みんなのシネマレビュー |
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1201. マネーモンスター 《ネタバレ》 才媛ジョディ・フォスター監督にしては、ひねりの無いやけにストレートな出来でした。ウォール街全体にはびこる搾取システムを糾弾するのかと思ってたんだけど、一企業CEOのセコイ企みを暴くだけでした。その発覚の仕方もやたらイージーで頂けません。TV局とハッカーが結託してものの数十分で真相が明らかになるのですよ。そんな簡単な。 G・クルーニー扮するTV司会者と投資に失敗してキレた襲撃犯がなんとなーく心通わすんだけれど、その辺の心理機微もざっと済ませてしまってる。ほかにも「何をどう考えてるのかなあ」と物足りないキャラばかり。悪徳CEO本人やその背反秘書の気持ちとかジュリアとクルーニーの関係とか、私には今ひとつぴんと来なかった。 もっとも、個人の内面等をすっ飛ばした結果、事件の展開がテンポよくさくさく進んだともいえますが。 そうそう、ジョディ監督が”awful"と評したクルーニーの下手くそダンスシーンが見どころでもあります。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-08 16:49:28)(良:1票) 《改行有》 1202. 家(1976) 《ネタバレ》 家そのものに意志があって、悪魔さながらのダークパワーで住む者の生気と引き換えにぴかぴかとリニューアルしていくなんて我が民族には無い発想だなあと思う。家を大事にするアメリカっぽい。日本のオバケ屋敷は廃屋が基本だよ。 映像技術がさほどではない製作年代ですから、画づらでびっくりさせるというよりメンタルにじわじわくる脅かし方をしてきます。 お父さんは憑依されて子どもをいじめたり、かつてのサイレントの可憐なスターであるリリアン・ギッシュを悶絶死させたり、かなり気分悪いです。 現代コードではたぶん子供を酷い目に遭わせない事、となっていると思うんだけどこの時代では12歳の男の子まできっちりと餌食になります。後味の悪さは相当なものです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-02 23:53:58)《改行有》 1203. ヒトラー暗殺、13分の誤算 《ネタバレ》 未遂に終わった総統暗殺事件。その犯人である男の思想を探るべく、彼の人生を回顧してゆく物語。取調べを受けている「今」と、ゲオルグの「過去」がいい具合に折り重なって描かれ、見やすい構成です。 開戦前、ナチス党がぐんぐん勢力を伸ばしてヒトラー人気が熱狂的であったその頃に事件を企てたのですから、ゲオルグはかなり強めの「自由人」であったのでしょう。描かれる彼の半生は意志が強くて、奔放でもありますね。人妻に一目ぼれしてダンナの目を盗んで家に入り込み逢引し、さらにその家に間借りするなどちょっと呆気に取られる図太さ。しかも彼、バツ一で子もいるそうな。わあびっくり。友人は共産党員で共感はすれど組織に属するのは性に合わないゲオルグ。 並外れて手先が器用ゆえ、一人で爆弾作りもやってのけたと認めざるをえなくなったナチ幹部らに「容疑者」でありながら「さすが我が同胞」といった驚嘆と感心が混じったような複雑な空気が生まれちゃってんのが面白い。即刻処刑するのは惜しかったんかなあ。 居もしない「組織」を作り出そうと必死になる尋問やら、敗戦間際にどさくさっと処刑に及ぶ筋の通らないことばかりの権力側。映画は全編くすんだ重たい色合いで、もがく個人やナチスの鬱屈に添うような映像でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-02 00:22:23)《改行有》 1204. エネミー・ライン いかにもアメリカの得意そうなミリタリー娯楽作の典型のような映画ですねえ。空母をはじめとする戦闘機材は迫力あるしかっこ良いし、銃撃・爆発シーンは惜しみなく物量を投下し、期待して観に行く客のリクエストに見事に答える出来となっております。 なにしろ「米国兵よがんばれ勝つんだ」映画ですから、主人公が「毎日偵察ルーティンばかりで実戦が無い」のが不満で除隊を希望する大馬鹿野郎であることも、セルビア人が悪鬼のごとく酷い連中として描かれることも、まあ目くじらたてることでもないのだろう。 