために行動を共にし、摩擦や葛藤がありながら徐々に物語が進展していく。主人公の学はなくとも人柄の温かさが光るレストランのシーンで、長く生き別れた息子の存在をジャーナリストがWeb検索で突きとめた場面はとても印象的でした。その直後に知る真実と、後から明らかになるもう一つの真実も、宗教的偏見によるヘイトクライムを象徴するものです。この映画の大きな背景にあるものは、きっとヘイトクライム。だから主人公は「許すことには大きな痛みを伴う」と言って憎むことをやめる。彼女は長く隠し事をして生きることの辛さと罪悪感を自らの体験で知っているし、自分の息子もまた同じような生き方をしていたことを知ったわけですが、そういう生き方をしなければならなかったのは、人々が自分を嫌ったり憎んだりすることを避けるためです。自分の人生を隠し事で生きづらくさせているものは世の人々のヘイトという感情だった。だから彼女は人を憎むのをやめる。これは、映画を観終わったあとに出てきた感想ですが、もしそればかりの描写で締めくくられたら僕はこの映画を好きになれなかったと思います。やっぱり、あの後ジャーナリストが「僕は許せない」と言ってくれるのが僕としては本当に救いでした。で、真実を明るみに出したくなかった主人公と、「これは個人的なことだ」と報道を自粛したジャーナリストは、隠し事をせず真実を人々に知らせることを願う主人公と「許せない」ジャーナリストとして同じ目的に向かえることとなるから巧い。「人を憎まず罪(行為)を憎め」みたいな言葉もありますが、憎んだり嫌ったりすることも多分大切。問題はその感情の使い方なんだろうと思います。そういうことを考えさせてくれました。 終盤で再び三文小説の筋を聞かせる主人公、もう彼女はちっとも学のないおばさんではないし、ジャーナリストも全く嫌がっていない。本当に学がないのはあの修道院の老婆のような人だから。[映画館(字幕)] 8点(2014-06-28 10:47:42)

119.  ももへの手紙 《ネタバレ》 ひっさびさに良いアニメを見せて頂きました! ここでの多くの方の評価に少し驚きです。『トトロ』と比べるのはいくらなんでも乱暴かなと思います。とてもジブリっぽいとは思いましたが『トトロ』はないでしょう。テイストが違いすぎます。これは良かった頃のジブリの高畑さんの作品のノリに近いと思います。『耳をすませば』とか『おもひでぽろぽろ』とか…。そこにちょっと『もののけ姫』のこだまやディダラボッチが乱入してくる感じではありましたが。ジブリっぽいとは言いましたものの、最近ちっとも良くないジブリには、この作品を見習って欲しく思います。海外の児童書で『青空の向こう』というものがあり、姉と弟が言い争いの喧嘩をしたまま死に別れてしまうのですが、それを思い出しました。心にもないことを口にしてしまった後悔と、本当にどうしても伝えるべき気持ちを相手に伝えるエネルギーの話。妖怪たちとの別れの後、もう少し余韻に浸っていたい思いに気持ち良く寄り添ってくれて、いい感じにエピローグ。人と人が本当に心を通わせるには、自分の心を閉ざさず開いたり、受け入れてもらえるかどうか不安な相手の心に飛び込んだり、そういうのって、あの飛び込みのように勇気のいること。新しき友たちが輪になるなか、主人公の体が深く水に潜り込み浮かび上がるまでのラストシーンは、心象風景としてとても感動的でした。父親も飛び込めなかったんだよね娘の心に…だから「ももへ」の後を書けないままだった。人の心のなかに入るのって、人はそれを求めてもいるのだけれど、やっぱり怖いもんです。そこにいない人の気持ちを「あの人ならきっとこう言うはず」とかいうのは、それもありかもだけど、身勝手な人には自分に都合のいい想像だけを選択するなんてのもあるわけで、酷いことを言ったまま死に別れてしまった相手に「許してくれてるよ」なんて勝手に想像するなんて絶対嫌。自分を責め続けるのも嫌。だからもういない人について「あの人は多分今こう言ってる」的な表現にしないで、ちゃんと父からのメッセージを届けてくれた描き方は良かったです。それこそが作り話にこそできる癒しと思います。「ももへ」に書き戻された手紙に大笑いしました。その直後のメッセージなので「母と娘の勝手な想像」では片付けられないようにできています。でも別の便箋だし見えない文字だから、解釈に幅を持たせてありその辺が繊細で巧いと思います。[DVD(邦画)] 9点(2014-05-13 00:25:43)(良:2票)

120.  悪の教典 《ネタバレ》 伊藤英明はお決まりマンネリのヒーローをさせられるよりも、こういう歪んだ役をもらった方が本人も楽しめて良かったんじゃないかなと思いました。ハスミンのサイコぶりを観る映画なんだと思っていたので、それほど期待していなかったのですが「生徒のなかで誰が生き残るのか? 誰がハスミンをやっつけるのか?」という大詰めに入ってから『バトル・ロワイヤル』を思い出すような面白さを感じました。映画館で観たらおそらく『ターミネーター』をはじめて劇場で観た時のような緊張感が味わえたかもなぁとも思いました。でも、生き残りを見せるタイミングがどうしても早すぎます。それだけが、ものすごく勿体無いと思いました。なんで最後もう少し粘った演出しなかったんだろう? そしたら「うわぁ、完全犯罪やっちゃったよ~、こうしてまた別の学校に移るのか…」と思わせといて、ドンデン返しのふた山目を味わえたかも…といっても、今時「いやいや、これで終わるわけない。生き残りがいてバレるはず」くらい考えちゃうので、逆に潔くまとめちゃったのかな? だとしても、バレバレでもそうして欲しかったかなぁ。原作を読んでみたくなりました。山田孝之は存在感ある役者さんなのに、この映画ではあまりに小粒な役だったんですね。もうちょい活躍して欲しかったかな。[DVD(邦画)] 7点(2014-05-12 03:37:43)

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