捕まりそうになっては逃げ延び、助けに手が届きそうで届かず。「手練れ」という感がぴったりの、客を飽きさせない映画大国らしい脚本でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-20 00:14:09)《改行有》 1205. カットバンク 《ネタバレ》 カットバンクとは街の名前なのですね。アメリカのとある田舎町。人口3000人、住民はほぼ顔見知り。若者は町から出て行きたがり、ミス・カットバンクなるミスコンに優勝すべく独学でレッスンに励む垢抜けない女の子たち、変わり者には冷たい閉鎖性、と田舎のアイコンをずらーっと網羅しているカットバンクである。田舎で起こることといえば猟奇殺人と相場が決まっている(?)。今作は観客が犯人を分かって観るパターン。主人公が拵えた偽装殺人計画と同時進行で本ボシの殺人が起きる、なかなか凝った脚本である。 変人の殺人犯、ダービー・ミルトンはけっこう人を殺してるけど殺し自体が趣味なのではなく、本来の目的を果たすため他者が巻き添えになって死ぬ。その目的が何なのか分かった場面は戦慄しました。哀しさ漂うというか。 不満なのはラスト。主人公の彼ですが、ものすごい御厚意を保安官からもビリー・ボブ父ちゃんからも受けてますけど、そんなに目をかけてもらえるほど好青年でしたっけ?そんな良い奴だったかなあ。 さらに細かいこと言うと、後から銃創こしらえても検死したらバレるんでないの?と基本的疑問がわく。まあそこはなんとかなるんだろう、田舎だから。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-16 23:55:41)《改行有》 1206. ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン 《ネタバレ》 お下劣、とひんしゅくを買ってる批評もありますが、私にはまあぎりぎり許容範囲内でした。人気のコメディエンヌをずらっと配してるだけあって、皆「自分のやるべきこと」を的確に把握してて期待通りのはっちゃけぶりです。 女子の友人関係あるあるを盛り込んだ脚本もなかなか。クリスティン・ウィグ演じるアニーには苦笑しつつも共感できる部分が多く、特にヘレン(このキャラ、もうキャスティングからして完璧。この人のおかげで話が締まる)が登場した際の、脳内にNGランプが点灯したアニーの引きつった表情はオスカーものですよ。わかるわかる。 ギャグは大げさだし、下ネタは要らないし、リリアンの心情をもっと掘り下げてほしいし(ヘレンに愛想を尽かす原因が資金面のことだけだなんてちょっとすっきりしないですよね)で、完全にノレたわけではないのだけど、画はきれいですし、アニーこれからどうすんの、と観客を最後まで引っ張る話力は高かった。観る人の立ち位置によるでしょうけど、アニー派なら楽しいですよ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-13 23:38:00)《改行有》 1207. オデッサ・ファイル 《ネタバレ》 なんとオーソドックスな「THEスパイ映画」であることか。もう少し娯楽に寄った派手な起伏があってもいいんじゃないかな。 キャスティングは良かったです。もっさり気味のJ・ヴォイトがプロのスパイではなくジャーナリストだというのはハマってましたし、元SS役のマクシミリアンが終盤ちょこっとだけの登場なれど堂々たる悪辣っぷりで見せます。もう詰んでる状態の元ナチ将校の張る弁舌たるやある意味圧倒するものがあり、J・ヴォイトまさかの押され気味で、こちらも焦ります。 あと、父親の敵討ちというネタばらしは悪くないとは思うけど、ドイツ人ジャーナリストとしての使命感でもって行動してきたとばかり思ってたわけでこちらは。なんだ私怨だったんかい、と拍子抜けしなくもなかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-30 00:26:18)《改行有》 1208. ゲームの規則 《ネタバレ》 正直、「傑作中の傑作」と言われてもあまりピンと来ないのですが、製作年を見てちょっと驚いた。だって全く古臭さを感じなかったのですよ。軽妙な皮肉のセンスとか、遠景まで捉えて説明を済ますカメラワークとか、大変観やすい。狩猟の場面は不必要なほどに衝撃的ですし。いかに後世の作品が参考にしてきたのか、伺えます。 お話は不倫ばっか。貴族から使用人に至るまで、恋愛感覚の柔軟すぎること。ラストで恋愛沙汰で人が死んでも「不幸な事故」であったと客全員が了解してしまう、このブラックさ。開戦間近だというのにこんなことやってる場合か、と突っ込みのひとつも入れたくなりますが、もちろんそれは監督の狙い通りなんだろうな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-16 00:42:32)《改行有》 1209. 黄色いロールスロイス 《ネタバレ》 一台の麗しいロールスロイスがめぐる3パターンのお話。こんな珍しい構成、初めて観ました。 一話目は凡庸な不倫話で、貴族階級の夫婦のごたごたなど興味もわかない。ジャンヌ・モローが若くてびっくりする。やっぱり口の端が下がっている。 二話目はシャーリー・マクレーン(彼女も若い!)が魅力的。どんどん可愛らしく見えてくるのは、ありゃなんのマジックだろうか。軽いチャラ男のアラン・ドロンもハマリ役。軽いけど濃い、日本人にはできない芸当だ。 三話目はきりりと美しいI・バーグマンの独擅場。「サボテンの花」でも披露してますが、彼女はわりとコメディセンスがある女優さんです。強引にまとわり付いてくる活動家のO・シャリフをうるさそーにあしらったり、爆撃ふりそそぐ中、不機嫌に一人夕食を続けたりと、そこはかとなくおかしみを醸しております。若い頃のメロドラマよりこういう作品の方が好きです。 1:2で楽しめる割合の方が多かったので、まあ損はしませんでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-13 00:02:46)《改行有》 1210. デッドプール ワタシはアメコミにもX-MENにもほとんど造詣のない人間なのですが、それでも楽しかったです。真面目な要素をきれいに排除して、馬鹿なまま突っ走ったセンスは好きです。あと、はっちゃけてるライアン・レイノルズの貢献度も大きいです。 それほど下品じゃないし(異論はありそう)、彼女はキレイだし、話は難しくないし、はははーと笑って観れた私は一応人の子の親なのだが、何か問題あるだろうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-26 23:31:41)《改行有》 1211. パレードへようこそ 《ネタバレ》 サッチャー政権による炭鉱閉山ドラマって多いなあ。いかに荒療治で、人々の傷も大きかったか分かろうというもの。今作は炭鉱ストの フィールドに何故かゲイの皆さんが加わる。「同じく圧政に苦しむ境遇だから」というのが理由らしいが、このあたり描写あっさりし過ぎじゃないですかね。たまたまTVでリーダーが炭鉱街の苦境を見て、思いつきで行動をおこしたように見える。そんな唐突なことで集団は動くのだろうか。 描写の浅さはそこかしこに感じる。一因としては、誰が「主人公」なのか軸がはっきり定まっていないこと。炭鉱にもゲイ側にもぱらぱらとさわりだけ触れられる人物が多数存在している。群像劇というには各キャラに入り込めるほど掘り下げていない。炭鉱サイドのアンチゲイのおばさんも、ビル・ナイもそれなりに存在感を発しているけど、話の収め方はもやっと不発に終わる。A・スコットのウェールズ人のアイデンティティーのくだりとか、菓子職人志望の青年ん家の揉め事とかはいっそカットでよかったのでは。描ききれてないもん。 実話の強みで、終盤のパレードのシーンはそこそこの盛り上がりを見せるけれども。実話だからなあ。なんかずるいよな。 炭鉱ものは名作が多いので、ちょっと辛口になってしまった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-16 00:07:32)《改行有》 1212. ショック集団 《ネタバレ》 うーん、さすがに今の時代に観ると、この垢抜けなさがホラーというよりシュールを醸しちゃっているような。夢の中の恋人を小っちゃくして寝顔の横に置いたり、夢話になるとカラーになったりとか、妙な演出だなあと珍奇なモノを観ている気分になってしまった。鎌倉大仏の出現には不覚にも笑いそうになったし。なぜ大仏様なの。 ストーリーは充分に恐ろしい筋立てなのだけど、入院してからの話に起伏が乏しくてつまんない。ああアレだ、黒人を差別すべし、と声高に叫ぶ黒人の彼、あそこは思い切った脚本だなあと驚いた。度肝を抜かれた、ということであり、”怖い”というのとはちょっと違うのだけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-23 00:05:50)《改行有》 1213. 三人の名付親 《ネタバレ》 赤ん坊の世話が転がり込むくだりまでは、銀行強盗といえどどこかのんびりととぼけている雰囲気が良かった。 男三人、新生児を腕にてんやわんやのおかしさといったら。「赤ん坊の前でスペイン語をしゃべるな」「風呂に入れろ」「風呂よりミルクだろうが」と、「初めての赤ちゃん」あるあるオンパレード。特にベビーオイル(の代わりの車輪用グリース!)を塗ってやるとこ。あまりの赤ん坊の小ささ柔らかさに、男たちの幸せ笑いが伝播してゆくシーンはわかるわかる、と膝を打ちます。 しかし旅立った後はどんどん暗くキビシイ展開になってゆくのでたじろぐくらい。「死の影の谷を歩む」みたくなっちゃってるではないですか。見方によってはホラー並みに怖い。いっそのこと追っ手が早く来てくれえーと思った。 そしてさらにもう一段驚くことに、終盤はこれまた冒頭に戻ったみたいなあっけらかんとした明るさ。二人も死んじゃってるのになあ。このアッサリ感はちょっとどうなんだ。[DVD(字幕)] 6点(2017-05-27 17:21:19)《改行有》 1214. グランド・ブダペスト・ホテル きれいな映像に、さっさと展開する良すぎるほどのテンポ、どことなく常識とのズレを感じさせるシュールな感性等、おそらくこの監督にしか作れない世界観であろうと思う。ウマが合うか合わないか、ですな。私はコメディ部分のさじ加減にちょっと乗れなくて、特に終盤の雪山の場面はあまりにカトゥーン過ぎて興ざめしてしまった。それにこんなにもインパクト”強”の有名俳優ばかりってのも話のバランス的にどうなんでしょう。ジュード・ロウが主人公となって話を回してゆくんだな、と誰だって期待するわ。レイフ・ファインズがコメディもそこそこできる、って発見はできたんだけどな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-25 23:31:11) 1215. チャイルド44 森に消えた子供たち 《ネタバレ》 描きたいことに焦点を絞ったらどうかな。なにしろ人権抑圧描写が圧倒的すぎて、旧ソ連社会のシステムが背景でなくメインになってしまっている。そのため迫害を受けるT・ハーディ夫妻の身の上にこちらの心配が寄ってしまうので、殺人事件がかすんでしまった。 英語であるという違和感を気にしなければ、役者は皆良い芝居をしている。ハーディもオールドマンも、人物造形において行間まで掴んだ仕事ぶり。粗の目立つ展開も役者の力でぎりぎり説得力を保った。 ・・とはいっても、やっぱりレオがこの連続殺人事件にこうも肩入れするのはなぜだろうと思わずにいられない。G・オールドマンのキャラクターも描き込む時間が少なかったせいで熱演も空回る。ああ勿体ない。 原作は未読。消化不良な思いを皆さんのレビューで補う、というのでは映画作品としてはよろしくないと思う。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-15 00:34:18)《改行有》 1216. パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 《ネタバレ》 これまで目にしてきたケネディ暗殺事件関連のものは、その事件の真相を追うというテーマがほとんどでしたので、「事件に関わることを余儀なくされた一般市民」を描いたこの映画、ちょっと斬新でした。 狙撃された大統領は運び込まれるわ、その数日後犯人と目されるオズワルドまで搬送されるわで、パークランド総合病院は前代未聞の大騒ぎだったことでしょう。外来受付はきっとストップしただろうな。大統領側近も大変だ。専用機に棺が入らない。こんなことを想定するわけないだろう、と椅子を外しスペース確保に懸命になる彼らの胸中はいかばかりだったか。 他にも描かれるのは、動画を撮影していたアマチュア・カメラマン、オズワルドの家族ら。昨日まで一市民だったのが、歴史上の大事件に突然向き合うことになり、その日から人生の視点も微妙に変わっていったのだろうなあ。神妙な気持ちになります。 キョーレツな印象を残すのはオズワルドの母ちゃん。弟が犯人(とされている)上、母までああではオズ兄の立ち位置は大変キツイ。心から同情した。 オズワルド埋葬の際、兄が一人で穴を掘るのを見かねてマスコミ関係者らが自らスコップを手に手伝い始める。ここ、ちょっといい場面でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-25 23:56:12)《改行有》 1217. 穴/HOLES 《ネタバレ》 お話は変化球なのですが、男の子たちの演技が素直で良く、ストレートな青春&友情ものとして後味の良い作品でした。 矯正施設と聞くと(しかも穴掘り)、想起してしまうのはいじめや暴力、とつい暗くなりそうなのですが、そこはディズニーなので仲間の上下関係のシバキも若人のケンカ程度の描写で収まっております。安心です。 代々伝わる主人公ん家の呪い、その発端がかなりしょうもないです。曾々じいちゃんのうっかりでツキが無いなんて、後世の子孫は迷惑だなあしかし。 女強盗キッシングメアリーの伝説なども通り一遍ではなく厚みを持たせての挿話になっていますし、各話がうまいこと層になって頭に入ってくる脚本の力もなかなかです。 ちょっと変わった味付けの少年少女向けのファンタジーを明るくまとめるのに一役買ったS・ウィーバー、アークウェットら大人たちも良い仕事しました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-24 23:36:30)《改行有》 1218. 誘拐報道 タイトルから「報道」を取っちゃった方が良いです。誘拐犯サイドの描き込みが圧倒的なんだもの。身につまされるような犯人側の経済的困窮、愚かさ、哀しさ。加えてショーケンと小柳の濃すぎる熱演。比べてマスコミ側は人ばかり多いけど、ドラマが発生せず盛り上がりも無くて、たった二人のショーケン・ルミ子夫婦に押されっぱなし。 今から見るとバブルに差しかかろうかという日本の世相が色々懐かしく、ちょっとイタイ。 ちょこちょことあんまり意味無く出てくる藤谷美和子の、いつも同じコート姿がやけに印象に残る。 ケータイの無い時代の恋愛ってどうやってたの?とネットに疑問が載る昨今ですが、そう、この美和子嬢みたいに彼氏の職場にまで電話をかけるのですよ時間構わず。って、そんなわけはない さすがに。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-17 23:42:45)《改行有》 1219. ダークナイト ライジング C・ベールはオスカーを獲ったボクサーものの直後だったのかな。こっちは激ヤセだし、T・ハーディは「ウォーリアー」(あやっぱり格闘技ものだ)の後撮りなのかしら。筋肉ダルマみたいで、顔もはっきり出さないしトムとはわかんなかった。 ヒースのジョーカーという強烈なキャラクターが引っ張った前作には及ばないのですが、今作でやっと女優枠にキレイどころを持ってきたのが良かった。だってアメコミですやん。シリアスな心理ドラマじゃあるまいし、やっぱり”いかにもヒロイン顔”な女子の方が画的にすとんと落ちるというものです。ハサウェイのキャット・ウーマンぶりはM・ファイファーに劣らぬシャープな美しさでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-24 18:27:20)《改行有》 1220. リスボンに誘われて 《ネタバレ》 リスボンの綺麗な街並と、ベテラン俳優陣の渋い仕事にほだされて、ああ良い映画だったと直後は思ったのだけど、落ち着いて考えるとストーリーは単なる痴話げんかなのだった。なあんだ。 自殺未遂の女の子は単なる導入役に過ぎなかった、というのにも肩透かしを食わされた感じがする。てっきり彼女が重要な縦線を担うのだろうと思いましたから。 あれだな、反政府活動に美人は不要だってことだな。いらん軋轢を男たちにもたらすもんね。 C・ランブリングやレナ・オリンの老けっぷりもなかなかの衝撃だ。B・ガンツがあまり変わらない、というのにも驚くというか羨ましいというか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 23:53:05)(笑:1票) 《改行有》
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